JPH0999038A - 血液成分保存容器および容器連結体 - Google Patents

血液成分保存容器および容器連結体

Info

Publication number
JPH0999038A
JPH0999038A JP7279730A JP27973095A JPH0999038A JP H0999038 A JPH0999038 A JP H0999038A JP 7279730 A JP7279730 A JP 7279730A JP 27973095 A JP27973095 A JP 27973095A JP H0999038 A JPH0999038 A JP H0999038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasticizer
bag
blood
storage container
component storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7279730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3315846B2 (ja
Inventor
Noboru Ishida
登 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP27973095A priority Critical patent/JP3315846B2/ja
Priority to TW085112047A priority patent/TW362970B/zh
Priority to SG1996010768A priority patent/SG42442A1/en
Priority to AU68011/96A priority patent/AU713648B2/en
Publication of JPH0999038A publication Critical patent/JPH0999038A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3315846B2 publication Critical patent/JP3315846B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】保存した血球成分の溶血とマクロアグリゲート
の発生とを抑制する。 【解決手段】バッグ連結体100は、採血バッグ1と、
血小板バッグ10と、血漿バッグ30とを可撓性チュー
ブで連結したものである。赤血球を保存するバッグとし
て用いられる採血バッグ1は、第1の可塑剤と第2の可
塑剤とを含む軟質ポリ塩化ビニル製シートで構成されて
いる。第1の可塑剤は、ポリ塩化ビニル製シートに単独
で32wt%配合されたときに、そのポリ塩化ビニル製シ
ートよりなるバッグ容器に所定量の血液成分を4℃下で
35日保存した際に血液成分中への該可塑剤の溶出レベ
ルが15ppm 以上であるような血液成分に対して可溶出
性のものであり、第2の可塑剤は、ポリ塩化ビニル製シ
ートに単独で32wt%配合されたときに、そのポリ塩化
ビニル製シートの酸素ガス透過性が4.0 L/m2・mm・day
・atm(30℃)以上であるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液または血液成
分、特に赤血球含有液の保存に適した血液成分保存容器
および容器連結体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、血液を採取、分離、保存するため
の容器として、熱可塑性樹脂よりなるシートを重ね合わ
せ、それらの周辺部を融着して袋状に形成した血液成分
保存容器が多く用いられている。
【0003】この血液成分保存容器(血液バッグ)に要
求される特性としては、内容液である血液または血液成
分の状態を視認し得る透明性、採血、輸血、血液成分分
離等の操作を容易にする柔軟性(可撓性)、これらの操
作に耐え得る強度、衛生性、安全性等が挙げられる。
【0004】軟質ポリ塩化ビニルは、上記要求性能をほ
ぼ満たすことから、現在、血液バッグ用材料の主流を占
めている。
【0005】ところで、赤血球成分の保存の分野では、
専用の保存液の開発も進み、現在では、赤血球成分を4
2日間有効に保存できる保存液(M.A.P.液等)が
開発され、実用化されている。
【0006】しかしながら、このような保存液によって
赤血球成分の長期保存が可能になった反面、新たに、赤
血球保存後にマクロアグリゲートと呼ばれる巨大凝集塊
(以下、MAと言う)が極めて高頻度に発生するという
問題が生じてきている。そして、現在のところ、MAの
発生を防止する方法は、開発されていない。
【0007】また、赤血球保存については、その溶血
(血球が破壊されること)を防止することも重要であ
る。すなわち、赤血球の溶血レベルが高まると、赤血球
製剤としての品質が損なわれるからである。
【0008】この溶血を防止するための方法は、従来か
ら種々の方法が提案されているが、いずれも、溶血のみ
を抑制する方法であって、溶血とMAの発生とを同時に
抑制する方法については、未だ開発されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血球
成分を保存した場合に、その溶血を抑制するとともに、
マクロアグリゲート(MA)の発生を抑えることがで
き、血液成分の保存性に優れた血液成分保存容器および
これを備える容器連結体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0011】(1) 第1の可塑剤と第2の可塑剤とを
含む軟質ポリ塩化ビニル製シートで構成され、少なくと
も血球成分を含む液を保存する血液成分保存容器であっ
て、前記第1の可塑剤は、ポリ塩化ビニル製シートに単
独で32wt%配合されたときに、そのポリ塩化ビニル製
シートよりなる血液成分保存容器に所定量の血液成分を
4℃下で35日保存した際に血液成分中への該可塑剤の
溶出レベルが15ppm 以上であるような血液成分に対し
て可溶出性のものであり、前記第2の可塑剤は、ポリ塩
化ビニル製シートに単独で32wt%配合されたときに、
そのポリ塩化ビニル製シートの酸素ガス透過性が4.0
L/m2・mm・day・atm(30℃)以上であるものであることを
特徴とする血液成分保存容器。
【0012】(2) 前記第2の可塑剤は、ポリ塩化ビ
ニル製シートに単独で32wt%配合されたときに、その
ポリ塩化ビニル製シートよりなる血液成分保存容器に所
定量の血液成分を4℃下で35日保存した際に血液成分
中への該可塑剤の溶出レベルが2ppm を超え、かつ、前
記第1の可塑剤の溶出レベルより低いものである上記
(1)に記載の血液成分保存容器。
【0013】(3) 前記第2の可塑剤は、各炭化水素
鎖中に少なくとも4つの炭素原子を有する脂肪族炭化水
素群を含む少なくとも2つのエステル結合を有する脂肪
族あるいは芳香族エステルである上記(1)または
(2)に記載の血液成分保存容器。
【0014】(4) 前記第2の可塑剤は、それぞれ炭
素数4〜12の2つ以上の脂肪族炭化水素群を有するフ
タル酸ジエステル、フタル酸ジアルキル、アジピン酸エ
ステルまたはアジピン酸ジアルキルである上記(3)に
記載の血液成分保存容器。
【0015】(5) 前記フタル酸ジエステルがフタル
酸ジノルマルデシルであり、前記アジピン酸ジアルキル
がアジピン酸ジオクチルである上記(4)に記載の血液
成分保存容器。
【0016】(6) 前記第1の可塑剤は、炭素数4〜
12の炭化水素鎖の脂肪族炭化水素群を含む少なくとも
2つのエステル結合を有する脂肪族あるいは芳香族エス
テルである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の
血液成分保存容器。
【0017】(7) 前記第1の可塑剤は、フタル酸ジ
アルキルまたはアジピン酸ジアルキルである上記(6)
に記載の血液成分保存容器。
【0018】(8) 前記第1の可塑剤は、フタル酸ジ
オクチルである上記(1)ないし(5)のいずれかに記
載の血液成分保存容器。
【0019】(9) 第1の可塑剤の含有量が5〜40
wt%である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の
血液成分保存容器。
【0020】(10) 第2の可塑剤の含有量が5〜45
wt%である上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の
血液成分保存容器。
【0021】(11) 第1の可塑剤および第2の可塑剤
の含有量の合計が20〜50wt%である上記(1)ない
し(10)のいずれかに記載の血液成分保存容器。
【0022】(12) 上記(1)ないし(11)のいずれ
かに記載の血液成分保存容器を少なくとも1つ含む複数
の容器をチューブで連結してなることを特徴とする容器
連結体。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の血液成分保存容器
および容器連結体を、添付図面に示す好適実施例に基づ
いて詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明のバッグ連結体の構成例を
示す平面図である。同図に示すように、バッグ連結体1
は、採血バッグ(第1のバッグ)10と、血漿バッグ
(第2のバッグ)20と、バフィーコートバッグ(第3
のバッグ)30と、薬液貯留バッグ(第4のバッグ)4
0とをそれぞれ所定のチューブで連結した4連バッグで
ある。
【0025】図1中の左側に位置する採血バッグ10
は、血液成分保存容器を構成するものであり、後述する
ポリ塩化ビニル製の可撓性を有するシート材を重ね、そ
の周縁のシール部12において、融着(熱融着、高周波
融着等)または接着し、袋状としたバッグ本体11を有
している。
【0026】このバッグ本体11のシール部12で囲ま
れる内側の部分に、採血血液が収納される血液収納部1
3が形成されている。また、採血バッグ10は、赤血球
を保存する赤血球バッグとしても兼用されるため、血液
収納部13には、最終的に濃厚赤血球が収納、保存され
る。
【0027】バッグ本体11の上部には、ピールタブに
より開封可能に封止された2つの開口部14、14が形
成され、また、一方の開口部14の側部には、他のバッ
グ30、20、40に接続するための排出口18が形成
されている。この排出口18には、連結部材17を介し
てチューブ61の一端が接続されている。なお、連結部
材17は、破断前は流路が閉塞されているが、破断する
と流路が開通する部材を用いるのが好ましい。
【0028】また、チューブ61の他端には、二股に分
岐する分岐コネクタ64が接続され、該分岐コネクタ6
4には、それぞれ、チューブ62、63の一端が接続さ
れている。チューブ62の他端には、同様の分岐コネク
タ19が接続され、該分岐コネクタには、それぞれ、チ
ューブ25、46の一端が接続されている。
【0029】さらに、バッグ本体11の上部には、血液
成分収納部13に連通するよう可撓性を有するチューブ
15の一端が接続され、このチューブ15の他端には、
ハブ151を介して採血針152が装着されている。ま
た、ハブ151には採血針152を被包するキャップ1
53が装着される。
【0030】血漿バッグ20は、例えば後述するポリ塩
化ビニルのような軟質樹脂製の可撓性を有するシート材
を重ね、その周縁のシール部22において融着(熱融
着、高周波融着等)または接着し、袋状としたバッグ本
体21を有する。
【0031】このバッグ本体21のシール部22で囲ま
れる内側の部分に、採血バッグ10内の血液より分離さ
れた血漿が収納される血漿収納部23が形成されてい
る。
【0032】このバッグ本体21の上部には、ピールタ
ブにより開封可能に封止された2つの輸血用の排出口2
4、24が形成され、さらにその側部には、血漿収納部
23に連通するよう、チューブ25の他端が接続されて
いる。これにより、封止部材17の流路開通時に、採血
バッグ10の血液収納部13と血漿バッグ20の血漿収
納部23とが、封止部材17、チューブ61、62、2
5および分岐コネクタ64、19を介して連通する。
【0033】バフィーコートバッグ30は、例えば後述
するポリ塩化ビニルのような軟質樹脂製の可撓性を有す
るシート材を重ね、その周縁のシール部32において、
融着(熱融着、高周波融着等)または接着し、袋状とし
たバッグ本体31を有する。
【0034】このバッグ本体31のシール部32で囲ま
れる内側の部分に、採血バッグ10内の血液より分離さ
れたバフィーコートが収納されるバフィーコート収納部
33が形成されている。
【0035】このバッグ本体31の上部には、バフィー
コート収納部33に連通するようチューブ63の他端が
接続されている。
【0036】薬液貯留バッグ40は、例えば後述するポ
リ塩化ビニルのような軟質樹脂製の可撓性を有するシー
ト材を重ね、その周縁のシール部42において、融着
(熱融着、高周波融着等)または接着し、袋状としたバ
ッグ本体41を有する。
【0037】このバッグ本体41のシール部42で囲ま
れる内側の部分に、薬液が収納される薬液収納部43が
形成されている。本実施では、薬液収納部43内に、所
定量の赤血球保存液47が収納されている。この赤血球
保存液としては、例えば、M.A.P.液、S.A.
G.M.液やOPTISOL液、ADSOL液等が挙げ
られる。
【0038】このバッグ本体41の上部には、ピールタ
ブにより開封可能に封止された2つの排出口44、44
が形成され、さらにその側部には、薬液収納部43に連
通する前記と同様の封止部材45が設けられている。封
止部材45には、前記チューブ46の他端が接続されて
いる。これにより、封止部材17および45の流路開通
時に、採血バッグ10の血液収納部13と、薬液貯留バ
ッグ40の薬液収納部43と、血漿バッグ20の血漿収
納部23と、バフィーコートバッグ30のバフィーコー
ト収納部33とが、封止部材17、45、チューブ6
1、62、63、25、46および分岐コネクタ64、
19を介してそれぞれ連通する。
【0039】なお、採血バッグ10内には、予め抗凝固
剤が入れられていることが好ましい。この抗凝固剤は、
通常液体であり、例えば、ACD−A液、CPD液、C
PDA−1液、ヘパリンナトリウム液等が挙げられる。
これらの抗凝固剤の量は、予定採血量に応じた適正な量
とされる。
【0040】また、バフィーコートバッグ30内には、
予め血小板保存液が入れられていてもよい。この血小板
保存液としては、例えば、生理食塩液、GAC液、PA
S液、PSM−1液、Synthetic Storage Medium液等が
挙げられる。
【0041】次に、各バッグ10〜40を構成するシー
ト材の条件等について説明する。
【0042】[1]採血バッグ10について 本発明の血液成分保存容器である採血バッグ10は、該
採血バッグ10を構成する軟質ポリ塩化ビニル製のシー
ト材中に、組成の異なる第1の可塑剤と第2の可塑剤と
を含有しており、シート材から保存される液(以下、保
存液と言う)中へ溶出する第1の可塑剤と微量溶出する
第2の可塑剤とによって溶血抑制効果(保存液中に漏出
するヘモグロビン量を低減する効果)を得、第2の可塑
剤により生じるシート材の高いガス透過性によってMA
の発生抑制効果を得、これらの効果がバランスよく発揮
されることにより、優れた血球保存性を得ることができ
るものである。
【0043】シート材を構成する樹脂は、ポリ塩化ビニ
ルまたはポリ塩化ビニルを主とする材料(例えば、少量
の他の高分子材料との共重合体、ポリマーブレンド、ポ
リマーアロイ等)である。
【0044】第1の可塑剤は、ポリ塩化ビニル製シート
に単独で32wt%配合されたときに、そのポリ塩化ビニ
ル製シートよりなる血液成分保存容器に所定量の血液成
分を4℃下で35日保存した際に血液成分中への該可塑
剤の溶出レベルが15ppm 以上であるような血液成分に
対して可溶出性のものである。
【0045】なお、この基準は、可塑剤の配合比と溶出
量との関係(図2参照)および溶出量と後述する溶血率
との関係(図3参照)を、フタル酸ジ−2−エチルヘキ
シル(DEHP)を例にして調べた結果から定めた。
【0046】このような第1の可塑剤は、炭素数4〜1
2の炭化水素鎖の脂肪族炭化水素群を含む少なくとも2
つのエステル結合を有する脂肪族あるいは芳香族エステ
ルであるのが好ましく、特に、フタル酸ジアルキルまた
はアジピン酸ジアルキルがより好ましい。
【0047】具体例としては、フタル酸ジオクチル、ア
ジピン酸ジオクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジイソノイル、フタル酸イソデシル、マレ
イン酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジブチル、フ
タル酸ジヘキシル等が挙げられ、このうちの1種類ある
いは2種以上を組み合わせて用いることができる。特
に、溶出量が安定していて、溶血抑制効果が高い等の理
由から、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(DEHP)
またはこれを主とするものが好ましい。
【0048】このような第1の可塑剤のシート材中の含
有量は、5〜40wt%程度であるのが好ましく、10〜
30wt%程度であるのがより好ましく、10〜25wt%
程度であるのがさらに好ましい。5wt%未満であると、
第1の可塑剤の溶出量が少なく、十分な溶血抑制効果を
得ることができないおそれがある。また、40wt%を超
えると、溶出量が過多となり、血液細胞の生理活性に影
響を与えるおそれがあり、また、バッグの機械的強度が
低下することとなり、遠心分離等に際して破損し易くな
るからである。
【0049】一方、第2の可塑剤は、ポリ塩化ビニル製
シートに単独で32wt%配合されたときに、そのポリ塩
化ビニル製シートの酸素ガス透過性が4.0 L/m2・mm・d
ay・atm(30℃)以上であるもの、好ましくは酸素ガス透
過性が4.2 L/m2・mm・day・atm(30℃)以上であり、か
つ、炭酸ガス透過性が23.0 L/m2・mm・day・atm(30
℃)以上であるものである。特に、第2の可塑剤は、ポ
リ塩化ビニル製シートに単独で32wt%配合されたとき
に、そのポリ塩化ビニル製シートよりなる血液成分保存
容器に所定量の血液成分を4℃下で35日保存した際に
血液成分中への該可塑剤の溶出レベルが2ppm を超え、
かつ、前記第1の可塑剤の溶出レベルより低いもの(微
溶出性のもの)であるのが好ましい。
【0050】このような特性を有する第2の可塑剤の好
適例としては、それぞれ炭素数4〜12の2つ以上の脂
肪族炭化水素群を有するフタル酸ジエステル、フタル酸
ジアルキル、アジピン酸エステル、アジピン酸ジアルキ
ルが挙げられる。この場合、フタル酸ジエステルは、フ
タル酸ジノルマルデシルであるのが好ましく、アジピン
酸ジアルキルは、アジピン酸ジオクチルであるのが好ま
しい。
【0051】特に、フタル酸と、炭素数8〜12のアル
コールまたは脂肪族炭化水素群とのジエステルが好まし
く、フタル酸ジノルマルデシル(DnDP)またはこれ
を主とするものがさらに好ましい。また、アジピン酸ジ
オクチルの中でも、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル
(DEHA)がより好ましい。
【0052】このような第2の可塑剤のシート材中の含
有量は、5〜45wt%程度であるのが好ましく、10〜
30wt%程度であるのがより好ましく、12〜30wt%
程度であるのがさらに好ましい。5wt%未満であると、
シート材のガス透過性が低くなり、MAの発生抑制効果
が低下する。また、45wt%を超えると、第1の可塑剤
と第2の可塑剤の合計添加量に限界がある(シート材の
機械的強度を維持するため)ことから、第1の可塑剤の
含有量が少なくなり、溶血抑制効果が低減する。
【0053】本発明における第2の可塑剤は、血漿に対
して微溶出性のものであり、そのために、次のような利
点がある。
【0054】第2の可塑剤が不溶出性のものである場合
には、第1の可塑剤のみが溶出することとなるので、溶
血を十分に抑制するためにある程度多量の第1の可塑剤
を添加する必要があるが、後述するように、シート材の
機械的強度を維持するために、第1の可塑剤と第2の可
塑剤の合計添加量に限界(例えば50wt%以下)がある
ので、第1の可塑剤、第2の可塑剤の各添加量にもそれ
なりの制約を受ける。
【0055】これに対し、第2の可塑剤が微溶出性のも
のである場合には、第1の可塑剤とともに第2の可塑剤
も溶出するため、前記に比べ、より少ない第1の可塑剤
添加量で同等の溶血抑制効果が得られ、よって、その分
第2の可塑剤の添加量を増すことができるので、より優
れたガス透過性を得ることができる。すなわち、シート
材の一定の機械的強度を保ちつつ、可塑剤溶出量とガス
透過性との双方を向上し、溶血とMAの発生とを効果的
にかつバランス良く抑制することができる。
【0056】第1の可塑剤および第2の可塑剤の合計含
有量は、20〜50wt%程度であるのが好ましく、25
〜40wt%程度であるのがより好ましい。合計含有量が
20wt%未満であると、溶血抑制効果、MA発生抑制効
果の少なくとも一方が不十分となるおそれがあり、ま
た、50wt%を超えると、シート材の機械的強度(引張
強度等)が低下し、例えば、遠心分離を施した際等の過
酷な条件下におかれた場合に、バッグが破損するおそれ
がある。
【0057】シート材中には、前述した第1の可塑剤お
よび第2の可塑剤の他、必要に応じ、例えば、安定剤等
の各種添加剤が添加されていてもよい。安定剤として
は、例えば、各種エポキシ化合物や、亜鉛、カルシウ
ム、バリウム、マグネシウムの化合物が挙げられ、その
シート材中の添加量は、例えば、0.1〜15wt%程度
とされる。
【0058】なお、シート材の厚さは、シート材に要求
される機械的強度とガス透過性とのバランスによって適
宜決定されるが、通常は、0.2〜0.5mm程度が好ま
しく、0.25〜0.4mm程度がより好ましい。
【0059】以上のようなシート材は、例えば次のよう
な方法で製造することができる。混練機を用いて軟質ポ
リ塩化ビニルと第1および第2の可塑剤とを十分に混練
し、該混練物をTダイあるいはサーキュラーダイを介し
て押し出し、得られた平坦なシート状物等に対し、サー
モフォーミング、ブロー、延伸、裁断、端部のシール
(融着)等の工程を順次行って、所望の形状・形態に加
工する。
【0060】また、シート間のブロッキングを防ぐため
にシート(基材)表面を粗面化(エンボス加工)した
り、ブロッキング防止剤、スリップ剤等を添加または付
与するすることもできる。
【0061】[2]血小板バッグについて 前記薬液貯留バッグ40は、赤血球保存液47を採血バ
ッグ10の血液収納部13へ移送した後は、血小板を保
存する血小板バッグとして使用することができる。
【0062】このバッグ40を構成するシート材の組
成、特性等は、特に限定されず、例えば、前記採血バッ
グ10におけるシート材と同様のものを用いることがで
きる。前記採血バッグ10におけるシート材と同様のも
のを用いた場合には、用意するシート材の種類が少なく
なり、製造上有利であるとともに、可塑剤の溶出と優れ
たガス透過性とにより、血小板の保存性が向上する(例
えば、有効保存期間が3〜5日)。
【0063】[3]血漿バッグ20について 血漿バッグ20を構成するシート材の組成、特性等は、
特に限定されず、例えば、前記採血バッグ10における
シート材と同様のものを用いることができる。前記採血
バッグ10におけるシート材と同様のものを用いた場合
には、用意するシート材の種類が少なくなり、製造上有
利である。
【0064】[4]チューブ15、61、62、63、
25、46について チューブ15、61、62、63、25、46の構成材
料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、PET、PBTのようなポリエステ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポ
リエステルエラストマー、スチレン−ブタジエン−スチ
レン共重合体等の熱可塑性エラストマー等、あるいはこ
れらを主とする材料が挙げられるが、そのなかでも特
に、ポリ塩化ビニルまたはこれを主とする材料が好まし
い。
【0065】各チューブがポリ塩化ビニル製であれば、
十分な可撓性、柔軟性が得られるので取り扱いがし易
く、また、クレンメ等による閉塞に適する。さらに、ポ
リ塩化ビニル製チューブは、主材料を同じくするバッグ
のシート材との相溶性に優れるので、融着や接着により
これらを接合する場合に、その接合強度が高く、かつ気
密性に優れ、遠心分離操作に対する耐久性や無菌性の維
持にとって好ましい。なお、各チューブに用いられる可
塑剤の種類やその含有量は特に限定されない。
【0066】なお、本発明の容器連結体は、血球成分を
含む液を保存する血液成分保存容器、すなわち前述した
採血バッグまたは赤血球保存バッグのような血球保存バ
ッグを有するものであれば、図示の構成に限定されず、
例えば、採血バッグおよび血小板バッグよりなる2連バ
ッグや、採血バッグ、血漿バッグおよび血小板バッグよ
りなる3連バッグや、採血バッグ、血小板バッグ、血漿
バッグおよび専用の赤血球バッグよりなる4連バッグ
や、赤血球バッグと兼用の採血バッグ、血小板バッグ、
血漿バッグおよびバフィーコートバッグ(中継用の小型
バッグ)よりなる4連バッグ、さらには、これらに任意
の用途のバッグが付加されたもの等、いかなるものでも
よい。
【0067】また、血液成分保存容器に連結される容器
は、前記チューブの構成材料として挙げた材料よりなる
バッグやその他の形態の容器であってもよい。
【0068】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0069】(実施例1、2、比較例1〜4)
【0070】A.実験方法
【0071】<1>バッグ連結体の製造 下記表1に示す組成および特性のシートを用い、これを
重ね合わせ、裁断し、周辺部を熱シールすることにより
採血バッグを製作した。また、同様にして血小板バッグ
(薬液貯留バッグ)、血漿バッグおよびバフィーコート
バッグを製造した。
【0072】血小板バッグ(薬液貯留バッグ)内にチュ
ーブを通じて赤血球保存液(M.A.P液/塩化ナトリ
ウム:5.52 g/l、アデニン:0.16 g/l、ブドウ糖:8.01
g/l、マンニトール:16.19 g/l 、クエン酸:0.22 g/
l、クエン酸ナトリウム:1.67g/l、リン酸ナトリウム:
1.04 g/lを含む水溶液)95mlを分注し、各バッグを可
撓性を有するチューブで接続するとともに、採血バッグ
に採血チューブを接続し、該チューブを通じて抗凝固剤
(ACD−A液/クエン酸ナトリウム:22.0 g/l、クエ
ン酸:8.0 g/l 、ブドウ糖:22.0 g/lを含む水溶液)6
0mlを分注し、4連のバッグ連結体を製造した。
【0073】次に、このバッグ連結体に、高圧蒸気滅菌
(121℃、30min )を施した。バッグ連結体におけ
る各バッグの構成を下記表2に示す。
【0074】なお、各バッグを接続するチューブおよび
採血チューブは、いずれも、フタル酸ジ−2−エチルヘ
キシル:36.7wt%を含む軟質ポリ塩化ビニル製とし
た。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】<2>重金属および溶出物試験 重金属および溶出物について、規格(日本薬局方一般試
験法「輸液用プラスチック容器試験法」)に従って試験
した。
【0078】<3>血液成分の分離 約400mlの全血を採血バッグ内に収納し、遠心分離器
によりバッグ連結体に遠心分離を施し、上層より乏血小
板血漿、バフィーコートおよび濃厚赤血球の3成分に分
離した。
【0079】次に、採血バッグ内の乏血小板血漿をチュ
ーブを介して血漿バッグへ移送し、その後、バフィーコ
ートをチューブを介してバフィーコートバッグへ移送
し、採血バッグ内に濃厚赤血球を残した。
【0080】次に、血小板バッグ内に予め入れられてい
た赤血球保存液をチューブを介して採血バッグへ移送し
た後、所定のチューブを熱シールにより封止し、切断す
ることにより、赤血球保存液添加濃厚赤血球入りの採血
バッグ(赤血球バッグ)と、乏血小板血漿入りの血漿バ
ッグと、バフィーコート入りのバフィーコートバッグお
よび血小板バッグの2連バッグ連結体とに分離した。
【0081】2連バッグ連結体に対し、軽度に遠心分離
を施すことにより、バフィーコートバッグ内のバフィー
コートを上層の濃厚血小板と下層の白血球とに分離し、
濃厚血小板をチューブを介して血小板バッグへ移送し
た。
【0082】最後に、血小板バッグとバフィーコートバ
ッグとを接続するチューブを封止、切断して、これらを
分離した。
【0083】<4>MA発生状況の確認 前記<3>で得られた赤血球保存液添加濃厚赤血球入り
の採血バッグを4℃で35日間保存し、実施例1、比較
例1〜3の各々についてのMA発生状況を観察した(結
果は表3に示す)。
【0084】<5>溶血レベルの確認 前記<3>で得られた赤血球保存液添加濃厚赤血球入り
の採血バッグを4℃で35日間保存し、実施例1、比較
例1〜3の各々について、保存後の液を無菌的に1mlず
つサンプリングし、取り出したサンプル液中のヘモグロ
ビン濃度およびヘマトクリット値を自動血球係数装置
(東亜医用電子社製、Sysmex CC-180 )により計測し
た。
【0085】また、取り出したサンプル液の一部を遠心
分離機(久保田製作所社製、KR-702)にて、1500
G、10分間遠心し、上澄みの血漿を採取し、ロイコク
リスタルバイオレット法(LCV法)により、該血漿中
のヘモグロビン濃度を測定した。
【0086】以上により得られた測定値を次式に代入
し、溶血率を算出した(結果は表3に示す)。
【0087】
【数1】
【0088】<6>血小板保存性の確認 前記<3>で得られた濃厚血小板入りの血小板バッグを
22℃で振盪保存し、0、3、5日目にそれぞれ内容液
を無菌的に1mlずつサンプリングし、取り出したサンプ
ル液の血小板数を前記自動血球係数装置により計測した
(結果は表4に示す)。
【0089】また、取り出したサンプル液のpH値(at3
7℃)を血液ガス/pH測定装置(Instrumentation Lab.
製、IL 1304 )により計測した(結果は表5に示す)。
【0090】<7>遠心実験 採血バッグに所定量の蒸留水を入れ、下記の条件で遠心
を行った。
【0091】遠心機:日立製作所社製、himac CR7B3 条件:1.80×108g・sec 、4000rpm (4.6
70G)、22℃
【0092】遠心後、採血バッグを補助カップから取り
出し、破損の有無を調べた(結果は表6に示す)。
【0093】B.実験結果
【0094】<1>シートおよびバッグの作製 シート等の作製(調整)は全て順調に行われ、均一性に
富むシートが得られた。また、各バッグの作製も同様に
全て順調に行われた。
【0095】<2>重金属および溶出物試験結果: 全ての例において、重金属および溶出物も規格(日本薬
局方一般試験法「輸液用プラスチック容器試験法」)を
クリアーすることが確認された。
【0096】<3>赤血球保存性の評価結果 下記表3にマクロアグリゲート(MA)の発生状況およ
び溶血レベルを示す。表3に示すように、実施例1およ
び2の採血バッグは、いずれも、MAの発生がなく、か
つ、溶血レベルが低いことが確認された。
【0097】
【表3】
【0098】<4>血小板保存性の評価結果 下記表4に血小板数の経時変化を、下記表5にpH値の経
時変化を示す。表4に示すように、各例ともに血小板数
の変化はほとんどない。このように、血小板数がほぼ同
数であるという条件の下で、表5に示すように、比較例
2では、その気体透過性が低いことに起因すると考えら
れるpH値の低下すなわち血小板品質の低下が確認された
が、その他は、保存日数5日までほぼ安定して保存が可
能なことが確認された。
【0099】
【表4】
【0100】
【表5】
【0101】<5>遠心実験によるバッグ強度の評価結
果 下記表6に遠心実験に供された採血バッグの破損発生数
を示す。実施例1および2の採血バッグは、いずれも、
破損を生じず、遠心分離操作に十分耐え得る強度を有し
ていることが確認された。
【0102】
【表6】
【0103】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の血液成分保
存容器および容器連結体によれば、可塑剤の適度な溶出
と高いガス透過性とにより、血球成分を保存した場合
に、その溶血を抑制する作用と、マクロアグリゲート
(MA)の発生を抑える作用とを兼ね備えており、しか
も、これらの作用が双方共に優れている。
【0104】特に、第2の可塑剤として、微溶出性のも
のを用いた場合、第1の可塑剤、第2の可塑剤として、
所定のより好適な組成のものを用いた場合、第1の可塑
剤の含有量、第2の可塑剤の含有量、またはそれらの合
計量を前述した所定の範囲に設定した場合には、血液成
分保存容器に十分な機械的強度、特に、遠心分離操作に
も耐え得る強度を確保した上で、上記効果がより顕著に
発揮される。このようなことから、赤血球等を高品質で
長期間保存することが可能となる。
【0105】また、本発明の血液成分保存容器および容
器連結体は、取り扱いが容易で、製造が容易であり、さ
らに安全性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器連結体の構成例を示す平面図であ
る。
【図2】可塑剤(DEHP)の配合比と溶出量との関係
を示すグラフである。
【図3】可塑剤(DEHP)の溶出量と溶血率との関係
を示すグラフである
【符号の説明】
1 バッグ連結体 10 採血バッグ 11 バッグ本体 12 シール部 13 血液収納部 14 排出口 15 チューブ 151 ハブ 152 採血針 153 キャップ 17 封止部材 18 排出口 19 分岐コネクタ 20 血漿バッグ 21 バッグ本体 22 シール部 23 血漿収納部 24 排出口 25 チューブ 30 バフィーコートバッグ 31 バッグ本体 32 シール部 33 バフィーコート収納部 40 薬液貯留バッグ(血小板バッグ) 41 バッグ本体 42 シール部 43 薬液収納部 44 排出口 45 封止部材 46 チューブ 47 赤血球保存液 61、62、63 チューブ 64 分岐コネクタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の可塑剤と第2の可塑剤とを含む軟
    質ポリ塩化ビニル製シートで構成され、少なくとも血球
    成分を含む液を保存する血液成分保存容器であって、 前記第1の可塑剤は、ポリ塩化ビニル製シートに単独で
    32wt%配合されたときに、そのポリ塩化ビニル製シー
    トよりなる血液成分保存容器に所定量の血液成分を4℃
    下で35日保存した際に血液成分中への該可塑剤の溶出
    レベルが15ppm 以上であるような血液成分に対して可
    溶出性のものであり、 前記第2の可塑剤は、ポリ塩化ビニル製シートに単独で
    32wt%配合されたときに、そのポリ塩化ビニル製シー
    トの酸素ガス透過性が4.0 L/m2・mm・day・atm(30℃)
    以上であるものであることを特徴とする血液成分保存容
    器。
  2. 【請求項2】 前記第2の可塑剤は、ポリ塩化ビニル製
    シートに単独で32wt%配合されたときに、そのポリ塩
    化ビニル製シートよりなる血液成分保存容器に所定量の
    血液成分を4℃下で35日保存した際に血液成分中への
    該可塑剤の溶出レベルが2ppm を超え、かつ、前記第1
    の可塑剤の溶出レベルより低いものである請求項1に記
    載の血液成分保存容器。
  3. 【請求項3】 前記第2の可塑剤は、各炭化水素鎖中に
    少なくとも4つの炭素原子を有する脂肪族炭化水素群を
    含む少なくとも2つのエステル結合を有する脂肪族ある
    いは芳香族エステルである請求項1または2に記載の血
    液成分保存容器。
  4. 【請求項4】 前記第2の可塑剤は、それぞれ炭素数4
    〜12の2つ以上の脂肪族炭化水素群を有するフタル酸
    ジエステル、フタル酸ジアルキル、アジピン酸エステル
    またはアジピン酸ジアルキルである請求項3に記載の血
    液成分保存容器。
  5. 【請求項5】 前記フタル酸ジエステルがフタル酸ジノ
    ルマルデシルであり、前記アジピン酸ジアルキルがアジ
    ピン酸ジオクチルである請求項4に記載の血液成分保存
    容器。
  6. 【請求項6】 前記第1の可塑剤は、炭素数4〜12の
    炭化水素鎖の脂肪族炭化水素群を含む少なくとも2つの
    エステル結合を有する脂肪族あるいは芳香族エステルで
    ある請求項1ないし5のいずれかに記載の血液成分保存
    容器。
  7. 【請求項7】 前記第1の可塑剤は、フタル酸ジアルキ
    ルまたはアジピン酸ジアルキルである請求項6に記載の
    血液成分保存容器。
  8. 【請求項8】 前記第1の可塑剤は、フタル酸ジオクチ
    ルである請求項1ないし5のいずれかに記載の血液成分
    保存容器。
  9. 【請求項9】 第1の可塑剤の含有量が5〜40wt%で
    ある請求項1ないし8のいずれかに記載の血液成分保存
    容器。
  10. 【請求項10】 第2の可塑剤の含有量が5〜45wt%
    である請求項1ないし9のいずれかに記載の血液成分保
    存容器。
  11. 【請求項11】 第1の可塑剤および第2の可塑剤の含
    有量の合計が20〜50wt%である請求項1ないし10
    のいずれかに記載の血液成分保存容器。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の血液成分保存容器を少なくとも1つ含む複数の容器を
    チューブで連結してなることを特徴とする容器連結体。
JP27973095A 1995-10-03 1995-10-03 血液成分保存容器および容器連結体 Expired - Fee Related JP3315846B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27973095A JP3315846B2 (ja) 1995-10-03 1995-10-03 血液成分保存容器および容器連結体
TW085112047A TW362970B (en) 1995-10-03 1996-10-02 Blood component preservation container and multi-linkage container system
SG1996010768A SG42442A1 (en) 1995-10-03 1996-10-02 Blood component preservation container and multi-linkage container system
AU68011/96A AU713648B2 (en) 1995-10-03 1996-10-03 Blood component preservation container and multi-linkage container system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27973095A JP3315846B2 (ja) 1995-10-03 1995-10-03 血液成分保存容器および容器連結体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0999038A true JPH0999038A (ja) 1997-04-15
JP3315846B2 JP3315846B2 (ja) 2002-08-19

Family

ID=17615093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27973095A Expired - Fee Related JP3315846B2 (ja) 1995-10-03 1995-10-03 血液成分保存容器および容器連結体

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP3315846B2 (ja)
AU (1) AU713648B2 (ja)
SG (1) SG42442A1 (ja)
TW (1) TW362970B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014223182A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 川澄化学工業株式会社 血液バッグ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5382526A (en) * 1980-10-31 1995-01-17 Baxter International Inc. Blood storage container and material
DE3169081D1 (en) * 1980-10-31 1985-03-28 Baxter Travenol Lab Blood storage container and material
US4670013A (en) * 1982-12-27 1987-06-02 Miles Laboratories, Inc. Container for blood and blood components

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014223182A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 川澄化学工業株式会社 血液バッグ

Also Published As

Publication number Publication date
AU6801196A (en) 1997-04-10
TW362970B (en) 1999-07-01
JP3315846B2 (ja) 2002-08-19
SG42442A1 (en) 1997-08-15
AU713648B2 (en) 1999-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220117844A1 (en) Medical Containers And System Components With Non-Dehp Plasticizers For Storing Red Blood Cell Products, Plasma And Platelets
US4222379A (en) Multiple blood bag having plasticizer-free portions and a high blood component survival rate
US5769839A (en) Long-term blood components storage system and method
US5417681A (en) Medical container device and method for manufacturing same
US5026347A (en) Plastic composition with anti-hemolytic effect
US4301800A (en) Blood bags having an insert member
JP2004089495A (ja) バッグ連結体
EP0996667B1 (en) Plastic compositions including vitamin e for medical containers and methods for providing such compositions and containers
EP0996677B1 (en) Plastic compositions for medical containers and methods for providing such containers and for storing red blood cells
EP0054221B1 (en) Multiple blood bag system made of plastic substantially free of blood extractible plasticizers
EP0686403A1 (en) Multiple bag and method for separation and transfer of blood components
JP2711736B2 (ja) マルチプル血液バッグ
JP3315846B2 (ja) 血液成分保存容器および容器連結体
EP0114372A2 (en) Container for blood and blood components
JP3557248B2 (ja) 血小板バッグおよびバッグ連結体
JPH05220201A (ja) 血液保存用容器
JPH03112562A (ja) 血液バッグ
JPH08117316A (ja) 血液成分保存容器および容器連結体
CA1250792A (en) Multiple blood bag having plasticizer-free portions and a high blood component survival rate
CN116568133A (zh) 用于抑制所储存的红细胞的溶血的一次性流体回路和容器
JPS62258322A (ja) 血液成分分離方法およびその器具
JPH03251251A (ja) 血液バッグ連結体
JPS62281946A (ja) 血液バツグセツト
JPH05305137A (ja) バッグ連結体
JPH03251252A (ja) バッグ連結体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees