JPH0999017A - 電動補助動力付き車椅子 - Google Patents

電動補助動力付き車椅子

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JPH0999017A
JPH0999017A JP7289110A JP28911095A JPH0999017A JP H0999017 A JPH0999017 A JP H0999017A JP 7289110 A JP7289110 A JP 7289110A JP 28911095 A JP28911095 A JP 28911095A JP H0999017 A JPH0999017 A JP H0999017A
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JP
Japan
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power
magnitude
wheelchair
assist
wheel
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JP7289110A
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English (en)
Inventor
Takayuki Yamada
孝之 山田
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】使用者の人力に応じた補助力を発生するパワー
アシストシステムを搭載した電動補助動力付き車椅子に
おいて、前記使用者の左右の腕力の差に応じて左右のア
シスト比率を自動的に設定する。 【構成】前記電動補助動力付き車椅子において、アシス
ト比率を左右で同じ値に設定した初期状態において、前
記センサにより前記ハンドリムに加えられた人力の大き
さを左右それぞれにおいて検出し、前記人力と前記補助
力の大きさの和が左右で等しくなるように、左右何れか
一方の側のアシスト比率を自動的に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、電動モータにより人
力を補助する電動補助動力付き車椅子に関し、詳しく
は、使用者が車椅子を操作するために該車椅子の車輪に
取り付けられたハンドリムに加えた人力の大きさをセン
サにより検出し、該センサにより検出した人力の大きさ
に比例した補助力を前記車輪と動力伝達可能に連結した
電動モータで発生させることにより、人力による操作力
を軽減する電動補助動力付き車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】 足の不自由な人が利用する車椅子に
は、使用者が自分の力でハンドリムを操作し車輪を回転
させて移動する手動式車椅子と、操作レバーを操作する
ことにより電動モータで車輪を回転させて移動する電動
車椅子とがある。
【0003】 一般に、手動式車椅子は電動式車椅子に
比べて操作に慣れを必要とせず、小回りが利くので室内
など狭い場所における移動のしやすさに優れている。と
ころが、老人や極度に筋力の衰えた人たちは手動式車椅
子を自分の力で操作することができないために電動車椅
子を使用せざるを得なかった。この問題を解決するため
に、使用者が車椅子を操作するためにハンドリムに加え
た人力の大きさを該ハンドリムに取り付けたセンサによ
り検出し、該センサにより検出した人力の大きさに比例
した補助力を車輪と動力伝達可能に連結した電動モータ
で発生させることにより、人力による操作力を軽減す
る、いわゆるパワーアシストシステムを搭載した電動補
助動力付き車椅子が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、一般に電
動補助動力付き車椅子において、人力と電動モータの発
生する補助力の大きさの和と前記電動モータの発生する
補助力の大きさとの比率であるアシスト比率は左右で同
じ値に設定されていることが普通である。しかし、車椅
子の使用者の中には左右で極端に腕力の差がある人もお
り、このような人たちにとっては、左右独立してアシス
ト比率の設定が行える構成となっていることが望まし
い。ところが、左右独立してアシスト比率の設定が行え
る構成となっていても、腕力の差に応じて左右のアシス
ト比率のバランスを最適な状態に設定するには微妙な調
整が必要とされ、必ずしも左右のアシスト比率のバラン
スを最適な状態に設定することができないという問題が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は、車椅子のフ
レームの側面に回転自在に取り付けられた大径の車輪
と、該車輪よりも小さな直径を有し、該車輪と平行かつ
同心的に配設され、該車輪と動力伝達可能に連結し、車
椅子の使用者が該車輪を回転させるために把持する円環
形状のハンドリムと、該ハンドリムに加えられた人力の
大きさを検出するセンサと、前記フレームに固定され、
前記車輪と動力伝達可能に連結されており、後述するコ
ントロールユニットからの信号により前記人力の大きさ
に比例した補助力を発生する電動モータとを左右それぞ
れに独立して備え、前記左右のセンサにより検出された
前記人力の大きさに比例した補助力をそれぞれ発生する
ように前記左右の電動モータに信号を与えるコントロー
ルユニットと、前記左右の電動モータに電源を供給する
バッテリとを備えてなる電動補助動力付き車椅子におい
て、アシスト比率を左右で同じ値に設定した初期状態に
おいて、前記センサにより前記ハンドリムに加えられた
人力の大きさを左右それぞれにおいて検出し、前記人力
と前記補助力の大きさの和が左右で等しくなるように、
左右何れか一方の側のアシスト比率を自動的に変更する
左右バランス自動調整モードを備える。
【0006】
【作用】 本発明による電動補助動力付き車椅子の左右
バランス自動調整モードにおける左右のアシスト比率の
調整は以下のように行われる。まず、車椅子の使用者が
任意のアシスト比率を設定すると、左右のアシスト比率
が前記任意のアシスト比率と同じ値に設定された初期状
態となる。該初期状態において、車椅子の使用者が左右
のハンドリムを把持して車輪を回転させる動作を1回行
う間に、前記左右のハンドリムに加えられる人力の大き
さを前記車輪と前記ハンドリムとの連結部に取り付けら
れたセンサによりそれぞれ検出する。左右のうち何れか
一方の側のアシスト比率を前記初期状態でのアシスト比
率に固定し、前記センサにより検出した左右の人力の大
きさと前記一方の側のアシスト比率とから、前記人力と
電動モータによる補助力の大きさの和が左右で等しくな
るような他方の側のアシスト比率を算出し、該他方の側
のアシスト比率を前記算出したアシスト比率に変更して
左右バランス自動調整モードを終了する。
【0007】
【実施例】本発明による電動補助動力付き車椅子の構成
を図1ないし図3に基づき説明する。図1、図2、図3
はそれぞれ電動補助動力付き車椅子の側面図、背面図、
手前側の車輪およびハンドリムを取り除いた側面図であ
る。電動補助動力付き車椅子1は、パイプ状部材からな
るフレーム2を有する。該フレーム2は通常の手動式車
椅子と同様に背もたれ枠201、座面枠202、肘掛け
部203、フットレスト支柱204などを形成してお
り、前記背もたれ枠201および座面枠202には、そ
れぞれ布製の背もたれおよび座面が張り渡されており、
使用者が座るための椅子を形成している。前記背もたれ
枠201はその上端部が後方に折り曲げられた折曲部2
05を形成しており、該折曲部205に介助者用のグリ
ップ3が嵌着している。また、フットレスト支柱204
の下端部は前方に折り曲げられた折曲部206を形成し
ており、該折曲部206に使用者が足を乗せるフットレ
スト4が配設されている。該フレーム2の左右側面には
それぞれ前記フレーム2と一体的にドライブユニットハ
ウジング5が配設されており、該ドライブユニットハウ
ジング5には車輪6および電動モータ7が配設されてい
る。該電動モータ7は、ギヤを介して前記車輪6と動力
伝達可能に連結しており、該車輪6にはそれぞれハンド
リム8が該車輪6と動力伝達可能に取り付けられてい
る。前記車輪6の前方には、通常の手動式車椅子と同様
に左右1組のキャスター9が前記フレーム2に配設され
ている。また、前記フレーム2は、座面枠202の下側
に前後方向に延在する水平部207を有し、該水平部2
07には1対のコ字形状の支持枠10が取り付けられて
いる。該支持枠10上には、後述する左右1組のモータ
ドライバ11とバッテリ12が載置されており、前記水
平部207の後端部には後述するコントロールユニット
13が載置されている。また、右側の肘掛け部203に
は、アシスト比率の設定などを行うためのコントローラ
14が配設されている。
【0008】図4は、人力検出機構の一実施例を示す断
面図である。以下、図4に基づき、人力検出機構の構成
を説明する。車輪6は、その回転中心となるホイールハ
ブ601およびホイールハブから放射状に延在する複数
のホイールスポーク602を有する。前記ホイールハブ
601は、複数段の段付き中空軸形状をしており、その
ほぼ軸方向中間部分の中径部611で軸受20を介し
て、およびその一方の先端部付近の小径部612でカラ
ー21および軸受22を介して前記ドライブユニットハ
ウジング5に回転自在に支持されている。前記中径部6
11と小径部612の間には、ドリブンギヤ23がキー
24により前記ホイールハブ601と動力伝達可能に嵌
着しており、前記ドライブユニットハウジング5内にお
いて、前記ドリブンギヤ23は図示されてない前記電動
モータ7の回転軸に嵌着しているドライブギヤと動力伝
達可能に囓合している。前記ホイールハブ601の他方
の先端部は大径の筒状部613を形成しており、該筒状
部613の外周面には前記ホイールスポーク602が溶
接されている。また、前記筒状部613内周面には2個
の軸受25を介して、ハンドリムハブ801の中空軸部
811が回転自在に嵌合している。前記ホイールハブ6
01の筒状部613と前記ハンドリムハブ801の中空
軸部811とにより形成される空間内には人力検出用の
ロードセル50が配設されており、該ロードセル50
は、前記ホイールハブ601と前記ハンドリムハブ80
1とを動力伝達可能に連結している。前記ハンドリムハ
ブ801は4本のハンドリムスポーク802を介してハ
ンドリム8に連結しており、該ハンドリム8に加えられ
た人力は、前記ハンドリムスポーク802および前記ハ
ンドリムハブ801を介して前記ロードセル50に伝達
され、さらに該ロードセル50から前記ホイールハブ6
01および前記ホイールスポーク602を介して前記車
輪6に伝達される。なお、前記ハンドリムハブ801は
2個の軸受25により前記ホイールハブ601と相対回
転自在に支持されているので、前記ロードセル50には
曲げ方向の力が加わることなく、ねじり方向の力のみが
伝えられ、前記ハンドリム8に加えられた人力による駆
動トルクを正確に検出することができる。
【0009】前記ロードセル50は、図4および図5に
示すように、一方の端部付近に大径のフランジ部を有
し、中間部を小径とした中実の段付き軸形状をしてい
る。該ロードセル50は、そのフランジ部51で3本の
ボルト26により前記ホイールハブ601に固定され、
その先端軸部52をハンドリムハブ801に形成された
取付穴812に挿通し、前記ハンドリムハブ601に穿
設された図示されていないピン穴と前記先端軸部52に
穿設されたピン穴53との位置を一致させた状態で、図
示されていない固定ピンを挿通することにより前記ハン
ドリムハブ801に固定される。また、ロードセルの小
径軸部54にはひずみゲージ60が貼付されており、ロ
ードセル50に伝えられた力による前記ロードセルのね
じれひずみを検出する。なお、前記ひずみゲージ60か
らの信号を伝える信号ケーブル61はフランジ部51に
設けられた切り欠き部55およびホイールハブ601の
中空軸部を挿通して、前記ホイールハブ601の小径部
612の先端部にブラケット27を介して固定されたロ
ータリーコネクタ28に接続されている。該ロータリー
コネクタ28は別の信号ケーブル62により、図1ない
し図3に示されるコントロールユニット13に接続され
ており、前記ロードセル50からの出力信号は、前記信
号ケーブル61,ロータリーコネクタ28および信号ケ
ーブル62を介して前記コントロールユニット13に入
力される。
【0010】図6は本発明による電動補助動力付き車椅
子のパワーアシストシステムの構成を示すブロック図で
ある。以下、図6に基づきパワーアシストシステムにつ
いて説明する。左右のハンドリム8L,8Rに加えられ
た人力をそれぞれロードセル50L,50Rにて検出
し、前記ロードセル50L,50Rからの出力信号をコ
ントロールユニット13に入力する。前記コントロール
ユニット13に入力された前記出力信号は、それぞれ増
幅アンプ131L,131Rで増幅され、A/Dコンバ
ータ132L,132Rでデジタル信号に変換された
後、演算部133に入力される。該演算部133は、前
記ロードセル50L,50Rにより検出した人力の大き
さおよび設定されたアシスト比率に応じた補助力を左右
それぞれにおいて算出し、左右の電動モータが前記補助
力を発生するように駆動信号を左右それぞれ出力する。
前記演算部133から出力された前記左右の駆動信号は
それぞれD/Aコンバータ134L,134Rでアナロ
グ信号に変換された後、モータドライバ11L,11R
に入力され、該モータドライバ11L,11Rは前記駆
動信号に基づき、それぞれ電動モータ7L,7Rに補助
力を発生させる。そして、該電動モータ7L,7Rが発
生する補助力は左右の車輪6L,6Rにそれぞれ伝達さ
れて、前記電動補助動力付き車椅子の操作力を軽減させ
る。なお、前記アシスト比率は、使用者の腕力に応じて
左右それぞれにおいて任意の値に設定することができ
る。なお、本発明において、アシスト比率とは、人力と
電動モータの発生する補助力の大きさの和と前記電動モ
ータの発生する補助力の大きさとの比率であり、以下の
数式により表される。なお、前記数式において、Aはア
シスト比率、Mは人力の大きさ、Wは補助力の大きさで
ある
【0011】
【数1】
【0012】さらに、本発明による電動補助動力付き車
椅子においては、使用者の左右の腕力の差に応じて、左
右のアシスト比率のバランスを最適な状態に自動調整す
る左右バランス自動調整モードを備える。本実施例で
は、左右バランス自動調整モードにおいて、使用者がコ
ントローラで左側のアシスト比率を任意の値に設定し、
前記電動補助動力付き車椅子の左右のハンドリムを同時
に前進方向あるいは後進方向に全力で操作することで左
右の腕力をそれぞれ検出し、前記使用者の左右の腕力の
差に応じた最適な右側のアシスト比率をコントロールユ
ニットの演算部で算出し、右側のアシスト比率を前記算
出した値に設定し、前記左右バランス自動調整モードを
終了する。図7は、前記左右バランス自動調整モードに
おける動作を示すフローチャートであり、まず、左側の
アシスト比率を任意の値に設定し、使用者が左右のハン
ドリムを1回操作する間に前記左右のハンドリム8に加
えられた人力すなわち左右のロードセル50の出力の積
算値に基づき右側のアシスト比率を最適な値に自動的に
設定する構成となっている。以下、図7に基づき説明す
る。
【0013】左右バランス自動調整モードは、前記コン
トローラ14に備えられた左右バランス自動調整モード
スイッチをONにすることによりスタートする。まず、
ステップS1において変数Ctotalおよび変数Dt
otalを0にリセットし、次いで、ステップS2にお
いてフラグFをOFFにリセットする。前記変数Cto
talおよび変数Dtotalはそれぞれ右側および左
側のロードセル50の出力の積算値を示す変数であり、
また、前記フラグFは左右のロードセル50の出力をそ
れぞれ前記変数Dtotalおよび変数Ctotalに
加算するかしないかを示すフラグであり、前記フラグF
がONの場合にのみ前記左右のロードセル50の出力を
それぞれ変数Dtotalおよび変数Ctotalに加
算する。次に、ステップS3において、使用者がコント
ローラ14で左側のアシスト比率Bを任意の値に設定
し、ステップS4において右側のアシスト比率Aを初期
設定値として前記左側のアシスト比率Bと同値に設定す
る。この状態において、使用者が左右のハンドリム8を
前進方向あるいは後進方向に全力で操作すると、ステッ
プS5において左右のロードセル50からの出力をそれ
ぞれ変数Dおよび変数Cに格納する。ステップS6にお
いては、左右の腕力差の検出誤差の低減を目的として、
使用者が前記ハンドリム8を操作したときの初期の微少
な人力を積算値から省くために、前記変数Cおよび変数
Dをあらかじめ設定されたしきい値Yと比較し、前記変
数Cおよび変数Dがともに前記しきい値Yよりも大きい
ときは、ステップS7に進んでフラグFをONにした
後、ステップS8に進み、前記変数Cおよび変数Dの少
なくともどちらか一方が前記しきい値Yよりも小さいと
きは後述するステップS9に進む。前記ステップS9に
おいては、前記フラグFの状態を判断し、該フラグFが
ONの場合は前記ステップS8に進み、前記フラグFが
OFFの場合には後述するステップS12に進む。
【0014】前記ステップS8においては、前記変数C
totalおよびDtotalにそれぞれ前記変数Cお
よび変数Dを加算した値を、変数Ctotalおよび変
数Dtotalにそれぞれ格納することにより、前記左
右のロードセル50の出力をそれぞれ積算し、ステップ
S10に進む。前記ステップS10においては、前記左
右のロードセル50の出力を示す変数である前記変数D
および変数Cの値を調べ、前記変数Dおよび変数Cがと
もに0である場合には、使用者が左右のハンドリム8の
操作を終了したと判断して、ステップS11に進み、以
下に示す数式から算出された値を右側のアシスト比率A
として再設定し、左右バランス自動調整モードを終了す
る。なお、前記数式において、Aは右側のアシスト比
率、Bは左側のアシスト比率、Pは右側のロードセルの
出力、Qは左側のロードセルの出力である。
【0015】
【数2】
【0016】また、前記ステップS10において、前記
変数Cおよび変数Dの少なくともどちらか一方が0でな
い場合には、ステップS12に進む。前記ステップS1
2においては、前記変数Dおよび変数Cの値すなわち前
記左右のロードセル50の出力と前記左右のアシスト比
率B,Aに基づいて左右の電動モータ7に補助力を発生
させる、いわゆるアシスト動作を行った後、前記ステッ
プS5に戻る。
【0017】また、別の実施例として、左側のアシスト
比率を任意の値に設定し、使用者が左右のハンドリムを
1回操作する間に前記左右のハンドリム8に加えられた
人力すなわち左右のロードセル50の出力のピーク値に
基づき右側のアシスト比率を最適な値に自動的に設定す
る構成としてもよい。前記構成による左右バランス自動
調整モードにおける動作のフローチャートを図8に示
す。
【0018】左右バランス自動調整モードは、前記コン
トローラ14に備えられた左右バランス自動調整モード
スイッチをONにすることによりスタートする。まず、
ステップS21において変数Cmaxおよび変数Dma
xを0にリセットする。前記変数Cmaxおよび変数D
maxはそれぞれ右側および左側のロードセル50の出
力のピーク値を示す変数である。次に、ステップS22
において、使用者がコントローラ14で左側のアシスト
比率Bを任意の値に設定し、ステップS23において右
側のアシスト比率Aを初期設定値として前記左側のアシ
スト比率Bと同値に設定する。この状態において、使用
者が左右のハンドリム8を前進方向あるいは後進方向に
全力で操作すると、ステップS24において左右のロー
ドセル50からの出力をそれぞれ変数Dおよび変数Cに
格納する。次に、ステップS25において、前記変数C
maxと前記変数Cとを比較し、前記変数Cが前記変数
Cmaxよりも大きいときは、ステップS26に進んで
前記変数Cの値を前記変数Cmaxに格納した後、ステ
ップS27に進み、前記変数Cが前記変数Cmaxより
も小さいときは、そのまま前記ステップS27に進む。
前記ステップS27においては、前記ステップS25と
同様に、前記変数Dmaxと前記変数Dとを比較し、前
記変数Dが前記変数Dmaxよりも大きいときはステッ
プS28に進んで前記変数Dの値を前記変数Dmaxに
格納した後、ステップS29に進み、前記変数Dが前記
変数Dmaxよりも小さいときは、そのまま前記ステッ
プS29に進む。
【0019】前記ステップS29においては、前記左右
のロードセル50の出力を示す変数である前記変数Dお
よび変数Cの値を調べ、前記変数Dおよび変数Cがとも
に0である場合には、使用者が左右のハンドリム8の操
作を終了したと判断して、ステップS30に進み、以下
に示す数式から算出された値を右側のアシスト比率Aと
して再設定し、左右バランス自動調整モードを終了す
る。なお、前記数式において、Aは右側のアシスト比
率、Bは左側のアシスト比率、Pは右側のロードセルの
出力、Qは左側のロードセルの出力である。
【0020】
【数3】
【0021】また、前記ステップS29において、前記
変数Cおよび変数Dの少なくともどちらか一方が0でな
い場合には、ステップS31に進む。前記ステップS3
1においては、前記変数Dおよび変数Cの値すなわち前
記左右のロードセル50の出力と前記左右のアシスト比
率B,Aに基づいて左右の電動モータ7に補助力を発生
させる、いわゆるアシスト動作を行った後、前記ステッ
プS24に戻る。
【0022】
【発明の効果】上述説明のとおり、本発明は、車椅子の
フレームの側面に回転自在に取り付けられた大径の車輪
と、該車輪よりも小さな直径を有し、該車輪と平行かつ
同心的に配設され、該車輪と動力伝達可能に連結し、車
椅子の使用者が該車輪を回転させるために把持する円環
形状のハンドリムと、該ハンドリムに加えられた人力の
大きさを検出するセンサと、前記フレームに固定され、
前記車輪と動力伝達可能に連結されており、後述するコ
ントロールユニットからの信号により前記人力の大きさ
に比例した補助力を発生する電動モータとを左右それぞ
れに独立して備え、前記左右のセンサにより検出された
前記人力の大きさに比例した補助力をそれぞれ発生する
ように前記左右の電動モータに信号を与えるコントロー
ルユニットと、前記左右の電動モータに電源を供給する
バッテリとを備え、前記センサにより検出した人力の大
きさに比例した補助力を前記電動モータで発生させるこ
とにより、人力による操作力を軽減する、いわゆるパワ
ーアシストシステムを搭載した電動補助動力付き車椅子
において、アシスト比率を左右で同じ値に設定した初期
状態において、前記センサにより前記ハンドリムに加え
られた人力の大きさを左右それぞれにおいて検出し、前
記人力と前記補助力の大きさの和が左右で等しくなるよ
うに、左右何れか一方の側のアシスト比率を自動的に変
更する左右バランス自動調整モードを備えているので、
使用者の腕力が左右で極端に差がある場合でも簡単な操
作により、左右のアシスト比率のバランスを左右の腕力
の差に応じて最適な状態に自動設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電動補助動力付き車椅子の右側
面図である。
【図2】 本発明による電動補助動力付き車椅子の背面
図である。
【図3】 本発明による電動補助動力付き車椅子の手前
側の車輪およびハンドリムを取り除いた右側面図であ
る。
【図4】 人力検出機構の断面図である。
【図5】 ロードセルの斜視図である。
【図6】 パワーアシストシステムのブロック図である
【図7】 左右バランス自動調整モードのフローチャー
トである。
【図8】 左右バランス自動調整モードのフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 電動補助動力付き車椅子 2 フレーム 3 グリップ 4 フットレスト 5 ドライブユニットハウジング 6 車輪 7 電動モータ 8 ハンドリム 9 キャスター 10 支持枠 11 モータドライバ 12 バッテリ 13 コントロールユニット 14 コントローラ 23 ドリブンギヤ 27 ブラケット 28 ロータリーコネクタ 50 ロードセル 60 ひずみゲージ 61,62 信号ケーブル 601 ホイールハブ 602 ホイールスポーク 801 ハンドリムハブ 802 ハンドリムスポーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車椅子のフレームの左右側面に回転自在に
    取り付けられた大径の車輪と、 該車輪よりも小さな直径を有し、該車輪の回転軸方向に
    おいて該車輪に対して前記フレームと反対側に前記車輪
    と平行かつ同心的に配設され、該車輪と動力伝達可能に
    連結し、車椅子の使用者が該車輪を回転させるために把
    持する円環形状のハンドリムと、 該ハンドリムに加えられた人力の大きさを検出するセン
    サと、 前記フレームに固定され、前記車輪と動力伝達可能に連
    結されており、後述するコントロールユニットからの信
    号により前記人力の大きさに比例した補助力を発生する
    電動モータとを左右それぞれに独立して備え、 前記センサにより検出された前記人力の大きさに比例し
    た補助力を発生するように前記電動モータに信号を与え
    るコントロールユニットと、 前記電動モータに電源を供給するバッテリとを備えた電
    動補助動力付き車椅子において、 前記人力と前記補助力の大きさの和に対する前記補助力
    の大きさの比率であるアシスト比率を左右で同じ値に設
    定した初期状態で、前記センサにより前記ハンドリムに
    加えられた人力の大きさを前記センサにより左右それぞ
    れにおいて検出し、前記人力と前記補助力の大きさの和
    が左右で等しくなるように、左右何れか一方の側のアシ
    スト比率を自動的に変更する左右バランス自動調整モー
    ドを備えたことを特徴とする電動補助動力付き車椅子。
  2. 【請求項2】前記左右バランス自動調整モードにおい
    て、使用者が前記左右のハンドリムを把持し、前記左右
    の車輪を回転させる動作を1回行う間に前記左右のセン
    サにより検出される人力の大きさをそれぞれ積算し、該
    左右それぞれの人力の大きさの積算値と前記初期状態で
    のアシスト比率から前記一方の側のアシスト比率を算出
    することを特徴とする請求項1に記載の電動補助動力付
    き車椅子。
  3. 【請求項3】前記左右バランス自動調整モードにおい
    て、使用者が前記左右のハンドリムを把持し、前記左右
    の車輪を回転させる動作を1回行う間に前記左右のセン
    サにより検出される人力の大きさのピーク値をそれぞれ
    検出し、該左右それぞれの人力の大きさのピーク値と前
    記初期状態でのアシスト比率から前記一方の側のアシス
    ト比率を算出することを特徴とする請求項1に記載の電
    動補助動力付き車椅子。
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