JPH0998502A - ハイブリッド電気自動車における走行表示装置 - Google Patents
ハイブリッド電気自動車における走行表示装置Info
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Abstract
るドライバーの意識向上を図る。 【解決手段】 表示装置1は、表示部2と、リンプ制御
手段3とから構成されており、リンプ制御手段3は、車
両の走行距離が車載のバッテリの満充電から所定値に達
すると、車両駆動源としての電動機の作動を強制的に抑
制するようにプログラムされている。このリンプ制御手
段3は、リンプ表示手段としてのリンプホームランプ3
4と、リンプ距離計40に接続されている。積算走行距
離が所定値に達すると、リンプ制御手段3の作動で発電
機の発電可能状態に拘わらずノロノロ走行に強制的に制
限される。リンプ制御手段3の作動はリンプホームラン
プ34の点灯によって表示され、リンプ距離計40によ
ってリンプ制御の作動後外部電源で充電を行わずに後何
km走れるか(残余走行距離)が表示される。その後外
部電源によりバッテリが満充電されると、リンプ制御手
段3によりリンプ距離計40がリセットされる。
Description
しての電動機(以下、モータと称する。)と、モータを
駆動するための電力を供給するバッテリ装置(以下、バ
ッテリと称する。)に加えて、非常時における電力供給
源としての発電機を搭載するハイブリッド電気自動車
(HEV)に係り、詳しくは、従来総括的にスピードメ
ータと称されている、走行状態を運転者に知らせるため
の走行表示装置に関する。
示装置には、走行速度を表示するスピードメータや走行
距離を積算表示するオドメータ等の一般的装備品に加え
て、車載発電機が作動している状態、すなわち、バッテ
リ自体ではモータを駆動できない「蓄電量枯渇状態」を
運転者に知らせるための発電機作動表示ランプが備えら
れている。この発電機作動表示ランプは、その点灯によ
って運転者に外部電源(例えば家庭用コンセント)から
のバッテリへの充電行為を促す、という存在意義を有す
る。
(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)の開発コ
ンセプトは、従来の内燃機関駆動型自動車の排気ガスに
よる環境悪化を抑制することであり、究極的には地球環
境のクリーン化にある。ハイブリッド電気自動車におい
ても、排気ガスを出す発電機を搭載してはいるものの、
環境のクリーン化を基本理念とすることに変わりはな
く、発電機の使用はあくまでも非常時のものとして位置
付けられている。従って、発電機の使用率を高めること
はハイブリッド電気自動車の開発理念を削ぐものであ
り、「ハイブリッド電気自動車」の存在意義を失わせる
ことにほかならない。かかる観点から、発電機作動表示
ランプを点灯させて充電の必要性を知らせることは、電
気自動車としての使用を運転者に促す上で意義がある
が、単に「蓄電量枯渇状態」を知らせるだけでは非常時
対応の発電機の使用が習慣化し、電気自動車としての使
用率が著しく低下する恐れがある。
る運転者の意識改革の向上に大きく寄与し得るハイブリ
ッド電気自動車における走行表示装置の提供を、その目
的とする。
時のものとして位置付けながらもその使用をいつまでも
許容することは、結局、発電機の使用の習慣化を招き、
ハイブリッド電気自動車の開発意義を失わせることにな
るため、運転者の意識改革を行うには走行に強制的な制
限を加えてそれを表示することが必要である、という考
えに基づいている。具体的には、請求項1記載の発明で
は、車両に搭載されたバッテリの電力で電動機を駆動し
て走行すると共にバッテリと上記電動機に電力を供給す
る車載の発電機を備えたハイブリッド電気自動車の走行
表示装置において、車両の走行距離が上記バッテリの満
充電から所定値に達すると上記電動機の作動を強制的に
抑制するリンプ制御手段と、同リンプ制御手段の作動を
表示するリンプ表示手段と、上記リンプ制御手段により
当該車両に外部からの新たなエネルギ供給が行われない
で走行できる距離を表示し外部から上記バッテリに満充
電されたときにリセットされるリンプ距離計とを備え
る、という構成を採っている。
構成において、上記リンプ距離計がオドメータと兼用さ
れているとともに切替えボタンによりいずれか一方を表
示できるように設定されている、という構成を採ってい
る。請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の構
成において、上記バッテリに外部電源から充電する場合
に満充電状態になる前に充電を止めたときに点灯すると
ともに、外部電源との接続を解除せずに発進しようとす
る場合には点滅するエクスターナルチャージランプが備
えられている、という構成を採っている。
明する。走行表示装置1は、表示部2と、リンプ制御手
段3とから構成されており、表示部2は、第1パネル部
4と、この第1パネル部4の中央部に区画された第2パ
ネル部6とから構成されている。リンプ制御手段3は例
えばマイクロコンピュータであり、車両の走行距離が車
載のバッテリの満充電から所定値に達すると、車両駆動
源としての電動機の作動を強制的に抑制するようにプロ
グラムされている。このリンプ制御手段3は、後述のリ
ンプホームランプ34と、リンプ距離計40に接続され
ている。第2パネル部6内には、ハイブリッド電気自動
車の側面形状を模した第3パネル部8が形成されてお
り、この第3パネル部8には実際のそれぞれの搭載位置
を模してモータ作動ランプ10,複数のバッテリランプ
12・・・,発電機作動表示ランプ14が配設されてい
る。発電機作動表示ランプ14は、発電機とこれを駆動
する内燃機関とから成る補助電力供給源としての意味か
ら、(AUXILIARY POWER UNIT)を
略して「APU」の文字で表示している。
0と発電機作動表示ランプ14との間に直列的に配設さ
れており、点灯している個数によってバッテリ全体の充
電量が一目で把握できるようになっている。右端のバッ
テリランプ12と発電機作動表示ランプ14との間には
矢印形状の発電ランプ16が備えられている。発電機の
内燃機関を冷間状態でいきなり作動させると触媒や回路
が暖められていないので排気ガスのクリーン度が低い
が、これを回避するために暖機運転状態を経てから発電
機を駆動するようになっており、上記発電ランプ16は
内燃機関が作動して且つ発電しているときに点灯するよ
うになっている。左端側のバッテリランプ12とモータ
作動ランプ10との間には、モータ側を指す矢印形状の
モータ力行ランプ18と、バッテリ側を指す矢印形状の
モータ回生ランプ20が備えられている。バッテリ装置
からモータに電力が供給されている時はモータ力行ラン
プ18が点灯する。この種の電気自動車では少しでも走
行距離を延ばすために制動時にはモータを発電機として
利用して回生制動をかけることがよく行われているが、
この回生作動時にはモータ回生ランプ20が点灯する。
するスピードメータ22が備えられており、発電機作動
表示ランプ14の上部には内燃機関の燃料を表示する燃
料インジケータ24が備えられている。また、スピード
メータ22とバッテリランプ12との間には、後述する
エクスターナルチャージランプ26が備えられている。
第1パネル部4の上部には左折表示ランプ28,右折
表示ランプ30,ヘッドライト表示ランプ32がそれぞ
れ備えられており、上部中央にはリンプ表示手段として
のリンプホームランプ34が備えられている。第1パネ
ル部4の右部には、シフトレバーの位置表示ランプ群3
6が設けられているとともに、トリップメータ38、そ
してオドメータと兼用のリンプ距離計40が備えられて
いる。リンプ距離計40は、リンプ制御手段3により車
両に外部からの新たなエネルギ供給が行われないで走行
できる距離を表示し、外部からバッテリに満充電された
ときにはリセットされるようになっている。トリップメ
ータ38はその横に設けられたリセットボタン42でリ
セットされ、リンプ距離計40は切替えボタン44で任
意にオドメータに切り替えられるようになっている。ま
た、リンプ距離計40の下方には、ドア開放警告表示ラ
ンプ46、シートベルト警告表示ランプ48、ブレーキ
表示ランプ50がそれぞれ備えられている。符号52
は、エアバッグ等のその他の付属装備品の表示ランプ群
を示す。
体レイアウト内に、実際の搭載位置に対応させ且つモー
タ等の各パワープラントをイメージできる形状として表
示ランプを配置し、さらに、パワー流れを表示する表示
ランプを設けたので、パワープラントの作動状態及びパ
ワーの流れ(制御状態)を運転者は視覚を通して容易に
知ることができる。このため、自動的に発電機の内燃機
関を作動、停止させても運転者は違和感を感じず、操作
性、使用性の向上を図ることができる。
する走行距離の所定値は500kmに設定されている。
この所定値は、バッテリを満充電にした状態からバッテ
リの電力量のみで走れる距離ではなく、図2に示すよう
に、例えばその後APUを使用してさらに外部電源によ
り満充電をした後(又はAPUで充電し続けながら走行
した後)の積算値として設定されるものである。すなわ
ち、発電機の使用を1回又は2回までは許すが、それ以
上は許さない、という考えに基づいている。リンプ制御
手段3が作動するとリンプホームランプ34が点灯し、
強制的に電動機の作動の制限、すなわち速度が制限され
てノロノロ走行となる。この場合、発電機の内燃機関に
燃料が残っていて発電可能な状態であっても発電機は作
動しないように制御されている。従って、運転者はリン
プ距離計40によって外部電源で充電せずに走れる残余
走行距離を確認し、適切な車両移動措置を取った後外部
電源により充電をしなければならない。外部電源により
バッテリが満充電されると、リンプ制御手段3によりリ
ンプメータ40がリセットされる。また、図3に示すよ
うに、積算走行距離が所定値(例えば500km)に達
する以前に外部充電が行われた場合、リンプメータ40
によって表示された上記積算走行距離がリンプ制御手段
3によってリセットされる制御方式とすることもでき
る。
の500km)は、実用性とハイブリッド電気自動車の
正しい使用法の観点から合理的に設定されるものであ
る。このように合理的に設定された基準値を目安にリン
プ制御手段3を作動させ、ハイブリッド電気自動車の正
しい使用法を逸脱した場合には制裁を加える制御方式と
してこれを表示すれば、運転者は常にバッテリの蓄電率
に気を配ることになり、充電行為の習慣化に向かうこと
になる。
電源に充電用コードを接続すると点滅するようになって
いる。また、外部電源に充電用コードを接続するとモー
タ作動ランプ10は点灯しないようになっており、コー
ドを接続したまま発進することを防止している。また、
満充電になる前にコードを外して充電を解除した場合に
は、エクスターナルチャージランプ26が点灯するよう
になっており、運転者に充電が完全ではないことを警告
するようになっている。
転者はリンプ制御手段の作動を表示するリンプ表示手段
の点灯等の表示によってリンプ制御による制裁が行われ
たことを認識し、且つ、リンプ距離計による残余走行距
離を確認してその後の充電処置をとることができる。こ
れによって運転者はバッテリ装置の充電率に気を配るよ
うになり、リンプ制御が作動する前の充電行為の習慣化
によってハイブリッド電気自動車の正しい使用の確立が
なされる。
ドを外部電源に接続したままの発進を防止することがで
きるとともに、満充電されていない警告表示によって運
転者に満充電が基本であることを認識させることができ
る。
車における走行表示装置の正面図である。
すフローチャートである。
形例を示すフローチャートである。
Claims (3)
- 【請求項1】車両に搭載されたバッテリの電力で電動機
を駆動して走行すると共にバッテリと上記電動機に電力
を供給する車載の発電機を備えたハイブリッド電気自動
車の走行表示装置において、 車両の走行距離が上記バッテリの満充電から所定値に達
すると上記電動機の作動を強制的に抑制するリンプ制御
手段と、 同リンプ制御手段の作動を表示するリンプ表示手段と、 上記リンプ制御手段により当該車両に外部からの新たな
エネルギ供給が行われないで走行できる距離を表示し外
部から上記バッテリに満充電されたときにリセットされ
るリンプ距離計とを備えたことを特徴とするハイブリッ
ド電気自動車における走行表示装置。 - 【請求項2】上記リンプ距離計がオドメータと兼用され
ているとともに切替えボタンによりいずれか一方を表示
できるように設定されていることを特徴とする請求項1
記載のハイブリッド電気自動車における走行表示装置。 - 【請求項3】上記バッテリに外部電源から充電する場合
に満充電状態になる前に充電を止めたときに点灯すると
ともに、外部電源との接続を解除せずに発進しようとす
る場合には点滅するエクスターナルチャージランプが備
えられていることを特徴とする請求項1又は2記載のハ
イブリッド電気自動車における走行表示装置。
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1995
- 1995-10-03 JP JP7256325A patent/JP3018958B2/ja not_active Expired - Fee Related
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