JPH0998189A - ネットワーク中継装置 - Google Patents

ネットワーク中継装置

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Publication number
JPH0998189A
JPH0998189A JP7254217A JP25421795A JPH0998189A JP H0998189 A JPH0998189 A JP H0998189A JP 7254217 A JP7254217 A JP 7254217A JP 25421795 A JP25421795 A JP 25421795A JP H0998189 A JPH0998189 A JP H0998189A
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JP
Japan
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cell
packet
relay device
atm
destination
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Application number
JP7254217A
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English (en)
Inventor
Yoshito Tobe
義人 戸辺
Manabu Shimoo
学 下尾
Katsuhiko Yamaguchi
克彦 山口
Tatsuyoshi Goto
達吉 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH0998189A publication Critical patent/JPH0998189A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速なルーティング機能、特に遅延の小さいフ
ォワーディング機能を実現すること。 【解決手段】非同期転送モードで送受信するATMポー
トが少なくとも各々1ポートあり、ALL5形式でパケ
ットの分解・組立を行ってATMポート間でパケットの
フォワードを行うネットワーク中継装置であり、VCC
毎にパケットの終了セルを検出し、終了セルの次のセル
を先頭セルとして先頭セルからネットワーク層プロトコ
ルヘッダを抽出し、1つのパケットに属する全てのセル
が到着する前に、該ヘッダ部分の宛先アドレスから中継
に必要な情報を経路テーブルから検索しておくようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機ネットワー
クで用いられるネットワーク中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、ネットワーク中継装置の一つとし
てATMルータを例に説明する。
【0003】図32は、ATMルータの構成例を示して
いる。
【0004】このATMルータ1は4つのATM入出力
ポート(P1,P2,P3,P4)を備えている。これ
らATM入出力ポートの接続されたパケットメモリバス
2に対してパケットメモリ3及びマイクロプロセッサ4
が接続され、さらにマイクロプロセッサ4がプログラム
メモリ5及び経路テーブル6に対してローカルバス7を
介してアクセスできるように構成されている。
【0005】マイクロプロセッサ4は、プログラムメモ
リ5に格納されている実行ソフトウェアに基づいて動作
し、経路テーブル6に格納されているルーティングテー
ブル等の各種テーブルデータを参照することによりルー
ティング動作の一部を実行する。
【0006】各ATM入出力ポートは、ATMフレーマ
8、パケット組立部9、セル分解部10とから構成され
ている。パケットのセルへの分解方式は最も一般的なA
AL5を用いるものとする。ATMフレーマ8において
は、ATMセルがSDH(Synchronous Digital Hierar
chy )フレームに挿入されたり、逆にSDHフレームか
らATMセルが抽出されたりする。
【0007】ルーティング動作について説明する。ここ
では、ATM入出力ポートP1からATM入出力ポート
P2向けのパケットが、複数のATMセルに分解されて
到着する場合を想定する。
【0008】ATM入出力ポートP1では、ATMフレ
ーマ8が該ポートP1のライン入力部P1−rで受信さ
れた信号からATMセルを抽出し、パケット組立部9が
該ATMセルヘッダからVPI/VCIを判別してVP
I/VCI毎にパケットメモリ3内にパケットを組み上
げていく。
【0009】複数セルに分解されて送られてきた1パケ
ットの最後のATMセルを受信したところで1パケット
分のデータ(ATMセル)が揃ったことになる。1パケ
ットの最後のATMセルはATMセルヘッダのペイロー
ド・タイプ内の1ビットで識別される。
【0010】パケット組立部9は、1パケット分のデー
タが揃ったら、該パケットのパケットデータの長さとL
engthとの照合およびCRC−32の検査を行うと
共にマイクロプロセッサ4に対して「パケット受信完
了」割り込みをかける。また、照合および検査の結果を
パケットメモリ3内にステータスとして記録する。
【0011】マイクロプロセッサ4は、パケット受信完
了割り込みを受けると、ステータスが異常を示している
ときには該パケットを廃棄し、正常を示しているときに
ルーティング処理に入る。ルーティング処理では、パケ
ットのヘッダ解析を行い、宛先アドレスからフォワード
すべきポート番号、新たなポートに出力するときのVP
I/VCI値を決定する。これは、経路テーブル6のル
ーティングテーブルおよび付随情報のテーブルを検索す
ることにより行われる。
【0012】例えば、出力ポートがP2であると決定さ
れたとする。この場合、マイクロプロセッサ4はポート
P2のセル分解部10にVPI/VCI値の設定してセ
ル分解動作の起動をかける。出力ポートとなるポートP
2のセル分解部10は、パケットメモリ3からパケット
データを読み出し、ATMセルに分解してATMフレー
マ8に渡す。そしてATMフレーマ8からATM出力ラ
インP2−tへとデータが送出される。
【0013】図33は受信から送信までの流れを示す図
である。
【0014】同図に示すように、1パケット分の全ての
セルを受信してから受信割り込みが入る。そこからルー
ティング処理に入り時間Aの経過後に送信設定が完了す
る。そして全てのセルデータをポートP2から送信完了
するまでには時間Bを要している。すなわち、時間Bが
ATMルータにおける遅延時間となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のA
TMルータでは、一つのパケットに属するセルがすべて
到着してからフォワード処理を開始するために遅延が大
きくなったり、スループット(ATMルータにおけるマ
イクロプロセッサの処理時間)が低下してしまうという
問題があった。
【0016】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、高速なルーティング機能、特に遅延の小さ
いフォワーディング機能を実現できるネットワーク中継
装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のような手段を講じた。
【0018】請求項1に対応する本発明は、非同期転送
モードで送受信するATMポートが少なくとも各々1ポ
ートあり、ALL5形式でパケットの分解・組立を行っ
てATMポート間でパケットのフォワードを行うネット
ワーク中継装置において、VCC(Virtual Channel Co
nnection)毎にパケットの終了セルを検出し、終了セル
の次のセルを先頭セルとして先頭セルからネットワーク
層プロトコルヘッダを抽出し、1つのパケットに属する
全てのセルが到着するのを待たずに、該ヘッダ部分の宛
先アドレスに基づいて中継に必要な情報を経路テーブル
から検索しておくようにした。
【0019】本発明のネットワーク中継装置によれば、
VCC毎にパケットの終了セルが検出され、終了セルの
次のセルが先頭セルと判断される。先頭セルに含まれて
いるネットワーク層プロトコルヘッダが抜き出されて該
ヘッダ部分の宛先アドレスからフォワードに必要な情報
が検索される。したがって、1つのパケットの先頭セル
が認識された時点から中継に必要なフォワーディング情
報の検索が開始されるので、全てのセルが揃ってからフ
ォワーディング情報の検索を開始していた従来形式に比
べて、中継装置での遅延時間を短縮できるものとなる。
【0020】請求項2に対応する本発明は、所定のデー
タ単位で送受信する送受信ポートが複数ポートあり、複
数のポート間でネットワーク層情報に基づき中継処理を
行うネットワーク中継装置において、データ単位を受信
した送受信ポートからそれ以外の送受信ポートへデータ
単位のままブロードキャストし、該データ単位を受け取
った送受信ポートが中継情報の登録されている経路テー
ブルにアクセスして自ポートからデータ単位を送信する
かどうかの判断を行うようにした。
【0021】本発明のネットワーク中継装置によれば、
あるポートでセルが受信されると、セルを受信したポー
トからそれ以外のポートへセルが渡され、セルが渡され
た各ポートにおいて同一の経路テーブルにアクセスして
セルを送信するかどうかの判断が実施される。
【0022】請求項3に対応する本発明は、非同期転送
モードで送受信するATMポートが少なくとも1ポー
ト、パケット形式で送受信する送受信ポートが少なくと
も1ポートあり、AAL5形式でデータリンクフレーム
のフォワードを行うネットワーク中継装置において、A
TMポートでVCC(Virtual Channel Connection)毎
にフレームの終了セルを検出し、終了セルの次のセルを
先頭セルとして先頭セルからMAC(Media Access Con
trol)ヘッダを抜き出し、1フレームに属する全てのセ
ルが到着するのを待たずに、該ヘッダ部分の宛先アドレ
スに基づいて中継に必要な情報を経路テーブルから検索
しておくようにした。
【0023】本発明のネットワーク中継装置によれば、
VCC毎にパケットの終了セルが検出され、先頭セルか
らMACヘッダが抜き出され、1フレームに属する全て
のセルが到着する前に、該ヘッダ部分の宛先アドレスか
らフォワードに必要な情報の検索が開始される。
【0024】請求項4に対応する本発明は、非同期転送
モードで送受信するATMポートが少なくとも各々1ポ
ートあり、ALL5形式でパケットの分解・組立を行っ
てATMポート間でパケットのフォワードを行うネット
ワーク中継装置において、VCC(Virtual Channel Co
nnection)毎にパケットの終了セルを検出し、終了セル
の次のセルを先頭セルとして先頭セルからネットワーク
層プロトコルヘッダを抽出し、1つのパケットに属する
全てのセルが到着するのを待たずに、該ヘッダ部分の宛
先アドレスに基づいて中継に必要な宛先情報を経路テー
ブルから検索し、宛先情報を取得した後は到着したセル
の受信データを前記宛先情報を参照して送信を開始する
ようにした。
【0025】本発明のネットワーク中継装置によれば、
VCC毎にパケットの終了セルが検出され、先頭セルか
らネットワーク層プロトコルヘッダが抜き出され、全セ
ルが到着する前に該ヘッダ部分の宛先アドレスからフォ
ワードに必要な情報の検索が開始される。宛先情報が判
明すると、そこから受信セルの受信データの送信が開始
される。
【0026】請求項5に対応する本発明は、請求項4記
載のネットワーク中継装置において、受信セルに設定さ
れているネットワーク層プロトコルヘッダを書き換え、
その書き換え結果を反映させたCRC(Cyclic Redundan
cy Check) 値を同パケットの終了セルの受信データに付
加するようにした。
【0027】本発明によれば、ネットワーク層ヘッダ情
報が書き換えられ、その書き換え後のパケットについて
新たに生成したCRC値が受信データに付加される。し
たがって、当該受信データを他の中継装置などへ転送し
た場合に転送先の中継装置などにおいて正確にCRC検
査ができるものとなる。
【0028】請求項6に対応する本発明は、AAL5形
式でパケットをセルに分解してATMポートへ送出する
通信装置において、1パケット分のデータブロックがす
べて揃う前にセル分解を開始するようにした。
【0029】本発明の通信装置によれば、AAL5形式
でパケットを分解してATMポートへ送出する際に、パ
ケットがすべて揃う前にセル分解を始めるので遅延の小
さいフォワーディングが可能となる。
【0030】請求項7に対応する本発明は、請求項4又
は請求項5記載のネットワーク中継装置において、先頭
セルのネットワーク層プロトコルヘッダから宛先ネット
ワーク層アドレスを識別し、宛先ネットワーク層アドレ
スと複数のVPI/VCIとの対応を予め定めた対応表
を参照して、前記識別した宛先ネットワーク層アドレス
に対応する複数のVPI/VCIを求め、1パケットの
セルが全て到着するのを待たずに到着しているセルの受
信データをセル分解して前記求めた複数のVPI/VC
Iが示す各VCCにマルチキャストするようにした。
【0031】本発明のネットワーク中継装置によれば、
送出するVCC毎にパケット内のセル順序を保証した上
で到着したセルをパケットのセルが全部到着しなくても
送信することができる。
【0032】請求項8に対応する本発明は、請求項1〜
請求項5、又は請求項7のいずれか1項に記載のネット
ワーク中継装置において、ネットワーク層より上位層の
処理を行うか否かの識別子をネットワーク層ヘッダ部分
の宛先アドレスに対応させて前記経路テーブルに設定
し、前記宛先アドレスに基づいて前記経路テーブルをア
クセスしたとき上位層の処理を行う識別子が設定されて
いれば受信データをマイクロプロセッサでフォワード処
理するようにした。
【0033】本発明のネットワーク中継装置によれば、
経路テーブルに設定した識別子の検索結果にしたがい、
ネットワーク層より上位層の処理を行うと判断した場合
には、マイクロプロセッサでフォワード処理を行うので
サービスに応じたパケットの中継を行うことができる。
【0034】請求項9に対応する本発明は、ネットワー
ク層情報によりパケットの交換を行うネットワーク中継
装置において、受信パケットのネットワーク層情報から
ソースアドレス及び付帯識別子と宛先アドレスを認識
し、ソースアドレス及び付帯識別子に基づく宛先情報の
検索と宛先アドレスに基づく宛先情報の検索とを並列し
て行うようにした。
【0035】本発明のネットワーク中継装置によれば、
受信パケットのソースアドレスと付帯識別子とから宛先
情報を検索できる場合に、パケット受信中にネットワー
ク層情報を受け取った直後に、宛先アドレスによる宛先
情報検索と、ソースアドレスと付帯識別子とによる宛先
情報検索とが並列して行われ、付帯識別子の有無にかか
わらず宛先情報の検索ができる。
【0036】請求項10に対応する本発明は、請求項9
記載のネットワーク中継装置において、ソースアドレス
と付帯識別子とから宛先情報を対応づけるテーブルに、
ネットワーク層の上位層情報を記しておき、受信パケッ
トから得られた上位層情報と前記テーブル内の上位層情
報とが一致しない場合に、該テーブル内の付帯識別子が
古くなったものとみなし、該ソースアドレスと付帯識別
子とからなるエントリを削除するようにした。
【0037】本発明のネットワーク中継装置によれば、
受信パケットのソースアドレスと付帯識別子とから宛先
情報を解索できる場合に、ソースアドレスと付帯識別子
とから宛先情報を対応づけるテーブルに、ネットワーク
層の上位層情報が記され、受信したパケットから得られ
た上位層情報と該テーブル内の上位層情報とが一致しな
い場合に、該テーブル内の付帯識別子が古くなったもの
とみなすことができるので、該ソースアドレスと付帯識
別子とからなるエントリが削除される。したがって、正
確な宛先情報を取得することができるものとなる。
【0038】請求項11に対応する本発明は、ネットワ
ーク層情報によりパケットの交換を行うネットワーク中
継装置において、宛先情報を検索するための検索テーブ
ルとして高速テーブルと低速テーブルの2種類を設け、
高速テーブルはエントリ数が少ないが検索時間を保証す
るものとし、低速テーブルはエントリ数が大きいが検索
時間を保証しないものとし、該高速テーブルおよび該低
速テーブルの両者の検索が行えるようにした。
【0039】本発明のネットワーク中継装置によれば、
高速テーブルはエントリ数が少ないが最悪検索時間を保
証するものとし、低速テーブルは最悪検索時間を保証し
ないがエントリ数を大きくできるものとするので、効率
的な宛先情報検索が可能となる。
【0040】請求項12に対応する本発明は、請求項1
1記載のネットワーク中継装置において、RSVP(Re
source Reservation Setup Protocol )等の制御プロト
コルにより短い遅延を保証するエントリを高速テーブル
内に設け、該エントリがオーバーフローしたときは、新
たな遅延保証要求を拒絶するようにした。
【0041】本発明のネットワーク中継装置によれば、
制御プロトコルにより短い遅延を保証するエントリを高
速テーブル内に設けておき、該エントリがオーバーフロ
ーしたときには、新たな遅延保証要求を拒絶するので、
必要に応じてパケット・フォワードの遅延時間を短縮す
ることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0043】(第1の実施形態)本実施形態において
は、ネットワーク層プロトコルとしてIP(Internet P
rotocol )、ATM上でのIPデータグラムの配送方法
としてRFC1577(Classical IP and ARP over AT
M )、IPデータグラムのエンカプシュレーション方法
(識別子付与形式)としてRFC1483、ATMアダ
プテーションとしてAAL5形式(ATM Adaptation Lay
er Type 5 )を用いるものとする。
【0044】図1は、第1の実施形態に係るATMルー
タ10の内部構成を示す図である。このATMルータ1
0は、ATMの受信ポート11と送信ポート12とを各
々1つ備えている。ポート11,12に対してATMフ
レーマ13が接続されている。ATMフレーマ13は、
受信ポート11で受信した信号から取出したATMセル
をリアセンブラ14へ渡し、セル分解器15から入力す
るATMセルを送信ポート12へ出力するように動作す
る。リアセンブラ14は、経路テーブル16に記憶して
いるルーティングテーブル及び補助テーブルから宛先I
Pアドレスをキーにして送信VPI/VCIを検索し、
またセル分解・組立(SAR:Segmentation And Reass
embly )制御テーブル17に受信セルの受信ディスクリ
プタを書き込む。リアセンブラ14及びセル分解器15
はパケットメモリバス18を介してパケットメモリ19
にアクセスできるようになっている。
【0045】パケットメモリバス18とローカルバス2
0とをゲートGを介し接続する。ローカルバス20にマ
イクロプロセッサ21及びプログラムメモリ22が接続
されている。マイクロプロセッサ21は、ローカルバス
20を介してATMフレーマ13、リアセンブラ14、
SAR制御テーブル17、セル分解器15にアクセスす
ることができる。
【0046】AAL5−CPCS PDU(プロトコル
・データ・ユニット)は、図3に示すフォーマットで構
成されている。1パケットの情報をRFC1483ヘッ
ダ(8オクテット)、IPヘッダ(20オクテット)を
含むIPデータグラム、PAD、User-user-indicatio
n、Length、CRC−32のフォーマットで定義してい
る。ATMネットワークでは、PDUを先頭から53バ
イトの固定長で区切ってATMセルに分割して配送す
る。従って、1パケットの先頭セルにIPヘッダが含ま
れ、パケットの最後のセル(終了セル)にはCRCフィ
ールドが含まれる。図4はATMセルの構造を示してい
る。UNIとNNIの2つの形式が示されている。AT
MセルのセルフォーマットにけるPT(Payload Type)
は3ビットからなり、PTの最下位ビットがUser-user-
indicationに割り当てられている。AAL5が使用され
る場合、終了セルにあってはPTのUser-user-indicati
onに1ビットがセットされ、終了セル以外のATMセル
のPTの最下位ビットは0ビットがセットされるように
定められている。
【0047】次に、図2に示すフローチャートを参照し
ながら本ATMルータの動作について説明する。
【0048】ATMルータ10のライン入力から受けた
データ・ストリームが受信ポート11を経てATMフレ
ーマ13に与えられる。ATMフレーマ13はデータ・
ストリームからATMセルを取り出してリアセンブラ1
4に渡す。リアセンブラ14は、受け取ったATMセル
のVPI及びVCIフィールドに設定されているVPI
/VCI値からVCC(Virtual Channel Connection)
ID(識別子)を生成する。VCC IDに基づいて
SAR制御テーブル13のVCC管理情報エントリを検
索することにより当該ATMセルが先頭セルであるか否
か判断する。
【0049】図5はSAR制御テーブル13の登録内容
を示している。
【0050】VCC管理情報エントリは、VCC ID
毎にDONE/NOT DONEがセットされる。受信
セルにおけるPTのUser-user-indicationに1ビットが
セットされていたとき、即ち終了セルを受けとったとき
にDONEがセットされ、それ以外であればNOT D
ONEがセットされる。一方、VCC IDはVPI/
VCI値から定められるので同一パケットに属するAT
Mセルを受信したときは同一のVCC IDが生成され
ることになる。
【0051】従って、VCC IDが示す位置にセット
されているDONE/NOT DONEを見ることによ
りVCCのデータがAAL5−CPCS PDUの先頭
セルか否かの情報を得ることができる。VCC IDか
らVCC管理情報エントリをアクセスし、DONEであ
れば該VCCに関しては終了セルを受信した状態にあ
り、NOT DONEであればそうでないことがわか
る。DONEであるということは、すなわち、受信した
セルが先頭セルであることを示す。
【0052】AAL5−CPCS PDUの先頭セルで
あると判断されたならば、該先頭セルであるATMセル
からIPヘッダを抽出する。本実施形態では先頭セルか
らIPヘッダを抽出した時点から経路テーブル16への
アクセスを開始する。
【0053】経路テーブル16にはIPヘッダの宛先I
Pアドレスに対応させて宛先情報となる送信VPI/V
CIが記憶されている。経路テーブル16から宛先IP
アドレスをキーにして取り出した送信VPI/VCIを
SAR制御テーブル17内部の受信ディスクリプタに書
き込む。
【0054】SAR制御テーブル17にはPDU毎に受
信ディスクリプタエントリが形成され、受信ディスクリ
プタエントリの最初に先頭セルにセットされていた受信
VPI/VCIがセットされる。上記した如く経路テー
ブル16を検索して取得した送信VPI/VCIを該当
する受信ディスクリプタエントリの所定位置にセットす
る。
【0055】このように、リアセンブラ6はAAL5−
CPCS PDUの先頭セルを受信したときは受信ディ
スクリプタエントリに対して受信VPI/VCIをセッ
トすると共にIPヘッダ内容を書き込み、メモリポイン
タを指定してATMヘッダを取り外した受信データをパ
ケットメモリ19に保存する。経路テーブル16から送
信VPI/VCIが検索されたならば送信VPI/VC
IをSAR制御テーブル17の受信ディスクリプタに書
き込む。また、CRC−32検査を行うために中間計算
値を求めて受信ディスクリプタ内のCRC−32フィー
ルドにセットする。さらに、マイクロフラグ、フォワー
ドフラグの判定処理を実行して受信ディスクリプタ内の
フォワードフラグフィールド、マイクロフラグフィール
ドに判定結果を書き込んでいく。
【0056】一方、リアセンブラ14に取り込まれたA
TMセルが先頭セルでなかった場合は、受信ATMセル
がAAL5−CPCS PDUの終了セルか否か判断す
る。受信セルのPTの最下位ビットに1ビットがセット
されていれば終了セルであると判断できる。
【0057】リアセンブラ14は終了セルが到達するま
で、CRC−32検査のための中間値更新処理、マイク
ロフラグ、フォワードフラグの判定処理を実行して受信
ディスクリプタ内の該当フィールドを更新する。また、
メモリポインタを指定して受信データをパケットメモリ
3上に書き込んでパケットを組み上げていく。
【0058】リアセンブラ14は、最後セルを受信した
ならばVCC IDに基づいてSAR制御テーブル17
の当該VCCのVCC管理情報エントリにアクセスして
最後セルを受信したことを示すDONEをセットする。
【0059】そしてリアセンブラ14からマイクロプロ
セッサ4に対して割込みをかける。マイクロプロセッサ
21は、受信ディスクリプタ内のマイクロフラグが設定
されていたら、パケットメモリ内に保存したパケットの
ヘッダにしたがい、プログラムメモリ22に登載された
所定のプログラムを実行する。これは受信したパケット
のあて先が自中継装置であったり、受信したパケットに
何等かの誤りがあったり、受信したパケットにマイクロ
プロセッサ21での処理を必要とするオプションがある
場合に相当する。通常、中継装置においては、こうした
マイクロプロセッサでないと処理できないパケットより
も単純にフォワードされるパケットの方が圧倒的に多い
ので、パケットフォワードのスループットを高めること
が可能となる。
【0060】また、リアセンブラ14がRCV REA
Dレジスタの内容から終了セルまで到着したパケットの
受信ディスクリプタを得る。受信ディスクリプタ内のマ
イクロフラグフィールドにフラグが設定されておらず、
かつフォーワードフラグフィールドにフラグが設定され
ている場合には、SAR制御テーブル17内の受信ディ
スクリプタの内容を送信ディスクリプタとしてセル分解
器15に処理を渡す。フォワードフラグは終了セルを受
信した後、CRC検査の結果が正常であった場合に設定
される。
【0061】セル分解器15は、送信ディスクリプタの
メモリポインタから送信すべきパケットのパケットメモ
リ19内での開始アドレスを認識し、該開始アドレスか
らデータをフェッチしてセル分解していく。分解された
セルはATMフレーマ13に送られてライン出力され
る。
【0062】このように本実施形態によれば、VCC毎
にパケットの終了セルを検出し、終了セルの次のセルを
先頭セルとしてネットワーク層プロトコルヘッダに相当
するセルを抜き出し、1つのパケットに属する全てのセ
ルが到着する前に、該ヘッダ部分の宛先アドレスからフ
ォワードに必要な情報を検索するようにしたので、全て
のセルが揃ってからフォワードに必要な情報を検索する
方式に比べて、フォワード処理を開始するまでの時間を
短縮でき、スループットの高いネットワーク中継装置を
実現できる。
【0063】なお、上記した実施形態では2ポートであ
ったが、ATMルータのポートが3以上ある場合、ネッ
トワーク層相当プロトコルとしてIPX等の他のコネク
ションレス・ネットワークプロトコルを用いたり、複数
ネットワーク層相当プロトコルを混在させることもでき
る。
【0064】(第2の実施形態)図6〜図8は、第2の
実施形態に係るネットワーク中継装置の概念図を示して
おり、図6はユニキャスト送信、図7はマルチキャスト
送信、図8はブロードキャスト送信の場合をそれぞれ示
している。
【0065】このネットワーク中継装置は、5つの入出
力ポート(P1〜P5)を備えたマルチポートタイプの
中継装置であり、各ポートを内部転送バス23に接続し
て共通の経路テーブル16へアクセス可能に構成してい
る。
【0066】図9は入出力ポートP1の内部構造を示し
ている。
【0067】入出力ポートP1は、入力ポート11及び
出力ポート12がATMフレーマ13に接続されてい
る。ATMフレーマ13は入力ポート11から入力する
ATMセルを内部転送バス23を経由して他の入出力ポ
ートP2〜P5に送出するように動作する。一方、他の
入出力ポートP2〜P5から内部転送バス23を経由し
て自ポート内に転送されて来るATMセルをリアセンブ
ラ24で受け取る。リアセンブラ24は経路テーブル1
6のフォワーディング情報を参照して当該受信セネにつ
いて自ポートが出力ポートとなっているか否か判断す
る。自ポートが出力ポートの場合は、SAR制御テーブ
ル17に受信デクリプタを作成して自ポート内のメモリ
19′に受信データを記憶する。リアセンブラ24は、
終了セルを検出して送受信コントロール部25に受信完
了割り込みをかける。
【0068】送受信コントロール部25は、受信完了割
り込みを受けてから経路テーブル16にアクセスを開始
してフォワーディング情報を検出する。検出したフォワ
ーディング情報をSAR制御テーブル17にセットす
る。SAR制御テーブル17にフォワーディング情報が
セットされたならば、セル分解器26が、SAR制御テ
ーブル17の送信ディスクリプタを参照してパケットメ
モリ19′から受信データを取り出し、セルに分解して
ATMフレーマ13に渡す。
【0069】他のポートP2〜P5についても同様に構
成されている。
【0070】図6に示すように、ポートP1から入って
きたセルをポートP2から出力するユニキャストの送信
の場合について説明する。
【0071】ATMフレーマ13が、受信ポートP1の
入力ポート11で受けたデータ・ストリームから取り出
したATMセルを、そのまま内部転送バス23に送出し
て、該ATMセルを受信したポートP1以外のポートP
2〜P5へ内部転送バス23を経由して渡す。受信ポー
トP1では、データ・ストリームから取り出したATM
セルについて経路テーブルを参照したフォワーディング
処理を行わない。
【0072】ポートP1以外のポートP2〜P5では、
内部転送バス23を経由して入力して来たATMセルの
中から宛先IPアドレスを検出し、該宛先IPアドレス
を元に経路テーブル16からフォワーディング情報を検
索する。宛先IPアドレスはパケットを分解した先頭セ
ルに設定されている。ポートP2〜P5では先頭セルが
入力してきたならば、そこから検出した宛先IPアドレ
スを元に経路テーブル16からフォワーディング情報を
それぞれ検索する。ここでは、ポートP2だけで宛先が
自ポートに接続されていることになる。
【0073】宛先が自ポートに接続されていたポートP
2では、ポートP2内のリアセンブラ24が該宛先アド
レスを含む先頭セル以降のセルをポートP1から受取り
メモリ19′にパケットを組み立てる。パケットの組立
てが完了したら、自ポート(P2)からATMセルに分
解して送信する。
【0074】図7に示すマルチキャストの送信において
は、複数のポートP2,P4がパケットを送信するもの
とする。受信ポートP1は、ユニキャストの場合と同様
に、受信したATMセルをそのまま自ポート以外のポー
トP2〜P5へ渡す。
【0075】各ポートP2〜P5が、ポートP1から受
けたATMセルの宛先IPアドレスを検出し、宛先IP
アドレスをキーにして経路テーブル16のフォワーディ
ング情報を参照する。ここでは複数個のポートP2,P
4において宛先が自ポートに接続されていることにな
る。この2つのポートP2,P4が上記同様にして送信
の準備を開始することになる。
【0076】図8に示すブロードキャストの送信におい
ては、全ポートがパケットを送信する。各ポートが受け
たATMセルは、ブロードキャストであるため、フォワ
ーディング情報を検索した結果、すべてのポートが送信
の準備を開始する。
【0077】このように本実施形態によれば、あるポー
トがネットワークからATMセルを受信すると、受信ポ
ートでルーティング処理すること無く、受信ポート以外
のポートへセルを渡し、そのATMセルを渡されたポー
トにおいてセルを送信するか否かを経路テーブル16の
フォワーディング情報を参照して判断を行うようにした
ので、マルチキャストやブロードキャストを効率良く行
うことができると共に、参照されるフォワーディング情
報は1箇所で集中制御されるために、経路制御情報の更
新が容易となる。
【0078】なお、上記第2の実施形態における各ポー
ト(ネットワークからATMセルを受信したポート以外
のポート)で、前述した第1の実施形態と同様に、先頭
セルを検出したら全てのセルが揃う前に中継に必要な情
報を経路テーブル16から検索するようにして遅延時間
の短縮を図るようにしても良い。また、ATMの場合に
限らず複数のポートを持ち、経路テーブルを参照してフ
ォーワーディングする中継装置であれば他の中継装置に
も適用できる。
【0079】(第3の実施形態)図10は複数のLAN
をATMネットワークを利用して接続するATM−LA
Nのネットワーク構成を示している。異なるLAN間で
コンピュータ通信を行うための方式の一つにLANエミ
ュレーション方式がある。LANエミュレーション方式
では、ブリッジ、ルータ等の中継装置がLANエミュレ
ーション・クライアントとなることができる。本実施形
態は、本発明を図10に示すネットワーク中継装置30
に適用した例である。
【0080】本実施形態においては、MACプロトコル
としてIEEE802.3、MACフレームのエンカプ
シュレーションの方法としてATMフォーラム LAN
Emulation、ATMアダプテーションとして
AAL5形式を用いるものとする。
【0081】図11は、本実施形態に係るネットワーク
中継装置の内部構造を示している。なお、第1の実施形
態デ説明した中継装置と同一機能を有する部分には同一
符号を付している。
【0082】このネットワーク中継装置30は、ATM
ネットワーク側に接続される1つのATMポートと、イ
ーサネット側に接続されるIEEE802.3に基づい
て送受信する送受信ポートとを備えている。ATMポー
トは入力ポート11及び出力ポート12からなり、IE
EE802.3の送受信ポートはイーサネットとの間で
フレームを送受信するシリアル送受信部31からなる。
シリアル送受信部31にフレーム送受信器32を接続し
ている。フレーム送受信器32は、シリアル送受信部3
1で受信したフレームをフレームデータメモリ27へ格
納すると共に、フレームデータメモリ27から読み出し
たフレームデータをシリアル送受信部31から送出する
ように動作する。
【0083】図12は、イーサネット上で転送されるフ
レームにATMフォーラム LANEmulation
の規格に基づいたヘッダを付加したフレームフォーマッ
トを示している。同図に示すように、フレームの先頭か
ら4オクテットがLANエミュレーション・ヘッダ、そ
れに続いてMACヘッダを含むIEEE802.3フレ
ームが設定されている。このようなフレームを53バイ
ト単位のATMセルに分解すれば、先頭セルにはMAC
ヘッダ(宛先MACアドレス、ソースMACアドレスを
含む)が設定され、終了セルのPTの最下位ビットに1
ビットがセットされる。
【0084】以上のように構成された中継装置30にお
いて、ATMネットワークから受信したATMセルをフ
レームに組立て直してイーサネット上の端末へ送出する
LANエミュレーション動作について説明する。
【0085】ATMポートのライン入力から受けたデー
タ・ストリームからATMフレーマ13がATMセルを
取り出す。この取り出されたATMセルはリアセンブラ
14に渡される。リアセンブラ14は、受け取ったAT
MセルのVPI、VCIフィールドからVCC IDを
生成する。SAR制御テーブル17に設定されている図
13に示す構成のディスクリプタのVCC管理情報エン
トリから該VCCのデータがAAL5−CPCS PD
Uの先頭セルであるか否かの情報を得る。ここまでは、
第1の実施形態と同様である。
【0086】上記したようにフレームを分解した先頭セ
ルには宛先MACアドレス、ソースMACアドレスを定
めたMACヘッダが入っている。リアセンブラ14は、
AAL5−CPCS PDUの最初のセルであると判断
したら、該ATMセルからMACヘッダを抽出する。経
路テーブル16は、宛先MACアドレスに対応させて送
信VPI/VCIを定めたMACテーブルが登録されて
いる。リアセンブラ14は宛先MACアドレスに基づい
てMACテーブルへのアクセスを開始し、検索の結果と
して得られた送信VPI/VCIをSAR制御テーブル
17の受信ディスクリプタに書き込む。また、リアセン
ブラ14はメモリポインタを定めてフレームデータメモ
リ27上に受信データを詰め、SAR制御テーブル17
上に受信セルについての受信ディスクリプタを生成す
る。
【0087】リアセンブラ14は、フレームの最後のセ
ルを受信すると、マイクロプロセッサ21に対して割り
込みをかける。マイクロプロセッサ21はリアセンブラ
14のRCV READレジスタの内容からSAR制御
テーブル17上の該当する受信ディスクリプタを得る。
受信ディスクリプタ内のマイクロフラグフィールドにフ
ラグが設定されておらず、フォーワードフラグフィール
ドにフラグが設定されている場合には、マイクロプロセ
ッサ21はSAR制御テーブル17内の受信ディスクリ
プタの内容からフレーム送受信器32に宛先情報等を渡
して送信起動をかける。
【0088】なお、フォワードフラグは最後のセルを受
信した後、CRC検査の結果が正常であった場合に設定
される。フォワードフラグが設定されていれば正常受信
完了である。
【0089】フレーム送受信器32は、制御情報に指示
されているフレームデータメモリ27の所定アドレスか
ら受信データを取り出してIEEE802.3のフレー
ム形式にしてシリアル送受信部31からイーサネットに
向けて送信する。
【0090】また、マイクロプロセッサ21は、受信デ
ィスクリプタ内のマイクロフラグが設定されていたら、
フレームデータメモリ27内の受信したフレームのヘッ
ダにしたがい、プログラムメモリ22に登載されたプロ
グラムを実行する。これは受信したフレームのあて先が
自中継装置であったり、受信したフレームに何等かの誤
りがあったりする場合に相当する。通常、中継装置にお
いては、こうしたマイクロプロセッサでないと処理でき
ないフレームよりも単純にフォワードされるフレームの
方が圧倒的に多い。
【0091】このように本実施形態によれば、ATMポ
ートから送受信ポートへフォワードを行う際に、ATM
ポートにおいてVCC毎にフレームの終了セルを検出
し、終了セルの次のセルを先頭セルとしてMACヘッダ
に相当するセルを抜き出し、1つのフレームに属する全
てのセルが到着する前に、該ヘッダ部分の宛先アドレス
から中継に必要な情報を検索しておくようにしたので、
フレームフォワードのスループットを高めることが可能
となり、その結果として高速のLANエミュレーション
を実現できる。
【0092】なお、上記実施形態は、ポートが3以上あ
るネットワーク中継装置にも同様に適用することができ
る。
【0093】(第4の実施形態)本実施形態において
は、ネットワーク層プロトコルとしてIP、ATM上で
のIPデータグラムの配送方法としてRFC1577、
IPデータグラムのエンカプシュレーション方法として
RFC1483、ATMアダプテーションとしてAAL
5形式を用いるものとする。
【0094】図14は第4の実施形態に係るATMルー
タ40の内部構成を示す図であり、ATMの送受信ポー
トが各々1ポートある例を示す。なお、前述した第1の
実施形態と同一機能を有する部分には同一符号を付して
いる。
【0095】このATMルータ40は、ATMフレーマ
13から取り込んだATMセルをリアセンブラ41に入
力する。リアセンブラ41は、SAR制御テーブル42
を参照して先頭セルを検出すると共に、送信VPI/V
CIを取得した時点で受信通知制御線40Lを介してセ
ル分解器43にセルの転送要求をかけるように動作す
る。
【0096】図15はSAR制御テーブル42の登録情
報を示している。
【0097】同図に示すように、受信ディスクリプタに
は基本的には前述したものと同じ内容の情報が登録さ
れ、特にATMセルの受信数を記録する受信セル数フィ
ールド(Number of cells)が設けられている。また、V
CC管理情報エントリには終了セルを受信したことを示
すDONEが登録される。
【0098】次に、以上のように構成された本実施形態
の動作内容について説明する。
【0099】図17は、ATMルータ40の全体的な処
理の流れを示している。以下、このフローチャートを参
照して説明する。
【0100】入力ポート11からのライン入力から受け
たデータ・ストリームからATMフレーマ13がATM
セルを抽出し、そのATMセルを受け取ったリアセンブ
ラ41がAAL5 CPCS PDUの最初のセルであ
るか否かの判断を行うまでの処理は第1の実施形態と同
様である。
【0101】AAL5−CPCS PDUの最初のセル
であると判断されたら、IPヘッダを抽出し、経路テー
ブル16のルーティングテーブルへアクセスを開始す
る。具体的には、SAR制御テーブル13上に当該先頭
セルが属するパケットに関する受信ディスクリプタを作
成し、当該先頭セルから抽出したIPヘッダの宛先IP
アドレスに基づいて送信VPI/VCIを経路テーブル
16から検索する。
【0102】リアセンブラ41は、受信セルからセルヘ
ッダを取り外したペイロード部分(48バイト)をパケ
ットメモリ19に組み上げていく。図16に示すよう
に、ペイロード部分はパケットメモリ19上に詰め込ま
れていくことになる。同時に、SAR制御テーブル42
上に作成した受信ディスクリプタの受信セル数フィール
ドの値を受信セルをパケットメモリ19上に詰め込む度
にインクリメントする。リアセンブラ41は、送信VP
I/VCIが決定したら、その送信VPI/VCIをS
AR制御テーブル42に書き込むと共に、セル分解器4
3に対して受信通知制御線40Lを介してセル転送要求
をかける。セル分解器43は、セル転送要求を受けたな
らばSAR制御テーブル42上の受信ディスクリプタか
ら送信VPI/VCIを取得する。そして、セル送信数
が受信ディスクリプタ内のセル受信数に達するまで、パ
ケットメモリ19から受信データを取り出してセルに分
解して出力ポート12から送信する。
【0103】図18に示すように、先頭セルを受信して
から送信VPI/VCIを取得するまでに複数の後続の
セルを受信してパケットメモリ19に保存される。受信
ディスクリプタ内のセル受信数とセル送信数とを比較し
て、パケットメモリ19にある受信データが無くなった
ことを検出すると、送信を停止してすパケットメモリ1
9に後続セルの受信データが蓄積されるのを待って送信
を再開する。
【0104】一方、リアセンブラ41は、受信セルのP
Tにおける最下位ビットに1ビットがセットされていれ
ば、セル受信数フィールド内に設けた終了セルビットを
設定する。セル分解器10は、SAR制御テーブル42
に終了セルビットが設定されていれば、該受信ディスク
リプタのセル受信数に相当するデータの転送を終了して
から受信ディスクリプタを開放する。
【0105】このように本実施形態によれば、VCC毎
にパケットの終了セルを検出し、終了セルの次のセルを
先頭セルとしてIPヘッダを含む先頭セルを抜き出し、
1パケット分のセルが到着する前に、該ヘッダ部分の宛
先アドレスからフォワードに必要な情報を検索し、フォ
ワード情報が判明したならば後続セルを受信している期
間中にセル分解器に転送要求をかけてパケットメモリ1
9の受信データの送信を開始するようにしたので、スル
ープットを高めることができ、遅延時間の短いパケット
転送を実現できる。
【0106】なお、上記実施形態において、ATMのポ
ートが3以上ある中継装置を構成したり、ネットワーク
層相当プロトコルとしてIPX等の他のコネクションレ
ス・ネットワークプロトコルを用いたり、複数ネットワ
ーク層相当プロトコルを混在させる場合が考えられる。
【0107】(第5の実施形態)本実施形態は、第4の
実施形態のネットワーク中継装置においてIPヘッダの
書き換え及びCRC生成を行えるように構成した例であ
る。
【0108】図19は、本実施形態に係るネットワーク
中継装置のリアセンブラの構成を示す図である。同図に
示すブロック60は、第4の実施形態においてリアセン
ブラ41の位置に配置される。
【0109】ATMフレーマ13から取込んだ受信セル
をATMフレーマ13に並列に配置したFIFOメモリ
61−1,61−2に通すようにしている。FIFOメ
モリ61−1,61−2を通過した受信セルをゲート6
2−1,62−2において選択していずれか一方の受信
データをパケットメモリ19に詰め込む。
【0110】下段のFIFOメモリ61−2の出力を制
御部63に取込み、当該受信セルのVPI/VCIをキ
ーとしてSAR制御テーブル42から該VCCのデータ
がAAL5−CPCS PDUの最初のセルか否かの情
報を得る。AAL5−CPCS PDUの最初のセルで
あると判断されたら、該受信セルからIPヘッダを抽出
する。経路テーブル6へアクセスを開始し、IPヘッダ
の宛先IPアドレスに基づいて送信VPI/VCIを検
索する。検索の結果として得られた送信VPI/VCI
をSAR制御テーブル42に書き込み、セル分解器に転
送要求を出してカットスルー制御を開始する。ここまで
は、前述した実施形態と同様の処理を実行することにな
る。
【0111】同時に、制御部63は先頭セルが変換部6
4に入力したところで変換部64を制御して先頭セルに
設定されているIPヘッダの書換えを行う。IPヘッダ
情報のに一つにTTL(Time To Live)値がある。TT
Lは、セルが中継装置を通過した痕跡を残すためのもの
で、中継装置を通過する度にデクリメントされる。IP
ヘッダの書き換えとしてTTL値をデクリメントさせ
る。IPヘッダのTTL値が減算された受信セルが変換
部64から出力されたときにゲート62−2が開くよう
に制御する。このようにしてIPヘッダ情報が書き換え
られた受信セルがゲート62−2を通過し、その受信デ
ータがパケットメモリ19に記憶される。制御部63
は、FIFOメモリ61−2から出力される受信セルを
受け取り、SAR制御テーブル42に受信ディスクリプ
タを作成する。受信ディスクリプタのCRCフィールド
には書換前の値と書換後の値の両方のエントリを設け
る。IPヘッダ書換え前のデータに基づいたCRC中間
計算値と書換後のCRC中間計算値とをそれぞれ計算す
る。そして、終了セルを受信したならば書換前のCRC
計算値からCRC検査を行い、書換後のCRC計算値か
ら新たなCRC値を生成する。
【0112】制御部63は、終了セルが変換部64に入
力したところで変換部64を制御して終了セルに設定さ
れているCRC値を、上記の如く書換後のCRC計算値
から新たに生成したCRC値に書換えを行う。終了セル
が変換部64から出力されたときにゲート62−2を開
き、IPヘッダの変更に対応させてCRC値が書き換え
られた受信セルがゲート62−2を通過してパケットメ
モリ19に書き込まれる。
【0113】先頭セル及び終了セルを除く受信セルは、
上段のFIFOメモリ61−1を通過してゲート62−
2からパケットメモリ19に書き込まれるようにする。
なお、これらの受信セルであっても、FIFOメモリ6
1−2の出力を利用して上記したように制御部63で受
信ディスクリプタの更新処理を行っている。
【0114】リアセンブラ60は、送信VPI/VCI
が決定したら、セル分解器43にセルの転送要求をかけ
る。セル分解器43は、受信ディスクリプタ内のセル受
信数を検査し、該セル受信数に達するまで送信を行う。
終了セルビットが設定されていれば、セル分解器45は
該受信ディスクリプタに相当するデータの転送を終了
し、受信ディスクリプタを開放する。このカットスルー
制御は前述した第4の実施形態と同じである。
【0115】このように本実施形態によれば、ネットワ
ーク層ヘッダ情報を書き換え、書き換えた結果をCRC
に反映させることにより、カットスルーを行ってもネッ
トワーク層ヘッダの書き換えが可能となり、ネットワー
ク層プロトコル処理が行え、かつスループットが高くか
つ遅延の短いパケット転送を行うことができる。
【0116】なお、上記実施形態において、ATMのポ
ートが3以上ある場合、ネットワーク層相当プロトコル
としてIPX等の他のコネクションレス・ネットワーク
プロトコルを用いたり、複数ネットワーク層相当プロト
コルを混在させる場合が考えられる。
【0117】(第6の実施形態)図20は第6の実施形
態に係るネットワーク中継装置の構成を示している。
【0118】本実施形態に係るネットワーク中継装置
は、イーサネット1ポートとATM1ポートとを備えて
いる。イーサネットポートとなるシリアル送受信部31
で受信されたIPパケットがパケット受信処理部44を
経由してパケットメモリ19に書き込まれ、またパケッ
トメモリ19のパケットデータがセル分解器45でセル
に分解されてATMポートとなるシリアル送受信部46
からATMネットワーク側へ送出されるように構成され
ている。
【0119】パケット受信処理部44は、シリアル送受
信部31で受信したIPパケットをパケットメモリ19
に書き込むと共に、該IPパケットからIPヘッダを抽
出する。そして該IPヘッダに定めている宛先IDアド
レスをキーにして経路テーブル16から送信VPI/V
CIを取り出す。SAR制御情報テーブル17は、パケ
ット受信処理部44により受信ディスクリプタが作成さ
れ、パケット受信処理部44から決定した送信VPI/
VCIが登録されると共に、パケットのデータ受信数が
逐次更新される。また、パケット受信処理部44は、送
信VPI/VCIを決定した時点でセル分解器45に対
して受信割り込みをかける。
【0120】セル分解器45は、受信割り込みを受ける
とSAR制御情報テーブル17から受信ディスクリプタ
を取得し、そこに設定されたメモリポインタに基づいて
パケットメモリ19の所定アドレスから一定間隔でパケ
ットを取り出す。セル分解器45においてAAL5−C
PCS PDUのトレイラが生成され、パケットメモリ
19から取り出したパケットデータをセルに分解し、ト
レイラを付加したATMセルを送出していく。
【0121】このとき、セル分解器45は、SAR制御
情報テーブル17内の受信ディスクリプタから受信デー
タ数を監視し、送出データ数が受信データ数を上回る場
合には送信を中断する。一定間隔後に、受信データ数が
送出データ数を上回っていれば送信を開始する。
【0122】このように本実施形態によれば、パケット
がすべて揃う前に分解を始めることが可能となり、中継
装置におけるATMセル分解による遅延時間を短縮する
ことができる。
【0123】なお、イーサネットポートの代わりにFD
DI(Fibre Distributed Data Interface)ポートに接
続した場合であっても上記実施形態と同様の作用効果を
得ることができる。
【0124】上記第6の実施形態はネットワーク中継装
置の例であるが、ATMネットワーク内の配置したホス
トにおいても同様に適用できる。
【0125】図21はATMネットワーク内の配置した
ホストに適用した変形例を示す。
【0126】同図に示すブロック70は、第6の実施形
態におけるセル分解器45、ATMフレーマ13及びシ
リアル送受信部46からなる送信機能を示している。こ
の変形例では、パケットメモリ71のユーザエリアにあ
るパケットデータをカーネルに移動してからATMネッ
トワーク上へ送出する例を説明する。
【0127】CPU72がプログラムメモリ73のプロ
グラムにしたがってパケットメモリ71のユーザエリア
にあるパケットデータをカーネルへ移動する。このと
き、CPU72は、ユーザエリアにあるパケットデータ
を図22に示すように複数のデータブロック#1〜#n
に分けて転送する。
【0128】従来方式では、1パケットの全データ#1
〜#nがカーネルエリアに転送完了してからセル分解器
45に転送要求を出すが、変形例ではカーネルエリアに
少なくとも一つのデータブロックの転送が完了したらセ
ル分解器45に転送要求を出すものとする。セル分解器
45は、転送要求を受けるとテーブル74から宛先情報
を受け取りパケットメモリ71のカーネルエリアに蓄積
されているデータブロックをセル分解して送出開始す
る。
【0129】(第7の実施形態)本実施形態のネットワ
ーク中継装置は、前述した第1の実施形態のATMルー
タ10と同様の内部構成を有している。
【0130】図23は、経路テーブル16に設定された
対応表を示している。同図に示すように、経路テーブル
16にマルチキャスト・アドレス(例えば224.0.
1.1)と複数のVPI/VCIとを対応させた対応表
が設定されている。パケットをマルチキャス送信する前
に、IGMP(Internet Group Manegement Protocol)を
使って事前に中継装置の経路テーブルに設定される。
【0131】図24は、SAR制御テーブル17に登録
される受信ディスクリプタの登録内容を示している。受
信ディスクリプタには、マルチキャストVCC数を記録
するマルトキャストVCC数フィールド、必要個数のV
PI/VCIフィールドが設定されるものとする。
【0132】以上のように構成されたネットワーク中継
装置では、ATMポートのデータ・ストリームからAT
Mフレーマ13がATMセルを取り出してリアセンブラ
14に与える。リアセンブラ14は、第1の実施形態と
同様にして受信セルからVCCを生成してSAR制御テ
ーブル17のVCC管理情報エントリにアクセスして先
頭セルであるか否か判断する。先頭セルであればIPヘ
ッダを抽出し、該IPヘッダに設定されている宛先アド
レスを判定する。ここでは、宛先アドレスがマルチキャ
スト・アドレスである。このマルチキャスト・アドレス
に基づいて経路テーブル16から対応する複数のVPI
/VCIを取得してSAR制御テーブル17の受信ディ
スクリプタに列挙すると共にマルチキャストVCCの数
を記録する。すなわち、リアセンブラ14は、先頭アド
レスを検出すると終了セルが検出されるのを待つ事な
く、経路テーブル16の検索を開始してマルチキャスト
・アドレスに対応した複数の送信VPI/VCIを取得
して、前述した第4実施形態と同様のスルーカット制御
を実行する。
【0133】リアセンブラ14が、複数の送信VPI/
VCIを取得した後に全てのセルが到着するのを待つこ
と無くセル分解器15に受信割り込みをかける。セル分
解器15が受信割り込みを受けて、受信ディスクリプタ
に設定している各VPI/VCI(VCC)毎に送信制
御チェーンを生成する。セル分解器15は、最初のVP
I/VCI(VCC)についてパケットメモリ19から
取り出した受信データをセル分解して送出し、受信ディ
スクリプタのセル受信数に達するまでセル分解及び送出
を続行する。1つのパケットに属する最後のセルを送信
し終わると、SAR制御テーブル17に対して受信ディ
スクリプタ内のマルチキャストVCC数を1つディクリ
メントする。送信VPI/VCIを次の送信VCCに切
換え得て同様の動作を繰り返し、最後のセルを送信し終
わるとVCC数を一つ減算する。そして該マルチキャス
トVCC数が0に達したら、該受信ディスクリプタおよ
びパケットメモリ19のバッファを開放する。
【0134】このように本実施形態によれば、宛先ネッ
トワーク層アドレスと複数のVPI/VCIとを対応さ
せた対応表を経路テーブル16に登録し、送出するVC
C毎にパケット内のセル順序を保証した上で到着したセ
ルをパケットのセルが全部到着する前に中継に必要な情
報を検索し、カットスルー制御により送出するようにし
たので、ネットワーク層でのマルチキャストを効率よく
行える利点がある。
【0135】(第8の実施形態)図22は、本実施形態
に係るネットワーク中継装置の構成を示している。な
お、前述した第1の実施形態と同一機能を有する部分に
は同一符号を付している。このネットワーク中継装置5
0は、ネットワーク層ヘッダ部分の宛先IPアドレスに
対応させてネットワーク層よりも上位層の処理を行うか
否かの識別子を経路テーブル51に設けている。
【0136】図27は、経路テーブル51に登録してい
る宛先IPアドレスとVPI/VCIと上位層の処理を
行うか否かの識別子(フラグ)との対応表の部分を示し
ている。宛先IPアドレスに対応させて宛先情報となる
VPI/VCIが登録されており、さらに上位層の処理
を行うか否かのフラグをセットできるようになってい
る。経路テーブル51に設定される上位層の処理を行う
か否かのフラグは外部から任意に設定する。この上位層
の処理を行うか否かのフラグが設定されるアドレスは直
接リアセンブラ52にマイクロプロセッサ処理通知制御
線50Lを介して接続されている。経路テーブル51の
宛先IPアドレスにアクセスしたとき対応するフラグア
ドレスにフラグが立てられていればマイクロプロセッサ
処理通知制御線50Lを通ってリアセンブラ52にマイ
クロプロセッサ処理信号が入力するように構成してい
る。
【0137】入力ポート11でライン入力から受けたデ
ータ・ストリームからATMフレーマ13にてATMセ
ルを取り出す。取り出されたATMセルはリアセンブラ
52に渡される。リアセンブラ52は、受け取ったAT
MセルのVPI、VCIフィールドからVCC IDを
生成し、SAR制御テーブル17から該VCC IDの
データがAAL5−CPCS PDUの最初のセルで否
かの情報を得る。先頭セルであると判断されたら、先頭
セルからIPヘッダを抽出し、宛先IPアドレスに基づ
いて経路テーブル51へのアクセスを開始する。経路テ
ーブル51から宛先IPアドレスに対応したVPI/V
CIを取得すると、送信VPI/VCIとしてSAR制
御テーブル17の受信ディスクリプタに書き込む。ここ
までは、第1の実施形態と同様の処理である。
【0138】ここで、リアセンブラ52が経路テーブル
51を検索したとき宛先IPアドレスに対応したアドレ
スにマイクロプロセッサ処理フラグが立てられていれ
ば、マイクロプロセッサ処理通知制御線50L上にマイ
クロプロセッサ処理信号がアサートされる。マイクロプ
ロセッサ処理信号が入力したリアセンブラ52は、終了
セルが到着したことを確認してからマイクロプロセッサ
21に割り込み処理をかける。
【0139】図26に示すように、受信データのTCP
ヘッダに相当する部分にはネットワーク層よりも上位層
の処理が定められている。マイクロプロセッサ21は、
パケットメモリ19に蓄積されている受信データのTC
Pヘッダに基づいて受信データをソフトウエア処理す
る。例えば、予め必要なIPアドレス向けパケットをフ
ィルタリング(たとえばTCPポート番号によるフィル
タリング)するために、経路テーブル51の該当アドレ
スにマイクロプロセッサ処理フラグを設定しておけばサ
ービスに応じたパケットの中継が行える。
【0140】また、リアセンブラ52が経路テーブル5
1を検索したとき宛先IPアドレスに対応したアドレス
にマイクロプロセッサ処理フラグが立てられていなけれ
ば、第1の実施形態と同様にしてパケットの終了セルが
到着する前に経路テーブル51から送信VPI/VCI
を検索して受信ディスクリプタに設定する。
【0141】このように本実施形態によれば、経路テー
ブル51にマイクロプロセッサ処理フラグを設定して上
位層の処理をマイクロプロセッサ21に渡すことができ
るようにしたので、マイクロプロセッサ21で処理すべ
き受信データをセル分解器15で処理されずにマイクロ
プロセッサ21のソフトウェアにより処理することがで
きる。
【0142】なお、送受信ポートはATMである必要は
なく、いかなる媒体であっても同様に適用することがで
きる。
【0143】(第9の実施形態)図28は、第9の実施
形態に係るネットワーク中継装置であり、4ポートの間
でIPv6(Internet Protocol version 6 )パケット
を交換するネットワーク中継装置を示している。
【0144】このネットワーク中継装置は、ローカルバ
ス20にCAM(Contents Addressable Memory )で構
成される2つのテーブル53−A,53−Bが接続され
ている。一方のテーブル53−AにはIPv6ソースア
ドレス及びフローラベルに対応させて宛先情報が登録さ
れており、もう一方のテーブル53−BにはIPv6宛
先アドレスに対応させて宛先情報が登録されている。
【0145】このネットワーク中継装置における宛先情
報検索動作を図29を参照しながら説明する。
【0146】ネットワーク中継装置の各ポートP1〜P
4で受信したパケットは、パケットメモリ19上に蓄積
される。各ポートP1〜P4ではパケットの末尾がパケ
ットメモリ19上に書き込まれたら、マイクロプロセッ
サ54に対して受信割り込みをかける。
【0147】マイクロプロセッサ54は、ポートから受
信割り込みを受けるとIPv6ヘッダに応じて処理を行
う。すなわち、IPv6ヘッダに登録されている情報を
組み合わせて2つのテーブル53−A,53−Bに対し
並列に宛先情報検索を開始する。具体的には、IPv6
ヘッダからIPv6ソースアドレス、フローラベル、I
Pv6宛先アドレスを抽出すると、テーブル53−Aに
対してIPv6ソースアドレスとフローラベルの対をキ
ーにしてCAM検索を行い、テーブル53−Bに対して
はIPv6宛先アドレスをキーとしてCAM検索をす
る。テーブル53−Bについては、IPv6宛先アドレ
スを抽出した時点からCAM検索を開始する。
【0148】マイクロプロセッサ54は、予め定めた最
大検索時間内にテーブル53−Aまたはテーブル53−
Bのいずれかより宛先情報を検索したならば、その宛先
情報に基づいてパケットのフォワーディングを実行す
る。また、最大検索時間内に宛先情報の検索が終了しな
ければ宛先不明として処理を終了する。
【0149】このように本実施形態によれば、受信パケ
ットのソースアドレスと付帯識別子とから宛先情報を検
索できる場合に、パケット受信中にネットワーク層情報
を受け取った後に、宛先アドレスによる宛先情報検索
と、ソースアドレスと付帯識別子とによる宛先情報検索
とを並列して行うことにより、付帯識別子の有無にかか
わらずパケットのフォワードを行うことができる。
【0150】なお、上記実施形態において第1の実施形
態と同様にIPヘッダの先読みをしてパケットの末尾が
書き込まれる前に宛先情報検索を開始しても良い。
【0151】(第10の実施形態)本実施形態は、ネッ
トワーク層プロトコルとしてIPv6を扱うネットワー
ク中継装置を想定しており、ポート、パケットメモリ、
経路テーブル、マイクロプロセッサ等を備えている。
【0152】経路テーブルには、図30に示すフローラ
ベル対応表を登録している。この対応表は、IPv6ソ
ースアドレス、フローラベル、上位プロトコル(TC
P,UDP等)、ポート番号、上位プロトコル内識別子
の対応を表したものである。
【0153】ネットワーク中継装置は、ポートでIPv
6パケットを受け取ると、該パケットからIPv6ソー
スアドレスとフローラベルとを抽出する。
【0154】受信パケットから抽出したフローラベルの
値が0である場合には、IPv6宛先アドレスだけをキ
ーにして経路テーブルから宛先情報を抽出する。また、
フローラベルの値が0でない場合は、経路テーブルの上
記対応表を検索して、IPv6ソースアドレスとフロー
ラベルとが登録されているか否か検査する。登録されて
いたら、上位プロトコル、ポート番号、上位プロトコル
内識別子について、該対応表内の値と受信パケット内の
値とを比較する。比較した結果、一致していたら、フロ
ーラベルが有効であることになる。一致していなけれ
ば、フローラベルは無効となる。
【0155】このようにして、フローラベルの有効/無
効を判定して、IPv6ソースアドレスとフローラベル
との対による宛先情報検索結果の有効性が決定される。
したがって、古いフローラベルのタイムアウトが遅れた
場合にも、信頼性の高い宛先情報を取得することができ
る。
【0156】(第11の実施形態)図31は、第11の
実施形態に係るネットワーク中継装置であり、4ポート
の間でIPパケットを交換するネットワーク中継装置を
示している。
【0157】テーブル53はCAMで構成されており、
テーブル5はSRAMで構成されている。双方のテーブ
ル共に経路情報の登録に用いられるが、テーブル53は
小容量(例えば4096エントリ)、テーブル55は大
容量(例えば30000エントリ)とすることができる
ようにしている。ここでは、記憶容量を小規模に抑えて
高速アクセスを可能としたテーブル53に高速応答性が
要求される情報を登録している。また、テーブル55は
テーブル53に登録されなかった情報を登録している。
または、トラヒックを監視して、トラヒック量の多い宛
先に関してはテーブル53に登録する。
【0158】このネットワーク中継装置では、各ポート
P1〜P4で受信したパケットがパケットメモリ19上
に蓄積される。パケットの末尾がパケットメモリ19上
に書き込まれたら、マイクロプロセッサ56に受信割り
込みがかけられる。マイクロプロセッサ56は、受信割
り込みを受けるとパケットのIPヘッダに応じて処理を
行う。IPヘッダからIP宛先アドレスを抽出すると、
テーブル53に対して該IPアドレスをキーとして検索
を行う。検索の結果、答が得られれば次の処理に進み、
得られなければ、テーブル55に対して検索を行う。
【0159】このように本実施形態によれば、宛先検索
テーブルとして高速テーブル53と低速テーブル55と
の2種類を設け、高速テーブル53はエントリ数が少な
いが最大検索時間を保証するものとし、低速テーブル5
5は最悪検索時間を保証しないがエントリ数を大きくで
きるものとしたので、個々の処理内容に応じて最適なテ
ーブルを選択することができる。
【0160】なお、上記実施形態において、高速テーブ
ル53を、CAMでなく高速SRAMと専用アクセス回
路で構成してもよい。
【0161】(第12の実施形態)本実施形態は、上記
した第11の実施形態において、テーブル53への経路
情報の登録をネットワークから「資源予約」メッセージ
を受け付けたときにのみ行うものとする。
【0162】例えば、RSVP(Resource Reservation
Setup Protocol )で“Reserve”メッセージを
受付け、メッセージに付随するFlow Specで
「短い遅延」を要求している場合にのみ経路情報がテー
ブル53に登録されるようにする。ネットワーク中継装
置のマイクロプロセッサ56のソフトウェアでテーブル
53の全体登録数を管理し、エントリがなくなった場合
には、“Reserve”要求を拒絶する、もしくは、
既に登録されたもので、新たな“Reserve”要求
よりも緩やかな要求のエントリを削除する。
【0163】以上により、RSVPで予約した仮想フロ
ーに対しては、経路検索時間を短くすることが可能とな
る。
【0164】なお、他の実施形態として、ST−II
(Stream Protocol Version 2 )の制御メッセージに対
して要求を受け付けてもよい。
【0165】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実
施可能である。
【0166】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、高
速なルーティング機能、特に遅延の小さいフォワーディ
ング機能を実現できるネットワーク中継装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るネットワーク中
継装置の構成図である。
【図2】第1の実施形態のネットワーク中継装置の動作
内容を説明するためのフローチャートである。
【図3】第1の実施形態におけるフレームフォーマット
及びATMセルとを対応させて示す図である。
【図4】UNI及びNNIによるATMセルのフォーマ
ットを示す図である。
【図5】第1の実施形態における受信ディスクリプタを
示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るネットワーク中
継装置においてユニキャスト送信する場合を示す図であ
る。
【図7】第2の実施形態に係るネットワーク中継装置に
おいてマルチキャスト送信する場合を示す図である。
【図8】第2の実施形態に係るネットワーク中継装置に
おいてブロードキャスト送信する場合を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係るネットワーク中継装置に
おけるポート内構造を示す図である。
【図10】ATMネットワークとそこに接続されたイー
サネットとの接続関係を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係るネットワーク
中継装置の構成図である。
【図12】第3の実施形態におけるフレームフォーマッ
ト及びATMセルとを対応させて示す図である。
【図13】第3の実施形態における受信ディスクリプタ
を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係るネットワーク
中継装置の構成図である。
【図15】第4の実施形態における受信ディスクリプタ
を示す図である。
【図16】第4の実施形態におけるパケットメモリの受
信データの蓄積状況を示す図である。
【図17】第4の実施形態のネットワーク中継装置の動
作内容を説明するためのフローチャートである。
【図18】第4の実施形態における動作の概念図であ
る。
【図19】本発明の第5の実施形態に係るネットワーク
中継装置のリアセンブラ部分の構成図である。
【図20】本発明の第6の実施形態に係るネットワーク
中継装置の構成図である。
【図21】第6の実施形態の変形例の構成図である。
【図22】変形例におけるデータブロックの転送動作と
ATMセルの送出動作との関係を示すタイムチャートで
ある。
【図23】本発明の第7の実施形態に係るネットワーク
中継装置における経路テーブルの対応表を示す図であ
る。
【図24】第7の実施形態における受信ディスクリプタ
を示す図である
【図25】本発明の第8の実施形態に係るネットワーク
中継装置の構成図である。
【図26】受信データのフレーム構造を示す図である。
【図27】第8の実施形態における経路テーブルの構造
を示す図である。
【図28】本発明の第9の実施形態に係るネットワーク
中継装置の構成図である。
【図29】第9の実施形態に係るネットワーク中継装置
の動作内容を説明するためのフローチャートである。
【図30】本発明の第10の実施形態に係るネットワー
ク中継装置のテーブル内容を示す図である。
【図31】本発明の第11の実施形態に係るネットワー
ク中継装置の構成図である。
【図32】従来のネットワーク中継装置の構成図であ
る。
【図33】従来のネットワーク中継装置における受信完
了割り込みのタイミングを示す図である。
【符号の説明】
10…ATMルータ、11…入力ポート、12…出力ポ
ート、13…ATMフレーマ、14,24,41…リア
センブラ、15,26,43…セル分解器、16…経路
テーブル、17,42…SAR制御テーブル、19…パ
ケットメモリ、21…マイクロプロセッサ、22…プロ
グラムメモリ、25…送受信コントロール部、27…フ
レームデータメモリ、30,40…ネットワーク中継装
置。
フロントページの続き (72)発明者 後藤 達吉 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非同期転送モードで送受信するATMポー
    トが少なくとも各々1ポートあり、ALL5形式でパケ
    ットの分解・組立を行ってATMポート間でパケットの
    フォワードを行うネットワーク中継装置において、 VCC(Virtual Channel Connection)毎にパケットの
    終了セルを検出し、終了セルの次のセルを先頭セルとし
    て先頭セルからネットワーク層プロトコルヘッダを抽出
    し、1つのパケットに属する全てのセルが到着するのを
    待たずに、該ヘッダ部分の宛先アドレスに基づいて中継
    に必要な情報を経路テーブルから検索しておくことを特
    徴とするネットワーク中継装置。
  2. 【請求項2】所定のデータ単位で送受信する送受信ポー
    トが複数ポートあり、複数のポート間でネットワーク層
    情報に基づき中継処理を行うネットワーク中継装置にお
    いて、 データ単位を受信した送受信ポートからそれ以外の送受
    信ポートへデータ単位のままブロードキャストし、該デ
    ータ単位を受け取った送受信ポートが中継情報の登録さ
    れている経路テーブルにアクセスして自ポートからデー
    タ単位を送信するかどうかの判断を行うことを特徴とす
    るネットワーク中継装置。
  3. 【請求項3】非同期転送モードで送受信するATMポー
    トが少なくとも1ポート、パケット形式で送受信する送
    受信ポートが少なくとも1ポートあり、AAL5形式で
    データリンクフレームのフォワードを行うネットワーク
    中継装置において、 ATMポートでVCC(Virtual Channel Connection)
    毎にフレームの終了セルを検出し、終了セルの次のセル
    を先頭セルとして先頭セルからMAC(Media Access C
    ontrol)ヘッダを抜き出し、1フレームに属する全ての
    セルが到着するのを待たずに、該ヘッダ部分の宛先アド
    レスに基づいて中継に必要な情報を経路テーブルから検
    索しておくことを特徴とするネットワーク中継装置。
  4. 【請求項4】非同期転送モードで送受信するATMポー
    トが少なくとも各々1ポートあり、ALL5形式でパケ
    ットの分解・組立を行ってATMポート間でパケットの
    フォワードを行うネットワーク中継装置において、 VCC(Virtual Channel Connection)毎にパケットの
    終了セルを検出し、終了セルの次のセルを先頭セルとし
    て先頭セルからネットワーク層プロトコルヘッダを抽出
    し、1つのパケットに属する全てのセルが到着するのを
    待たずに、該ヘッダ部分の宛先アドレスに基づいて中継
    に必要な宛先情報を経路テーブルから検索し、宛先情報
    を取得した後は到着したセルの受信データを前記宛先情
    報を参照して送信を開始することを特徴とするネットワ
    ーク中継装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のネットワーク中継装置にお
    いて、 受信セルに設定されているネットワーク層プロトコルヘ
    ッダを書き換え、その書き換え結果を反映させたCRC
    (Cyclic Redundancy Check) 値を同パケットの終了セル
    の受信データに付加することを特徴とするネットワーク
    中継装置。
  6. 【請求項6】AAL5形式でパケットをセルに分解して
    ATMポートへ送出する通信装置において、 1パケット分のデータブロックがすべて揃う前にセル分
    解を開始するようにしたことを特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】請求項4又は請求項5記載のネットワーク
    中継装置において、 先頭セルのネットワーク層プロトコルヘッダから宛先ネ
    ットワーク層アドレスを識別し、宛先ネットワーク層ア
    ドレスと複数のVPI/VCIとの対応を予め定めた対
    応表を参照して、前記識別した宛先ネットワーク層アド
    レスに対応する複数のVPI/VCIを求め、1パケッ
    トのセルが全て到着するのを待たずに到着しているセル
    の受信データをセル分解して前記求めた複数のVPI/
    VCIが示す各VCCにマルチキャストすることを特徴
    とするネットワーク中継装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項5、又は請求項7のいず
    れか1項に記載のネットワーク中継装置において、 ネットワーク層より上位層の処理を行うか否かの識別子
    をネットワーク層ヘッダ部分の宛先アドレスに対応させ
    て前記経路テーブルに設定し、前記宛先アドレスに基づ
    いて前記経路テーブルをアクセスしたとき上位層の処理
    を行う識別子が設定されていれば受信データをマイクロ
    プロセッサでフォワード処理することを特徴とするネッ
    トワーク中継装置。
  9. 【請求項9】ネットワーク層情報によりパケットの交換
    を行うネットワーク中継装置において、 受信パケットのネットワーク層情報からソースアドレス
    及び付帯識別子と宛先アドレスを認識し、ソースアドレ
    ス及び付帯識別子に基づく宛先情報の検索と宛先アドレ
    スに基づく宛先情報の検索とを並列して行うことを特徴
    とするネットワーク中継装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載のネットワーク中継装置に
    おいて、 ソースアドレスと付帯識別子とから宛先情報を対応づけ
    るテーブルに、ネットワーク層の上位層情報を記してお
    き、受信パケットから得られた上位層情報と前記テーブ
    ル内の上位層情報とが一致しない場合に、該テーブル内
    の付帯識別子が古くなったものとみなし、該ソースアド
    レスと付帯識別子とからなるエントリを削除することを
    特徴とするネットワーク中継装置。
  11. 【請求項11】ネットワーク層情報によりパケットの交
    換を行うネットワーク中継装置において、 宛先情報を検索するための検索テーブルとして高速テー
    ブルと低速テーブルの2種類を設け、高速テーブルはエ
    ントリ数が少ないが検索時間を保証するものとし、低速
    テーブルはエントリ数が大きいが検索時間を保証しない
    ものとし、該高速テーブルおよび該低速テーブルの両者
    の検索が行えるようにしたことを特徴とするネットワー
    ク中継装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載のネットワーク中継装置
    において、 RSVP(Resource Reservation Setup Protocol )等
    の制御プロトコルにより短い遅延を保証するエントリを
    高速テーブル内に設け、該エントリがオーバーフローし
    たときは、新たな遅延保証要求を拒絶することを特徴と
    するネットワーク中継装置。
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