JPH0998065A - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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JPH0998065A
JPH0998065A JP8191284A JP19128496A JPH0998065A JP H0998065 A JPH0998065 A JP H0998065A JP 8191284 A JP8191284 A JP 8191284A JP 19128496 A JP19128496 A JP 19128496A JP H0998065 A JPH0998065 A JP H0998065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通過帯域内において低損失であり、かつ減衰
域における減衰量が大きいだけでなく、耐電力性に優
れ、かつ阻止域における反射係数の大きい弾性表面波装
置を得る。 【解決手段】 3電極型の縦結合型2重モードSAW共
振子フィルタ23に第1の1ポート型SAW共振子フィ
ルタ24が並列に接続されており、第1の1ポート型S
AW共振子フィルタの共振周波数が縦結合型2重モード
SAW共振子フィルタ23の通過帯域よりも低周波数側
となるように構成されており、2重モードSAW共振子
フィルタ23と第1の1ポート型SAW共振子フィルタ
24との接続点32が入力端子30に引き出されている
弾性表面波装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波装置に
関し、特に、複数の弾性表面波(SAW)共振子フィル
タを梯子型に接続してなる回路構成を有し、帯域フィル
タとして用いられる弾性表面波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などの移動体通信機の高周波フ
ィルタとして、SAW共振子フィルタを用いたものが提
案されている。この種の用途に用いられる弾性表面波装
置として、図1に示す接続構造を有する弾性表面波装置
が提案されている。
【0003】この弾性表面波装置では、入力端INと、
出力端OUTとの間に3電極型の縦結合2重モードSA
W共振子フィルタ1が配置されている。この縦結合型2
重モードSAW共振子フィルタ1は、SAW伝搬方向に
沿って配置された3個のインターデジタルトランスデュ
ーサ(以下、IDT)2〜4を有する。また、IDT2
〜4の表面波伝搬方向両側には、反射器5,6が配置さ
れている。
【0004】IDT2〜4のうち、両側のIDT2,4
の一方のくし歯電極2a,4aが、間に第1の1ポート
型SAW共振子フィルタ7を介して入力端INに接続さ
れている。また、IDT3の一方のくし歯電極3aが、
出力端OUTに接続されている。IDT2〜4の他方の
くし歯電極2b,3b,4bは、アース電位に接続され
ている。
【0005】また、くし歯電極3bと出力端OUTとの
間の接続点8とアース電位との間に、第2の1ポート型
SAW共振子フィルタ9が接続されている。すなわち、
図1に示した弾性表面波装置では、入出力間に縦結合型
2重モードSAW共振子フィルタ1が接続されており、
さらに、この縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ
1の入力側に直列に第1の1ポート型SAW共振子フィ
ルタ7が接続されている。また、入出力間と基準電位と
の間に上記第2の1ポート型SAW共振子フィルタ9が
接続されている。従って、図1に示した弾性表面波装置
では、上記2個の直列共振子及び1個の並列共振子を有
するフィルタ回路が構成されている。
【0006】ここでは、第1の1ポート型SAW共振子
フィルタ7の共振周波数は、縦結合型2重モードSAW
共振子フィルタ1の通過帯域内になるように構成されて
おり、第2の1ポート型SAW共振子フィルタ9は、そ
の反共振周波数が、縦結合型2重モード共振子フィルタ
1の通過帯域内となるように構成されている。
【0007】上記弾性表面波装置では、第1の1ポート
型SAW共振子フィルタ7が、縦結合型2重モードSA
W共振子フィルタ1の外側のIDT2,4に接続されて
おり、かつ上記のような共振特性を有するように構成さ
れているため、縦結合型2重モードSAW共振子フィル
タの外側のIDT2,4側におけるVSWRが低減さ
れ、かつ通過帯域外、特に高周波側の阻止域における減
衰量が拡大される。
【0008】また、上記第2の1ポート型SAW共振子
フィルタ9が上記のような共振特性を有するため、縦結
合型2重モードSAW共振子フィルタ1の中央のIDT
3側におけるVSWRが低減され、かつ通過帯域外、特
に阻止域のうち低周波数側の阻止域の減衰量が拡大され
る。
【0009】よって、帯域内の低損失化、通過帯域内に
おけるVSWRの低減、並びに阻止域における減衰量を
拡大することが可能とされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1に
示した弾性表面波装置を、例えば携帯電話などのアンテ
ナトップに用いた場合、受信側のフィルタの阻止域に
は、送信側からの大電力が印加されることになる。従っ
て、上記弾性表面波装置の構成では、例えば2W程度の
大きな電力が印加されると、瞬時に破壊してしまうとい
う問題があった。
【0011】また、携帯電話などのアンテナトップの受
信側フィルタとして上記弾性表面波装置を用いる場合、
通常、ストリップラインなどを用いて上記弾性表面波装
置と、例えば誘電体共振器や弾性表面波装置を用いて構
成されている送信側のフィルタとを接続している。すな
わち、ストリップラインなどを用いて阻止域のインピー
ダンスが開放となるように、上記弾性表面波装置を送信
側フィルタと接続していた。
【0012】しかしながら、この場合には、送信側の損
失を抑制するために、受信側のフィルタの送信側の通過
帯域における反射係数が大きいことが強く望まれてい
る。ところが、上記弾性表面波装置を上記受信側フィル
タとして用いた場合、送信側通過帯域における反射係数
は、必ずしも十分ではなかった。
【0013】本発明の目的は、通過帯域内において低損
失であり、かつ減衰域における減衰量が大きいだけでな
く、耐電力性に優れており、かつ阻止域における反射係
数が大きい弾性表面波装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、反射器を有す
る3電極型の縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ
に第1の1ポート型SAW共振子フィルタを電気的に並
列に接続してなる弾性表面波装置であって、下記の構成
を備えることを特徴とする。すなわち、上記第1の1ポ
ート型SAW共振子フィルタの共振周波数は、縦結合型
2重モードSAW共振子フィルタの通過帯域よりも低周
波数側となるように構成されており、かつ縦結合型2重
モードSAW共振子フィルタと第1の1ポート型SAW
共振子フィルタとの接続点が入力端とされている。
【0015】好ましくは、請求項2のように、第1の1
ポート型SAW共振子フィルタは、複数対の互いに間挿
し合う電極指を有するIDTを有し、かつ反射器を備え
てはいない。
【0016】本発明では、上記のように、第1の1ポー
ト型SAW共振子フィルタの共振周波数が縦結合型2重
モードSAW共振子フィルタの通過帯域よりも低周波数
側、すなわち低周波数側の阻止域に位置するように構成
されており、かつ上記のように接続されているため、通
過帯域外、すなわち低周波数側の阻止域の減衰量を大き
くすることができる。加えて、例えば携帯電話などのア
ンテナトップのフィルタに用いた場合には、阻止域にお
ける反射係数を高めることができる。また、上記第1の
1ポート型SAW共振子フィルタが縦結合型2重モード
SAW共振子フィルタの入力側において接続されている
ため、印加された電力は、縦結合型の2重モードSAW
共振子フィルタと上記第1の1ポート型SAW共振子フ
ィルタとに分散される。従って、耐電力性が高められ
る。
【0017】好ましくは、本発明の弾性表面波装置で
は、上記縦結合型2重モードSAW共振子フィルタは、
表面波伝搬方向に沿って配置された3個のIDTを有す
る3電極タイプの縦結合型2重モードSAW共振子フィ
ルタであり、中央のIDTの電極指の本数よりも、両側
のIDTの電極指の和が多くなるように構成されてお
り、かつ縦結合型2重モードSAW共振子フィルタの外
側の一対のIDTに、上記第1の1ポート型SAW共振
子フィルタが接続される。
【0018】この構成によれば、入力側における阻止域
における耐電力性をより一層高めることができる。すな
わち、SAWフィルタにおいて大電力を投入した際に弾
性表面波装置が破壊されるのは、表面波を励振させた場
合の機械的ストレスによって、IDTを構成している電
極間にマイグレーションが生じるためである。本発明の
上記好ましい構成では、縦結合型2重モードSAW共振
子フィルタでは、両側の一対のIDTに電力が印加さ
れ、かつ中央のIDTの電極指の本数よりも、両側のI
DTの電極指の和が多くなるように構成されているこ
と、並びに複数対のIDTを有する上記第1の1ポー
ト型SAW共振子フィルタが入力側において並列腕に配
置されていることにより、電力が印加される電極の総面
積が大きくされているので、入力側における耐電力性が
より一層高められる。
【0019】また、本発明の別の好ましい局面によれ
ば、上記第1の1ポート型SAW共振子フィルタは、3
6°YカットX伝搬の圧電基板を用いて構成されてお
り、かつ4個または2個のSAW共振子を直列接続する
ことにより構成されており、各SAW共振子を構成して
いるIDTの電極指の幅wと、SAW共振子の波長λ1
との比が、
【0020】
【数1】
【0021】とされる。この構成によれば、第1の1ポ
ート型SAW共振子フィルタが2段または4段の構成を
有するため、電極面積を大きくすることができ、それに
よって耐電力性を高めることができる。また、第1の1
ポート型SAW共振子フィルタを多段構成とした場合に
は、該第1の1ポート型SAW共振子フィルタの共振周
波数と反共振周波数との間に存在するスプリアスが大き
くなるが、後述の実施形態の説明から明らかなように、
上記式(1)を満たすように、第1の1ポート型SAW
共振子フィルタを構成する各SAW共振子が構成されて
いるため、上記スプリアスを抑制することができる。加
えて、上記式(1)を満たすように1ポート型SAW共
振子フィルタの各共振子を構成することにより、電力が
印加された際のIDTの電極指間マイグレーションによ
るIDT間の短絡が生じ難くされている。また、上記第
1の1ポート型SAW共振子フィルタは、2重モードS
AW共振子フィルタに並列に接続されているので、上記
電極指の幅wを小さくしたとしても、通過帯域への影響
は小さい。よって、通過帯域の共振特性における損失の
劣化を引き起こすことなく、耐電力性を高めることがで
きる。
【0022】本発明の別の特定的な局面によれば、上記
第1の1ポート型SAW共振子フィルタは、36°Yカ
ットX伝搬の圧電基板を用いて構成されており、4個ま
たは2個の共振子を直列接続することにより構成されて
おり、かつ各共振子のIDTの電極指間の間隔tと、共
振子の波長λ1 との比が、t/λ1 >3とされている。
【0023】この構成によれば、第1の1ポート型SA
W共振子フィルタが4段または2段の構成とされている
ため、電極面積の拡大により耐電力性を高めることがで
きる。また、上記のように、第1の1ポート型SAW共
振子フィルタを多段に構成した場合には、該1ポート型
SAW共振子フィルタの共振周波数と反共振周波数との
間に存在するスプリアスが大きくなるおそれがある。し
かしながら、この構成では、t/λ1 >3とされている
ため、後述の実施の形態の説明から明らかなように、通
過帯域内におけるスプリアスを効果的に抑制することが
できる。従って、通過帯域内の特性に影響を与えること
なく、耐電力性をさらに高めることができる。
【0024】本発明のさらに別の局面によれば、上記縦
結合型2重モードSAW共振子フィルタが、36°Yカ
ットX伝搬の圧電基板を用いて構成されており、両側に
位置するIDTの外側端の電極指の中心と、反射器の内
側端の電極の中心の間隔をIとしたときに、Iと、反射
器の波長λ2 との比が、
【0025】
【数2】
【0026】とされている。この構成では、後述の実施
形態の説明から明らかなように、縦結合型2重モードS
AW共振子フィルタの両側のIDTと反射器の間隔Iが
0.53λ2 以上とされているため、阻止域における反
射係数を高めることができる。また、上記間隔Iが0.
59λ2 以下とされているため、通過帯域内におけるV
SWRを大きくすることができる。従って、通過帯域内
の特性を劣化させることなく、阻止域における反射係数
をより一層高めることができる。
【0027】本発明のさらに他の局面によれば、上記3
電極型の縦結合型2重モードSAW共振子フィルタの中
央のIDTに、第2の1ポート型SAW共振子フィルタ
が直列に接続される。この第2の1ポート型SAW共振
子フィルタは、反共振周波数が縦結合型2重モードSA
W共振子フィルタの通過帯域の低周波数側にあるように
構成されている。この構成によれば、縦結合型2重モー
ドSAW共振子フィルタの中央のIDTに、すなわち出
力側に上記第2の1ポート型SAW共振子フィルタが直
列に接続されているため、入力側端子の阻止域における
耐電力性及び反射係数を損なうことなく、阻止域におけ
る減衰量をより一層拡大することができる。第2の1ポ
ート型SAW共振子フィルタについても、好ましくは、
反射器を有しないように構成される。
【0028】さらに、本発明の別の特定の局面によれ
ば、上記3電極型の縦結合型2重モードSAW共振子フ
ィルタの中央のIDTに上記第2の1ポート型SAW共
振子フィルタの他に、第3の1ポート型SAW共振子フ
ィルタが接続される。もっとも、第3の1ポート型SA
W共振子フィルタは、2重モードSAW共振子フィルタ
に並列に接続される。具体的な例では、第3の1ポート
型SAW共振子フィルタは、第2の1ポート型SAW共
振子フィルタを間に介して、2重モードSAW共振子フ
ィルタに接続されている。この第3の1ポート型SAW
共振子フィルタは、その共振周波数が縦結合型2重モー
ドSAW共振子フィルタの通過帯域の低周波数側にある
ように構成される。
【0029】この構成によれば、縦結合型2重モードS
AW共振子フィルタの出力側に直列接続された上記第2
の1ポート型SAW共振子フィルタに加えて、第3の1
ポート型SAW共振子フィルタが並列に接続されている
ため、入力側端子の阻止域における耐電力性及び反射係
数を損なうことなく、阻止域における減衰量をより一層
拡大することができる。第3の1ポート型SAW共振子
フィルタについても、好ましくは、反射器を有しないよ
うに構成される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施形態を説明する。図2は、本発明の第1の実施形
態に係る弾性表面波装置を示す模式的平面図である。
【0031】本実施形態の弾性表面波装置21は、36
°YカットX伝搬のLiTaO3 からなる圧電基板22
を用いて構成されている。なお、圧電基板22として
は、上記材料からなるものに限定されず、64°Yカッ
トX伝搬のLiNbO3 、41°YカットX伝搬LiN
bO3 などを用いてもよい。
【0032】図2は、上記圧電基板22上に構成された
電極構造を略図的に示している。すなわち、圧電基板2
2上には、3電極型の縦結合型2重モードSAW共振子
フィルタ23と、第1の1ポート型SAW共振子フィル
タ24とが構成されている。
【0033】なお、縦結合型2重モードSAW共振子フ
ィルタ23と、第1の1ポート型SAW共振子フィルタ
24とは、別々の圧電基板を用いて構成されていてもよ
く、あるいは図2に示されているように、単一の圧電基
板22上に構成されていてもよい。
【0034】縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ
23は、表面波伝搬方向に沿って並べられた3個のID
T25,26,27を有する。各IDT25〜27は、
それぞれ、複数本の電極指を有するくし歯電極25a,
25b,26a,26b,27a,27bを有する。す
なわち、各IDT25〜27は、それぞれ、複数対の互
いに間挿し合う電極指を有する。
【0035】IDT25〜27が設けられている領域の
表面波伝搬方向両側には、グレーティング反射器28,
29が形成されている。IDT25,27の一方のくし
歯電極25a,27aが、入力端子30に電気的に接続
されている。また、中央に位置するIDT26の一方の
くし歯電極26aが出力端子31に電気的に接続されて
いる。また、IDT25〜27の他方のくし歯電極25
b,26b,27bは、アース電位に接続されている。
【0036】他方、入力端子30と、IDT25,27
との間の接続点32とアース電位との間に上記1ポート
型SAW共振子フィルタ24が接続されている。言い換
えれば、入力端子30は、縦結合型2重モードSAW共
振子フィルタ23と、第1の1ポート型SAW共振子フ
ィルタ24との間の接続点32から引き出されている。
【0037】また、第1の1ポート型SAW共振子フィ
ルタ24は、互いに直列に接続された4段のIDT24
a〜24dを有する。すなわち、IDT24a〜24d
は、隣合うIDTにおいて、バスバーを共有している。
すなわち、バスバー33a〜33cは、共通バスバーで
あり、例えばバスバー33aは、IDT24aの一方の
くし歯電極の複数の電極指を共通接続するバスバーと、
IDT24bの一方の複数本の電極指を共通接続するバ
スバーとを兼ねている。
【0038】また、1ポート型SAW共振子フィルタ2
4は、好ましくは、図示のように両側に反射器を有しな
いように構成されているが、必要な特性に応じて両側に
反射器を有するように構成してもよい。
【0039】なお、上記各IDT24a〜24d,25
〜27並びに反射器28,29は、適宜の電極材料を用
いて形成することができるが、本実施形態ではアルミニ
ウムにより構成されている。もっとも、数重量%以下の
Cuを添加させてなるアルミニウム合金を用いて上記各
IDT24a〜24d,25〜27,並びに反射器2
8,29を形成してもよい。
【0040】本実施形態の弾性表面波装置における上記
SAW共振子フィルタ23の挿入損失−周波数特性を、
図3(a)に示す。なお、図3において、実線Bは、実
線Aで示した特性曲線の要部を、縦軸の挿入損失を10
倍に拡大して示した特性曲線である。
【0041】また、上記縦結合型2重モードSAW共振
子フィルタ23のみのインピーダンススミスチャート
を、図3(b)及び(c)に示す。なお、図3(b)
は、中央のIDT26における特性を、図3(c)は両
側のIDT26,27における特性を示す。
【0042】また、上記第1の1ポート型SAW共振子
フィルタ24は、その共振周波数が、縦結合型2重モー
ドSAW共振子フィルタ23の通過帯域よりも低周波数
側、すなわちSAW共振子フィルタ23の低周波数側の
阻止域に位置するように、かつ反共振周波数が、SAW
共振子フィルタ23の通過帯域内に位置するようにSA
W共振子フィルタ23の外側のIDT25,27に接続
されている。
【0043】上記のように構成された本実施形態の弾性
表面波装置の入出力端子30,31間における挿入損失
周波数特性を図4(a)に示す。また、本実施形態の弾
性表面波装置におけるインピーダンススミスチャート
を、図4(b)及び(c)に示す。なお、図4(b)
は、中央のIDT側における特性を、図4(c)は、両
側のIDT25,27における特性を示す。
【0044】なお、図3(a),図4(a)の実線Bで
示す特性は、実線Aで示す特性の要部を挿入損失につい
てのスケールを10倍に拡大して示したものである。図
3(a)に示したSAW共振子フィルタ23のみの挿入
損失−周波数特性を、図4(a)に示されている本実施
形態の挿入損失−周波数特性と比較すると、通過帯域よ
りも低い周波数側の阻止域において、通過帯域近傍にお
ける減衰量が大幅に拡大されていることがわかる。
【0045】また、図3(c)と図4(c)とに示され
ている特性を比較すれば、本実施形態によれば、上記第
1の1ポート型SAW共振子フィルタ24を並列接続し
ていることにより、阻止域での反射係数が高められてい
ることがわかる。従って、例えば、本実施形態の弾性表
面波装置を、携帯電話などの受信側のアンテナトップに
用いた場合には、相手側すなわち送信側の通過帯域にお
ける反射係数を効果的に高め得ることがわかる。
【0046】なお、上記SAW共振子フィルタ23の通
過帯域は、935〜960MHzであり、低周波数側の
阻止域は、890〜915MHzである。上記のよう
に、本実施形態の弾性表面波装置では、縦結合型2重モ
ードSAW共振子フィルタ23に並列に、共振周波数が
通過帯域よりも低周波数側に位置された上記第1の1ポ
ート型SAW共振子フィルタ24が接続されているた
め、通過帯域よりも低い側の阻止域において、減衰量を
拡大することができる。加えて、該阻止域における反射
係数を大きくすることができるため、例えば携帯電話な
どのアンテナトップに用いた場合、相手側すなわち送信
側のフィルタの通過帯域における損失を抑制することが
できる。
【0047】また、上記SAW共振子フィルタ24が、
並列接続されているため、印加された電力は、縦結合型
2重モードSAW共振子フィルタ23と、該第1の1ポ
ート型SAW共振子フィルタ24とに分散されることに
なる。
【0048】第1の実施形態の好ましい形態の一例 弾性表面波フィルタにおいて大電力を投入した際に阻止
の破壊に至るのは、表面波を励振させたときの機械的ス
トレスによるIDTの電極指間でマイグレーションが生
じるためである。従って、好ましくは、図2に示した実
施形態の弾性表面波装置においては、縦結合型2重モー
ドSAW共振子フィルタ23のIDT25,27の電極
指の数の和が、中央のIDT26の電極指の数よりも多
くされる。このように構成すれば、電極指の本数が多い
側である、両側のIDT25,27に電力が印加され、
かつ上記のようにそれぞれが複数対の電極指を有し、か
つ互いに直列に複数段接続された複数のIDTを有する
第1の1ポート型SAW共振子フィルタ24がIDT2
5,27に接続されているため、電力が印加されるID
Tの電極指の総面積を大きくすることができ、それによ
って入力側端子の阻止域における耐電力性をより一層改
善することができる。
【0049】なお、この好ましい形態の弾性表面波装置
を、各IDT電極をAlに対し1.5重量%のCuを添
加物として含有させたものを用いて試作したところ、図
1に示した従来の弾性表面波装置では2Wの電力を阻止
域に印加すると瞬時に弾性表面波装置の破壊が起こって
いたのに対し、この形態の弾性表面波装置では、周囲温
度85℃において2Wの電力を阻止域において印加した
とき、耐電力性が最も低い、阻止域中の周波数位置にお
いても、70時間以上の寿命を有することが確かめられ
ている。従って、好ましい形態の上記弾性表面波装置に
よれば、通過帯域内において低損失であり、かつ減衰量
が大きいだけでなく、耐電力性においてより一層優れた
弾性表面波装置を提供し得ることがわかる。
【0050】第1の実施形態の好ましい態様の他の例 図2に示した実施形態の弾性表面波装置では、第1の1
ポート型SAW共振子フィルタは、複数対の電極指を有
する4個のIDTを直列に接続することにより構成され
ていた。この場合、各IDT24a〜24dの開口長及
び電極指の対数は全て共通とされていた。
【0051】上記第1の1ポート型SAW共振子フィル
タ24は、上記のように4個のIDTを直列接続した4
段の構成とする必要は必ずしもなく、3段及び2段の構
成としてもよい。もっとも、第1の1ポート型SAW共
振子フィルタ24は、多くの段数を有するように構成す
ることにより、電極面積の増大を図ることができ、それ
によって耐電力性を改善することができると考えられ
る。
【0052】上記第1の1ポート型SAW共振子フィル
タ24を、4段、3段及び2段としたときの挿入損失−
周波数特性を、それぞれ、図5〜図7に示す。なお、図
5〜図7中の曲線Dは、曲線Eで示す特性に対し、縦軸
の挿入損失の大きさを10倍に拡大したスケールで示す
特性曲線である。
【0053】図5〜図7から明らかなように、3段構成
に比べて、4段構成及び2段構成では、通過帯域内の低
周波数側領域における損失を小さくすることができるこ
とがわかる。従って、送信周波数と受信周波数との差が
狭い携帯電話などに、効果的に用いることができる。
【0054】なお、図5〜図7に示した挿入損失−周波
数特性は、通過帯域が869〜894MHzであるよう
に構成されている場合の特性である。ところで、上記の
ように、第1の1ポート型SAW共振子フィルタは、多
段構成とすることにより耐電力性を高め得るものである
が、1ポート型SAW共振子フィルタの共振周波数と反
共振周波数との間に存在するスプリアスが大きくなると
いう問題がある。すなわち、図5において矢印Cで示す
スプリアスが大きくなるという問題がある。
【0055】第1の実施形態のある好ましい局面では、
上記スプリアスを低減するために、図2及び図18に示
す第1の1ポート型SAW共振子フィルタの電極指の線
幅wと、励振される表面波の波長λ1 との比が、1/4
未満とされている。このように、w/λ1 を1/4未満
とすることにより上記スプリアスを低減し得る理由を説
明する。
【0056】図8は、共振周波数が約850MHzとな
るように構成された、すなわちIDTの電極の厚みが波
長λ1 の6.5%程度とされている第1の1ポート型S
AW共振子フィルタ24のIDT24a〜24dの電極
指の線幅wの波長λ1 に対する比と、上記共振周波数と
スプリアスが発生している周波数との周波数差の関係を
示す図である。図8から明らかなように、w/λ1
0.25(1/4)では、上記周波数差が約12.5M
Hzとなることがわかる。従って、製造時の周波数ばら
つきや動作温度の変動分を考慮すると、通過帯域内にス
プリアスが発生することになり、通過帯域内の損失が大
きくなる。
【0057】他方、図9は、電極厚みh/λ1 =約6.
5%、w/λ1 =1/5である4段の第1の1ポート型
SAW共振子フィルタ24を構成した場合の該1ポート
型SAW共振子フィルタの挿入損失−周波数特性を示
す。
【0058】なお、曲線Fは、曲線Gで示されている特
性に対し、縦軸の挿入損失のスケールを10倍に拡大し
て示す特性である。図9から明らかなように、ここで
は、共振周波数とスプリアスが発生している周波数位置
との差が8.5MHz以下であることがわかる。従っ
て、スプリアスが、通過帯域内に影響を与えないことが
わかる。
【0059】加えて、第1の1ポート型SAW共振子フ
ィルタ24のIDT24a〜24dの電極指の線幅w
を、w/λ1 <1/4とすることにより、電力が印加さ
れた際の電極指間マイグレーションによるIDT24a
〜24dのホット側とアース側との短絡による破壊を抑
制し得ることがわかる。すなわち、このような破壊に至
るまでの寿命を長くし得ることがわかる。
【0060】また、上記のような第1の1ポート型SA
W共振子フィルタ24を2重モードSAW共振子フィル
タ23に並列に接続したとしても、線幅wを小さくする
ことによる通過帯域への影響は小さく、従って、弾性表
面波装置全体の通過帯域における挿入損失の劣化を引き
起こすことなく、耐電力性を改善することができる。
【0061】第1の実施形態のさらに他の好ましい例 第1の実施形態の弾性表面波装置において、好ましく
は、上記縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ23
の外側のIDT25,27の外側端の電極指の中心と、
反射器の内側端の電極の中心との間の間隔をI、反射器
の電極の繰り返しの波長をλ2 としたとき(図2参
照)、
【0062】
【数3】
【0063】の関係を満たすように、SAW共振子フィ
ルタ23が構成される。なお、上記Iとは、より具体的
には、図2に示すように、例えば、外側のIDT27の
最も外側の電極指の中心と、その外側に位置している反
射器29の最も内側に位置する電極の中心との間の距離
を示す。
【0064】図10は、縦結合型2重モードSAW共振
子フィルタ23において、上記I/λ2 と、阻止域にお
ける反射係数の最小値との関係を示す図であり、図11
は、同じく通過帯域におけるVSWRの最大値との関係
を示す図である。
【0065】なお、上記特性は、SAW共振子フィルタ
23の通過帯域を849〜869MHz、阻止域を82
4〜849MHzとし、さらに周波数ばらつきを考慮
し、通過帯域を±2MHz広くし、29MHzとした場
合の特性である。
【0066】図10及び図11から明らかなように、S
AW共振子フィルタ23の外側のIDTと反射器との間
隔Iが、0.53λ2 以下の場合には、阻止域における
反射係数が0.7以下となり実用上問題が生じる。他
方、図11から明らかなように、間隔Iが0.59λ2
より大きくなると、VSWRが2.5より大きくなる。
よって、図10及び図11の結果から明らかなように、
間隔Iは、0.53λ2以上であり、0.59λ2 以下
とすることが好ましいことがわかる。
【0067】従って、本変形例に係る弾性表面波装置
を、例えば携帯電話機のアンテナトップの受信側フィル
タとして用い、送信側フィルタと接続した場合、受信側
フィルタの送信側通過帯域における反射係数を大きくす
ることができ、そのインピーダンスが開放により近づ
き、従って送信側フィルタの特性の劣化を抑制すること
ができる。
【0068】第1の実施形態の弾性表面波装置のさらに
他の好ましい態様 図2に示した弾性表面波装置では、好ましくは、第1の
1ポート型SAW共振子フィルタ24の各IDT24a
〜24d間の間隔tと、各IDTで構成される共振子の
波長λ1 との比が、t/λ1 >3となるように構成され
る。このように、t/λ1 >3とすることにより、共振
周波数と反共振周波数との間に存在するスプリアスに起
因する通過帯域内のリップルを低減することができる。
これを、図9及び図17を参照して説明する。
【0069】前述したように、第1の1ポート型SAW
共振子フィルタ24を多段構成とすることにより、電極
面積の増大を図ることができ、それによって耐電力性を
高め得る。しかしながら、第1の1ポート型SAW共振
子フィルタ24を多段構成とした場合には、その共振周
波数と反共振周波数との間に存在するスプリアスが大き
くなる。すなわち、図5に矢印Cで示したスプリアスが
大きくなる。
【0070】他方、図9に示した特性は、第1の1ポー
ト型SAW共振子フィルタ24を4段構成とした場合で
あって、かつ各IDT24a〜24d間の間隔tと波長
λ1との比がt/λ1 =2.1の場合の特性である。こ
こでは、帯域内リップルが2dB程度あることが認めら
れる。
【0071】これに対して、図17は、上記t/λ1
3.2の場合の挿入損失−周波数特性を示す。その他の
構成については、図9に示した場合と同様とされてい
る。図9と図17とに示す特性を比較すれば明らかなよ
うに、図17に示した特性では、通過帯域内のリップル
が約1/4まで低減されていることがわかる。すなわ
ち、間隔tを、t/λ1 =3.2とすることによって、
上記のように通過帯域内のリップルを低減することがで
きる。本願発明者の実験によれば、上記t/λ 1 を3よ
り大きくすれば、図17に示した特性の場合と同様に、
通過帯域内のリップルを小さくし得ることが確かめられ
ている。
【0072】よって、第1の1ポート型SAW共振子フ
ィルタ24を多段構成とした場合には、t/λ1 を3よ
り大きくすることにより、帯域内の特性を劣化させるこ
となく、耐電力性を高めることができる。
【0073】第2の実施形態 図12は、本発明の第2の実施形態に係る弾性表面波装
置の電極構造を説明するための模式的平面図である。
【0074】図12において、圧電基板は特に図示はし
ていないが、36°YカットX伝搬のLiTaO3 基板
により圧電基板が構成されており、該圧電基板上に図1
2に示す電極構造が形成されている。なお、圧電基板と
しては、その他、64°YカットX伝搬のLiNbO
3 、41°YカットX伝搬LiNbO3 などを用いるこ
とができる。
【0075】上記圧電基板上には3電極型の縦結合型2
重モードSAW共振子フィルタ41と、第1の1ポート
型SAW共振子フィルタ42と、第2の1ポート型SA
W共振子フィルタ43とが構成されている。
【0076】縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ
41は、第1の実施形態で説明した縦結合型2重モード
SAW共振子フィルタ23と同様に構成されている。す
なわち、3個のIDT44〜46を有する。また反射器
47,48が、IDT44〜46が構成されている領域
の両側に構成されている。
【0077】IDT44,46の一方のくし歯電極は、
入力端子49に接続されている。他方のくし歯電極44
b,46bはアース電位に接続されている。IDT45
の一方のくし歯電極45aは、第2の1ポート型SAW
共振子フィルタ43を介して出力端子50に接続されて
いる。他方のくし歯電極45bはアース電位に接続され
ている。
【0078】また、入力端子49はアース電位との間に
は、第1の1ポート型SAW共振子フィルタ42が接続
されている。第1の1ポート型SAW共振子フィルタ4
2は、第1の実施形態で説明した第1の1ポート型SA
W共振子フィルタ24と同様に構成されている。すなわ
ち、第1の1ポート型SAW共振子フィルタ42は、互
いに直列に接続されたIDT42a〜42dを有する。
すなわち、SAW共振子フィルタ42は、4段のIDT
を直列接続することにより構成されている。
【0079】上記のように、第1の1ポート型SAW共
振子フィルタ42は、入出力間と、アース電位との間に
接続されている。本実施形態の弾性表面波装置におけ
る、縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ42の入
力側の構成は、第1の実施形態と同様である。異なると
ころは、縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ41
の出力側、すなわち入出力間において、SAW共振子フ
ィルタ41の出力側に第2の1ポート型SAW共振子フ
ィルタ43が接続されていることにある。言い換えれ
ば、第2の1ポート型SAW共振子フィルタ43は、縦
結合型2重モードSAW共振子フィルタ41に対して直
列に接続されている。
【0080】また、本実施形態においても、第1の1ポ
ート型SAW共振子フィルタ42は、上記のように4段
構成の共振子であり、その共振周波数が、SAW共振子
フィルタ41の通過帯域の低周波数側、すなわち低域側
の阻止域の高周波数側に位置するように、かつ反共振周
波数がSAW共振子フィルタ41の通過帯域となるよう
に構成されている。
【0081】従って、第1の実施形態の場合と同様に、
入力側における阻止域の高周波数側における減衰量を高
めることができ、かつ電極面積の増大により耐電力性が
高められている。さらに、本実施形態においても、SA
W共振子フィルタ41では、両側のIDTの電極指の数
の和が、中央のIDTの電極指の数よりも多くされてい
るため、上記多段の共振子としての第1の1ポート型S
AW共振子フィルタ42の接続ともあいまって、電力が
印加されるIDT電極の総面積が増大されており、従っ
て、耐電力性が改善されている。
【0082】さらに、本実施形態では、第1の実施形態
と異なり、上記第2の1ポート型SAW共振子フィルタ
43がSAW共振子フィルタ41の中央のIDT45に
直列接続されている。この第2の1ポート型SAW共振
子フィルタは、反共振周波数が縦結合型2重モードSA
W共振子フィルタ41との阻止域の低周波数側となるよ
うに構成されており、かつ反射器を有していないが、必
要な特性に応じて反射器をIDTの両側に構成されても
よい。上記構成を有するため、後述の実験例から明らか
なように、阻止域の低周波数側においても減衰量を高め
ることができる。これを図13及び図14を参照して説
明する。なお、図13,14における特性Jは、特性K
について示した縦軸のスケールを10倍にして拡大した
特性を示す。
【0083】図13は、本実施形態の通過帯域内におけ
る挿入損失−周波数特性を示す。また、図14は、第2
の実施形態において、上記第2の1ポート型SAW共振
子フィルタ43を接続する前の挿入損失−周波数特性を
示す。図13及び図14の比較から、本実施形態では、
阻止域の高周波数側における減衰量が拡大されるだけで
なく、阻止域の低周波数側においても減衰量が拡大され
ることがわかる。
【0084】なお、図13及び図14に示した弾性表面
波装置における特性は、SAW共振子フィルタ41の通
過帯域が869〜894MHzであり、阻止域が824
〜849MHzの場合である。
【0085】第3の実施形態 図15は、本発明の第3の実施形態に係る弾性表面波装
置の電極接続構造を示す模式的平面図である。本実施形
態の弾性表面波装置においては、図示しない36°Yカ
ットX伝搬の圧電基板を用いて構成されている。すなわ
ち、該圧電基板上に、図15に示す電極構造が形成され
ている。もっとも、圧電基板としては、36°Yカット
X伝搬LiTaO3 基板以外に、64°YカットX伝搬
LiNbO3 、41°YカットX伝搬LiNbO3 など
を用いてもよい。
【0086】図15を参照して、第3の実施形態の弾性
表面波装置では、3電極型の縦結合2重モードSAW共
振子フィルタ61と、第1の1ポート型SAW共振子フ
ィルタ62と、第2の1ポート型SAW共振子フィルタ
63と、第3の1ポート型SAW共振子フィルタ64と
が構成されている。このうち、SAW共振子フィルタ6
1、第1の1ポート型SAW共振子フィルタ62及び第
2の1ポート型SAW共振子フィルタ63は、図12に
示した第2の実施形態の縦結合2重モードSAW共振子
フィルタ41、第1の1ポート型SAW共振子フィルタ
42及び第2の1ポート型SAW共振子フィルタ43と
同様に構成されている。従って、同一部分については、
同一の参照番号を付することにより、第2の実施形態に
ついて行った説明を援用することにより、その詳細な説
明は省略する。
【0087】すなわち、入力端子69と出力端子70と
の間に、縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ61
と、第2の1ポート型SAW共振子フィルタ63とが直
列接続されている。縦結合型2重モードSAW共振子フ
ィルタ61は、中央に3個のIDT65〜67を有す
る。また、IDT65〜67の両側には、反射器68
a,68bが形成されている。IDT65,67の一方
のくし歯電極65a,67aが、入力端子69に接続さ
れている。また、第1の1ポート型SAW共振子フィル
タ62が、上記外側のIDT65,67の一方のくし歯
電極65a,67aに接続されている。
【0088】他方、IDT65,67の他方のくし歯電
極65b,67bはアース電位に接続されており、中央
のIDT66の一方のくし歯電極66aは、第2の1ポ
ート型SAW共振子フィルタ63を介して出力端子70
に接続されている。また、くし歯電極66bはアース電
位に接続されている。
【0089】上記第1,第2の1ポート型SAW共振子
フィルタ62,63の共振周波数及び反共振周波数は、
第2の実施形態の場合と同様に設定されている。従っ
て、本実施形態においても、第2の実施形態の弾性表面
波装置で得られた効果が奏される。すなわち、入力側に
おいては、2重モードSAW共振子フィルタ61に、4
段構成の第1の1ポート型SAW共振子フィルタ62が
並列接続されており、SAW共振子フィルタ61では、
外側のIDT65,67の電極指の数が中央のIDT6
6の電極指の数よりも多くされているため、電極面積の
増大により、耐電力性を高めることが可能とされてい
る。加えて、第2の1ポート型SAW共振子フィルタ6
3が出力側において直列共振子として接続されているた
め、阻止域の高周波数側においても減衰量を高めること
が可能とされている。
【0090】さらに、本実施形態では、上記出力側にお
いて、出力端子70と第2の1ポート型SAW共振子フ
ィルタ63との間の接続点71とアース電位との間に、
第3の1ポート型SAW共振子フィルタ64が接続され
ている。第3の1ポート型SAW共振フィルタ64は、
それぞれ複数対の電極指を有する2個のIDT64a,
64bを直列に接続した構造を有し、その反共振周波数
が、縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ61の阻
止域の低周波数側となるように構成されており、かつ反
射器を有していない。もっとも、第3の1ポート型SA
W共振子フィルタについても、反射器を必要な特性に応
じて設けてもよい。なお、この第3の1ポート型SAW
共振子フィルタ64は、本実施形態では2段のIDT6
4a,64bを直列接続することにより構成されている
が、この段数は特に限定されるものではない。
【0091】本実施形態では、縦結合型2重モードSA
W共振子フィルタ61の外側のIDT65,67に第1
の1ポート型SAW共振子フィルタ62が接続されてお
り、中央のIDT66に第2の1ポート型SAW共振子
フィルタ63が直列接続されており、さらにその後に、
並列共振子として第3の1ポート型SAW共振子フィル
タ64が2重モードSAW共振子フィルタ61に並列に
接続されている。この弾性表面波装置全体の通過帯域内
の挿入損失−周波数特性を図16に示す。
【0092】図16に示した特性を、図14に示した特
性と比較すれば明らかなように、本実施形態によれば、
阻止域の低周波数側の減衰量の拡大に加えて、阻止域の
中央付近においても減衰量が大きくなることがわかる。
【0093】すなわち、本実施形態の弾性表面波装置で
は、SAW共振子フィルタ61に上記第1の1ポート型
SAW共振子フィルタ62が並列接続されているため、
通過帯域外の低周波数側における減衰量を拡大すること
ができる。また、上記第2の1ポート型SAW共振子フ
ィルタ63が、直列接続されており、さらに出力側にお
いて第3の1ポート型SAW共振子フィルタ64が並列
接続されているため、入力側端子の阻止域における耐電
力性及び反射係数を損なうことなく、阻止域における減
衰量をさらに拡大することができる。
【0094】なお、出力側端子70に接続される上記第
3の1ポート型SAW共振子フィルタのインピーダンス
−周波数特性により、本実施形態の表面波装置の出力側
端子におけるVSWRを小さくすることもできる。
【0095】なお、第2,第3の実施形態における弾性
表面波装置においても、第1の実施形態の弾性表面波装
置の好ましい各態様を適宜採用することができ、それに
よって上述した好ましい態様による効果を同様に得るこ
とができる。
【0096】
【発明の効果】本発明の広い局面による弾性表面波装置
では、上記第1の1ポート型SAW共振子フィルタが、
縦結合型2重モードSAW共振子フィルタに並列接続さ
れており、その接続点が入力端子とされているため、入
力側における電極面積の増大により耐電力性を高めるこ
とができる。加えて、上記第1の1ポート型SAW共振
子フィルタの共振特性が上記のように設定されているた
め、通過帯域外の低周波数側における、すなわち阻止域
の高周波数領域における減衰量を拡大することができ
る。従って、例えば携帯電話などのアンテナトップの受
信用フィルタとして本発明の弾性表面波装置を用いた場
合、阻止域における反射係数を大きくすることができ、
それによって相手側すなわち送信側フィルタの通過帯域
における損失を抑制することができる。
【0097】また、本発明において、縦結合型2重モー
ドSAW共振子フィルタの中央のIDTの電極指の本数
よりも、両側のIDTの電極指の和を多くするように構
成し、縦結合型2重モードSAW共振子フィルタの外側
の一対のIDTに、上記第1の1ポート型SAW共振子
フィルタを接続することにより、入力側の電極面積のよ
り一層の拡大を図ることができ、それによって耐電力性
をより一層改善することができる。
【0098】さらに、第1の1ポート型SAW共振子フ
ィルタにおいて、4個または2個のSAW共振子を直列
接続した構成とし、各SAW共振子の電極指の幅wと、
波長λ1 との比を、w/λ1 <1/4とすることによ
り、通過帯域内のスプリアスを抑制することができ、か
つ通過帯域への特性の影響を及ぼすことなく、耐電力性
をより一層改善することができる。
【0099】また、第1の1ポート型SAW共振子フィ
ルタとして、上記のように4個または2個の共振子を直
列接続した構成とし、さらに各共振子の電極指間の間隔
tと、共振子の波長λ1 との比が、t/λ1 >3とした
場合には、多段にIDTを直列接続した第1の1ポート
型SAW共振子フィルタの共振周波数と反共振周波数と
の間に存在するスプリアスが発生するが、この場合、t
/λ1 が3より大きくされているため、通過帯域内にお
ける帯域内リップルを小さくすることができる。
【0100】また、縦結合型2重モードSAW共振子フ
ィルタの両側に位置するIDTの外側端の電極指の中心
と、反射器の内側端の電極の中心との間の間隔をIとし
たときに、Iと、反射器の波長λ2 との比が0.53以
上、0.59以下とした場合には、阻止域における反射
係数を大きくすることができる。従って、例えば携帯電
話用アンテナトップの受信フィルタとして本発明の弾性
表面波装置を用いた場合、相手側すなわち送信側のフィ
ルタの通過帯域内の損失の劣化を抑制することができ
る。
【0101】また、第2の1ポート型SAW共振子フィ
ルタを2重モードSAW共振子フィルタに直列接続した
構成では、入力側端子の阻止域における耐電力性及び反
射係数を損なうことなく、阻止域における減衰量のより
一層の拡大を図ることができる。
【0102】また、さらに、第3の1ポート型SAW共
振子フィルタを縦結合型2重モードSAW共振子フィル
タの中央のIDTに並列接続した場合には、入力側端子
の阻止域における耐電力性及び反射係数を損なうことな
く、阻止域における減衰量のより一層の拡大を図ること
ができ、かつ出力側端子における通過帯域内のVSWR
を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の弾性表面波装置の電極構造を説明するた
めの模式的平面図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る弾性表面波装置
の模式的平面図。
【図3】(a)〜(c)は、縦結合型2重モードSAW
共振子フィルタの特性を示す図であり、(a)は挿入損
失−周波数特性を、(b)は中央のIDT側端子におけ
るインピーダンススミスチャートを、(c)は外側のI
DT側端子におけるインピーダンススミスチャートを示
す。
【図4】(a)〜(c)は、第1の実施形態の弾性表面
波装置の全体としての特性を示す図であり、(a)は挿
入損失−周波数特性を、(b)は中央のIDT側端子に
おけるインピーダンススミスチャートを、(c)は外側
のIDT側端子におけるインピーダンススミスチャート
を示す。
【図5】4段構成の第1の1ポート型SAW共振子フィ
ルタの挿入損失−周波数特性を示す図。
【図6】3段の1ポート型SAW共振子フィルタの挿入
損失−周波数特性を示す図。
【図7】2段構成の第1の1ポート型SAW共振子フィ
ルタの減衰量−波数特性を示す図。
【図8】w/λ1 に対する共振周波数とスプリアスが発
生している周波数との差との関係を示す図。
【図9】h/λ1 =約6.5%及びh/λ1 =1/5で
ある4段構成の第1の1ポート型SAW共振子フィルタ
の挿入損失−周波数特性を示す図。
【図10】3電極型の縦結合型2重モードSAW共振子
フィルタのIDTと反射器の間隔Iに対する阻止域にお
ける反射係数の最小値の関係を示す図。
【図11】縦結合型の2重モードSAW共振子フィルタ
のIDTと反射器の間隔Iと、通過帯域内におけるVS
WRの最大値との関係を示す図。
【図12】本発明に第2の実施形態に係る弾性表面波装
置の電極構造を示す模式的平面図。
【図13】第2の実施形態に係る弾性表面波装置の減衰
量−周波数特性を示す図。
【図14】第2の実施形態の弾性表面波装置において、
第2の1ポート型SAW共振子を接続する前の挿入損失
−周波数特性を示す図。
【図15】第3の実施形態に係る弾性表面波装置を電極
構造を説明するための模式的平面図。
【図16】第3の実施形態に係る弾性表面波装置の挿入
損失−周波数特性を示す図。
【図17】第1の実施形態の変形例におけるt/λ1
3.2の場合の挿入損失−周波数特性を示す図。
【図18】第1の実施形態の弾性表面波装置におけるI
DTを拡大して示す平面図。
【図19】第1の実施形態の弾性表面波装置の回路構成
を示す図。
【符号の説明】
21…弾性表面波装置 22…圧電基板 23…縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ 24…第1の1ポート型SAW共振子フィルタ 25〜27…IDT 28,29…反射器 30…入力端子 31…出力端子 32…接続点 41…縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ 42…第1の1ポート型SAW共振子フィルタ 43…第2の1ポート型SAW共振子フィルタ 44〜46…IDT 47,48…反射器 49…入力端子 50…出力端子 61…縦結合型2重モードSAW共振子フィルタ 62…第1の1ポート型SAW共振子フィルタ 63…第2の1ポート型SAW共振子フィルタ 64…第3の1ポート型SAW共振子フィルタ 65〜67…IDT 68a,68b…反射器 69…入力端子 70…出力端子 71…接続点

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射器を有する3電極型の縦結合型2重
    モードSAW共振子フィルタに、第1の1ポート型SA
    W共振子フィルタを電気的に並列に接続してなる弾性表
    面波装置において、 前記第1の1ポート型SAW共振子フィルタの共振周波
    数が前記縦結合型2重モードSAW共振子フィルタの通
    過帯域よりも低周波数側となるように前記1ポート型S
    AW共振子フィルタが構成されており、 前記縦結合型2重モードSAW共振子フィルタと第1の
    1ポート型SAW共振子フィルタとの接続点が、入力端
    子とされていることを特徴とする弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の1ポート型SAW共振子フィ
    ルタは、複数対の互いに間挿し合う電極指を有するイン
    ターデジタルトランスデューサを有し、かつ反射器を備
    えていないことを特徴とする請求項1に記載の弾性表面
    波装置。
  3. 【請求項3】 前記縦結合型2重モードSAW共振子フ
    ィルタが、表面波伝搬方向に沿って配置された3個のイ
    ンターデジタルトランスデューサを有する3電極タイプ
    の縦結合型2重モードSAW共振子フィルタであり、 中央のインターデジタルトランスデューサの電極指の本
    数よりも、両側のインターデジタルトランスデューサの
    電極指の和が多くなるように構成されており、 前記3電極型の縦結合型2重モードSAW共振子フィル
    タの外側の一対のインターデジタルトランスデューサ
    に、前記第1の1ポート型SAW共振子フィルタが接続
    されている、請求項1または2に記載の弾性表面波装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1の1ポート型SAW共振子フィ
    ルタが、36°YカットX伝搬の圧電基板を用いて構成
    されており、かつ4個または2個のSAW共振子を直列
    接続することにより構成されており、各SAW共振子を
    構成しているインターデジタルトランスデューサの電極
    指の幅wと、SAW共振子の波長λ1の比が、w/λ1
    <1/4とされている、請求項1〜3の何れかに記載の
    弾性表面波装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の1ポート型SAW共振子フィ
    ルタが、36°YカットX伝搬の圧電基板を用いて構成
    されており、4個または2個の共振子を直列接続するこ
    とにより構成されており、かつ各共振子のインターデジ
    タルトランスデューサの電極指間の間隔tと、共振子の
    波長λ1 との比がt/λ1 >3とされている、請求項1
    〜3の何れかに記載の弾性表面波装置。
  6. 【請求項6】 前記3電極型の縦結合型2重モードSA
    W共振子フィルタが、36°YカットX伝搬の圧電基板
    を用いて構成されており、両側に位置するインターデジ
    タルトランスデューサの外側端の電極指の中心と、反射
    器の内側端の電極の中心の間隔をIとしたときに、I
    と、反射器の波長λ2 との比が0.53≦I/λ2
    0.59とされている、請求項1〜5の何れかに記載の
    弾性表面波装置。
  7. 【請求項7】 前記3電極型の縦結合型2重モードSA
    W共振子フィルタの中央のインターデジタルトランスデ
    ューサに、反共振周波数が前記縦結合型2重モードSA
    W共振子フィルタの通過帯域の低周波数側にあり、かつ
    第2の1ポート型SAW共振子フィルタが直列に接続さ
    れている、請求項1〜6の何れかに記載の弾性表面波装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2の1ポート型SAW共振子フィ
    ルタは、複数対の互いに間挿し合う電極指を有するイン
    ターデジタルトランスデューサを有し、かつ反射器を備
    えていないことを特徴とする請求項7に記載の弾性表面
    波装置。
  9. 【請求項9】 前記3電極型の縦結合型2重モードSA
    W共振子フィルタの中央のインターデジタルトランスデ
    ューサに、共振周波数が前記縦結合型2重モードSAW
    共振子フィルタの通過帯域の低周波数側であり、かつ第
    3の1ポート型SAW共振子フィルタが並列接続されて
    いる、請求項7に記載の弾性表面波装置。
  10. 【請求項10】 前記第3の1ポート型SAW共振子フ
    ィルタは、複数対の互いに間挿し合う電極指を有するイ
    ンターデジタルトランスデューサを有し、かつ反射器を
    備えていないことを特徴とする請求項9に記載の弾性表
    面波装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007189747A (ja) * 2007-04-13 2007-07-26 Oki Electric Ind Co Ltd 弾性表面波フィルタを用いた分波器
JP2012533252A (ja) * 2009-07-13 2012-12-20 エプコス アーゲー Esd耐性を高めたsawフィルタ回路

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