JPH0998036A - 復調装置 - Google Patents
復調装置Info
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- JPH0998036A JPH0998036A JP7277206A JP27720695A JPH0998036A JP H0998036 A JPH0998036 A JP H0998036A JP 7277206 A JP7277206 A JP 7277206A JP 27720695 A JP27720695 A JP 27720695A JP H0998036 A JPH0998036 A JP H0998036A
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- Japan
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- signal
- amplitude
- range
- input
- compressor
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- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 入力信号の情報の欠落を生じることなくA/
D変換を行うために、入力信号の振幅を単に圧縮する
と、A/D変換器での識別範囲が狭くなり、実効精度が
低下して量子化雑音が増大される。 【解決手段】 可変利得増幅器11で増幅され、復調器
12で復調されたアナログ信号の振幅を非線形な入出力
特性を有する圧縮器13で圧縮し、これをA/D変換器
14でデジタル信号に変換する。また圧縮器13と逆の
非線形な入出力特性の伸長器15で振幅を伸長し、等化
器16での等化を行う。特に、信号点範囲外での圧縮率
(圧縮された振幅/元の振幅)を信号点範囲内よりも小
さくすることで、信号点範囲内の量子化を過度に粗くす
る必要がなくなり、量子化雑音の増加を抑えつつA/D
変換器の識別範囲の拡大を達成する。
D変換を行うために、入力信号の振幅を単に圧縮する
と、A/D変換器での識別範囲が狭くなり、実効精度が
低下して量子化雑音が増大される。 【解決手段】 可変利得増幅器11で増幅され、復調器
12で復調されたアナログ信号の振幅を非線形な入出力
特性を有する圧縮器13で圧縮し、これをA/D変換器
14でデジタル信号に変換する。また圧縮器13と逆の
非線形な入出力特性の伸長器15で振幅を伸長し、等化
器16での等化を行う。特に、信号点範囲外での圧縮率
(圧縮された振幅/元の振幅)を信号点範囲内よりも小
さくすることで、信号点範囲内の量子化を過度に粗くす
る必要がなくなり、量子化雑音の増加を抑えつつA/D
変換器の識別範囲の拡大を達成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル無線通信に
用いられる復調装置に関し、特にフェージング等に起因
する波形歪みを等化するデジタル等化器を備えた復調装
置に関する。
用いられる復調装置に関し、特にフェージング等に起因
する波形歪みを等化するデジタル等化器を備えた復調装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル無線通信システムにおい
て、周波数の利用効率を高めるため、変調方式の多値化
が進められている。一方、多値数が増すにつれてフェー
ジング等による伝送路歪みの影響が大きくなる。この伝
送路歪みに起因する符号間干渉等を除去するため、等化
器による波形等化が行われている。よく知られている等
化器の一つとして、ベースバンド帯でのデジタル信号処
理により実施されるトランスバーサル等化器がある。こ
の等化器の入力はアナログ・デジタル(A/D)変換さ
れたデジタル信号を用いるが、等化前のためにディジタ
ル信号には干渉成分がそのまま含まれている。一方、等
化器により波形等化を行うためには、干渉が加わった変
調信号を情報の欠落を起こさないようA/D変換する必
要がある。つまり、A/D変換器の入力信号の識別点で
の振幅が常にA/D変換器の識別可能な範囲に入るよう
にしなければならない。
て、周波数の利用効率を高めるため、変調方式の多値化
が進められている。一方、多値数が増すにつれてフェー
ジング等による伝送路歪みの影響が大きくなる。この伝
送路歪みに起因する符号間干渉等を除去するため、等化
器による波形等化が行われている。よく知られている等
化器の一つとして、ベースバンド帯でのデジタル信号処
理により実施されるトランスバーサル等化器がある。こ
の等化器の入力はアナログ・デジタル(A/D)変換さ
れたデジタル信号を用いるが、等化前のためにディジタ
ル信号には干渉成分がそのまま含まれている。一方、等
化器により波形等化を行うためには、干渉が加わった変
調信号を情報の欠落を起こさないようA/D変換する必
要がある。つまり、A/D変換器の入力信号の識別点で
の振幅が常にA/D変換器の識別可能な範囲に入るよう
にしなければならない。
【0003】しかしながら、干渉が加わることにより、
A/D変換器の入力信号の振幅は本来の変調信号の信号
点よりも大きくなってしまう。例えば、図3に4値の振
幅をもつアナログベースバンド信号の信号点を示す。図
3(a)のように、符号間干渉がない場合には各信号点
は当然A/Dの識別範囲内に納まっている。しかし、符
号間干渉が発生した場合には、例えば、最大振幅信号に
干渉成分が付加されると振幅はさらに大きくなり、A/
Dの識別範囲を越えてしまう。識別範囲を越えた信号は
デジタル信号値としては最大値に張りついてしまい、干
渉成分の大きさを正しく認識できない。その結果、等化
器による波形等化能力が大きく劣化する。
A/D変換器の入力信号の振幅は本来の変調信号の信号
点よりも大きくなってしまう。例えば、図3に4値の振
幅をもつアナログベースバンド信号の信号点を示す。図
3(a)のように、符号間干渉がない場合には各信号点
は当然A/Dの識別範囲内に納まっている。しかし、符
号間干渉が発生した場合には、例えば、最大振幅信号に
干渉成分が付加されると振幅はさらに大きくなり、A/
Dの識別範囲を越えてしまう。識別範囲を越えた信号は
デジタル信号値としては最大値に張りついてしまい、干
渉成分の大きさを正しく認識できない。その結果、等化
器による波形等化能力が大きく劣化する。
【0004】そこで、従来の方式では、定常時のA/D
変換器の入力信号を識別点でのA/D識別範囲よりも小
さくすることにより、干渉が加わったときも信号の振幅
がA/D変換器の識別範囲を越えないようにしたものが
提案されている。例えば、特開昭63−119331号
公報では、図5に示すように、ベースバンド帯トランス
バーサル型等化器を用いた復調装置が提案されており、
端子1より入力されたIF帯の変調波は、先ず制御信号
により利得の変化する可変利得増幅器11を通り、次に
復調器12により検波されてベースバンドアナログ信号
が出力される。このベースバンドアナログ信号は、A/
D変換器14でデジタル信号に変換された後、等化器1
6に入力され、波形等化が行われる。等化器の出力信号
は乗算器17により予め設定した係数Cが乗ぜられ、端
子2より出力される。
変換器の入力信号を識別点でのA/D識別範囲よりも小
さくすることにより、干渉が加わったときも信号の振幅
がA/D変換器の識別範囲を越えないようにしたものが
提案されている。例えば、特開昭63−119331号
公報では、図5に示すように、ベースバンド帯トランス
バーサル型等化器を用いた復調装置が提案されており、
端子1より入力されたIF帯の変調波は、先ず制御信号
により利得の変化する可変利得増幅器11を通り、次に
復調器12により検波されてベースバンドアナログ信号
が出力される。このベースバンドアナログ信号は、A/
D変換器14でデジタル信号に変換された後、等化器1
6に入力され、波形等化が行われる。等化器の出力信号
は乗算器17により予め設定した係数Cが乗ぜられ、端
子2より出力される。
【0005】例えば、4値の振幅をもつ信号の場合に
は、出力信号の上位2ビットが復調データ信号である。
そこで、制御回路18は乗算器17の出力信号と、図4
(a)に示した標準信号点の基準値とのずれを検出し、
そのずれが0になるように可変利得増幅器の利得を制御
する。したがって、A/D変換器14の入力信号の識別
点での振幅は、基準値に対して先の係数Cの逆数倍とな
る。
は、出力信号の上位2ビットが復調データ信号である。
そこで、制御回路18は乗算器17の出力信号と、図4
(a)に示した標準信号点の基準値とのずれを検出し、
そのずれが0になるように可変利得増幅器の利得を制御
する。したがって、A/D変換器14の入力信号の識別
点での振幅は、基準値に対して先の係数Cの逆数倍とな
る。
【0006】例えば、C=2のとき、A/D変換器14
の識別点での振幅は、図4(b)に示す1/2信号点と
なるように可変利得増幅器11の利得が制御される。こ
の場合、符号間干渉がない状態では、A/D変換器14
は識別範囲の半分しか使用していない。変調波に干渉成
分が加わったときアナログベースバンド信号の信号点に
も干渉成分が加わるが、識別範囲に余裕があるため、さ
らに同程度の振幅をもつ干渉が加わっても、まだ識別範
囲を越えることはない。つまり、干渉成分の情報を欠落
することなくA/D変換することができる。
の識別点での振幅は、図4(b)に示す1/2信号点と
なるように可変利得増幅器11の利得が制御される。こ
の場合、符号間干渉がない状態では、A/D変換器14
は識別範囲の半分しか使用していない。変調波に干渉成
分が加わったときアナログベースバンド信号の信号点に
も干渉成分が加わるが、識別範囲に余裕があるため、さ
らに同程度の振幅をもつ干渉が加わっても、まだ識別範
囲を越えることはない。つまり、干渉成分の情報を欠落
することなくA/D変換することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
の復調装置では、A/D変換器の入力の振幅を小さくし
ているため、A/D変換器の実効精度が低下し、それに
伴い誤り率が劣化する。例えば、A/D変換器の入力の
振幅を標準状態の1/2に絞ったとき、実効精度は1ビ
ット低下し、A/D変換での量子化雑音が6dB増大す
ることになる。本発明の目的は、A/D変換器における
識別範囲を有効に利用して誤り特性の劣化を防止するこ
とを可能にした復調装置を提供することにある。
の復調装置では、A/D変換器の入力の振幅を小さくし
ているため、A/D変換器の実効精度が低下し、それに
伴い誤り率が劣化する。例えば、A/D変換器の入力の
振幅を標準状態の1/2に絞ったとき、実効精度は1ビ
ット低下し、A/D変換での量子化雑音が6dB増大す
ることになる。本発明の目的は、A/D変換器における
識別範囲を有効に利用して誤り特性の劣化を防止するこ
とを可能にした復調装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の復調装置は、入
力されるアナログ信号の振幅を制御信号に基づいて変化
させる可変利得増幅器と、増幅された信号を検波してベ
ースバンド信号を出力する復調器と、復調された信号の
振幅を非線形な入出力特性で圧縮する圧縮器と、振幅圧
縮された信号をデジタル信号に変換するA/D変換器
と、変換されたディジタル信号の振幅を前記圧縮器と逆
の非線形な入出力特性で伸長する伸長器と、伸長された
信号に含まれる符号間干渉成分を等化する等化器と、こ
の等化器の出力信号の振幅と基準となる振幅との差を検
出してその差が0となるように前記可変利得増幅の利得
を制御する制御信号を出力する制御回路とを備えること
を特徴とする。
力されるアナログ信号の振幅を制御信号に基づいて変化
させる可変利得増幅器と、増幅された信号を検波してベ
ースバンド信号を出力する復調器と、復調された信号の
振幅を非線形な入出力特性で圧縮する圧縮器と、振幅圧
縮された信号をデジタル信号に変換するA/D変換器
と、変換されたディジタル信号の振幅を前記圧縮器と逆
の非線形な入出力特性で伸長する伸長器と、伸長された
信号に含まれる符号間干渉成分を等化する等化器と、こ
の等化器の出力信号の振幅と基準となる振幅との差を検
出してその差が0となるように前記可変利得増幅の利得
を制御する制御信号を出力する制御回路とを備えること
を特徴とする。
【0009】ここで、圧縮器の入出力特性は、干渉成分
を含む信号をA/D変換器の識別範囲を越えない範囲に
その振幅を圧縮する特性であり、かつ本来の多値信号点
範囲内の圧縮率(圧縮された振幅/圧縮前の振幅)より
も信号点範囲外の圧縮率を小さくすることが特徴とされ
る。
を含む信号をA/D変換器の識別範囲を越えない範囲に
その振幅を圧縮する特性であり、かつ本来の多値信号点
範囲内の圧縮率(圧縮された振幅/圧縮前の振幅)より
も信号点範囲外の圧縮率を小さくすることが特徴とされ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施形態のブロッ
ク図であり、ここでは簡便のため1次元の振幅の変化
(4値)により情報を伝達する4値振幅シフトキーイン
グ(ASK)方式の場合について説明する。端子1より
入力されたIF帯の変調波は可変利得増幅器11を通
り、次に復調器12により検波されてベースバンドアナ
ログ信号が出力される。このベースバンドアナログ信号
は、A/D変換を行う前に圧縮器13により振幅制限が
行われる。振幅制限特性として種々考えられるが、基本
的には多値信号本来の信号点範囲内に比較し、信号点範
囲外の圧縮率を大きくする。
参照して説明する。図1は本発明の一実施形態のブロッ
ク図であり、ここでは簡便のため1次元の振幅の変化
(4値)により情報を伝達する4値振幅シフトキーイン
グ(ASK)方式の場合について説明する。端子1より
入力されたIF帯の変調波は可変利得増幅器11を通
り、次に復調器12により検波されてベースバンドアナ
ログ信号が出力される。このベースバンドアナログ信号
は、A/D変換を行う前に圧縮器13により振幅制限が
行われる。振幅制限特性として種々考えられるが、基本
的には多値信号本来の信号点範囲内に比較し、信号点範
囲外の圧縮率を大きくする。
【0011】圧縮器13より圧縮されたアナログ信号
は、A/D変換器14によりA/D変換される。A/D
変換されたデジタル信号は、圧縮器13と逆の入出力特
性をデジタル信号処理にて実現する伸長器15に入力さ
れる。ここで、前記圧縮器13により圧縮された振幅を
伸長する。
は、A/D変換器14によりA/D変換される。A/D
変換されたデジタル信号は、圧縮器13と逆の入出力特
性をデジタル信号処理にて実現する伸長器15に入力さ
れる。ここで、前記圧縮器13により圧縮された振幅を
伸長する。
【0012】等化器16は伸長されて復元されたベース
バンドデジタル信号を入力として符号間干渉成分の等化
を行い、端子2より等化後信号を出力する。例えば、4
値の振幅をもつ信号の場合には、出力信号の上位2ビッ
トが復調データ信号である。制御回路18は乗算器の出
力信号と図4(a)に示した標準信号点の基準値とのず
れを検出し、そのずれが0になるよう可変利得増幅器1
1の利得を制御する。
バンドデジタル信号を入力として符号間干渉成分の等化
を行い、端子2より等化後信号を出力する。例えば、4
値の振幅をもつ信号の場合には、出力信号の上位2ビッ
トが復調データ信号である。制御回路18は乗算器の出
力信号と図4(a)に示した標準信号点の基準値とのず
れを検出し、そのずれが0になるよう可変利得増幅器1
1の利得を制御する。
【0013】ここで、前記圧縮器13においては、例え
ば、図2(a)に示す入出力圧縮特性とされる。この特
性では、標準信号点の場合のA/D変換器14の識別範
囲を±1に正規化したとき、入力振幅範囲が±3/4以
内の場合に入力と等振幅を出力し、±3/4を越える場
合にはそれ以上の振幅を1/5に圧縮して出力する。つ
まり、この圧縮器を用いることにより、A/D変換器1
4の識別範囲を正規化振幅±2の範囲に拡大することが
できる。
ば、図2(a)に示す入出力圧縮特性とされる。この特
性では、標準信号点の場合のA/D変換器14の識別範
囲を±1に正規化したとき、入力振幅範囲が±3/4以
内の場合に入力と等振幅を出力し、±3/4を越える場
合にはそれ以上の振幅を1/5に圧縮して出力する。つ
まり、この圧縮器を用いることにより、A/D変換器1
4の識別範囲を正規化振幅±2の範囲に拡大することが
できる。
【0014】また、前記伸長器15においては、図2
(b)に示す入出力伸長特性とされる。すなわち、入力
振幅範囲が±3/4以内の場合は、入力と等振幅を出力
し、±3/4を越える場合にはそれ以上の振幅を5倍に
伸長して出力する。
(b)に示す入出力伸長特性とされる。すなわち、入力
振幅範囲が±3/4以内の場合は、入力と等振幅を出力
し、±3/4を越える場合にはそれ以上の振幅を5倍に
伸長して出力する。
【0015】ここで、デジタル変調の符号誤り特性を考
える。符号間干渉が発生していない場合には、伝送シン
ボルの誤りは主に熱雑音に起因する。熱雑音源は白色ガ
ウシアンノイズであると仮定できるため、シンボル誤り
は主に隣接シンポル間で発生する。つまり、熱雑音に対
するA/D変換器の量子特性は、隣接シンポル間でのみ
有効である。図2(a)に示した圧縮特性では、シンポ
ル間の値の識別に寄与する振幅値(正規化値±3/4以
内)を変化させていないため、標準信号点の場合と同様
の符号誤り率特性が得られる。従来例で示した1/2信
号点を使用する復調装置と比べると、量子化雑音の値は
約半分となる。
える。符号間干渉が発生していない場合には、伝送シン
ボルの誤りは主に熱雑音に起因する。熱雑音源は白色ガ
ウシアンノイズであると仮定できるため、シンボル誤り
は主に隣接シンポル間で発生する。つまり、熱雑音に対
するA/D変換器の量子特性は、隣接シンポル間でのみ
有効である。図2(a)に示した圧縮特性では、シンポ
ル間の値の識別に寄与する振幅値(正規化値±3/4以
内)を変化させていないため、標準信号点の場合と同様
の符号誤り率特性が得られる。従来例で示した1/2信
号点を使用する復調装置と比べると、量子化雑音の値は
約半分となる。
【0016】また、符号間干渉が発生している場合、伝
送シンポル誤りは符号間干渉により発生する。圧縮及び
伸長を行うことにより、等化器入力の符号間干渉成分は
ほぼ保存されている。図2の圧縮・伸長特性をもつ本発
明の復調装置は、従来の復調装置と同じ識別範囲を有す
るため、等化能力も同程度が期待できる。但し、正規化
振幅±3/4を越える振幅信号は、正規化振幅3/4以
内の振幅信号と比較して量子化雑音の影響が大きい。過
度の圧縮は量子化雑音を増大させるので、波形等化に影
響を与えない程度に圧縮比を決める必要がある。この圧
縮比を決めるには、変調多値数、符号間干渉量、A/D
変換器の量子化ビット数を考慮にいれる必要がある。
送シンポル誤りは符号間干渉により発生する。圧縮及び
伸長を行うことにより、等化器入力の符号間干渉成分は
ほぼ保存されている。図2の圧縮・伸長特性をもつ本発
明の復調装置は、従来の復調装置と同じ識別範囲を有す
るため、等化能力も同程度が期待できる。但し、正規化
振幅±3/4を越える振幅信号は、正規化振幅3/4以
内の振幅信号と比較して量子化雑音の影響が大きい。過
度の圧縮は量子化雑音を増大させるので、波形等化に影
響を与えない程度に圧縮比を決める必要がある。この圧
縮比を決めるには、変調多値数、符号間干渉量、A/D
変換器の量子化ビット数を考慮にいれる必要がある。
【0017】図3(a)及び(b)に圧縮器及び伸長器
の他の実施形態の入出力特性を示す。符号間干渉量が大
きな伝送路で使用する復調装置の場合には、例えば4値
の正規信号点の振幅範囲内(正規化振幅±3/4以内)
を圧縮率2/3、正規信号点の振幅範囲外(正規化振幅
±3/4以内)を圧縮率1/5とする。この場合、A/
D変換器の識別範囲を正規化振幅±13/4まで拡大す
ることができ、識別範囲が正規化振幅±2である従来例
と比較して、より大きな符号間干渉補償特性を得ること
ができる。また、この場合、A/D変換器にて発生する
量子化雑音値は圧縮率1/2である従来例と比較して3
/4に減少する。
の他の実施形態の入出力特性を示す。符号間干渉量が大
きな伝送路で使用する復調装置の場合には、例えば4値
の正規信号点の振幅範囲内(正規化振幅±3/4以内)
を圧縮率2/3、正規信号点の振幅範囲外(正規化振幅
±3/4以内)を圧縮率1/5とする。この場合、A/
D変換器の識別範囲を正規化振幅±13/4まで拡大す
ることができ、識別範囲が正規化振幅±2である従来例
と比較して、より大きな符号間干渉補償特性を得ること
ができる。また、この場合、A/D変換器にて発生する
量子化雑音値は圧縮率1/2である従来例と比較して3
/4に減少する。
【0018】なお、前記実施形態では、1次元の振幅の
変化(4値)により情報を伝達する4値振幅シフトキー
イング(ASK)方式の場合について示したが、同様の
構成によりその他多値ASK方式や、2次元の直交多値
振幅変調(QAM)方式に適用することができることは
言うまでもない。
変化(4値)により情報を伝達する4値振幅シフトキー
イング(ASK)方式の場合について示したが、同様の
構成によりその他多値ASK方式や、2次元の直交多値
振幅変調(QAM)方式に適用することができることは
言うまでもない。
【0019】また、圧縮器及び伸長器における入出力特
性、特に圧縮率、伸長率等の圧縮特性は、状況に応じて
適宜に設定することができる。したがって、伝送路に合
わせた最適な形で圧縮特性を与え、前記し量子化雑音の
増加を抑制しつつA/D変換器の識別範囲を有効に使用
することができる。
性、特に圧縮率、伸長率等の圧縮特性は、状況に応じて
適宜に設定することができる。したがって、伝送路に合
わせた最適な形で圧縮特性を与え、前記し量子化雑音の
増加を抑制しつつA/D変換器の識別範囲を有効に使用
することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、入力アナ
ログ信号の振幅を非線形な入出力特性で圧縮し、この振
幅圧縮された信号をデジタル信号に変換した上で、圧縮
器と逆の非線形な入出力特性で変換されたディジタル信
号の振幅を伸長する系を備えているので、多値信号本来
の信号点範囲内の量子化を過度に粗くすることなく、A
/D変換を実行し、量子化雑音の増加を抑え、誤り率特
性の劣化を防ぎつつ、A/D変換器の識別範囲の拡大を
達成し、好適な波形歪みの等化が実現できる。
ログ信号の振幅を非線形な入出力特性で圧縮し、この振
幅圧縮された信号をデジタル信号に変換した上で、圧縮
器と逆の非線形な入出力特性で変換されたディジタル信
号の振幅を伸長する系を備えているので、多値信号本来
の信号点範囲内の量子化を過度に粗くすることなく、A
/D変換を実行し、量子化雑音の増加を抑え、誤り率特
性の劣化を防ぎつつ、A/D変換器の識別範囲の拡大を
達成し、好適な波形歪みの等化が実現できる。
【図1】本発明の復調装置の一実施形態のブロック図で
ある。
ある。
【図2】圧縮器と伸長器の各入出力特性の一例を示す図
である。
である。
【図3】圧縮器と伸長器の各入出力特性の他の例を示す
図である。
図である。
【図4】A/D変換における4値信号の標準信号点と1
/2信号点を示す図である。
/2信号点を示す図である。
【図5】従来の復調装置の一例を示すブロック図であ
る。
る。
11 可変利得増幅器 12 復調器 13 圧縮器 14 A/D変換器 15 伸長器 16 等化器 18 制御回路
Claims (6)
- 【請求項1】 入力されるアナログ信号の振幅を制御信
号に基づいて変化させる可変利得増幅器と、増幅された
信号を検波してベースバンド信号を出力する復調器と、
復調された信号の振幅を非線形な入出力特性で圧縮する
圧縮器と、振幅圧縮された信号をデジタル信号に変換す
るアナログ・デジタル変換器と、変換されたディジタル
信号の振幅を前記圧縮器と逆の非線形な入出力特性で伸
長する伸長器と、伸長された信号に含まれる符号間干渉
成分を等化する等化器と、この等化器の出力信号の振幅
と基準となる振幅との差を検出してその差が0となるよ
うに前記可変利得増幅の利得を制御する制御信号を出力
する制御回路とを備えることを特徴とする復調装置。 - 【請求項2】 入力信号は多値振幅シフトキーイング信
号または直交多値振幅変調信号である請求項1の復調装
置。 - 【請求項3】 圧縮器の入出力特性は、干渉成分を含む
信号をアナログ・デジタル変換器の識別範囲を越えない
範囲にその振幅を圧縮する特性であり、かつ本来の多値
信号点範囲内の圧縮率(圧縮された振幅/圧縮前の振
幅)よりも信号点範囲外の圧縮率を小さくする請求項2
の復調装置。 - 【請求項4】 信号点範囲内は圧縮率を1とし、信号点
範囲外は1よりも小さい値とする請求項3の復調装置。 - 【請求項5】 アナログ・デジタル変換器の識別範囲に
対し、±3/4以内の入力振幅範囲の圧縮率を1とし、
±3/4を越える範囲の圧縮率を1/5とする請求項4
の復調装置。 - 【請求項6】 アナログ・デジタル変換器の識別範囲に
対し、±3/4以内の入力振幅範囲の圧縮率を2/3と
し、±3/4を越える範囲の圧縮率を1/5とする請求
項4の復調装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-09-30 JP JP07277206A patent/JP3087627B2/ja not_active Expired - Fee Related
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