JPH099801A - 灌水用チューブ - Google Patents
灌水用チューブInfo
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- JPH099801A JPH099801A JP16910095A JP16910095A JPH099801A JP H099801 A JPH099801 A JP H099801A JP 16910095 A JP16910095 A JP 16910095A JP 16910095 A JP16910095 A JP 16910095A JP H099801 A JPH099801 A JP H099801A
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Abstract
が0.880〜0.940g/cm3、Mw/Mnが1.5〜3.
5、n-デカン可溶部(W:重量%)と密度(d:g/cm3)
とが、W<80×exp(−100(d−0.88))+
0.1で示される関係を満たし、GPC−IRによる高
分子量側および低分子量側の分岐数の平均値B1、B2が
B1≧B2である、中低圧法エチレン・α−オレフィン共
重合体100〜20重量%と、[B]成分:高圧法ポリエ
チレン0〜80重量%とからなる熱可塑性樹脂からなる
ことを特徴とする、ヒートシール部を有する灌水用チュ
ーブ。 【効果】ヒートシール性、ヒートシール強度、繰り返し
耐圧疲労強度、ヒートシール部の耐引っ張りクリープ
性、衝撃強度、破壊水圧、作業性に優れる。
Description
に関し、より詳しくは、ヒートシール性、ヒートシール
強度、繰り返し耐圧疲労強度、ヒートシール部の耐引張
クリープ性、衝撃強度に優れ、破壊水圧が高く、より低
密度でも強度が保たれており、また使用時に他のフィル
ムと密着を起こすことがなく、作業性に優れた灌水用チ
ューブに関する。
わりに高圧法ポリエチレンや、エチレン・酢酸ビニル共
重合体を用いた灌水用チューブが利用されている。これ
らの灌水用チューブは、通水時には膨張して円筒形状を
呈し、非通水時には偏平形状を有するため、従来の硬質
合成樹脂管に比べ、収納、運搬、貯蔵が容易であり、更
に栽培植物の株間形式の変更あるいは灌水区域の任意の
形状に自由に適応設置することが出来るという特質があ
り、野菜等の栽培に広く採用されはじめている。
酸ビニル共重合体からなる灌水用チューブは、通水−非
通水サイクルを繰り返すことにより、該灌水用チューブ
のヒートシール部に剥離を生ずるという問題があった。
として、特定のメルトインデックス、特定の密度、融点
を有するエチレン・α−オレフィンランダム共重合体を
用いることにより(特公昭63−37607)、または
特定のエチレン・α−オレフィンランダム共重合体と高
圧法ポリエチレンの組成物を使用することにより(特公
昭64−7732)、繰り返し耐圧疲労強度の良好な灌
水用チューブが得られることを見いだしている。しかし
ながら近年のフィルムに対する要求特性は益々厳しくな
っており、より一層のチューブ物性の向上が求められて
いた。
要求に応えようとするものであって、ヒートシール性、
ヒートシール強度、繰り返し耐圧疲労強度、ヒートシー
ル部の耐引っ張りクリープ性、衝撃強度に優れ、破壊水
圧が高く、より低密度でも強度が保たれており、また使
用時に他のフィルムと密着を起こすことがなく、作業性
に優れた灌水用チューブを提供することにある。
ーブは、長さ方向に沿って延びた少なくとも1箇所の連
続したヒートシール部を有し、かつ長さ方向に適切な間
隔をおいて配置された多数の灌水用孔を有し、通水時は
膨張して円筒形状を呈するが、非通水時は偏平となる熱
可塑性樹脂製灌水用チューブであって、該熱可塑性樹脂
が、 [A](i)メルトフローレートが0.01〜10g/10mi
n、(ii)密度が0.880〜0.940g/cm3であり、(i
ii)GPCにおいて測定した重量平均分子量Mwと数平均
分子量Mnの比Mw/Mnが1.5〜3.5の範囲にあ
り、(iv)23℃におけるn-デカン可溶部(W:重量%)
と密度(d:g/cm3)とが、
子量側の分岐数の平均値をB1、低分子量側の分岐数の
平均値をB2とするとき、B1≧B2である、エチレンと
炭素原子数4から12のα−オレフィンとからなる中低
圧法エチレン・α−オレフィン共重合体100〜20重
量%と、 [B]高圧法ポリエチレン0〜80重量%とからなること
を特徴とする灌水用チューブである。
存在下に、エチレンと炭素原子4から12のα−オレフ
ィンとを共重合させることにより得られるエチレン・α
−オレフィン共重合体が好ましい。メタロセン触媒の成
分として使用されるメタロセン化合物(I)としては、
下記一般式[1]または[2]で表されるメタロセン化合物
が好ましい。
あり、KおよびL1は遷移金属原子に配位する配位子で
あり、配位子Kは同一または異なったインデニル基、置
換インデニル基またはその部分水添加物が低級アルキレ
ン基、または置換シリレン基を介して結合した2座配位
子であり、配位子L1は、炭素数1〜12の炭化水素
基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ハロゲン原子、ト
リアルキルシリル基または水素原子であり、Xは遷移金
属原子Mの原子価である。]
原子であり、L2は遷移金属原子Mに配位する配位子で
あり、これらのうち少なくとも2個の配位子L2は、シ
クロペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニル
基、エチルシクロペンタジエニル基又は炭素数3〜10
の炭化水素基から選ばれる少なくとも1種の置換基を有
する置換シクロペンタジエニル基であり、(置換)シク
ロペンタジエニル基以外の配位子L2は、炭素原子数1
〜12の炭化水素基、アルコキシ基、アリーロキシ基、
トリアルキルシリル基、ハロゲン原子または水素原子で
あり、Xは遷移金属原子Mの原子価である。]
明する。
共重合体]本発明で用いられる中低圧法エチレン・α−
オレフィン共重合体は、エチレンと炭素原子数4〜12
のα−オレフィンとを共重合させて得られたエチレン・
α−オレフィン共重合体である。
には、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−
メチルペンテン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデ
セン−1等が挙げられる。なかでも、ヘキセン−1、4
−メチルペンテン−1、オクテン−1が好ましい。
TM D1238;190℃、2.16kg、以下MF
R)は、0.01ないし10g/10min、好ましくは0.
5ないし5g/10minの範囲にあることが好ましい。MF
Rが0.01未満だと流動性が劣り成形性が悪く、MF
Rが10を超えると耐衝撃性や引き裂き強度等の機械的
特性が劣る。
以上0.940g/cm3以下、好ましくは0.900 g/cm
3〜0.930 g/cm3であり、より好ましくは0.90
5 g/cm3〜0.925 g/cm3の範囲である。密度が0.
880g/cm3以下では引っ張り強さ及び剛性が低いため
好ましくなく、0.940g/cm3以上では耐衝撃性に劣
るため好ましくない。
ィン共重合体の、GPCにおいて測定した重量平均分子
量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mnは1.5〜3.5
の範囲にある。
ポア社製GPC−150Cを用い、以下のようにして測
定した。分離カラムは、TSK GNH HTであり、
カラムサイズは直径72mm、長さ600mmであり、カラ
ム温度は140℃とし、移動相にはO-ジクロロベンゼン
(和光純薬工業)および酸化防止剤としてBHT(武田
薬品)0.025重量%を用い、1.0ml/minで移動さ
せ、試料濃度は0.1重量%とし、試料注入量は500
マイクロリットルとし、検出器として示差屈折計を用い
た。標準ポリスチレンは、分子量がMw<1000およ
びMw>4×106 については東ソー社製を用い、10
00<Mw<4×106 についてはプレッシャーケミカ
ル社製を用いた。
レフィン共重合体は、23℃におけるデカン可溶部(W
(重量%))と密度(d)とが下記に示される関係を満た
している。
分量の少ないもの程組成分布が狭い)の測定は、ポリエ
チレン約3gをn-デカン450mlに加え、145℃で溶
解した後23℃まで冷却し、濾過によりn-デカン不溶部
を除き、濾液よりn-デカン可溶部を回収することにより
行なわれる。
レフィン共重合体は、GPC−IRによる高分子量側の
分岐数の平均値をB1、低分子量側の分岐数の平均値を
B2とするとき、B1≧B2の関係を満たしている。ここ
に、GPC−IRによる高分子量側の分岐数の平均値
(B1 )とは、GPCによって分子量分別された高分
子溶出量の累積重量分率が15〜85%(すなわち低分
子領域15%、高分子領域15%を除く高分子溶出成
分)の範囲で測定された分岐数の測定値群を、GPC溶
出曲線のピーク位置の分子量で2分割したもののうち、
高分子量側の値の平均値である。一方、低分子量側の分
岐数の平均値(B2 )とは、2分割したもののうち、
低分子量側の平均値である。
りである。 測定装置:PERKIN ELMER 1760X カラム:TOSOH TSKgel GMH-HT(7.5mmI.D.×60
0mm)×1 溶離剤(eluent):MP−Jを0.05%含有のo-ジク
ロロベンゼン(ODCB)[和光純薬工業社製、extra
pure grade] カラム温度:140℃ サンプル濃度:0.1%(weight/volume) 射出容量(inj.volume):100マイクロリットル detector:MCT resolution:8cm-1 このように、n-デカン可溶成分量分率(W)と密度
(d)との関係、そしてGPC−IRによる高分子量側
の分岐数の平均値(B1)と、低分子量側の分岐数の平
均値(B2)との関係が上記のような関係を有するよう
なエチレン・α- オレフィン共重合体[A]は、組成分布
が狭く、しかもローポリマーが少ないので、ベトツキが
少ない。したがって、上記のようなエチレン・α- オレ
フィン共重合体[A]を用いると、繰り出し、巻入れ等の
操作性に優れた灌水用チューブを得ることができる。
圧法エチレン・α−オレフィン共重合体は、メタロセン
触媒の存在下で製造される。ここでメタロセン触媒とは
メタロセン化合物(I)を含んでなる触媒のことであ
り、好ましくはメタロセン化合物(I)と、(a)微粒
子状担体、(b)有機アルミニウムオキシ化合物触媒成
分および/または(c)メタロセン化合物と反応してイ
オン性錯体を形成することができる成分、必要に応じて
(d)有機アルミニウム化合物触媒成分とから構成され
る。
く用いられるメタロセン化合物(I)としては、下記一
般式[1]または[2]で示される遷移金属化合物が挙げら
れる。
あり、KおよびL1は遷移金属原子に配位する配位子で
あり、配位子Kは同一または異なったインデニル基、置
換インデニル基またはその部分水添加物が低級アルキレ
ン基、または置換シリレン基を介して結合した2座配位
子であり、配位子L1は、炭素数1〜12の炭化水素
基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ハロゲン原子、ト
リアルキルシリル基または水素原子であり、Xは遷移金
属原子Mの原子価である。] 上記一般式[1]において、Mは周期律表第IVB族から選
ばれる遷移金属原子であり、具体的には、ジルコニウ
ム、チタン、ハフニウムであり、好ましくはジルコニウ
ムである。
り、同一または異なったインデニル基、置換インデニル
基、またはインデニル基、置換インデニル基の部分水添
加物が低級アルキレン基等の2価の炭化水素基、シリレ
ン基、置換シリレン基等の2価のケイ素含有基を介して
結合した2座配位子である。ここで置換インデニル基と
して好適なものは、メチル基、エチル基、iso-プロピル
基、n-プロピル基、等の低級アルキル基、あるいはフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲンからなる置換基を
少なくとも1個以上含むインデニル基である。
チレンビス(4,5,6,7-テトラヒドロ-1-インデニル)
基、エチレンビス(4-メチル-1-インデニル)基、エチ
レンビス(5-メチル-1-インデニル)基、エチレンビス
(6-メチル-1-インデニル)基、エチレンビス(7-メチ
ル-1-インデニル)基を例示することができる。
ルコキシ基、アリーロキシ基、ハロゲン原子、トリアル
キルシリル基または水素原子である。炭素数1〜12の
炭化水素基としては、アルキル基、シクロアルキル基、
アリール基、アラルキル基などを例示することができ、
より具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、
イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチ
ル基、t-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基、2-エチルヘキシル基、デシル基などのアルキル基;
シクロペンチル基、シクロヘキシル基などのシクロアル
キル基;フェニル基、トリル基などのアリール基;ベン
ジル基、ネオフィル基などのアラルキル基を例示するこ
とができる。
キシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキ
シ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、t-ブトキシ
基、ペントキシ基、ヘキソキシ基、オクトキシ基などを
例示することができる。
どを例示することができる。ハロゲン原子は、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素である。トリアルキルシリル基とし
ては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリ
フェニルシリル基などを例示することができる。
ロセン化合物としては、エチレンビス(インデニル)ジ
メチルジルコニウム、エチレンビス(インデニル)ジエ
チルジルコニウム、エチレンビス(インデニル)ジフェ
ニルジルコニウム、エチレンビス(インデニル)メチル
ジルコニウムモノクロリド、エチレンビス(インデニ
ル)エチルジルコニウムモノクロリド、エチレンビス
(インデニル)メチルジルコニウムモノブロミド、エチ
レンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、エチ
レンビス(インデニル)ジルコニウムジブロミド、エチ
レンビス{1-(4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)}ジ
メチルジルコニウム、エチレンビス{1-(4,5,6,7-テト
ラヒドロインデニル)}メチルジルコニウムモノクロリ
ド、エチレンビス{1-(4,5,6,7-テトラヒドロインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、エチレンビス{1-(4,
5,6,7-テトラヒドロインデニル)}ジルコニウムジブロ
ミド、エチレンビス{1-(4-メチルインデニル)}ジル
コニウムジクロリド、エチレンビス{1-(5-メチルイン
デニル)}ジルコニウムジクロリド、エチレンビス{1-
(6-メチルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、エ
チレンビス{1-(7-メチルインデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、エチレンビス{1-(5-メトキシインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、エチレンビス{1-(2,
3-ジメチルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、エ
チレンビス{1-(4,7-ジメチルインデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、エチレンビス{1-(4,7-ジメトキシイ
ンデニル)}ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデ
ン(シクロペンタジエニル-フルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニ
ル-2,7-ジ-t-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル-メチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシ
リレンビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(トリメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチ
ルシリレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ジフェニルシリレンビス(インデニル)ジルコニウ
ムジクロリドなどが挙げられる。なお、上記例示におい
て、シクロペンタジエニル環の二置換体は1,2-および1,
3-置換体を含み、三置換体は1,2,3-および1,2,4-置換体
を含む。本発明では、上記のようなジルコニウム化合物
において、ジルコニウム金属を、チタン金属またはハフ
ニウム金属に置き換えたメタロセン化合物を用いること
ができる。
ロセン化合物のうちでは、エチレンビス(インデニル)
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、ジフェニルシリレン
ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリドが特に好ま
しい。
様は下記式[2]で表わされるメタロセン化合物である。
原子であり、L2 は、遷移金属原子Mに配位する配位子
であり、これらのうち少なくとも2個の配位子L2 は、
シクロペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニル
基、エチルシクロペンタジエニル基または炭素原子数3
〜10の炭化水素基から選ばれる少なくとも1種の置換
基を有する置換シクロペンタジエニル基であり、(置
換)シクロペンタジエニル基以外の配位子L2 は、炭素
原子数1〜12の炭化水素基、アルコキシ基、アリーロ
キシ基、トリアルキルシリル基、ハロゲン原子または水
素原子であり、xは、遷移金属原子Mの原子価であ
る。] 上記式[2]におけるMは、上述した一般式[1]における
Mと同じである。L2は、遷移金属原子Mに配位した配
位子であり、これらのうち少なくとも2個の配位子L2
はシクロペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニ
ル基、エチルシクロペンタジエニル基または炭素原子数
3〜10の炭化水素基から選ばれる少なくとも1種の置
換基を有する置換シクロペンタジエニル基である。
換基を2個以上有していてもよく、2個以上の置換基は
各同一でも異なっていてもよい。置換シクロペンタジエ
ニル基は、置換基を2個以上有する場合は、少なくとも
1個の置換基が炭素原子数3〜10の炭化水素基であれ
ばよく、他の置換基はメチル基、エチル基または炭素原
子数3〜10の炭化水素基である。また、遷移金属原子
Mに配位している置換シクロペンタジエニル基は同一で
も異なっていてもよい。
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基などを挙げることができる。アルキル基として
は、具体的には、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブ
チル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2-エチルヘキシル
基、デシル基などが挙げられる。
シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられ
る。アリール基としては、具体的には、フェニル基、ト
リル基などが挙げられる。
ジル基、ネオフィル基などが挙げられる。これらのう
ち、アルキル基が好ましく、特にn-プロピル基、n-ブチ
ル基が好ましい。
クロペンタジエニル基としては、置換シクロペンタジエ
ニル基が好ましく、炭素原子数3以上のアルキル基が置
換したシクロペンタジエニル基がより好ましく、二置換
シクロペンタジエニル基がさらに好ましく、1,3-置換シ
クロペンタジエニル基が特に好ましい。
Mに配位するシクロペンタジエニル基以外の配位子L2
は、炭素原子数1〜12の炭化水素基、アルコキシ基、
アリーロキシ基、トリアルキルシリル基、ハロゲン原子
または水素原子である。
わされる遷移金属化合物において上述した炭素原子数1
〜12の炭化水素基、アルコキシ基、アリーロキシ基、
トリアルキルシリル基、ハロゲン原子の具体例と同様の
基、原子が挙げられる。
属化合物としては、具体的には、ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(エチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(n-プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、ビス(n-ブチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、ビス(n-ヘキシルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチル-n- プ
ロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ビス(メチル-n- ブチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ビス(ジメチル-n- ブチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(n-
ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジブロミ
ド、ビス(n-ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムメトキシクロリド、ビス(n-ブチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムエトキシクロリド、ビス(n-ブチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムブトキシクロリ
ド、ビス(n-ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジエトキシド、ビス(n-ブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムメチルクロリド、ビス(n-ブチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(n-ブ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムベンジルクロ
リド、ビス(n-ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジベンジル、ビス(n-ブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムフェニルクロリド、ビス(n-ブチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムハイドライドクロリ
ドなどが挙げられる。
エニル環の二置換体は、1,2-および1,3-置換体を含み、
三置換体は1,2,3-および1,2,4-置換体を含む。また、上
記のようなジルコニウム化合物において、ジルコニウム
金属を、チタン金属またはハフニウム金属に置き換えた
遷移金属化合物を用いることができる。
(n-プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、ビス(n-ブチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、ビス(1-メチル-3-n- プロピルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(1-
メチル-3-n- ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリドビス(1,3-ジメチル-シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリドビス(1,3-ジ-n-ブチル-シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドが特に好
ましい。
(I)を、好ましくは(a)微粒子状担体、(b)有機
アルミニウムオキシ化合物触媒成分および/または
(c)遷移金属化合物と反応してイオン性錯体を形成す
ることができる成分、必要に応じて(d)有機アルミニ
ウム化合物触媒成分と共に用いて、エチレン・α−オレ
フィンを共重合させることにより、成分[A]の中低圧法
エチレン・α−オレフィン共重合体を製造することがで
きる。
製では、好ましくは微粒子状担体(a)が用いられる。
微粒子状担体(a)は、無機あるいは有機の化合物であ
って、粒径が通常10〜300μm程度であり、好まし
くは20〜200μmの顆粒状ないし微粒子状の固体で
ある。
が好ましく、具体的にはSiO2 、Al2O3 、Mg
O、ZrO2、TiO2 、B2O3、CaO、ZnO、B
aO、ZnO2 、SnO2 、ThO2 等またはこれらの
混合物、たとえばSiO2-MgO、SiO2-Al2O3、
SiO2-TiO2、SiO2-V2O5、SiO2-Cr2O
3、SiO2-TiO2-MgO 等を例示することができ
る。これらの中では、SiO2およびAl2O3からなる
群から選ばれた少なくとも1種の成分を主成分とする酸
化物が好ましい。
CO3、K2CO3、CaCO3 、MgCO3 、Na2SO
4、Al2(SO4)3 、BaSO4 、KNO3 、Mg
(NO3)2 、Al(NO3)3、Na2O 、K2O 、L
i2O 等の炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酸化物成分を含有
していても差し支えない。
より性状は異なるが、本発明で好ましく用いられる担体
は、比表面積が50〜1000m2/g 、好ましくは10
0〜700m2/g であり、細孔容積が0.3〜2.5cm3
/g であることが望ましい。
0℃、好ましくは150〜700℃で焼成して用いられ
る。また、微粒子状担体として用いられる有機化合物と
しては、エチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1
- ペンテンなどの炭素原子数2〜14のα- オレフィン
を主成分として生成される(共)重合体、あるいはビニ
ルシクロヘキサン、スチレンを主成分として生成される
重合体もしくは共重合体を例示することができる。
(b)]メタロセン触媒の調製に用いられる有機アルミ
ニウムオキシ化合物触媒成分(b)の代表例は、アルミ
ノオキサンである。具体的には、式 −Al(R)O−[ただし、Rはアルキル基である] で表わされる繰り返し単位が通常3〜50程度のメチル
アルミノオキサン、エチルアルミノオキサン、メチルエ
チルアルミノオキサン等が用いられる。
の製造方法で調製することができ、少なくとも1種以上
のトリアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化
合物と水との反応で得ることができる。具体的には、次
のようなアルミノオキサンの製造方法が挙げられる。 (1) 吸着水を含有する化合物あるいは結晶水を含有する
塩類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液に、ト
リアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
を添加して、有機アルミニウム化合物と吸着水または結
晶水とを反応させる方法。 (2) ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒド
ロフランなどの媒体中でトリアルキルアルミニウムなど
の有機アルミニウム化合物に直接水や氷や水蒸気を作用
させる方法。
用するのが好ましい。なお、アルミノオキサンは、アル
ミニウム以外の有機金属成分を少量含有していても差し
支えない。また回収された上記のアルミノオキサンの溶
液から溶媒あるいは未反応有機アルミニウム化合物を蒸
留して除去した後、溶媒に再溶解してもよい。
る有機アルミニウム化合物として具体的には、トリメチ
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピ
ルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ
n-ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、
トリsec-ブチルアルミニウム、トリtert- ブチルアルミ
ニウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアル
ミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリデシルアル
ミニウム等のトリアルキルアルミニウム;トリシクロヘ
キシルアルミニウム、トリシクロオクチルアルミニウム
等のトリシクロアルキルアルミニウム;ジメチルアルミ
ニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジエ
チルアルミニウムブロミド、ジイソブチルアルミニウム
クロリド等のジアルキルアルミニウムハライド;ジエチ
ルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウ
ムハイドライド等のジアルキルアルミニウムハイドライ
ド;ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミ
ニウムエトキシド等のジアルキルアルミニウムアルコキ
シド;ジエチルアルミニウムフェノキシド等のジアルキ
ルアルミニウムアリーロキシドなどが挙げられる。これ
らの有機アルミニウム化合物のうち、トリアルキルアル
ミニウムおよびトリシクロアルキルアルミニウムが特に
好ましい。
体を形成することができる成分(c)]メタロセン化合
物(I)と併用することができる触媒成分として、さら
にメタロセン化合物と反応してイオン性錯体を形成する
ことができる成分(c)、たとえばUSP−54771
8号公報に記載されたルイス酸、イオン性化合物および
カルボラン化合物が挙げられる。ルイス酸としては、ト
リフェニルボロン、トリス(4-フルオロフェニル)ボロ
ン、トリス(p-トリル)ボロン、トリス(o-トリル)ボ
ロン、トリス(3,5-ジメチルフェニル)ボロン、トリス
(ペンタフルオロフェニル)ボロン、MgCl2、Al2
O3、SiO2−Al2O3 などが例示できる。
ルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、トリn-ブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレート、N,N-ジメチルアニリニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フェ
ロセニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート
などが例示できる。
ン、1-カルバウンデカボラン、ビスn-ブチルアンモニウ
ム(1-カルベドデカ)ボレート、トリn-ブチルアンモニ
ウム(7,8-ジカルバウンデカ)ボレート、トリn-ブチル
アンモニウム(トリデカハイドライド-7- カルバウンデ
カ)ボレートなどが例示できる。
オン性錯体を形成する化合物成分(c)は、単独で、ま
たは2種以上混合して用いることができる。
メタロセン触媒の調製において必要に応じて用いられる
有機アルミニウム化合物触媒成分(d)としては、具体
的には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニ
ウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリイソブチル
アルミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリ2-エチ
ルヘキシルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウ
ム;イソプレニルアルミニウム等のアルケニルアルミニ
ウム;ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミ
ニウムクロリド、ジイソプロピルアルミニウムクロリ
ド、ジイソブチルアルミニウムクロリド、ジメチルアル
ミニウムブロミド等のジアルキルアルミニウムハライ
ド;メチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミ
ニウムセスキクロリド、イソプロピルアルミニウムセス
キクロリド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エチ
ルアルミニウムセスキブロミド等のアルキルアルミニウ
ムセスキハライド;メチルアルミニウムジクロリド、エ
チルアルミニウムジクロリド、イソプロピルアルミニウ
ムジクロリド、エチルアルミニウムジブロミド等のアル
キルアルミニウムジハライド;ジエチルアルミニウムハ
イドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド等
のアルキルアルミニウムハイドライドなどが例示でき
る。
エチレン・α−オレフィン共重合体[A]の調製の際に用
いられるメタロセン触媒は、好ましくは上述したメタロ
セン化合物(I)と、微粒子状担体(a)と、有機アル
ミニウムオキシ化合物触媒成分(b)および/またはメ
タロセンと反応してイオン性錯体を形成する化合物成分
(c)、必要に応じて有機アルミニウム化合物触媒成分
(V)とから構成される。
(I)および/または有機アルミニウムオキシ化合物触
媒成分(b)またはメタロセン化合物と反応してイオン
性錯体を形成する化合物成分(c)等の触媒成分を接触
させるには、たとえば不活性炭化水素溶媒中で微粒子状
担体(a)と、メタロセン化合物(I)および/または
有機アルミニウムオキシ化合物触媒成分(b)および/
またはメタロセン化合物と反応してイオン性錯体を形成
する化合物成分(c)等の触媒成分とを混合する。
は、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、デカン、ドデカン、灯油等の脂肪族炭化
水素;シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロ
ペンタン等の脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素;エチレンクロリド、クロル
ベンゼン、ジクロロメタン等のハロゲン炭化水素;ある
いはこれらの混合物などが挙げられる。
の微粒子担体(a)、メタロセン化合物(I)、有機ア
ルミニウムオキシ化合物触媒成分(b)および/または
メタロセン化合物と反応してイオン性錯体を形成する化
合物成分(c)、必要に応じて用いられる有機アルミニ
ウム化合物成分(d)等の触媒成分の接触順序は、任意
に選ばれるが、好ましくは微粒子担体(a)と、有機ア
ルミニウムオキシ化合物触媒成分(b)および/または
イオン化イオン性化合物触媒成分(c)等の触媒成分と
を混合接触させ、次いで、メタロセン化合物成分(I)
を混合接触させることが行なわれる。
用いる場合、微粒子状担体(a)と有機アルミニウムオ
キシ化合物触媒成分(b)とを混合接触させ、次いで、
メタロセン化合物(I)を混合接触させ、さらに有機ア
ルミニウム化合物触媒成分(d)を混合接触させること
が行なわれる。
触させる際の各触媒成分は、たとえば次のような割合で
使用される。微粒子状担体(a)、メタロセン化合物
(I)および有機アルミニウムオキシ化合物触媒成分
(b)を混合接触させるに際して、成分(I)は、微粒
子状担体(a)1g当たり、遷移金属原子に換算して通
常5×10-6〜5×10-4モル、好ましくは10-5〜2
×10-4モルの量で用いられ、成分(I)の濃度は、約
10-4〜2×10-2モル/リットル(溶媒)、好ましく
は2×10-4〜10-2モル/リットル(溶媒)の範囲で
ある。
(b)は、成分(b)中のアルミニウム原子と成分
(I)中の遷移金属原子との原子比[Al/遷移金属]
が通常10〜500、好ましくは20〜200となるよ
うな量で用いられる。
(d)を用いる場合、成分(b)は前記と同様の量で用
いられ、成分(d)は、成分(d)中のアルミニウム原
子と成分(b)中のアルミニウム原子との原子比[成分
(d)のAl/成分(b)のAl]が通常0.02〜
3、好ましくは0.05〜1.5となるような量で用い
られる。
用いる場合、成分(c)は、成分(I)と成分(c)と
のモル比[成分(I)/成分(c)]が通常0.01〜
10、好ましくは0.1〜5となるような量で用いられ
る。
(I)および有機アルミニウムオキシ化合物触媒成分
(b)、および/またはイオン化イオン性化合物触媒成
分(c)さらに必要に応じて用いられる有機アルミニウ
ム化合物(d)等の触媒成分を混合接触させる際の混合
温度は、通常−50℃〜150℃、好ましくは−20℃
〜120℃であり、接触時間は1分〜50時間、好まし
くは10分〜25時間である。
えばメタロセン化合物(I)および有機アルミニウムオ
キシ化合物触媒成分(b)のほかに、有機アルミニウム
化合物触媒成分(d)を含んでいる場合、この固体触媒
は、微粒子状担体1g当たり成分(I)に由来する遷移
金属原子が5×10-6〜5×10-4グラム原子、好まし
くは10-5〜2×10-4グラム原子の量で担持され、微
粒子状担体1g当たり成分(b)および成分(d)に由
来するアルミニウム原子が10-3〜5×10-2グラム原
子、好ましくは2×10-3〜2×10-2グラム原子の量
で担持されていることが望ましい。
製造に用いられる触媒は、上記のような微粒子状担体
(a)、メタロセン化合物(I)および有機アルミニウ
ムオキシ化合物触媒成分(b)、および/またはイオン
化イオン性化合物触媒成分(c)さらに必要に応じて用
いられる有機アルミニウム化合物(d)等の触媒成分の
存在下にオレフィンを予備重合させて得られる予備重合
触媒であってもよい。予備重合は、上記のような成分の
存在下、不活性炭化水素溶媒中にオレフィンを導入する
ことにより行うことができる。予備重合の際に用いられ
るオレフィンとしては、エチレン、プロピレンおよび1
−ブテン等の炭素数が3−20のα−オレフィンを例示
することができる。これらの中では、重合の際に用いら
れるエチレン或いはエチレンとα−オレフィンとの組み
合わせが特に好ましい。予備重合の方法としては従来公
知の方法を採用することができる。
合体の調製]本発明で用いられる中低圧法エチレン・α-
オレフィン共重合体[A]は、たとえば上記のようなメ
タロセン化合物(I)を含むメタロセン触媒の存在下
に、気相、またはスラリー状あるいは溶液状の液相で種
々の条件で、エチレンと炭素原子数4〜12のα- オレ
フィンとを共重合させることにより得ることができる。
は、不活性炭化水素を溶媒としてもよいし、オレフィン
自体を溶媒とすることもできる。スラリー重合法および
溶液重合法で用いられる不活性炭化水素溶媒としては、
具体的には、プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキサデ
カン、オクタデカン等の脂肪族炭化水素;シクロペンタ
ン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、シクロオ
クタン等の脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素;ガソリン、灯油、軽油等の石
油留分などが挙げられる。これら不活性炭化水素溶媒の
うち、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素、石油留分が好
ましい。
ロセン触媒は、重合反応系内の遷移金属原子の濃度で、
通常10-8〜10-3グラム原子/リットル、好ましくは
10-7〜10-4グラム原子/リットルの量で用いられる
ことが望ましい。
る有機アルミニウムオキシ化合物触媒成分(b)および
有機アルミニウム化合物触媒成分(d)に加えて、さら
に担持されていない有機アルミニウムオキシ化合物触媒
成分(b)および/または有機アルミニウム化合物触媒
成分(d)を用いてもよい。この場合、担持されていな
い有機アルミニウムオキシ化合物触媒成分(b)および
/または有機アルミニウム化合物触媒成分(d)に由来
するアルミニウム原子(Al)と、メタロセン触媒成分
(A)に由来する遷移金属原子(M)との原子比[Al
/M]は、5〜300、好ましくは10〜200、さら
に好ましくは15〜150の範囲である。
−50〜100℃、好ましくは0〜90℃の範囲であ
り、溶液重合法における重合温度は、通常−50〜50
0℃、好ましくは0〜400℃の範囲である。また、気
相重合法における重合温度は、通常0〜120℃、好ま
しくは20〜100℃の範囲である。
、好ましくは2〜50kg/cm2 の加圧条件下であり、重
合は、回分式、半連続式、連続式のいずれの方式におい
ても行なうことができる。
・α−オレフィン共重合体[A]の調製に際し、必要に応
じて(1)多段重合、(2) 液相と気相の多段重合、または
(3)液相での予備重合を行なった後に気相での重合を行
なう等の手段を採用することができる。この多段重合法
としては、例えば、下記の[a]および[b]の工程を含む
多段重合法が挙げられる。 [a]前記のメタロセン触媒の存在下に、エチレンと炭素
原子数4−12のα−オレフィンとを共重合させ、エチ
レン・α−オレフィン共重合体[a−1]を製造する工程 [b]上記共重合反応が行われる重合器とは異なる重合器
に置いて、前記メタロセン系オレフィン重合用触媒およ
び[a−1]の存在下に、エチレンと炭素原子数4−12
のα−オレフィンとを共重合させ、エチレン・α−オレ
フィン共重合体[a−2]を製造する工程
の重合器を用いて、まず上記のエチレン・α−オレフィ
ン共重合体[a−1]を製造し、次いでエチレン・α−オ
レフィン共重合体[a−1]の製造に用いた重合器とは異
なる重合器にエチレン・α−オレフィン共重合体[a−
1]を導入し、エチレン・α−オレフィン共重合体[a−
1]の存在下にエチレン・α−オレフィン共重合体[a−
2]を製造することができる。また、まずエチレン・α
−オレフィン共重合体[a−2]を製造し、次いでエチレ
ン・α−オレフィン共重合体[a−2]の製造に用いた重
合器とは異なる重合器にエチレン・α−オレフィン共重
合体[a−2]を導入し、エチレン・α−オレフィン共重
合体[a−2]の存在下にエチレン・α−オレフィン共重
合体[a−1]を製造することもできる。
合器において、それぞれエチレン・α−オレフィン共重
合体[a−1]、[a−2]を製造し、次いで両共重合体を
ブレンドすることもできる。
型熱量計(DSC)により測定した吸熱曲線の最大ピー
ク位置の温度〔Tm(℃)〕と密度〔d(g/cm3 )〕と
が、 Tm<400×d−250 好ましくは Tm<450×d−297 より好ましくは Tm<500×d−344 特に好ましくは Tm<550×d−391 で示される関係を満たしていることが望ましい。
高圧法ポリエチレン[B]は、例えばエチレンを、100
0−2000気圧、200−300℃でラジカル重合し
て合成する、いわゆる高圧法で合成することができる。
本発明で用いられる高圧法ポリエチレン[B]は、MFR
(190℃)が好ましくは0.1ないし10g/10min、
特に好ましくは0.5ないし5.0g/10minで、密度が
好ましくは0.910ないし0.935g/cm3の範囲の
もので、特に好ましくは0.920ないし0.930g/
cm3のものである。なお、本発明でいう高圧法ポリエチ
レンとは、エチレンの単独重合体のみならず、本発明の
目的を損なわない範囲、例えば10重量%以下の少量の
他の重合性単量体、例えば酢酸ビニル、アクリル酸エス
テル等とエチレンとの共重合体であっても良い。
エチレン[B]との配合比は、[A]が100〜20重量
%、[B]が0〜80重量%であり、[A]90〜20重量
%、[B]10〜80重量%で有ることがより好ましい。
[A]が20重量%未満であると、繰り返し耐圧疲労強度
の改良効果が十分ではない。また通常灌水用チューブと
して用いるなら、共重合体[A]と高圧法ポリエチレン
[B]の比は20重量部対80重量部ないし60重量部対
40重量部で充分であるが、特に耐衝撃性、耐引き裂き
性、剛性等が要求される場合は、共重合体[A]の割合を
増加させることにより対応できる。
い範囲で耐候安定剤、耐熱安定剤、防曇剤、アンチブロ
ック剤、スリップ剤、滑材、顔料、染料等を添加しても
良い。上記のような組成物を得るには、公知の種々の方
法がとり得る。たとえば各樹脂をリボンブレンダー、ヘ
ンシェルミキサーで混合後、押出機で造粒する方法、あ
るいは直接バンバリーミキサー、ニーダー、二本ロール
等で溶融混合後、押出機で造粒する方法等がある。ま
た、フィルム成形時に、共重合体[A]と高圧法ポリエチ
レン[B]を、上記リボンブレンダー、ヘンシェルミキサ
ー等で混合後、フィルム成形機のホッパー等の原料供給
部に投入して、フィルム成形し、テープ状の該熱可塑性
樹脂組成物フィルムを直接得ても良い。
ブ、即ち灌水用屈曲自在な構造物を得るには、たとえば
フィルムの長さ方向に多数の灌水用の孔(孔は丸孔、多
角孔あるいはスリット状孔等いかなる形状でも良い)を
設けたテープ状の前記組成物より成る連続フィルムより
成る連続フィルムとを2本重ねて積層し、該積層したテ
ープ状物を走行させながら、その幅方向両耳部を連続し
てヒートシールすることにより得られる。
の灌水用の孔(孔は丸孔、多角孔あるいはスリット状孔
等いかなる形状でも良い)を設けたテープ状の前記組成
物より成る連続フィルムと設けないテープ状の前記組成
物より成る連続フィルムとを積層し、該積層したテープ
状物を走行させながら、その幅方向両耳部を連続してヒ
ートシールすることにより得られる灌水用チューブはよ
り好ましい。
0μmであり、好ましくは150−500μmである。灌
水用の孔を所定の位置、所定の長さで設ける方法として
は、レーザー光を照射することによる方法、カッター刃
による方法、および熱針による方法等が挙げられる。ま
た灌水用孔の目詰まりを防ぐため、内層として透水性で
水不溶性のシート状物を用いる場合は、前記テープ状フ
ィルム積層時に、両テープ状フィルム間に、透水性で水
不溶性の不織布等の連続したテープ状物が位置するよう
に積層した後、該積層テープ状物の幅方向両耳部をヒー
トシールすることにより得られる。
は、ヒートシール性、ヒートシール強度に優れているた
め、繰り返し耐圧疲労強度に(1.2m長のチューブ
に、灌水圧力1.0kg/cm2で2分間通水した後2分間非
通水状態とし、前記通水−非通水サイクルを繰り返し、
何回目で該チューブが破損するかを見る方法)も優れて
いる。
撃強度に優れ、破壊水圧が高く、より低密度でも強度が
保たれており、透明性に優れている。また従来の灌水チ
ューブを使用する際には、同時に農業用のマルチフィル
ムを使用している場合、灌水チューブとマルチフィルム
とが密着するという欠点があった。しかし本発明で、特
にエチレン・α−オレフィン共重合体[A]の含有割合を
増加させた灌水チューブの場合、使用時に他のフィルム
と密着を起こすことがなく、作業性に優れるという特徴
を持つ。
曲自在の構造物は、水だけでなく、液状肥料、水溶性殺
虫剤、殺ダニ剤、水溶性殺カビ、殺ウイルス剤、水溶性
除草剤、防塵剤、その他の薬剤を含有する撤水もしくは
灌水を行うことができ、またさらに比較的浅い土中での
地中灌水も可能な広い適用範囲性を有する。
詰まりを防止するために、着色することにより可視光線
を遮断することが好適である。着色するためにはカーボ
ンブラックを用いることが好適である。カーボンブラッ
クは、[A]成分である中低圧法エチレン・α−オレフィ
ン共重合体と、[B]成分である、高圧法ポリエチレンの
合計量100重量部に対して、1−10重量部、好まし
くは2−6重量部の割合で用いられる。
発明はこの実施例に限定されるものではない。
て共重合体の基礎物性、およびフィルムの物性評価は、
下記のようにして行なった。 (1)密度 共重合体の密度は、190℃における2.16kg荷重で
のメルトフローレート(MFR)測定時に得られるスト
ランドを120℃で1時間熱処理し、1時間かけて室温
まで徐冷した後、密度勾配管で測定した。 (2)メルトフローレート(MFR) 共重合体のメルトフローレートは、ASTM D 123
8(190℃、荷重2.16kg)に従って測定した。 (3)繰り返し耐圧疲労強度 1.2m長のチューブに、灌水圧力1.0kg/cm2で、3
5℃の水を2分間通水した後2分間非通水状態とし、前
記通水−非通水サイクルを繰り返し、何回目で該チュー
ブが破損するかを見る方法 (4)引っ張りクリープ ASTM−D2990,2991の方法に準じ、サンプ
ル幅15mm(引っ張り方向の中央部に幅方向のヒートシール部
を含む)、荷重1.5kg、温度40℃とし、切断までの時
間を測定した。 (5)ヒートシール強度 ヒートシール条件は、温度220℃、圧力2kg/cm2、加
圧時間2secで行い、幅15mmの試験片を引っ張り速度
200mm/minにおいて、引っ張り剥離または切断強度を
測定した。 (6)エルメンドルフ引裂強度 エルメンドル引裂強度は、ASTM−D1922に準拠
して、原反フィルムの MD方向およびTD方向につい
て引裂強度試験を行なって求めた。
リカ10kgを154リットルのトルエンで懸濁状にした
後、0℃まで冷却した。その後、メチルアルミノオキサ
ンのトルエン溶液(Al;1.33モル/リットル)5
7.5リットルを1時間で滴下した。この際、系内の温
度を0℃に保った。引続き0℃で30分間反応させ、次
いで、1.5時間かけて95℃まで昇温し、その温度で
20時間反応させた。その後60℃まで降温し上澄液を
デカンテーション法により除去した。
ンで2回洗浄した後、トルエン100リットルで再懸濁
化した。この系内へビス(1-メチル-3-n-ブチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドのトルエン溶
液(Zr;27.0ミリモル/リットル)16.8リッ
トルを80℃で30分間かけて滴下し、更に80℃で2
時間反応させた。その後、上澄液を除去し、ヘキサンで
2回洗浄することにより、1g当り3.5mgのジルコニ
ウムを含有する固体触媒を得た。
ソブチルアルミニウムを含有する87リットルのヘキサ
ンに、上記で得られた固体触媒870gおよび1-ヘキセ
ン260gを加え、35℃で5時間エチレンの予備重合
を行なうことにより、固体触媒1g当り10gのポリエチ
レンが予備重合された予備重合触媒を得た。 [重合]連続式流動床気相重合装置を用い、上記予備重合
触媒の存在下に、エチレンと1-ヘキセンとの共重合を行
なってエチレン・1-ヘキセン共重合体を得た。
キセン共重合体は、1-ヘキセン含量が8.4重量%であ
り、密度が0.921g/cm3 であり、メルトフローレー
ト(MFR;ASTM D 1238−65T,190
℃、荷重2.16kg)が2.1g/10minであり、GPC
において測定した分子量分布(Mw/Mn)が2.0で
あった。
(DSC)により測定した吸熱曲線の最大ピーク一の温
度[Tm]が116℃であり、室温におけるn−デカン
可溶成分量分率[W]が0.22重量%であった。
ある)についてGPC−IR分析で測定した上述のB1
は14.2/1000C(炭素原子1000個当たり
14.2)であり、B2 は13.8/1000Cであ
った。
考例1に記載の予備重合触媒の存在下に、エチレンと1-
ヘキセンとの共重合を行なってエチレン・1-ヘキセン共
重合体を得た。
キセン共重合体は、1-ヘキセン含量が9.9重量%であ
り、密度が0.915g/cm3 であり、メルトフローレー
ト(MFR;ASTM D 1238−65T,190
℃、荷重2.16kg)が2.2g/10minであり、GPC
において測定した分子量分布(Mw/Mn)が2.1で
あった。
(DSC)により測定した吸熱曲線の最大ピーク一の温
度[Tm]が108℃であり、室温におけるn−デカン
可溶成分量分率[W]が0.33重量%であった。
ある)についてGPC−IR分析で測定した上述のB1
は16.7/1000Cであり、B2 は16.3/1
000Cであった。
結合した装置を用い、上記参考例1に記載の予備重合触
媒の存在下に、エチレンと1-ヘキセンとの共重合を行な
ってエチレン・1-ヘキセン共重合体(A−3)を得た。
キセン共重合体は、1-ヘキセン含量が8.7重量%であ
り、密度が0.920g/cm3 であり、メルトフローレー
ト(MFR;ASTM D 1238−65T,190
℃、荷重2.16kg)が2.0g/10minであり、GPC
において測定した分子量分布(Mw/Mn)が3.2で
あった。
(DSC)により測定した吸熱曲線の最大ピーク一の温
度[Tm]が114℃であり、室温におけるn−デカン
可溶成分量分率[W]が0.29重量%であった。
測定した上述のB1 は 15.0/1000Cであ
り、B2 は13.4/1000Cであった。
ム担持Ti系触媒およびアルキルアルミニウム)の存在
下に、エチレンと4-メチル-1- ペンテンとの共重合を行
なってエチレン・4-メチル-1- ペンテン共重合体(A−
4)を得た。
チル-1- ペンテン共重合体は、4-メチル-1- ペンテン含
量が7.3重量%であり、密度が0.920g/cm3 であ
り、メルトフローレート(MFR;ASTM D 123
8−65T,190℃、荷重2.16kg)が2.0g/10
minであり、GPCにおいて測定した分子量分布(Mw
/Mn)が3.6であった。
(DSC)により測定した吸熱曲線の最大ピーク一の温
度[Tm]が122℃であり、室温におけるn−デカン
可溶成分量分率[W]が8.5重量%であった。
測定した上述のB1 は10.3/1000Cであり、
B2 は13.9/1000Cであった。
0.926g/cm3)(ミラソンACE30N、三井ポリ
ケミカルKK、登録商標)を用いた。
−ヘキセン共重合体(A−1)のフィルム(幅42mm、
厚さ0.2mm)で、フィルムの長さ方向に灌水用スリッ
トを穿設したものと、穿設しないものとの間に、熱可塑
性合成繊維からなる不織布の連続したテープ状物が位置
するように、これらのフィルムを走行させながら、連続
的に積層し、該積層フィルムを走行させながら、その幅
方向両端縁部を連続的にヒートシールして、灌水用屈曲
自在の構造物を得た。この構造物を用いて繰り返し耐圧
疲労強度試験および引っ張りクリープ試験を行った。結
果を第1表に示す。また、原反フィルムの引き裂き強
度、ヒートシール強度の試験結果を第1表に併記する。
−ヘキセン共重合体(A−1)と、MFR0.5g/10mi
nの高圧法ポリエチレン(B)を(A−1)/(B)が
50/50の比率となるように二軸押し出し機を用いて
溶融混練し、ペレット化した。このペレットを用いてフ
ィルムを成形し、実施例1と同様に評価を行った。結果
を第1表に示す。
0/70になるようにした以外は、実施例2と同様に行
った。結果を第1表に示す。
−ヘキセン共重合体(A−2)を用いて、実施例1と同
様に行った。結果を第1表に示す。
−ヘキセン共重合体(A−2)を用いて、実施例3と同
様に行った。結果を第1表に示す。
例3で製造した中低圧法エチレン・1−ヘキセン共重合
体(A−3)を用いて、実施例3と同様に行った。結果
を第1表に示す。
−メチルペンテン−1共重合体(A−4)を用いた以外
は、実施例1と同様に行った。結果を第1表に示す。
4を用いた以外は、実施例3と同様に行った。結果を第
1表に示す。
ン(B)を用いて、実施例1と同様に行った。結果を第
1表に示す。
価 農業用マルチフィルムとして、以下のものを用いた。あ
る年の6月に、畝を有する畑において、畝の中央部に本
発明の灌水チューブを設置し、その上に厚さ30μmの
農業用透明マルチフィルム(高圧法ポリエチレンからな
る)をかぶせて用い、メロンのトンネル栽培を行った。
1週間毎に灌水を行い、その際に灌水チューブとマルチ
フィルムが密着しているかどうかを調べ、○、△、×で
密着の度合いおよび灌水ムラについて目視で評価した。 ○ 密着なし、灌水ムラなし △ 密着有り、灌水ムラやや有り × 密着有り、灌水不能(密着により灌水孔がふさがっ
て灌水できない状態)
Claims (6)
- 【請求項1】長さ方向に沿って延びた少なくとも1箇所
の連続したヒートシール部を有し、かつ長さ方向に適切
な間隔をおいて配置された多数の灌水用孔を有し、通水
時は膨張して円筒形状を呈するが非通水時は偏平とな
る、熱可塑性樹脂製灌水用チューブにおいて、該熱可塑
性樹脂が、 [A](i)メルトフローレートが0.01〜10g/10mi
n、(ii)密度が0.880〜0.940g/cm3であり、(i
ii)GPCにおいて測定した重量平均分子量Mwと数平均
分子量Mnの比Mw/Mnが1.5〜3.5の範囲にあ
り、(iv)23℃におけるn-デカン可溶部(W:重量%)
と密度(d:g/cm3)とが、 【数1】 W<80×exp(−100(d−0.88))+0.1 で示される関係を満たし、(v)GPC−IRによる高分
子量側の分岐数の平均値をB1、低分子量側の分岐数の
平均値をB2とするとき、B1≧B2である、エチレンと
炭素原子数4から12のα−オレフィンとからなる中低
圧法エチレン・α−オレフィン共重合体100〜20重
量%と、 [B]高圧法ポリエチレン0〜80重量%とからなること
を特徴とする灌水用チューブ。 - 【請求項2】[A]成分の密度が、 0.900 g/cm3 以
上 0.930 g/cm3 以下であることを特徴とする請求
項1に記載の灌水用チューブ。 - 【請求項3】[A]成分がメタロセン触媒により得られた
ものであることを特徴とする請求項1および2に記載の
灌水用チューブ。 - 【請求項4】メタロセン触媒の成分として使用されるメ
タロセン化合物(I)が、下記一般式[1]または[2]で
表されるメタロセン化合物であることを特徴とする、請
求項3に記載の灌水用チューブ。 【化1】MK(L1)X-2 … [1] [式中、Mは周期律表第IVB族から選ばれる遷移金属で
あり、KおよびL1は遷移金属原子に配位する配位子で
あり、配位子Kは同一または異なったインデニル基、置
換インデニル基またはその部分水添加物が低級アルキレ
ン基、または置換シリレン基を介して結合した2座配位
子であり、配位子L1は、炭素数1〜12の炭化水素
基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ハロゲン原子、ト
リアルキルシリル基または水素原子であり、Xは遷移金
属原子Mの原子価である。] 【化2】M(L2)X [2] [式中、Mは周期律表第VIB族から選ばれる遷移金属
原子であり、L2は遷移金属原子Mに配位する配位子で
あり、これらのうち少なくとも2個の配位子L2は、シ
クロペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニル
基、エチルシクロペンタジエニル基又は炭素数3〜10
の炭化水素基から選ばれる少なくとも1種の置換基を有
する置換シクロペンタジエニル基であり、置換シクロペ
ンタジエニル基以外の配位子L2は、炭素原子数1〜1
2の炭化水素基、アルコキシ基、アリーロキシ基、トリ
アルキルシリル基、ハロゲン原子または水素原子であ
り、Xは遷移金属原子Mの原子価である。] - 【請求項5】[B]成分の高圧法ポリエチレンの密度が、
0.910〜0.935g/cm3であることを特徴とす
る、請求項1から4に記載の灌水用チューブ。 - 【請求項6】灌水用チューブが、内外二層からなり、内
層が外層の内側に位置し、かつ外層に固定された透水性
で水不溶性のシート状物からなる屈曲自在の内層である
ことを特徴とする、請求項1から5に記載の灌水用チュ
ーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16910095A JP3766860B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 灌水用チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16910095A JP3766860B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 灌水用チューブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH099801A true JPH099801A (ja) | 1997-01-14 |
JP3766860B2 JP3766860B2 (ja) | 2006-04-19 |
Family
ID=15880317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16910095A Expired - Lifetime JP3766860B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 灌水用チューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3766860B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-04 JP JP16910095A patent/JP3766860B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3766860B2 (ja) | 2006-04-19 |
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