JPH0997872A - 電力増幅モジュール - Google Patents

電力増幅モジュール

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JPH0997872A
JPH0997872A JP25098795A JP25098795A JPH0997872A JP H0997872 A JPH0997872 A JP H0997872A JP 25098795 A JP25098795 A JP 25098795A JP 25098795 A JP25098795 A JP 25098795A JP H0997872 A JPH0997872 A JP H0997872A
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JP
Japan
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package
wiring board
stem
semiconductor chip
power amplification
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Application number
JP25098795A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Matsuzaki
賢一郎 松崎
Manabu Ishii
学 石井
Kenji Otobe
健二 乙部
Tatsuya Hashinaga
達也 橋長
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パワーアンプから発生した熱を外部に高効率
で放出することにより、高性能化を達成した電力増幅モ
ジュールを提供する。 【構成】 電力増幅モジュール10は、中空な内部を有
して形成されたパッケージ20と、パッケージ20の内
部に設置されて電子回路パターンが形成された表面とパ
ッケージ20の内面に接触する裏面との間を貫通する繰
り抜き穴52a,52bを有して形成された配線基板5
0と、繰り抜き穴52a,52bに露出されたパッケー
ジ20の内面上に設置されたヒートスプレッダ60a,
60bと、ヒートスプレッダ60a,60bの表面上に
設置され、配線基板50の電子回路パターンと電気的に
接続されて電力増幅回路を構成する半導体チップ70
a,70bとを備える。ここで、パッケージ20及びヒ
ートスプレッダ60a,60bは、配線基板50の構成
材料よりも大きい熱伝導率を有する材料でそれぞれ形成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体チップを実装し
て電力増幅回路と電気的に接続した配線基板を、パッケ
ージに搭載して構成された電力増幅モジュールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子回路を構成する電子部品とし
て半導体チップにパッケージングを施した後に、この半
導体チップを配線基板に実装することが行われている。
このようなパッケージング技術は、半導体チップの保護
に基づいてその耐湿性や耐熱性を向上させるものであ
り、セラミックス等による気密封止技術やプラスチック
等による樹脂封止技術などに分類される。
【0003】一方、半導体チップをベアチップ状態のま
まに配線基板に実装することも行われている。このよう
なベアチップ実装技術は、パッケージの不使用に基づい
て小型化を図るとともに、パッケージに起因した寄生容
量及びインダクタンスの解消による性能向上を図るもの
である。
【0004】なお、このような先行技術に関しては、書
籍「VLSIパッケージ技術、日経BP社発行」などに
詳細に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のベアチ
ップ実装技術を用いて半導体チップとしてパワーアンプ
と呼ばれるトランジスタを配線基板に実装した場合、こ
のパワーアンプは、配線基板上に形成された電力増幅回
路と電気的に接続され、高出力特性によって多量に発熱
する。しかしながら、通常、配線基板は、電力増幅回路
を構成する電子回路パターンを除き、例えばアルミナや
ガラエポなどで構成されているので、比較的小さい熱伝
導率を有することから、パワーアンプから発生した熱を
外部に放出することができない。そのため、電力増幅回
路を構成する各種の電子デバイスの動作速度や寿命が低
下するという問題が生じるので、高性能な電力増幅モジ
ュールを形成することが困難である。
【0006】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みて
なされたものであり、パワーアンプから発生した熱を外
部に高効率で放出することにより、高性能化を達成した
電力増幅モジュールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電力増幅モジュ
ールは、上述した目的を達成するために、(a)中空な
内部を有して形成されたパッケージと、(b)このパッ
ケージの内部に設置され、電子回路パターンが形成され
た表面と当該パッケージの内面に接触した裏面との間を
貫通する少なくとも一つの繰り抜き穴を有して形成され
た配線基板と、(c)この配線基板の少なくとも一つの
繰り抜き穴に露出されたパッケージの内面上にそれぞれ
設置された少なくとも一つのヒートスプレッダと、
(d)この少なくとも一つのヒートスプレッダの表面上
にベアチップ状態でそれぞれ設置され、配線基板の電子
回路パターンと電気的に接続されて電力増幅回路を構成
する少なくとも一つの半導体チップとを備える。
【0008】ここで、パッケージ及び少なくとも一つの
ヒートスプレッダは、配線基板の構成材料よりも大きい
熱伝導率を有する材料でそれぞれ形成されたことを特徴
とする。
【0009】なお、少なくとも一つのヒートスプレッダ
の構成材料は、CuまたはCuWであることを特徴とし
てもよい。また、パッケージの構成材料は、Cuまたは
FeNi合金であることを特徴としてもよい。
【0010】
【作用】本発明の電力増幅モジュールにおいて、パッケ
ージの内部に設置された配線基板は、電子回路パターン
が形成された表面と当該パッケージの内面に接触した裏
面との間を貫通する少なくとも一つの繰り抜き穴を有し
て形成されている。この少なくとも一つの繰り抜き穴に
露出されたパッケージの内面上には、ヒートスプレッダ
とベアチップ状態の半導体チップとがそれぞれ順次設置
されている。
【0011】そして、半導体チップは、配線基板の電子
回路パターンと電気的に接続されて電力増幅回路を構成
するので、外部の電源から供給された各種の電力信号に
基づいてパワーアンプとして動作した場合、その高出力
特性によって多量に発熱する。ここで、パッケージ及び
ヒートスプレッダは、配線基板の構成材料よりも大きい
熱伝導率を有する材料でそれぞれ形成されていることか
ら、半導体チップから発生した熱は、配線基板にほとん
ど伝導することなく、ヒートスプレッダ及びパッケージ
を順次伝導することにより、高効率でパッケージの外部
に放出される。
【0012】そのため、電子回路パターンに電気的に接
続されて半導体チップとともに電力増幅回路を構成する
各種の電子デバイスは、半導体チップから発生した熱に
対してほぼ遮断されるので、その温度をほぼ一定に保持
して安定に動作する。したがって、半導体チップと電子
回路パターンとで構成された電力増幅回路は、その高出
力特性を劣化させることなく発揮する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の電力増幅モジュールに係る一
実施例の構成及び作用について、図1ないし図8を参照
して詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同
一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0014】図1ないし図3に示すように、本実施例の
電力増幅モジュール10は、略平板状のステム30と略
角型箱状のキャップ40とを溶接して構成されたパッケ
ージ20と、ステム30の内面上に設置されてキャップ
40に被覆された略平板状の配線基板50と、この配線
基板50に形成された2個の繰り抜き穴52a,52b
に露出したステム30の内面上にそれぞれ設置された略
平板状の2個のヒートスプレッダ60a,60bと、こ
れら2個のヒートスプレッダ60a,60bの各表面上
にそれぞれ設置されたベアチップ状態の2個の半導体チ
ップ70a,70bとを備えている。
【0015】図4に示すように、ステム30は、キャッ
プ40と接合して溶接された金属製の外囲容器であり、
配線基板50の基板本体51よりも大きい熱伝導率を有
する材料として、例えばCuやFeNi合金などで形成
されている。このステム30は、略長方形状の内面に配
線基板50の裏面を支持して設置させる基板支持部31
と、基板支持部31の2箇所の端部分からその長手方向
に延びてキャップ40を支持して設置させる2個のキャ
ップ支持部32a,32cと、基板支持部31の2箇所
の端部分からその長手方向及び短手方向にそれぞれ延び
てキャップ40を支持して設置させる2個のキャップ支
持部32b,32dとを含んで構成されている。
【0016】なお、2個のキャップ支持部32b,32
dの間に位置するステム30の短手方向の外側端部分
は、略平板状に切り欠いて加工されている。また、4個
のキャップ支持部32a〜32dにおけるステム30の
長手方向の外側部分は、略半円柱状に切り欠いて加工さ
れている。
【0017】また、ステム30は、基板支持部31の短
手方向に配列された2個のキャップ支持部32a,32
bの間と2個のキャップ支持部32a,32bの間とで
その法線方向にそれぞれ折り曲げられて配線基板50の
2個のステム係合部53a,53bに係合して挟持する
2個の基板挟持部33a,33bと、これら2個の基板
挟持部33a,33bの長手方向の外側表面からそれぞ
れ突出してキャップ40の2個のステム嵌合部43a,
43bに嵌入して保持する2個のキャップ嵌入部34
a,34bとを含んで構成されている。
【0018】図5に示すように、キャップ40は、ステ
ム30と接合して溶接されて中空な内部を有する金属製
の外囲容器であり、配線基板50の基板本体51よりも
大きい熱伝導率を有する材料として、例えばCuやFe
Ni合金などで形成されている。このキャップ40は、
略直方体型箱状の内面で配線基板50の表面側の周囲を
被覆して保護する基板被覆部41と、この基板被覆部4
1の短手方向の1箇所の側板を切り欠いて加工されて配
線基板50の4個の入出力ピン55a〜55dを挿通さ
せて露出するピン挿通部42と、基板被覆部41の長手
方向の2箇所の側板を貫通してそれぞれ加工されてステ
ム30の2個のキャップ嵌入部34a,34bを挿通さ
せて保持される2個のステム嵌合部43a,43bとで
構成されている。
【0019】図6に示すように、配線基板50は、ステ
ム30の内面上に設置されてキャップ40によって周囲
を被覆され、2個の半導体チップ70a,70bと電気
的に接続されて電力増幅回路を構成するものである。こ
の配線基板50は、略薄板状に加工された絶縁体製の基
板本体51と、この基板本体51の表面に設置された5
個の電子デバイス部品54a〜54eと、基板本体51
の表面上及び裏面上に部分的に固定されて短手方向に延
びてキャップ40のピン挿通部42から外部に突出した
4個の入出力ピン55a〜55dとで構成されている。
【0020】基板本体51は、例えばアルミナ、ガラス
等を含む無機材料やPPO(2,5-dyphenyloxaxole; 2,5
- ジフェニルオキサゾール)等を含むガラス布エポキシ
樹脂積層材料などで形成されている。この基板本体51
は、電子回路パターン(図示しない)が印刷された表面
とステム30の内面と接触した裏面との間を貫通してそ
れぞれ加工されて長手方向に配列された2個の繰り抜き
穴52a,52bと、長手方向の外側端部分を略直方体
状に切り欠いてそれぞれ加工されてステム30の2個の
基板挟持部33a,33bによって係合して挟持される
2個のステム係合部53a,53bとを含んで構成され
ている。
【0021】4個の入出力ピン55a〜55dは、基板
本体51の表面及び裏面を挟持して固定された金属製の
クリップ式リードピンであり、例えば燐青銅などで形成
されている。これら4個の入出力ピン55a〜55d
は、基板本体51の裏面上に部分的にそれぞれ固定され
てその短手方向に延びた4個の下部リードピン56a〜
56dと、基板本体51の表面上に部分的にそれぞれ固
定されてその短手方向の側壁に沿って折れ曲がって4個
の下部リードピン56a〜56dに溶接された4個の上
部リードピン57a〜57dとで構成されている。
【0022】なお、基板本体51の電子回路パターン
は、金属製の箔で配線されたものであり、例えばCuな
どで形成されている。この電子回路パターンは、2個の
半導体チップ70a,70b、5個の電子デバイス部品
54a〜54e及び4個の入出力ピン55a〜55dを
電気的に接続することによって電力増幅回路を構成して
いる。
【0023】図7に示すように、ヒートスプレッダ60
aは、配線基板50の繰り抜き穴52aに露出したステ
ム30の内面上に固定された金属製のチップ設置台であ
る。また、ヒートスプレッダ60bもヒートスプレッダ
60aとほぼ同一に構成され、配線基板50の繰り抜き
穴52aに露出したステム30の内面上に固定された金
属製のチップ設置台である。これら2個のヒートスプレ
ッダ60a,60bは、比較的高い耐熱性を有する接着
剤でステム30の内面上に固着され、配線基板50の基
板本体51よりも大きい熱伝導率を有する材料として、
例えばCuやCuWなどで形成されている。
【0024】図7に示すように、半導体チップ70a
は、ヒートスプレッダ60aの表面上に固定されてワイ
ヤ(図示しない)によって基板本体51の電子回路パタ
ーンにボンディングされたベアチップ状態のFET(Fi
eld Effet Transistor)である。この半導体チップ70
aは、イオン注入技術によって表面領域にn型またはp
型の導電性を有する活性層(図示しない)が形成された
化合物半導体製の半絶縁性基板71aと、この半絶縁性
基板71aの活性層のゲート領域上にショットキー接触
して設置された金属製のゲート電極72aと、半絶縁性
基板71aの活性層のソース領域上にオーミック接触し
て設置された金属製のソース電極73aと、半絶縁性基
板71aの活性層のドレイン領域上にオーミック接触し
て設置された金属製のドレイン電極74aとで構成され
ている。
【0025】また、半導体チップ70bも、半導体チッ
プ70aとほぼ同一に構成され、ヒートスプレッダ60
bの表面上に固定されてワイヤ(図示しない)によって
基板本体51の電子回路パターンにボンディングされた
ベアチップ状態のFETである。すなわち、この半導体
チップ70bは、n型またはp型の導電性を有する活性
層(図示しない)が表面領域に形成された化合物半導体
製の半絶縁性基板71bと、この半絶縁性基板71bの
活性層のゲート領域上にショットキー接触して設置され
た金属製のゲート電極72bと、半絶縁性基板71bの
活性層のソース領域上にオーミック接触して設置された
金属製のソース電極73bと、半絶縁性基板71bの活
性層のドレイン領域上にオーミック接触して設置された
金属製のドレイン電極74bとで構成されている。
【0026】なお、2個の半導体チップ70a,70b
は、基板本体51の電子回路パターンと電気的に接続さ
れて5個の電子デバイス部品54a〜54e及び8個の
入出力ピン55a〜55hとともに電力増幅回路を構成
するパワーアンプである。2個の半絶縁性基板71a,
71bは、比較的大きいバンドギャップエネルギーを有
する化合物半導体材料として、例えばGaAsなどで形
成されている。これら2個の半絶縁性基板71a,71
bの各活性層は、通常のイオン注入技術に基づいて不純
物イオンをドープしてそれぞれ形成されている。2個の
ゲート電極72a,72bは、例えばAlやTiなどで
それぞれ形成され、2個のソース電極73a,73bと
2個のドレイン電極74a,74bとは、例えばAuG
e合金などで形成されている。
【0027】次に、本実施例の電力増幅モジュール10
の作用について説明する。
【0028】電力増幅モジュール10においては、パッ
ケージ20の内部に設置された配線基板50は、電子回
路パターン(図示しない)が形成された基板本体51の
表面とステム30の内面に接触した基板本体51の裏面
との間を貫通する2個の繰り抜き穴52a,52bを有
して形成されている。これら2個の繰り抜き穴52a,
52bに露出されたステム30の各内面上には、ヒート
スプレッダ60a及び半導体チップ70aとヒートスプ
レッダ60b及び半導体チップ70bとがそれぞれ順次
設置されている。
【0029】これら2個の半導体チップ70a,70b
は、ワイヤ(図示しない)を介して基板本体51の電子
回路パターンと電気的に接続され、5個の電子デバイス
部品54a〜54e及び4個の入出力ピン55a〜55
dとともに電力増幅回路を構成している。ここで、2個
の半導体チップ70a,70bが、外部電源(図示しな
い)から4個の入出力ピン55a〜55dのいずれかを
介して供給された各種の電力信号に基づいてパワーアン
プとしてそれぞれ動作した場合、各高出力特性によって
多量に発熱する。
【0030】ここで、パッケージ20を構成するステム
30及びキャップ40とステム30に接触して固定され
た2個のヒートスプレッダ60a,60bは、基板本体
51の構成材料よりも大きい熱伝導率を有する材料でそ
れぞれ形成されている。これにより、2個の半導体チッ
プ70a,70bから発生した熱は、基板本体51にほ
とんど伝導することなく、2個のヒートスプレッダ60
a,60b、ステム30及びキャップ40を順次伝導す
ることにより、高効率でパッケージ20の外部に放出さ
れる。
【0031】そのため、基板本体51の電子回路パター
ンと電気的に接続されて2個の半導体チップ70a,7
0b及び4個の入出力ピン55a〜55dとともに電力
増幅回路を構成する5個の電子デバイス54a〜54e
は、2個の半導体チップ70a,70bから発生した熱
に対してほぼ遮断されるので、その温度をほぼ一定に保
持して安定に動作し、温度の上昇にともなう動作速度や
寿命の低下を生じない。したがって、2個の半導体チッ
プ70a,70b、5個の電子デバイス54a〜54e
及び4個の入出力ピン55a〜55dで構成された電力
増幅回路は、その高出力特性を劣化させることなく十分
に発揮する。
【0032】次に、本実施例の電力増幅モジュール10
を試作した実験例に対する放熱特性の測定について説明
する。
【0033】本実験例の電力増幅モジュールは、次に示
す諸元に基づいて試作した。
【0034】 このように構成された本実験例の電力増幅モジュールの
熱抵抗を複数回数繰り返して測定した結果は、次に示す
通りであった。
【0035】 熱抵抗の測定値: 14.7〜16.6K/W このような電力増幅モジュールの熱抵抗θ[K/W]
は、次式の通りに定義されている。ただし、ΔTは半導
体チップのジャンクション温度とパッケージの周囲温度
との差[K]であり、Qは電力増幅モジュールの消費電
力[W]である。
【0036】θ=ΔT/Q そのため、パッケージの周囲温度と電力増幅モジュール
の消費電力とがそれぞれ一定である場合、図8に示すよ
うに、半導体チップのジャンクション温度変化は、電力
増幅モジュールの熱抵抗に対して比例関係を有してい
る。なお、図8においては、電力増幅モジュールの消費
電力として1.5W,2.0W,3.0W,4.0Wを
それぞれ設定している。
【0037】ここで、半導体チップがFETである場
合、そのFETを正常に動作させるためのFETのチャ
ネル温度としては、通常130℃以下であることが要求
されている。このFETを使用する通常の環境において
は、パッケージの周囲温度は最大80℃であるので、正
常に動作するためのFETのチャネル温度変化としては
50℃以下であることが要請されることになる。
【0038】このようなFETのチャネル温度変化に対
する制約条件を満足するために、従来のFETの放熱設
計としては、例えば、半絶縁性基板を薄板化した上でA
uを裏打ちするというPHS(Plated Heat Sink)構造
を適用する必要があった。しかしながら、本実験例の電
力増幅モジュールの熱抵抗は、図8を参照しても明らか
なように、3W程度以下の消費電力に対してFETのチ
ャネル温度変化に対する制約条件を満足することができ
る。
【0039】ここで、本発明は、上述した実施例に限ら
れるものではなく、種々の変形を行うことが可能であ
る。例えば、上述した実施例においては、ヒートスプレ
ッダの構成材料はCuやCuWなどであり、パッケージ
の構成材料はCuやFeNi合金などである。しかしな
がら、ヒートスプレッダ及びパッケージの構成材料とし
ては、基板本体の構成材料よりも大きい熱伝導率を有す
るものであれば、その他種々の材料を適用してもよい。
【0040】また、上述した実施例においては、半導体
チップはFETとして構成されている。しかしながら、
半導体チップとしては、配線基板の電子回路パターンと
電気的に接続されることによってパワーアンプとして機
能するものであれば、その他種々の電子デバイスを適用
してもよい。
【0041】さらに、上述した実施例においては、2個
の繰り抜き穴が配線基板に形成されている。しかしなが
ら、配線基板に形成される繰り抜き穴としては、ただ一
つであっても、あるいは、多数であってもよい。これに
より、各繰り抜き穴から露出されたステムの内面上にヒ
ートスプレッダ及び半導体チップを順次設置することが
できる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の電
力増幅モジュールにおいて、配線基板が有する少なくと
も一つの繰り抜き穴に露出されたパッケージの内面上に
は、ヒートスプレッダとベアチップ状態の半導体チップ
とがそれぞれ順次設置されている。そして、配線基板の
電子回路パターンと電気的に接続されて電力増幅回路を
構成する半導体チップは、外部の電源から供給された各
種の電力信号に基づいてパワーアンプとして動作した場
合、その高出力特性によって多量に発熱する。
【0043】ここで、パッケージ及びヒートスプレッダ
は、配線基板の構成材料よりも大きい熱伝導率を有する
材料でそれぞれ形成されていることから、半導体チップ
から発生した熱は、ヒートスプレッダ及びパッケージを
順次伝導することにより、高効率でパッケージの外部に
放出される。これにより、電子回路パターンと電気的に
接続されて半導体チップとともに電力増幅回路を構成す
る各種の電子デバイスは、半導体チップから発生した熱
に対してほぼ遮断されるので、その温度を上昇させない
でほぼ一定に保持して安定に動作する。
【0044】そのため、これら各種の電子デバイスは、
温度の上昇にともなう動作速度や寿命の低下を生じない
ので、半導体チップと電子回路パターンとで構成された
電力増幅回路は、その高出力特性を劣化させることなく
十分に発揮することができる。したがって、本発明の電
力増幅モジュールによれば、配線基板が通常のようにア
ルミナやガラエポなどの比較的小さい熱伝導率を有する
材料で構成されていても、半導体チップから発生した熱
は速やかにパッケージの外部に放散されるので、従来よ
りも容易に高性能化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力増幅モジュールに係る一実施例の
構成を示す斜視図である。
【図2】図1のパッケージ蓋の上部に交差するXY平面
に沿った電力増幅モジュールの断面図である。
【図3】図1の長手方向に延びた中心線を含むYZ平面
に沿った電力増幅モジュールの断面図である。
【図4】図1の電力増幅モジュールに含まれたパッケー
ジ底の構成を示す斜視図である。
【図5】図1の電力増幅モジュールに含まれたパッケー
ジ蓋の構成を示す斜視図である。
【図6】図1の電力増幅モジュールに含まれた配線基板
の構成を示す斜視図である。
【図7】図1の電力増幅モジュールに含まれたヒートス
プレッダ及び半導体チップの構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の電力増幅モジュールに係る一実験例の
熱抵抗を評価するための各種消費電力に対応する熱抵抗
−チャネル温度変化の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10…電力増幅モジュール、20…パッケージ、50…
配線基板、52a,52b…繰り抜き穴、60a,60
b…ヒートスプレッダ、70a,70b…半導体チッ
プ。
フロントページの続き (72)発明者 橋長 達也 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空な内部を有して形成されたパッケー
    ジと、 このパッケージの内部に設置され、電子回路パターンが
    形成された表面と当該パッケージの内面に接触した裏面
    との間を貫通する少なくとも一つの繰り抜き穴を有して
    形成された配線基板と、 この配線基板の少なくとも一つの繰り抜き穴に露出され
    た前記パッケージの内面上にそれぞれ設置された少なく
    とも一つのヒートスプレッダと、 この少なくとも一つのヒートスプレッダの表面上にベア
    チップ状態でそれぞれ設置され、前記配線基板の電子回
    路パターンと電気的に接続されて電力増幅回路を構成す
    る少なくとも一つの半導体チップとを備え、 前記パッケージ及び前記少なくとも一つのヒートスプレ
    ッダは、前記配線基板の構成材料よりも大きい熱伝導率
    を有する材料でそれぞれ形成されたことを特徴とする電
    力増幅モジュール。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも一つのヒートスプレッダ
    の構成材料は、CuまたはCuWであることを特徴とす
    る請求項1記載の電力増幅モジュール。
  3. 【請求項3】 前記パッケージの構成材料は、Cuまた
    はFeNi合金であることを特徴とする請求項1記載の
    電力増幅モジュール。
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JP2015012060A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 株式会社デンソー 電子装置

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