JPH099759A - 芝刈作業機 - Google Patents

芝刈作業機

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JPH099759A
JPH099759A JP7180801A JP18080195A JPH099759A JP H099759 A JPH099759 A JP H099759A JP 7180801 A JP7180801 A JP 7180801A JP 18080195 A JP18080195 A JP 18080195A JP H099759 A JPH099759 A JP H099759A
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tank
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tension
wire rope
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Yasuyuki Suhara
原 康 行 栖
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 電動巻上げ機(19)を走行車(1)に電
気配線させることによって駆動力を得られ、油圧駆動力
を容易に取出すことができない小型のトラクタなどを走
行車(1)として使用できる。 [構成] 走行車(1)に装設させて芝草を連続的に
刈取る草刈機(8)と、刈取った芝草を投入させる収草
タンク(9)を設ける芝刈作業機において、走行車
(1)に立設させるレール体(15)に前記収草タンク
(9)を昇降自在に取付けると共に、前記収草タンク
(9)をワイヤロープ(16)によって昇降自在に吊下
げる電動巻上げ機(19)を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芝または雑草などを刈
取る作業と、刈取った芝草を収集する作業を連続的に行
う芝刈作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−56714号公報に示
す如く、走行車に装設させて芝草を連続的に刈取る草刈
機と、刈取った芝草を投入させる収草タンクを設ける技
術があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、収草
タンクを走行リンクによって昇降自在に支持させていた
から、油圧シリンダを設けて大きな駆動力によって収草
タンクを上昇させる必要があり、油圧駆動力を取出す油
圧出力機構を持たない小型のトラクタを走行車として使
用し得ないと共に、収草タンクの上昇動作によって内部
の芝草を排出させる動作を自動的に行わせていたから、
芝草を排出させる人為操作を省けるが、収草タンクの芝
草を受取るトラック荷台または焼却装置などの各種投入
高さのいずれか最も高いものに収草タンクの上昇排出位
置を合せる必要があり、低い受取り位置のとき、収草タ
ンクから排出された芝草が周辺に飛散する不具合があ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、走行
車に装設させて芝草を連続的に刈取る草刈機と、刈取っ
た芝草を投入させる収草タンクを設ける芝刈作業機にお
いて、走行車に立設させるレール体に前記収草タンクを
昇降自在に取付けると共に、前記収草タンクをワイヤロ
ープによって昇降自在に吊下げる電動巻上げ機を設けた
もので、電動巻上げ機を走行車に電気配線させることに
よって駆動力を得られるから、油圧駆動力を容易に取出
すことができない小型のトラクタなどを走行車として使
用し得、従来に比べてトラクタ適用機種を容易に拡大し
得ると共に、前記ワイヤロープによって所望高さに支持
した収草タンクから内部の芝草を容易に排出させ得、芝
草を受取る側の高さに合せて収草タンクの芝草排出位置
を容易に選定し得、収草タンクの芝草が受取り位置以外
の場所に飛散する不具合を容易になくし得るものであ
る。
【0005】また、ワイヤロープを所定張力以上に保つ
テンションアーム及びテンションバネを設け、テンショ
ンアームの張力減少検出動作と連動して収草タンクをレ
ール体に固定させる係合部材を設けたもので、収草タン
クが高所に支持されている状態でワイヤロープが緩んだ
り破断しても、レール体に収草タンクが自動的に固定さ
れるから、収草タンクの落下によって該タンクまたは下
方のトラック荷台などが損傷するのを容易に防止し得る
ものである。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を詳述する。図1は全体
の側面図である。図中(1)は四輪走行車であり、左右
の前輪(2)と左右の後輪(3)を車体フレーム(4)
に装設させると共に、エンジン等を内設させるボンネッ
ト(5)後部に操向ハンドル(6)を取付け、該ハンド
ル(6)後方に運転席(7)を設け、作業者が座乗して
前後進移動する。
【0007】また、地上に伸張した芝草の茎葉部を連続
的に刈取る草刈機(8)と、刈取った芝草を投入させる
収草タンク(9)と、草刈機(8)の芝草を収草タンク
(9)に送風搬送するスロワ(10)及び送給ダクト
(11)を設ける。なお、走行車(1)の前輪(2)と
後輪(3)の間の腹部に、草刈機(8)が昇降機構を介
して吊設され、運転席(7)で昇降操作できるようにし
ている。また、草刈機(8)の前部は前部支持輪(1
2)により支持し、後部は後部ガイド輪(13)により
支持し、刈り高さを調節して、下げた状態では圃場面に
追随しながら走行するようにしている。また、前輪
(2)を取付けるフロントアクスルケースからユニバー
サルジョイント軸(14)を介して草刈機(8)に動力
が伝達され、草刈機(8)のロータリ刃と、スロワ(1
0)を駆動している。該スロワ(10)及び送給ダクト
(11)は座席の右側に配置され、該草刈機(8)によ
り刈取られた芝草がスロワ(10)へ放出され、該スロ
ワ(10)の羽根の回転により、送給ダクト(11)を
介して収草タンク(9)に芝草が搬送されるように構成
している。
【0008】さらに、図2乃至図5に示す如く、端面C
形の左右一対のレール体(15)(15)と、ワイヤロ
ープ(16)を巻取るドラム(17)を電動モータ(1
8)によって駆動する巻上げ機(19)と、前記収草タ
ンク(9)を取付ける架台(20)を設ける。また、前
記各レール体(15)(15)下端部を一体連結する下
部フレーム(21)と、該下部フレーム(21)にボル
ト止め固定させる受台(22)(23)及びステー(2
4)を介し、左右一対の前記車体フレーム(4)(4)
後端に左右一対の前記レール体(15)(15)下端部
を着脱自在に固定させ、運転席(7)の後側に略垂直に
各レール体(15)(15)を立設させると共に、各レ
ール体(15)(15)の上端部を上部フレーム(2
5)によって一体連結させ、上部フレーム(25)に前
記巻上げ機(19)を取付ける。さらに、上部フレーム
(25)にフード(26)を着脱自在に固定させ、運転
席(7)に座乗する作業者上方にフード(26)を延出
させ、日光または雨水に対し作業者を保護すると共に、
走行車(1)が転倒時に運転席(7)の作業者を保護す
るガードフレームとして前記レール体(15)(15)
を構成している。
【0009】また、前記架台(20)両側に上下軸(2
7)(28)を介して上下転輪(29)(30)を取付
け、前記レール体(15)のC形溝内部に転輪(29)
(30)を転動自在に内挿させると共に、下軸(28)
に設ける止め板(31)に前記ワイヤロープ(16)先
端を固定させ、ワイヤロープ(16)によって架台(2
0)を吊下げ、ドラム(17)の正逆転によってワイヤ
ロープ(16)を進出または退入させ、レール体(1
5)の案内によって架台(20)を昇降させるように構
成している。また、前記架台(20)に枠フレーム(3
2)(33)を一体固定させ、枠フレーム(32)(3
3)に前記収草タンク(9)を取付け、収草タンク
(9)及び架台(22)を一体的に昇降させるように構
成している。
【0010】さらに、図5、図6に示す如く、複数の丸
棒形横桟フレーム(34)…両端部を左右レール体(1
5)(15)に一体固定させ、横桟フレーム(34)を
各レール体(15)(15)間に横架させ、各レール体
(15)(15)の連結強度を高めると共に、回転自在
な支軸(35)を介して前記架台(20)にテンション
アーム(36)を取付け、テンションアーム(36)に
テンションバネ(37)を連結させ、テンションアーム
(36)先端の軸体(38)を止め板(31)近くのワ
イヤロープ(16)に弾圧させ、テンションアーム(3
6)によってワイヤロープ(16)を所定張力以上に保
ち、ドラム(17)によるワイヤロープ(16)巻付け
姿勢を整列維持するように構成している。また、前記支
軸(35)端部に規制ピン(39)を固定させ、該ピン
(39)を当接させる突起(40)を架台(20)に一
体固定させると共に、前記横桟フレーム(34)に上方
側から係止させる係合部材であるフック(41)を前記
テンションアーム(36)に設け、ワイヤロープ(1
6)の緩みまたは破断により、テンションバネ(37)
によってテンションアーム(36)が回転し、規制ピン
(39)が突起(40)に当接したとき、架台(20)
が自重降下することによってテンションアーム(36)
下方の横桟フレーム(34)にフック(41)が係合
し、レール体(15)に架台(20)を固定させ、収草
タンク(9)の下降を阻止するように構成している。
【0011】上記から明らかなように、走行車(1)に
装設させて芝草を連続的に刈取る草刈機(8)と、刈取
った芝草を投入させる収草タンク(9)を設ける芝刈作
業機において、走行車(1)に立設させるレール体(1
5)に前記収草タンク(9)を昇降自在に取付けると共
に、前記収草タンク(9)をワイヤロープ(16)によ
って昇降自在に吊下げる電動巻上げ機(19)を設け、
電動巻上げ機(19)を走行車(1)に電気配線させる
ことによって駆動力を得られ、油圧駆動力を容易に取出
すことができない小型のトラクタなどを走行車(1)と
して使用できるように構成している。ワイヤロープ(1
6)を所定張力以上に保つテンションアーム(36)及
びテンションバネ(37)を設け、テンションアーム
(36)の張力減少検出動作と連動して収草タンク
(9)をレール体(15)に固定させる係合部材である
フック(41)を設け、収草タンク(9)が高所に支持
されている状態でワイヤロープ(16)が緩んだり破断
しても、レール体(15)に収草タンク(9)が自動的
に固定されるように構成している。
【0012】さらに、図3、図7に示す如く、前記レー
ル体(15)にダクト取付フレーム(42)の一端側を
固定させ、レール体(15)側方に突出させる前記フレ
ーム(42)他端側に受枠(43)を固定させ、締結ベ
ルト等により受枠(43)に前記送給ダクト(11)排
出端部を固定させると共に、前記収草タンク(9)の芝
草入口に投入ダクト(44)を固定させ、送給ダクト
(11)の円形排出口の内径に比べて投入ダクト(4
4)の円形入口の内径を略等しいか若干大きく形成し、
前記受枠(43)上で送給ダクト(11)排出口と投入
ダクト(44)入口を上下方向に接離自在に連通させ
る。また、下方側を開放させた半円筒形のカバー体(4
5)を前記投入ダクト(44)入口に一体固定させ、前
記収草タンク(9)を最下降させたとき、受枠(43)
上で前記各ダクト(11)(44)が連通接続され、各
ダクト(11)(44)接続部上半分の隙間を前記カバ
ー体(45)によって閉塞させ、草刈機(8)から送出
される芝草を各ダクト(11)(44)を介して収草タ
ンク(9)に導入すると共に、各ダクト(11)(4
4)接続部から芝草が外側に漏出するのをカバー体(4
5)によって防ぐ。また、前記収草タンク(9)を昇降
させることにより、投入ダクト(44)とカバー体(4
5)がタンク(9)と一体的に昇降するように構成して
いる。
【0013】さらに、図8、図9に示す如く、前記レー
ル体(15)の側面にレバー取付フレーム(46)をボ
ルト止め固定させ、前記収草タンク(9)を昇降操作す
る昇降レバー(47)を前記フレーム(46)に支点軸
(48)を介して揺動自在に取付け、昇降レバー(4
7)を中立位置に支持させる中立保持バネ(49)を該
レバー(47)に連結させ、上昇または下降操作位置の
昇降レバー(47)を中立保持バネ(49)の張力によ
って中立位置に復帰させると共に、前記巻上げ機(1
9)の電動モータ(18)を正逆転させる上昇及び下降
スイッチ(50)(51)をレバー取付フレーム(4
6)に固定させ、各スイッチ(50)(51)をオン作
動させるスイッチピン(52)を操作アーム(53)に
一体固定させ、該操作アーム(53)を前記昇降レバー
(47)に一体固定させる。そして、前記昇降レバー
(47)を上昇または下降位置に揺動させ、上昇スイッ
チ(50)または下降スイッチ(51)をオンにし、前
記電動モータ(18)を正転または逆転させ、前記収草
タンク(9)を上昇または下降させるように構成してい
る。
【0014】また、回転自在な支軸(54)を介して前
記下部フレーム(21)にアーム形のストッパ(55)
を取付け、係脱自在にストッパ(55)を係合させる規
制ピン(56)を架台(20)に固定させると共に、前
記支軸(54)に固定させるロックアーム(57)と前
記ステー(24)の間にトルクバネ(58)を張設さ
せ、前記バネ(58)によって規制ピン(56)にスト
ッパ(55)を弾圧当接させ、ストッパ(55)によっ
て規制ピン(56)の上方移動を阻止し、架台(20)
を最下降位置に固定させる。さらに、前記ロックアーム
(57)にピン(59)を介して解除リンク(60)の
一端側を連結させると共に、解除リンク(60)他端側
の長孔(61)に前記スイッチピン(52)を摺動自在
に挿通させ、長孔(61)とピン(52)の融通機構に
よって操作アーム(53)に解除リンク(60)を連結
させ、前記昇降レバー(47)を中立位置から上昇位置
に揺動させる全操作範囲で、ロックアーム(57)及び
解除リンク(60)を介して操作アーム(53)とスト
ッパ(55)を常に連動させ、昇降レバー(47)を中
立位置から上昇位置に移動させる前半の動作(上昇スイ
ッチ(50)の不感帯位置)によりストッパ(55)を
規制ピン(56)から離反させ、ストッパ(55)によ
る架台(22)固定動作を解除した後、昇降レバー(4
7)を上昇位置にさらに移動させる後半の動作によりス
イッチピン(52)を介して上昇スイッチ(50)をオ
ンにする。このように、ストッパ(55)の固定動作を
解除した後で巻上げ機(19)の電動モータ(18)を
始動させ、架台(20)を上昇させるように構成してい
る。
【0015】また、前記中立保持バネ(49)力をトル
クバネ(58)力よりも大きく形成し、架台(20)が
所定高さに上昇していて、ストッパ(55)の係合範囲
よりも上方に規制ピン(56)が位置しているとき、中
立保持バネ(49)によって昇降レバー(47)が中立
位置に支持され、トルクバネ(58)力に抗してストッ
パ(55)を一定位置に支持すると共に、昇降レバー
(47)の下降操作により、規制ピン(56)の移動軌
跡上にトルクバネ(58)力によってストッパ(55)
が突出するが、架台(20)の自重下降によって規制ピ
ン(56)が下降移動することにより、規制ピン(5
6)がストッパ(55)に当接し、トルクバネ(58)
に抗してストッパ(55)を後退させ、架台(20)が
最下降して規制ピン(56)が係合位置に到達したと
き、トルクバネ(58)力によってストッパ(55)が
突出して規制ピン(56)に係合し、規制ピン(56)
の上動を阻止するように構成している。
【0016】上記から明らかなように、前記収草タンク
(9)を昇降させる昇降部材である巻上げ機(19)を
操作する昇降レバー(47)を設ける芝刈作業機におい
て、前記収草タンク(9)の下降動作によって該タンク
(9)を下降位置に自動的に固定させるストッパ(5
5)を設けると共に、前記昇降レバー(47)の上昇操
作によってストッパ(55)を自動的に解除動作させる
ロック解除部材である解除リンク(60)を設け、昇降
レバー(47)操作によって収草タンク(9)を下降さ
せるだけで該タンク(9)が下降位置に固定されると共
に、昇降レバー(47)を上昇操作するだけでストッパ
(55)が外れるように構成している。
【0017】さらに、図1、図2、図10に示す如く、
前記収草タンク(9)は、箱形に形成し、側面視で略対
角線部分で半割に構成しており、その前部の前ボックス
(62)と、後部の後ボックス(63)からなり、該前
ボックス(62)と後ボックス(63)の合せ部には前
補強枠(64)と後補強枠(65)が補強固定されてい
る。各補強枠(64)(65)の上部を枢支軸(66)
により回転自在に枢支し、後補強枠(65)の上端に回
動アーム(67)を固定させ、該回動アーム(67)に
開閉リンク(68)の一端側を連結させ、開閉リンク
(68)他端側にピン(69)及び長孔(70)を介し
て開閉アーム(71)を連結させ、前記架台(20)に
支軸(72)を介して開閉アーム(71)を回転自在に
取付ける。
【0018】また、前記架台(20)に支軸(73)を
介してフックアーム(74)を回転自在に取付け、後ボ
ックス(63)の開口合わせ面下端側にフックボルト
(75)を固定させ、バネ(76)力によってフックア
ーム(74)をフックボルト(75)に係脱自在に係止
させ、架台(20)に固定させた前ボックス(62)に
対して後ボックス(63)を合体支持させると共に、開
閉アーム(71)に一体固定したアーム(77)にロッ
ド(78)を介してフックアーム(74)を連結させて
いる。
【0019】また、前記レール体(15)側面にレバー
台(79)及び支点軸(80)を介して開閉レバー(8
1)を回転自在に取付け、前記開閉アーム(71)に一
体固定したアーム(82)と前記開閉レバー(81)を
開閉ワイヤ(83)によって連結させると共に、レール
体(15)のアウタ受(84)と前記枠フレーム(3
2)のアウタ受(85)に、開閉ワイヤ(83)のアウ
タワイヤ(86)両端を固定させ、アウタワイヤ(8
6)の中間部を伸張自在に彎曲させて延設させ、架台
(20)の昇降に必要な長さにアウタワイヤ(86)を
形成している。そして、運転席(7)側方で前方斜下方
に延設させた開閉レバー(81)を上方に持上げること
により、開閉ワイヤ(83)を引張って支軸(72)回
りに各アーム(71)(77)(82)を回転させ、ロ
ッド(78)を介してフックアーム(74)を回転させ
てフックボルト(75)から離脱させ、各ボックス(6
2)(63)の閉固定を解除した後、開閉アーム(7
1)をさらに回転させることにより、開閉リンク(6
8)及び回動アーム(67)を介して枢支軸(66)回
りに後ボックス(63)を後方に回転させ、前後ボック
ス(62)(63)の対角線形合わせ面を開放させ、収
草タンク(9)内部の芝草を下方に放出するように構成
している。
【0020】また、後ボックス(63)の後面に排風ダ
クト(87)を形成し、その下端に排風口(88)を形
成している。即ち、側面視台形状に構成された後ボック
ス(63)の前面は開口されて前ボックス(62)との
合わせ面となり、底面(89)は前傾させて下方への落
下が容易となるように形成している。そして、該後ボッ
クス(63)の後面に形成した排風ダクト(87)の前
面は開放されているので、この部分を覆うように、後ボ
ックス(63)の内側より網やパンチングメタル等より
なるフィルター(90)がボルト・ナットなどにより固
定され、収草タンク(9)内部に収納される芝草が排風
ダクト(87)より排出されることを防止し、搬送風の
み排出できるようにしている。
【0021】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、走行車(1)に装設させて芝草を連続的に刈取る草
刈機(8)と、刈取った芝草を投入させる収草タンク
(9)を設ける芝刈作業機において、走行車(1)に立
設させるレール体(15)に前記収草タンク(9)を昇
降自在に取付けると共に、前記収草タンク(9)をワイ
ヤロープ(16)によって昇降自在に吊下げる電動巻上
げ機(19)を設けたもので、電動巻上げ機(19)を
走行車(1)に電気配線させることによって駆動力を得
られるから、油圧駆動力を容易に取出すことができない
小型のトラクタなどを走行車(1)として使用でき、従
来に比べてトラクタ適用機種を容易に拡大できると共
に、前記ワイヤロープ(16)によって所望高さに支持
した収草タンク(9)から内部の芝草を容易に排出させ
ることができ、芝草を受取る側の高さに合せて収草タン
ク(9)の芝草排出位置を容易に選定でき、収草タンク
(9)の芝草が受取り位置以外の場所に飛散する不具合
を容易になくすことができるものである。
【0022】また、ワイヤロープ(16)を所定張力以
上に保つテンションアーム(36)及びテンションバネ
(37)を設け、テンションアーム(36)の張力減少
検出動作と連動して収草タンク(9)をレール体(1
5)に固定させる係合部材(41)を設けたもので、収
草タンク(9)が高所に支持されている状態でワイヤロ
ープ(16)が緩んだり破断しても、レール体(15)
に収草タンク(9)が自動的に固定されるから、収草タ
ンク(9)の落下によって該タンク(9)または下方の
トラック荷台などが損傷するのを容易に防止できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の側面図。
【図2】収草タンク部の側面図。
【図3】レール体部の背面図。
【図4】同部分側面図。
【図5】架台部の側面図。
【図6】テンションアーム部の側面図。
【図7】投入ダクト部の側面説明図。
【図8】昇降レバー部の側面図。
【図9】同平面図。
【図10】開閉アーム部の側面図。
【符号の説明】
(1) 走行車 (8) 草刈機 (9) 収草タンク (15) レール体 (16) ワイヤロープ (19) 巻上げ機 (36) テンションアーム (37) テンションバネ (41) フック(係合部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車に装設させて芝草を連続的に刈取
    る草刈機と、刈取った芝草を投入させる収草タンクを設
    ける芝刈作業機において、走行車に立設させるレール体
    に前記収草タンクを昇降自在に取付けると共に、前記収
    草タンクをワイヤロープによって昇降自在に吊下げる電
    動巻上げ機を設けたことを特徴とする芝刈作業機。
  2. 【請求項2】 ワイヤロープを所定張力以上に保つテン
    ションアーム及びテンションバネを設け、テンションア
    ームの張力減少検出動作と連動して収草タンクをレール
    体に固定させる係合部材を設けたことを特徴とする請求
    項1に記載の芝刈作業機。
JP18080195A 1995-06-23 1995-06-23 芝刈作業機 Expired - Fee Related JP3505666B2 (ja)

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