JPH0997173A - 制御プログラムの保守管理システム - Google Patents

制御プログラムの保守管理システム

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JPH0997173A
JPH0997173A JP7253446A JP25344695A JPH0997173A JP H0997173 A JPH0997173 A JP H0997173A JP 7253446 A JP7253446 A JP 7253446A JP 25344695 A JP25344695 A JP 25344695A JP H0997173 A JPH0997173 A JP H0997173A
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浩二 梅田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御プログラムのバージョンアップに伴うプロ
グラムの書き換えを日常的な運用業務と並行して行う。 【解決手段】 プログラム記憶領域を有する複数の処理
装置,各処理装置用の制御プログラムが準備されたハー
ドウェア専用領域を有する主記憶装置,各装置の処理動
作を統括制御する制御プロセッサ群からなる情報処理シ
ステムにおいて、ハードウェア専用領域内に、複数の制
御プログラム群格納領域およびプログラム管理情報部を
設ける。各々の処理装置は、制御プロセッサ群によって
設定されるプログラム管理情報部の内容を常に監視し、
運用業務中の保守管理作業によって無効から有効に変更
された制御プログラム群格納領域に格納されている最新
の制御プログラムに基づいて処理動作の制御を行うよう
に、最新の制御プログラムをプログラム記憶領域にロー
ドする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制御プログラムの保
守管理システムに係り、特に、情報処理システムの無停
止運転を実現させる際に必要不可欠となる制御プログラ
ムの保守管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、日常的に運用されている情報
処理システムの処理性能を向上させたり、起こり得る障
害を未然に防止するために、情報処理システムに対する
保守管理作業の一環として、情報処理システムの動作を
直接的に制御している各種の制御プログラムをより完全
なものに書き換えるバージョンアップが行われている。
バージョンアップでプログラムの書き換えを行う場合に
は、情報処理システムの日常的な運用業務をすべて停止
させた上で、ハードディスク装置などの補助記憶装置上
に記録されている運用業務用の制御プログラムを新たな
バージョンの制御プログラムに書き換える。そして、再
び情報処理システムの電源を投入して日常的な運用業務
を開始させると、書き換えられた新バージョンの制御プ
ログラムがハードディスク装置から読み込まれ、これに
基づいて情報処理システムの動作が制御されるようにな
る(特開平5−250169号公報に記載されている
『プログラムローディング制御方式』など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、情報処理システ
ムの無停止運転に対するユーザからの要求は非常に高ま
っており、情報処理システムの制御プログラムのバージ
ョンアップに伴うプログラムの書き換えについても、情
報処理システムの運用業務を停止させることなく実施可
能とすることが要求されているが、上記従来技術による
制御プログラムのバージョンアップは情報処理システム
の運用業務をすべて停止させることを前提としており、
稼働中にプログラムの書き換えを行うことについては何
ら考慮されていなかったため、上述したバージョンアッ
プの実施によって情報処理システムの運用効率が低下し
てしまうという問題点があった。
【0004】したがって本発明の目的は、上記の問題点
を解決して、情報処理システムに対する保守管理作業の
一環である制御プログラムのバージョンアップに伴うプ
ログラムの書き換えを日常的な運用業務と並行して行う
ことができる制御プログラムの保守管理システムを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の制御プログラムの保守管理システムは、各
々が固有のプログラム記憶領域を有する少なくともひと
つ以上の処理装置と、各処理装置専用の制御プログラム
が事前に準備されたハードウェア専用領域を有する主記
憶装置と、各々の前記処理装置および前記主記憶装置に
よる処理動作の統括制御を行う制御プロセッサ群と、を
構成要素とする情報処理システムにおいて、前記ハード
ウェア専用領域内に、各処理装置専用の前記制御プログ
ラムをそのバージョン情報とともに格納しておく複数の
制御プログラム群格納領域と、唯一の有効な制御プログ
ラム群格納領域を特定するVフラグとともに有効な制御
プログラム群格納領域に格納された各々の前記制御プロ
グラムの対応する処理装置のプログラム記憶領域へのロ
ード状況を示す更新フラグを保持するプログラム管理情
報部と、を設け、各々の前記処理装置は、前記制御プロ
セッサ群によって設定される前記プログラム管理情報部
の内容を常に監視し、運用業務中の保守管理作業によっ
て前記Vフラグの設定値が無効から有効に変更された前
記制御プログラム群格納領域に格納されている最新の制
御プログラムに基づいて処理動作の制御を行うように、
前記最新の制御プログラムのロード処理を行うものであ
る。
【0006】さらに、各々の前記処理装置は、処理動作
の制御を行う必要がないときに限って前記有効な制御プ
ログラム群格納領域から前記最新の制御プログラムのロ
ード処理を行うようにしたり、運用業務のための通常の
稼動状態に遷移したときに前記有効な制御プログラム群
格納領域から前記最新の制御プログラムのロード処理を
行うようにしたものである。
【0007】上記構成としたことにより、例えば、遠隔
地からの保守管理作業によって通信回線経由で新バージ
ョンの制御プログラムが転送されてくると、制御プロセ
ッサ群(サービスプロセッサ,システムコントローラ,
命令プロセッサなど)が、それらの制御プログラムとそ
のバージョン情報をハードウェア専用領域内の現時点で
有効でない制御プログラム群格納領域に格納していく。
そして、転送されてきたすべての制御プログラムの格納
が完了すると、その制御プログラム群格納領域を有効と
するため、プログラム管理情報部中の対応するVフラグ
の設定値を変更して、各々の処理装置に知らせる。これ
を受けて各々の処理装置は、上記によって有効となった
制御プログラム群格納領域から最新の制御プログラムの
ロード処理を行って、制御プログラムをバージョンアッ
プさせる。
【0008】これにより、情報処理システムに対する保
守管理作業の一環である制御プログラムのバージョンア
ップに伴うプログラムの書き換えを日常的な運用業務と
並行して行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の制御プログラムの
保守管理システムの実施の一形態を図面を用いて詳細に
説明する。
【0010】図1は、本発明の制御プログラムの保守管
理システムの実施の一形態を含む情報処理システムの概
略的な構成を示すブロック図である。図1に示した情報
処理システムは、システム全体の各種制御を行うサービ
スプロセッサ(SVP)1,プログラムや各種の管理情
報などの制御データを動的に格納しておくための主記憶
装置(MS)2,入出力全般の統括制御を行う入出力処
理装置(IOP)3,入出力命令などの直接的な命令を
発行する命令プロセッサ(IP)5,これらプロセッサ
(SVP1,IOP3,IP5)とMS2とを結合する
システムコントローラ(SC)4,IOP3と接続され
る各種の入出力装置(I/O)6a,6b,……,6n
から構成される。また、SVP1の内部には、サービス
プロセッサ内ハードディスク装置(SVPHD)7が含
まれており、情報処理システムを構成する各処理装置で
使用されるプログラム本体ととともにそのプログラムバ
ージョンを示すバージョン情報が静的に格納される。
【0011】MS2の内部には、SVP1,IOP3,
IP5の各々からアクセス可能で、SVPHD7から取
り出したプログラム本体とそのバージョン情報を格納し
ておくためのハードウェア専用領域(HSA)8を設け
る。また、IOP3の内部には、制御下にあるチャネル
処理動作を実際に制御するチャネルプロセッサ(CH
P)9と、I/O6a,6b,……,6nにそれぞれ接
続されて具体的な入出力動作の制御を行うチャネル(C
H)10a,10b,……,10nが設けられ、その各
々に後述するプログラム記憶領域(CS)11p,11
a,11b,……,11nが設けられる。なお、CH1
0a,10b,……,10nは、それぞれ接続されてい
るI/O6a,6b,……,6nのタイプに対応して、
複数種類のタイプとなっている。
【0012】図2は、図1中のハードウェア専用領域
(HSA)8の概略的なフォーマットを示す図である。
同図中、HSA8は4つのテーブル領域に分割されてお
り、それぞれHSAプログラム管理情報部81(プログ
ラム管理情報部),ディレクトリ82,各処理装置専用
の制御プログラムとそのバージョン情報が格納されるIO
PCSA0:83およびIOPCSA1:84(制御プログラム群
格納領域)であり、ディレクトリ82には、IOPCSA0:
83およびIOPCSA1:84における制御プログラムの格
納位置の先頭アドレスがCHP9およびCH10a,1
0b,……,10nの各々に対応して格納される。な
お、この実施の形態ではIOPCSA0:83およびIOPCSA
1:84の2面が設けられている場合についてのみ説明
を行うが、さらに多くの面数のIOPCSAを設ける構成とす
ることも可能である。また、HSA8内には他の種類の
テーブル領域が設けられていることが一般的であるが、
この実施の形態では発明の本質と関係のある部分につい
てのみ表示している。
【0013】図2において、HSAプログラム管理情報
部81は、IOPCSA0:83およびIOPCSA1:84のいず
れを有効なものとするかを示すVフラグを保持するVフ
ラグ領域810と、管理対象とするCHP9およびCH
10a,10b,……,10nにおけるCS11p,1
1a,11b,……,11nにそれぞれ保持されている
参照用の制御プログラムが最新バージョンのものに書換
え済であるか否かを示す更新フラグ(RBIT)を保持する
更新フラグ領域811から構成される。この実施の形態
では、IOPCSA0:83およびIOPCSA1:84の各々につ
いて、Vフラグの設定値がV=1のときその内容が有効
であり、V=0のとき有効でないものとする。また、C
HP9およびCH10a,10b,……,10nの各々
について、RBITの設定値がRBIT=1のとき該当するチャ
ネルプロセッサorチャネル専用の制御プログラムのバー
ジョンアップ中であり、RBIT=0のときバージョンアッ
プ完了orバージョンアップ指示なしであるものとする。
なお、上述中、“IOPCSA0:83の内容が有効である”
とは、CHP9およびCH10a,10b,……,10
nがそれぞれ接続されている各種装置の動作制御を行う
際の手順を含む(最新バージョンの)制御プログラムが
IOPCSA0:83に格納されていることを示す。
【0014】ディレクトリ82は、HSA8内に格納さ
れているIOPCSA0:83およびIOPCSA1:84と、CH
P9およびCH10a,10b,……,10nの各々に
対応する専用の制御プログラム(CHPプログラムおよ
び各CHタイププログラム)の先頭アドレスを示す。
【0015】IOPCSA0:83およびIOPCSA1:84はい
ずれも同一フォーマットであり、SVPHD7からロー
ドされた専用の制御プログラム(CHPプログラムおよ
び各CHタイププログラム)の各々について、プログラ
ム本体およびそのバージョン情報が格納される。
【0016】図3は、図1中のチャネルプロセッサまた
はチャネルにおけるプログラム記憶領域(CS11p,
11a,11b,……,11n)の概略的なフォーマッ
トを示す図である。同図中、CS11p,11a,11
b,……,11nの各々は、対応するCHP9およびC
H10a,10b,……,10n専用の制御プログラム
を格納および実行するためのプログラムエリア111
と、その制御プログラムのプログラムバージョンを格納
しておくプログラムバージョンエリア110と、IOPCSA
0:83およびIOPCSA1:84のいずれかから対応する
制御プログラムをロードするためのブートプログラムが
格納されたプログラムロード部112から構成されてい
る。ここでは、プログラムエリアが1面のみの場合につ
いて説明を行うが、複数面のプログラムエリアを設ける
構成とすることも可能である。
【0017】図4は、本発明の制御プログラムの保守管
理システムによるバージョンアップの流れを示すフロー
チャートであり、図5および図6は、バージョンアップ
前後におけるハードウェア専用領域および各プログラム
記憶領域の内容の一例を示す図である。以下、図4〜図
6に基づき、CS11pで実行されるCHP9専用の制
御プログラムを最新バージョンのものに書き換える場合
について説明する。なお、ここではCHP9に接続され
ているチャネルがCH10a(タイプA)およびCH1
0b(タイプB)の2つだけとする。
【0018】図5において、バージョンアップ前のSV
PHD7およびHSA8の状態は次の通りである。 〔SVPHD7〕 CHPプログラム (プログラムバージョン1) CHタイプAプログラム(プログラムバージョン1) CHタイプBプログラム(プログラムバージョン0) 〔HSA8〕 ・IOPCSA0:V=0 CHPプログラム (プログラムバージョン0) CHタイプAプログラム(プログラムバージョン0) CHタイプBプログラム(プログラムバージョン0) ・IOPCSA1:V=1 CHPプログラム (プログラムバージョン1) CHタイプAプログラム(プログラムバージョン1) CHタイプBプログラム(プログラムバージョン0) ここで、CHP9,CH10a,CH10bにおけるプ
ログラム記憶領域中のプログラムエリアには、Vフラグ
の設定値がV=1で有効となっているHSA8内のIOPC
SA1側の各プログラムがロードされ、これらのプログラ
ムによって制御下のチャネルや入出力装置の動作制御が
行われている。
【0019】図4において、最初に、例えば遠隔地から
通信回線などの伝送路経由で、CHP9,CH10a,
CH10bの各処理装置専用の新たなプログラムとその
バージョン情報が送られてくると、それらはまずSVP
1内のSVPHD7に格納される。この実施の形態で
は、CHP9専用の制御プログラムのプログラムバージ
ョン2版が送られて、SVPHD7に格納されるものと
する。
【0020】ステップ401では、SVPHD7に格納
された最新の制御プログラムとそのバージョン情報が、
HSA8内のIOPCSAにロードされる。このとき、SVP
1がHSA8内のIOPCSA0:83およびIOPCSA1:84
のVフラグをチェックし、設定値がV=0となっている
(有効でない=現在システムが使用していない)側のIO
PCSAに対して上記最新の制御プログラムとそのバージョ
ン情報をロードする。この実施の形態の場合、各処理装
置の制御プログラムからHSA8をアクセスする際には
必ず設定値がV=1となっている(有効な)側のIOPCSA
を参照するようにしているので、ロードの対象とするプ
ログラムは、バージョンアップしようとするCHP9専
用のものだけでなく、すべての処理装置(CHP9,C
H10a,CH10b)用のものである。すなわち、図
5において、有効なIOPCSAはVフラグの設定値がV=1
となっている側のIOPCSA1:84なので、有効でない側
のIOPCSA0:83には、CHP用プログラム(プログラ
ムバージョン2),CHタイプA用プログラム(プログ
ラムバージョン1),CHタイプB用プログラム(プロ
グラムバージョン0)がロードされる。
【0021】ステップ402では、HSAプログラム管
理情報部81内のRBIT811の設定を行う。すなわちS
VP1は、現在実行中のバージョンアップの対象となる
処理装置をSVPHD7内のプログラム名から求め、そ
の処理装置に対応するRBITのみに‘1’をセットするこ
とにより、その処理装置専用の制御プログラムの書換え
を実施することを示す。図5において、CHP9のプロ
グラムのみを最新バージョンのプログラムに書き換える
ので、CHP9に対応するRBIT:CHPのみに‘1’を
セットする。
【0022】ステップ403では、ステップ401およ
び402の処理完了を受けて、最新の制御プログラムと
そのバージョン情報が格納されている側のIOPCSAを有効
とするとともに、現在システムが使用している制御プロ
グラムとそのバージョン情報が格納されている側のIOPC
SAを無効とするように、Vフラグの設定値の切り換えを
行う。すなわち図5において、最新の制御プログラムと
そのバージョン情報が格納されているIOPCSA0:83側
のVフラグの設定値を‘1’とするとともに、IOPCSA
1:84側のVフラグの設定値を‘0’とする。その
後、ステップ404では、RBIT=1が設定されている処
理装置すなわちCHP9に対してのみ、SVP1からの
プログラムの書換え指示を発行する。以上、ステップ4
01〜404は、SVP1における処理の流れである。
【0023】ステップ405では、SVP1からのプロ
グラムの書換え指示を受け取った処理装置のプログラム
ロード部112が、現時点でその処理装置の参照対象と
なっているプログラムバージョンエリア内111のプロ
グラムバージョンの値と、新たにVフラグの設定値が
‘1’となったIOPCSA側の新プログラムバージョンの値
とを比較し、その結果に応じて処理を分岐させる。すな
わち、新プログラムバージョンの方が大きい(最新バー
ジョン)場合(ステップ405=Yes)にはステップ
406に分岐して、その処理装置内の制御プログラムの
書き換え処理を開始するが、新プログラムバージョンの
方が小さい(旧バージョン)場合あるいは等しい(同一
バージョン)場合(ステップ405=No)にはステッ
プ405aに分岐し、その処理装置内の制御プログラム
の書き換えは行わずに、対応するHSAプログラム管理
情報部81内のRBITの設定値の‘0’クリアのみを行っ
て、現在参照対象としている制御プログラムによる通常
処理を再開する。図5では、現在参照対象としているC
HP9用の制御プログラムのプログラムバージョンの値
が‘1’で、IOPCSA0:83側に新たにロードしたCH
P9用の制御プログラムのプログラムバージョンの値が
‘2’なので、ステップ406に分岐して処理装置内の
制御プログラムの書き換え処理を開始する。
【0024】ステップ406では、制御プログラムを最
新バージョンのものに書き換えようとしている処理装置
(CHP9)のプログラムロード部112は、他の処理
装置から新たに発行される起動と割込みの受付を禁止す
る。これによって、この処理装置(CHP9)への他の
処理装置からの新たな処理依頼はなくなり、一定時間内
に現在実行中の処理がすべて終了すると、CHP9は何
も処理を実行していない状態(アイドル状態)となり、
ステップ411へ分岐する(ステップ407=Yes,
ステップ408=No)。しかしながら、起動と割込み
の受付を禁止してから一定時間が経過してもアイドル状
態にならなかった場合には、ステップ409に分岐する
(ステップ407=No,ステップ408=Yes)。
ステップ409では、ステップ406で禁止していた起
動と割込みの受付を再開するとともに、プログラムの書
換え指示をキューイングテーブルにキューイングして制
御プログラムの書き換えを保留してから、ステップ41
0に進む。
【0025】ステップ410では、プログラム書換え指
示がプログラムのキューイングテーブルからデキューイ
ングされるまで、現在参照対象としている制御プログラ
ムによる通常処理を続行し(ステップ410=No)、
デキューイングされると再びステップ406に戻る。こ
のように、他の処理装置から新たに発行される起動と割
込みの受付を禁止してから一定時間内にアイドル状態に
なるまでの間、SVP1からのプログラムの書換え指示
を受け取った処理装置は、ステップ406〜410のア
イドルテスト処理を繰り返し実行する。上述した処理
は、起動と割込みの受付を禁止してから一定時間以上経
過したときに起動と割込みを発行した他の処理装置が障
害発生と解釈してしまうことを防止するための処理であ
る。図5においては、CHP9を対象とするIP5から
の入出力処理起動とCH10aおよびCH10bからの
入出力割込みの受付を禁止して、CHP9がアイドル状
態になったことを確認してからステップ411以降の処
理を実行する。
【0026】ステップ411では、アイドル状態となっ
た処理装置内の制御プログラムを最新バージョンのもの
に書き換える。この実施の形態では、CHP9における
CS11pのプログラムロード部112が、Vフラグの
設定値がV=1となっている有効なIOPCSA0:83側か
ら、ディレクトリ82に基づいて最新のプログラムとそ
のプログラムバージョンを読み出して、それぞれCS1
1pのプログラムエリア111およびプログラムバージ
ョンエリア110に格納することにより、最新バージョ
ンのプログラムへの書き換えを行う。この結果、CHP
9専用の制御プログラムは、バージョン‘1’からバー
ジョン‘2’へ書き換えられる。
【0027】ステップ412では、制御プログラムとそ
のプログラムバージョンの書き換えが完了した処理装置
について、HSAプログラム管理情報部81内の対応す
るRBITの設定値を‘0’にする。これによって、プログ
ラムの書換えが終了したことを他のすべての処理装置に
知らせる。最後に、ステップ413で他の処理装置から
新たに発行される起動と割込みの受付の禁止を解除し
て、通常の処理を再開する。
【0028】以上の処理の結果、図6に示すようにバー
ジョンアップ後のSVPHD7およびHSA8の状態は
次の通りとなる。 〔SVPHD7〕 CHPプログラム (プログラムバージョン2) CHタイプAプログラム(プログラムバージョン1) CHタイプBプログラム(プログラムバージョン0) 〔HSA8〕 ・IOPCSA0:V=1 CHPプログラム (プログラムバージョン2) CHタイプAプログラム(プログラムバージョン1) CHタイプBプログラム(プログラムバージョン0) ・IOPCSA1:V=0 CHPプログラム (プログラムバージョン1) CHタイプAプログラム(プログラムバージョン1) CHタイプBプログラム(プログラムバージョン0) ここで、CHP9,CH10a,CH10bにおけるプ
ログラム記憶領域中のプログラムエリアには、Vフラグ
の設定値がV=1で有効となっているHSA8内のIOPC
SA0側の各プログラムがロードされている。
【0029】なお、上述した実施の形態では説明しなか
ったが、システムが通常の稼動状態に遷移したとき(電
源を投入したときや、処理装置の状態をオフライン状態
からオンライン状態にしたときなど)、各々の処理装置
内のプログラム記憶領域(CS)中に設けられたプログ
ラムロード部112がIOPCSA0およびIOPCSA1に対応し
て設定されているVフラグの値などを自動的にチェック
し、最新バージョンのプログラムが導入されているよう
であればこれを自動的にロードするようにすることも可
能である。
【0030】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明の制
御プログラムの保守管理システムによれば、プログラム
管理情報部と複数組の制御プログラム群格納領域とを設
けておくことにより、バージョンの異なる同一の制御プ
ログラムを情報処理システム内で同時に確保し、不測の
事態に備えることができるという効果が得られる。さら
に、チャネルプロセッサなどの各種処理装置が処理動作
の制御を行う必要がないときに限って有効な制御プログ
ラム群格納領域から最新の制御プログラムをロードする
ようにしたことにより、再度の初期設定などの煩雑な操
作と操作ミスによる制御プログラムに関連する各種テー
ブルの誤破壊とをなくし、情報処理システムの稼動中に
制御プログラムを安全にバージョンアップすることがで
きるという効果が得られる。あるいはまた、処理装置が
運用業務のための通常の稼動状態に遷移したときに最新
の制御プログラムをロードするようにしたことにより、
自動的に最新バージョンの制御プログラムで運用業務を
開始することができるという効果が得られる。
【0031】したがって、情報処理システムに対する保
守管理作業の一環である制御プログラムのバージョンア
ップに伴うプログラムの書き換えを日常的な運用業務と
並行して行うことが可能となり、情報処理システムの可
用性を大幅に向上させることができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御プログラムの保守管理システムの
実施の一形態を含む情報処理システムの概略的な構成を
示すブロック図である。
【図2】図1中のハードウェア専用領域の概略的なフォ
ーマットを示す図である。
【図3】図1中のチャネルプロセッサまたはチャネルに
おけるプログラム記憶領域の概略的なフォーマットを示
す図である。
【図4】本発明の制御プログラムの保守管理システムに
よるバージョンアップの流れを示すフローチャートであ
る。
【図5】バージョンアップ前後におけるハードウェア専
用領域および各プログラム記憶領域の内容の一例を示す
図(その1)である。
【図6】バージョンアップ前後におけるハードウェア専
用領域および各プログラム記憶領域の内容の一例を示す
図(その2)である。
【符号の説明】
1 サービスプロセッサ(SVP) 2 主記憶装置(MS) 3 入出力処理装置(IOP) 4 システムコントローラ(SC) 5 命令プロセッサ(IP) 6a,6b,……,6n 入出力装置(I/O) 7 サービスプロセッサ内ハードディスク装置(SVP
HD) 8 ハードウェア専用領域(HSA) 9 チャネルプロセッサ(CHP) 10a,10b,……,10n チャネル(CH) 11p,11a,11b,……,11n プログラム記
憶領域(CS)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が固有のプログラム記憶領域を有す
    る少なくともひとつ以上の処理装置と、各処理装置専用
    の制御プログラムが事前に準備されたハードウェア専用
    領域を有する主記憶装置と、各々の前記処理装置および
    前記主記憶装置による処理動作の統括制御を行う制御プ
    ロセッサ群と、を構成要素とする情報処理システムにお
    いて、 前記ハードウェア専用領域内に、各処理装置専用の前記
    制御プログラムをそのバージョン情報とともに格納して
    おく複数の制御プログラム群格納領域と、唯一の有効な
    制御プログラム群格納領域を特定するVフラグとともに
    有効な制御プログラム群格納領域に格納された各々の前
    記制御プログラムの対応する処理装置のプログラム記憶
    領域へのロード状況を示す更新フラグを保持するプログ
    ラム管理情報部と、を設け、 各々の前記処理装置は、前記制御プロセッサ群によって
    設定される前記プログラム管理情報部の内容を常に監視
    し、運用業務中の保守管理作業によって前記Vフラグの
    設定値が無効から有効に変更された前記制御プログラム
    群格納領域に格納されている最新の制御プログラムに基
    づいて処理動作の制御を行うように、前記最新の制御プ
    ログラムのロード処理を行うことを特徴とする制御プロ
    グラムの保守管理システム。
  2. 【請求項2】 各々の前記処理装置は、処理動作の制御
    を行う必要がないときに限って前記有効な制御プログラ
    ム群格納領域から前記最新の制御プログラムのロード処
    理を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の制
    御プログラムの保守管理システム。
  3. 【請求項3】 各々の前記処理装置は、運用業務のため
    の通常の稼動状態に遷移したときに前記有効な制御プロ
    グラム群格納領域から前記最新の制御プログラムのロー
    ド処理を行うようにしたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の制御プログラムの保守管理システム。
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