JPH0997052A - 円盤式オルゴール - Google Patents

円盤式オルゴール

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Publication number
JPH0997052A
JPH0997052A JP25357095A JP25357095A JPH0997052A JP H0997052 A JPH0997052 A JP H0997052A JP 25357095 A JP25357095 A JP 25357095A JP 25357095 A JP25357095 A JP 25357095A JP H0997052 A JPH0997052 A JP H0997052A
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JP
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box
disk
music box
music
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JP25357095A
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English (en)
Inventor
Norihisa Enomoto
典久 榎本
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SANKYO SHOJI KK
Original Assignee
SANKYO SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上面板で覆われた箱本体にオルゴールユニッ
トを取り付けるので、オルゴールユニットを容易に分解
できないと共に、箱本体がなければオルゴールユニット
の組付け作業ができないので作業性が良くない。 【解決手段】 開閉蓋52を有する箱50内に電動駆動
源7で駆動されるオルゴールユニット9が設けられ、曲
に対応した円盤3をセットして鳴奏させる円盤式オルゴ
ール1において、箱50に対して着脱自在とした中間基
板10に、オルゴールユニット9、電動駆動源7を駆動
する電源部55、電動駆動源7をコントロールするスイ
ッチ53,54及び、セットされた円盤3を湾曲させオ
ルゴールユニット9に支持される円盤3の部位を水平に
する支柱58,59をそれぞれ固定してユニット化し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲に対応する多数
の孔で、複数の爪車を回転させて振動弁を弾いて音を発
する円盤式オルゴールに関する。
【0002】
【従来の技術】円盤に形成した曲に対応した多数の孔と
係合する複数の爪車によって振動弁を弾いて音を発する
円盤式オルゴールは、既に知られている。例えば、実公
平3−26558号公報記載の円盤式オルゴールでは、
振動弁やこの弁を弾く爪車を有するオルゴールユニット
を、開閉蓋と相まって箱を構成する箱本体内に固定して
いる。オルゴールユニットの上方には、爪車と係合する
ピンを設けた円盤を支持する支軸が上面板に設けられて
おり、この上面板と箱本体で構成される空間部内にオル
ゴールユニットを収納している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成の円盤式オルゴールであると、オルゴールユニット
が箱本体と上面板とで構成される空間部内に設けられて
いるので、オルゴールユニットに故障が発生した場合、
上面板を箱本体から外した後に、オルゴールユニットを
箱本体から取り外さなければならず分解作業が面倒であ
る。また、箱本体にオルゴールユニットを取り付けるの
で、箱本体がなければオルゴールユニットの組付け作業
ができないという問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明では、電動式のオルゴールユニットや電源部等の周
辺機器を箱本体内に設けた中間基板に固定し、この中間
基板を箱本体に着脱自在に取り付けた。請求項2記載の
発明では、開閉蓋は一端を箱本体の内側面に固定したリ
ンク機構を介して箱本体と連結した。請求項3記載の発
明では、オルゴールユニットの制御回路部と電源部とを
箱本体に対して着脱自在なカバーで覆った。
【0005】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て詳細に説明する。図1に符号1で示す円盤式オルゴー
ルは、箱本体51と開閉蓋52とから構成される箱50
内に、曲に対応した孔2が形成された円盤3をセット
し、電動駆動源としての正逆回転可能な電動駆動モータ
7(以下、「モータ7」と記す)で駆動して鳴奏するオ
ルゴールユニット9、モータ7のオン/オフを行なうス
イッチ53、円盤3の回転速度を調整する速度調整スイ
ッチ54及び電源部55を備えている。
【0006】箱本体51は、木板を組んで構成された四
角形で、図2に示すように底板510で底部を塞がれて
いる。箱本体51の後方上端部51aには、ヒンジ60
が固定されている。ヒンジ60には、開閉蓋52の一端
52aが取り付けられていて、箱本体51に対して開閉
蓋52を回動自在としている。箱本体51内の四方の内
側面51bには、溝61がそれぞれ形成されている。こ
の溝61には、中間基板10を支持固定する木製の取付
け板62がそれぞれ挿嵌されている。取付け板62は、
図1において箱本体51の前後左右方向にそれぞれ延出
し、かつ、内側面51bから箱本体51の内側に向かっ
て突出している。取付け板62の突出部位には、中間基
板10が複数のねじ63で着脱可能に取り付けられる。
【0007】開閉蓋52と箱本体51とは、リンク機構
64で連結されている。リンク機構64は、開閉蓋52
の内側下面52bに基端65aを軸66で回動自在に支
持された第1レバー65と、図1において図面左方に位
置する内側面51bに一端68aを軸67で回動自在に
支持された第2レバー68とを備えている。第2レバー
68の揺動端68bには、第1レバー65の自由端65
bがピン結合されており、開閉蓋52の開放位置を定め
ている。
【0008】開閉蓋52の中央には、正方形の開口52
cが形成されている。この開口52cは、押さえ部材5
2dによって蓋裏側から押さえられたガラスGによって
塞がれており、開閉蓋52の閉状態時において箱内50
の円盤3やオルゴールユニット9が見えるようになって
いる。
【0009】箱本体51の正面部511には、図2に示
すように、上部に凹部69が、下部に開口部70がそれ
ぞれ形成されている。凹部69は、図示しないオルゴー
ル操作者の指先がひっかかる程度の大きさに形成されて
いる。開口部70には、引出し73が摺動自在に挿入さ
れている。箱本体51の側面部512,513には、箱
本体50の外側と内部とを連通する複数の放音孔71が
形成されている。この放音孔71は、それぞれ通気性の
布72で内側から覆われている。
【0010】図1に示すスイッチ53及び速度調整スイ
ッチ54は、モータ7と電源部55とが接続される制御
回路部56に設けられていて、オルゴールの操作系とな
っている。スイッチ53は、図1に示すニュートラル位
置にあるときにモータ7をオフ状態とし、この位置から
矢印Foで示す方向に操作するとモータ7を正回転さ
せ、矢印R方向に操作するとモータ7を逆回転させる切
り換えスイッチである。ここでの正回転とは、円盤3を
矢印aで示す鳴奏方向に回転させる方向を指し、逆回転
とは円盤3を矢印bで示す方向に回転させる方向である
と共に、後述する爪車11が初期位置となるように図7
において矢印d方向に回転するように支持軸12を駆動
する向きを指す。
【0011】速度調整スイッチ54は、モータ7に対す
る電圧供給量を調整する周知の可変抵抗器で構成されて
おり、矢印S方向に回転させるとモータ7の回転数を低
下させ、矢印F方向に回転させるとモータ7の回転数を
上げるようになっている。電源部55には、電池ケース
55aに収納された電池55bがここでは用いられてい
る。これら、電源部55、モータ7及び制御回路部56
は、箱本体51内に設けた中間基板10上に固定されて
箱本体51の右方寄りに配置されており、箱本体51に
対して着脱自在とされる木製のカバー57で覆われてい
る。
【0012】カバー57は、箱本体51の内幅よりも僅
かに小さく形成され、底部側を開口した箱体であって、
図5に示すように電源部55、モータ7及び制御回路部
56を収納可能な大きさに形成されている。カバー57
の上部57aには、開口部57bが形成されていて、こ
の開口部57からスイッチ53及び速度調整スイッチ5
4を外部に臨ませて操作可能としている。
【0013】カバー57の側部57cには、図1に示す
ように、湾曲部57dが形成されている。この湾曲部5
7dは、円盤3の外径より大きな弧状に形成されてい
て、箱本体51への装着時に円盤3と干渉しないように
なっている。この湾曲部57dの中央には、側面部51
3に向かって延出する切込み部57eが形成されてい
て、後述するアーム軸6の回動領域を確保している。
【0014】オルゴールユニット9のフレーム9Aは金
属製で、振動板5の振動音の共鳴機能を有している。こ
のフレーム9Aには、金属製の地板9Bが固定されてい
て、この地板9Bには、円盤3を回転自在に支持する中
心軸17が立設されている。オルゴールユニット9は、
この中心軸17を中心線O上に配置し、アーム軸6を中
心線Oと直交させてカバー57の切欠き部57eと対応
するように、中間基板10上に配置され、図示しないね
じ等で固定されている。中心線Oは、開閉蓋52の開閉
方向に向かって設定されていて、アーム軸6の開閉方向
が同一方向とならないようになっている。
【0015】中間基板10には、図1、図2に示すよう
に、オルゴールユニット9にセットされた円盤3を箱本
体51の上方に向かって湾曲させる支柱58,59が立
設固定されている。この支柱58,59は、中心線O上
に配置されていて、球面状に形成されたその先端58
a,59aを円盤3の外周下面3bと当接させている。
【0016】円盤3の孔2は、鳴奏する曲に対応するよ
うにパンチ加工やプレス加工等で円盤3に穿孔されてい
る。この円盤3には、図3に示すように中心孔3aが形
成されていて、この中心孔3aを中心軸17に挿通させ
ることで、オルゴールユニット9に回転自在に支持され
る。ここでは、円盤3に硬い紙を用いるが、可撓性のフ
ィルムやプラスチック等を用いても良い。
【0017】次に、オルゴールユニット9の各構成につ
いて説明する。オルゴールユニット9は、図3、図4に
示すように、爪車ユニット4、振動板5、アーム軸6、
モータ7を備えた駆動ユニット8がフレーム9Aに取付
けられいる。爪車ユニット4は、円盤3の下方に円盤3
の半径方向に沿って配設されている。このユニット4
は、孔2に係合する複数の爪車11と、この複数の爪車
11を挿通した支持軸12とから構成されている。支持
軸12は、地板9Bの切り起こし部9Cと駆動ユニット
8が装着されるブラケット26によって回転自在に支持
されている。
【0018】各爪車11は、図6に示すように、支持軸
12に一体的に形成されたスペーサ12aにより互いに
独立して回転可能に支持されている。各スペーサ12a
は、適度に爪車11の端面と摺接しており、各爪車11
に摩擦力を与えている。爪車11は、図7に示すよう
に、その周面に爪部11aが複数(ここでは4つ)形成
されている。この爪部11aは、オルゴールの演奏状態
にあるときに回転する円盤3の孔2と係合するようにな
っていて、孔2に係合されると所定角度だけ矢印b方向
に回転駆動されて、振動弁5aの先端5bを湾曲面11
b側で弾くようになっている。爪部11aのピッチ角θ
は、爪部11aの直線部11cが振動弁5aの上面5c
に当接する爪車11の初期状態において円盤3に対して
振動弁5aと接触していない他の爪部11aが垂直状態
とならない角度に設定されている。
【0019】爪車ユニット4の側傍には、図8に示すよ
うに、各爪車11の爪部11aによって弾かれる振動板
5がフレーム9Aに固定されている。この振動板5は、
爪車11の数と等しい数の振動弁5aから構成されてい
て、この振動弁5aの先端5bに爪部11aが係合可能
となるように配置されている。
【0020】支持軸12には、図4に示すように駆動歯
車13が圧入されており、支持軸12と一体回転可能と
なっている。この駆動歯車13の軸部13aには、駆動
ローラ14が設けられている。この駆動ローラ14は、
円盤3の外周下面3bと当接し摩擦力で円盤3を回転駆
動するようになっている。
【0021】円盤3の回転域から外れた位置のフレーム
9A上には、支柱18が立設されている。支柱18に
は、アーム軸6の基端6aが回動自在に装着される。ア
ーム軸6は、支持軸12の上方に対向配置されていて、
複数の円盤押さえローラ19を備えている。この円盤押
さえローラ19は、アーム軸6に回転自在に挿通された
複数のカラー20にそれぞれ1つずつ形成されていて、
軸方向の移動を規制されつつ、適宜の間隔をおいて回転
自在に保持されている。この複数の円盤押さえローラ1
9は、爪車11の間に位置するように配置されていて、
円盤3の非装着時にスペーサ12aの外周面に当接可能
となっていて、アーム軸6の過度な倒れ込みを防止して
いる。
【0022】複数の円盤押さえローラ19の内、円盤3
の外周側に配置した円盤押さえローラ19Aは、駆動ロ
ーラ14と円盤3の半径方向にずらして近接配置されて
いる。この円盤押さえローラ19Aは、円盤3の非装着
時には駆動ローラ14と中心が軸方向にずれた状態で当
接する。円盤押さえローラ19Aと駆動ローラ14の径
は、円盤3が両者の間に介在しないときには僅かにロー
ラ径方向で重なるように設定されている。
【0023】アーム軸6の先端部6bには、中心軸17
に係合する係止レバー21が配置されている。この係止
レバー21は、先端部6bに固定された断面L字状のブ
ラケット22の長辺部22Aにピン23で回動自在に支
持されている。係止レバー21は、ブラケット22と係
止レバー21とに両端が係止されてピン23に巻装され
たねじりコイルバネ24により、中心軸17に形成した
溝17aに係合する向きの揺動習性を付与されている。
長辺部22Aには、中心軸17と遊嵌する孔22aが形
成されている。中心軸17の先端はテーパ状に面取りさ
れている。中心軸17は、円盤3を回転自在に支持する
と共に、孔22aを遊嵌する時にテーパ部により係止レ
バー21を軸の外側に揺動させる機能を有している。
【0024】溝17aは、係止レバー21との係止時に
おいて爪車11を支持する支持軸12とアーム軸6とを
略平行に保持する位置に設けられている。アーム軸6
は、中心軸17に係止状態に置かれると、円盤押さえロ
ーラ19と駆動ローラ14とにより円盤3を挟持して適
度なパッド圧を与えるようになっている。すなわち、円
盤押さえローラ19は、円盤3が回転してその孔2で爪
車11を回転させるとき、紙板材からなる円盤3が撓ん
で爪車11から逃げるのを回避するために円盤を押圧す
るものである。
【0025】駆動ユニット8は、図9に示すように、駆
動モータ7の軸7aに固定されたウォームギア25、ウ
ォームギア25と直交して噛合するウォームホイール2
7、ウォームホイール27と一体回転可能に設けられ、
駆動歯車13と噛合するピニオン歯車28から構成され
ている。ウォームホイール27は、ねじ29,29でフ
レーム9Aに固定したブラケット26に回転自在に支持
されている。このブラケット26には、駆動モータ7も
固定されている。駆動ユニット8は、これら各歯車によ
り、駆動モータ7の回転を減速して駆動歯車13に伝達
し、装着される円盤3に適度な回転トルクを与えてい
る。
【0026】このような構成の円盤式オルゴール1の組
付けと動作について説明する。 (組付け)先ず、支柱58,59、オルゴールユニット
9、電源部55、スイッチ53及び速度調整スイッチ5
4を有する制御回路部56をそれぞれ中間基板10上に
固定する。この際、支柱58,59及び中心軸17が同
一の中心線Oで、かつ、アーム軸6と中心線Oとが直交
するように配置し、さらに、中心軸17から各支柱5
8,59までの距離を同一となるようにする。
【0027】つぎに、予め別の工程で開閉蓋52がヒン
ジ60及びリンク機構64を介して開閉自在に取り付け
られた箱本体51の取付け部62に、この中間基板10
を載置し、ねじ63で取り付け、カバー57を箱本体5
1に装着して電源部55、制御回路部56を覆う。この
段階で、中間基板10に固定した各部材に不具合があっ
た場合や、故障等が発生した場合には、ねじ63を外し
て中間基板10を開閉蓋52の方から外し、各部の調整
や交換を行なうこととなる。
【0028】このように、箱本体51に対して着脱自在
とした中間基板10に、オルゴールユニット9やその駆
動源55及び操作系を配置固定してユニット化すること
で、従来の円盤式オルゴールユニットのように、上板を
取外した後に箱本体からオルゴールユニット等を取り外
さなくて済むので、故障時など部品交換や各部材の調整
を容易に行なえ作業性が良くなる。中間基板11が箱本
体51に対して着脱自在であるので、開閉蓋52や箱本
体51の組立てとオルゴールユニット9等の組付けとを
個別に行なうことができ、作業効率が良くなる。
【0029】また、リンク機構64を構成する第2レバ
ー68の一端68aを内側面51bに設けているので、
開閉蓋52の閉状態においてリンク機構64が箱50内
に収納されて開閉蓋52を閉状態にしたときの見栄えが
良い。さらに、電源部55、操作系を箱本体51に対し
て着脱自在なカバー57で覆うので、開閉蓋52が開状
態であるときの見栄えが良い。
【0030】図5に示すカバー57では、側部57cと
の対向側を側部57dで覆っているが、図10に示すよ
うに、この側部57dを廃止しても良い。この場合、箱
本体51の側面部513の内側面51bに溝513aを
形成し、この溝513aに係止部514を突出して設
け、カバー57の上部57aの下面を係止部514に載
せるようにすれば良い。このように構成すると、カバー
57の構造をより簡素化できて、コストの低減となる。
【0031】(オルゴールの動作)まず、爪車11を初
期位置にセットすべく、スイッチ53をR方向に操作し
モータ7を逆回転させる。すると、支持軸12が逆回転
して各爪車11の間に配置された摩擦板12aの作用に
より爪車11が一斉に図7に示すように矢印d方向に回
転し振動弁5aに上方から爪部11aが当接する。この
当接により爪車11の回転が妨げられ、位置の異なる状
態に置かれた爪車11が、図7に2点鎖線で示すよう
に、振動板5に当接した整列状態となる。爪車11にお
ける爪部11aのピッチ角θは、初期状態において他の
爪部11aが円盤3に対して垂直状態とならない角度に
設定されているので、円盤3装着前に初期状態にするこ
とで、爪部11aによる円盤3の損傷を極めて少なくす
ることができ、円盤3の耐久性が向上する。
【0032】初期設定を終了した後、円盤3の中心孔3
bを中心軸17に挿通させた後、アーム軸6を図4に2
点鎖線で示す開状態から矢印c方向に回動させる。そし
て、ブラケット22の孔22bと中心軸17とを嵌合さ
せると、係止レバー17の先端を溝17aに付勢係合し
て、アーム軸6が支持軸12に対して略平行な状態に保
持される。すると、円盤押さえローラ19が円盤3を上
方から押さえつつ、円盤押さえローラ19Aと駆動ロー
ラ14とで円盤3を挟持する。
【0033】また、アーム軸6を中心軸17に保持する
と、この軸と同一中心線Oに配置した支柱58,59に
よって円盤3の縁部3bが、図2に示すように、上方に
向かって湾曲される。この時、円盤3は、図8に示すよ
うに、円盤押さえローラ19と爪車11の間に挟持され
ているので、両者に挟持された部位3Rを中心に湾曲さ
れることになり、円盤押さえローラ19と爪車11の間
に位置する円盤部位3Rが水平面とされる。すなわち、
円盤3は、ここでは紙材で構成されているので、単に中
心軸17に平面状に配置すると、外周側3bが下がって
しまったり、波打ってしまい爪車11と孔2とが上手く
係合しない場合が考えられる。しかし、アーム軸6と直
交する円盤3の外周部3bを支柱58,59で持ち上げ
ることで、アーム軸6と爪車1との間の円盤部位3Rに
直線状の平面部が形成されるので、孔2と爪車11との
係合が確実となる。このアーム軸6の動作で円盤3の装
着動作が完了となる。
【0034】つぎに、スイッチ53を矢印Fo方向に操
作してモータ7を正回転させる。すると、この回転が減
速されながら駆動歯車13に伝達されて一体の駆動ロー
ラ14と支持軸12が回転駆動される。駆動ローラ14
が回転すると、円盤3が図1の矢印aで示す鳴奏方向に
回転されると共に、支持軸12のスペーサ12aとの摩
擦力により、各爪車11に図7に矢印bで示す方向への
回転トルクが与えられる。しかし、爪車11の上方には
円盤3が位置しているので、ここでは円盤3の未穿孔部
によって爪車11の回転は抑えられる。
【0035】円盤3が回って爪車11の上部に孔2が位
置すると、それに対向する爪車11が次々に回転して各
爪車11の爪部11aが各孔2にそれぞれ飛込んで係合
する。孔2と係合状態なった爪車11は、円盤3の回転
と共に移動する孔2のエッジによってその爪部11aが
移動方向に押されて回転し、振動弁5aをその下方に位
置する爪部11aによって次々と弾き、曲を鳴奏する。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、箱に対し
て着脱自在に設けた中間基板に、オルゴールユニット、
電動駆動源を駆動する電源部、電動駆動源をコントロー
ルするスイッチ及び、オルゴールユニットにセットされ
た円盤を湾曲させ、同オルゴールユニットに支持される
円盤の部位を水平にする支柱を固定したので、箱を除く
全ての円盤式オルゴールを構成する部材をユニット化で
き、中間基板を箱から外せば、一度に取り外せてメンテ
ナンスが行ない易くなる。また、中間基板に箱を除く全
ての円盤式オルゴールを構成する部材をユニット化して
取付けることで、箱と中間基板に設けたユニット部とを
個別に組立て製造でき、作業性と共に生産性が向上す
る。
【0037】請求項2記載の発明によれば、箱が開閉蓋
と箱本体とから構成され、開閉蓋と箱本体とをリンク機
構で連結し、このリンク機構の一端を上記箱本体の内周
面に固定したので、開閉蓋の閉時においてリンク機構が
箱内に収納され、請求項1記載の発明の効果に加えて、
開閉蓋の閉状態時における円盤式オルゴールの見栄えが
良い。
【0038】請求項3記載の発明によるば、オルゴール
ユニットの制御回路部と電源部とを上記箱本体に対して
着脱自在なカバーで覆ったので、同制御回路部や電源部
が見えなくなり、請求項1または2記載の発明の効果に
加えて、開閉蓋の開状態時における円盤式オルゴールの
見栄えが良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す円盤式オルゴールの概
略構成を示す平面図である。
【図2】円盤式オルゴールの構成構成を示す側面断面図
である。
【図3】オルゴールユニットの構成を示す平面図であ
る。
【図4】オルゴールユニットの構成とアーム軸の動作を
示す正面図である。
【図5】カバーの構成を示す断面図である。
【図6】爪車の取付け状態を示す一部破断拡大図であ
る。
【図7】爪車の構成及び動作を示す正面図である。
【図8】オルゴールユニットの断面図である。
【図9】駆動機構の構成を示す拡大平面図である。
【図10】カバーの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 円盤式オルゴール 3 円盤 7 電動駆動源 9 オルゴールユニット 10 中間基板 50 箱 51 箱本体 51b 内周面 52 開閉蓋 53 スイッチ 55 電源部 56 制御回路部 57 カバー 58,59 支柱 64 リンク機構 68a 一端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉蓋を有する箱内に電動駆動源で駆動さ
    れるオルゴールユニットが設けられ、曲に対応した円盤
    を上記オルゴールユニットにセットして鳴奏させる円盤
    式オルゴールにおいて、 上記箱に中間基板を設け、この中間基板に上記オルゴー
    ルユニット、上記電動駆動源を駆動する電源部、上記電
    動駆動源をコントロールするスイッチ及び、上記セット
    された円盤を湾曲させ、同オルゴールユニットに支持さ
    れる円盤の部位を水平にする支柱をそれぞれ固定し、 上記中間基板を、上記箱に対して上記開閉蓋側から着脱
    自在に装着したことを特徴とする円盤式オルゴール。
  2. 【請求項2】上記箱が上記開閉蓋と箱本体とから構成さ
    れ、上記開閉蓋と箱本体とを連結するリンク機構を設
    け、このリンク機構の一端を上記箱本体の内側面に固定
    した請求項1記載の円盤式オルゴール。
  3. 【請求項3】上記オルゴールユニットの制御回路部を有
    し、この制御回路部と上記電源部とを上記箱本体に対し
    て着脱自在なカバーで覆ったことを特徴とする請求項1
    または2記載の円盤式オルゴール。
JP25357095A 1995-09-29 1995-09-29 円盤式オルゴール Pending JPH0997052A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6013867A (en) * 1996-12-25 2000-01-11 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Disk music box

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6013867A (en) * 1996-12-25 2000-01-11 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Disk music box

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