JPH0996445A - 複合給湯器 - Google Patents

複合給湯器

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JPH0996445A
JPH0996445A JP7276488A JP27648895A JPH0996445A JP H0996445 A JPH0996445 A JP H0996445A JP 7276488 A JP7276488 A JP 7276488A JP 27648895 A JP27648895 A JP 27648895A JP H0996445 A JPH0996445 A JP H0996445A
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寿久 斉藤
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久恭 渡辺
Kotaro Kimura
晃太郎 木村
Kikuo Okamoto
喜久雄 岡本
Kiyoshi Fukuzawa
清 福澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯燃焼停止時から最長再出湯開始までの設
定待機時間中における風呂バーナ燃焼と再出湯湯温安定
化制御とのバランスをとる。 【解決手段】 設定待機時間中に風呂バーナ燃焼が行わ
れるときの風呂バーナ燃焼能力のデータを、給湯燃焼停
止前の給湯運転条件パラメータに応じて、風呂能力デー
タ記憶部51に風呂能力データとして与え、運転条件パラ
メータ記憶部49には、給湯燃焼停止前の給湯運転条件パ
ラメータを記憶させる。この記憶データと前記風呂能力
データとを風呂能力調整制御部50により照合し、給湯燃
焼停止前の給湯運転条件パラメータに応じた風呂能力デ
ータの燃焼能力でもって、最大燃焼能力と最小燃焼能力
との切り替えを行って、設定待機時間中に再出湯が行わ
れずに風呂バーナ燃焼が行われたときの風呂バーナの燃
焼能力を制御させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯バーナと給湯
以外の他機能バーナとを備えた複合給湯器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図6には従来の一般的な複合給湯器のシ
ステム構成が示されている。同図において、器具1内に
は仕切り部2を介して、給湯燃焼室3と、他機能燃焼室
としての風呂燃焼室4とに区画されており、給湯燃焼室
3には給湯バーナとしての給湯バーナ装置5が設けら
れ、風呂燃焼室4には風呂バーナとしての風呂バーナ装
置6が設けられている。
【0003】前記給湯バーナ装置5と風呂バーナ装置6
は仕切り部2を介して並設されており、各バーナ装置
5,6のガス導入口側には、ガスノズルを対向させてガ
スノズルホルダ12,13がそれぞれ配置され、ガスノズル
ホルダ12,13に通じるガス供給通路36には、元電磁弁37
とガス比例弁38が設けられており、ガス比例弁38の下流
側のガス供給通路36を分岐させて給湯能力制御弁39と、
風呂能力制御弁40にガスが導かれている。給湯バーナ装
置5と風呂バーナ装置6の下方側は共通の空気チャンバ
(空気室)7となっており、この空気チャンバ7の底面
側には給排気用の燃焼ファン8が連設されている。
【0004】前記給湯燃焼室3には、給湯バーナ装置5
の上方側に給湯熱交換器15が設置されており、この給湯
熱交換器15は、水道等の水供給源から給水通路19を介し
て導入される水を、給湯バーナ装置5の燃焼火炎によっ
て加熱して設定温度の湯を作り出し、この湯を、給湯熱
交換器15の出側に接続される給湯通路20を介して台所や
浴室等の所望の給湯場所に導き出湯を行う。なお、給水
通路19には流量センサ41が介設されており、水供給源か
ら給湯器に供給される水の流量が検出されるようになっ
ている。また、図中、30は入水温度センサ、31は出湯温
度センサを示しており、これらのセンサによって給湯熱
交換器15への入水温度と給湯熱交換器15からの出湯温度
とがそれぞれ検出される。
【0005】前記風呂燃焼室4には前記風呂バーナ装置
6の上方側に追い焚き熱交換器16が設置されており、こ
の追い焚き熱交換器16の入口側には管路22の一端側が接
続され、管路22の他端側は循環ポンプ23の吐出側に接続
されている。この管路22には通水の温度を検出するサー
ミスタ等の風呂温度センサ24が設けられている。
【0006】循環ポンプ23の吸込側には追い焚き循環路
25の戻り管26が接続されており、循環口である戻り管26
の戻り口側(入口側)は浴槽21の側壁に循環金具27を介
して接続されている。この戻り管26には通水を検知して
オン信号を出力する流水検出センサとしての追い焚き流
水スイッチ28が設けられている。追い焚き熱交換器16の
出口側には追い焚き循環路25の往管29の入口側が接続さ
れており、往管29の出口側は循環金具27を介して浴槽21
の側壁に接続されている。追い焚き熱交換器16は、浴槽
からの循環湯水を導入して風呂バーナ装置6の燃焼火炎
によって加熱し、この加熱した湯を浴槽21に戻すこと
で、風呂の追い焚きを行う。風呂燃焼室4および前記給
湯燃焼室3は、共に、共通の排気口42に連通しており、
給湯バーナ装置5の排気ガスと風呂バーナ装置6の排気
ガスとが共通の排気口42から排出されるようになってい
る。
【0007】前記給湯通路20には湯張り用管32が分岐さ
れて管路22と接続されており、この湯張り用管32には、
注湯制御弁としての注湯弁35と、浴槽水位を検出する水
位検出センサとしての圧力センサ34とが設けられてい
る。
【0008】この種の複合給湯器には、給湯バーナ燃焼
および風呂バーナ燃焼等の制御を行う制御装置56が設け
られており、制御装置56には、リモコン55が接続されて
いる。この制御装置56には、前記流量センサ41等の様々
なセンサからの信号が加えられるようになっており、例
えば、給湯通路20が導かれている台所等の給湯場所に設
けられた給湯栓(図示せず)が開かれ、水道等の水供給
源から給水通路19に水が導入されると、制御装置56は流
量センサ41から入水信号を受けたときに燃焼ファン8を
回転し、ガス供給通路36の元電磁弁8とガス比例弁38と
給湯能力制御弁39を開き、その状態で給湯バーナ装置5
の点着火を行い、炎を検知した以降に、出湯温度センサ
31で検出される出湯温度がリモコン55で設定される設定
温度となるように給湯モードでの給湯運転を制御する。
【0009】この給湯運転の制御に際し、前記制御装置
56には、予め、給湯燃焼の最小燃焼時の燃焼熱量(最小
燃焼熱量)と最大燃焼時の燃焼熱量(最大燃焼熱量)と
が与えられており、制御装置56は、前記最小燃焼熱量か
ら最大燃焼熱量までの範囲内で給湯バーナ燃焼が行われ
るように、ガス供給通路36から給湯バーナ装置5への供
給ガス量と、燃焼ファン8から給湯バーナ装置5への供
給空気量を制御し、これらの制御により、安定した設定
温度の湯が給湯熱交換器15から給湯通路20を経て所望の
給湯場所に供給されるようにしている。
【0010】前記制御装置56は、電磁弁等の注湯弁35を
開けることにより、給湯熱交換器15側で作り出した湯を
追い焚き循環路25を介して浴槽21内に落とし込んで湯張
りを行う湯張りモードの運転動作機能を備えている。こ
の自動湯張り動作はリモコン55等の指令により行われ、
圧力センサ34により湯張りの水位がリモコン55等で設定
される設定水位に達したときに注湯弁35が閉じられて湯
張りの停止が行われ、次に循環ポンプ23を起動して追い
焚きモードでの運転が行われるものである。
【0011】この追い焚き運転に際して、制御装置56
は、まず、追い焚き循環路25の循環ポンプ23を回転させ
て、浴槽21内の湯水を追い焚き循環路25を介して循環さ
せる。そして、追い焚き流水スイッチ28が湯水の流れを
検知したときに、制御装置56は燃焼ファン8を回転し、
電磁弁を開き、点着火により風呂バーナ装置6を燃焼さ
せて追い焚き熱交換器16を通る循環湯水を加熱して浴槽
21内の湯水の追い焚きを行う。
【0012】なお、この追い焚き運転制御に際し、通
常、制御装置56には最大燃焼熱量の値が与えられてお
り、この最大燃焼熱量に対応させたファン回転数で燃焼
ファン8の回転を行い、風呂バーナ装置6のバーナ燃焼
を行って、できるだけ早く追い焚きが行われるようにす
る。そして、風呂温度センサ24で検出される風呂温度が
リモコン55によって設定される風呂設定温度に達したと
きに追い焚き運転を停止する。
【0013】この種の複合給湯器においては、追い焚き
運転の終了時から所定の時間(例えば4時間)にかけて
保温モードに移り、この保温モードでは、例えば30分等
の時間間隔で循環ポンプ23を起動して浴槽湯水を追い焚
き循環路25を通して循環し、このとき風呂温度センサ24
で検出される浴槽湯水の温度が風呂設定温度に対し、所
定の温度を越えて低下したときには、風呂バーナ装置6
を燃焼して浴槽湯水の温度を設定温度に高める等の動作
を行って浴槽湯水の保温を行う。この保温動作におい
て、水位保持機能を備えた風呂装置のものにあっては、
保温モードの期間中、常に、圧力センサ34の水位検出信
号によって浴槽水位を監視し、浴槽水位が設定水位から
許容範囲を越えて低下したときには、注湯弁35を開けて
設定水位までの不足分の水量を給湯熱交換器15側から足
し湯し、浴槽水位を設定水位に保持する保水モードでの
動作を行う。
【0014】なお、従来の複合給湯器には、図7に示す
ように、給湯バーナ装置5の給湯バーナ燃焼の給排気を
行う燃焼ファン8と風呂バーナ装置6の風呂バーナ燃焼
の給排気を行う燃焼ファン9とを個別に設け、個別の燃
焼室7a,7bを備えたものも用いられている。同図に
示す複合給湯器においても、図に示した複合給湯器と同
様に、給湯燃焼室3および風呂燃焼室4は共通の排気口
42に連通しており、この種の複合給湯器においても、給
湯バーナ装置5の排気ガスと風呂バーナ装置6の排気ガ
スとは共通の排気口42から排出されるようになってい
る。
【0015】この種の複合給湯器においては、風呂バー
ナ装置6による風呂バーナ燃焼のみが行われる場合に、
燃焼ファン9のみが回転されるのではなく、燃焼ファン
9と8の両方の回転制御が行われる。それというのは、
図7に示す複合給湯器のように、給湯バーナ装置5の排
気ガスと風呂バーナ装置6の排気ガスとが共通の排気口
42から排出されるタイプの複合給湯器においては、風呂
バーナ装置6の燃焼時に給湯バーナ装置5側の燃焼ファ
ン8の回転を行わないと、前記最大燃焼熱量に対応する
最大燃焼能力で燃焼を行っている風呂バーナ装置6の排
気ガスが給湯側に逆流し、その排気ガスが漏れると非常
に危険であり、その危険を回避するためには、両方の燃
焼ファン8,9を回転させる必要があるのである。な
お、このときの燃焼ファン8の回転数は、燃焼ファン9
の回転数に対応させて、大きな回転数で回転制御され
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8の特性
線aには、上記複合給湯器等の燃焼装置において、前回
の給湯燃焼終了後に給湯熱交換器15内に残留している湯
の残留湯温変化が示されているが、この図から明らかな
ように、給湯燃焼停止後に給湯熱交換器15の本体および
フィン47に保有していた熱等が給湯熱交換器15に残留し
ている湯に徐々に伝播して、残留湯温は設定温度よりも
徐々に上昇していき(この現象を後沸きという)、その
後、時間の経過とともに湯温が次第に自然冷却されて低
下していく。
【0017】そのため、給湯熱交換器15内の湯温が設定
温度よりも高くなる後沸き時間tA内に再出湯を行う
と、設定温度よりも高めのオーバーシュートの湯が出湯
され、また、後沸き時間tA が経過した後にしばらくた
って再出湯を行うと、設定温度よりもかなり温めのアン
ダーシュートの湯が出湯されることとなり、使用者が不
快な思いをすることになる。
【0018】そこで、本出願人は、給湯燃焼運転停止前
の入水温度、出湯温度、出湯流量等の燃焼条件パラメー
タから求められる給湯燃焼停止時の燃焼熱量を求め、こ
の燃焼熱量から給湯熱交換器15内の残留湯の温度特性を
実験や演算等により推定検出し、この推定検出したデー
タに基づいて再出湯湯温の安定化を行う機能(以下、Q
機能と記す)を提案(未公開)している。
【0019】この制御は、前記推定温度データに基づい
て、再出湯湯温安定化可能時間として予め設定される、
給湯燃焼停止時から最長再出湯開始までの設定待機時間
の間行われるものであり、たとえば、上記推定温度デー
タに基づいた湯温の降下量Δkをより早く補償するため
に立ち上げガス量を増加し、Q機能を行うようにしてい
る。
【0020】しかしながら、図6,7に示したような複
合給湯器においては、風呂バーナ装置6の燃焼が行われ
るときに、必ず給湯バーナ装置5側に設けられている燃
焼ファン(図6の装置においては共通の燃焼ファン)8
の回転も、風呂バーナ装置6の燃焼に対応させて大きな
ファン回転数で行われるために、たとえば、給湯バーナ
装置5を保有熱量が小さいバーナ装置により構成した場
合には、燃焼ファン8の回転によって給湯バーナ装置5
側に供給される空気により、給湯バーナ装置5がすぐに
冷却され、その後、燃焼ファン8からの供給空気によっ
て給湯熱交換器15までが冷却されることとなる。そのた
め、例えば、図8の特性線bに示すように、給湯熱交換
器15内の残留湯温の低下の割合が大きく、給湯熱交換器
15内の残留湯温が前記推定温度データと異なってしまう
ために、前記Q機能が達成されず、出湯湯温の安定化を
図ることができなくなってしまう。
【0021】また、給湯バーナ装置5を保有熱量の大き
いバーナ装置により構成した場合には、燃焼ファン8を
回転させると、給湯バーナ装置5の保有熱量が給湯熱交
換器15側に加わって、例えば図8の特性線cに示すよう
に、後沸きが大きくなり、残留湯温が推定温度データと
異なってしまい、このときにもQ機能が達成されず、給
湯器の使用者が不快な思いをすることになってしまう。
【0022】そこで、このように、風呂バーナ燃焼に伴
う燃焼ファン8の回転によって引き起こされる給湯熱交
換器15内の残留湯温低下や上昇の度合をできるだけ小さ
くするために、例えば、前記設定待機時間中に風呂バー
ナ燃焼が行われたときには、燃焼ファン8の回転数が小
さくてすむように、風呂バーナ装置6をできる限り小さ
い燃焼能力で燃焼させることも考えられるが、そのよう
に、風呂バーナ装置6を小さい燃焼能力で燃焼させる
と、風呂の沸き上がりまでにかかる時間が非常に長くな
り、複合給湯器の使い勝手が悪くなってしまうといった
問題が生じる。
【0023】また、風呂バーナ装置6を小さい燃焼能力
で長い間燃焼させると、燃焼ファン8(又は9)から供
給される空気量が小さい状態での燃焼が長く続くことに
より、追い焚き熱交換器16等に結露がつき易くなり、そ
の結露が排気ガス中の窒素化合物(NOx )や硫黄化合
物(SOx )等を含み、ドレンと呼ばれる強酸性の水溶
液の水滴となって追い焚き熱交換器16等に付着し、それ
により追い焚き熱交換器16等の腐食が起こり、寿命が短
くなるといった問題も生じる。
【0024】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、給湯側の再出湯湯温安定化
制御と風呂バーナ燃焼とのバランスを取ることが可能で
あり、使用者が快く使用することが可能な複合給湯器を
提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本第1の発明は、給湯熱
交換器の加熱燃焼を行う給湯バーナと、追い焚き熱交換
器の加熱燃焼を行う風呂バーナと、前記給湯バーナ燃焼
と風呂バーナ燃焼の給排気を行う共通の又は個別の燃焼
ファンとを備え、給湯バーナの排気ガスと風呂バーナの
排気ガスとが共通の排気口から排出されるタイプの複合
給湯器において、再出湯湯温安定化可能時間として予め
設定される給湯燃焼停止時から最長再出湯開始までの設
定待機時間中に風呂バーナの燃焼が行われるときの風呂
バーナの燃焼能力のデータが風呂能力データとして給湯
燃焼停止前の給湯運転条件パラメータに応じて与えられ
ている風呂能力データ記憶部と、給湯燃焼停止時から再
出湯に至るまでの時間の経過を計測する経過時間計測手
段と、給湯燃焼停止前の給湯運転条件パラメータを記憶
する運転条件パラメータ記憶部と、前記設定待機時間中
に風呂バーナの燃焼が行われるときに前記運転条件パラ
メータ記憶部に記憶されている給湯燃焼停止前の給湯運
転条件パラメータと風呂能力データ記憶部に記憶されて
いるデータとを照合し、給湯燃焼停止前の給湯運転条件
パラメータに応じた風呂能力データの燃焼能力でもって
設定待機時間中における風呂バーナの燃焼能力を制御さ
せる風呂能力調整制御部とを有することを特徴として構
成されている。
【0026】また、前記給湯運転条件パラメータは給湯
の出湯量によって与えられ、風呂能力データ記憶部には
出湯量が基準設定出湯量以上の場合と基準設定出湯量未
満の場合に区分されていて、出湯量が基準設定出湯量以
上の範囲には最小燃焼能力のデータが、出湯量が基準設
定出湯量未満の範囲には最大燃焼能力のデータがそれぞ
れ与えられていること、前記給湯運転条件パラメータは
給湯の出湯量によって与えられ、風呂能力データ記憶部
には出湯量の増加量に比例して燃焼能力の減少量を連続
的又は段階的に大きくした風呂能力データが与えられて
いることも本第1の発明の特徴的な構成とされている。
【0027】さらに、本第2の発明は、給湯熱交換器の
加熱燃焼を行う給湯バーナと、浴槽湯水を循環する追い
焚き循環路に組み込まれている追い焚き熱交換器の加熱
燃焼を行う風呂バーナと、追い焚き循環路の循環湯水の
温度を検出する風呂温度センサと、前記給湯バーナ燃焼
と風呂バーナ燃焼の給排気を行う共通の又は個別の燃焼
ファンとを備え、給湯バーナの排気ガスと風呂バーナの
排気ガスとが共通の排気口から排出されるタイプの複合
給湯器において、再出湯湯温安定化可能時間として予め
設定される給湯燃焼停止時から最長再出湯開始までの設
定待機時間中に風呂バーナの燃焼が行われるときの風呂
バーナの燃焼能力のデータが風呂能力データとして浴槽
湯水の温度をパラメータとして与えられている風呂能力
データ記憶部と、給湯燃焼停止時から再出湯に至るまで
の時間の経過を計測する経過時間計測手段と、前記設定
待機時間中に浴槽湯水が追い焚き循環されて風呂バーナ
の燃焼が行われるときに風呂温度センサによって検出さ
れる循環湯水検出温度を取り込み、この循環湯水検出温
度に対応する風呂能力データを前記風呂能力データ記憶
部のデータから求め、この求めた風呂能力データの燃焼
能力でもって設定待機時間中における風呂バーナの燃焼
能力を制御させる風呂能力調整制御部とを有することを
特徴として構成されている。
【0028】また、前記風呂能力データ記憶部には浴槽
湯水の温度が基準設定温度以上の場合と基準設定温度未
満の場合に区分されていて、浴槽湯水の温度が基準設定
温度以上の範囲には最小燃焼能力のデータが、基準設定
温度未満の範囲には最大燃焼能力のデータがそれぞれ与
えられていること、前記風呂能力データ記憶部には浴槽
湯水の温度の上昇量に比例して燃焼能力の減少量を連続
的又は段階的に大きくした風呂能力データが与えられて
いることも本第2の発明の特徴的な構成とされている。
【0029】さらに、本第3の発明は、給湯熱交換器の
加熱燃焼を行う給湯バーナと、浴槽湯水を循環する追い
焚き循環路に組み込まれている追い焚き熱交換器の加熱
燃焼を行う風呂バーナと、給湯熱交換器の出側の給湯通
路と追い焚き循環路とを注湯制御弁を介して連通する注
湯通路と、前記給湯バーナ燃焼と風呂バーナ燃焼の給排
気を行う共通の又は個別の燃焼ファンとを備え、給湯バ
ーナの排気ガスと風呂バーナの排気ガスとが共通の排気
口から排出されるタイプの複合給湯器において、前記注
湯制御弁を開けての湯張りモードと浴槽水位を設定水位
に保持する保水モードの機能を備え、再出湯湯温安定化
可能時間として予め設定される給湯燃焼停止時から最長
再出湯開始までの設定待機時間中に風呂バーナの燃焼が
行われるときの風呂バーナの燃焼能力のデータが風呂能
力データとして与えられる風呂能力データ記憶部が設け
られ、この風呂能力データ記憶部には給湯バーナの燃焼
停止前の運転が注湯制御弁を開けての湯張りモードの運
転の場合には最大燃焼能力のデータが、保水モードの運
転の場合には最小燃焼能力のデータがそれぞれ与えられ
ており、また、給湯燃焼停止時から再出湯に至るまでの
時間の経過を計測する経過時間計測手段と、給湯燃焼に
よる湯張りモードの運転あるいは保水モードの運転が行
われたときにはその運転モードの情報を少なくとも給湯
燃焼停止後再出湯に至る間に記憶する運転条件パラメー
タ記憶部と、前記設定待機時間中に風呂バーナの燃焼が
行われるときに前記運転条件パラメータ記憶部に記憶さ
れている給湯燃焼停止前の給湯の運転モードの情報を読
み出して風呂能力パラメータ記憶部のデータと照合し、
給湯燃焼停止前の給湯の運転モードの情報に応じた燃焼
能力でもって設定待機時間中における風呂バーナの燃焼
能力を制御させる風呂能力調整制御部とを有することを
特徴として構成されている。
【0030】さらに、前記給湯燃焼停止時から再出湯開
始までの設定待機時間の終点からその手前側に解除区間
が設定され、設定待機時間の開始から前記解除区間の開
始までの時間内に風呂バーナの使用がないことが検知さ
れたときに、それ以降の給湯燃焼停止中における風呂バ
ーナの燃焼に際しての風呂能力調整制御部の機能を停止
する能力調整停止部が設けられていることも本発明の特
徴的な構成とされている。
【0031】さらに、前記器具内温度を検出する器具内
温度センサが設けられ、この器具内温度センサによって
検出される器具内検出温度が予め与えられる器具内基準
温度よりも低下したときにはその温度低下量に応じて連
続的に又は段階的に解除区間の時間幅を小さくする方向
に補正する解除区間設定部が設けられていること、前記
器具内温度を検出する器具内温度センサと、器具内温度
によって可変する解除区間のデータが器具内温度に対応
させて与えられているメモリと、器具内温度センサによ
って検出される器具内検出温度を取り込み前記メモリの
記憶データから器具内検出温度に対応する解除区間を設
定する解除区間設定部が設けられていることも本発明の
特徴的な構成とされている。
【0032】上記構成の本第1の発明において、風呂能
力データ記憶部には、再出湯湯温安定化可能時間として
予め設定される給湯燃焼停止時から最長再出湯開始まで
の設定待機時間中に風呂バーナの燃焼が行われるときの
風呂バーナの燃焼能力のデータが、風呂能力データとし
て給湯燃焼停止前の給湯運転条件のパラメータに応じて
与えられており、前記設定待機時間中に再出湯が開始さ
れずに風呂バーナの燃焼が行われるときには、風呂能力
調整制御部により、給湯燃焼停止前の給湯運転条件パラ
メータと風呂能力データ記憶部に記憶されているデータ
との照合が行われ、給湯燃焼停止前の給湯運転条件パラ
メータに応じた風呂能力データの燃焼能力でもって、風
呂バーナの燃焼能力が制御される。
【0033】そのため、給湯運転条件パラメータが給湯
の出湯量によって与えられているときには、例えば、出
湯量が風呂能力データ記憶部に与えられている基準設定
出湯量以上の範囲のときには最小燃焼能力で風呂バーナ
燃焼が制御され、出湯量が基準設定出湯量未満の範囲の
ときには最大燃焼能力で風呂バーナ燃焼の制御が行われ
たり、あるいは、風呂能力データ記憶部に与えられてい
る、給湯の出湯量の増加量に比例して燃焼能力の減少量
を連続的又は段階的に大きくした風呂能力データに応じ
た風呂バーナ燃焼の制御が行われる。
【0034】また、上記構成の本第2の発明において
は、風呂能力データ記憶部には、再出湯湯温安定化可能
時間として予め設定される給湯燃焼停止時から最長再出
湯開始までの設定待機時間中に風呂バーナの燃焼が行わ
れるときの風呂バーナの燃焼能力のデータが、風呂能力
データとして浴槽湯水の温度をパラメータとして与えら
れており、前記設定待機時間中に再出湯が行われずに浴
槽湯水が追い焚き循環されて風呂バーナの燃焼が行われ
るときには、風呂温度センサによって検出される循環湯
水検出温度に基づいて、風呂能力調整制御部によって風
呂バーナの燃焼能力制御が行われる。
【0035】そのため、例えば、前記循環湯水検出温度
が、風呂能力データ記憶部に与えられている基準設定温
度以上の範囲のときには最小燃焼能力で風呂バーナ燃焼
が行われ、循環湯水検出温度が基準設定温度未満の範囲
のときには最大燃焼能力で風呂バーナ燃焼の制御が行わ
れたり、あるいは、風呂能力データ記憶部に与えられて
いる、浴槽湯水の温度の上昇量に比例して燃焼能力の減
少量を連続的又は段階的に大きくした風呂能力データに
基づいて、循環湯水検出温度に対応した風呂バーナ燃焼
能力制御が行われる。
【0036】さらに、上記構成の本第3の発明において
は、風呂能力データ記憶部には、再出湯湯温安定化可能
時間として予め設定される給湯燃焼停止時から最長再出
湯開始までの設定待機時間中に風呂バーナの燃焼が行わ
れるときの風呂バーナの燃焼能力のデータが、風呂能力
データとして、給湯バーナの燃焼停止前の運転が湯張り
モードか保水モードかに対応させて風呂能力データとし
て与えられており、前記設定待機時間中に再出湯が行わ
れずに風呂バーナの燃焼が行われるときには、風呂能力
調整制御部により、給湯燃焼停止前の給湯の運転モード
の情報に応じて、湯張りモードのときには最大燃焼能力
でもって設定待機時間中における風呂バーナの燃焼能力
制御が行われ、保水モードのときには最小燃焼能力でも
って風呂バーナの燃焼能力制御が行われる。
【0037】以上のように、本発明においては、前記設
定待機時間中に風呂バーナ燃焼が行われるときの風呂バ
ーナの燃焼能力データが、例えば給湯燃焼停止前の運転
条件パラメータや、設定待機時間中に行われる風呂バー
ナ燃焼時の浴槽湯水温度等に基づいて、風呂バーナ燃焼
と再出湯湯温安定化制御とのバランスを取るための制御
データとして風呂能力データ記憶部に与えられ、この制
御データに応じて風呂バーナ燃焼能力調整が行われるた
めに、設定待機時間中における風呂バーナ燃焼と再出湯
湯温安定化制御とのバランスが図られ、上記課題が解決
される。
【0038】なお、上記のような風呂バーナの燃焼能力
調整制御が行われているときに、再出湯が開始されたと
きには風呂バーナの燃焼動作は通常運転動作に復帰し、
また、燃焼能力調整制御状態の風呂バーナ燃焼中に再出
湯が開始されずに給湯燃焼停止時からの経過時間が設定
待機時間を越えてしまったときには、給湯熱交換器の残
留湯は冷え切ってしまいコールドスタートとなるため
に、再出湯湯温の安定化動作を継続する必要がなく、上
記風呂燃焼能力の調整制御動作は停止され、風呂バーナ
の燃焼動作は通常運転動作に復帰する。
【0039】さらに、給湯燃焼停止時から再出湯開始ま
での設定待機時間の終点からその手前側に解除区間が設
定されているものにおいては、前記設定待機時間の開始
から前記解除区間の開始までの時間内に風呂バーナの使
用がないことが検知されたときに、能力調整停止部によ
り、解除区間開始以降の給湯燃焼停止中における風呂バ
ーナの燃焼に際しての風呂能力調整制御部の機能が停止
される。
【0040】また、器具内温度を検出する器具内温度セ
ンサが設けられ、この器具内温度センサによって検出さ
れる器具内検出温度によって、前記解除区間の時間幅を
補正したり、解除区間を設定したりする解除区間設定部
が設けられているものにおいては、器具内温度センサの
検出温度によって解除区間の調整が行われる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明にお
いて、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その
重複説明は省略する。本実施形態例の複合給湯器は、図
6に示したシステム構成の複合給湯器を対象にしてお
り、本実施形態例が従来例と異なる特徴的なことは、再
出湯湯温安定化のQ機能を備え、かつ、この再出湯湯温
安定化可能時間として与えられる設定待機時間中に風呂
バーナ燃焼が行われたときの、風呂バーナ燃焼の能力を
制御する特有な回路を構成したことである。また、本実
施形態例では、図6,7の破線で示したように、風呂バ
ーナ装置5側のガスノズルホルダ12の側面側に器具内の
温度を検出する器具内温度センサ53が設けられている。
【0042】図1には、以下に説明する本実施形態例の
特有な回路構成(制御装置56の構成)が示されており、
同図に示すように、この回路は、給湯燃焼制御部43、風
呂燃焼制御部48、経過時間計測手段44、運転条件パラメ
ータ記憶部49、風呂能力データ記憶部51、能力調整停止
部45、メモリ46、風呂能力調整制御部50を有して構成さ
れており、必要に応じて、解除区間設定部54が設けられ
るようになっている。
【0043】給湯燃焼制御部43は、従来例と同様に、給
湯モード、湯張りモード、保水モード等の各モードでの
給湯燃焼運転を制御するものであり、各制御の詳細は従
来例と同様であるので、その説明は省略する。なお、本
実施形態例の給湯燃焼制御部43は、台所等の給湯栓が閉
められて流量センサ41が水の流れの停止を検知し流量停
止信号を出力すると、給湯燃焼停止信号を経過時間計測
手段44に出力し、その逆に、給湯栓が開けられて流量セ
ンサ41が流水を検知し、流水信号を出力すると、給湯燃
焼開始信号を出力する。また、給湯燃焼停止時に、給湯
燃焼停止前の給湯運転条件パラメータを運転条件パラメ
ータ記憶部49に加える。
【0044】運転条件パラメータ記憶部49は、給湯燃焼
制御部43から加えられる燃焼運転停止前の給湯の出湯量
等の給湯運転条件パラメータを記憶する。
【0045】経過時間計測手段44はタイマ(以下Qタイ
マと記す)を有して構成され、給湯燃焼制御部43からの
給湯燃焼停止信号を受けて、給湯バーナ装置5の燃焼が
停止し再出湯待機状態となったと判断し、Qタイマをタ
イマ駆動させると共に再出湯待機開始信号を風呂能力調
整制御部50と能力調整停止部45に出力する。Qタイマ駆
動状態で給湯栓が開けられて給湯燃焼制御部43から給湯
燃焼開始信号が出力されると、再出湯開始であると判断
してQタイマを停止させ、同時に再出湯開始信号を能力
調整停止部45に出力し、次の再出湯待機時間計測に備え
Qタイマをリセットする。
【0046】風呂能力データ記憶部51には、前記設定待
機時間中に再出湯が行われずに風呂バーナ装置6の燃焼
が行われるときの風呂バーナ装置6の燃焼能力のデータ
が、風呂能力データとして、浴槽湯水の温度をパラメー
タとして与えられており、浴槽湯水の追い焚き循環によ
り循環ポンプ23を駆動させたときに、風呂温度センサ24
によって検出される浴槽の循環湯水検出温度が予め与え
られる基準設定温度以上の場合と基準設定温度未満の場
合に区分され、図2の(a)に示すように、浴槽湯水の
温度が基準設定温度A以上の範囲には最小燃焼能力のデ
ータが、基準設定温度未満の範囲には最大燃焼能力のデ
ータがそれぞれ与えられている。
【0047】風呂能力調整制御部50は、前記Q機能待機
中に浴槽湯水が追い焚き循環されて風呂バーナ装置6の
燃焼が行われるときに、風呂温度センサ24によって検出
される循環湯水検出温度(風呂入水温度)を取り込み、
この循環湯水検出温度に対応する風呂能力データを風呂
能力データ記憶部51のデータから求め、この求めた風呂
能力データの燃焼能力でもって設定待機時間中における
風呂バーナ装置6の燃焼能力を風呂燃焼制御部48によっ
て制御させるものである。風呂能力調整制御部50は、給
湯燃焼が停止したことを示す経過時間計測手段44の再出
湯待機開始信号を受けると能力調整制御待機状態とな
り、この状態で、風呂バーナ装置6側のフレームロッド
電極(図示せず)が火炎を検知すると、風呂バーナ装置
6の燃焼が行われたと判断して、下記の能力調整制御指
令動作を開始する構成となっている。
【0048】なお、風呂バーナ装置6の燃焼が給湯燃焼
停止以前から給湯燃焼停止以降も引き続き行われる場合
にも、給湯燃焼停止時に下記の能力調整制御指令動作を
開始し、また、給湯燃焼停止時から再出湯開始時あるい
は設定待機時間までの間に何度も風呂バーナ装置6の燃
焼の開始・停止が繰り返されるときには風呂バーナ装置
6の燃焼開始の度に下記能力調整制御指令動作を行う。
【0049】風呂能力調整制御部50は、風呂温度センサ
24によって検出される循環湯水検出温度の値を受けて、
この循環湯水検出温度が前記図2の(a)に示した基準
設定温度A未満のときには、風呂燃焼制御部48に最大燃
焼指令を加え、風呂燃焼制御部48によってガス比例弁38
の開弁量および燃焼ファン8の回転数等を制御させて、
風呂バーナ装置6の燃焼能力が最大となるように制御さ
せる。また、前記循環湯水検出温度が基準設定温度A以
上のときには、風呂燃焼制御部48に最小燃焼指令を加
え、ガス比例弁38の開弁量や燃焼ファン8の回転数等の
制御により風呂バーナ装置6が最小燃焼能力で燃焼する
ように制御させる。また、循環湯水検出温度(風呂戻り
湯温)が基準設定温度A付近のときのハンチング防止の
ために、図2の破線に示すようにヒステリシスを持たせ
てもよい。
【0050】なお、風呂温度センサ24によって検出され
る循環湯水検出温度は、風呂燃焼制御部48から間接的に
取り込んでもよいし、図1の鎖線に示すように、風呂温
度センサ24から直接取り込むようにしてもよい。
【0051】メモリ46には、例えば、図3に示すよう
に、再出湯湯温の安定化時間としての設定待機時間TR
(例えば510 秒)と、設定待機時間TR の終点から手前
側に設けられる解除区間TS (例えば90秒)が予め与え
られている。
【0052】能力調整停止部45は、給湯燃焼停止を示す
前記経過時間計測手段44の再出湯待機開始信号を受ける
と、前記経過時間計測手段44のQタイマの計測時間(給
湯燃焼停止時からの経過時間)TQ のサンプリングを開
始し、また、前記メモリ46から設定待機時間TR (例え
ば510 秒)および解除区間TS (例えば90秒)を読み出
し、前記TR からTS を差し引いた能力調整制御待機時
間(例えば420 秒)を算出する。
【0053】能力調整停止部45は、給湯燃焼停止時から
の経過時間TQ が前記解除区間内に入ったことを示す能
力調整制御待機時間を越えるまで、風呂バーナ装置6の
燃焼が行われなかったことを検知したときには、前記解
除区間内に、風呂バーナ装置6の燃焼が開始され燃焼フ
ァン8が回転駆動しても燃焼ファン8の回転駆動に起因
する冷却促進現象(設定待機時間TR の終点付近におい
ては、給湯バーナ装置5の保有熱量にかかわらず、燃焼
ファン8の回転により冷却促進現象が生じる)の度合は
小さく、例えば、風呂燃焼能力を最小燃焼とする制御指
令を行わなくても再出湯湯温の安定化を成すことができ
ると判断して、前記風呂能力調整制御部50に能力調整制
御待機状態解除用の解除信号を出力する。風呂能力調整
制御部50では、解除信号を受けて能力調整制御待機状態
を解除し、これ以降に風呂バーナ装置6の燃焼開始を検
知しても前記能力調整制御指令動作は行われない。
【0054】また、能力調整停止部45は、給湯燃焼停止
中における前記解除区間の以前に風呂燃焼能力の調整制
御が開始・継続されている状態で、再出湯が開始されず
に給湯燃焼停止時からの経過時間TQ が再出湯湯温安定
化可能時間である設定待機時間TR を越えたときには、
給湯熱交換器15の残留湯は冷え切ってしまいコールドス
タートとなるために風呂燃焼能力の調整制御による再出
湯湯温の安定化動作を継続する必要がないと判断し、能
力調整制御停止用の停止信号を風呂能力調整制御部45に
出力する。
【0055】風呂能力調整制御部50では、上記停止信号
を受けると能力調整制御停止信号を風呂燃焼制御部48に
出力する。
【0056】また、能力調整停止部45は、給湯燃焼開始
を示す再出湯開始信号を経過時間計測手段44から受け取
ると、能力調整制御停止用の停止信号を風呂能力調整制
御部50に出力し、風呂能力調整制御部50は能力調整制御
待機状態のとき(Q機能待機中)にはその状態を解除
し、前記風呂燃焼能力調整制御中であるときには能力調
整制御停止信号を風呂燃焼制御部48に出力する。
【0057】風呂燃焼制御部48は、風呂能力調整制御部
50から加えられる最大又は最小燃焼制御指令を受けて、
能力調整制御待機状態、すなわち、Q機能待機中には、
風呂温度センサ24によって検出される循環湯水検出温度
に応じた風呂バーナ装置6の燃焼能力制御を行い、Q機
能待機中以外(風呂能力調整制御部45から風呂能力調整
停止信号を受けたときを含む)のときには、従来例と同
様に風呂バーナ装置6による風呂燃焼の制御を行う。
【0058】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例でも従来例と同様に、給湯燃焼制御部
43および風呂燃焼制御部48により、それぞれ、給湯モー
ド、湯張りモード、追い焚きモード、保温モード等の各
モードでの動作制御が行われ、また、本実施形態例で
は、Q機能を備えた複合給湯器であるために、Q機能待
機中に再出湯が行われたときには、前記のように、給湯
燃焼運転停止前の燃焼熱量から推定検出される推定温度
データに基づいて再出湯湯温安定化制御が行われる。そ
して、本実施形態例においては、Q機能待機中に風呂バ
ーナ装置6の燃焼が行われるときには、風呂温度センサ
24によって検出される循環湯水検出温度(風呂戻り湯
温)に対応させて、風呂能力調整制御部50が最大燃焼指
令又は最小燃焼指令を風呂燃焼制御部48に加え、風呂燃
焼制御部48による風呂バーナ装置6の燃焼能力制御が行
われる。
【0059】図4には、Q機能待機中に風呂バーナ装置
6の燃焼が行われるときの本実施形態例の動作がフロー
チャートにより具体的に示されている。同図に示よう
に、ステップ101 で、台所等の給湯栓(図示せず)が閉
められて流量センサ41により水の流れの停止が検知さ
れ、出湯停止信号が出力されると、ステップ102 で、経
過時間計測手段44のQタイマがオンとなり、Qタイマの
駆動開始からの経過時間TQ が測定され、能力調整停止
部45、風呂能力調整制御部50に加えられる。
【0060】そして、風呂能力調整制御部50により、こ
の経過時間TQ の値が、メモリ46に予め与えらている設
定待機時間TR および解除区間TS から求められる能力
調整制御待機時間と比較され、この能力調整制御待機時
間中に再出湯が行われずに、ステップ103 に示すよう
に、風呂バーナ装置6の燃焼が行われたときには、ステ
ップ104 で、風呂能力調整制御部50は、風呂温度センサ
24により検出される循環湯水検出温度を前記基準設定温
度Aと比較し、循環湯水検出温度が前記基準設定温度A
以上のときには、ステップ106 で、風呂燃焼号数を小さ
くして、最小燃焼能力での風呂バーナ燃焼を行うよう
に、風呂燃焼制御部48に最小燃焼指令を加え、風呂燃焼
制御部48によって、最小燃焼能力でのバーナ燃焼制御を
行う。
【0061】一方、ステップ104 で、循環湯水検出温度
が基準設定温度A未満であると判断されたときには、風
呂能力調整制御部50は、ステップ105 で、風呂燃焼号数
を大きくして最大燃焼能力で風呂バーナ燃焼を行うよう
に最大燃焼指令を風呂燃焼制御部48に加え、風呂燃焼制
御部48によって、最大燃焼能力での風呂バーナ燃焼制御
を行う。
【0062】そして、これらの制御は、ステップ107
で、給湯側での再出湯が行われるか、ステップ108 で、
Qタイマから出力される経過時間TQ が前記能力調整制
御待機時間の終了に達するまでの間行われることにな
る。
【0063】本実施形態例によれば、上記動作により、
Q機能待機中に風呂バーナ装置6の燃焼が行われるとき
に、循環湯水検出温度に応じて、循環湯水温度が風呂の
設定温度よりも少し低めの基準設定温度A以上のときに
は、風呂バーナ装置6の燃焼能力が最小燃焼能力とされ
るために、このときの燃焼ファン8の回転数は小さく、
したがって、給湯熱交換器15内の残留湯温が、図8の特
性線bに示すように極端に低下したり、特性線cに示す
ように後沸きの温度が極端に上昇したりするようなこと
はなく、給湯燃焼停止前の燃焼熱量によって推定検出さ
れる推定温度特性線aにほぼ近い残留湯温特性が得られ
る。そのため、前記設定待機時間TR 中に再出湯が行わ
れたときに、特性線aに基づいて再出湯湯温安定化制御
を図ることが可能となり、Q機能を達成することができ
る。
【0064】また、前記循環湯水検出温度が前記基準設
定温度A未満であり、例えば、浴槽湯水が水の状態から
追い焚きを行って風呂を沸かすようなときには、風呂燃
焼号数を大きくして最大燃焼能力での風呂バーナ燃焼が
行われるために、Q機能のみを有する燃焼装置と異な
り、風呂の追い焚き運転を最短時間で行うことが可能と
なる。
【0065】なお、このように、最大燃焼能力で風呂バ
ーナ燃焼が行われているときに、給湯側での再出湯が行
われたときには、出湯湯温がリモコンによる設定温度か
ら外れた湯温となるが、通常、風呂を水から沸かしなが
らシャワーを用いることはあまりないために、出湯湯温
の変動による支障はあまりない。また、循環湯水検出温
度が基準設定温度以上であり、風呂の設定温度に近いと
きには、最小燃焼能力で風呂バーナ燃焼を行っても、追
い焚きに長い時間がかかって利用者が不快な思いをする
ことはなく、また、循環湯水検出温度が高いときには、
風呂バーナ装置6の燃焼能力を小さくしても、追い焚き
熱交換器16等に結露が生じ易いことはなく、結露による
追い焚き熱交換器16の耐久性の低下等の問題はない。
【0066】次に、本発明の複合給湯器の第2の実施形
態例について説明する。本実施形態例も上記第1の実施
形態例と同様に、図1に示す制御部回路構成を有してお
り、本実施形態例が上記第1の実施形態例と異なる特徴
的なことは、風呂能力データ記憶部51に、設定待機時間
中に再出湯が行われずに風呂バーナ装置6の燃焼が行わ
れるときの風呂バーナ装置6の燃焼能力のデータが給湯
燃焼停止前の給湯運転条件パラメータに応じて与えられ
ていることと、風呂能力調整制御部50が、風呂能力デー
タ記憶部51に記憶されているデータと前記運転条件パラ
メータ記憶部49に記憶されている給湯燃焼停止前の給湯
運転条件パラメータとを照合して風呂バーナ装置6の燃
焼能力を制御させるようにしたことである。
【0067】本実施形態例では、風呂能力データ記憶部
51には、給湯燃焼停止前の給湯運転条件パラメータは給
湯の出湯量によって与えられており、図2の(a)に示
したグラフの横軸を、循環湯水温度の代わりに給湯運転
停止前の出湯量に置き換えたデータが与えられており、
風呂能力は出湯量が基準設定出湯量以上の場合と基準設
定出湯量未満の場合に区分されている。そして、出湯量
が基準設定出湯量以上の範囲には最小燃焼能力のデータ
が、出湯量が基準設定出湯量未満の範囲には最大燃焼能
力のデータが与えられている。なお、このグラフデータ
にも、上記第1の実施形態例と同様に、ハンチング防止
のために、同図の破線に示すようなヒステリシスを持た
せてもよい。
【0068】本実施形態例の上記以外の構成は前記第1
の実施形態例と同様に構成されている。そして、本実施
形態例では、図4に示したフローチャートにおけるステ
ップ104 の風呂能力調整制御部50による判断動作を、給
湯燃焼停止前の出湯量によって行い、出湯量が基準設定
出湯量以上の場合には、ステップ106 で風呂燃焼号数を
小さくして最小燃焼能力での風呂バーナ燃焼制御が行わ
れ、前記出湯量が基準設定出湯量未満のときには、ステ
ップ105 で風呂燃焼号数を大きくして最大燃焼能力での
風呂バーナ燃焼制御が行われる。
【0069】そのため、本実施形態例によれば、給湯燃
焼停止前の出湯量が多く、複合給湯器の利用者が、シャ
ワー等を断続的に利用していると推定されるときには、
風呂バーナ燃焼よりもQ機能の達成が優先されるため
に、再出湯湯温の変動が小さくなり、湯温変動に敏感な
体の部分に湯を受けても利用者は快く湯を利用すること
が可能となり、一方、出湯量が少く、台所等で少量の湯
の出湯が断続的に行われていると推定されるときには、
風呂バーナ燃焼が優先されて風呂の沸き上がり時間を早
くすることが可能となり、上記第1の実施形態例と同様
の効果を奏することができる。
【0070】次に、本発明の複合給湯器の第3の実施形
態例について説明する。本実施形態例も上記第1、第2
の実施形態例と同様のシステム構成を有し、図1に示す
制御回路を有している。本実施形態例が上記実施形態例
と異なる特徴的なことは、風呂能力データ記憶部51に、
設定待機時間中に再出湯が行われずに風呂バーナ装置6
の燃焼が行われるときの風呂バーナ装置6の燃焼能力の
データが、給湯バーナ装置5の燃焼停止前の運転が湯張
りモードの運転と保水モードの運転の場合とに応じて与
えられていることと、風呂能力調整制御部50が、このモ
ードの違いに対応させて風呂バーナ燃焼を制御するよう
にしたことである。
【0071】本実施形態例における風呂能力データ記憶
部51には、給湯バーナ装置6の燃焼停止前の運転が注湯
弁35を開けての湯張りモードの運転の場合には最大燃焼
能力のデータが風呂能力データとして与えられており、
保水モードの運転の場合には最小燃焼能力のデータが風
呂能力データとして与えられている。
【0072】風呂能力調整制御部50は、Q機能待機中に
風呂バーナ装置6の燃焼が行われるときには、運転条件
パラメータ記憶部49に記憶されている給湯燃焼停止前の
給湯の運転モードの情報を読み出して、風呂能力データ
記憶部51のデータと照合し、給湯燃焼停止前の給湯の運
転モードの情報に応じた燃焼能力でもってQ機能待機中
における風呂バーナ装置6の燃焼能力を制御させる。
【0073】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、図5のフローチャートに示すように、ステップ201
で給湯バーナ装置5の燃焼が行われていると判断される
ときに、ステップ208 で、注湯弁35が開いているか否か
を判断し、注湯弁35が開いているときには、ステップ20
9 で注湯弁ON実績フラグをセットし、一方、注湯弁35
が閉じているときには、ステップ210 で、注湯弁ON実
績フラグをクリアし、その状態でステップ201 に戻り、
ステップ201 で、給湯燃焼が停止されたと判断したとき
には、ステップ202 に進む。
【0074】そして、ステップ202 で、風呂バーナ装置
6の燃焼が行われたと判断されたときには、ステップ20
3 で、Q機能待機中か否かを判断し、Q機能待機中でな
いときには、ステップ207 で、最大燃焼能力での風呂バ
ーナ燃焼を行い、Q機能待機中のときには、ステップ20
4 に進む。
【0075】ステップ204 では、複合給湯器が保温モー
ドでの動作中であるか否かを判断し、保温モードでの動
作中であると判断されたときには、たとえ、給湯燃焼停
止前に注湯弁35が開けられて注湯が行われていたとして
も、この注湯は保水モードの動作による注湯であり、循
環湯水検出温度はほぼ設定温度付近であるため、このと
きの風呂バーナ燃焼は、ステップ206 で、最小燃焼能力
での燃焼が行われる。
【0076】また、ステップ204 で、保温モードでの動
作中でないと判断されたときには、ステップ205 で、注
湯弁ON実績フラグがセットされているか否かを判断
し、セットされているときには、給湯燃焼停止前の注湯
が注湯弁35を開けての湯張りモードでの動作中であった
と判断されるために、このときには、ステップ207 で、
風呂バーナ装置6の燃焼が最大燃焼能力で行われ、ステ
ップ205 で、注湯弁ON実績フラグがセットされていな
いと判断されたときには、給湯燃焼停止前の動作が湯張
りモードでの動作中ではなかったと判断されるために、
ステップ206 で最小燃焼能力での風呂バーナ燃焼が行わ
れる。
【0077】本実施形態例によれば、上記動作により、
Q機能待機中に風呂バーナ装置6の燃焼が行われたとき
に、給湯燃焼停止前の注湯動作が、湯張りモードでの動
作であり、風呂を早く沸かす必要があるときには、Q機
能を達成するよりも風呂バーナ燃焼を優先させて最大燃
焼能力での燃焼が行われるために、風呂の沸き上がり時
間を早くすることが可能となり、一方、給湯燃焼停止前
の動作が保温モード中の保水モードでの動作であり、循
環湯水検出温度はほぼ設定温度付近であるために、小さ
い燃焼能力で風呂バーナ燃焼を行っても沸き上がりに長
い時間がかからないようなときには、Q機能の達成が行
われることになり、上記第1、第2の実施形態例と同様
の効果を奏する。
【0078】次に、本発明の複合給湯器の第4の実施形
態例を図1に基づいて説明する。本実施形態例が前記第
1、第2、第3の実施形態例と異なる最も特徴的なこと
は、解除区間設定部54が設けられることである。なお、
本実施形態例では、メモリ46には、前記の如く、設定待
機時間TR (例えば510 秒)、解除区間TS (例えば90
秒)が予め与えられると共に、器具内基準温度および解
除区間補正データが予め実験や演算等により求め与えら
れている。上記解除区間補正データは、上記器具内基準
温度に対する器具内温度の降下量が大きくなるに伴い、
解除区間を短縮させる方向に解除区間を補正するための
補正区間のデータであり、補正区間が上記器具内温度の
降下量に連続的又は段階的に対応した表データやグラフ
データとして、あるいは演算式データとして与えられて
いる。
【0079】解除区間設定部54は、給湯燃焼が停止して
給湯燃焼制御部43が給湯燃焼停止信号を出力すると、器
具内温度センサ53における検出器具内温度の取り込みを
開始し、この検出器具内温度と前記メモリ46の器具内基
準温度とを比較し、検出器具内温度が器具内基準温度よ
り低いときには、器具内基準温度から検出器具内温度を
差し引き、器具内基準温度に対する検出器具内温度の降
下量を算出する。
【0080】解除区間TS は、器具内温度が器具内基準
温度以上であると想定して設定されたものであり、器具
内温度が器具内基準温度より下がってしまったときに
は、その低下分だけ風呂バーナ燃焼に伴う燃焼ファンの
回転駆動に起因する冷却促進現象が大きく現れてしま
う。その大きく現れる冷却促進現象分を抑制するため
に、器具内基準温度に対する器具内温度の降下分だけ解
除区間TS を短縮する方向に補正する必要が生じてく
る。
【0081】そこで、解除区間設定部54は、前記の如
く、検出器具内温度が器具内基準温度より下がりその降
下量が算出されると、降下量の大きさに応じて解除区間
を短縮する補正を行う必要があると判断し、算出降下量
を前記メモリ46の解除区間補正データに照合し算出降下
量に対応する補正区間を検出し、前記メモリ46の解除区
間TS を読み出し解除区間TS を補正区間分だけ短縮す
る方向に補正し、補正解除区間を能力調整停止部45に出
力する。
【0082】なお、上記器具内温度センサ53における検
出器具内温度の取り込み、および検出器具内温度と器具
内基準温度との比較動作は、給湯燃焼停止開始時から補
正解除区間(補正が行われていないときには解除区間T
S )の開始時まで繰り返し行われ、検出器具内温度と器
具内基準温度との比較の結果、器具内基準温度に対して
検出器具内温度が低下しているときには、補正解除区間
は検出・継続される。
【0083】能力調整停止部45は、解除区間設定部54の
補正解除区間(例えば80秒)を受けると、設定待機時間
R (例えば510 秒)から補正解除区間を差し引いて補
正能力調整制御待機時間(例えば430 秒)を算出し、以
前に算出した能力調整制御待機時間(例えば420 秒)を
補正能力調整制御待機時間(430 秒)に置き換え、能力
調整制御待機時間の変更を行う。
【0084】また、能力調整停止部45は第1〜第3の実
施形態例同様に経過時間計測手段44の計測時間をサンプ
リングし、給湯燃焼停止時からの経過時間TQ が能力調
整制御待機時間を越えると、前記解除区間設定部54の解
除区間補正動作を終了させる。
【0085】第4の実施形態例によれば、上記第1〜第
3の実施形態例と同様の効果を奏し、さらに、器具内温
度が器具内基準温度より下がっているために冷却促進現
象が想定されたものより大きく現れる場合にも、器具内
基準温度に対する器具内温度の降下量に応じて解除区間
を短縮補正するので、冷却促進現象が想定されたものよ
り大きくなった影響時間部分を解除区間から外すことが
でき、器具内温度の大きな降下があっても確実に再出湯
湯温の安定化を行うことができる。
【0086】以下に第5の実施形態例を図1に基づいて
説明する。本実施形態例が上記第4の実施形態例と異な
る特徴的なことは、解除区間が予め固定的に与えられる
のではなく、解除区間設定部54が器具内温度に応じて解
除区間を自ら設定するようにしたことである。なお、本
実施形態例では、メモリ46には、上記実施形態例と同様
に設定待機時間TR が予め与えられており、本実施形態
例では、器具内温度が下がるにつれて解除区間が短くな
る解除区間のデータが実験や演算等により求められ器具
内温度に連続的又は段階的に対応させた表データやグラ
フデータとして、あるいは演算式データとして与えられ
ている。
【0087】解除区間設定部54は、給湯燃焼が停止し給
湯燃焼制御部43が給湯燃焼停止信号を出力すると、器具
内温度センサ53が検出する器具内温度のサンプリングを
開始し、この器具内温度のサンプリング値を前記メモリ
46の解除区間データに照合し、サンプリング値に対応す
る解除区間を検出設定し、能力調整停止部45に出力す
る。なお、解除区間は器具内温度のサンプリングの度に
検出されて更新設定される。
【0088】能力調整停止部45は、上記解除区間設定部
54で検出設定された解除区間を受け取ると、設定待機時
間TR から解除区間を差し引き能力調整制御待機時間を
算出し、以前に能力調整制御待機時間が算出されている
ときには前の能力調整制御待機時間を新たに算出した能
力調整制御待機時間に置き換え、能力調整制御待機時間
の変更を行う。
【0089】また、能力調整停止部45は、第1〜第3の
実施形態例と同様に経過時間計測手段44の計測時間をサ
ンプリングし、給湯燃焼停止時からの経過時間TQ が検
出された解除区間内に入ったことを示す能力調整制御待
機時間を越えると、解除区間の設定を行う必要がないと
判断して解除区間設定終了用の信号を解除区間設定部54
に出力し、解除区間の設定動作を終了させる。
【0090】上記以外の構成は、第4の実施形態例と同
様であるのでその説明は省略する。
【0091】第5の実施形態例によれば、器具内温度に
対応させて解除区間を設定するので、前記第4の実施形
態例同様の優れた効果を奏することができる。
【0092】なお、本発明は、上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の態様を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、給湯燃焼制御部43の流量
センサ41が流水停止・流水開始を検知したときに給湯燃
焼が停止あるいは開始したと判断し、給湯燃焼停止を知
らせる信号あるいは給湯燃焼開始を知らせる信号を出力
していたが、フレームロッド電極等の他のセンサ出力情
報や、給湯バーナ装置5のガス供給通路の電磁弁37の開
・閉弁信号により給湯燃焼の開始・停止信号を判断し、
上記の如く、給湯燃焼の開始・停止を示す信号を出力し
てもよい。
【0093】また、上記第1の実施形態例では、風呂能
力データ記憶部51には、図2の(a)に示したように、
浴槽湯水の温度が基準設定温度以上の範囲には最小燃焼
能力のデータを与え、浴槽湯水温度が基準設定温度未満
の範囲には最大燃焼能力のデータを与えたが、風呂能力
データ記憶部51には、例えば、図2の(b),(c)に
示すように、浴槽湯水の温度の上昇量に比例して、燃焼
能力の減少量を連続的又は段階的に大きくした風呂能力
データを与えてもよい。なお、同図の(c)に示すよう
な風呂能力データを与えるに際し、同図の破線に示すよ
うに、ハンチング防止のためにヒステリシスを設けても
よい。
【0094】そして、このような風呂能力データが風呂
能力データ記憶部51に与えられたときにも、風呂能力調
整制御部50は、このような関係データに基づいて循環湯
水検出温度に対応する風呂能力データを求めて、求めた
風呂能力データの燃焼能力でもってQ機能待機中におけ
る風呂バーナ装置6の燃焼能力を制御させるようにす
る。
【0095】また、上記第2の実施形態例では、風呂能
力データ記憶部51には、給湯燃焼停止前の給湯の出湯量
が、基準設定出湯量以上の範囲には最小燃焼能力のデー
タを与え、出湯量が基準設定出湯量未満の範囲には最大
燃焼能力のデータをそれぞれ与えたが、風呂能力データ
を給湯の出湯量によって与える場合にも、例えば図2の
(b)又は(c)に示すように、出湯量の増加量に比例
して燃焼能力の減少量を連続的又は段階的に大きくした
風呂能力データを与えてもよい。この場合にも、同図の
(c)の破線に示すように、ハンチング防止のためにヒ
ステリシスを設けてもよい。
【0096】このように、風呂能力データ記憶部51に与
える風呂能力データとして、図2の(b),(c)に示
すような、浴槽湯水の温度の上昇量や給湯運転停止前の
出湯量の増加量に比例して燃焼能力の減少量を大きくす
れば、例えば浴槽湯水の温度の違いにより風呂バーナ燃
焼能力をきめ細かく調整制御したり、シャワー等を利用
する人によって利用時の出湯量が異なっていても、その
出湯量に応じてQ機能待機中の風呂バーナ燃焼能力をき
め細かく調整制御したりすることができるために、風呂
バーナ装置6の燃焼に及ぼす影響を小さくすることがで
きる。
【0097】さらに、風呂能力データ記憶部51に、給湯
燃焼停止前の給湯運転条件パラメータとして、給湯の出
湯量以外のパラメータに対応する風呂能力データを与
え、このデータと給湯燃焼停止前の給湯運転条件パラメ
ータとを風呂能力調整制御部50により照合し、給湯運転
条件パラメータに応じた風呂能力データの燃焼能力でも
ってQ機能待機中における風呂バーナ装置6の燃焼能力
を制御させるようにしてもよい。
【0098】さらに、上記実施形態例では、いずれも設
定待機時間の終点からその手前側に解除区間を設定し、
給湯燃焼停止時から解除区間を差し引いた能力調整制御
待機時間を求め、この時間内に再出湯が行われずに風呂
バーナ装置6の燃焼が行われるときの風呂バーナ燃焼の
制御を行うようにしたが、解除区間は必ずしも設定する
必要はなく、給湯燃焼停止時から設定待機時間の終点ま
でを能力調整制御状態(Q機能待機状態)としてもよ
い。
【0099】さらに、上記実施形態例では、図6に示し
たシステム構成を有する複合給湯器を対象としたが、本
発明の複合給湯器は、図7に示したような、給湯側と風
呂側との別々の燃焼ファン8,9を有する複合給湯器と
してもよい。このときにも風呂バーナ燃焼の調整制御に
伴い、燃焼ファン9の回転が調整制御されると、燃焼フ
ァン9の回転に連動して給湯バーナ装置5側の燃焼ファ
ン8の回転も調整されることになり、上記実施形態例と
同様の効果を奏する。
【0100】さらに、上記実施形態例では、器具内温度
センサ53を給湯側のノズルホルダ12の側面側に設けた
が、器具内温度センサ53は必ずしもノズルホルダ12の側
面側に設けるとは限らず、器具内の温度が検出できる適
宜の場所に配設すればよく、また、場合によっては、器
具内温度センサ53を省略することもできる。
【0101】さらに、上記実施形態例では、ガス供給通
路36に、1つのガス比例弁38を設けたが、図9に示すよ
うに、ガス供給通路36を分岐させた分岐通路に、給湯側
と風呂側にそれぞれガス比例弁38a,38bを介設しても
よい。このように構成したときには、図1の鎖線に示す
ように、給湯側のガス比例弁38aは給湯燃焼制御部43に
よって制御され、風呂側のガス比例弁38bは風呂燃焼制
御部48によって制御されることになる。
【0102】さらに、上記実施形態例では、ガスを燃料
として燃焼運転を行う複合給湯器について述べたが、本
発明の複合給湯器は、石油等の他の燃料を用いる複合給
湯器にも適用されるものである。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、再出湯湯温安定化可能
時間として予め設定される給湯燃焼停止時から最長再出
湯開始までの設定待機時間中に再出湯が行われずに風呂
バーナの燃焼が行われるときには、風呂能力調整制御部
により、給湯燃焼停止前の給湯運転条件パラメータや、
風呂バーナの燃焼開始時の浴槽湯水の温度や、給湯燃焼
停止前の動作モードの種類等の各パラメータに基づい
て、風呂バーナの燃焼能力を制御させる構成としたため
に、設定待機時間中に風呂バーナ燃焼が行われたとき
に、再出湯湯温安定化制御と風呂バーナ燃焼のうち、ど
ちらを優先させれば良いかを前記各パラメータに基づい
て的確に判断決定し、風呂バーナの燃焼能力を制御させ
ることにより、風呂バーナ燃焼と再出湯湯温安定化制御
とのバランスをとり、使用者が快く使用することができ
る複合給湯器とすることが可能となる。そして、例え
ば、設定待機時間中は、常に風呂バーナの燃焼を最小燃
焼能力での燃焼とする場合と異なり、追い焚き熱交換器
の寿命を短くすることもなく、長期に渡って快適に使用
できる寿命の長い複合給湯器を提供することができる。
【0104】また、解除区間を設けた構成にあっては、
給湯燃焼停止時から解除区間の開始までに風呂バーナの
燃焼が行われないときには、解除区間内に風呂バーナの
燃焼が開始されても風呂燃焼能力の調整制御を行わない
ので、例えば風呂燃焼能力の低下制御に起因する使い勝
手が悪くなるという問題や、器具の耐久性の悪化の問題
等を軽減させることができ、かつ、再出湯湯温の安定化
を成すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合給湯器の実施形態例の制御部
要部構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態例の制御部に設けられる風呂能力デ
ータ記憶部に与えられる風呂能力データの一例を示すグ
ラフである。
【図3】本発明に係る複合給湯器における解除区間設定
例を示す説明図である。
【図4】上記実施形態例の動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図5】上記実施形態例の動作の別の例を示すフローチ
ャートである。
【図6】給湯バーナの排気ガスと風呂バーナの排気ガス
とが共通の排気口から排出されるタイプの複合給湯器の
一例を示すシステム構成図である。
【図7】給湯バーナの排気ガスと風呂バーナの排気ガス
とが共通の排気口から排出されるタイプの複合給湯器の
別の例を示すシステム構成図である。
【図8】給湯燃焼停止以降の給湯熱交換器内の残留湯温
の時間的変化の説明図である。
【図9】本発明に係る複合給湯器の他の実施形態例の構
成説明図である。
【符号の説明】
8,9 燃焼ファン 42 排気口 43 給湯燃焼制御部 44 経過時間計測手段 45 能力調整停止部 48 風呂燃焼制御部 49 運転条件パラメータ記憶部 50 風呂能力調整制御部 51 風呂能力データ記憶部 53 器具内温度センサ 54 解除区間設定部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図9】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 喜久雄 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 福澤 清 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯熱交換器の加熱燃焼を行う給湯バー
    ナと、追い焚き熱交換器の加熱燃焼を行う風呂バーナ
    と、前記給湯バーナ燃焼と風呂バーナ燃焼の給排気を行
    う共通の又は個別の燃焼ファンとを備え、給湯バーナの
    排気ガスと風呂バーナの排気ガスとが共通の排気口から
    排出されるタイプの複合給湯器において、再出湯湯温安
    定化可能時間として予め設定される給湯燃焼停止時から
    最長再出湯開始までの設定待機時間中に風呂バーナの燃
    焼が行われるときの風呂バーナの燃焼能力のデータが風
    呂能力データとして給湯燃焼停止前の給湯運転条件パラ
    メータに応じて与えられている風呂能力データ記憶部
    と、給湯燃焼停止時から再出湯に至るまでの時間の経過
    を計測する経過時間計測手段と、給湯燃焼停止前の給湯
    運転条件パラメータを記憶する運転条件パラメータ記憶
    部と、前記設定待機時間中に風呂バーナの燃焼が行われ
    るときに前記運転条件パラメータ記憶部に記憶されてい
    る給湯燃焼停止前の給湯運転条件パラメータと風呂能力
    データ記憶部に記憶されているデータとを照合し、給湯
    燃焼停止前の給湯運転条件パラメータに応じた風呂能力
    データの燃焼能力でもって設定待機時間中における風呂
    バーナの燃焼能力を制御させる風呂能力調整制御部とを
    有することを特徴とする複合給湯器。
  2. 【請求項2】 給湯運転条件パラメータは給湯の出湯量
    によって与えられ、風呂能力データ記憶部には出湯量が
    基準設定出湯量以上の場合と基準設定出湯量未満の場合
    に区分されていて、出湯量が基準設定出湯量以上の範囲
    には最小燃焼能力のデータが、出湯量が基準設定出湯量
    未満の範囲には最大燃焼能力のデータがそれぞれ与えら
    れている請求項1記載の複合給湯器。
  3. 【請求項3】 給湯運転条件パラメータは給湯の出湯量
    によって与えられ、風呂能力データ記憶部には出湯量の
    増加量に比例して燃焼能力の減少量を連続的又は段階的
    に大きくした風呂能力データが与えられている請求項1
    記載の複合給湯器。
  4. 【請求項4】 給湯熱交換器の加熱燃焼を行う給湯バー
    ナと、浴槽湯水を循環する追い焚き循環路に組み込まれ
    ている追い焚き熱交換器の加熱燃焼を行う風呂バーナ
    と、追い焚き循環路の循環湯水の温度を検出する風呂温
    度センサと、前記給湯バーナ燃焼と風呂バーナ燃焼の給
    排気を行う共通の又は個別の燃焼ファンとを備え、給湯
    バーナの排気ガスと風呂バーナの排気ガスとが共通の排
    気口から排出されるタイプの複合給湯器において、再出
    湯湯温安定化可能時間として予め設定される給湯燃焼停
    止時から最長再出湯開始までの設定待機時間中に風呂バ
    ーナの燃焼が行われるときの風呂バーナの燃焼能力のデ
    ータが風呂能力データとして浴槽湯水の温度をパラメー
    タとして与えられている風呂能力データ記憶部と、給湯
    燃焼停止時から再出湯に至るまでの時間の経過を計測す
    る経過時間計測手段と、前記設定待機時間中に浴槽湯水
    が追い焚き循環されて風呂バーナの燃焼が行われるとき
    に風呂温度センサによって検出される循環湯水検出温度
    を取り込み、この循環湯水検出温度に対応する風呂能力
    データを前記風呂能力データ記憶部のデータから求め、
    この求めた風呂能力データの燃焼能力でもって設定待機
    時間中における風呂バーナの燃焼能力を制御させる風呂
    能力調整制御部とを有することを特徴とする複合給湯
    器。
  5. 【請求項5】 風呂能力データ記憶部には浴槽湯水の温
    度が基準設定温度以上の場合と基準設定温度未満の場合
    に区分されていて、浴槽湯水の温度が基準設定温度以上
    の範囲には最小燃焼能力のデータが、基準設定温度未満
    の範囲には最大燃焼能力のデータがそれぞれ与えられて
    いる請求項4記載の複合給湯器。
  6. 【請求項6】 風呂能力データ記憶部には浴槽湯水の温
    度の上昇量に比例して燃焼能力の減少量を連続的又は段
    階的に大きくした風呂能力データが与えられている請求
    項4記載の複合給湯器。
  7. 【請求項7】 給湯熱交換器の加熱燃焼を行う給湯バー
    ナと、浴槽湯水を循環する追い焚き循環路に組み込まれ
    ている追い焚き熱交換器の加熱燃焼を行う風呂バーナ
    と、給湯熱交換器の出側の給湯通路と追い焚き循環路と
    を注湯制御弁を介して連通する注湯通路と、前記給湯バ
    ーナ燃焼と風呂バーナ燃焼の給排気を行う共通の又は個
    別の燃焼ファンとを備え、給湯バーナの排気ガスと風呂
    バーナの排気ガスとが共通の排気口から排出されるタイ
    プの複合給湯器において、前記注湯制御弁を開けての湯
    張りモードと浴槽水位を設定水位に保持する保水モード
    の機能を備え、再出湯湯温安定化可能時間として予め設
    定される給湯燃焼停止時から最長再出湯開始までの設定
    待機時間中に風呂バーナの燃焼が行われるときの風呂バ
    ーナの燃焼能力のデータが風呂能力データとして与えら
    れる風呂能力データ記憶部が設けられ、この風呂能力デ
    ータ記憶部には給湯バーナの燃焼停止前の運転が注湯制
    御弁を開けての湯張りモードの運転の場合には最大燃焼
    能力のデータが、保水モードの運転の場合には最小燃焼
    能力のデータがそれぞれ与えられており、また、給湯燃
    焼停止時から再出湯に至るまでの時間の経過を計測する
    経過時間計測手段と、給湯燃焼による湯張りモードの運
    転あるいは保水モードの運転が行われたときにはその運
    転モードの情報を少なくとも給湯燃焼停止後再出湯に至
    る間に記憶する運転条件パラメータ記憶部と、前記設定
    待機時間中に風呂バーナの燃焼が行われるときに前記運
    転条件パラメータ記憶部に記憶されている給湯燃焼停止
    前の給湯の運転モードの情報を読み出して風呂能力パラ
    メータ記憶部のデータと照合し、給湯燃焼停止前の給湯
    の運転モードの情報に応じた燃焼能力でもって設定待機
    時間中における風呂バーナの燃焼能力を制御させる風呂
    能力調整制御部とを有することを特徴とする複合給湯
    器。
  8. 【請求項8】 給湯燃焼停止時から再出湯開始までの設
    定待機時間の終点からその手前側に解除区間が設定さ
    れ、設定待機時間の開始から前記解除区間の開始までの
    時間内に風呂バーナの使用がないことが検知されたとき
    に、それ以降の給湯燃焼停止中における風呂バーナの燃
    焼に際しての風呂能力調整制御部の機能を停止する能力
    調整停止部が設けられている請求項1乃至請求項7のい
    ずれか1つに記載の複合給湯器。
  9. 【請求項9】 器具内温度を検出する器具内温度センサ
    が設けられ、この器具内温度センサによって検出される
    器具内検出温度が予め与えられる器具内基準温度よりも
    低下したときにはその温度低下量に応じて連続的に又は
    段階的に解除区間の時間幅を小さくする方向に補正する
    解除区間設定部が設けられている請求項8記載の複合給
    湯器。
  10. 【請求項10】 器具内温度を検出する器具内温度センサ
    と、器具内温度によって可変する解除区間のデータが器
    具内温度に対応させて与えられているメモリと、器具内
    温度センサによって検出される器具内検出温度を取り込
    み前記メモリの記憶データから器具内検出温度に対応す
    る解除区間を設定する解除区間設定部が設けられている
    請求項8記載の複合給湯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11141974A (ja) * 1997-11-14 1999-05-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 風呂給湯器
CN107044658A (zh) * 2016-02-09 2017-08-15 林内株式会社 加热烹调器
CN107228385A (zh) * 2016-03-25 2017-10-03 林内株式会社 加热烹调器

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