JPH0996086A - 畳下敷き材 - Google Patents

畳下敷き材

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Publication number
JPH0996086A
JPH0996086A JP27992295A JP27992295A JPH0996086A JP H0996086 A JPH0996086 A JP H0996086A JP 27992295 A JP27992295 A JP 27992295A JP 27992295 A JP27992295 A JP 27992295A JP H0996086 A JPH0996086 A JP H0996086A
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JP
Japan
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tatami mat
porous rock
underlay
resin
composite material
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Pending
Application number
JP27992295A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Kusakaishi
進 日下石
Akiko Tominaga
晶子 富永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Munekata Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Munekata Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tohoku Munekata Co Ltd filed Critical Tohoku Munekata Co Ltd
Priority to JP27992295A priority Critical patent/JPH0996086A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分の除去に優れており、畳床を乾燥させる
効果が大きい畳下敷き材を提供する。 【解決手段】 多孔質岩石を50〜86重量%含有し、
残りが熱硬化性樹脂である複合材からなる畳下敷き材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸湿性及び放湿性を有
する複合材から成る畳下敷き材に関する。
【0002】
【発明の目的】従来から、畳は和室には欠くことのでき
ない床材であり、その居住性は伝統的に引き継がれてい
る。しかし、畳と畳床の間は湿気が多く畳床の腐敗の原
因となっている。日本国内で用いられる在来建築法にお
いては例えば、畳床に樹脂分の多い松の木から切り出し
た板材、即ち松板を使用するのが一般的であり、これに
よって畳床の腐敗を防止してきた。これは先人のすばら
しい知恵であるが、昨今の木材需給バランスにおいては
松板材は高価となり、所望する松板材が入手しにくくな
っているのが実態である。従って本発明は、畳下敷き材
に水分の吸放湿性を有するゼオライト樹脂複合材料を敷
くことによって、これらの問題を解決することを目的と
する。
【0003】
【発明の構成】本発明者らは、鋭意複合材の研究を重ね
てきた結果、多孔質岩石の粉末あるいは細粒を樹脂と混
合した複合材を作製し、この複合材を使用して畳下敷き
材を完成した。即ち本発明は、多孔質岩石を50〜86
重量%含有し、残りが熱硬化性樹脂である複合材から成
形された畳下敷き材を提供するものである。
【0004】本発明に用いられる多孔質岩石としては、
主として東北地方やフォッサマグナといわれる中央構造
以北から産出するゼオライトが好ましい。ゼオライト
は、アルミノケイ酸塩でその乾燥効果、徐放性等につい
ては、良く知られていたが、岩石単独では極めて扱いに
くい。即ち、粉末であれば、飛散するし、塊の状態では
畳の下敷きにすることは不可能である。
【0005】一方、樹脂は熱硬化性樹脂が用いられ、好
ましくは、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂等が用いられるが、これ以外の樹脂であって
も良く、さらに室温で粉末状であるフェノール樹脂や、
尿素樹脂、メラミン樹脂等であっても良い。
【0006】多孔質岩石粉末と、樹脂との混練物から、
所望の畳下敷き材を成形する。成形法としては、圧縮成
形、トランスファー成形等が好ましく用いられるが、も
ちろんこれ以外の方法であっても良い。
【0007】本発明の畳下敷き用複合材は、50〜86
重量%の多孔質岩石を含有し残りが樹脂成分である。多
孔質岩石の含有量が86重量%を越えると、複合材料の
表面から多孔質岩石が脱落しやすく、充分な強度を有す
る畳下敷きが得られにくい。また多孔質岩石が50重量
%以下の場合には、水分の吸放湿特性が低下する。これ
は樹脂の中に多孔質岩石が埋め込まれた状態となり、多
孔質岩石がもつ吸放湿特性が失われてしまう為と考えら
れる。多孔質岩石、好ましくはゼオライトの含有量が適
切に調節された複合材料によって構成された畳下敷き材
は、水分の吸湿性、放湿性に優れるばかりでなく、空気
の導通にも優れている。
【0008】複合材には、一般的に樹脂に添加される熱
安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤は当然含まれて良い
し、また、補強のため各種の有機・無機の強化繊維やウ
ィスカー等が含まれてもかまわない。
【0009】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳しく
説明する。
【0010】実施例1 モルデナイト系ゼオライト(新東北化学工業(株)製ゼ
オライトNo.2640、平均粒径約0.5mm、仙台市青葉
区愛子産)640gをポリプロピレン製ビーカーに採取
し、エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製エピコ
ート815)を288g、さらに硬化剤(油化シェルエポ
キシ(株)製エピキュアU)を72g加えステンレス製
へらにて5分間撹拌した。これを取り出し、内のり30
cm×30cm×深さ3cmのポリアセタール製型に厚
さ1cmの量になるように投入し、フタをかぶせて引張
り試験機(東洋精機(株)製VC−10C型)で約60
0kgの圧力を3分間加え続けた。この後、乾燥機で1
00℃2時間加熱硬化し自然冷却後、型枠から硬化した
ゼオライト/エポキシ樹脂複合材を取り出した。同様の
操作を繰り返して、合計108枚の複合材を作製した。
この時のゼオライト含有量は64重量%であり、取り出
した複合材は30cm×30cm×厚み約0.5cmで
あった。
【0011】これを、東北ムネカタ(株)専務棟の更衣
室の畳の下に敷きつめた。この更衣室は6畳間である
が、図1に示すように、各畳のほぼ中央の位置に6枚の
試験用の塩化コバルト紙を、畳の下と下敷きの間に、ま
た全く同じ位置の下敷きと畳床間にも、塩化コバルト紙
を設置した。図1において、1は畳、2は塩化コバルト
紙、3は畳下敷き材、4は畳床を示す。塩化コバルト紙
は、塩化コバルト(関東化学(株)製試薬一級)の5重
量%水溶液を作製し、これを東洋ろ紙(現社名アドバン
テック)NO.5A(直径12.5cm)に含浸させ、10
5℃20分間乾燥し、青色になったものをデシケーター
中に保管して使用した。この塩化コバルト含有紙は、湿
度を吸収した場合淡紫色、乾燥状態においては青色に可
逆的に変化するところからシリカゲル等の水分インジケ
ーターとして用いられることは良く知られている。一週
間後、設置した塩化コバルト紙を調べたところ、畳と畳
下敷きの間のものは、すべて紫色となっていた。また、
畳下敷きと畳床との間の塩化コバルト紙は、青と紫の中
間色であった。結果を表1にまとめた。
【0012】実施例2 実施例1の終了後、塩化コバルト紙を新しい塩化コバル
ト紙に換え、同様に行い、一週間後に、塩化コバルト紙
の色を調べた。この時、畳と畳下敷きとの間の塩化コバ
ルト紙は青と紫の中間色であり、畳下敷きと畳床との間
の塩化コバルト紙は青色のままであった。このことか
ら、本発明の複合材は、いっぺんに水分を吸湿するので
はなく、少しずつ吸湿を繰り返すものと思われる。結果
を表1に併せて記載する。
【0013】比較例1 実施例1で、畳下敷きを新聞紙に変えた以外は全く同様
に行ったところ、設置した塩化コバルト紙は、畳と畳下
敷きの間、及び畳下敷きと畳床の間共に淡紫色に変化し
ていた。結果を表1に併せて記載する。
【0014】比較例2 実施例1で、畳下敷きを合板(原木はラワン材、肉厚約
2.5mm)に変えた以外は全く同様に行ったところ、
設置した塩化コバルト紙は、畳と畳下敷きの間、及び畳
下敷きと畳床の間共に淡紫色に変化していた。結果を表
1に併せて記載する。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】本発明の畳下敷き材は、水分の除去に優
れており、畳床を乾燥させる効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】畳と畳床との間に畳下敷き材及び試験用塩化コ
バルト紙を設置した状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 畳 2 塩化コバルト紙 3 畳下敷き材 4 畳床

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質岩石を50〜86重量%含有し、
    残りが熱硬化性樹脂である複合材からなる畳下敷き材。
  2. 【請求項2】 多孔質岩石が、ゼオライトである請求項
    1記載の畳下敷き材。
JP27992295A 1995-10-04 1995-10-04 畳下敷き材 Pending JPH0996086A (ja)

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JP27992295A JPH0996086A (ja) 1995-10-04 1995-10-04 畳下敷き材

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JP27992295A JPH0996086A (ja) 1995-10-04 1995-10-04 畳下敷き材

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JPH0996086A true JPH0996086A (ja) 1997-04-08

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ID=17617785

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27992295A Pending JPH0996086A (ja) 1995-10-04 1995-10-04 畳下敷き材

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JP (1) JPH0996086A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4898788A (en) * 1987-07-21 1990-02-06 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co., Ltd. Decorative laminated sheet and decorative overlaid plywood faced with thermosetting resin

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4898788A (en) * 1987-07-21 1990-02-06 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co., Ltd. Decorative laminated sheet and decorative overlaid plywood faced with thermosetting resin

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