JPH0996044A - 木造建築物 - Google Patents
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- JPH0996044A JPH0996044A JP7251681A JP25168195A JPH0996044A JP H0996044 A JPH0996044 A JP H0996044A JP 7251681 A JP7251681 A JP 7251681A JP 25168195 A JP25168195 A JP 25168195A JP H0996044 A JPH0996044 A JP H0996044A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】地震などにより建築物に水平方向の大きな力が
かかっても建築物の変形損傷を防止できるようにする。 【解決手段】木造建築物において、棧材１５，１６を組
み立てて作られた天井パネル取り付け用の枠体１３およ
び棧材１７，１８を組み立てて作られた床パネル取り付
け用の枠体１４を互いに平行な梁などの横架材１１，１
１間に位置させて横架材１１，１１に固定し、前記枠体
１４の上面に床パネル３２を固定し、前記枠体１３の下
面に天井パネル３１を固定し、前記枠体１３の上面に剛
性補強板２５を載置固定するとともに横架材１１，１１
と平行な剛性補強板２５の両側を横架材１１，１１に近
接固定した。
かかっても建築物の変形損傷を防止できるようにする。 【解決手段】木造建築物において、棧材１５，１６を組
み立てて作られた天井パネル取り付け用の枠体１３およ
び棧材１７，１８を組み立てて作られた床パネル取り付
け用の枠体１４を互いに平行な梁などの横架材１１，１
１間に位置させて横架材１１，１１に固定し、前記枠体
１４の上面に床パネル３２を固定し、前記枠体１３の下
面に天井パネル３１を固定し、前記枠体１３の上面に剛
性補強板２５を載置固定するとともに横架材１１，１１
と平行な剛性補強板２５の両側を横架材１１，１１に近
接固定した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は地震などによる揺れ
に対して強い木造建築物に関するものである。
に対して強い木造建築物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に木造建築物において、地震力の影
響は建築物に耐力壁が存在するか否かによって違ってく
る。前記耐力壁は隣り合う柱間に筋違いを設けるなどに
よって形成され、建築物に対しバランス良く設けられて
いるのが好ましい。即ち、耐力壁が偏って配置されてい
る場合、地震による水平方向の力は耐力壁の少ない面に
集中し、その面に被害を生ずる場合が多い。図８にその
状態を示しており、例えば斜線で示す互いに平行な耐力
壁１，１間を繋ぐ一方の壁面２に対し水平方向の力がか
かった場合、その力は壁面２の上端中央に働き、図８二
点鎖線で示すように建築物が変形損傷する。
響は建築物に耐力壁が存在するか否かによって違ってく
る。前記耐力壁は隣り合う柱間に筋違いを設けるなどに
よって形成され、建築物に対しバランス良く設けられて
いるのが好ましい。即ち、耐力壁が偏って配置されてい
る場合、地震による水平方向の力は耐力壁の少ない面に
集中し、その面に被害を生ずる場合が多い。図８にその
状態を示しており、例えば斜線で示す互いに平行な耐力
壁１，１間を繋ぐ一方の壁面２に対し水平方向の力がか
かった場合、その力は壁面２の上端中央に働き、図８二
点鎖線で示すように建築物が変形損傷する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、地震などにより建築物に水平方向
の大きな力がかかっても建築物の変形損傷を防止できる
ようにすることを目的とするものである。
題を解決するもので、地震などにより建築物に水平方向
の大きな力がかかっても建築物の変形損傷を防止できる
ようにすることを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、木造建築物において、棧材を組み立てて作
られた天井パネル取り付け用の枠体を互いに平行な梁な
どの横架材間に位置させて横架材に固定し、前記枠体の
下面に天井パネルを固定し、枠体の上面に剛性補強板を
載置固定し、横架材と平行な剛性補強板の両側を横架材
に近接させてなることを要旨とするものである。また本
発明は、木造建築物において、棧材を組み立てて作られ
た天井パネル取り付け用の枠体を互いに平行な梁などの
横架材間に位置させて横架材に固定し、前記枠体の下面
に天井パネルを固定し、枠体の上面に剛性補強板を載置
固定するとともに横架材と平行な剛性補強板の両側を横
架材に近接固定してなることを要旨とするものである。
さらに本発明は、木造建築物において、棧材を組み立て
て作られた天井パネル取り付け用の枠体を互いに平行な
梁などの横架材間に位置させてこの枠体の下面に天井パ
ネルを固定し、枠体の上面に剛性補強板を載置し、この
剛性補強板を枠体に固定するとともに横架材と平行な剛
性補強板の両側を横架材に近接固定して、前記枠体を剛
性補強板を介して横架材に支持してなることを要旨とす
るものである。
に本発明は、木造建築物において、棧材を組み立てて作
られた天井パネル取り付け用の枠体を互いに平行な梁な
どの横架材間に位置させて横架材に固定し、前記枠体の
下面に天井パネルを固定し、枠体の上面に剛性補強板を
載置固定し、横架材と平行な剛性補強板の両側を横架材
に近接させてなることを要旨とするものである。また本
発明は、木造建築物において、棧材を組み立てて作られ
た天井パネル取り付け用の枠体を互いに平行な梁などの
横架材間に位置させて横架材に固定し、前記枠体の下面
に天井パネルを固定し、枠体の上面に剛性補強板を載置
固定するとともに横架材と平行な剛性補強板の両側を横
架材に近接固定してなることを要旨とするものである。
さらに本発明は、木造建築物において、棧材を組み立て
て作られた天井パネル取り付け用の枠体を互いに平行な
梁などの横架材間に位置させてこの枠体の下面に天井パ
ネルを固定し、枠体の上面に剛性補強板を載置し、この
剛性補強板を枠体に固定するとともに横架材と平行な剛
性補強板の両側を横架材に近接固定して、前記枠体を剛
性補強板を介して横架材に支持してなることを要旨とす
るものである。
【０００５】この構成により、横架材間に設けた剛性補
強板の両側を横架材に近接させてあることにより、地震
などによって建築物の壁面に対し水平方向の大きな力が
かかっても、その力は天井パネル取り付け用の枠体に取
り付けた天井パネルや剛性補強板を介して耐力壁に伝え
ることができ、建築物の変形損傷を防止できる。
強板の両側を横架材に近接させてあることにより、地震
などによって建築物の壁面に対し水平方向の大きな力が
かかっても、その力は天井パネル取り付け用の枠体に取
り付けた天井パネルや剛性補強板を介して耐力壁に伝え
ることができ、建築物の変形損傷を防止できる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。先ず、図１〜図５に示す
第１の実施の形態について説明すると、11は柱12などに
よって受けられた梁などの横架材であって、横架材11と
横架材11との間に天井パネル取り付け用として木材から
なる枠体13と、床パネル取り付け用として木材からなる
枠体14が位置されている。前記天井パネル取り付け用の
枠体13は２本の平行な棧材15，15と、この棧材15，15の
長さ方向両端部を含む棧材15，15の長さ方向に適当間隔
おきに棧材15，15間に位置し棧材15，15に対して直角に
向いて棧材15，15に釘打ちなどにより固定される棧材1
6，…とにより形成されている。また、床パネル取り付
け用の枠体14も２本の平行な棧材17，17と、この棧材1
7，17の長さ方向両端部を含む棧材17，17の長さ方向に
適当間隔おきに棧材17，17間に位置し棧材17，17に対し
て直角に向いて棧材17，17に釘打ちなどにより固定され
る棧材18，…とにより形成されている。そして、前記枠
体13および枠体14の長さ方向両端近傍部には枠体受け金
具19が取り付けられている。
て、図面に基づいて説明する。先ず、図１〜図５に示す
第１の実施の形態について説明すると、11は柱12などに
よって受けられた梁などの横架材であって、横架材11と
横架材11との間に天井パネル取り付け用として木材から
なる枠体13と、床パネル取り付け用として木材からなる
枠体14が位置されている。前記天井パネル取り付け用の
枠体13は２本の平行な棧材15，15と、この棧材15，15の
長さ方向両端部を含む棧材15，15の長さ方向に適当間隔
おきに棧材15，15間に位置し棧材15，15に対して直角に
向いて棧材15，15に釘打ちなどにより固定される棧材1
6，…とにより形成されている。また、床パネル取り付
け用の枠体14も２本の平行な棧材17，17と、この棧材1
7，17の長さ方向両端部を含む棧材17，17の長さ方向に
適当間隔おきに棧材17，17間に位置し棧材17，17に対し
て直角に向いて棧材17，17に釘打ちなどにより固定され
る棧材18，…とにより形成されている。そして、前記枠
体13および枠体14の長さ方向両端近傍部には枠体受け金
具19が取り付けられている。
【０００７】枠体受け金具19は横架材11により受けられ
釘20打ちなどにより固定される水平な板部21と、この板
部21に繋がり前記棧材17，17の外側面に当接し鉛直方向
に向く板部22と、この板部22に繋がり前記棧材17，17の
底面を受けて釘20打ちなどにより固定される水平な板部
23とからなり、この水平な板部23の先端を棧材15，15の
上面に対し釘20打ちなどにより固定している。24は板部
23と棧材17，17の底面との間および板部23と棧材15，15
の上面との間に介在されるゴムなどの緩衝体であり、こ
の緩衝体24の位置で釘20打ちなどされる。即ち、前記天
井パネル取り付け用の枠体13と床パネル取り付け用の枠
体14は前記枠体受け金具19により一体的に結合されてい
る。ところで、前記天井パネル取り付け用の枠体13の上
端には合板などからなる剛性補強板25が設けられる。こ
の剛性補強板25は天井パネル取り付け用の枠体13の上に
載り、前記枠体受け金具19の水平な板部23の先端と棧材
15，15との間に挟まれて釘20打ちなどにより固定されて
いる。前記緩衝体24は水平な板部23の先端と剛性補強板
25との間で挟まれている。なお、前記天井パネル取り付
け用の枠体13の棧材15，15と両側の横架材11，11との間
は離れており、前記剛性補強板25は棧材15，15から両側
に張り出して横架材11，11に近接するようになってい
る。26は剛性補強板25の両側下面に釘27打ちなどにより
固着され、横架材11，11と平行となるように設けられた
連結用の棧材で、この棧材26は隣接する横架材11に対し
て斜め下側から釘28打ちなどにより固定されている。横
架材11，11と平行な剛性補強板25の長さ方向においては
剛性補強板25の端部は天井パネル取り付け用の枠体13の
端部に位置する棧材16の端面にほぼ揃うように構成さ
れ、棧材16に対して釘29打ちなどにより固定されてい
る。そして隣り合う枠体13の端部の棧材16，16間は釘30
打ちなどにより固定されて繋がれている。
釘20打ちなどにより固定される水平な板部21と、この板
部21に繋がり前記棧材17，17の外側面に当接し鉛直方向
に向く板部22と、この板部22に繋がり前記棧材17，17の
底面を受けて釘20打ちなどにより固定される水平な板部
23とからなり、この水平な板部23の先端を棧材15，15の
上面に対し釘20打ちなどにより固定している。24は板部
23と棧材17，17の底面との間および板部23と棧材15，15
の上面との間に介在されるゴムなどの緩衝体であり、こ
の緩衝体24の位置で釘20打ちなどされる。即ち、前記天
井パネル取り付け用の枠体13と床パネル取り付け用の枠
体14は前記枠体受け金具19により一体的に結合されてい
る。ところで、前記天井パネル取り付け用の枠体13の上
端には合板などからなる剛性補強板25が設けられる。こ
の剛性補強板25は天井パネル取り付け用の枠体13の上に
載り、前記枠体受け金具19の水平な板部23の先端と棧材
15，15との間に挟まれて釘20打ちなどにより固定されて
いる。前記緩衝体24は水平な板部23の先端と剛性補強板
25との間で挟まれている。なお、前記天井パネル取り付
け用の枠体13の棧材15，15と両側の横架材11，11との間
は離れており、前記剛性補強板25は棧材15，15から両側
に張り出して横架材11，11に近接するようになってい
る。26は剛性補強板25の両側下面に釘27打ちなどにより
固着され、横架材11，11と平行となるように設けられた
連結用の棧材で、この棧材26は隣接する横架材11に対し
て斜め下側から釘28打ちなどにより固定されている。横
架材11，11と平行な剛性補強板25の長さ方向においては
剛性補強板25の端部は天井パネル取り付け用の枠体13の
端部に位置する棧材16の端面にほぼ揃うように構成さ
れ、棧材16に対して釘29打ちなどにより固定されてい
る。そして隣り合う枠体13の端部の棧材16，16間は釘30
打ちなどにより固定されて繋がれている。
【０００８】31は前記枠体13の棧材15および棧材16の下
側に釘打ちなどにより取り付けられる石膏ボードなどか
らなる天井パネルで、前記枠体13の上側での電気配線工
事が終了した後で枠体13の下側に取り付けられる。電気
配線工事の邪魔にならない場合は、天井パネル31は予め
前記枠体13に一体的に取り付けられている。
側に釘打ちなどにより取り付けられる石膏ボードなどか
らなる天井パネルで、前記枠体13の上側での電気配線工
事が終了した後で枠体13の下側に取り付けられる。電気
配線工事の邪魔にならない場合は、天井パネル31は予め
前記枠体13に一体的に取り付けられている。
【０００９】32は前記枠体14の棧材17および棧材18の上
側に釘33打ちなどにより取り付けられる合板などからな
る床パネルで、この床パネル32の上に床仕上げ材34が設
けられる。
側に釘33打ちなどにより取り付けられる合板などからな
る床パネルで、この床パネル32の上に床仕上げ材34が設
けられる。
【００１０】なお、前記枠体受け金具19の上端の水平な
板部21は前記横架材11の上面に形成された位置決め用の
凹部35に嵌まり、枠体14および枠体13の位置決めが行な
われる。前記床パネル32は前記枠体14の棧材17から両側
に張り出して横架材11，11の上に重なるようになってい
る。そして、棧材17から張り出す床パネル32の両側は横
架材11，11の上に載って釘36打ちなどにより固定されて
いる。横架材11，11と平行な床パネル32の長さ方向にお
いては床パネル32の端部は床パネル取り付け用の枠体14
の端部に位置する棧材18の端面にほぼ揃うように構成さ
れ、棧材18に対して釘33打ちなどにより固定されてい
る。そして隣り合う枠体14の端部の棧材18，18間は釘37
打ちなどにより固定されて繋がれている。
板部21は前記横架材11の上面に形成された位置決め用の
凹部35に嵌まり、枠体14および枠体13の位置決めが行な
われる。前記床パネル32は前記枠体14の棧材17から両側
に張り出して横架材11，11の上に重なるようになってい
る。そして、棧材17から張り出す床パネル32の両側は横
架材11，11の上に載って釘36打ちなどにより固定されて
いる。横架材11，11と平行な床パネル32の長さ方向にお
いては床パネル32の端部は床パネル取り付け用の枠体14
の端部に位置する棧材18の端面にほぼ揃うように構成さ
れ、棧材18に対して釘33打ちなどにより固定されてい
る。そして隣り合う枠体14の端部の棧材18，18間は釘37
打ちなどにより固定されて繋がれている。
【００１１】ところで、以上述べた実施の形態におい
て、剛性補強板25は前記天井パネル取り付け用の枠体13
の棧材15に対し、前記枠体受け金具19の水平な板部23以
外の箇所で棧材15の長さ方向に１００〜１５０ｍｍ間隔
おきに上方より釘打ちなどにより固定されるとともに棧
材16に対しても棧材16の長さ方向に１００〜１５０ｍｍ
間隔おきに上方より釘打ちなどにより固定されている。
また、剛性補強板25の両側下面と棧材26との固定も同様
で、棧材26の長さ方向に１００〜１５０ｍｍ間隔おきに
上方より釘27打ちなどにより固定されている。棧材26と
横架材11との固定は棧材26の長さ方向に１００〜１５０
ｍｍ間隔おきに斜め下側から釘28打ちなどにより固定さ
れている。前記天井パネル31は棧材15および棧材16の長
さ方向に１００〜１５０ｍｍ間隔おきに下側から釘打ち
などにより固定されている。さらに、前記床パネル32は
床パネル取り付け用の枠体14の棧材17および棧材18の長
さ方向に１００〜１５０ｍｍ間隔おきに上側から釘33打
ちなどにより固定されるとともに、前記横架材11に対し
ても横架材11の長さ方向に１００〜１５０ｍｍ間隔おき
に上方より釘36打ちなどにより固定されている。
て、剛性補強板25は前記天井パネル取り付け用の枠体13
の棧材15に対し、前記枠体受け金具19の水平な板部23以
外の箇所で棧材15の長さ方向に１００〜１５０ｍｍ間隔
おきに上方より釘打ちなどにより固定されるとともに棧
材16に対しても棧材16の長さ方向に１００〜１５０ｍｍ
間隔おきに上方より釘打ちなどにより固定されている。
また、剛性補強板25の両側下面と棧材26との固定も同様
で、棧材26の長さ方向に１００〜１５０ｍｍ間隔おきに
上方より釘27打ちなどにより固定されている。棧材26と
横架材11との固定は棧材26の長さ方向に１００〜１５０
ｍｍ間隔おきに斜め下側から釘28打ちなどにより固定さ
れている。前記天井パネル31は棧材15および棧材16の長
さ方向に１００〜１５０ｍｍ間隔おきに下側から釘打ち
などにより固定されている。さらに、前記床パネル32は
床パネル取り付け用の枠体14の棧材17および棧材18の長
さ方向に１００〜１５０ｍｍ間隔おきに上側から釘33打
ちなどにより固定されるとともに、前記横架材11に対し
ても横架材11の長さ方向に１００〜１５０ｍｍ間隔おき
に上方より釘36打ちなどにより固定されている。
【００１２】また、以上述べた実施の形態では、天井パ
ネル取り付け用の枠体13と床パネル取り付け用の枠体14
を枠体受け金具19により横架材11に一体的に固定してい
るが、天井パネル取り付け用の枠体13および床パネル取
り付け用の枠体14を別々に横架材11に固定するようにし
ても良い。要は、天井パネル31および床パネル32を横架
材11に対して直接あるいは間接的に固定するとともに、
剛性補強板25も横架材11に対して直接あるいは間接的に
固定すれば良く、このような構成を採用することによ
り、地震などによって建築物の例えば１つの壁面に対し
水平方向の大きな力がかかっても、その力は天井パネル
31，床パネル32，剛性補強板25を介して前記壁面に対し
て直角に位置する耐力壁に伝えることができ、建築物の
変形損傷を防止できる。また、剛性補強板25は互いに平
行な横架材11，11間の空間を上下に遮断しているので、
階下と階上との遮音性を向上させることもできる。
ネル取り付け用の枠体13と床パネル取り付け用の枠体14
を枠体受け金具19により横架材11に一体的に固定してい
るが、天井パネル取り付け用の枠体13および床パネル取
り付け用の枠体14を別々に横架材11に固定するようにし
ても良い。要は、天井パネル31および床パネル32を横架
材11に対して直接あるいは間接的に固定するとともに、
剛性補強板25も横架材11に対して直接あるいは間接的に
固定すれば良く、このような構成を採用することによ
り、地震などによって建築物の例えば１つの壁面に対し
水平方向の大きな力がかかっても、その力は天井パネル
31，床パネル32，剛性補強板25を介して前記壁面に対し
て直角に位置する耐力壁に伝えることができ、建築物の
変形損傷を防止できる。また、剛性補強板25は互いに平
行な横架材11，11間の空間を上下に遮断しているので、
階下と階上との遮音性を向上させることもできる。
【００１３】さらに、以上述べた実施の形態は、２階建
て以上の建築物についての説明であるが、１階建て、所
謂平家の場合にも適用できることは言うまでもなく、そ
の場合は床パネル取り付け用の枠体14や床パネル32が存
在しない。
て以上の建築物についての説明であるが、１階建て、所
謂平家の場合にも適用できることは言うまでもなく、そ
の場合は床パネル取り付け用の枠体14や床パネル32が存
在しない。
【００１４】図６および図７にその場合の２つの異なっ
た実施の形態を示す。図６に示す第２の実施の形態は前
記第１の実施の形態における剛性補強板25より上の部分
が存在せず、棧材26を横架材11に釘28打ちにより固定す
ることによって、剛性補強板25を介して天井パネル取り
付け用の枠体13や天井パネル31を支持するようにしたも
のである。次に、図７に示す第３の実施の形態は前記第
１の実施の形態における剛性補強板25より上の部分が存
在しないことは前記第２の実施の形態と同じであるが、
この第３の実施の形態では天井パネル取り付け用の枠体
13の棧材15を横架材11に対し釘38打ちにより固定してい
る。
た実施の形態を示す。図６に示す第２の実施の形態は前
記第１の実施の形態における剛性補強板25より上の部分
が存在せず、棧材26を横架材11に釘28打ちにより固定す
ることによって、剛性補強板25を介して天井パネル取り
付け用の枠体13や天井パネル31を支持するようにしたも
のである。次に、図７に示す第３の実施の形態は前記第
１の実施の形態における剛性補強板25より上の部分が存
在しないことは前記第２の実施の形態と同じであるが、
この第３の実施の形態では天井パネル取り付け用の枠体
13の棧材15を横架材11に対し釘38打ちにより固定してい
る。
【００１５】以上述べた図面に示す各実施の形態では枠
体受け金具19の水平な板部23以外の箇所での天井パネル
取り付け用の枠体13に対する剛性補強板25の固定、天井
パネル取り付け用の枠体13に対する天井パネル31の固
定、床パネル取り付け用の枠体14および横架材11に対す
る床パネル32の固定をそれぞれ釘打ちにより行なってい
るが、釘打ち以外にビス止めや接着剤による固着による
ことも可能である。
体受け金具19の水平な板部23以外の箇所での天井パネル
取り付け用の枠体13に対する剛性補強板25の固定、天井
パネル取り付け用の枠体13に対する天井パネル31の固
定、床パネル取り付け用の枠体14および横架材11に対す
る床パネル32の固定をそれぞれ釘打ちにより行なってい
るが、釘打ち以外にビス止めや接着剤による固着による
ことも可能である。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、横架材間
に設けた剛性補強板の両側を横架材に近接させてあるこ
とにより、地震などによって建築物の壁面に対し水平方
向の大きな力がかかっても、その力は天井パネル取り付
け用の枠体に取り付けた天井パネルや剛性補強板を介し
て耐力壁に伝えることができ、建築物の変形損傷を防止
できる。
に設けた剛性補強板の両側を横架材に近接させてあるこ
とにより、地震などによって建築物の壁面に対し水平方
向の大きな力がかかっても、その力は天井パネル取り付
け用の枠体に取り付けた天井パネルや剛性補強板を介し
て耐力壁に伝えることができ、建築物の変形損傷を防止
できる。
【図１】本発明の第１の実施の形態における天井パネル
取り付け用の枠体ならびに床パネル取り付け用の枠体の
斜視図である。
取り付け用の枠体ならびに床パネル取り付け用の枠体の
斜視図である。
【図２】同両枠体により天井パネル，床パネル，剛性補
強板の取り付け状態を示す正面断面図である。
強板の取り付け状態を示す正面断面図である。
【図３】図２の要部拡大断面図である。
【図４】図２の平面図である。
【図５】図２のＸ−Ｘ断面図である。
【図６】本発明の第２の実施の形態における天井パネ
ル，剛性補強板の取り付け状態を示す正面断面図であ
る。
ル，剛性補強板の取り付け状態を示す正面断面図であ
る。
【図７】本発明の第３の実施の形態における天井パネ
ル，剛性補強板の取り付け状態を示す正面断面図であ
る。
ル，剛性補強板の取り付け状態を示す正面断面図であ
る。
【図８】建築物に対し地震などにより水平方向の力がか
かった場合の建築物の変形状態を示す説明図である。
かった場合の建築物の変形状態を示す説明図である。
１１ 横架材 １２ 柱 １３ 天井パネル取り付け用の枠
体 １４ 床パネル取り付け用の枠体 １５，１６，１７，１８ 棧材 １９ 枠体受け金具 ２０ 釘 ２１，２２，２３ 板部 ２４ 緩衝体 ２５ 剛性補強板 ２６ 棧材 ２７，２８，２９，３０ 釘 ３１ 天井パネル ３２ 床パネル ３３ 釘 ３５ 凹部 ３６，３７，３８ 釘
体 １４ 床パネル取り付け用の枠体 １５，１６，１７，１８ 棧材 １９ 枠体受け金具 ２０ 釘 ２１，２２，２３ 板部 ２４ 緩衝体 ２５ 剛性補強板 ２６ 棧材 ２７，２８，２９，３０ 釘 ３１ 天井パネル ３２ 床パネル ３３ 釘 ３５ 凹部 ３６，３７，３８ 釘
Claims (3)
- 【請求項１】 木造建築物において、棧材を組み立てて
作られた天井パネル取り付け用の枠体を互いに平行な梁
などの横架材間に位置させて横架材に固定し、前記枠体
の下面に天井パネルを固定し、枠体の上面に剛性補強板
を載置固定し、横架材と平行な剛性補強板の両側を横架
材に近接させてなることを特徴とする木造建築物。 - 【請求項２】 木造建築物において、棧材を組み立てて
作られた天井パネル取り付け用の枠体を互いに平行な梁
などの横架材間に位置させて横架材に固定し、前記枠体
の下面に天井パネルを固定し、枠体の上面に剛性補強板
を載置固定するとともに横架材と平行な剛性補強板の両
側を横架材に近接固定してなることを特徴とする木造建
築物。 - 【請求項３】 木造建築物において、棧材を組み立てて
作られた天井パネル取り付け用の枠体を互いに平行な梁
などの横架材間に位置させてこの枠体の下面に天井パネ
ルを固定し、枠体の上面に剛性補強板を載置し、この剛
性補強板を枠体に固定するとともに横架材と平行な剛性
補強板の両側を横架材に近接固定して、前記枠体を剛性
補強板を介して横架材に支持してなることを特徴とする
木造建築物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7251681A JPH0996044A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 木造建築物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7251681A JPH0996044A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 木造建築物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0996044A true JPH0996044A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17226433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7251681A Pending JPH0996044A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 木造建築物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0996044A (ja) |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP7251681A patent/JPH0996044A/ja active Pending
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