JPH0995798A - 亜鉛−クロム−鉄族元素−アルミナ複合めっき鋼板 - Google Patents

亜鉛−クロム−鉄族元素−アルミナ複合めっき鋼板

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JPH0995798A
JPH0995798A JP25748795A JP25748795A JPH0995798A JP H0995798 A JPH0995798 A JP H0995798A JP 25748795 A JP25748795 A JP 25748795A JP 25748795 A JP25748795 A JP 25748795A JP H0995798 A JPH0995798 A JP H0995798A
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zinc
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JP25748795A
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Shuichi Asahina
秀 一 朝比奈
Tomokatsu Katagiri
桐 知 克 片
Kyoko Hamahara
原 京 子 浜
Naomasa Nakakouji
尚 匡 中小路
Kazuo Mochizuki
月 一 雄 望
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】めっき密着性および防食性に優れ、かつ亜鉛、
クロム、鉄族元素を合金として単相中に含有し、自動
車、家電、建材等の用途に好適な亜鉛−クロム−鉄族元
素−アルミナ複合めっき鋼板の提供。 【解決手段】めっき層が、Cr、鉄族元素およびアルミ
ナを特定の範囲で含有し、残部Znおよび不可避的不純
物からなり、かつ、めっき層が、X線回折による格子面
間隔d=0.236〜0.247nm、d=0.220
〜0.228nm、d=0.208〜0.211nm、
およびd=0.162〜0.168nmのいずれか一つ
または二つ以上に基づくピークを示す相からなる亜鉛−
クロム−鉄族元素−アルミナ複合めっき鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛−クロム−鉄
族元素−アルミナ複合めっき鋼板に関し、特に、めっき
密着性および防食性に優れ、かつ亜鉛、クロムおよび鉄
族元素を合金として単相中に含有し、自動車、家電、建
材等の用途に好適な亜鉛−クロム−鉄族元素−アルミナ
複合めっき鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】電気亜鉛めっき鋼板は、耐食性が要求さ
れる自動車、家電製品、建築材料等に防錆処理鋼板とし
て利用されている。しかし、近年、用途の拡大に伴い、
軽量化、低コスト化、易リサイクル化等が求められるよ
うになり、電気亜鉛めっき鋼板よりもさらに高性能の防
錆鋼板が求められている。そこで、防錆性能を向上させ
ためっき鋼板として、亜鉛以外の金属を電解時に共析さ
せた亜鉛系合金めっき鋼板がある。例えば、亜鉛めっき
層中に金属クロムを共析させた亜鉛−クロム合金めっき
鋼板が開発された(特開昭62−243295号公
報)。しかし、この亜鉛−クロム合金めっき鋼板は、実
用上、耐食性が十分とは言えないため、より耐食性を向
上させためっき鋼板として、亜鉛−クロムめっき鋼板に
アルミナを分散させた複合めっき鋼板(特開昭63−2
43299号公報、特開昭64−39399号公報、特
開平2−270998号公報)や、さらにコバルト、ニ
ッケル、鉄等の鉄族元素を添加した複合めっき鋼板(特
開昭60−125395号公報、特開平2−80597
号公報、特開平4−21797号公報)が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、めっき層の
密着性や耐食性といった諸性能は、めっき層の組成のみ
ならず、その相構造等によっても変化する。そのため、
前記の特開昭60−125395号公報、特開昭64−
39399号公報、特開昭63−243299号公報、
特開平2−80597号公報、特開平4−21797号
公報等に記載の技術では、諸性能を最善とするめっき中
の金属の相構造を開示するには至らず、めっき密着性お
よび耐食性が両方とも良好なめっき鋼板を得るに至って
いない。
【0004】そこで本発明の目的は、めっき密着性、防
食性両方に優れ、かつ亜鉛、クロム、鉄族元素を合金と
して単相中に含有する亜鉛−クロム−鉄族元素−アルミ
ナめっき鋼板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本研究者らは鋭意研究を
重ねた結果、亜鉛−クロム−鉄族元素−アルミナめっき
鋼板において、めっき層中のクロムおよび鉄族元素の含
有率によってめっき中の合金相の相構造が変化するこ
と、めっき中の合金相の相構造がめっき密着性に影響を
及ぼすこと、めっき層中の合金相を単相化することによ
って密着性が良好になることを見い出した。そこで、ク
ロムおよび鉄族元素を特定の含有率の範囲で含むめっき
層を形成することによって、合金相が単相かつめっき密
着性に優れためっき鋼板を得ることができることを見出
し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、めっき層が、Crを
0.1〜14%、下記式(1)または(2)で表される
範囲の量の鉄族元素、アルミナをアルミニウム換算で
0.01〜1%、残部Znおよび不可避的不純物からな
り、かつ、めっき層が、X線回折による格子面間隔dA
=0.236〜0.247nm、dB =0.220〜
0.228nm、dC =0.208〜0.211nm、
およびdD =0.162〜0.168nmのいずれか一
つまたは二つ以上に基づくピークを示す相からなる亜鉛
−クロム−鉄族元素−アルミナ複合めっき鋼板を提供す
るものである。 鉄族元素%≦ -0.89Cr(%) + 4.7( 0.1% ≦ Cr ≦ 3.55 %の時) (1) 鉄族元素%≦ -0.13Cr(%) + 2.0( 3.55%< Cr ≦ 14 %の時) (2)
【0007】以下、本発明の亜鉛−クロム−鉄族元素−
アルミナ複合めっき鋼板(以下、「本発明の複合めっき
鋼板」という)を詳細に説明する。
【0008】本発明の複合めっき鋼板は、素地鋼板上に
亜鉛−クロム−鉄族元素−アルミナ複合複合めっき層
(以下、「複合めっき層」という)を有するものであ
る。素地鋼板としては、特に制限されず、例えば、SP
CP、SPCE、SPCC、SPFC(JIS G31
41)等のいずれの鋼板であってもよい。
【0009】本発明の複合めっき鋼板における複合めっ
き層は、亜鉛、クロムおよびFe、Ni、Co等の鉄族
元素が合金相を形成し、アルミナが、酸化物微粒子とし
てめっき層中に分散されているものである。複合めっき
層中の亜鉛は、素地鋼板に対して犠牲防食性を示し、耐
食性に優れためっき鋼板を得るための必須成分である。
【0010】本発明において、複合めっき層におけるク
ロムの含有率は、0.1〜14重量%であり、好ましく
は5〜11重量%である。クロムの含有率0.1重量%
未満では耐食性が不十分となり、14重量%を超えると
めっき層中の合金相が単相を形成せず、めっき密着性が
劣る。
【0011】また、本発明において、複合めっき層中の
鉄族金属の含有率の下限は0.01wt%である。鉄族
元素の含有率が0.01wt%未満では耐食性が不十分
なめっきとなる。また、複合めっき層中の鉄族元素の含
有率の上限は、めっき層中のクロム含有率Cr%と下記
式(1)または(2)で表される関係を有する。 鉄族元素%≦ -0.89Cr(%) + 4.7( 0.1% ≦ Cr ≦ 3.55 %の時) (1) 鉄族元素%≦ -0.13Cr(%) + 2.0( 3.55%< Cr ≦ 14 %の時) (2) ここで、鉄族元素としてコバルトを用いためっき層にお
いて、クロム含有率Cr%および鉄族元素の含有率との
めっき相構造に関する関係を、図1に示す。この図1に
おいて、前記式(1)および(2)で表される領域にお
いて、めっき層中の合金相が単相となることがわかる。
したがって、鉄族元素の含有率が、前記式(1)および
(2)で表される領域を超えると、めっき層中の合金相
の単相化が困難となりめっき密着性が劣化する。
【0012】さらに、本発明において、複合めっき層中
のアルミナの含有率は、0.01〜1重量%であり、好
ましくは0.1〜1重量%である。めっき層中のアルミ
の含有率が0.01重量%未満では耐食性に対するアル
ミナの効果が表れず、1重量%を超えるとめっき密着性
が劣化する。
【0013】本発明の複合めっき鋼板において、複合め
っき層は、X線回折による格子面間隔が、 dA =0.236〜0.247nm dB =0.220〜0.228nm dC =0.208〜0.211nm および dD =0.162〜0.168nm のいずれか一つまたは二つ以上に基づくピークを示す相
からなるものである。本発明において、複合めっき層
が、この格子面間隔dA 、dB 、dC およびdD のいず
れか一つまたは二つ以上に基づくピークを示す単一の相
からなる合金相であると、めっき密着性が良好となる。
【0014】本発明の複合めっき鋼板の製造は、亜鉛、
クロムおよび鉄族元素イオンを含む酸性めっき浴中に
て、アセチレングリコール、ポリエチレングリコール等
の非イオン系有機添加剤を0.1〜10g/l導入し、
電流密度40〜200A/dm 2 で電解を行い、亜鉛、
クロム、鉄族元素イオンを合金とするめっき層を、素地
鋼板上に析出させる電気めっき法によって行うことがで
きる。このとき、アルミナのめっき層中への共析は、め
っき浴中にアルミナゾルを懸濁させめっき層中に共析さ
せる方法、めっき浴中にアルミニウムイオンを溶解し、
電解時の水素イオンの還元反応によるpHの上昇によっ
て陰極界面で水酸化アルミニウムとして析出させ、めっ
き層中にアルミナとして共析させる方法等のいずれの方
法によって行ってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の複合めっき鋼板におい
て、クロムはめっき表面で不動態を作り、めっきおよび
下地鋼板の腐食を抑制し、かつめっきの腐食生成物であ
る塩基性塩化亜鉛(ZnCl2 ・4Zn(OH)2 )を
熱力学的に安定化すると考えられる。また、クロムを合
金としてめっき層中に導入することにより、めっき密着
性を劣化させることなくクロム含有率を高くすることが
可能となる。これよりクロムを酸化物として含有しため
っきでは不可能であった耐食性の向上と、良好なめっき
密着性の実現が可能となった。
【0016】また、鉄族元素はめっき表面でのカソード
反応を抑制し、かつめっきの腐食生成物である塩基性塩
化亜鉛(ZnCl2 ・4Zn(OH)2 )の熱力学的な
安定化を担っていると考えられる。
【0017】さらに、アルミナは腐食生成物を鋼板表面
に機械的に保持する効果があると考えられる。
【0018】本発明の複合めっき鋼板において、めっき
層中の合金相を単相とすることによって、めっき密着性
が良好となる。この原因は明らかではないが、めっき層
中の結晶相が多形となり相の異なる結晶粒の混在するめ
っきでは結晶粒毎に硬度、等温圧縮率等が異なり、めっ
き層が応力を受けた際に結晶粒界が応力中心となるた
め、めっき層に割れが発生しやすくなる。これに比べ、
めっき層中の結晶相が単相である場合、各結晶粒の力学
物性はほぼ均一となるため、めっき層の展性が向上し密
着性の良好なめっきとなると考えられる。
【0019】本発明の複合めっき鋼板において、複合め
っき層は、亜鉛、クロムおよび鉄族元素の3金属元素に
よる合金相を構成する。この合金相の相構造は、複合め
っき層中のクロムと鉄族元素の含有率によって変化す
る。そこで、鉄族元素としてコバルトを含有する亜鉛−
クロム−コバルト−アルミナ複合めっき層のX線回折測
定(加速電圧50kV、ターゲット:コバルト)を行っ
た。結果を図2および図3に示す。
【0020】図2は、クロム8.07重量%、コバルト
0.32重量%、アルミナをアルミニウム換算で0.2
0重量%含有し、残りは亜鉛である複合めっき層を有す
るめっき鋼板のX線回折図である。複合めっき層の回折
ピークとして、ピークA(d=0.237nm)、ピー
クB(d=0.222nm)、ピークC(d=0.21
0nm)、およびピークD(d=0.163nm)が観
測された。これらはいずれも電気亜鉛めっき層で観測さ
れる六方晶構造の結晶相中に、クロムおよびコバルトが
金属として固溶した合金相の回折ピークと考えられる。
ピークA〜Dまで合金相からの回折として帰属され、複
合めっき層からの明瞭なピークが他に観測されないの
で、このめっき層中に観測される合金相は単相であると
判断できる。なお、d=0.203nmおよびd=0.
143nmのピークは素地鋼板のα−鉄に基づく回折ピ
ークである。
【0021】図3は、クロム10.7重量%、コバルト
1.06重量%、アルミナをアルミニウム換算で0.6
1重量%含有し、残りは亜鉛である複合めっき層を有す
るめっき鋼板のX線回折図である。めっき層の回折ピー
クとして、ピークB(d=0.224nm)、ピークC
(d=0.210nm)、およびピークD(d=0.1
64nm)が観測された。これらは図2で示した六方晶
構造の亜鉛−クロム−コバルト合金相の回折ピークと考
えられる。また、この複合めっき層からは六方晶構造の
合金相には帰属できないピークE(d=0.214n
m)が観測された。ピークEが帰属する結晶は、体心立
方構造の亜鉛−クロム−コバルト合金相と考えられるた
め、この複合めっき層は2種類の合金相を含有し単相で
はないことが分かる。なお、d=0.203nmおよび
0.143nmのピークは素地鋼板のα−鉄に基づくピ
ークである。
【0022】図2および図3に示すとおり、亜鉛−クロ
ム−コバルト−アルミナ複合めっき層中の六方晶合金相
は、X線回折ピークA,B,C,Dのうち1本または2
本以上を示すことが明らかとなった。しかし、これらの
回折角は、めっき組成等による誤差を含む。そこで、各
ピークの示す格子面間隔はある程度の範囲を持つものと
なるため以下のように定義する。 ピークA:dA =0.236〜0.247nm ピークB:dB =0.220〜0.228nm ピークC:dC =0.208〜0.211nm ピークD:dD =0.162〜0.168nm また、Fe、Ni等のCo以外の鉄族元素も、Coを添
加したときと同様のX線回折ピークA、B、C、Dが得
られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例により、
本発明をより具体的に説明する。
【0024】(実施例1〜18、比較例1〜13)各例
において、冷延鋼板を公知の方法で脱脂、酸洗した後、
以下に示す範囲で浴条件を変化させ、表1に示す組成の
異なる複合めっき層を有するめっき鋼板を得た。電流密
度40〜200A/dm2 、付着量20g/m2 とし
た。 浴組成 硫酸亜鉛・7水和物 186g/l 40%硫酸クロム水溶液 84〜252g/l 鉄族元素硫酸塩・7水和物 5〜36g/l 硫酸アルミニウム・14−18水和物 35〜100g/l 硫酸ナトリウム 45g/l アセチレングリコール 1〜10g/l 浴pH 1.4〜2.5
【0025】(比較例14)以下に示す組成のめっき浴
を用い、電流密度80A/dm2 で、付着量20g/m
2 の亜鉛−クロム合金めっき鋼板を製造した。 浴組成 硫酸亜鉛・7水和物 186g/l 40%硫酸クロム水溶液 168g/l 硫酸ナトリウム 45g/l アセチレングリコール 1g/l 浴pH 1.4
【0026】(比較例15)以下に示す組成のめっき浴
を用い、電流密度80A/dm2 で、付着量20g/m
2 の亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板を製造した。 浴組成 硫酸亜鉛・7水和物 170g/l 硫酸亜鉛・6水和物 250g/l 硫酸ナトリウム 20g/l 硫酸カリウム 20g/l 浴pH 1.5
【0027】(比較例16)以下に示す組成のめっき浴
を用い、電流密度80A/dm2 で、付着量20g/m
2 の電気亜鉛めっき鋼板を製造した。 浴組成 硫酸亜鉛・7水和物 250g/l 硫酸ナトリウム 45g/l 浴pH 1.5
【0028】以上の実施例1〜18、および比較例1〜
16で得られためっき鋼板について、めっき層の組成、
めっき層のESCAによる測定、X線回折測定、ならび
に密着性試験および耐食性試験を行った。結果を表1に
示す。
【0029】めっき層の組成 めっき層を酸により溶解した後、原子吸光法により測定
した。またESCA測定法(X線光電子分光法)によ
り、めっき層中のクロム、鉄族元素の酸化数を測定し、
合金となっていることを確認した。 めっき層のX線回折測定 めっき層について、ターゲット:Co、加速電圧:50
kVの条件でX線回折測定を行い、結晶面からの回折ピ
ークとして観測されたものを○、観測されなかったもの
を×で示した。また、それ以外のピークの観測も同時に
行った。
【0030】密着性試験 試料のめっき面に粘着テープ(日東電工(株)製、エレ
ップマスキングテープ)を貼り付け、試料のめっき面を
内側にして180°曲げ、さらに曲げ戻した後、テープ
を剥離し、テープに付着した亜鉛を、蛍光X線分析法で
測定し、カウント数に基づいて、下記の基準で評価し
た。 0〜30 kcps : ○ 30〜60 kcps : △ 60 kcps 以上 : ×
【0031】耐食性 濃度5重量%の塩水噴霧(35℃、4時間)、乾燥(6
0℃、2時間)、湿潤(50℃、2時間)を1サイクル
とするサイクル複合試験(CCT)を繰返し、赤錆発生
までのサイクル数を耐食性の指標とした。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】表1から明らかなように、本発明で規定さ
れる合金相のみを有する亜鉛−クロム−鉄族元素−アル
ミナ複合めっき鋼板は、良好な密着性を示すとともに、
優れた耐食性を示すことが分かる。
【0035】
【発明の効果】本発明の亜鉛−クロム−鉄族元素−アル
ミナ複合めっき鋼板は、密着性の良好な複合めっき鋼板
であり、かつ、電気亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛−ニッケ
ルめっき鋼板等より高耐食性の防錆鋼板である。そのた
め、本発明の複合めっき鋼板は、自動車、家電、建材用
の高性能の防錆鋼板として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】亜鉛−クロム−コバルト−アルミナ複合めっき
層におけるクロム含有率Cr%および鉄族元素の含有率
とのめっき相構造に関する関係を示す図。
【図2】クロム8.07重量%、コバルト0.32重量
%、アルミナをアルミニウム換算で0.20重量%含有
し、残りは亜鉛である、亜鉛−クロム−コバルト−アル
ミナ複合めっき層のX線回折測定の結果を示す図。
【図3】クロム10.7重量%、コバルト1.06重量
%、アルミナをアルミニウム換算で0.61重量%含有
し、残りは亜鉛である、亜鉛−クロム−コバルト−アル
ミナ複合めっき層のX線回折測定の結果を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜 原 京 子 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 中小路 尚 匡 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 望 月 一 雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】めっき層が、Crを0.1〜14%、下記
    式(1)または(2)で表される範囲の量の鉄族元素、
    アルミナをアルミニウム換算で0.01〜1%、残部Z
    nおよび不可避的不純物からなり、かつ、めっき層が、
    X線回折による格子面間隔d A =0.236〜0.24
    7nm、dB =0.220〜0.228nm、dC
    0.208〜0.211nm、およびdD =0.162
    〜0.168nmのいずれか一つまたは二つ以上に基づ
    くピークを示す相からなる亜鉛−クロム−鉄族元素−ア
    ルミナ複合めっき鋼板。 鉄族元素%≦ -0.89Cr(%) + 4.7( 0.1% ≦ Cr ≦ 3.55 %の時) (1) 鉄族元素%≦ -0.13Cr(%) + 2.0( 3.55%< Cr ≦ 14 %の時) (2)
JP25748795A 1995-10-04 1995-10-04 亜鉛−クロム−鉄族元素−アルミナ複合めっき鋼板 Withdrawn JPH0995798A (ja)

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