JPH0995307A

JPH0995307A - 定量箱詰装置

Info

Publication number: JPH0995307A
Application number: JP25298695A
Authority: JP
Inventors: Eijiro Sasaki; 栄次郎佐々木
Original assignee: SASAKI PACKAGING SYST KK
Current assignee: SASAKI PACKAGING SYST KK
Priority date: 1995-09-29
Filing date: 1995-09-29
Publication date: 1997-04-08

Abstract

(57)【要約】【課題】非磁性体から成るネジや釘を平行に定量箱詰
めできる定量箱詰装置を提供することにある。【解決手段】箱詰めする量を予め計量する計量機構と
この計量機構から落下させられたネジ等を受け取る振動
シュートと振動シュートから搬送されて来たネジ等が所
定重量以上になると送りを停止し、所定量未満になると
再度搬送を再開する定量送り装置と、定量送り装置から
のネジ等を平行に揃えながら移送する平行シュートと、
平行シュートからの製品を受ける落下シュートと、落下
シュートの真下に空箱を搬送し、或いは箱詰めの終了し
た箱を送り出す搬送機構とから構成したので、非磁性体
から成るネジや釘を平行に定量箱詰めできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレス、銅、
黄銅等の非磁性体から成るネジや釘を一定量自動的に箱
詰めする事のできる定量箱詰装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、短いネジや釘は、ランダムに箱
詰めされていたが、ある程度の長さを有したネジや釘
は、かさ張る為平行に揃えてから箱詰めされている。従
来、鉄等の磁石に反応する磁性体から成るネジや釘は、
電磁石を利用して平行に揃えてから箱詰めする装置が種
々提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば従来
の、電磁石を使用した定量箱詰装置では、ステンレス、
銅、黄銅等の非磁性体から成るネジや釘に使用する事が
できず、これらの箱詰めは、手作業に頼るしかなかっ
た。しかし、手作業では、時間がかかり作業能率が悪い
と云う欠点が存在した。また、磁石に反応する鉄製のネ
ジでも太くて重量のあるものでは、磁界によって整列さ
せるために、或る程度の落下高さを必要とし、高い所か
ら落下する際に傷が付くと云う欠点が存在した。

【０００４】本発明の目的は、従来のこのような問題点
に鑑み、非磁性体から構成された釘やネジを一定量平行
に箱詰めする事のできる定量箱詰装置を提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の要旨とするところは、箱詰めする量を予め
計量する計量機構と、該計量機構から落下させられたネ
ジ等を受け取る振動シュートと、該振動シュートから搬
送されて来たネジ等が所定重量になると送りを停止する
定量送り装置と、該定量送り装置からのネジ等を平行に
揃えながら移送する平行シュートと、該平行シュートか
らの製品を受ける落下シュートと、該落下シュートの真
下に空箱を搬送し、或いは箱詰めの終了した箱を送り出
す搬送機構とから構成された事を特徴とするものであ
る。

【０００６】また、前記定量送り装置を直列に２段階に
配設したことを特徴とするものである。また、一台の計
量機構に対して、該計量機構から落下させられたネジ
等を受け取る振動シュートと、該振動シュートから搬送
されて来たネジ等が所定重量になると送りを停止する定
量送り装置と、該定量送り装置からのネジ等を平行に揃
えながら移送する平行シュートと、該平行シュートから
の製品を受ける落下シュートとを夫々２台配設した事を
特徴とするものである。

【０００７】本発明に係る定量箱詰装置は、振動シュー
トと、この振動シュートから搬送されて来たネジ等が所
定重量になると送りを停止する定量送り装置と、該定量
送り装置からのネジ等を平行に揃えながら移送する平行
シュートと、該平行シュートからの製品を受ける落下シ
ュートにより非磁性体の長いネジや釘を平行の揃える事
ができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
説明する。図１は本発明の一実施例に係る定量箱詰装置
の側面図、図２は本発明の一実施例に係る定量箱詰装置
の平面図、図３は同定量箱詰装置の正面図、図４は同定
量箱詰装置のシュート部を示す拡大説明図である。

【０００９】定量箱詰装置は、箱詰めする量を予め計量
する計量機構１０を備えている。計量機構１０は、図外
の搬送機構によって搬送されて来たネジや釘を箱詰めす
る量に合わせて予め設定し、これを計量する。計量機構
１０で計量されたネジや釘は、振動シュート１１上に落
下させられる。振動シュート１１は、計量機構１０から
落下させられたネジ等を受け取り、振動によりランダム
な方向を向いていたネジや釘を平行方向に揃える。

【００１０】定量送り装置１２は、振動シュート１１か
ら搬送されて来たネジ等が所定重量以上になると送りを
停止し、所定量未満になると再度搬送を再開する構成で
ある。定量送り装置１２は、定量検知センサー１３を備
えており、所定量のネジや釘が搬送されると、これを検
知して、図外の送り機構を停止する。また、定量検知セ
ンサー１３が所定量の値以下を検知した場合は、送り機
構を駆動する。

【００１１】平行シュート１４は、定量送り装置１２か
ら所定量に規制されたネジ等を平行に揃えながら滑らせ
ながら移送する。平行シュート１４は、傾斜部１４ａと
これに連続する平坦部１４ｂとから成り、傾斜部１４ａ
に沿って斜めに落下しているネジや釘が、平坦部１４ｂ
で水平方向に変更される。

【００１２】平行シュート１４で水平方向に変換された
ネジや釘は、落下シュート１５に導かれ、この落下シュ
ート１５から箱詰めされる。落下シュート１５は、図
５，６に示すように上面１５ａがラッパ状に広がってい
る。また、落下の途中で平行状態が乱れ無いように案内
板１６及び湾曲部１７が形成されている。

【００１３】搬送機構１８は、空箱搬送コンベア１９と
この空箱搬送コンベア１９によって搬送された空箱を左
右に振り分ける振り分コンベア２０と、箱詰めの完了し
た箱を送り出す実入箱搬出コンベア２１とこれら各種コ
ンベアの駆動を制御する制御手段とから構成されてい
る。

【００１４】搬送機構１８は、空箱搬送コンベア１９に
よって一箇所で小箱をセットし、順次充填場所に空箱を
搬送する。搬送された空箱２４は、振り分コンベア２０
によって左右何れかの充填位置Ａ，Ｂに振り分けられ
る。Ａ，Ｂの何れの充填位置も空の場合には、Ａ，Ｂ何
れかの位置に搬送され、何れかに既に空箱が配置されて
いる場合には、配置されていない方に配置される。ま
た、充填位置Ａ，Ｂは、加振器２５によって左右に振動
させる事ができる。

【００１５】また、空箱にネジや釘等の充填が完了した
場合には、実入箱搬出コンベア２１によって充填位置か
ら箱２４が搬出される。充填された実入箱は一箇所に集
められ、フリーローラ部２２に溜められる。フリーロー
ラ部２２は、回転自在に支持された複数のローラ２３が
配置されている。そして、このフリーローラ部２２から
順次実入箱が取り出される。

【００１６】次に、以上のように構成された定量箱詰装
置の動作について説明する。先ず、箱詰めするネジや釘
等の重量を決めて、計量機構１０を設定する。また、空
箱２４の大きさも選択して、搬送機構１８によって充填
位置Ａ、Ｂに配置する。

【００１７】計量機構１０によって予め設定された量の
ネジや釘が計量されて、振動シュート１１上に落下され
る。振動シュート１１は、図外の加振機構により加振さ
れており、ランダムな状態で落下したネジや釘が少しず
つ定量送り装置１２へ搬送される。

【００１８】定量送り装置１２には、定量検知センサー
１３が設定されており、定量送り装置１２に載っている
ネジや釘の量が設定値以上であると、送りを停止させ、
次の平行シュート１４に多量のネジが供給されないよう
にする。所定量未満であれば図外の加振機構によりネジ
や釘を振動させながら送りを続行する。

【００１９】平行シュート１４では、定量送り装置１２
によって送り量を所定値に制限されたネジが、ほぼ平行
になって滑り降りる。傾斜部１４ａを滑り降りたネジ
は、平坦部１４ｂで姿勢を水平にしてから、落下シュー
ト１５内へ落下する。ほぼ姿勢を水平に整えられたネジ
は、図５，６に示す落下シュート１５で平行を保ちつつ
直下に配置された空箱２４内に落下する。また、落下シ
ュート１５内には、案内板１６及び湾曲部１７が設けら
れており、ネジを落下の途中で平行状態が乱れる事がな
いように維持する。更に、箱２４は、左右に加振されて
おり、落下して来たネジや釘を揺すりながら揃える。

【００２０】箱詰め作業が完了したら、予め設定したタ
イマーによって振動シュート１１、定量送り装置１２、
平行シュート１４の駆動が停止する。箱詰め作業が完了
すると、実入箱搬出コンベア２１によって箱が充填位置
から運び出されて、一箇所に集められ、フリーローラ部
２２で滞留する。

【００２１】このように、本発明の定量箱詰装置は、磁
石を使う事なく、定量づつ整列送りをする事によりネジ
や釘を平行状態に揃えてから箱詰めする事ができる。ま
た、箱の充填位置を２箇所としたので時間のかかる整列
作業を並行してできるので、作業能率を著しく向上する
事ができる。更に、充填箇所は、２箇所であっても空箱
のセット及び実入箱の取り出しは、一箇所でよい。

【００２２】尚、本発明は、上記実施例によって限定さ
れるものではなく、本願発明の要旨から逸脱しない範囲
でその他種々の変形が可能である。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る定量
箱詰装置は、箱詰めする量を予め計量する計量機構と、
該計量機構から落下させられたネジ等を受け取る振動シ
ュートと、該振動シュートから搬送されて来たネジ等が
所定重量になると送りを停止する定量送り装置と、該定
量送り装置からのネジ等を平行に揃えながら移送する平
行シュートと、該平行シュートからの製品を受ける落下
シュートと、該落下シュートの真下に空箱を搬送し、或
いは箱詰めの終了した箱を送り出す搬送機構とから構成
されたので、非磁性体から成るネジや釘であっても平行
に揃えて自動的に箱詰めする事ができる。また、磁性体
からなり、太くて重量のあるものであっても、高い所か
ら落下させる事がないので、製品に傷を付ける虞もな
い。

【００２４】また、前記定量送り装置を直列に２段階に
配設した場合には、非磁性体でできたネジや釘を確実に
平行とする事ができる。また、一台の計量機構に対し
て、該計量機構から落下させられたネジ等を受け取る振
動シュートと、該振動シュートから搬送されて来たネジ
等が所定重量になると送りを停止する定量送り装置と、
該定量送り装置からのネジ等を平行に揃えながら移送す
る平行シュートと、該平行シュートからの製品を受ける
落下シュートとを夫々２台配設したので、２箇所で同時
に箱詰め作業を行う事ができ、作業能率を向上する事が
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る定量箱詰装置の側面図
である。

【図２】本発明の一実施例に係る定量箱詰装置の平面図
である。

【図３】同定量箱詰装置の正面図である。

【図４】同定量箱詰装置のシュート部を示す拡大説明図
である。

【図５】同定量箱詰装置のシュート部を示す正面図であ
る。

【図６】同定量箱詰装置のシュート部を示す側面図であ
る。

【符号の説明】

１０計量機構１１振動シュート１２定量送り装置１３定量検知センサー１４平行シュート１４ａ傾斜部１４ｂ平坦部１５落下シュート１６案内板１７湾曲部１８搬送機構１９空箱搬送コンベア２０振り分コンベア２１実入箱搬出コンベア２２フリーローラ部２３ローラ２４箱２５加振器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】箱詰めする量を予め計量する計量機構
と、該計量機構から落下させられたネジ等を受け取る振
動シュートと、該振動シュートから搬送されて来たネジ
等が所定重量以上になると送りを停止し、所定量未満に
なると再度搬送を再開する定量送り装置と、該定量送り
装置からのネジ等を平行に揃えながら移送する平行シュ
ートと、該平行シュートからの製品を受ける落下シュー
トと、該落下シュートの真下に空箱を搬送し、或いは箱
詰めの終了した箱を送り出す搬送機構とから構成された
事を特徴とする定量箱詰装置。
【請求項２】前記定量送り装置を直列に２段階に配設
したことを特徴とする請求項１記載の定量箱詰装置。
【請求項３】一台の計量機構に対して、該計量機構
から落下させられたネジ等を受け取る振動シュートと、
該振動シュートから搬送されて来たネジ等が所定重量に
なると送りを停止する定量送り装置と、該定量送り装置
からのネジ等を平行に揃えながら移送する平行シュート
と、該平行シュートからの製品を受ける落下シュートと
を夫々２台配設した事を特徴とする請求項１記載の定量
箱詰装置。