JPH0994414A - 海水循環ポンプ軸潤滑水の貝除去装置 - Google Patents

海水循環ポンプ軸潤滑水の貝除去装置

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JPH0994414A
JPH0994414A JP7253080A JP25308095A JPH0994414A JP H0994414 A JPH0994414 A JP H0994414A JP 7253080 A JP7253080 A JP 7253080A JP 25308095 A JP25308095 A JP 25308095A JP H0994414 A JPH0994414 A JP H0994414A
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water
circulation pump
shaft
filter
seawater
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JP7253080A
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Yutaka Shibata
豊 柴田
Tomomi Yamada
智巳 山田
Kenichi Kito
健一 木藤
Kota Fukuda
浩太 福田
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海水循環ポンプ軸潤滑水ラインに対する貝の
付着を確実に防止する。 【解決手段】 海水循環用ポンプ1の軸潤滑水ライン6
中に、海水中の貝の付着期幼生を除去するフィルター7
を設ける。フィルターのスリット幅を500 μm 以下とす
ることが好ましい。また昇圧ポンプにより軸潤滑水ライ
ン6中の流速を2m/s 以上に維持したり、貝に対する忌
避効果のある材料を使用することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所等に
おいて用いられる海水循環ポンプ軸潤滑水の貝除去装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所等においては、発電用のタ
ービンから出た蒸気を復水器により水に戻すために、大
量の海水が冷却水として使用されている。このため、海
水循環用ポンプにより海水を復水器に循環させている
が、この海水循環用ポンプにはその吐出水の一部を抜き
出し、海水循環用ポンプの軸封部へ潤滑水として供給す
る軸潤滑水ラインが設けられている。
【0003】ところが、海水中に浮遊している貝の付着
期幼生がこの軸潤滑水ライン中の配管等の内面に付着し
て繁殖すると、海水循環用ポンプの軸潤滑が十分に行わ
れなくなり、海水循環量が低下して発電所の出力ダウン
を招くおそれがあることが判明した。なお、海水循環用
ポンプの軸潤滑水ラインへの貝の付着防止に関する先行
文献は、これまでのところ知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、貝の付着によるトラブルを確実に
防止することができるようにした海水循環ポンプ軸潤滑
水の貝除去装置を提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、海水循環用ポンプの吐出水の一
部を抜き出し、海水循環用ポンプの軸封部へ潤滑水とし
て供給する軸潤滑水ライン中に、海水中の貝の付着期幼
生を除去するフィルターを設けたことを特徴とするもの
である。なお、フィルターのスリット幅を500 μm 以下
とすることが好ましい。また、軸潤滑水ライン中の流速
を2m/s 以上に維持するための昇圧ポンプを設けること
が好ましい。また、フィルターの逆洗ドレン水配管を40
℃以上に加温する加温手段を設けることとが好ましい。
さらに、軸潤滑水ラインを海生物に対して忌避効果のあ
る材料により構成することが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照しつつ更に詳細に説明する。図1は本
発明の装置の全体を示す配管系統図であり、1は蒸気タ
ービンの復水器に海水を供給するための海水循環用ポン
プであり、2はそのモータ、3はポンプの軸封部、4は
海水の吸引口、5は吐出口である。6は海水循環用ポン
プの吐出口5の付近から吐出水の一部を抜き出し、海水
循環用ポンプ1の軸封部3へ潤滑水として供給する軸潤
滑水ラインである。
【0007】この軸潤滑水ライン6には、好ましくは一
対のフィルター7が設けられている。このフィルター7
は海水中に浮遊している貝の付着期幼生を除去するため
のものであり、例えば図2に示すように、金属線8を孔
明きパイプ9のまわりに巻き付けた構造のフィルターを
用いることができる。本発明ではこのフィルターの金属
線8、8 間のスリット幅を500 μm 以下としたので、付
着期幼生のサイズが1000μm 程度であるフジツボを確実
に濾過することができる。しかしフジツボとともに閉塞
の原因となるムラサキイガイの付着期幼生のサイズは13
0 μm 程度であるから、スリット幅を100 μm 程度とす
ればより確実な濾過が可能となる。
【0008】フィルター7の材質は海水に強いチタン製
としてもよいが、銅、ニッケル、銀等の海生物に対して
忌避効果のある金属材料により構成することが好まし
い。特にベリリウム銅は貝類に対して優れた忌避効果を
発揮し、フィルター7に海生物が付着することを確実に
防止することができる。
【0009】このようにして、本発明によれば吐出口5
の付近から抜き出された海水をフィルター7で濾過した
うえで海水循環用ポンプ1の軸封部3へ潤滑水として供
給するようにしたので、海水循環用ポンプ1の軸封部3
等に貝が付着して閉塞する事故を防止することができ
る。しかしフィルター7以降の部分には貝の幼生が侵入
しないとしても、フィルター7よりも手前側の部分には
貝が付着するおそれがあるので、次のような種々の対策
を講じておくことが好ましい。
【0010】図3はフィルター7付近のより具体的な配
管系統図である。この図3に示すように、フィルター7
の手前に昇圧ポンプ10を設けておき、海水循環用ポンプ
1の吐出口5の付近から抜き出された吐出水をこの昇圧
ポンプ10で加圧することにより、軸潤滑水ライン6の配
管11内の流速を2m/s 以上としておく。このように流速
を2m/s 以上に維持すれば、貝の付着期幼生が管壁に付
着することができないので、配管11が閉塞するおそれは
ない。
【0011】図3の左上部に示されるタンクは逆洗タン
ク12である。この逆洗タンク12内に淡水を貯蔵してお
き、定期的にフィルター7を淡水により逆洗することが
好ましい。なおフィルター7は2個設けられているの
で、交互に逆洗することができる。このように定期的に
フィルター7を逆洗するとともに、軸潤滑水ライン6を
淡水で置換することにより、海生物の繁殖を阻止するこ
とができる。
【0012】また、逆洗の際にフィルター7から逆洗水
は逆洗ドレン水配管13を介して排出されることとなる
が、この逆洗ドレン水配管13に貝類が付着することを防
止するために、この逆洗ドレン水配管13にヒータを巻付
け、40℃以上に保つことが好ましい。40℃以上に保たれ
た配管には貝類が付着しないことが確認されている。
【0013】このように、本発明によれば軸潤滑水ライ
ン6に貝類が付着することを防止し、軸潤滑水ライン6
の閉塞による発電所の出力低下事故を防止することがで
きる。なお、銅、ニッケル、銀、ベリリウム銅等の貝類
に対して忌避効果のある材料を、フィルター7のみなら
ず軸潤滑水ライン6の部分にも使用することが好まし
い。またこれらの材料を使用するほか、忌避効果のある
塗料を配管内に塗布する方法を採用することもできる。
【0014】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明に
よれば海水循環ポンプ軸潤滑水ラインに対する貝の付着
を確実に防止することができ、軸潤滑水ラインの閉塞に
よる発電所の出力低下事故を防止することができる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の全体を示す配管系統図である。
【図2】フィルター部分の拡大図である。
【図3】フィルター付近の具体的な配管系統図である。
【符号の説明】
1 海水循環用ポンプ、2 モータ、3 ポンプの軸封
部、4 海水の吸引口、5 吐出口、6 軸潤滑水ライ
ン、7 フィルター、8 金属線、9 孔明きパイプ、
10 昇圧ポンプ、11 配管、12 逆洗タンク、13 逆洗
ドレン水配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 浩太 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水循環用ポンプの吐出水の一部を抜き
    出し、海水循環用ポンプの軸封部へ潤滑水として供給す
    る軸潤滑水ライン中に、海水中の貝の付着期幼生を除去
    するフィルターを設けたことを特徴とする海水循環ポン
    プ軸潤滑水の貝除去装置。
  2. 【請求項2】 フィルターのスリット幅を500 μm 以下
    とした請求項1記載の海水循環ポンプ軸潤滑水の貝除去
    装置。
  3. 【請求項3】 軸潤滑水ライン中の流速を2m/s 以上に
    維持するための昇圧ポンプを設けた請求項1記載の海水
    循環ポンプ軸潤滑水の貝除去装置。
  4. 【請求項4】 フィルターの逆洗ドレン水配管を40℃以
    上に加温する加温手段を設けた請求項1記載の海水循環
    ポンプ軸潤滑水の貝除去装置。
  5. 【請求項5】 軸潤滑水ラインを海生物に対して忌避効
    果のある材料により構成した請求項1記載の海水循環ポ
    ンプ軸潤滑水の貝除去装置。
JP07253080A 1995-09-29 1995-09-29 海水循環ポンプ軸潤滑水の貝除去装置 Expired - Fee Related JP3129639B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233872A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Chugoku Electric Power Co Inc:The ポンプの軸潤滑水供給システム
CN103486021A (zh) * 2013-09-30 2014-01-01 湖南耐普泵业有限公司 一种海水泵自润滑系统及自润滑方法

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JP2006233872A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Chugoku Electric Power Co Inc:The ポンプの軸潤滑水供給システム
JP4683958B2 (ja) * 2005-02-25 2011-05-18 中国電力株式会社 ポンプの軸潤滑水供給システム
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