JPH099419A - 電気自動車用モータの電流制御装置 - Google Patents

電気自動車用モータの電流制御装置

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JPH099419A
JPH099419A JP7153360A JP15336095A JPH099419A JP H099419 A JPH099419 A JP H099419A JP 7153360 A JP7153360 A JP 7153360A JP 15336095 A JP15336095 A JP 15336095A JP H099419 A JPH099419 A JP H099419A
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traveling
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JP7153360A
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Toshio Takahashi
敏夫 高橋
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】発進時や低速走行で登坂する際等は走行用モー
タの有する大きな駆動力を利用して発進性能、登坂性能
を損うことがなく、また、加速性能等の走行フィーリン
グに優れた電気自動車用モータの電流制御装置を提供す
る。 【構成】電機子電流制限値決定回路14は、基底回転数
N0 以下で低速走行用ギア比以外での走行中にアクセル
ペダル全開で加速する場合、I0 −k (N0 2 −N2
/i3 の式に基づき制限電流値を回転数N(車両速度
V)が高いほど大きく決定し、ドライバの走行フィーリ
ングを向上させ、また車両が発進する場合や低速走行用
ギア比で登坂走行中の場合等では、大きな駆動力が得ら
れるように走行用モータの有する本来の制限電流値を決
定し電流制限回路12に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行用モータに流す電
機子電流を制限し駆動力の制御を行う電気自動車用モー
タの電流制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電気自動車やバッテリ車におい
て、走行フィーリングを改善する種々の提案がなされて
いる。例えば、特開平2−237402号公報では、ア
クセルペダル全開時に瞬間的なアクセルペダル全開の解
除があっても、アクセルペダルの踏込みに応じて良好な
応答性が得られ走行フィーリングを改善する技術が示さ
れている。
【0003】ところで、総ギア比一定の電気自動車の走
行性能曲線図は、一般に、図5(a)に示すように、走
行用モータの回転数−出力トルク特性を車両速度−駆動
力特性で示す駆動力線図と走行抵抗線図とが組み合わさ
れて表現される。電気自動車の駆動力は、基底回転数N
0 (速度V0 )以下の回転数では、出力トルクTは略一
定の値T0 に制限され、また、走行抵抗Rは車両速度す
なわちモータ回転数Nが高くなるほど増加する。走行用
モータの駆動力から走行抵抗を減じたものが、図5
(b)に示す余裕駆動力で、この余裕駆動力が電気自動
車の加速性能や登坂性能に大きく影響する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の電
気自動車の余裕駆動力は、基底回転数N0 (速度V0 )
以下の回転数Nで出力トルク(駆動力)Tが略一定の値
T0 に制限されているため、全回転数(速度)範囲にお
いて回転数N(速度V)が高くなるほど低下する特性と
なっている。このため、基底回転数N0 (速度V0 )以
下の回転数(速度)で走行中にアクセルペダル全開で加
速等する際であっても、高回転(高速度)で行うほど余
裕駆動力が小さくなるために、高回転(高速度)での出
力不足をドライバに感じさせ、走行フィーリングが悪い
といった問題がある。すなわち、ガソリンエンジン車の
走行性能曲線図と余裕駆動力は、図5(a),図5
(b)中の鎖線で示す特性を有し、速度が高くなるほど
余裕駆動力が高くなる速度領域が存在することから、こ
の速度領域においては走行中にアクセルペダル全開で加
速等する際には、高回転(高速度)で行うほど余裕駆動
力が大きくなり、この速度領域の設定の仕方により高速
加速性能等に優れるといった走行フィーリングを有して
いた。
【0005】このような走行フィーリングは、速度に対
する駆動力の相対的な変化によって生じる。一方、車両
の発進時や低速走行で登坂する際等には、大きな駆動力
が必要とされる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、車両の発進時や低速走行で登坂する際等は走行用モ
ータの有する大きな駆動力を利用して発進性能、登坂性
能を損うことがなく、また、加速性能等の走行フィーリ
ングに優れた電気自動車用モータの電流制御装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による電気自動車用モータの電流制御装置は、ア
クセルペダルの踏込み量に応じてバッテリから走行用モ
ータへ流す電流を制御する電気自動車用モータの電流制
御装置において、上記走行用モータに流れる電流を検出
し検出電流値に応じた検出信号を出力する電流検出手段
と、上記走行用モータの出力トルクが略最大値から下降
し始める基底回転数以下ではモータ回転数が高いほど余
裕駆動力が大きくなる制限電流値を算出し、上記基底回
転数以下で低速走行用ギア比以外での走行中にアクセル
ペダル全開で加速するときに上記算出した制限電流値を
出力する一方、他の状態では上記走行用モータの特性に
基づいた制限電流値を出力する電機子電流制限値決定手
段と、上記電流検出手段からの検出電流値と上記電機子
電流制限値決定手段からの制限電流値に基づき上記走行
用モータに流す電流を断続し上記走行用モータの電流を
制限する電流制限手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】上記構成の電気自動車用モータの電流制御装置
では、電機子電流制限値決定手段で、上記走行用モータ
の出力トルクが略最大値から下降し始める基底回転数以
下ではモータ回転数が高いほど余裕駆動力が大きくなる
制限電流値を算出し、上記基底回転数以下で低速走行用
ギア比以外での走行中にアクセルペダル全開で加速する
ときに上記算出した制限電流値を出力する一方、発進や
低速ギアを用いた登坂走行等の他の状態では上記走行用
モータの特性に基づいた制限電流値を出力する。また、
電流検出手段で上記走行用モータに流れる電流を検出し
検出電流値に応じた検出信号を出力する。そして、電流
制限手段で、上記電流検出手段からの検出電流値と上記
電機子電流制限値決定手段からの制限電流値に基づき上
記走行用モータに流す電流を断続し上記走行用モータの
電流を制限することにより、アクセルペダルの踏込み量
に応じてバッテリから走行用モータへ流す電流を制御す
る。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1〜図4は本発明の一実施例を示し、図1は電
流制御装置のブロック図、図2は電機子電流制限値決定
回路の構成説明図、図3は電機子電流制限値を決定する
フローチャート、図4は走行性能曲線の説明図である。
【0010】図1の電流制御装置において、符号1は、
図示しない電気自動車に搭載される直流分巻モータの電
機子であり、この電機子1の一端がシャント抵抗2を介
して主開閉器であるコンタクタ3に接続され、さらに、
このコンタクタ3がヒューズ4を介してバッテリ5に接
続されている。
【0011】上記電機子1の他端は電流平滑用のリアク
トル6を介してパワー素子、例えばエミッタ接地のNP
N形パワートランジスタ7のコレクタ端子に接続されて
おり、このパワートランジスタ7のベース端子には、チ
ョッパ制御によりモータ電流(電機子電流)を増減させ
るパルス幅変調回路(PWM回路)9の出力端が接続さ
れている。また、上記電機子1及び上記リアクトル6に
対し、フライホイールダイオード8が並列に接続されて
いる。
【0012】上記PWM回路9の入力端には、電圧制御
回路10の出力端、及び、モータ電流を制限するための
電流制限手段としての電流制限回路12の出力端が接続
されている。上記電圧制御回路10の入力端には、図示
しないアクセルペダルの踏込み量を検出するアクセルセ
ンサ11が接続され、このアクセルセンサ11の出力信
号が上記電圧制御回路10に入力されてアクセルペダル
の踏込み量に応じた所定レベルの電圧信号として出力さ
れるようになっている。
【0013】また、上記シャント抵抗2の両端に、その
両端電位からモータ電流を検出する電流検出手段として
の電流検出回路13の入力端が接続され、この電流検出
回路13の出力端が上記電流制限回路12の各入力端に
接続されている。
【0014】さらに、アクセルペダルの踏込み量が最大
でONする全開スイッチ15と、クラッチが接続状態で
OFFするクラッチスイッチ16と、車両速度Vを検出
する車両速度センサ17と、モータ回転数Nを検出する
モータ回転数センサ18とが設けられ、電機子電流制限
値決定手段としての電機子電流制限値決定回路14に接
続されており、この電機子電流制限値決定回路14は上
記電流制限回路12に接続されている。
【0015】上記電機子電流制限値決定回路14は、上
記各スイッチ15,16、上記各センサ17,18から
の信号に基づき、電機子の制限電流値を決定し、その値
を上記電流制限回路12に出力する回路に形成されてお
り、上記電流制限回路12で、上記電機子電流制限値決
定回路14からの信号と上記電流検出回路13によって
検出された検出電流値に応じた検出信号とにより、上記
PWM回路9によるモータ電流の断続を制御し、モータ
電流を制限する。
【0016】図2に上記電機子電流制限値決定回路14
の構成を示す。上記電機子電流制限値決定回路14は、
上記車両速度センサ17からの車両速度Vに応じた信号
と上記モータ回転数センサ18からのモータ回転数Nに
応じた信号とから車両の総ギア比iを算出する総ギア比
算出部21を有し、上記各スイッチ(全開スイッチ1
5、クラッチスイッチ16)からの信号と上記総ギア比
算出部21で求めた総ギア比iに応じた信号と上記モー
タ回転数センサ18からのモータ回転数Nに応じた信号
とが入力されて電流制限値の設定条件を判定する電流制
限値設定条件判定部22と、予め車両固有の定数や種々
の特性マップ等が記憶されたメモリ部23と、このメモ
リ部23から読み出した値と上記総ギア比算出部21か
らの総ギア比iに応じた信号と上記モータ回転数センサ
18からのモータ回転数Nに応じた信号とから予め設定
しておいた数式で電流制限値を演算する電流制限値演算
部24と、上記電流制限値設定条件判定部22からの信
号に基づき上記メモリ部23から電流制限値あるいは上
記電流制限値演算部24で算出した電流制限値のどちら
か一方を選択して最大電機子電流IMAX として上記電流
制限回路12に出力する電流制限値選択設定部25とか
ら主に構成されている。
【0017】上記電流制限値設定条件判定部22は、各
スイッチ15,16からのON,OFF信号、上記総ギ
ア比算出部21からの総ギア比i、上記モータ回転数セ
ンサ18からのモータ回転数Nに基づき、走行用モータ
が基底回転数N0 以下で低速走行用ギア比以外での走行
中にアクセルペダル全開で加速された状態にあるか否か
を判定し上記電流制限値選択設定部25に信号出力する
回路部に形成されている。
【0018】また、上記メモリ部23には、走行用モー
タの基底回転数N0 、この基底回転数N0 のときの電機
子電流値I0 、上記電流制限値演算部24で演算に用い
る定数k 等がメモリされており、これらの値が上記電流
制限値演算部24により読込まれ、あるいは、電機子電
流値I0 が上記電流制限値選択設定部25によって読込
まれるようになっている。
【0019】さらに、上記電流制限値選択設定部25
は、上記電流制限値設定条件判定部22からの信号、す
なわち、走行用モータが基底回転数N0 以下で低速走行
用ギア比以外での走行中にアクセルペダル全開で加速さ
れた状態であるとする信号の際には上記電流制限値演算
部24で演算した電流制限値Ic を、また他の状態であ
るとする信号の際には上記メモリ部23から電流制限値
として電機子電流値I0を読込んで最大電機子電流IMAX
として上記電流制限回路12に出力する回路部に形成
されている。
【0020】また、上記電流制限値演算部24では、上
記総ギア比算出部21からの総ギア比i、上記モータ回
転数センサ18からのモータ回転数N、上記メモリ部2
3からの電機子電流値I0 ,基底回転数N0 ,定数k を
用い以下の式に基づいて制限電流値Ic を算出する。 Ic =I0 −k (N0 2 −N2 )/i3 ……(1) 上記(1)式の算出法を以下に説明する。一定速度で道
路を走行する場合、総ギア比iの電気自動車の走行抵抗
Rは、 R=D(μW+sin θW+λAV2 )/iη ……(2) ここで、Dはタイヤ半径,μはころがり抵抗係数,Wは
車両の重量,θは道路勾配,λは空気抵抗係数,Aは車
両の前面投影面積,ηはギア効率を示し、DμW/iη
の計算項は車両のころがり抵抗,Dsin θW/iηの計
算項は勾配抵抗,DλAV2 /iηの計算項は空気抵抗
である。この(2)式において、車両速度VをV=120
πDN/1000iとすると、 R=D{μW+sin θW+λA(120 πDN/1000i)2 }/iη……(2)' モータ出力トルクTと走行抵抗Rの差が一定の場合は、 T−R=T0 −D{μW+sin θW+λA(120 πDN0 /1000i)2 }/iη =(一定) ……(3) これは図4(a)ではTA の状態に、図4(b)ではT
saの状態に相当する。
【0021】また、モータ出力トルクTのトルクTO か
らの低下は、 TO −T=D{μW+sin θW+λA(120 πDN0 /1000i)2 }/iη −D{μW+sin θW+λA(120 πDN/1000i)2 }/iη =DλA(120 πD/1000)2 (N0 2 −N2 )/i3 η …(4) ここで、k1=DλA(120 πD/1000)2 /ηとする
と、上記(4)式は、 TO −T=k1(N0 2 −N2 )/i3 ……(4)' また、TO −Tが回転数の低下と共に大きくなるように
係数k2を定め、上記(4)'式を変形すると、 TO −T=k2k1(N0 2 −N2 )/i3 ……(5) T=TO −k2k1(N0 2 −N2 )/i3 ……(6) ここで、係数k2は、回転数が0のとき、上記(2)'式で
示される走行抵抗Rより大きく設定されるようにするた
め、 TO −k2k1N0 2 /i3 >D(μW+sin θW)/iη k2<{TO −D(μW+sin θW)/iη}i3 /k1N
0 2 従って、1<k2<{TO −D(μW+sin θW)/i
η}i3 /k1N0 2 となる。尚、モータ回転数が0のと
き、走行抵抗Rと出力トルクが等しくなる場合は、図4
(a)のTB に、また、図4(b)のTSBに示す。
【0022】さらに、電機子電流Iは、出力トルクTに
比例するため、係数k3を用いて以下のように示すことが
でき、前記(1)式を得る。 I=k3T =k3TO −k3k2k1(N0 2 −N2 )/i3 =I0 −k (N0 2 −N2 )/i3 ここで、I0 =k3TO ,k =k3k2k1であり、k は車両特
有の値で一定範囲内の係数となる。このようにして決定
される制限電流値のモータ出力トルクの例を図4(a)
のTc に、また、余裕駆動力の例を図4(b)のTscに
示す。このように、余裕駆動力をモータ回転数N(車両
速度V)が高くなるほど増加するように設定することに
より、電気自動車の加速性能が高速で優れ、ドライバの
走行フィーリングを向上することができる。また、ガソ
リンエンジン車と似たような特性となることから、ガソ
リンエンジン車の走行と略同じ感覚での運転ができる。
さらに、低回転数での電流の制限値を低く設定すること
により、バッテリの電力消費量を節約することができ
る。
【0023】次に、図3のフローチャートに基づき、電
機子電流制限値決定回路14での最大電機子電流IMAX
の決定について説明する。
【0024】プログラムがスタートすると、ステップ
(以下Sと略称)101で、全開スイッチ15がt秒間
継続してONしているか否かの判定が行われ、t秒間継
続してONしている場合にはS102に進み、全開スイ
ッチ15がOFFあるいは全開スイッチ15の瞬間的な
ONの場合には、S107に進む。上記時間tは予め設
定しておいた時間であり、車両の振動等でドライバのア
クセルペダルの踏込が瞬間的に全開となってしまう場合
等を排除するために設けられた時間である。
【0025】上記S101で、アクセルペダルの踏込が
t秒間継続して全開であると判定されS102に進む
と、クラッチスイッチ16の状態から、クラッチが接続
状態か否かの判定が行われ、クラッチスイッチ16がO
FFでクラッチが接続状態の場合は、S103に進み、
クラッチスイッチ16がONでクラッチが接続されてい
ない場合には、S107に進む。
【0026】上記S102で、クラッチが接続状態と判
定されてS103に進むと、モータ回転数センサ18か
らの回転数に応じた信号からモータ回転数Nが基底回転
数N0 以下であるか否かの判定が行われる。この結果、
モータ回転数Nが基底回転数N0 以下の場合は、S10
4に進み、基底回転数N0 より高い場合は、S107に
進む。
【0027】上記S103で、モータ回転数Nが基底回
転数N0 以下でS104に進むと、車両速度センサ17
からの車両速度Vに応じた信号と上記モータ回転数Nと
から走行中の総ギア比が算出され、また、使用されてい
るギアが決定される。
【0028】次いで、S105に進み、使用ギアが3速
あるいは2速以上のギアか否かの判定が行われる。すな
わち、このS105は、低速走行用ギア比以外で走行し
ているか否かの判定を行うもので、低速走行用ギア比以
外で走行している場合にはS106に進み、低速走行用
ギア比で走行している場合にはS107に進む。
【0029】そして、S106に進むと、前記(1)
式、すなわち、I0 −k (N0 2 −N2 )/i3 の式に
基づき最大電機子電流IMAX の決定が行われる。上記S
106に進む場合は、基底回転数N0 以下で低速走行用
ギア比以外での走行中にアクセルペダル全開で加速する
場合となる。
【0030】また、上記S101,S102,S10
3,S105の各ステップからS107に進むと、最大
電機子電流IMAX には通常の制限電流値I0 が決定され
る。上記S107に進む場合は、上記S106に進む場
合以外の場合で、例えば、車両が発進する場合や、低速
走行用ギア比で登坂走行中の場合等である。
【0031】尚、上記S101,S102,S103,
S105の各ステップは、上記電機子電流制限値決定回
路14の電流制限値設定条件判定部22で、上記S10
4は総ギア比算出部21で、上記S106の上記(1)
式による演算は、電流制限値演算部24で、上記S10
6あるいは上記S107のIMAX の設定は、電流制限値
選択設定部25で行われ、また、それぞれに必要なデー
タはメモリ部23に格納されている。
【0032】このように、基底回転数N0 以下で低速走
行用ギア比以外での走行中にアクセルペダル全開で加速
する場合は、I0 −k (N0 2 −N2 )/i3 の式に基
づき制限電流値を回転数N(車両速度V)が高いほど大
きく決定するので、電気自動車の加速性能が高速で優
れ、ドライバの走行フィーリングを向上することがで
き、また、ガソリンエンジン車と似たような特性となる
ことから、ガソリンエンジン車の走行と略同じ感覚での
運転ができ、さらに、低回転数での電流の制限値を低く
決定することにより、バッテリの電力消費量を節約する
ことができる。また、車両が発進する場合や、低速走行
用ギア比で登坂走行中の場合等では走行用モータの有す
る本来の制限電流値とすることで、大きな駆動力が得ら
れる。
【0033】尚、本実施例では、総ギア比の算出を車両
速度とモータ回転数により行っているが、ギアポジショ
ンを検出し、このギアポジションから総ギア比を算出す
るようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両の発進時や低速走行で登坂する際等は走行用モータの
有する大きな駆動力を利用して発進性能、登坂性能を損
うことがなく、また加速性能等の走行フィーリングに優
れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電流制御装置のブロッ
ク図
【図2】本発明の一実施例による電機子電流制限値決定
回路の構成説明図
【図3】本発明の一実施例による電機子電流制限値を決
定するフローチャート
【図4】本発明の一実施例による走行性能曲線の説明図
【図5】従来の走行性能曲線の説明図
【符号の説明】
12 電流制限回路 13 電流検出回路 14 電機子電流制限値決定回路 15 全開スイッチ 16 クラッチスイッチ 17 車両速度センサ 18 モータ回転数センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの踏込み量に応じてバッ
    テリから走行用モータへ流す電流を制御する電気自動車
    用モータの電流制御装置において、 上記走行用モータに流れる電流を検出し検出電流値に応
    じた検出信号を出力する電流検出手段と、 上記走行用モータの出力トルクが略最大値から下降し始
    める基底回転数以下ではモータ回転数が高いほど余裕駆
    動力が大きくなる制限電流値を算出し、上記基底回転数
    以下で低速走行用ギア比以外での走行中にアクセルペダ
    ル全開で加速するときに上記算出した制限電流値を出力
    する一方、他の状態では上記走行用モータの特性に基づ
    いた制限電流値を出力する電機子電流制限値決定手段
    と、 上記電流検出手段からの検出電流値と上記電機子電流制
    限値決定手段からの制限電流値に基づき上記走行用モー
    タに流す電流を断続し上記走行用モータの電流を制限す
    る電流制限手段とを備えたことを特徴とする電気自動車
    用モータの電流制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8097369B2 (en) 2005-06-09 2012-01-17 Honda Motor Co., Ltd. Control apparatus for fuel cell vehicle and control method for fuel cell vehicle
CN109615043A (zh) * 2018-12-13 2019-04-12 马山县明锋汽车维修有限公司 可监控统计汽车故障情况的管理系统

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