JPH0993658A - データ収集装置 - Google Patents
データ収集装置Info
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- JPH0993658A JPH0993658A JP7247530A JP24753095A JPH0993658A JP H0993658 A JPH0993658 A JP H0993658A JP 7247530 A JP7247530 A JP 7247530A JP 24753095 A JP24753095 A JP 24753095A JP H0993658 A JPH0993658 A JP H0993658A
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- Japan
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- region
- engine
- operating
- data
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンスト要因を分析するためのデータを確実
に収集する。 【解決手段】 車両の運転状態を複数の領域に分割し、
どの運転領域にあるかを判定する運転領域判定手段CP
Uと、運転領域判定手段CPUによる判定結果に基づい
て各運転領域に入った回数をカウントする第1カウンタ
CPU,RAMと、車両のエンジン回転数を検出する回
転数検出手段2と、回転数検出手段2による検出結果に
基づいて、各運転領域において予め定められた回転数だ
けエンジン回転数が低下した回数をカウントする第2カ
ウンタCPU,RAMと、第1カウンタと第2カウンタ
のカウント値を記憶する記憶手段RAMとを備える。
に収集する。 【解決手段】 車両の運転状態を複数の領域に分割し、
どの運転領域にあるかを判定する運転領域判定手段CP
Uと、運転領域判定手段CPUによる判定結果に基づい
て各運転領域に入った回数をカウントする第1カウンタ
CPU,RAMと、車両のエンジン回転数を検出する回
転数検出手段2と、回転数検出手段2による検出結果に
基づいて、各運転領域において予め定められた回転数だ
けエンジン回転数が低下した回数をカウントする第2カ
ウンタCPU,RAMと、第1カウンタと第2カウンタ
のカウント値を記憶する記憶手段RAMとを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転状態に
おけるデータを収集するデータ収集装置に関する。
おけるデータを収集するデータ収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンの運転状態におけるデ
ータを収集するデータ収集装置が知られている。自動車
のエンジンは、エンジンコントロールユニットと呼ばれ
るマイクロコンピュータを備えた制御装置により制御さ
れている。エンジンコントロールユニットは各種センサ
から種々の情報を入力し、それらに基づいてエンジンの
各種アクチュエータを駆動制御している。データ収集装
置は各種センサ、各種アクチュエータから運転状態にお
けるエンジンのデータを収集し、収集したデータをロー
リングRAMに記憶する。
ータを収集するデータ収集装置が知られている。自動車
のエンジンは、エンジンコントロールユニットと呼ばれ
るマイクロコンピュータを備えた制御装置により制御さ
れている。エンジンコントロールユニットは各種センサ
から種々の情報を入力し、それらに基づいてエンジンの
各種アクチュエータを駆動制御している。データ収集装
置は各種センサ、各種アクチュエータから運転状態にお
けるエンジンのデータを収集し、収集したデータをロー
リングRAMに記憶する。
【0003】図8により、ローリングRAMへの収集デ
ータの記憶方法を説明する。収集データを記憶するため
に、RAM上のアドレスAから(Nバイト×M行)分の
収集データ記憶領域を確保する。そして、収集データを
先頭(アドレスA+Nバイト)から1フレームレコード
ずつ書込んでいき、記憶領域がいっぱいになったら先頭
(アドレスA+Nバイト)に戻って上書きする。データ
収集中はこのような記憶動作を繰り返し、常に最新の
(Nバイト×M行)分のデータを記憶する。ローリング
RAMへの収集データの記憶動作を停止させるトリガー
としては、手動トリガー、自己診断トリガー、エンスト
トリガーがある。手動トリガーは、データ収集中にオペ
ーレーターが停止ボタンを操作して記憶動作を停止させ
るものである。自己診断トリガーは、エンジンコントロ
ールユニットによる自己診断結果の異常を示す信号を受
信した時に記憶動作を停止させるものである。またエン
ストトリガーは、エンジンが所定回転数以下になった時
に記憶動作を停止させるものである。なお、収集したデ
ータに基づいて要因を分析する際には、トリガー発生前
後のデータが必要となるので、トリガー発生後もデータ
を記憶し続け、トリガーがかかってから所定時間後に記
憶動作を停止する。このようにして収集、記憶されたデ
ータは、ローリングRAMとは別に用意されたデータ保
存用の記憶領域に移される。
ータの記憶方法を説明する。収集データを記憶するため
に、RAM上のアドレスAから(Nバイト×M行)分の
収集データ記憶領域を確保する。そして、収集データを
先頭(アドレスA+Nバイト)から1フレームレコード
ずつ書込んでいき、記憶領域がいっぱいになったら先頭
(アドレスA+Nバイト)に戻って上書きする。データ
収集中はこのような記憶動作を繰り返し、常に最新の
(Nバイト×M行)分のデータを記憶する。ローリング
RAMへの収集データの記憶動作を停止させるトリガー
としては、手動トリガー、自己診断トリガー、エンスト
トリガーがある。手動トリガーは、データ収集中にオペ
ーレーターが停止ボタンを操作して記憶動作を停止させ
るものである。自己診断トリガーは、エンジンコントロ
ールユニットによる自己診断結果の異常を示す信号を受
信した時に記憶動作を停止させるものである。またエン
ストトリガーは、エンジンが所定回転数以下になった時
に記憶動作を停止させるものである。なお、収集したデ
ータに基づいて要因を分析する際には、トリガー発生前
後のデータが必要となるので、トリガー発生後もデータ
を記憶し続け、トリガーがかかってから所定時間後に記
憶動作を停止する。このようにして収集、記憶されたデ
ータは、ローリングRAMとは別に用意されたデータ保
存用の記憶領域に移される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、頻繁にエン
ストが発生する場合には、エンストトリガーによりエン
スト時のデータを何回も収集、記憶でき、大量の収集デ
ータに基づいてエンスト要因を分析することができる。
しかし、エンストの発生頻度が低い場合には、短時間に
多数回のエンストデータを収集することができないの
で、そのようなエンストの要因を分析することが困難で
ある。このような発生頻度の低いエンストの要因分析に
は、エンストはしないがエンジン回転数が急激に低下す
る時のデータを収集する必要がある。しかしながら、上
述した従来のデータ収集装置では、エンストはしないが
エンジン回転数が急激に低下する時のデータを、自己診
断トリガーまたはエンストトリガーにより収集すること
はできず、手動トリガーにより収集するしかない。とこ
ろが、エンストはしないがエンジン回転数が急激に低下
する時に、タイミングよく手動トリガーをかけて必要な
データを収集するのは操作上極めて困難であり、不可能
に近い。
ストが発生する場合には、エンストトリガーによりエン
スト時のデータを何回も収集、記憶でき、大量の収集デ
ータに基づいてエンスト要因を分析することができる。
しかし、エンストの発生頻度が低い場合には、短時間に
多数回のエンストデータを収集することができないの
で、そのようなエンストの要因を分析することが困難で
ある。このような発生頻度の低いエンストの要因分析に
は、エンストはしないがエンジン回転数が急激に低下す
る時のデータを収集する必要がある。しかしながら、上
述した従来のデータ収集装置では、エンストはしないが
エンジン回転数が急激に低下する時のデータを、自己診
断トリガーまたはエンストトリガーにより収集すること
はできず、手動トリガーにより収集するしかない。とこ
ろが、エンストはしないがエンジン回転数が急激に低下
する時に、タイミングよく手動トリガーをかけて必要な
データを収集するのは操作上極めて困難であり、不可能
に近い。
【0005】そこで、エンストはしないがエンジン回転
数が急激に低下するという現象に対して、エンジン回転
数が所定の回転数だけ低下したらトリガーを発生させ、
データの記憶動作を停止することが考えられる。しか
し、不具合が発生していなくてもエンジン回転数が低下
することがあり、そのような場合でもトリガーが発生し
て正常時のデータを記憶してしまう。その結果、実際に
不具合が発生した場合に、メモリの記憶容量が不足して
記憶すべき不具合時のデータを記憶することができない
という問題がある。
数が急激に低下するという現象に対して、エンジン回転
数が所定の回転数だけ低下したらトリガーを発生させ、
データの記憶動作を停止することが考えられる。しか
し、不具合が発生していなくてもエンジン回転数が低下
することがあり、そのような場合でもトリガーが発生し
て正常時のデータを記憶してしまう。その結果、実際に
不具合が発生した場合に、メモリの記憶容量が不足して
記憶すべき不具合時のデータを記憶することができない
という問題がある。
【0006】本発明の目的は、エンスト要因を分析する
ためのデータを確実に収集するデータ収集装置を提供す
ることにある。
ためのデータを確実に収集するデータ収集装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、 (1) 車両の運転状態を複数の領域に分割し、どの運
転領域にあるかを判定する運転領域判定手段と、運転領
域判定手段による判定結果に基づいて各運転領域に入っ
た回数をカウントする第1カウンタと、車両のエンジン
回転数を検出する回転数検出手段と、回転数検出手段に
よる検出結果に基づいて、各運転領域において予め定め
られた回転数だけエンジン回転数が低下した回数をカウ
ントする第2カウンタと、第1カウンタと第2カウンタ
のカウント値を記憶する記憶手段とを備える。 (2) 請求項2のデータ収集装置は、運転領域にアイ
ドリング領域、減速領域、通常の走行領域、発進領域を
含む。 (3) 請求項3のデータ収集装置の運転領域判定手段
は、アイドリング状態を検出するアイドリング検出手段
を有し、回転数検出手段により検出されたエンジン回転
数とアイドリング検出手段による検出結果とに基づいて
運転領域を判定する。 (4) 請求項4のデータ収集装置は、運転領域判定手
段による判定結果に基づいて各運転領域に入っていた時
間を計時する計時手段を備え、この計時手段により計時
された各運転領域ごとの時間を記憶手段に記憶する。 (5) 請求項5のデータ収集装置は、記憶手段に記憶
されている収集データに基づいてエンスト要因を判定す
るエンスト要因判定手段を備える。
に、 (1) 車両の運転状態を複数の領域に分割し、どの運
転領域にあるかを判定する運転領域判定手段と、運転領
域判定手段による判定結果に基づいて各運転領域に入っ
た回数をカウントする第1カウンタと、車両のエンジン
回転数を検出する回転数検出手段と、回転数検出手段に
よる検出結果に基づいて、各運転領域において予め定め
られた回転数だけエンジン回転数が低下した回数をカウ
ントする第2カウンタと、第1カウンタと第2カウンタ
のカウント値を記憶する記憶手段とを備える。 (2) 請求項2のデータ収集装置は、運転領域にアイ
ドリング領域、減速領域、通常の走行領域、発進領域を
含む。 (3) 請求項3のデータ収集装置の運転領域判定手段
は、アイドリング状態を検出するアイドリング検出手段
を有し、回転数検出手段により検出されたエンジン回転
数とアイドリング検出手段による検出結果とに基づいて
運転領域を判定する。 (4) 請求項4のデータ収集装置は、運転領域判定手
段による判定結果に基づいて各運転領域に入っていた時
間を計時する計時手段を備え、この計時手段により計時
された各運転領域ごとの時間を記憶手段に記憶する。 (5) 請求項5のデータ収集装置は、記憶手段に記憶
されている収集データに基づいてエンスト要因を判定す
るエンスト要因判定手段を備える。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は一実施形態の構成を示すブ
ロック図である。エンジンコントロールユニット1は、
各種センサ類2から入力した情報に基づいてエンジンの
各種アクチュエータ3を駆動制御する。データ収集装置
4は、CPU、ROM、RAM、I/O、入力装置4
a、表示装置4bを備え、エンジンコントロールユニッ
ト1から通信線5を介してセンサ2の検出データやアク
チュエータ3への出力データを収集する。入力装置4a
は、データ収集装置4を作動させたり、データ収集項目
を設定するためのキーボードやタッチスクリーンなどで
ある。また表示装置4bは、オペレータに作業の指示や
収集データを表示するための装置である。
ロック図である。エンジンコントロールユニット1は、
各種センサ類2から入力した情報に基づいてエンジンの
各種アクチュエータ3を駆動制御する。データ収集装置
4は、CPU、ROM、RAM、I/O、入力装置4
a、表示装置4bを備え、エンジンコントロールユニッ
ト1から通信線5を介してセンサ2の検出データやアク
チュエータ3への出力データを収集する。入力装置4a
は、データ収集装置4を作動させたり、データ収集項目
を設定するためのキーボードやタッチスクリーンなどで
ある。また表示装置4bは、オペレータに作業の指示や
収集データを表示するための装置である。
【0009】なお、図2に示すように、センサ類2やア
クチュエータ3から直接、データを収集するように構成
してもよいし、あるいは図3に示すように、データ収集
装置をエンジンコントロールユニット1Aに内蔵する構
成としてもよい。後者の場合には、データの収集項目を
予め設定してROMに記憶しておくか、あるいは運転状
況に応じて設定が変るようにしてもよい。また、後者の
場合には入力装置6と表示装置7を外部に接続する。な
お、入力装置4a,6と表示装置4b,7はパーソナル
コンピューターを用いることができる。
クチュエータ3から直接、データを収集するように構成
してもよいし、あるいは図3に示すように、データ収集
装置をエンジンコントロールユニット1Aに内蔵する構
成としてもよい。後者の場合には、データの収集項目を
予め設定してROMに記憶しておくか、あるいは運転状
況に応じて設定が変るようにしてもよい。また、後者の
場合には入力装置6と表示装置7を外部に接続する。な
お、入力装置4a,6と表示装置4b,7はパーソナル
コンピューターを用いることができる。
【0010】この実施形態では、車両の運転状態を4個
の領域に分割し、各運転領域に入った回数と、エンジン
回転数が低下した回数をカウントし、エンストの要因を
分析するためのデータとして収集、記憶する。 (1) 第1の運転領域は、エンジン回転数が1000
rpm以下で、且つアイドルスイッチがON状態の領
域、すなわちアイドリング領域である。ここで、アイド
ルスイッチはセンサ類2に含まれ、スロットルバルブ閉
でON状態を示す。また、エンジン回転数センサもセン
サ類2に含まれる。このアイドリング領域に入った回数
をカウンタCNT11でカウントするとともに、アイド
リング領域において50rpm以上、エンジン回転数が
低下したら回転落ちカウンタCNT12をインクリメン
トする。なお、アイドリング領域における回転落ちの判
定は4回前に測定した回転数と現在の回転数とを比較し
て行なう。 (2) 第2の運転領域は、エンジン回転数が1000
〜1500rpmの範囲にあり、且つアイドルスイッチ
がON状態の領域、すなわち減速領域である。この減速
領域に入った回数をカウンタCNT21でカウントする
とともに、減速領域において100rpm以上、エンジ
ン回転数が低下したら回転落ちカウンタCNT22をイ
ンクリメントする。この減速領域では、回転落ちかどう
かの判定回転数をアイドリング領域よりも高くして、正
常な回転落ちをカウントしないようにしている。なお、
減速領域における回転落ちの判定は4回前に測定した回
転数と現在の回転数とを比較して行なう。 (3) 第3の運転領域は、エンジン回転数が1800
〜2200rpmの範囲にあり、且つアイドルスイッチ
がOFF状態の領域、すなわち通常の走行領域である。
この通常走行領域に入った回数をカウンタCNT31で
カウントするとともに、通常走行領域において50rp
m以上、エンジン回転数が低下したら回転落ちカウンタ
CNT32をインクリメントする。なお、通常走行領域
における回転落ちの判定は4回前に測定した回転数と現
在の回転数とを比較して行なう。 (4) 第4の運転領域は、エンジン回転数が1000
rpm未満で、且つアイドルスイッチがOFF状態の領
域、すなわち発進領域である。この発進領域に入った回
数をカウンタCNT41でカウントするとともに、発進
領域においてわずかでもエンジン回転数が低下したら回
転落ちカウンタCNT42をインクリメントする。この
発進領域では、正常時には回転落ちはあり得ないので回
転落ちかどうかの判定回転数を0rpmとし、わずかで
も回転落ちがあればエンストの要因となるような何等か
の不具合があると判定する。なお、発進領域における回
転落ちの判定は4回前に測定した回転数と現在の回転数
とを比較して行なう。
の領域に分割し、各運転領域に入った回数と、エンジン
回転数が低下した回数をカウントし、エンストの要因を
分析するためのデータとして収集、記憶する。 (1) 第1の運転領域は、エンジン回転数が1000
rpm以下で、且つアイドルスイッチがON状態の領
域、すなわちアイドリング領域である。ここで、アイド
ルスイッチはセンサ類2に含まれ、スロットルバルブ閉
でON状態を示す。また、エンジン回転数センサもセン
サ類2に含まれる。このアイドリング領域に入った回数
をカウンタCNT11でカウントするとともに、アイド
リング領域において50rpm以上、エンジン回転数が
低下したら回転落ちカウンタCNT12をインクリメン
トする。なお、アイドリング領域における回転落ちの判
定は4回前に測定した回転数と現在の回転数とを比較し
て行なう。 (2) 第2の運転領域は、エンジン回転数が1000
〜1500rpmの範囲にあり、且つアイドルスイッチ
がON状態の領域、すなわち減速領域である。この減速
領域に入った回数をカウンタCNT21でカウントする
とともに、減速領域において100rpm以上、エンジ
ン回転数が低下したら回転落ちカウンタCNT22をイ
ンクリメントする。この減速領域では、回転落ちかどう
かの判定回転数をアイドリング領域よりも高くして、正
常な回転落ちをカウントしないようにしている。なお、
減速領域における回転落ちの判定は4回前に測定した回
転数と現在の回転数とを比較して行なう。 (3) 第3の運転領域は、エンジン回転数が1800
〜2200rpmの範囲にあり、且つアイドルスイッチ
がOFF状態の領域、すなわち通常の走行領域である。
この通常走行領域に入った回数をカウンタCNT31で
カウントするとともに、通常走行領域において50rp
m以上、エンジン回転数が低下したら回転落ちカウンタ
CNT32をインクリメントする。なお、通常走行領域
における回転落ちの判定は4回前に測定した回転数と現
在の回転数とを比較して行なう。 (4) 第4の運転領域は、エンジン回転数が1000
rpm未満で、且つアイドルスイッチがOFF状態の領
域、すなわち発進領域である。この発進領域に入った回
数をカウンタCNT41でカウントするとともに、発進
領域においてわずかでもエンジン回転数が低下したら回
転落ちカウンタCNT42をインクリメントする。この
発進領域では、正常時には回転落ちはあり得ないので回
転落ちかどうかの判定回転数を0rpmとし、わずかで
も回転落ちがあればエンストの要因となるような何等か
の不具合があると判定する。なお、発進領域における回
転落ちの判定は4回前に測定した回転数と現在の回転数
とを比較して行なう。
【0011】図4、図5はデータ収集処理を示すフロー
チャートである。これらのフローチャートにより、実施
形態の動作を説明する。データ収集装置4は、入力装置
4aの収集開始スイッチが操作されるとこのデータ収集
処理を開始する。ステップ10において、今回測定され
たエンジン回転数Nに基づいてエンジンの運転領域がア
イドリング領域にあるか否かを判別し、アイドリング領
域にあればステップ11〜15の処理を行なう。まずス
テップ11で、アイドリング状態フラグF1がセットさ
れているか否かを判別する。このフラグF1はアイドリ
ング領域に入った時にセットされ、アイドリング領域を
抜けた時にリセットされる。今回、始めてアイドリング
領域に入った場合は、フラグF1がセットされていない
のでステップ12でセットし、続くステップ13でアイ
ドリング領域に入った回数をカウントするカウンタCN
T11をインクリメントする。なお、すでにアイドリン
グ領域に入っている場合は、フラグF1のセットとカウ
ンタCNT11のインクリメントを行なわず、ステップ
14へ進む。ステップ14において、4回前に測定した
エンジン回転数N4と今回測定したエンジン回転数Nと
を比較し、50rpm以上、エンジン回転数が低下して
いたらステップ15へ進み、アイドリング領域の回転落
ちカウンタCNT12をインクリメントする。その後、
ステップ90へ進み、エンジン回転数のスタックメモリ
を更新する。データ収集装置4のRAMに4個のスタッ
クメモリN1〜N4を用意しておき、エンジン回転数N
を測定するたびに最新のN1メモリに格納し、前回の回
転数N1をN2メモリに移し、同様にN3,N4のメモ
リも更新する。
チャートである。これらのフローチャートにより、実施
形態の動作を説明する。データ収集装置4は、入力装置
4aの収集開始スイッチが操作されるとこのデータ収集
処理を開始する。ステップ10において、今回測定され
たエンジン回転数Nに基づいてエンジンの運転領域がア
イドリング領域にあるか否かを判別し、アイドリング領
域にあればステップ11〜15の処理を行なう。まずス
テップ11で、アイドリング状態フラグF1がセットさ
れているか否かを判別する。このフラグF1はアイドリ
ング領域に入った時にセットされ、アイドリング領域を
抜けた時にリセットされる。今回、始めてアイドリング
領域に入った場合は、フラグF1がセットされていない
のでステップ12でセットし、続くステップ13でアイ
ドリング領域に入った回数をカウントするカウンタCN
T11をインクリメントする。なお、すでにアイドリン
グ領域に入っている場合は、フラグF1のセットとカウ
ンタCNT11のインクリメントを行なわず、ステップ
14へ進む。ステップ14において、4回前に測定した
エンジン回転数N4と今回測定したエンジン回転数Nと
を比較し、50rpm以上、エンジン回転数が低下して
いたらステップ15へ進み、アイドリング領域の回転落
ちカウンタCNT12をインクリメントする。その後、
ステップ90へ進み、エンジン回転数のスタックメモリ
を更新する。データ収集装置4のRAMに4個のスタッ
クメモリN1〜N4を用意しておき、エンジン回転数N
を測定するたびに最新のN1メモリに格納し、前回の回
転数N1をN2メモリに移し、同様にN3,N4のメモ
リも更新する。
【0012】エンジンの運転領域がアイドリング領域で
ない時は、ステップ20でアイドリング状態フラグF1
をリセットし、続くステップ30でエンジンの運転領域
が減速領域であるか否かを判別する。減速領域であれば
ステップ31〜35の処理を行なう。まずステップ31
で、減速状態フラグF2がセットされているか否かを判
別する。このフラグF2は減速領域に入った時にセット
され、減速領域を抜けた時にリセットされる。今回始め
て減速領域に入った場合は、フラグF2がセットされて
いないのでステップ32でセットし、続くステップ33
で減速領域に入った回数をカウントするカウンタCNT
21をインクリメントする。なお、すでに減速領域に入
っている場合は、フラグF2のセットとカウンタCNT
21のインクリメントを行なわず、ステップ34へ進
む。ステップ34において、4回前に測定したエンジン
回転数N4と今回測定したエンジン回転数Nとを比較
し、100rpm以上、エンジン回転数が低下していた
らステップ35へ進み、減速領域の回転落ちカウンタC
NT22をインクリメントする。その後、ステップ90
へ進み、エンジン回転数のスタックメモリN1〜N4を
更新する。
ない時は、ステップ20でアイドリング状態フラグF1
をリセットし、続くステップ30でエンジンの運転領域
が減速領域であるか否かを判別する。減速領域であれば
ステップ31〜35の処理を行なう。まずステップ31
で、減速状態フラグF2がセットされているか否かを判
別する。このフラグF2は減速領域に入った時にセット
され、減速領域を抜けた時にリセットされる。今回始め
て減速領域に入った場合は、フラグF2がセットされて
いないのでステップ32でセットし、続くステップ33
で減速領域に入った回数をカウントするカウンタCNT
21をインクリメントする。なお、すでに減速領域に入
っている場合は、フラグF2のセットとカウンタCNT
21のインクリメントを行なわず、ステップ34へ進
む。ステップ34において、4回前に測定したエンジン
回転数N4と今回測定したエンジン回転数Nとを比較
し、100rpm以上、エンジン回転数が低下していた
らステップ35へ進み、減速領域の回転落ちカウンタC
NT22をインクリメントする。その後、ステップ90
へ進み、エンジン回転数のスタックメモリN1〜N4を
更新する。
【0013】エンジンの運転領域が減速領域でない時
は、ステップ40で減速状態フラグF2をリセットし、
続くステップ50でエンジンの運転領域が通常走行領域
であるか否かを判別する。通常走行領域であればステッ
プ51〜55の処理を行なう。まずステップ51で、走
行状態フラグF3がセットされているか否かを判別す
る。このフラグF3は通常走行領域に入った時にセット
され、通常走行領域を抜けた時にリセットされる。今回
始めて通常走行領域に入った場合は、フラグF3がセッ
トされていないのでステップ52でセットし、続くステ
ップ53で通常走行領域に入った回数をカウントするカ
ウンタCNT31をインクリメントする。なお、すでに
通常走行領域に入っている場合は、フラグF3のセット
とカウンタCNT31のインクリメントを行なわず、ス
テップ54へ進む。ステップ54において、4回前に測
定したエンジン回転数N4と今回測定したエンジン回転
数Nとを比較し、50rpm以上、エンジン回転数が低
下していたらステップ55へ進み、通常走行領域の回転
落ちカウンタCNT32をインクリメントする。その
後、ステップ90へ進み、エンジン回転数のスタックメ
モリN1〜N4を更新する。
は、ステップ40で減速状態フラグF2をリセットし、
続くステップ50でエンジンの運転領域が通常走行領域
であるか否かを判別する。通常走行領域であればステッ
プ51〜55の処理を行なう。まずステップ51で、走
行状態フラグF3がセットされているか否かを判別す
る。このフラグF3は通常走行領域に入った時にセット
され、通常走行領域を抜けた時にリセットされる。今回
始めて通常走行領域に入った場合は、フラグF3がセッ
トされていないのでステップ52でセットし、続くステ
ップ53で通常走行領域に入った回数をカウントするカ
ウンタCNT31をインクリメントする。なお、すでに
通常走行領域に入っている場合は、フラグF3のセット
とカウンタCNT31のインクリメントを行なわず、ス
テップ54へ進む。ステップ54において、4回前に測
定したエンジン回転数N4と今回測定したエンジン回転
数Nとを比較し、50rpm以上、エンジン回転数が低
下していたらステップ55へ進み、通常走行領域の回転
落ちカウンタCNT32をインクリメントする。その
後、ステップ90へ進み、エンジン回転数のスタックメ
モリN1〜N4を更新する。
【0014】エンジンの運転領域が通常走行領域でない
時は、ステップ60で走行状態フラグF3をリセット
し、続くステップ70でエンジンの運転領域が発進領域
であるか否かを判別する。発進領域であればステップ7
1〜75の処理を行なう。まずステップ71で、発進状
態フラグF4がセットされているか否かを判別する。こ
のフラグF4は発進領域に入った時にセットされ、発進
領域を抜けた時にリセットされる。今回始めて通常走行
領域に入った場合は、フラグF4がセットされていない
のでステップ72でセットし、続くステップ73で発進
領域に入った回数をカウントするカウンタCNT41を
インクリメントする。なお、すでに発進領域に入ってい
る場合は、フラグF4のセットとカウンタCNT41の
インクリメントを行なわず、ステップ74へ進む。ステ
ップ74において、4回前に測定したエンジン回転数N
4と今回測定したエンジン回転数Nとを比較し、わずか
でもエンジン回転数が低下していたらステップ75へ進
み、通常走行領域の回転落ちカウンタCNT42をイン
クリメントする。その後、ステップ90へ進み、エンジ
ン回転数のスタックメモリN1〜N4を更新する。
時は、ステップ60で走行状態フラグF3をリセット
し、続くステップ70でエンジンの運転領域が発進領域
であるか否かを判別する。発進領域であればステップ7
1〜75の処理を行なう。まずステップ71で、発進状
態フラグF4がセットされているか否かを判別する。こ
のフラグF4は発進領域に入った時にセットされ、発進
領域を抜けた時にリセットされる。今回始めて通常走行
領域に入った場合は、フラグF4がセットされていない
のでステップ72でセットし、続くステップ73で発進
領域に入った回数をカウントするカウンタCNT41を
インクリメントする。なお、すでに発進領域に入ってい
る場合は、フラグF4のセットとカウンタCNT41の
インクリメントを行なわず、ステップ74へ進む。ステ
ップ74において、4回前に測定したエンジン回転数N
4と今回測定したエンジン回転数Nとを比較し、わずか
でもエンジン回転数が低下していたらステップ75へ進
み、通常走行領域の回転落ちカウンタCNT42をイン
クリメントする。その後、ステップ90へ進み、エンジ
ン回転数のスタックメモリN1〜N4を更新する。
【0015】図6は各運転領域の収集データに基づく推
定エンスト要因を示す。各運転領域に入った回数CNT
11、CNT21、CNT31、CNT41と、各運転
領域における回転落ち回数CNT12、CNT22、C
NT32、CNT42とに基づいて、各運転領域ごとに
回転落ち割合(CNT12/CNT11)、(CNT2
2/CNT21)、(CNT32/CNT31)、(C
NT42/CNT41)を求める。そして、各運転領域
の回転落ち割合に基づいてエンスト要因を推定する。 (1) アイドリング領域における回転落ち割合だけが
大きい場合 アイドリング状態の時に回転落ちが多発する場合は、空
気系、燃料系、点火系のどれも不具合原因となる可能性
が高い。しかし、燃料系や点火系に不具合原因があれば
他の運転領域でも回転落ちが発生するはずであるから、
不具合原因の推定順位1位は空気系、すなわち補助空気
量制御系とする。また、点火系に不具合があれば要求2
次電圧の高い通常走行領域や発進領域で回転落ちが多発
するはずであるから、推定順位は最も可能性の低い第4
位とする。燃料系については、アイドリング領域ではリ
ッチ状態よりリーン状態の時の方が燃焼が不安定になり
やすく、回転落ちが多発する可能性が高いので燃料系
(リーン)を第2順位とする。 (2) 減速領域における回転落ち割合だけが大きい場
合 減速領域では燃料系と点火系の影響を受けにくいので補
助空気量制御系を推定順位1位とし、その他の不具合原
因は考慮しない。 (3) 通常走行領域における回転落ち割合だけが大き
い場合 通常走行領域では点火系と燃料系の両方が考えられる
が、要求2次電圧が他の運転領域よりも高いので点火系
を第1位とする。また、リーン状態にある時の方がリッ
チ状態にある時よりも影響を受けやすいので燃料系(リ
ーン)を第2位とする。 (4) 発進領域における回転落ち割合だけが大きい場
合 発進領域では点火系と燃料系の両方が考えられるが、通
常走行領域に比べて混合比変化が激しいので燃料系の順
位を高くする。また、発進領域ではキャニスターパージ
からの燃料吸い込みの影響も受けやすいので燃料系(リ
ッチ)を第1位とする。各運転領域における推定順位の
第1位に10点、第2位に5点、第3位に3点、第4位
に1点の点数を設定する。データ収集装置4は、入力装
置4aからのエンスト要因分析指令があると、記憶され
ている収集データを読み出して各運転領域の回転落ち割
合を求め、さらに各運転領域ごとの推定順位の点数に各
運転領域の回転落ち割合を乗ずる。その結果、最も点数
の高い系統から順にエンスト要因の可能性が高いと判定
し、表示装置4bに表示する。
定エンスト要因を示す。各運転領域に入った回数CNT
11、CNT21、CNT31、CNT41と、各運転
領域における回転落ち回数CNT12、CNT22、C
NT32、CNT42とに基づいて、各運転領域ごとに
回転落ち割合(CNT12/CNT11)、(CNT2
2/CNT21)、(CNT32/CNT31)、(C
NT42/CNT41)を求める。そして、各運転領域
の回転落ち割合に基づいてエンスト要因を推定する。 (1) アイドリング領域における回転落ち割合だけが
大きい場合 アイドリング状態の時に回転落ちが多発する場合は、空
気系、燃料系、点火系のどれも不具合原因となる可能性
が高い。しかし、燃料系や点火系に不具合原因があれば
他の運転領域でも回転落ちが発生するはずであるから、
不具合原因の推定順位1位は空気系、すなわち補助空気
量制御系とする。また、点火系に不具合があれば要求2
次電圧の高い通常走行領域や発進領域で回転落ちが多発
するはずであるから、推定順位は最も可能性の低い第4
位とする。燃料系については、アイドリング領域ではリ
ッチ状態よりリーン状態の時の方が燃焼が不安定になり
やすく、回転落ちが多発する可能性が高いので燃料系
(リーン)を第2順位とする。 (2) 減速領域における回転落ち割合だけが大きい場
合 減速領域では燃料系と点火系の影響を受けにくいので補
助空気量制御系を推定順位1位とし、その他の不具合原
因は考慮しない。 (3) 通常走行領域における回転落ち割合だけが大き
い場合 通常走行領域では点火系と燃料系の両方が考えられる
が、要求2次電圧が他の運転領域よりも高いので点火系
を第1位とする。また、リーン状態にある時の方がリッ
チ状態にある時よりも影響を受けやすいので燃料系(リ
ーン)を第2位とする。 (4) 発進領域における回転落ち割合だけが大きい場
合 発進領域では点火系と燃料系の両方が考えられるが、通
常走行領域に比べて混合比変化が激しいので燃料系の順
位を高くする。また、発進領域ではキャニスターパージ
からの燃料吸い込みの影響も受けやすいので燃料系(リ
ッチ)を第1位とする。各運転領域における推定順位の
第1位に10点、第2位に5点、第3位に3点、第4位
に1点の点数を設定する。データ収集装置4は、入力装
置4aからのエンスト要因分析指令があると、記憶され
ている収集データを読み出して各運転領域の回転落ち割
合を求め、さらに各運転領域ごとの推定順位の点数に各
運転領域の回転落ち割合を乗ずる。その結果、最も点数
の高い系統から順にエンスト要因の可能性が高いと判定
し、表示装置4bに表示する。
【0016】なお、上記実施形態では各運転領域に入っ
た回数をカウントするようにしたが、さらに各運転領域
に入っていた時間を計時するようにしてもよい。例えば
アイドリング領域では、図7に示すように、ステップ1
1〜13でアイドリング領域に入った回数をカウントし
た後、ステップ16でアイドリング領域に入っていた時
間を計時するカウンタCNT11Aをインクリメントす
る。なお、図示を省略するが、減速領域、通常走行領
域、発進領域においても同様に、カウンタCNT21
A、CNT31A、CNT41Aでそれぞれの運転領域
に入っていた時間を計時する。この場合には、全時間
(CNT11A+CNT21A+CNT31A+CNT
41A)に対する各運転領域に入っていた時間の割合
(CNT11A/全時間)、(CNT21A/全時
間)、(CNT31A/全時間)、(CNT41A/全
時間)を求める。そして、算出した各運転領域の時間割
合を、図6に示す各運転領域の推定順位ごとの点数に乗
じて各系統ごとの点数を算出することにより、精度の高
い分析を行なうことができる。
た回数をカウントするようにしたが、さらに各運転領域
に入っていた時間を計時するようにしてもよい。例えば
アイドリング領域では、図7に示すように、ステップ1
1〜13でアイドリング領域に入った回数をカウントし
た後、ステップ16でアイドリング領域に入っていた時
間を計時するカウンタCNT11Aをインクリメントす
る。なお、図示を省略するが、減速領域、通常走行領
域、発進領域においても同様に、カウンタCNT21
A、CNT31A、CNT41Aでそれぞれの運転領域
に入っていた時間を計時する。この場合には、全時間
(CNT11A+CNT21A+CNT31A+CNT
41A)に対する各運転領域に入っていた時間の割合
(CNT11A/全時間)、(CNT21A/全時
間)、(CNT31A/全時間)、(CNT41A/全
時間)を求める。そして、算出した各運転領域の時間割
合を、図6に示す各運転領域の推定順位ごとの点数に乗
じて各系統ごとの点数を算出することにより、精度の高
い分析を行なうことができる。
【0017】以上の一実施形態の構成において、データ
収集装置4または4AのCPUが運転領域判定手段およ
びエンスト要因判定手段を、センサ類2が回転数検出手
段およびアイドリング検出手段を、データ収集装置4ま
たは4AのCPUおよびRAMが第1カウンタ、第2カ
ウンタおよび計時手段を、データ収集装置4または4A
のRAMが記憶手段をそれぞれ構成する。なお、上記実
施形態では車両の運転状態をアイドリング領域、減速領
域、通常の走行領域および発進領域に分割する例を示し
たが、車両の運転状態の領域分割方法および分割数は上
記実施形態に限定されない。また、上記実施形態ではエ
ンジン回転数とアイドルスイッチ状態とに基づいて運転
領域を判定する例を示したが、運転領域の判定方法は上
記実施形態に限定されない。さらに、エンスト要因は上
記実施形態に限定されない。
収集装置4または4AのCPUが運転領域判定手段およ
びエンスト要因判定手段を、センサ類2が回転数検出手
段およびアイドリング検出手段を、データ収集装置4ま
たは4AのCPUおよびRAMが第1カウンタ、第2カ
ウンタおよび計時手段を、データ収集装置4または4A
のRAMが記憶手段をそれぞれ構成する。なお、上記実
施形態では車両の運転状態をアイドリング領域、減速領
域、通常の走行領域および発進領域に分割する例を示し
たが、車両の運転状態の領域分割方法および分割数は上
記実施形態に限定されない。また、上記実施形態ではエ
ンジン回転数とアイドルスイッチ状態とに基づいて運転
領域を判定する例を示したが、運転領域の判定方法は上
記実施形態に限定されない。さらに、エンスト要因は上
記実施形態に限定されない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両の運転状態を複数の領域に分割し、各運転領域に入っ
た回数と、各運転領域において予め定められた回転数だ
けエンジン回転数が低下した回数とをカウントして記憶
するようにしたので、エンスト要因を分析するためのデ
ータを確実に収集でき、収集データに基づいて正確なエ
ンスト要因を分析することができる。なお、運転領域に
はアイドリング領域、減速領域、通常の走行領域、発進
領域を含むようにすれば、エンスト要因を分析するため
の適切なデータを収集できる。また、エンジン回転数と
アイドリング状態を検出して運転領域を判定することに
より、運転領域を正確に判定することができ、エンスト
要因を分析するための正確なデータを収集できる。さら
に、各運転領域に入った回数と各運転領域のエンジン回
転数低下回数の他に、各運転領域に入っていた時間を計
時して記憶することにより、エンスト要因を分析するた
めの適切なデータを収集でき、収集データに基づいてよ
り正確なエンスト要因を分析することができる。
両の運転状態を複数の領域に分割し、各運転領域に入っ
た回数と、各運転領域において予め定められた回転数だ
けエンジン回転数が低下した回数とをカウントして記憶
するようにしたので、エンスト要因を分析するためのデ
ータを確実に収集でき、収集データに基づいて正確なエ
ンスト要因を分析することができる。なお、運転領域に
はアイドリング領域、減速領域、通常の走行領域、発進
領域を含むようにすれば、エンスト要因を分析するため
の適切なデータを収集できる。また、エンジン回転数と
アイドリング状態を検出して運転領域を判定することに
より、運転領域を正確に判定することができ、エンスト
要因を分析するための正確なデータを収集できる。さら
に、各運転領域に入った回数と各運転領域のエンジン回
転数低下回数の他に、各運転領域に入っていた時間を計
時して記憶することにより、エンスト要因を分析するた
めの適切なデータを収集でき、収集データに基づいてよ
り正確なエンスト要因を分析することができる。
【図1】一実施形態の構成を示す図。
【図2】一実施形態の他の構成を示す図。
【図3】一実施形態の他の構成を示す図。
【図4】一実施形態のデータ収集処理を示すフローチャ
ート。
ート。
【図5】図4に続く、一実施形態のデータ収集処理を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図6】各運転領域の収集データに基づく推定エンスト
要因を示す図。
要因を示す図。
【図7】データ収集処理の変形例を示すフローチャー
ト。
ト。
【図8】ローリングRAMへの収集データの記憶方法を
説明する図。
説明する図。
1,1A エンジンコントロールユニット 2 センサ類 3 アクチュエータ 4,4A データ収集装置 4a,6 入力装置 4b,7 表示装置 5 通信線
Claims (5)
- 【請求項1】 車両の運転状態を複数の領域に分割し、
どの運転領域にあるかを判定する運転領域判定手段と、 前記運転領域判定手段による判定結果に基づいて前記各
運転領域に入った回数をカウントする第1カウンタと、 前記車両のエンジン回転数を検出する回転数検出手段
と、 前記回転数検出手段による検出結果に基づいて、前記各
運転領域において予め定められた回転数だけエンジン回
転数が低下した回数をカウントする第2カウンタと、 前記第1カウンタと前記第2カウンタのカウント値を記
憶する記憶手段とを備えることを特徴とするデータ収集
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のデータ収集装置におい
て、 前記運転領域には、アイドリング領域、減速領域、通常
の走行領域、発進領域が含まれることを特徴とするデー
タ収集装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のデータ
収集装置において、 前記運転領域判定手段は、アイドリング状態を検出する
アイドリング検出手段を有し、前記回転数検出手段によ
り検出されたエンジン回転数と前記アイドリング検出手
段による検出結果とに基づいて運転領域を判定すること
を特徴とするデータ収集装置。 - 【請求項4】 請求項1〜4のいずれかの項に記載のデ
ータ収集装置において、 前記運転領域判定手段による判定結果に基づいて前記各
運転領域に入っていた時間を計時する計時手段を備え、 前記記憶手段は前記計時手段により計時された前記各運
転領域ごとの時間を記憶することを特徴とするデータ収
集装置。 - 【請求項5】 請求項1〜5のいずれかの項に記載のデ
ータ収集装置において、 前記記憶手段に記憶されている収集データに基づいてエ
ンスト要因を判定するエンスト要因判定手段を備えるこ
とを特徴するデータ収集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7247530A JPH0993658A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | データ収集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7247530A JPH0993658A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | データ収集装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0993658A true JPH0993658A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17164876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7247530A Pending JPH0993658A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | データ収集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0993658A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11162447B2 (en) | 2018-01-30 | 2021-11-02 | Hyundai Motor Company | Vehicle predictive control system based on big data and method thereof |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP7247530A patent/JPH0993658A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11162447B2 (en) | 2018-01-30 | 2021-11-02 | Hyundai Motor Company | Vehicle predictive control system based on big data and method thereof |
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