JPH0992580A - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
固体電解コンデンサ及びその製造方法Info
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Abstract
浸し、金属製のケースに収納した固体電解コンデンサに
おいて、コンデンサ素子の巻きズレに起因する陽極箔及
び陰極箔と金属製ケースとの接触によるショートを防止
する。 【解決手段】 電解質を含浸したコンデンサ素子の底面
及び側周面に樹脂層を形成し、該樹脂層を形成したコン
デンサ素子を金属製ケースに収納する。
Description
サに関するものである。
巻回したコンデンサ素子に電解質としてのTCNQ錯塩
を含浸した固体電解コンデンサは、特公昭62−514
89号公報に開示されている。ここでTCNQとは、
7,7,8,8−テトラシアノキノジメタンを意味す
る。
に示すような工程を経て製造されていた。
1と陰極箔2をセパレ−タ紙3を介して巻き取り、巻回
型のコンデンサ素子7を形成する。図4において、4は
巻き止めテープ、51、52は陽極及び陰極のリード端
子、61、62はリード端子の根元部分を構成するリー
ドボス部である。
ルミニウム製ケ−ス90内で融解液化させたTCNQ錯
塩8に前記コンデンサ素子を浸漬することによりコンデ
ンサ素子に電解質としてのTCNQ錯塩を含浸し、直ち
に冷却してTCNQ錯塩を固化させた後、ケ−ス90の
開口部をエポキシ樹脂13にて密封する。
い、前述の如き固体電解コンデンサにも表面実装部品
(所謂チップ部品)としての対応が求められるようにな
ってきている。
−19695号公報に開示されており、そのコンデンサ
は、図6に示すように、コンデンサ素子7を収納したケ
ース90の開口部をゴム材14にて密封し、座板15を
装着してリード端子51、52を折り曲げ成形したもの
である。
のコンデンサにおいてはコンデンサ素子の低背化が求め
られ、低背化のために陽極箔、陰極箔及びセパレータ紙
の幅を小さくすると、巻き取り時に巻きズレが生じやす
くなる。
に電解質を含浸してアルミニウム製ケースに収納する
と、陽極箔及び陰極箔の巻きズレ部分がケースの内側に
接触し、ショート不良が発生することがある。
ト基板上にマウントする際には、チップマウンタの押圧
力の影響で陽極箔及び陰極箔の巻きズレ部分がアルミケ
ースの内側に接触し、ショート不良が発生することがあ
る。
ント基板上にマウントした後、リフローにて半田付けす
る際にも、リフロー熱によるコンデンサ素子及び封口ゴ
ムの膨張に起因して陽極箔及び陰極箔の巻きズレ部分が
アルミケースの内側に接触し、ショート不良が発生する
ことがある。
述の如き問題点を解決するものである。
ンデンサは、巻回型のコンデンサ素子に固体の電解質を
含浸した固体電解コンデンサにおいて、前記電解質を含
浸したコンデンサ素子の底面及び側周面に樹脂層を形成
し、該樹脂層を形成したコンデンサ素子を有底筒状の金
属製ケースに収納したことを特徴とするものである。
製造方法は、巻回型のコンデンサ素子に固体の電解質を
含浸した固体電解コンデンサの製造方法において、前記
電解質を含浸したコンデンサ素子を液化した樹脂材に浸
漬する工程と、前記コンデンサ素子を前記液化した樹脂
材から引き上げて該コンデンサ素子に被着した樹脂材を
硬化させる工程と、前記コンデンサ素子を有底筒状の金
属製ケースに収納する工程とを備えることを特徴とする
ものである。
た固体電解コンデンサの製造方法は、巻回型のコンデン
サ素子に固体の電解質を含浸した固体電解コンデンサの
製造方法において、前記コンデンサ素子を融解液化した
TCNQ錯塩に浸漬する工程と、前記コンデンサ素子を
前記融解液化したTCNQ錯塩から引き上げて該コンデ
ンサ素子に含浸されたTCNQ錯塩を固化させる工程
と、前記TCNQ錯塩を含浸したコンデンサ素子を液化
した樹脂材に浸漬する工程と、前記コンデンサ素子を前
記液化した樹脂材から引き上げて該コンデンサ素子に被
着した樹脂材を硬化させる工程と、前記コンデンサ素子
を有底筒状の金属製ケースに収納する工程とを備えるこ
とを特徴とするものである。
コンデンサ素子の巻き取り時や電解質含浸時に巻きズレ
が生じても、該コンデンサ素子の底面及び側周面に樹脂
層が形成されることにより、陽極箔及び陰極箔と金属製
ケースとの接触が防止される。
明する。
製造方法においても、前記従来技術の場合と同様に、陽
極箔1と陰極箔2をセパレ−タ紙3を介して巻き取り、
巻回型のコンデンサ素子7(前記図4参照)を準備す
る。
素子7を第1のアルミニウム製ケ−ス91内で融解液化
したTCNQ錯塩8に浸漬し、コンデンサ素子の内部に
電解質としてのTCNQ錯塩を含浸させた後、該コンデ
ンサ素子を前記第1のケースから引き上げて冷却する。
塩を含浸したコンデンサ素子7を容器99内で液化した
樹脂材16に浸漬した後、コンデンサ素子を前記液化し
た樹脂材から引き上げ、コンデンサ素子に被着した樹脂
材を硬化させる。ここで、樹脂材としてはエポキシ樹脂
等が好適であり、その場合の硬化条件は85℃×4時間
程度である。
コンデンサ素子7の底面及び側周面に、厚さ約50μm
の樹脂層16が形成される。
6が形成されたコンデンサ素子7のリードボス部61、
62にゴム製のケース封口用部材14を装着し、該封口
部材付コンデンサ素子を第2のアルミニウム製ケ−ス9
2内に収納し、該ケ−スの開口部付近の側面をカ−ルし
て前記封口部材14を締め付け、座板15を装着してリ
ード端子51、52を折り曲げ成形する。
じさせた定格10V、4.7μF用のコンデンサ素子を
用いて、樹脂層の有無(試料数:各1000個)による
表面実装用固体電解コンデンサの完成品歩留りを比べた
ところ、表1に示す如く、本発明の樹脂層形成による歩
留り向上の効果がはっきりと現れた。
について、実用時の表面実装を想定したマウントテス
ト、リフローテスト、振動テストを行った。その結果を
を表2に示す。
(マウント時には上部となる。)に約800gの荷重を
1〜2秒間加えた後のショート不良発生状況を調べたも
のであり、リフローテストとは、ピーク温度250℃、
リフロー時間30秒のリフロー過程を経た後のショート
不良発生状況を調べたものであり、振動テストとは、振
幅1.5mmで周波数が漸増、漸減する振動(周波数変
化範囲10〜2000Hz、周波数変化周期20分)を
互いに直交する3方向に各2時間加えた後のショート不
良発生状況を調べたものである。
ョート不良低減の効果が読み取れる。
の巻きズレに起因する陽極箔及び陰極箔と金属製ケース
との間のショート不良が防止され、表面実装用に適した
低背の固体電解コンデンサが提供される。
図である。
るためのコンデンサ素子等の断面図である。
るためのコンデンサ素子等の断面図である。
サ素子の部分分解斜視図である。
る。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 巻回型のコンデンサ素子に固体の電解質
を含浸した固体電解コンデンサにおいて、 前記電解質を含浸したコンデンサ素子の底面及び側周面
に樹脂材層を形成し、 該コンデンサ素子を有底筒状の金属製ケースに収納した
ことを特徴とする固体電解コンデンサ。 - 【請求項2】 巻回型のコンデンサ素子に固体の電解質
を含浸した固体電解コンデンサの製造方法において、 前記電解質を含浸したコンデンサ素子を液化した樹脂材
に浸漬する工程と、 前記コンデンサ素子を前記液化した樹脂材から引き上げ
て、該コンデンサ素子に被着した樹脂材を硬化させる工
程と、 前記コンデンサ素子を有底筒状の金属製ケースに収納す
る工程とを備えることを特徴とする固体電解コンデンサ
の製造方法。 - 【請求項3】 巻回型のコンデンサ素子に固体の電解質
を含浸した固体電解コンデンサの製造方法において、 前記コンデンサ素子を融解液化したTCNQ錯塩に浸漬
する工程と、 前記コンデンサ素子を前記融解液化したTCNQ錯塩か
ら引き上げて、該コンデンサ素子に含浸されたTCNQ
錯塩を固化させる工程と、 前記TCNQ錯塩を含浸したコンデンサ素子を液化した
樹脂材に浸漬する工程と、 前記コンデンサ素子を前記液化した樹脂材から引き上げ
て、該コンデンサ素子に被着した樹脂材を硬化させる工
程と、 前記コンデンサ素子を有底筒状の金属製ケースに収納す
る工程とを備えることを特徴とする固体電解コンデンサ
の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24931895A JP3495473B2 (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0992580A true JPH0992580A (ja) | 1997-04-04 |
JP3495473B2 JP3495473B2 (ja) | 2004-02-09 |
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ID=17191219
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24931895A Expired - Lifetime JP3495473B2 (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3495473B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100985596B1 (ko) * | 2008-07-01 | 2010-10-05 | 김용래 | 내부절연 알루미늄 외장용기, 이의 제조방법 및 그외장용기로 외장된 전자부품 |
US9779881B2 (en) | 2013-01-31 | 2017-10-03 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Electrolytic capacitor and manufacturing method thereof |
JPWO2019189160A1 (ja) * | 2018-03-28 | 2021-03-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 座板付きコンデンサ |
CN115512966A (zh) * | 2022-11-01 | 2022-12-23 | 中国振华(集团)新云电子元器件有限责任公司(国营第四三二六厂) | 一种电容器芯子、电容器及制造方法 |
-
1995
- 1995-09-27 JP JP24931895A patent/JP3495473B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100985596B1 (ko) * | 2008-07-01 | 2010-10-05 | 김용래 | 내부절연 알루미늄 외장용기, 이의 제조방법 및 그외장용기로 외장된 전자부품 |
US9779881B2 (en) | 2013-01-31 | 2017-10-03 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Electrolytic capacitor and manufacturing method thereof |
JPWO2019189160A1 (ja) * | 2018-03-28 | 2021-03-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 座板付きコンデンサ |
CN115512966A (zh) * | 2022-11-01 | 2022-12-23 | 中国振华(集团)新云电子元器件有限责任公司(国营第四三二六厂) | 一种电容器芯子、电容器及制造方法 |
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JP3495473B2 (ja) | 2004-02-09 |
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