JPH099249A - 画像処理を用いた侵入監視方法 - Google Patents

画像処理を用いた侵入監視方法

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JPH099249A
JPH099249A JP15024195A JP15024195A JPH099249A JP H099249 A JPH099249 A JP H099249A JP 15024195 A JP15024195 A JP 15024195A JP 15024195 A JP15024195 A JP 15024195A JP H099249 A JPH099249 A JP H099249A
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JP15024195A
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Eiju Murakami
英寿 村上
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】背景画像の明るさの急激な大きな変化にも対応
できて、監視画像に映る侵入物の誤検出を少なくする。 【構成】背景画像の輝度ヒストグラムと監視画像の輝度
ヒストグラムとを求め(ステップ102、105)、各
輝度ヒストグラムから最頻値をそれぞれ求め(ステップ
103、106)。これらの最頻値から背景画像から監
視画像に至る明るさの変化分を表す係数を計算し(ステ
ップ107)、この係数を用いて背景画像の輝度を更新
する(ステップ108)。更新された背景画像と監視画
像との差分画像を求め(ステップ109)、差分画像の
輝度が予め設定されたしきい値以上である部分を抽出し
て監視領域の侵入物を検知する(ステップ110)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、監視領域の侵入物を監
視するための画像処理を用いた侵入監視方法に係り、特
に、背景の急激な輝度変化による侵入物の誤検出を改善
したものに関する。
【0002】
【従来の技術】進入物または侵入者(以下、単に侵入物
という)の監視方法として、画像処理技術を用いた侵入
検知装置が知られている。これは、ITVカメラ等によ
り撮影された監視画像全域について、予めオペレータに
より指定された監視領域内に侵入物が撮影されると、そ
の領域内に輝度変化が生じる。この輝度変化は、監視画
像と背景画像との差をとることで求められる。この輝度
変化が生じた部分(予め設定しておくしきい値以上変化
した部分)の画素数を計測し、その計測結果から侵入物
を検知するものである。
【0003】これをフローチャートで示せば図8に示す
ようになる。すなわち、予め背景画像を入力しておき
(ステップ801)、その後監視画像を入力する(ステ
ップ802)。つぎに、背景画像と監視画像との差分画
像をとり(ステップ803)、この差分画像において輝
度が一定量以上変化している部分を検出して侵入物検知
の判断材料としている(ステップ804)。
【0004】しかし、このような機能を有する侵入検知
装置は、監視領域内の背景の輝度値がほぼ一定であるこ
とを前提として検知するようになっているため、輝度変
化が生じた部分を計測しただけでは、太陽や雲の動き等
による明るさの急激な変化をも侵入物と判断してしまう
という問題がある。
【0005】そこで、この問題に対処するために、明る
さの変化を、全画像中全ての部分で一定であるとみなし
て、その変化を補正する手法が考案されている。この手
法は、画像の輝度をft (x,y)とおき(tは時刻、
x,yは画像上の位置)、時刻t=0における画像f0
(x,y)を監視における背景画像とすると、f
t (x,y)=f0 (x,y)+At とするものである
(At は明るさの変化を表す係数である)。つまり、明
るさの変化を一定量の変化分としている。
【0006】これをフローチャートで示せば図9に示す
ようになる。すなわち、背景画像を入力し(ステップ9
01)、背景画像のヒストグラムを求め(ステップ90
2)、背景画像のヒストグラムの最頻値を求める(ステ
ップ903)。次に監視画像を入力し(ステップ90
4)、監視画像のヒストグラムを求め(ステップ90
5)、監視画像のヒストグラムの最頻値を求める(ステ
ップ906)。その後、明るさの変化分を表す定数項を
計算し(ステップ907)、背景画像を更新し(ステッ
プ908)、監視画像から更新背景画像を引いて差分画
像を求め(ステップ909)、この差分画像において輝
度が一定量以上変化している部分を検出して侵入物検知
の判断材料としている(ステップ910)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際の画像で
は、画像の明るさが変化したときの、部分ごとの明るさ
の変化は異なるため、明るさが急激に大きく変化した場
合には、上述した従来の手法を用いても、誤った判断を
してしまうという問題があった。
【0008】本発明の目的は、上述した従来技術の問題
点を解消して、明るさの急激な大きな変化にも対応でき
て、侵入物の誤検出の少ない画像処理を用いた侵入監視
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の画像処理を
用いた侵入監視方法は、背景画像の輝度ヒストグラムと
監視画像の輝度ヒストグラムとを求め、これらの輝度ヒ
ストグラムから最大頻度を示す輝度の値(最頻値)をそ
れぞれ求め、これらの最頻値から、背景画像から監視画
像に至る明るさの変化分を表す係数を求め、この係数を
用いて背景画像を更新し、更新された背景画像と監視画
像との差分画像を求め、差分画像の輝度が予め設定され
たしきい値以上である部分を抽出して監視領域の侵入物
を検知するものである。
【0010】第2の発明の画像処理を用いた侵入監視方
法は、背景画像の輝度ヒストグラムと、背景画像と監視
画像との差分画像の輝度ヒストグラムとを求め、これら
の輝度ヒストグラムから最頻値をそれぞれ求め、これら
の最頻値から、背景画像から監視画像に至る明るさの変
化分を表す係数を求め、この係数を用いて背景画像を更
新し、更新された背景画像と監視画像との差分画像を求
め、差分画像の輝度が予め設定されたしきい値以上であ
る部分を抽出して監視領域の侵入物を検知するものであ
る。
【0011】第3の発明の画像処理を用いた侵入監視方
法は、監視画像の輝度ヒストグラムと、監視画像と背景
画像との差分画像の輝度ヒストグラムとを求め、これら
の輝度ヒストグラムから最頻値をそれぞれ求め、これら
の最頻値から、背景画像から監視画像に至る明るさの変
化分を表す係数を求め、この係数を用いて背景画像を更
新し、更新された背景画像と監視画像との差分画像を求
め、差分画像の輝度が予め設定されたしきい値以上であ
る部分を抽出して監視領域の侵入物を検知するものであ
る。
【0012】第4の発明の画像処理を用いた侵入監視方
法は、第1の発明において、予め入力されている背景画
像の輝度ヒストグラムと監視画像の輝度ヒストグラムと
から最頻値を求める代わりに最大値を求め、最大値から
明るさの変化分を表す係数を求めるようにしたものであ
る。
【0013】第5の発明の画像処理を用いた侵入監視方
法は、第2の発明において、予め入力されている背景画
像の輝度ヒストグラムと、監視画像と背景画像との差分
画像の輝度ヒストグラムとから最頻値を求める代わりに
最大値を求め、最大値から明るさの変化分を表す係数を
求めるようにしたものである。
【0014】第6の発明の画像処理を用いた侵入監視方
法は、第3の発明において、監視画像の輝度ヒストグラ
ムと、監視画像と背景画像との差分画像の輝度ヒストグ
ラムとから最頻値を求める代わりに最大値を求め、最大
値から明るさの変化分を表す係数を求めるようにしたも
のである。
【0015】
【作用】画像処理を用いた侵入監視方法の基本的な流れ
は、まず、予め背景画像を入力しておき、その後監視画
像を入力する。つぎに、背景画像と監視画像との差分画
像をとり、この差分画像において輝度が一定量以上変化
している部分を抽出し、この抽出結果により侵入物を検
知するというものである。
【0016】本発明では、この基本的な流れにおいて、
最終的な差分画像をとるときに、入力した監視画像ごと
に背景画像を更新して背景の輝度変化を除去することに
より、明るさの急激な変化に対応させるようにしてい
る。
【0017】まず、背景画像の更新方法について説明す
る。
【0018】明るさが連続的に変化する侵入物のない画
像を考える(なお、「明るさが連続的に変化する侵入物
のない画像」は、「明るさが急激に大きく変化した画
像」でも「明るさがあまり変化しなかった画像」でもか
まわず、本発明では、明るさの変化量の大きさには左右
されない。)。この画像の輝度をft (x,y)とお
く。ここでtは時刻、x,yは画像上の位置を表す。時
刻t=0における画像f0(x,y)を監視における背
景画像とする。時刻tにおけるft (x,y)は,f0
(x,y)を用いて次のように表される。つまり、明る
さの変化は、一定量の変化分としてではなく、一定比の
変化分としている。
【0019】 ft (x,y)=At ・f0 (x,y) (1) ここで、At は明るさの変化を表す係数である。明るさ
の変化のないときは、At =1、明るさが変化したとき
は、At は1以外の値をとる。このAt は、光源の明る
さの変化に対応している。
【0020】このAt を次のようにおく。ここで、εt
は、明るさの変化分を表す係数である。
【0021】 At =1+εt (2) すると、(1) 式は、 ft (x,y)=(1+εt )・f0 (x,y) (3) となる。背景画像f0 (x,y)と時刻tにおける画像
t (x,y)との変化分となる差分画像gt (x,
y)は、次のようになる。
【0022】 gt (x,y)=ft (x,y)−f0 (x,y) =(1+εt )・f0 (x,y)−f0 (x,y) =εt ・f0 (x,y) (4) ここで、後述する方法でこのεt を求め、背景画像f0
(x,y)に対して、 f' 0 (x,y)=(1+εt )・f0 (x,y) (5) の更新を行う。これにより新たな変化分g' t (x,
y)は、 g' t (x,y)=ft (x,y)−f' 0 (x,y)=0 (6) となり、背景の輝度変化を除去することができる。
【0023】次に、このεt の求め方について説明す
る。
【0024】まず、背景画像f0 (x,y)の輝度のヒ
ストグラムを、例えば、図4に示すような分布であると
する。そのときft (x,y)の輝度のヒストグラム
は、例えば、図5に示すような分布となるものとする。
ここでは、At >1の例を示した。
【0025】ここで、それぞれのヒストグラムにおい
て、最大頻度を示す輝度の値(輝度の最頻値)をそれぞ
れ図示するようにp0 、pt とする。また、輝度の最大
値をそれぞれ図示するようにm0 、mt とする。
【0026】式(1) からこれらの値には次の関係が成り
立つ。
【0027】 pt =At ・p0 =(1+εt )p0 (7) mt =At ・m0 =(1+εt )m0 (8) したがって、 εt =pt /p0 −1 (9) εt =mt /m0 −1 (10) となる。
【0028】したがって、監視画像ft (x,y)を背
景画像f0 (x,y)の最頻値(pt ,p0 )、また
は、最大値(mt ,m0 )を求めることにより、(9) 式
または(10)式から、明るさの変化分を表す係数εt を求
めることができる。これが第1及び第4の発明である。
【0029】また、εt の別の求め方について説明す
る。
【0030】背景画像f0 ( x,y)の輝度のヒストグ
ラムを、前と同様、例えば、図4に示すような分布であ
るとする。差分画像gt (x,y)の輝度のヒストグラ
ムは、例えば、図6に示すものとする。ここでは、εt
>0の例を示した。
【0031】ここで、差分画像gt (x,y)の輝度の
ヒストグラムの最大値をmtA、最頻値をptAとした。式
(4) から、これらの値と前述したp0 ,m0 には、次の
関係が成り立つ。
【0032】 ptA=εt ・p0 (11) mtA=εt ・m0 (12) したがって、 εt =ptA/p0 (13) εt =mtA/m0 (14) となる。
【0033】したがって、差分画像gt (x,y)と背
景画像ft (x,y)の最頻値(ptA,p0 )、また
は、最大値(mtA,m0 )を求めることにより、(13)式
または(14)式から、明るさの変化分を表す係数εt を求
めることができる。これが第2の発明及び第5の発明で
ある。
【0034】また、εt のさらに別の求め方について説
明する。mtA、ptA、mt 、pt の関係は、(4) 式から ptA=(pt −ptA)・εt (15) mtA=(mt −mtA)・εt (1
6) したがって、 ε=ptA/(pt −ptA) (17) εt =mtA/(mt −mtA) (18) となる。
【0035】したがって、差分画像gt (x,y)と監
視画像ft (x,y)の最頻値(ptA,pt )、または
最大値(mtA,mt )を求めることにより(17)式または
(18)式から、明るさの変化分を表す係数εt を求めるこ
とができる。これが第3及び第6の発明である。
【0036】以上説明した6つのいずれかの方法でεt
を求め、背景画像に対して(5) 式の更新を施すことで、
明るさの急激な大きな変化に対応できる。
【0037】このように本発明では、背景画像、監視画
像、差分画像の3つの画像から2つを選んで組合わせ、
そられの輝度のヒストグラムを用いて背景画像の輝度を
更新することにより、背景の輝度変化を除去するように
したので、従来方式では誤動作の要因のひとつであった
明るさの急激な大きな変化にも対応でき、誤って侵入物
ありと判断するおそれがなくなる。本発明は、特に鉄塔
敷地内への人の侵入検出またはクレーン接近の検出に有
効である。
【0038】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0039】(実施例1)図1及び図7を用いて説明す
る。
【0040】まず、監視を開始する前に、侵入がない画
像を背景画像としてITVカメラ1で撮影し、画像処理
回路2のメモリに記憶させておく(ステップ101)。
この背景画像の輝度のヒストグラムを画像処理回路2に
おいて求め(ステップ102)、この輝度のヒストグラ
ムから最頻値を求め、同じく画像処理回路2のメモリに
記憶させておく(ステップ103)。
【0041】この状態で、監視処理を開始する。まず、
ITVカメラ1で監視画像を撮影する(ステップ10
4)。この撮影した監視画像は、画像処理回路2に送ら
れ、この画像処理回路2において監視画像の輝度のヒス
トグラムが求められ(ステップ105)、この輝度のヒ
ストグラムの最頻値を求める(ステップ106)。
【0042】ここで、この監視画像の輝度のヒストグラ
ムの最頻値と、予め画像処理回路2で計算しておいた背
景画像の輝度のヒストグラムの最頻値とを用いて、明る
さの変化分を表す係数を式(9) を用いて画像処理回路2
で計算する(ステップ107)。この画像処理回路2で
計算して得られた明るさの変化分を表す係数εt を用い
て、予め画像処理回路2のメモリに記憶しておいた背景
画像を式(5) を用いて更新する(ステップ108)。
【0043】この更新した背景画像と、監視画像との対
応する各画素の点の輝度の値を画像処理回路2を用いて
減算して差分画像を求める(ステップ109)。
【0044】次に、この差分画像の各画素点の値の絶対
値を求める。その値が、予め設定されているしきい値以
上の値を持つ画素点の数を画像処理回路2を用いて数え
る。この画素数が、予め設定されたもう一つのしきい値
以上のときに、侵入物ありとして、出力回路3にこの検
出結果を送る。画素数がしきい値未満のときには、侵入
物なしとして、出力回路3にこの検出結果を送る。出力
回路3は、画像処理回路2より送られてきたこの検出結
果を出力する(ステップ110)。
【0045】以降、ステップ104〜ステップ110の
一連の作業を繰り返し、連続的に侵入物検出処理を続け
る。
【0046】(実施例2)図2及び図7を用いて説明す
る。
【0047】まず、監視を開始する前に、侵入がない画
像を背景画像としてITVカメラ1で撮影し、画像処理
回路2のメモリに記憶させておく(ステップ201)。
この背景画像の輝度のヒストグラムを画像処理回路2に
おいて求め(ステップ202)、この輝度のヒストグラ
ムの最頻値を求め、同じく画像処理回路2のメモリに記
憶させておく(ステップ203)。
【0048】この状態で、監視処理を開始する。まず、
このITVカメラ1で監視画像を撮影する(ステップ2
04)。この撮影した監視画像は、画像処理回路2に送
られ、背景画像と、この監視画像との対応する各画素の
点の輝度の値を画像処理回路2を用いて減算して差分画
像を求める(ステップ205)。この画像処理回路2に
おいて差分画像の輝度のヒストグラムが計算され(ステ
ップ206)、この輝度のヒストグラムの最頻値を求め
る(ステップ207)。
【0049】ここで、この差分画像の輝度のヒストグラ
ムの最頻値と、予め画像処理回路2で計算しておいた背
景画像の輝度のヒストグラムの最頻値とを用いて、明る
さの変化分を表す係数を式(13)を用いて画像処理回路2
で計算する(ステップ208)。この画像処理回路2で
計算して得られた明るさの変化分を表す係数εt を用い
て、予め画像処理回路2のメモリに記憶しておいた背景
画像を式(5) を用いて更新する(ステップ209)。
【0050】この更新した背景画像と、監視画像との対
応する各画素の点の輝度の値を画像処理回路2を用いて
減算して差分画像を求める(ステップ210)。
【0051】次に、この差分画像の各画素点の値の絶対
値を求める。その値が、予め設定されているしきい値以
上の値を持つ画素点の数を画像処理回路2を用いて数え
る。この画素数が、予め設定されたもう一つのしきい値
以上のときには、侵入物ありとして、出力回路3にこの
検出結果を送る。画素数がしきい値未満のときには、侵
入物なしとして、出力回路3にこの検出結果を送る。こ
の出力回路3は、画像処理回路2より送られてきたこの
検出結果を出力する(ステップ211)。
【0052】以降、ステップ204〜ステップ211の
一連の作業を繰り返し、連続的に侵入物検出処理を続け
る。
【0053】(実施例3)図3及び図7を用いて説明す
る。
【0054】まず、監視を開始する前に、侵入がない画
像を背景画像としてITVカメラ1で撮影し、画像処理
回路2のメモリに記憶させておく(ステップ301)。
【0055】この状態で監視処理を開始する。まず、こ
のITVカメラ1で監視画像を撮影する(ステップ30
2)。この撮影した監視画像は、画像処理回路2に送ら
れ、この画像処理回路2において監視画像の輝度のヒス
トグラムが求められ(ステップ303)、この輝度のヒ
ストグラムの最頻値を求める(ステップ304)。
【0056】また、背景画像とこの監視画像との対応す
る各画素の点の輝度の値を画像処理回路2を用いて減算
して差分画像を求める(ステップ305)。この画像処
理回路2において差分画像の輝度のヒストグラムが計算
され(ステップ306)、この輝度のヒストグラムの最
頻値を求める(ステップ307)。
【0057】ここで、この監視画像の輝度のヒストグラ
ムの最頻値と、この差分画像の輝度のヒストグラムの最
頻値とを用いて、明るさの変化分を表す係数を式(17)を
用いて画像処理回路2で計算する(ステップ308)。
この画像処理回路2で計算して得られた明るさの変化分
を表す係数εt を用いて、予め画像処理回路2のメモリ
に記憶しておいた背景画像を式(5) を用いて更新する
(ステップ309)。
【0058】この更新した背景画像と、監視画像との対
応する各画素の点の輝度の値を画像処理回路2を用いて
減算して差分画像を求める(ステップ310)。
【0059】次に、この差分画像の各画素点の値の絶対
値を求める。その値が、予め設定されているしきい値以
上の値を持つ画素点の数を画像処理回路2を用いて数え
る。この画素数が、予め設定されたもう一つのしきい値
以上のときに、侵入物ありとして、出力回路3にこの検
出結果を送る。画素数がしきい値未満のときには、侵入
物なしとして、出力回路3にこの検出結果を送る。この
出力回路3は、画像処理回路2より送られてきたこの検
出結果を出力する(ステップ311)。
【0060】以降、ステップ302〜ステップ311の
一連の作業を繰り返し、連続的に侵入物検出処理を続け
る。
【0061】(変形例1)実施例1において、輝度ヒス
トグラムから最頻値を求める代りに最大値を求め、最頻
値の式(9) を用いて計算する部分を、式(9) の代わりに
最大値の式(10)を用いて計算する。
【0062】(変形例2)実施例2において、輝度ヒス
トグラムから最頻値を求める代りに最大値を求め、最頻
値の式(13)を用いて計算する部分を、式(13)の代わりに
最大値の式(14)を用いて計算する。
【0063】(変形例3)実施例3において、輝度ヒス
トグラムから最頻値を求める代りに最大値を求め、最頻
値の式(17)を用いて計算する部分を、式(17)の代わりに
最大値の式(18)を用いて計算する。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、背景画像の輝度ヒスト
グラムと監視画像の輝度ヒストグラムとを求めて両者の
結果から明るさの変化分を表す係数を求めることで、も
しくは、背景画像の輝度ヒストグラムと、背景画像と監
視画像との差分画像の輝度ヒストグラムとを求めて両者
の結果から明るさの変化分を表す係数を求めることで、
もしくは、監視画像の輝度ヒストグラムと、背景画像と
監視画像との差分画像の輝度ヒストグラムとを求めて両
者の結果から明るさの変化分を表す係数を求めること
で、背景画像の更新を行うようにして、明るさの急激な
大きな変化を的確に検知するようにしたので、明るさの
急激な大きな変化に左右されない画像処理を行うことが
でき、侵入物の検出精度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理を用いた侵入監視方法の実施
例1の手順を示すフローチャート。
【図2】実施例2の手順を示すフローチャート。
【図3】実施例3の手順を示すフローチャート。
【図4】時刻t=0における画像ft (x,y)の輝度
の一例を示すヒストグラム。
【図5】時刻tにおける画像ft (x,y)の輝度の一
例を示すヒストグラム。
【図6】差分画像gt (x,y)の輝度の一例を示すヒ
ストグラム。
【図7】本発明を実施するための画像処理装置例のブロ
ック図。
【図8】従来例の手順を示すフローチャート。
【図9】他の従来例の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ITVカメラ 2 画像処理回路 3 出力回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背景画像の輝度ヒストグラムと監視画像の
    輝度ヒストグラムとを求め、これらの輝度ヒストグラム
    から最大頻度を示す輝度の値(最頻値)をそれぞれ求
    め、これらの最頻値から、背景画像から監視画像に至る
    明るさの変化分を表す係数を求め、この係数を用いて背
    景画像を更新し、更新された背景画像と監視画像との差
    分画像を求め、差分画像の輝度が予め設定されたしきい
    値以上である部分を抽出して監視領域の侵入物を検知す
    ることを特徴とする画像処理を用いた侵入監視方法。
  2. 【請求項2】背景画像の輝度ヒストグラムと、背景画像
    と監視画像との差分画像の輝度ヒストグラムとを求め、
    これらの輝度ヒストグラムから最頻値をそれぞれ求め、
    これらの最頻値から、背景画像から監視画像に至る明る
    さの変化分を表す係数を求め、この係数を用いて背景画
    像を更新し、更新された背景画像と監視画像との差分画
    像を求め、差分画像の輝度が予め設定されたしきい値以
    上である部分を抽出して監視領域の侵入物を検知するこ
    とを特徴とする画像処理を用いた侵入監視方法。
  3. 【請求項3】監視画像の輝度ヒストグラムと、監視画像
    と背景画像との差分画像の輝度ヒストグラムとを求め、
    これらの輝度ヒストグラムから最頻値をそれぞれ求め、
    これらの最頻値から、背景画像から監視画像に至る明る
    さの変化分を表す係数を求め、この係数を用いて背景画
    像を更新し、更新された背景画像と監視画像との差分画
    像を求め、差分画像の輝度が予め設定されたしきい値以
    上である部分を抽出して監視領域の侵入物を検知するこ
    とを特徴とする画像処理を用いた侵入監視方法。
  4. 【請求項4】請求項1の画像処理を用いた侵入監視方法
    において、背景画像の輝度ヒストグラムと監視画像の輝
    度ヒストグラムとから最頻値を求める代わりに最大値を
    求め、この最大値から明るさの変化分を表す係数を求め
    るようにした画像処理を用いた侵入監視方法。
  5. 【請求項5】請求項2の画像処理を用いた侵入監視方法
    において、背景画像の輝度ヒストグラムと監視画像と背
    景画像との差分画像の輝度ヒストグラムとから最頻値を
    求める代わりに最大値を求め、この最大値から明るさの
    変化分を表す係数を求めるようにした画像処理を用いた
    侵入監視方法。
  6. 【請求項6】請求項3の画像処理を用いた侵入監視方法
    において、監視画像の輝度ヒストグラムと監視画像と背
    景画像との差分画像の輝度ヒストグラムとから最頻値を
    求める代わりに最大値を求め、この最大値から明るさの
    変化分を表す係数を求めるようにした画像処理を用いた
    侵入監視方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013115739A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Aisin Seiki Co Ltd 画像間差分装置および画像間差分方法
JP2018205235A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 日本アビオニクス株式会社 耐火物異常判定システム及び耐火物異常判定方法

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