JPH099217A - 放送受信方法及び放送受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多重のデジタルＴＶ放送を受信して特定チャ
ンネルの映像データおよび音声データを復号する共に、
他のチャンネルの一部又は全てをデジタルのまま転送で
きるようにすること。 【構成】 受信器１は放送媒体より流れてきたｍ番組の
多重のデジタルＴＶ放送の放送データを受信し、送信用
番組選択器２、復号用番組選択器３、信号情報取得器７
に与える。復号用番組選択器３は放送データに含まれる
ｍ番組より１番組を選択し、その番組のデータを復号器
５に送る。復号器５は復号用番組選択器３で選択された
１番組を復号する。送信用番組選択器２はｍ番組からｎ
（ｍ≧ｎ）番組を取得し、デジタルインターフェース４
を通じて送信器６に送る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はデジタル信号の放送受信
方法及び放送受信装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在、音声／データ／画像を統合的に扱
うマルチメディアの中核技術としてＭＰＥＧが広く使用
されている。ＭＰＥＧの場合、帯域分割によって複数の
番組を転送することが可能である。

【０００３】図２に従来の放送受信装置の基本構成を示
す。以降、同一番号がついたものは同一の構成及び機能
を持つものとする。図２において放送受信装置は受信器
１、復号用番組選択器３、復号器５で構成される。受信
器１は放送媒体より流れてきた放送データを受信し、復
号用番組選択器３に送る。復号用番組選択器３は放送デ
ータに含まれるｍ番組（ｍは１以上の整数）より１番組
を選択し、復号器５に送る。復号器５は復号用番組選択
器３で選択された１番組を復号する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、伝送されてきたｍ番組分のデータの内、
１番組しか取り扱えなかった。つまりｍ番組からｎ番組
（ｍ≧ｎ）を選択し、ＶＴＲに記録したり、又はｎ番組
を選択してパーソナルコンピュータに取り込んでデータ
を加工するなどの処理は不可能であった。

【０００５】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、ｍ番組分のデータの内、特定
の番組を復号しつつ、他の複数の番組をＶＴＲに記録し
たり、パーソナルコンピュータに取り込むことのできる
放送受信方法及び放送受信装置を実現することを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本願の請求項１の発明
は、１又は複数の番組を所定の伝送パケット形式で多重
化して放送されたデジタルＴＶ信号を受信し、受信した
前記デジタルＴＶ信号より特定の番組のデータを選択し
て復号を行い、外部転送用として少なくとも１つの番組
のデータを選択し、送信を行うことを特徴とするもので
ある。

【０００７】本願の請求項２の発明は、１又は複数の番
組を所定の伝送パケット形式で多重化して放送されたデ
ジタルＴＶ信号を受信する受信手段と、前記受信手段で
受信したデジタルＴＶ信号より特定の番組の映像データ
及び音声データを選択する第１の番組選択手段と、前記
受信手段で受信したデジタルＴＶ信号より少なくとも１
つの番組の映像データ及び音声データを選択する第２の
番組選択手段と、前記第１の番組選択手段で選択した映
像データ及び音声データを復号する復号手段と、前記第
２番組選択手段で選択した少なくとも１つの番組の映像
データ及び音声データを外部に送信する送信手段と、を
具備することを特徴とするものである。

【０００８】本願の請求項３の発明では、前記第２の番
組選択手段は、選択した映像データ及び音声データの総
記録レートを測定し、前記記録レートと送信手段で送信
する送信レートを比較するレート比較手段を備えること
を特徴とするものである。

【０００９】

【作用】このような特徴を有する放送受信方法及び放送
受信装置によれば、ｍ番組からｎ（ｍ≧ｎ）番組を選択
し、ｎ番組をデジタルインターフェースを介して外部機
器へ転送するようにしている。こうしてｍ番組中からｎ
番組を選択し、外部機器にデータ取り込んで加工するこ
とができる。また復号器用と送信器用の２種類の番組選
択器を備えることで、例えば復号器で取得した番組を見
ながら、他方で送信器からのデータをバックアップする
ことができる。

【００１０】

【実施例】本発明の一実施例における放送受信方法及び
放送受信装置について図１を用いて説明する。図１は本
実施例の放送受信装置の基本構成を示すブロック図であ
る。本図に示すように放送受信装置は、受信器１、送信
用番組選択器２、復号用番組選択器３、デジタルインタ
ーフェース４、復号器５、送信器６、信号情報取得器７
を含んで構成される。

【００１１】受信器１は放送媒体より流れてきた放送デ
ータを受信し、送信用番組選択器２、復号用番組選択器
３、信号情報取得器７に与える。第１の番組選択手段と
しての復号用番組選択器３は放送データに含まれるｍ番
組より１番組を選択し、番組のデータを復号器５に送
る。復号器５は復号用番組選択器３で選択された１番組
を復号する。

【００１２】第２の番組選択手段としての送信用番組選
択器２はｍ番組からｎ番組を取得する。信号情報取得器
７は送信用番組選択器２で取得するｎ番組分のデータ
（以下、ｎストリームという）の補助情報を、ｍ番組分
のデータ（ｍストリーム）の補助情報より生成する。こ
こで生成する補助情報とは、ｎストリームの記録レー
ト、ｎストリームに含まれる各番組の番組識別情報（以
下、ＰＩＤという）を記述するテーブル（ＰＡＴ）、プ
ログラム時刻基準参照値（ＰＣＲ）などをいう。

【００１３】ここでＰＣＲとは、ＭＰＥＧのビットスト
リームに含まれる情報で、ビデオとオーディオを含むＭ
ＰＥＧシステム復号器において、時刻基準となるＳＴＣ
（基本となる同期信号）の値を符号器側で意図した値に
セット及び校正するための情報である。

【００１４】信号情報取得器７で得られたｎストリーム
の補助情報を送信用番組選択器２に与え、ｎストリーム
に付加する。また送信用番組選択器２はｎストリームの
記録レートと、デジタルインターフェース４を介して送
信器５へ送信する際の送信レートとを図示しないレート
比較手段により比較して、ｎストリームの送信レートが
一定値以下となるようｎの値を制御する。送信用番組選
択器２で得られたｎストリームはデジタルインターフェ
ース４を通じて送信器６に送られる。

【００１５】このような放送受信装置によって、ｍ番組
からｎ番組を選択し、ｎ番組をデジタルインターフェー
ス４を介してデジタルＶＴＲやパーソナルコンピュータ
等の外部機器へ転送が可能となる。この結果、ｍ番組中
からｎ番組を選択し、パーソナルコンピュータに取り込
んでデータを加工するなどの処理が可能となる。また復
号器用と送信器用の２種類の番組選択器を備えること
で、例えば復号器で取得した番組を見ながら、他方では
送信器からのデータをデジタルＶＴＲに記録してバック
アップすることなどが可能となる。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、ｍ番組か
らｎ番組を選択し、ｎ番組のデータをデジタルインター
フェースを介して外部機器へ転送することができる。こ
の結果、ｍ番組中からｎ番組を選択し、パーソナルコン
ピュータに取り込んでデータを加工するなどの処理が可
能となる。また復号器用と送信器用の２種類の番組選択
器を備えることで、例えば復号器で取得した番組を見な
がら、他方では送信器の出力データをバックアップする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における放送受信装置の基本
構成を示すブロック図である。

【図２】従来の放送受信装置の構成例を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１ 受信器 ２ 送信用番組選択器 ３ 復号用番組選択器 ４ デジタルインターフェース ５ 復号器 ６ 送信器 ７ 信号情報取得器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １又は複数の番組を所定の伝送パケット
   形式で多重化して放送されたデジタルＴＶ信号を受信
   し、 受信した前記デジタルＴＶ信号より特定の番組のデータ
   を選択して復号を行い、 外部転送用として少なくとも１つの番組のデータを選択
   し、送信を行うことを特徴とする放送受信方法。
2. 【請求項２】 １又は複数の番組を所定の伝送パケット
   形式で多重化して放送されたデジタルＴＶ信号を受信す
   る受信手段と、 前記受信手段で受信したデジタルＴＶ信号より特定の番
   組の映像データ及び音声データを選択する第１の番組選
   択手段と、 前記受信手段で受信したデジタルＴＶ信号より少なくと
   も１つの番組の映像データ及び音声データを選択する第
   ２の番組選択手段と、 前記第１の番組選択手段で選択した映像データ及び音声
   データを復号する復号手段と、 前記第２番組選択手段で選択した少なくとも１つの番組
   の映像データ及び音声データを外部に送信する送信手段
   と、を具備することを特徴とする放送受信装置。
3. 【請求項３】 前記第２の番組選択手段は、選択した映
   像データ及び音声データの総記録レートを測定し、前記
   記録レートと送信手段で送信する送信レートを比較する
   レート比較手段を備えることを特徴とする請求項２記載
   の放送受信装置。