JP4181334B2 - デジタル放送における送信方法及び送信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送における送信方法及び送信機に係り、特に、所望の映像・音声が表示されるまでの時間の最適化を図るためのデジタル放送における送信方法及び送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル放送では1つの電波で同時に複数の番組を放送することができる。また、アナログ放送でも、例えば、文字多重放送のように多重化は行われており、テレビ映像信号が「主」で、文字放送信号は「従」の関係にあるが、デジタル放送では番組を構成する映像や音声等の要素信号は「平等」の関係にある多重となっている。
【0003】
また、最近のデジタル放送では、パケット多重方式の1つであるMPEG(Moving Picture Experts Group)2の多重方式が多く用いられており、例えば、BS(Broadcasting Setellite)デジタル放送やCS(Communication Satellite)デジタル放送で用いられている。なお、MPEG2の多重方式については、ISO/IEC13818−1(MPEG−2 Systems)にて規格化されている。
【0004】
更に、MPEG2の多重方式を用いて要素信号の1つである映像信号や音声信号をMPEG4に基づく符号化方式による符号化ストリームのパケットを生成して伝送することにより伝送効率を向上させる技術が用いられている。
【0005】
ここで、多重された各要素信号は、受信側において夫々が何の番組の何の要素信号かを正確に識別する必要がある。MPEG2では、個々のパケットのヘッダにアドレス情報(PID:Packet Identifier)等を与えて、番組及び要素信号等の詳細を識別している。また、PID等の識別子の内容は別途対応表を伝送するという間接指定方式を採っている。この対応表の情報は、PSI(Program Specific Information)と呼ばれている。PSIは、符号化されたトランスポートストリーム(TS)に多重されている番組を示す対応表(PAT:Program Association Table)、及び各番組がどのような要素信号で構成され、夫々がどのようなPIDを付与されているかを示す対応表(PMT:Program Map Table)等で構成されている。なお、PSIもまた、TSに多重して伝送される。
【0006】
また、上述したように1つの電波の中に複数の番組が送られてくるため、その中から特定の番組を選択する場合は、番組配列情報という番組選択を支援する番組の情報を用いて効率的な番組選択を可能にしている。
【0007】
番組配列情報は、ARIB(電波産業会) STD−B10(デジタル放送に使用する番組配列情報)にて規格化されており、大きく分けて受信機のための情報と受信者のための情報がある。受信機のための情報としては、主としてネットワーク内で放送されている番組(チャンネル)のリストや各編成チャンネルを送っている伝送チャンネルの物理的情報等を有するNIT(Network information Table)、PAT、及びPMT等がある。
【0008】
ここで、受信側での受信処理の流れについて説明する。例えば、伝送された信号からチャンネルが指定されると、受信機はPATの情報に基づいて目的のチャンネルのPMTを伝送しているパケットのアドレス(PID)を把握し、PMTから各要素信号を伝送しているパケットのアドレスを取得して、更に前記パケットのアドレスにて取得した各要素信号に関する符号化データをデコードして番組を取得する。なお、もし現在受信中の伝送チャンネルの中に指定されたチャンネルが存在しない場合は、受信機はPATを参照する前にNITを参照することによって、目的のチャンネルが含まれている伝送チャンネルと、その伝送チャンネルを切り換えるための周波数等のパラメータを知ることができ、これにより目的のチャンネルに切り換えて、指定されたチャンネルを有する信号を取得することができる。
【0009】
また、デジタル放送で使用される他のテーブルとしては、番組に関する情報及びデスクランブルのための鍵等の情報を有する番組情報と、デコーダのデスクランブル機能の強制オン/オフの指令の情報を有する制御情報とからなる共通情報(スクランブル関連情報)であるECM(Entitlement Control Message)、加入者毎の契約情報及び共通情報の暗号を解くためのワーク鍵を含む個別情報であるEMM(Entitlement Management Message)等が存在する。
【0010】
ここで、スクランブル信号の受信処理について、映像及び音声のデータはスクランブルされるが、PAT・PMTはスクランブルされないため、受信側ではPMTを取得した後にECMを取得することによりスクランブルされた映像及び音声データをデスクランブルして表示させることができる。なお、ECMについては、ARIB STD−B25(デジタル放送における限定受信方式)にて規格化されている。
【0011】
なお、従来は、受信機に対して放送番組を構成する映像や音声、関連情報等のサービスの多重情報を送り、多重化された信号からサービスを構成する符号化ストリームを選択するための情報であるPAT・PMT等の伝送制御情報と、受信機側で受信者が選択した番組が途中からでもアクセスできる、所謂ランダムアクセス可能なストリーム中のポイントを示す情報であるストリームヘッダとは非同期に多重化して送信している。ここで、ランダムアクセス可能なポイントの情報は、MPEG2ではヘッダ情報等があり、MPEG4では、CI(Configuration Information)といわれている。また、CIについては、ISO/IEC14496−2にて規格化されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、MPEG4における符号化ストリームのCI(ストリームヘッダ)と伝送制御情報(PAT・PMT等)が非同期に送信されていると、例えば、伝送制御情報の送信間隔に比べてヘッダ情報の送信間隔が長い場合、放送番組を構成する映像や音声、関連情報等から所望の映像等を選択してから該当する映像を含む符号化ストリーム中のパケットを取得するまでの時間は、CIの送信間隔に影響されてしまう。
【0013】
ここで、上述の内容を図を用いて説明する。
【0014】
図1は、従来の送信方法と受信の関係の一例を示す図である。なお、図1においては、一例として、MPEG4の映像データを使用する。
【0015】
図1において、MPEG4の映像データが含まれるサービスを選択するために、MPEG2システムで規定されているPAT・PMTが伝送制御情報として使用される。PAT・PMT信号は、受信者の指定による番組の指定が直ぐに行えるようにPMT信号を速い周期で伝送する。それに対応したCIは、その必要性と伝送効率を考慮しPAT・PMTに比べて多少の間隔を空けて送信される。
【0016】
受信動作としては、まず伝送制御情報を受信してから引き続いてストリームのヘッダ(CI)を受信するので、伝送制御情報とストリームのヘッダ情報の位置が近ければ、受信時間が短くなる。現状は、夫々の送出が非同期で伝送されているため、常に最適な受信時間が保証されているとは言えなかった。
【0017】
例えば、図1においては、受信1としてPMT1、PMT2及びPMT3の情報が受信されたとして、受信側で、受信1の期間において所望の番組の選択をしたとしても、CI2が受信し、受信機側での受信処理が終了するまでは映像の表示処理が行われない。つまり、PMT3の時点で選択した場合には、CI2が即座に取得することができるため待ち時間は短いが、PMT1の時点で選択した場合は、映像データを取得するまでCI2が受信され受信処理が行われるまでの時間がかかるため、映像が表示されるまでの待ち時間が長くなってしまう。
【0018】
また、PMTが100msec間隔で送出され、CIが5sec間隔で送出されているとすると、MPEG4の映像データを表示するためには、最大で5sec(実際には受信機の処理時間等でそれ以上)かかることになり、PMTを100msec間隔で送出する意味がなくなってしまう。
【0019】
更に、大容量を伝送可能な伝送路を利用する場合は、その時間の誤差には、対して影響は見られないが、例えば、携帯受信機のように、受信速度が低速なものに対しては、その誤差が顕著に表れ、且つ伝送路における伝送容量を圧迫する原因にもなっていた。
【0020】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、デジタル放送においてランダムアクセス可能なポイントの情報と、伝送制御情報とを同期させて多重化を行うことにより、所望の映像・音声を即座に表示される受信時間の最適化を図ることができる送信方法及び送信機に関する。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
【0022】
請求項1に記載された発明は、デジタル放送における送信方法において、入力された映像データからランダムアクセス可能な符号化ストリーム及び前記符号化ストリーム中のランダムアクセス可能なポイントを示すストリームヘッダを生成して出力する符号化ステップと、受信機に対する伝送制御情報であって、前記符号化ストリームから特定の符号化ストリームを選択するための伝送制御情報を前記ストリームヘッダの生成と同一頻度で生成する伝送制御情報生成ステップと、前記符号化ストリームと前記伝送制御情報とを、前記ストリームヘッダの直前に前記伝送制御情報のデータが配置されるように位相同期させる同期ステップと、前記同期ステップより同期させた符号化ストリームと前記伝送制御情報とを多重化する多重化ステップとを有することを特徴とする。
【0023】
請求項1記載の発明によれば、前記ストリームヘッダと、前記伝送制御情報とを位相同期させて多重化を行うことにより、所望の映像・音声データを受信機で伝送制御情報を受信してから即座に取得することができる。また、受信機の受信処理の時間に応じて最適な受信時間を得ることができる。
【0026】
請求項2に記載された発明は、前記符号化ステップにより得られる前記符号化ストリームをスクランブル鍵によりスクランブルするスクランブルステップを有し、前記同期ステップは、前記ストリームヘッダの生成と同一頻度で得られる前記スクランブルステップによる前記スクランブルにおけるスクランブル関連情報と、前記ストリームヘッダと、前記伝送制御情報とを前記伝送制御情報、前記スクランブル関連情報、前記ストリームヘッダの順に基づいて位相同期させることを特徴とする。
【0027】
請求項3記載の発明によれば、受信機にてスクランブル信号をデスクランブルする場合にスクランブルした際のスクランブル関連情報を即座に取得することができる。また、これにより所望の映像・音声データを即座に取得することができる。
【0028】
請求項3に記載された発明は、デジタル放送における送信機において、入力された映像データからランダムアクセス可能な符号化ストリーム及び前記符号化ストリーム中のランダムアクセス可能なポイントを示すストリームヘッダを生成して出力する符号化部と、受信機に対する伝送制御情報であって、前記符号化ストリームから特定の符号化ストリームを選択するための伝送制御情報を前記ストリームヘッダの生成と同一頻度で生成する伝送制御情報生成部と、前記符号化ストリームと前記伝送制御情報とを、前記ストリームヘッダの直前に前記伝送制御情報のデータが配置されるように位相同期させる同期部と、前記同期部より同期させた符号化ストリームと前記伝送制御情報とを多重化する多重化部とを有することを特徴とする。
【0029】
請求項記載の発明によれば、前記ストリームヘッダと、前記伝送制御情報とを位相同期させて多重化を行うことにより、所望の映像・音声データを受信機で伝送制御情報を受信してから即座に取得することができる。また、受信機の受信処理の時間に応じて最適な受信時間を得ることができる。
【0030】
請求項4に記載された発明は、前記同期部は、前記符号化部におけるストリームヘッダと前記伝送制御情報生成部における伝送制御情報とを、予め設定される受信機における受信信号から伝送制御情報を取得し、取得した前記伝送制御情報からストリームヘッダを取得し、前記ストリームヘッダに対応して前記受信信号から符号化された映像及び音声を取得するまでを含む受信処理時間に対応した時間間隔をあけて同期させることを特徴とする。
【0031】
請求項記載の発明によれば、受信機で伝送制御情報を受信してから所望の映像を取得するまでの時間を短縮することができる。
【0032】
請求項5に記載された発明は、前記符号化部により得られる前記符号化ストリームを前記受信処理時間に対応した時間間隔をあけるために遅延させてスクランブル鍵によりスクランブルするスクランブル部を有し、前記同期部は、前記ストリームヘッダの生成と同一頻度で得られる前記スクランブルにおけるスクランブル関連情報と、前記ストリームヘッダと、前記伝送制御情報とを前記伝送制御情報、前記スクランブル関連情報、前記ストリームヘッダの順に基づいて位相同期させることを特徴とする。
【0033】
請求項記載の発明によれば、スクランブルされた符号化ストリームにおいても所望の映像・音声データを受信機で伝送制御情報を受信してから即座に取得することができる。また、受信機の伝送制御情報とスクランブル関連情報の受信処理の時間に応じて最適な受信時間を得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明は、伝送制御情報の送出タイミングをストリームヘッダの送出タイミングに同期させることを主眼とする。つまり、図2の本発明における送信方法と受信の関係を示すの一例の図に示すように、PMTとCI(ランダムアクセス可能なポイント)とを同期させて多重化を行うことにより受信側でPMTの直後にCIを取得することができるため、映像・音声信号が表示・出力される待ち時間を最適なものとすることができる。
【0035】
例えば、図2において、PMTaとCI1、PMTbとCI2を受信側の処理時間等を考慮して同期させ、多重化を行うことにより所望の映像を取得するまでの時間を短縮することができ、受信a、受信b、及び受信c等の受信間隔を受信機の受信処理に対応して所望の映像・音声が表示されるまでの時間の最適化を図ることができる。
【0036】
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。なお、実施例では、一例として、MPEG2の多重方式を用いて、映像データ及び音声データをMPEG4により符号化させてトランスポートストリームにより送信する送信方法について説明する。
【0037】
図3は、本発明における送信機の一例のブロック構成図である。
【0038】
図3の送信機1は、符号化部31と、ストリーム遅延部32と、PAT・PMT送出部33と、多重化部34と、送信部35とを有するように構成されている。
【0039】
送信機1において、符号化部31は、入力される複数の番組の映像データ及び音声データについて符号化を行い、MPEG4ストリームを生成する。なお、符号化部31ではCIも生成される。符号化されたMPEG4ストリームは、ストリーム遅延部32及びPAT・PMT送出部33へ出力される。PAT・PMT送出部33では、CIが生成されているタイミングに合わせてPATとPMTを多重化部34へ送出する。また、ストリーム遅延部32は受信時間に要する所定の時間の遅延をさせた後、MPEG4ストリームを多重化部34へ出力する。
【0040】
多重化部34では、入力したMPEG4ストリームとPAT・PMTからPMTをストリーム中に存在するCIの前に配置されるように同期させるため、そのまま多重化を行いトランスポートストリーム(TS)を生成して出力する。送信部35は、入力されたTSを伝送可能なRF信号(デジタル放送信号)に変換し送信を行う。
【0041】
図3に示した送信機1により、PMTとCIを同期させて多重化させることができる。
【0042】
また、ストリーム遅延部32とPAT・PMT送出部33とのデータ出力タイミングの制御方法はこの限りでなく、例えば、予め設定されるPMTが生成されるタイミングに合わせてCIを生成することにより同期させてもよい。なお、CIの生成は符号化部にて選択することができる。また、CIとPMTを信号に多重化させる間隔については受信機の受信処理時間やMPEG4ストリームの多重方法にもよるため、それを考慮した最適な間隔を設定する。
【0043】
次に、送信機1にて送信されたRF信号を受信する受信機の一例について図を用いて説明する。
【0044】
図4は、受信機の一例のブロック構成図である。
【0045】
図4の受信機2は、受信部41と、多重分離部42と、PAT・PMT処理部43と、映像デコーダ44と、音声デコーダ45とを有するように構成されている。受信部41では、入力されたRF信号を復調してTSへの変換を行い多重分離部42に出力する。多重分離部42は、入力されたTSからPATを取得し、PAT・PMT処理部43で取得したPATから所望の番組に関するPMTのPIDの取得を行う。その後、取得したPMTのPIDを用いて多重分離部43から該当するPMTを取得した後、PAT・PMT処理部43にて、PMT内にある所望の映像及び音声のCIを取得する。取得したCIに関するデータは、同期されて伝送されているため、多重分離部42から映像信号が圧縮符号化された映像ES(Elementaly Stream)、音声信号が圧縮符号化された音声ESを即座に取得して出力することができる。
【0046】
出力された映像ESは、映像デコーダ44にて復号処理を行い映像信号ディスプレイ等に表示出力する。また、音声ESは、音声デコーダ45にて復号処理を行いスピーカ等から音声信号を出力する。なお、復号処理では、ストリーム中のランダムアクセス可能なポイントであるCI部分から復号される。
【0047】
上述により、PMTとCIを同期させた信号により所望の番組(映像・音声)を即座に取得して表示させることができる。特に、伝送路が低速な携帯受信機や車載受信機等の場合に、その効果が顕著に現れる。
【0048】
また、本発明は、デジタル放送における限定受信方式においても適用することができる。なお、その場合は符号化ストリームをスクランブルするために用いられたスクランブル鍵の情報を含むECMについても、PMT及びCIと同期を取って多重化を行うことで受信側でのデスクランブルをPAT、PMTに対応させて即座に行うことができる。
【0049】
ここで、上述の内容を図を用いて詳細に説明する。
【0050】
図5は、本発明の第2の実施例における送信方法と受信の関係を示す一例の図である。
【0051】
図5に示すように、PMT、ECM、及びCIを同期させて多重化を行うことにより受信側でPMTの直後にECMを取得し、その後にCIを取得することができるため、デスクランブルされる時間を含めて映像・音声信号が表示・出力される待ち時間を最適なものとすることができる。
【0052】
例えば、図5において、PMTa、ECMa、及びCI1、PMTb、ECMb、及びCI2を受信側の処理時間等を考慮して同期させ、多重化を行うことにより所望の映像を取得するまでの時間を短縮することができ、図5における受信a、受信b、及び受信c等の受信間隔を受信機の受信処理に対応して所望の映像・音声が表示されるまでの時間の最適化を図ることができる。
【0053】
次に、上述した本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0054】
図6は、送信機の第2の実施例における一例のブロック構成図である。
【0055】
図6において、送信機3は符号化部51と、ストリーム遅延部52と、PAT・PMT送出部53と、スクランブル部54と、ECM送出部55と、多重化部56と、送信部57とを有するように構成されている。
【0056】
送信機3において、符号化部51は、入力される映像データ及び音声データについて符号化を行い、MPEG4ストリームを生成する。なお、符号化部51では、MPEG4ストリームの生成に伴いCIも生成される。符号化されたMPEG4ストリームは、ストリーム遅延部52及びPAT・PMT送出部53へ出力される。
【0057】
PAT・PMT送出部53では、CIが生成されているタイミングに合わせてPATとPMTを多重化部56へ送出し、ストリーム遅延部52では、PAT・PMTの受信機における処理時間を考慮してMPEG4ストリームの出力を遅延させる。ストリーム遅延部52は、所定の時間を遅延させた後、MPEG4ストリームをスクランブル部54へ出力する
次に、ECM送出部55は、スクランブル部54に入力されたMPEG4ストリームからスクランブル信号を生成するためのスクランブル鍵(Ks)を生成し、スクランブル部54に出力する。更に、スクランブル部54が、ECM送出部55から入力したKsを使用してスクランブル信号を生成し出力するタイミングに応じて多重化部56にECM(スクランブル鍵情報)を出力する。
【0058】
多重化部56では、スクランブル部54より生成されたスクランブル信号と、ECM送出部55より送出されたECMと、PAT・PMT送出部53より送出されたPAT・PMTとから、PMTとCI(スクランブル信号)とECMを同期させて多重化を行いTSを生成する。なお、多重化する順序は受信機側にて行う受信処理の順序を考慮し、PMT、ECM、CIの順で多重化する。生成されたTSは送信部57に出力され、送信部57は入力されたTSを伝送可能なRF信号(デジタル放送信号)に変換し送信を行う。
【0059】
図6に示すように、ストリーム遅延部52とECM送出部55とを有することにより、PMT、ECM及びCIの同期のタイミングを受信処理時間に合わせて詳細に設定することができる。
【0060】
次に、上述した送信機3により、送信されたRF信号を受信する受信機について図を用いて説明する。
【0061】
図7は、受信機の第2の実施例の一例のブロック構成図である。図6の受信機4は、受信部61と、デスクランブル部62と、多重分離部63と、PAT・PMT処理部64と、ECMデコード部65と、映像デコーダ66と、音声デコーダ67とを有するように構成されている。
【0062】
受信機4において、受信部61は、入力されたRF信号を復調してTSへの変換を行い出力する。デスクランブル部62は、TSパケット内のフラグに応じて選択的にデスクランブルを行う。ここで、PAT、PMT、及びECMはスクランブルされていないため、PAT、PMT、及びECMはそのまま通過される。
【0063】
まず、多重分離部63は、PATのPID(=0)にしたがってTSからPATを分離し、PAT・PMT処理部64は分離されたPATから所望の番組に関するPMTのPIDを取得して多重分離部63に入力する。更に、多重分離部63は、PMTのPIDにしたがってTSからPMTを分離し、PAT・PMT処理部64は、分離されたPMTから所望の番組に関する映像、音声、ECMのPIDを取得して多重分離部63に入力する。
【0064】
次に、多重分離部63は、ECMのPIDにしたがってTSからECMを分離し、分離されたECMをECMデコード部65にてデコードし、デコードされたECMからスクランブル鍵(Ks)を取得してデスクランブル部62に入力する。これにより、デスクランブル部62においてスクランブルされたTS部分(映像、音声等)のデスクランブルを行う。
【0065】
多重分離部63は、映像、音声のPIDにしたがって、デスクランブルされたTSから、映像信号が符号化された映像ES、及び音声信号が符号化された音声ESとを取得して出力する。
【0066】
映像ESは、映像デコーダ66にて復号処理を行い、映像信号ディスプレイ等に表示出力する。また、音声ESは、音声デコーダ67にて復号処理を行い、音声信号をスピーカ等から出力する。なお、復号処理では、ストリーム中のランダムアクセス可能なポイントであるCI部分から復号される。
【0067】
図6及び図7を用いて説明した内容により、スクランブルされた信号に対しても即座にデスクランブルを行うことができ、所望の映像・音声が表示されるまでの時間の最適化を図ることができる。
【0068】
なお、上述した実施例は、MPEG4の映像データ及び音声データを用いて説明を行ったが、発明の範囲においては、この限りではなく、MPEG2の多重方式を用いた伝送方式を用いたものに適用することができる。
【0069】
上述したように本発明によれば、ストリームのランダムアクセスを可能にするポイントを示したストリームヘッダと、PMT等の伝送制御情報とを同期させて多重化を行うことにより、所望の映像・音声データを即座に取得することができる。また、これにより受信機の受信処理の時間に応じて最適な受信時間を得ることができる。
【0070】
特に、伝送路が低速な携帯受信機や車載受信機等の場合に、その効果が顕著に現れる。
【0071】
更に、デジタル放送における限定受信方式においても適用することができ、デスクランブルされる時間を含めて映像・音声信号が表示・出力される時間を最適なものとすることができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明は、デジタル放送において所望の映像・音声が表示されるまでの時間を、受信機の受信処理の時間に応じた最適な受信時間を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の送信方法と受信の関係の一例を示す図である。
【図2】本発明における送信方法と受信の関係の一例を示す図である。
【図3】本発明における送信機の一例のブロック構成図である。
【図4】受信機の一例のブロック構成図である。
【図5】本発明の第2の実施例における送信方法と受信の関係を示す一例の図である。
【図6】送信機の第2の実施例における一例のブロック構成図である。
【図7】受信機の第2の実施例における一例のブロック構成図である。
【符号の説明】
1,3 送信機
2,4 受信機
31,51 符号化部
32,52 ストリーム遅延部
33,53 PAT・PMT送出部
34,56 多重化部
35,57 送信部
41,61 受信部
42,63 多重分離部
43,64 PAT・PMT処理部
44,66 映像デコーダ
45,67 音声デコーダ
54 スクランブル部
55 ECM送出部
62 デスクランブル部
65 ECMデコード部

Claims (5)

  1. デジタル放送における送信方法において、
    入力された映像データからランダムアクセス可能な符号化ストリーム及び前記符号化ストリーム中のランダムアクセス可能なポイントを示すストリームヘッダを生成して出力する符号化ステップと、
    受信機に対する伝送制御情報であって、前記符号化ストリームから特定の符号化ストリームを選択するための伝送制御情報を前記ストリームヘッダの生成と同一頻度で生成する伝送制御情報生成ステップと、
    前記符号化ストリームと前記伝送制御情報とを、前記ストリームヘッダの直前に前記伝送制御情報のデータが配置されるように位相同期させる同期ステップと、
    前記同期ステップより同期させた符号化ストリームと前記伝送制御情報とを多重化する多重化ステップとを有することを特徴とする送信方法。
  2. 前記符号化ステップにより得られる前記符号化ストリームをスクランブル鍵によりスクランブルするスクランブルステップを有し、
    前記同期ステップは、前記ストリームヘッダの生成と同一頻度で得られる前記スクランブルステップによる前記スクランブルにおけるスクランブル関連情報と、前記ストリームヘッダと、前記伝送制御情報とを前記伝送制御情報、前記スクランブル関連情報、前記ストリームヘッダの順に基づいて、位相同期させることを特徴とする請求項1に記載の送信方法。
  3. デジタル放送における送信機において、
    入力された映像データからランダムアクセス可能な符号化ストリーム及び前記符号化ストリーム中のランダムアクセス可能なポイントを示すストリームヘッダを生成して出力する符号化部と、
    受信機に対する伝送制御情報であって、前記符号化ストリームから特定の符号化ストリームを選択するための伝送制御情報を前記ストリームヘッダの生成と同一頻度で生成する伝送制御情報生成部と、
    前記符号化ストリームと前記伝送制御情報とを、前記ストリームヘッダの直前に前記伝送制御情報のデータが配置されるように位相同期させる同期部と、
    前記同期部より同期させた符号化ストリームと前記伝送制御情報とを多重化する多重化部とを有することを特徴とする送信機。
  4. 前記同期部は、
    前記符号化部におけるストリームヘッダと前記伝送制御情報生成部における伝送制御情報とを、予め設定される受信機における受信信号から伝送制御情報を取得し、取得した前記伝送制御情報からストリームヘッダを取得し、前記ストリームヘッダに対応して前記受信信号から符号化された映像及び音声を取得するまでを含む受信処理時間に対応した時間間隔をあけて同期させることを特徴とする請求項3に記載の送信機。
  5. 前記符号化部により得られる前記符号化ストリームを前記受信処理時間に対応した時間間隔をあけるために遅延させてスクランブル鍵によりスクランブルするスクランブル部を有し、
    前記同期部は、前記ストリームヘッダの生成と同一頻度で得られる前記スクランブルにおけるスクランブル関連情報と、前記ストリームヘッダと、前記伝送制御情報とを前記伝送制御情報、前記スクランブル関連情報、前記ストリームヘッダの順に基づいて位相同期させることを特徴とする請求項3に記載の送信機。
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