JPH0991175A - 車両用データバスモニタのアダプタ装置 - Google Patents

車両用データバスモニタのアダプタ装置

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JPH0991175A
JPH0991175A JP7266433A JP26643395A JPH0991175A JP H0991175 A JPH0991175 A JP H0991175A JP 7266433 A JP7266433 A JP 7266433A JP 26643395 A JP26643395 A JP 26643395A JP H0991175 A JPH0991175 A JP H0991175A
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JP
Japan
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data
controller
communication
monitor
bus monitor
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Application number
JP7266433A
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English (en)
Inventor
Akira Watanabe
晃 渡辺
Kazutaka Adachi
和孝 安達
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部バスラインを持たない電子制御用コントロ
ーラとデータバスモニタとを接続可能とし、CPU内部
演算データを収集することができる車両用データバスモ
ニタのアダプタ装置を提供する。 【解決手段】車両用電子制御システムのコントローラ1
とデータ通信を行うためのインターフェイス11と、故
障診断器2とデータ通信を行うためのインターフェイス
12と、コントローラ1の演算データをモニタするため
のデータバスモニタ3を接続するインターフェイス13
と、故障診断器2とコントローラ1との間のデータ通信
のデータ及びコントローラ1からデータバスモニタ3へ
のモニタ通信のデータの流れを制御するためのデータ切
替制御手段14とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部バスラインを
持たない電子制御用コントローラ(以下、単にコントロ
ーラともいう)と、データバスモニタとを接続して、コ
ントローラのCPU内部の演算データを収集することが
できる車両用データバスモニタのアダプタ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のエンジン系統に用いら
れる可変吸気/排気システム、可変バルブタイミングコ
ンロールシステム、燃料噴射システム、点火システム等
においては、電子制御システムが採用されており、電子
制御用コントローラにて目的とする制御が行われてい
る。このような電子制御用コントローラにおいては、コ
ントローラのCPU(中央演算処理装置)内部の演算デ
ータを観測するために、データバスモニタが用いられて
いる。
【0003】従来のデータバスモニタとしては、モニタ
対象の電子制御用コントローラのRAM書込データをラ
ッチして、データを7セグメントの表示器に表示した
り、アナログ電圧としてD/A出力したり、データ解析
のためにコンピュータのファイルの形でデータ収集を行
うものが開発されつつある。
【0004】この種のデータバスモニタでは、コントロ
ーラのCPUが、外部デバイスと接続するためのバスラ
イン(外部バスライン)に接続されてデータの収集が行
われるが、最近のコントローラは、信頼性の向上、小型
化及びコストダウン等を目的として、かかる外部バスラ
インが廃止される傾向にある。そのため、ワンチップC
PUを用いたコントローラには、上述した外部バスライ
ンを用いることによってのみ接続可能となるデータバス
モニタは接続できない。そこで、開発段階のコントロー
ラにおいては、ソフトウェアのバグ取りや制御ロジック
の開発のために、敢えて外部バスラインを設けてデータ
を収集することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
コントローラが開発段階を終えて市販段階に近づけば近
づくほど、コントローラの内部演算データが演算される
度にデータを収集する短周期のデータ収集は不要となる
ものの、制御対象や環境の変化、状況に応じて制御定数
を決定したり、コントローラを含めたシステム全体とし
ての動作チェックを行ったり又はシステム全体の状態の
推移を監視したり、比較的長い周期でサンプルデータの
収集が必要とされる。つまり、市販段階に近いコントロ
ーラであっても内部演算データをモニタする必要がある
が、従来のデータバスモニタは、外部バスラインを持た
ないコントローラに接続できないという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、外部バスラインを持たない
電子制御用コントローラとデータバスモニタとを接続可
能とし、CPU内部演算データを収集することができる
車両用データバスモニタのアダプタ装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の車両用データバスモニタのアダプタ装置
は、車両用電子制御システムのコントローラとデータ通
信を行うためのコントローラ接続手段と、外部システム
とデータ通信を行うための外部システム接続手段と、前
記コントローラの演算データをモニタするためのデータ
バスモニタを接続するデータバスモニタ接続手段と、前
記外部システムと前記コントローラとの間のデータ通信
のデータ及び前記コントローラから前記データバスモニ
タへのモニタ通信のデータの流れを制御するためのデー
タ切替制御手段と、を有することを特徴としている。
【0008】車両用電子制御システムのコントローラに
おいては、外部バスラインを設けない限りデータバスモ
ニタとの接続は不可能であるが、本発明のアダプタ装置
を用いれば、外部バスラインを持たないコントローラで
あっても、外部システムとの接続が可能となるだけでな
く、データバスモニタとの接続も可能となる。
【0009】すなわち、車両用電子制御システムのコン
トローラにコントローラ接続手段を接続し、外部システ
ムに外部システム接続手段を接続する。また、データバ
スモニタにはデータバスモニタ接続手段を接続する。こ
れらコントローラ接続手段、外部システム接続手段及び
データバスモニタ接続手段により、コントローラ、外部
システム及びデータバスモニタが情報交換可能に接続さ
れることになるが、さらに本発明に係るデータ切替制御
手段によって、外部システムとコントローラとの間のデ
ータ通信のデータの流れ、及びコントローラからデータ
バスモニタへのモニタ通信のデータの流れが制御され、
故障の診断等とコントローラ内の演算データの収集とを
行うことができる。
【0010】本発明に係るデータ切替制御手段は、より
好ましくは、前記外部システムから前記コントローラと
の通信が要求された場合には、前記コントローラへデー
タ切替信号を送出する。また、本発明に係るコントロー
ラは、前記外部システムとの情報交換を行う「外部シス
テム通信モード(データ通信モード)」と、前記データ
バスモニタへのデータ出力を行う「データバスモニタ通
信モード(モニタ通信モード)」との2つの通信モード
を有し、前記データ切替制御手段からのデータ切替信号
が受信されると、通信モードを外部システム通信モード
とデータバスモニタ通信モードとの何れかに切り替え
る。
【0011】このデータ切替信号は、前記コントローラ
接続手段を介してコントローラへ伝達することができ
る。また、このデータ切替信号は、通常転送データ以外
の通信異常検出信号、例えばブレークキャラクタで代用
することもできる。
【0012】本発明に係るデータ切替制御手段において
は、前記モニタ通信に優先して前記外部システムとのデ
ータ通信を行うことがより好ましい。
【0013】また、本発明に係るデータ切替制御手段に
おいては、前記コントローラ接続手段におけるデータ転
送速度を、モニタ通信に加え外部システムとの通信を同
時に行う場合の転送速度よりも充分に早く設定すること
がより好ましい。モニタ通信とデータ通信とを不足なく
同時に行うことができるからである。
【0014】前記外部システムとのデータ通信はシリア
ル通信であることがより好ましく、さらにこのデータ通
信は、非同期式シリアル通信で、かつデータ切替信号が
ブレークキャラクタであることがより好ましい。
【0015】本発明に係る外部システムとしては、前記
コントローラの故障診断を行うための故障診断システム
を挙げることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態であ
る車両用データバスモニタのアダプタ装置を示すブロッ
ク図である。本実施の形態であるアダプタ装置10は、
例えば自動車のエンジン系統に採用されている可変吸気
システム(車両用電子制御システム)のコントローラ1
と、例えば故障診断器(外部システム)2及びデータバ
スモニタ3とを接続し、コントローラ1のCPU内部の
演算データを収集して故障診断を行うものである。
【0017】このアダプタ装置10は、車両用電子制御
システムのコントローラ1と接続されるシリアル通信用
インターフェイス(コントローラ接続手段)11を有し
ており、コントローラ1からの電気信号がインターフェ
イス11に入力される受信ライン111と、インターフ
ェイス11からの電気信号がコントローラ1に出力され
る送信ライン112とを介して、コントローラ1との間
でデータの受け渡しが行われる。
【0018】さらに、コントローラ1とインターフェイ
ス11との間には、クロック信号ライン113が設けら
れている。このクロック信号ライン113は、コントロ
ーラ1とインターフェイス11との間の通信の同期をと
るために設けられるのが一般的ではあるが、本実施の形
態では、同期信号用として用いるのではなく、後述する
データ通信(コントローラ1と外部システム2との間の
データの通信をいう)とモニタ通信(コントローラ1と
データバスモニタ3との間のデータの通信をいう)とを
切り替えるための切替信号ラインとして使用される。
【0019】なお、本発明に係る車両用電子制御システ
ムのコントローラ1は、外部とのデータの受け渡しを行
うための通信ポート、例えば他のシステムのコントロー
ラとの情報交換やコントローラ自体の故障診断を行うた
めの通信ポートを少なくとも1つ有していることが必要
である。本実施の形態では、コントローラ1の故障診断
を行うために、コントローラ1には、予め、送信及び受
信を同時に行うことができる双方向のシリアルポートが
1チャネル設けられている。
【0020】また、本実施の形態であるアダプタ装置1
0は、故障診断器2と接続されるシリアル通信用インタ
ーフェイス(外部システム接続手段)12を有してお
り、故障診断器2からの電気信号がインターフェイス1
2に入力される受信ライン121と、インターフェイス
12からの電気信号が故障診断器2に出力される送信ラ
イン122とを介して、故障診断器2との間でデータの
受け渡しが行われる。さらに、故障診断器2とインター
フェイス12との間には、これらの間の通信の同期をと
るためのクロック信号ライン123が設けられている。
【0021】アダプタ装置10とデータバスモニタ3と
は、インターフェイス(データバスモニタ接続手段)1
3を介して接続され、コントローラ1からのデータはデ
ータバスモニタ3へ一方的に送信される。
【0022】さらに、本実施の形態であるアダプタ装置
10は、CPU14a、ROM14b、及びRAM14
cからなるデータ切替制御手段14を有しており、RO
M14bには、アダプタ装置10を制御するためのプロ
グラムが記録され、RAM14cは、コントローラ1か
らのデータや故障診断器2からのコマンドを一時的に記
憶する。なお、符号「15」は3つのインターフェイス
11,12,13及びデータ切替制御手段14を接続す
るためのシステムバスラインである。
【0023】本実施の形態において、シリアルポートの
通信速度を、故障診断通信の通信速度にモニタ通信の通
信速度を加えた通信速度以上に設定し、これにより故障
診断機能とモニタ機能とを同時に実現するようにしてい
る。ただし、同時に二つの機能を実現する必要がない場
合には、故障診断通信の通信速度に設定することで何ら
問題はない。
【0024】次に作用を説明する。まず、上述したアダ
プタ装置10のインターフェイス11とコントローラ1
とを接続するとともに、アダプタ装置10のインターフ
ェイス12と故障診断器2とを接続する。また、アダプ
タ装置10のインターフェイス13とデータバスモニタ
3と接続する。これらインターフェイス11,12,1
3及びシステムバスライン15により、コントローラ
1、故障診断器2及びデータバスモニタ3が情報交換可
能に接続される。
【0025】そして、データの流れはデータ切替制御手
段14によって制御されるが、本実施の形態では、コン
トローラ1と故障診断器2との間のデータ通信(故障診
断通信)は、故障診断器2からコントローラ1に対して
要求信号を送出すると、コントローラ1から故障診断器
2へ故障診断に関するデータが返送される。これに対し
て、コントローラ1とデータバスモニタ3との間のモニ
タ通信は、コントローラ1からデータバスモニタ3への
一方通行とされ、アダプタ装置10からコントローラ1
へ送出されるデータは上述した故障診断通信にのみ利用
される。
【0026】本実施の形態1におけるデータ処理は以下
のように行われる。図2は、コントローラ1のバックグ
ラウンド処理を示すフローチャートであり、コントロー
ラ1はリセットされたのち、MONI信号用ポート、す
なわちクロック信号ライン113が接続された通信ポー
トの初期化が行われる(ステップ10)。次いで、シリ
アル通信、すなわち受信ライン111及び送信ライン1
12が接続された通信ポートが同様に初期化され(ステ
ップ11)、その他の初期化を行ったのち(ステップ1
2)、割り込みを許可する(ステップ13)。これによ
り、コントローラ1のバックグラウンド処理が終了し、
通常の制御に入る。
【0027】図3は、コントローラ1の制御用定時割り
込みルーチンを示すフローチャート、図4はモニタ用デ
ータのデータフォーマットを示す図であり、定時割り込
み制御のメインルーチンを終了すると(ステップ2
0)、クロック信号ライン113からのMONI信号を
判断する(ステップ21)。そして、MONI信号がハ
イレベル(Hi=1)のときは図4に示すような予め決
められたデータフォーマットでデータバスモニタ3への
モニタ用データを送出する(ステップ22)。ここで、
このモニタ用データの塊(1単位)をモニタデータパケ
ットと称するが、もし、モニタ用データの送出中にMO
NI信号がローレベル(Lo=0)になっても、送出中
のモニタデータパケットは途中で中断せずに最後まで送
出を完了させ、その後、通信モードを故障診断通信モー
ドへ移行させる。したがって、アダプタ装置10は、M
ONI信号を切り替えて通信モード切替要求を出して
も、モニタデータの送出の区切りまで故障診断通信モー
ドになるのを待つことになる。
【0028】図5は、アダプタ装置10のバックグラウ
ンド処理を示すフローチャート、図6は、図5のステッ
プ34のサブルーチンであって、コントローラ用データ
送出ルーチンを示すフローチャート、図7は、図5のス
テップ35のサブルーチンであって、故障診断器用デー
タ送出ルーチンを示すフローチャートである。まず、M
ONI信号用ポート、すなわちクロック信号ライン11
3が接続された通信ポートが初期化され(ステップ3
0)、次いでコントローラ用シリアルインターフェイス
11及び故障診断器用シリアルインターフェイス12が
初期化される(ステップ31)。次いでデータバスモニ
タ用インターフェイスが初期化されたのち(ステップ3
2)、割り込みが許可され(ステップ33)、バックグ
ラウンドの無限ループに入る。
【0029】このバックグラウンドの無限ループにおい
ては、コントローラ用データ送出ルーチン(ステップ3
4)と、故障診断器用データ送出ルーチン(ステップ3
5)とが以下のように実行される。
【0030】まず、コントローラ用データ送出ルーチン
(ステップ34)において、アダプタ装置10からコン
トローラ1へ送出されるデータは、既述したように故障
診断のためのデータ通信であることから、図6に示すよ
うに、コントローラ1が故障診断通信モードであること
を示すMONINGフラグがHi(=1)であって(ス
テップ341)、かつコントローラ用データの送出待ち
列にデータが存在する場合に(ステップ342)、コン
トローラ1へのデータの送出が実行される(ステップ3
43)。そして、全てのデータの送出が完了すると(ス
テップ344)、MONI信号をHiにしてデータモニ
タの要求信号をコントローラ1に送出したのち(ステッ
プ345)、本ルーチンを抜ける。
【0031】一方、故障診断器用データ送出ルーチン
(ステップ35)においては、図7に示すように、デー
タ送出待ち列にデータが存在する場合には(ステップ3
51)、故障診断器2へデータが送出される(ステップ
352)。
【0032】図8は、故障診断器2からアダプタ装置1
0に対する受信割り込みルーチンを示すフローチャート
であり、故障診断器2から受信の割り込みがあると、ま
ず受信したデータをコントローラ用データの送信データ
待ち列に並べ(ステップ40)、MONI信号をLo
(=0)に落としてモニタ通信モードから故障診断通信
モードへの通信モードの切り替えをコントローラ1に要
求する(ステップ41)。次いで、インターフェイス1
2を通じて送受信中であることを示すBUSY1フラグ
をHiにしたのち(ステップ42)、本ルーチンを抜け
る。
【0033】これに対して、図9は、コントローラ1か
らアダプタ装置10への受信割り込みルーチンを示すフ
ローチャートであり、この受信割り込みルーチンでは、
割り込まれたデータを受信バッファに代入し(ステップ
50)、このデータを解析することにより、モニタ通信
モードなのか故障診断通信モードなのかを判断し、MO
NINGフラグをON/OFF制御する(ステップ5
1)。そして、ステップ52においてMONINGフラ
グがHi(=1)の場合、すなわち通信モードが故障診
断通信モードの場合は、コントローラ1からのデータを
故障診断器2への送信データ待ち列に並べ(ステップ5
3)、図7に示すバックグラウンドの故障診断器用デー
タ送出ルーチンで故障診断器2へデータが送出される。
一方、ステップ52においてMONINGフラグがLo
(=0)の場合、すなわち通信モードがモニタ通信モー
ドである場合は、コントローラ1からのデータをデータ
バスモニタ3の所定のアドレスに出力する(ステップ5
4)。
【0034】図9のステップ51における通信モードの
解析は、以下のように実行される。図10は図9のステ
ップ51の通信モード解析のサブルーチンを示すフロー
チャート、図11は図10のステップ5105のサブル
ーチンを示すフローチャートであり、まずMONI信号
とMONINGフラグが同一モードを示している場合に
は何もせずに本ルーチンを抜ける(ステップ5101,
5104,5111)。ここで、「同一モードを示す」
とは、MONI信号がHi、すなわちモニタ通信を要求
するモードで、MONINGフラグがLo、すなわち故
障診断通信が既に終了し現在モニタ通信モードである場
合と、その逆の、MONI信号がLoでMONINGフ
ラグがHiの場合である。
【0035】次に、MONI信号とMONINGフラグ
が異なるモードを示している場合には、通信状態が遷移
状態にあると判断し、現在シリアルインターフェイス1
1かシリアルインターフェイス12を通じて実際にデー
タを送受信している最中であることを示すBUSY0フ
ラグ(シリアルインターフェイス11側)又はBUSY
1フラグ(シリアルインターフェイス12側)がLo、
すなわち送受信していない状態であることを確認しなが
ら、MONINGフラグを変化させる(ステップ510
5)。
【0036】このMONINGフラグの設定は、具体的
には図11に示すように、ステップ51051における
MONI信号がHiで、ステップ51052におけるB
USY1フラグがLoの場合に、MONINGフラグを
Loに変化させる(ステップ51053)。また、ステ
ップ51051におけるMONI信号がLoで、ステッ
プ51054におけるBUSY0フラグがLoの場合
に、MONINGフラグをHiに変化させる(ステップ
51055)。
【0037】また、上述したBUSY0フラグ及びBU
SY1フラグの制御は、モニタ通信モードと故障診断通
信モードで判断方法が相違する。すなわち、図10に示
すように、モニタ通信モードでは、モニタデータパケッ
トの受信を開始してパケットのヘッダとデータの個数が
認識できた時点でBUSY0をHiにする(ステップ5
106,5107)。また、所定個数のデータを受信す
ることによりパケットの終端を認識できたとき(ステッ
プ5108)、またはタイムアウトした時点で(ステッ
プ5109)、BUSY0をLoに落とす(ステップ5
110)。これに対して、故障診断通信モードでは、故
障診断器2からのデータが送られ受信割り込みが発生し
た時点でBUSY1をHiにし(図8のステップ4
2)、コントローラ1からの応答データの受信が完了し
た時点で(ステップ5102)、BUSY1をLoに落
とす(ステップ5103)。
【0038】ステップ5102において、故障診断器2
からのコマンドに対するコントローラ1の応答通信の終
了を検出する方法としては、故障診断通信の内容を逐次
アダプタ装置10に認識させることによりコントローラ
1からの応答形式や応答データ数を予測する方法、タイ
ムアウト時間を予め設定しておきタイムアウトにより応
答終了とする方法、コントローラ1からの応答データを
定型化して転送データ数をアダプタ装置10で認識する
方法、あるいは通常の通信では使用しないブレークキャ
ラクタなどのデータをコントローラ1からの応答終了時
に出力させる方法などがある。また、これらの方法を複
数組み合わせても良い。なお、ブレークキャラクタと
は、一般にシリアルにおいて信号ライン上にある一定の
長さのLoレベル信号をいい、本来はシリアルインター
フェイスの異常検出に用いられる信号である。
【0039】(実施の形態2)本発明は上述した実施の
形態1にのみ限定されることはなく種々に改変すること
ができる。図12は本発明の他の実施の形態である車両
用データバスモニタのアダプタ装置を示すブロック図、
図13は本実施の形態におけるブレークキャラクタの受
信割り込みルーチンを示すフローチャートである。
【0040】上述した実施の形態1においては、同期信
号用のクロック信号ライン113を用いてMONI信号
を切り替えることにより通信モードを制御していたが、
本実施の形態では、コントローラ1には同期信号用のク
ロック信号ライン113が存在せず、受信ライン111
と送信ライン112との二線式シリアル通信で調歩同期
式通信を採用する。
【0041】したがって、実施の形態1におけるMON
I信号用ポートを使用する代わりに、通信の区切り(デ
リミタ)にブレークキャラクタを用い、これによりモニ
タ通信モードと故障診断通信モードとを切り替える。
【0042】アダプタ装置10は、実施の形態1ではM
ONI信号を操作していたのに対し、本実施の形態では
ブレークキャラクタを送出する。これ以外は実施の形態
1と同様の処理が行われる。
【0043】すなわち、図13に示すように、コントロ
ーラ1はブレークキャラクタを検出すると割り込みがか
かり、MONIフラグを反転させる(ステップ64)。
このMONIフラグは、実施の形態1におけるMONI
信号に相当し、コントローラ1上のRAMに配置する。
【0044】また、このMONIフラグの初期値はLo
(=0)であり、ブレークキャラクタを所定時間t0
に2回受信すると(ステップ60,61)、MONIフ
ラグは強制的にLoに初期化され(ステップ63)、通
信モードは故障診断通信モードとなる。ただし、コント
ローラ1がモニタデータパケットを転送中であれば、転
送終了後に故障診断通信モードに移行する。ここで、ブ
レークキャラクタの受信割り込みがt0 より短い間隔で
連続して3回以上発生した場合には(ステップ61)、
通信エラーとみなして所定のエラー処理が行われる(ス
テップ65)。
【0045】なお、上述した実施の形態1及び2におい
て、故障診断器2のソフトウェアは何ら変更する必要は
ない。すなわち、故障診断器2からみたアダプタ装置1
0は、故障診断器2を直接コントローラ1に接続した場
合と同等にみなされ、故障診断器2はアダプタ装置10
が接続されていることを認識する必要がない。
【0046】以上説明した実施の形態は、本発明の理解
を容易にするために記載されたものであって、本発明を
限定するために記載されたものではない。したがって、
上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、車両用電子制御シス
テムのコントローラにおいては、外部バスラインを設け
ない限りデータバスモニタとの接続は不可能であるが、
本発明のアダプタ装置を用いれば、外部バスラインを持
たないコントローラであっても、外部システムとの接続
が可能となるだけでなく、データバスモニタとの接続も
可能となる。
【0048】したがって、開発段階で用いられたデータ
計測システムを市販段階に近いコントローラにも汎用す
ることができ、新たなデータ収集装置を開発するコスト
の削減、及びデータ計測システムの共用化による効率ア
ップが期待できる。また、ブラックボックス化されがち
なコントローラの内部状態を観測できるので、短期間で
質の高い電子制御システムが開発できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である車両用データバス
モニタのアダプタ装置を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1におけるコントローラのバックグ
ラウンド処理を示すフローチャートである。
【図3】実施の形態1におけるコントローラの制御用定
時割り込みルーチンを示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1におけるモニタデータのデータフ
ォーマットを示す図である。
【図5】実施の形態1におけるアダプタ装置のバックグ
ラウンド処理を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップ34のサブルーチンであって、
コントローラ用データ送出ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図7】図5のステップ35のサブルーチンであって、
故障診断器用データ送出ルーチンを示すフローチャート
である。
【図8】実施の形態1における故障診断器からの受信割
り込みルーチンを示すフローチャートである。
【図9】実施の形態1におけるコントローラからの受信
割り込みルーチンを示すフローチャートである。
【図10】図9のステップ51のサブルーチンであっ
て、通信モード解析ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図11】図10のステップ5105のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態2である車両用データバ
スモニタのアダプタ装置を示すブロック図である。
【図13】実施の形態2におけるブレークキャラクタの
受信割り込みルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…車両用電子制御システムのコントローラ 2…故障診断器(外部システム) 3…データバスモニタ 10…アダプタ装置 11…インターフェイス(コントローラ接続手段) 12…インターフェイス(外部システム接続手段) 13…インターフェイス(データバスモニタ接続手段) 14…データ切替制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用電子制御システムのコントローラと
    データ通信を行うためのコントローラ接続手段と、 外部システムとデータ通信を行うための外部システム接
    続手段と、 前記コントローラの演算データをモニタするためのデー
    タバスモニタを接続するデータバスモニタ接続手段と、 前記外部システムと前記コントローラとの間のデータ通
    信のデータ及び前記コントローラから前記データバスモ
    ニタへのモニタ通信のデータの流れを制御するためのデ
    ータ切替制御手段と、を有することを特徴とする車両用
    データバスモニタのアダプタ装置。
  2. 【請求項2】前記外部システムが、前記コントローラの
    故障診断を行うための故障診断システムであることを特
    徴とする請求項1に記載の車両用データバスモニタのア
    ダプタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100336335B1 (ko) * 1999-10-25 2002-05-22 이경섭 차진단 시스템 및 방법
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