JPH0990718A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH0990718A
JPH0990718A JP25116995A JP25116995A JPH0990718A JP H0990718 A JPH0990718 A JP H0990718A JP 25116995 A JP25116995 A JP 25116995A JP 25116995 A JP25116995 A JP 25116995A JP H0990718 A JPH0990718 A JP H0990718A
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JP
Japan
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discharge wire
cleaning
cleaning member
discharge
wire
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JP25116995A
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English (en)
Inventor
Akira Tai
昭 田井
Naoki Tajima
直樹 田島
Mikihiko Takada
幹彦 高田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単で安価な構成でありながら、放電ワイヤ
を中央部から両端部まで満遍なく確実に放電酸化物まで
も清掃可能な清掃機構を有する画像形成装置を提供する
ことを課題とする。 【構成】 コロナ放電を行う放電ワイヤと、前記放電ワ
イヤを摺擦して清掃する清掃部材と、前記清掃部材を支
持する支持部材と、前記支持部材を前記放電ワイヤの長
手方向に沿って往復移動可能に保持するスライド部材と
を有する画像形成装置において、前記支持部材は前記放
電ワイヤの端部から中央部に移動するに従って前記清掃
部材を前記放電ワイヤに対して押しつける方向に変位さ
せるとともに、前記支持部材が前記放電ワイヤの中央部
から端部に移動するに従って前記清掃部材を前記放電ワ
イヤから引き離す方向に変位させる当接圧補償手段を有
する画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真の画像形成装置
に設けた帯電器、転写器等におけるコロナ放電極の清掃
機構及びその清掃作業操作性と耐久性を高めるための手
段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクラムシェル2分割型の電子写真
の画像形成装置にあっては、帯電部や転写部の放電ワイ
ヤは上本体を上方に持ち上げて開いた状態で下本体にあ
る該放電ワイヤに専用の清掃具としてサンドブラストや
ガラス入りの研磨剤を有する清掃部材を当接させて手動
で埃、飛散したトナー等の付着物や二酸化珪素等の放電
酸化物を拭きとって清掃することが可能にしてある。こ
のような清掃の例においては、清掃部材の往復移動時に
放電ワイヤが清掃部材に作用する力を利用して、清掃部
材にワイヤを若干食い込ませて前記付着物や放電酸化物
を除去しようとするものであった。
【0003】しかしながら、清掃部材の単純な長手方向
のみの往復移動で放電ワイヤを摺擦して清掃したとして
も、張設した放電ワイヤの中央部付近程に、放電ワイヤ
の撓みが最大となるので、前記放電ワイヤが清掃部材に
作用する力が減少してしまっていた。このために、清掃
部材に放電ワイヤが食い込む量が減少するので、清掃効
果が得られず、画像形成にもっとも影響を与えやすい中
央部付近での清掃効果がもっとも低いという問題があっ
た。この状態を図9によって説明する。
【0004】図9は放電ワイヤの清掃部材への食い込み
状態の比較図である。図9(A)は放電ワイヤ352が
清掃部材354Aに殆ど食い込んでいない状態、(B)
は半ば食い込んでいる状態、(C)は十分に食い込んで
いる状態を示している。従来の清掃技術では、放電ワイ
ヤ352の両端部では、図9(C)の状態を得ることも
可能であったが、清掃部材354Aの移動にしたがっ
て、食い込み状態が図9(B)から図9(A)の状態へ
と次第に変化し、中央部では図9(A)の食い込み状態
となっていた。
【0005】また、清掃部材354Aと放電ワイヤ35
2の接触面積は清掃部材354Aの弾性変形によって放
電ワイヤ352を包み込む面積に依存するものである
が、放電酸化物を除去しうる清掃部材にあっては、放電
ワイヤ352が十分に清掃部材に食い込まないと、放電
ワイヤ352を包み込めないので付着物等を十分には除
去できないという問題があった。とくに二酸化珪素など
の放電酸化物は放電ワイヤ352のコロナ放電によって
生じる酸化物であり、硬度が高いので、従来の清掃技術
では放電ワイヤ352の中央部では全く除去できなかっ
た。
【0006】そこで、放電ワイヤ352の中央付近での
清掃効果を十分に高める目的で、放電ワイヤ352の張
力を増加し、放電ワイヤ352が清掃部材に作用する力
を増加させる事を試みた。しかしながら、放電ワイヤ3
52の中央部で放電ワイヤ352が清掃部材に作用する
力を十分に高めて放電ワイヤ352が清掃部材に食い込
む状態を得ようとすると、放電ワイヤ352の両端部で
過大な張力がかかり、放電ワイヤ352が裂断する可能
性があった。しかも放電ワイヤ352を裂断を起こさな
い範囲での使用では、相変わらず中央付近での清掃効果
は得られなかった。
【0007】裂断を防止する目的で太いワイヤを採用し
ようとしても、放電電圧が上昇するという問題が生じる
ので採用することは出来なかった。
【0008】特に放電酸化物は、放電ムラによる画質の
劣化にユーザーが気がついたときには放電ワイヤに強固
に固着している。このため従来の清掃装置では、放電酸
化物を除去することは難しく、ユーザーが力を込めて多
数回の清掃動作を実行する様なことがあった。
【0009】更に手動で専用の清掃部材を放電ワイヤに
当接摺動させて清掃を行うので操作のミスで周辺を傷つ
けたり、清掃具を紛失したり、その紛失により正常な画
像形成ができなくなるトラブルが断えなかった。また転
写電極の外側に保持ローラを介して巻回走行するエンド
レスの転写ベルトを装着した転写ベルト装置にあって
は、ベルトの内側に走っている転写放電ワイヤの清掃は
手動で専用の清掃具を用いて清掃するなどということは
全く至難であった。
【0010】だからといって、自動的にワイヤーを清掃
する方式もあるが、機構が複雑になるとともに製作費が
高価なものとなるという欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は簡単で
安価な構成でありながら、放電ワイヤを中央部から両端
部まで満遍なく確実に放電酸化物までも清掃可能な清掃
機構を有する画像形成装置を提供することを課題とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の画像形成装
置は、コロナ放電を行う放電ワイヤと、前記放電ワイヤ
を摺擦して清掃する清掃部材と、前記清掃部材を支持す
る支持部材と、前記支持部材を前記放電ワイヤの長手方
向に沿って往復移動可能に保持するスライド部材とを有
する画像形成装置において、前記支持部材は前記放電ワ
イヤの端部から中央部に移動するに従って前記清掃部材
を前記放電ワイヤに対して押しつける方向に変位させる
とともに、前記支持部材が前記放電ワイヤの中央部から
端部に移動するに従って前記清掃部材を前記放電ワイヤ
から引き離す方向に変位させる当接圧補償手段を有する
事を特徴とした。
【0013】
【作用】本発明の画像形成装置によれば、スライド部材
の移動に従って放電ワイヤに生じうる撓みが大きくなっ
て前記放電ワイヤの前記清掃部材への食い込み量が減少
しようとすると、それに応じて支持部材の変位量を大き
くするように当接圧補償手段が作用する構成としてあ
る。従って簡単な機構でありながら放電ワイヤの張力が
一定の系での食い込み状態が清掃部材の往復移動によっ
ても常に一定となるように設定することが新たに可能と
なったので、放電ワイヤの中央部から両端までが満遍な
く清掃される。さらに放電ワイヤに常に安定した張力し
か加わらないので、放電ワイヤの径を細くして放電電圧
を下げ、画質を安定させることが出来る。
【0014】
【実施例】本発明の実施例をその作用と共に図を用いて
説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の画像形成装置
であるカラーレーザプリンタの概要構成を示す断面図で
ある。この図に基づいて先ず全体の構成と動作の概要を
説明する。
【0016】OPC感光層を表面に塗布した像担持体と
しての感光体ドラム10は一方向(図では時計回り方
向)に駆動回転され、PCL11による除電を行って前
回プリント時の帯電を除去された後、帯電器120によ
り周面に対し一様に帯電され新たなプリントに備える。
この一様帯電の後、像露光手段13により画像信号に基
づいた像露光が行われる。像露光手段13は後述するレ
ーザ光源から発光されるレーザ光を回転多面鏡13Aに
より回転走査され、fθレンズ13B等を経て反射ミラ
ー13Cにより光路を曲げられ、予め前記帯電がなされ
た感光体ドラム10の周面上に投射され感光体ドラム1
0表面に潜像が形成される。
【0017】感光体ドラム10の周縁にはイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等
のトナーと磁性を有するキャリアとの混合剤で構成され
る現像剤をそれぞれ充填した現像器14が設けられてい
る。そして各現像器へのトナーの補給は各色のトナーホ
ッパー40からパイプ44,45,46,47を通じて
適時行われるようにしてある。まず、1色目の現像がマ
グネットを内蔵し現像剤を保持しつつ回転するスリーブ
ローラ14Sによって行われる。現像剤は、層形成棒に
よってスリーブローラ14S上に所定の厚さに規制され
て現像域へと搬送される。感光体ドラム10とスリーブ
ローラ14Sとの間にはACバイアス電圧VACとDC
バイアス電圧VDCとが重畳して印加される。ここで、
感光体ドラム10の露光された部分の電位をVL、露光
部分以外の帯電された感光層表面電位をVHとし、DC
バイアス電圧VDCを、|VH|>|VDC|>|VL
|が成立するように設定することにより、ACバイアス
電圧VACによってキャリアから離脱するきっかけを与
えられたトナーはVDCより電位の高いVHの部分には
付着せず、VDCより電位の低い電位VLの露光部分に
付着し、顕像化され現像される。
【0018】このようにして1色目の現像が終わった
後、2色目(例えばマゼンタ)の画像形成行程に入り、
再び感光体ドラム10が一様帯電され、2色目の画像デ
ータによる潜像が像露光手段13によって形成される。
3色目(シアン)、4色目(黒色)についても2色目と
同様の画像形成行程が行われ、感光体ドラム10上には
計4色の現像がなされる。
【0019】一方、給紙カセット21又は手差し搬送口
24から給紙機構22によって給送された転写材である
記録紙Pは、転写ベルト331を張架した転写ベルト装
置300によって感光体ドラム10と転写ベルト331
との間に形成されるニップ部(転写域)335へと給送
され、感光体ドラム10周面上の多色像が一括して記録
紙Pに移される。ここで、転写ベルト331の上流側保
持ローラ332の軸332aに対して高電圧が印加さ
れ、この軸332aに転写ベルト331を挟んで対向す
る位置に設置された導電性ブラシ334は接地されてお
り、給送されてきた記録紙Pはブラシ334と転写ベル
ト331との間に進入し、導電性ブラシ334より記録
紙Pに注入される電荷により転写ベルト331に吸引さ
れつつ転写域へ進入する。感光体ドラム10より分離し
た記録紙Pは、転写ベルト331を張架する下流側の保
持ローラ333の軸333bを対向電極として除電され
ながら転写ベルト331から分離する。なお、転写ベル
ト331は多色像形成中は下流側の保持ローラ333の
軸333bを回動中心として感光体ドラム10より離間
される。
【0020】転写ベルト装置300から分離した記録紙
Pは、少なくとも一方のローラ内部にヒータを有する2
本の圧着ローラで構成される定着装置23へと搬送さ
れ、その2本の圧着ローラ間で熱と圧力とを加えられる
ことにより付着トナーは溶融し、記録紙P上に定着され
た後、搬送ガイド25を通って上方に向かい装置外へ搬
出される。
【0021】転写後の感光体ドラム10周面上に残った
トナーは除電器15により除電を受けた後、クリーニン
グ装置16に至り、感光体ドラム10に当接したクリー
ニングブレード16aによってクリーニング装置16内
に掻き落とされ、スクリュー等により搬出され回収トナ
ーボックス17に貯溜される。クリーニング装置16に
より残留トナーを除去された感光体ドラム10はPCL
11により除電された後、帯電器120によって一様帯
電を受け、次の画像形成サイクルに入る。また、記録紙
Pが前記転写ベルト331から分離されず感光体ドラム
10に巻き付いて除電器15より上方に進入すると、前
記クリーニングブレード16aや放電ワイヤ352を破
損させる恐れがあるため、この記録紙Pの巻き付きを早
期に検出するジャムセンサ336が除電器15の近傍に
装着されている。
【0022】以上は上本体1Bと下本体1Aが閉鎖され
て画像形成が作動可能の状態の説明である。次に、図2
の概要図を用いて上本体を開放状態にするため、支軸2
のまわりに約45°回動した上本体1B、下方体1A及
びプロセスカートリッジ100の構成について説明す
る。
【0023】下本体1Aには給紙カセット21、給紙機
構22、転写ベルト装置300及び定着装置23等が装
着され、上本体1Bには像露光手段13、現像器14や
トナーホッパー40等が組み込まれていて更に、感光体
ドラム10、PCL11、帯電器120、除電器15、
クリーニング装置16、回収トナーボックス17等を組
み込んだプロセスカートリッジ100が上本体1Bの上
本体枠18に着脱可能に設けられている。
【0024】尚、該プロセスカートリッジ100の両サ
イドには感光体ドラム10の中心軸に相当する所に載置
ガイドピン157、そこからドラム半径よりやや短い距
離の所に他の載置ガイドピン158が設けられている。
上本体1Bが下本体1Aの支軸2のまわりに約45°回
動することにより右方の手差しガイド1Cも他の支軸3
を支点にして回動して開くようにしてある。
【0025】このように上本体1Bが略45°開いた状
態になって、プロセスカートリッジ100が着脱できる
状態になるし、該カートリッジ100の前記載置ガイド
ピン157,158が、上本体1Bの両側の上本体枠1
8に設けられたガイド溝18A、載置面18Bに沿って
スライドさせるように挿入載置すると、前記載置ガイド
ピン157はガイド溝の底部に停まり、他の前記載置ガ
イドピン158は載置面18B上に載せられる。そして
載置面18Bの端部には盛り上がり部18Cが設けられ
ていて前記ガイドピン158が前記プロセスカートリッ
ジ100の自重に抗して誤って移動させようとしても容
易に乗り越えられないようにしてある。そしてこの状態
で第1位置での支持部が形成され、安全に該プロセスカ
ートリッジ100は第1位置への載置状態となる。
【0026】また、該プロセスカートリッジ100の後
部両側(図中左端)にはクランプ機構150が設けられ
ている。これは支軸152に回動自在に枢支されたクラ
ンプレバー151がプロセスカートリッジ100のフレ
ームと該クランプレバー151の間にかけられたコイル
ばね153によって反時計方向に回動するように付勢さ
れている。
【0027】そして該クランプレバー151の上端部に
はフック151Bが形成され、下端部には図の左方にコ
イルばね153の付勢に抗して指によって該レバー15
1を時計方向に回動さすことのできるノブ151Aが設
けられている。
【0028】一方前記上本体1Bの両側には第2位置の
支持ピン155が設けられている。
【0029】前記第1位置にあるプロセスカートリッジ
100は、前記ピン157を支点にして上方に略45°
回動させることにより前記フック151Bが前記ばね1
53による付勢力に抗して前記支持ピン155にガイド
されて通過し終わった瞬間に該付勢力により該支持ピン
155にクランプ状態になる。このクランプ状態は、プ
ロセスカートリッジ100と上本体枠18の位置関係は
図1の状態であるが、上本体枠1Bと下本体1Aは45
°回動している。このようにして第2位置における支持
部が形成される。そしてこのとき上本体1Bのフレーム
面266Aとプロセスカートリッジ100の端面266
Bとにより、記録紙Pの回収通路が形成される。これが
第2位置の装着状態である。
【0030】そしてこれを外して図2に示す第1位置の
状態に戻すには前記プロセスカートリッジを僅かに持ち
上げながら前述のノブ151Aに指をかけて左に引くよ
うにするとフック151Bがピン155から外れて、一
旦第1位置に戻すことができる。
【0031】そしてガイド溝18A、載置面18Bから
載置ガイドピン157,158が離れていくように該プ
ロセスカートリッジ100を持ち上げるようにして移動
することにより上本体1Bから該プロセスカートリッジ
100を取り外し、脱装させることが可能になる。
【0032】さて、この上本体1Bを開放状態で前記プ
ロセスカートリッジ100を第2位置にある状態にする
と転写ベルト装置300のノブ358を図2の紙面に直
角の方向に手動で動かすことによって転写極ワイヤーの
清掃が非常に簡単容易に行えることがわかる。
【0033】次に転写ベルト装置300の転写放電ワイ
ヤ352の清掃装置を図2乃至図6を用いて説明する。
【0034】図2のように、転写ベルト装置300は、
保持ローラ332,333、テンションローラ334に
半導電性の転写ベルト331がエンドレスに巻回されて
いるものである。
【0035】該転写ベルト331の内部には図4のよう
にチャンネル状の金属枠351が設けられその中には転
写放電ワイヤ352がその一端にはバネ353A(図5
参照)を介することによって所定の張力で張架されてい
る。そして該転写放電ワイヤ352の清掃部材354A
の支持枠354が上方から適度な押圧力で該ワイヤ35
2を包み込むように押圧し、該転写放電ワイヤ352の
方向にスライドして、該転写放電ワイヤ352上の放電
酸化物等の汚れを拭きとるようにしてある。
【0036】一方、前記支持枠354は前記チャンネル
状金属枠351に沿ってガイドレール355上をスライ
ドするホルダー356と図4(a),(b)図に示すよ
うに弾性部材(板ばね)370を介して結合していると
共に、ピン357が植設されている。該ピン357には
駆動ワイヤー359の1箇所が結合されている。
【0037】そして図5の如く、転写ベルト装置300
の基台360の4箇所に設けた懸架ガイド部材363,
364,365,366に前記駆動ワイヤー359が懸
架ガイドされ、その両端が手動のノブ358に結合固着
してエンドレスに設定されている。
【0038】また、該ノブ358が図の右端のHPにあ
るときは、前記清掃部材354A及びその支持枠354
とホルダー356は図の左方のHPに位置している。そ
して図6(c)の断面図の左方に示すように支持枠35
4に設けられている傾斜部38がガイドレール355の
HP位置においてあけられている窓355Hに落としこ
まれる。これは、前記コの字形の弾性部材(板ばね)の
付勢力によってなされるわけであるが、支持枠354は
清掃部材354Aと共に図6(a)に示される状態には
ね上がり、転写放電ワイヤ352から離間し、転写放電
ワイヤ352に高圧印加が支障なくなされ転写機能が達
成できる状態になる。
【0039】また、転写放電ワイヤ352の清掃作業に
入ると図6(c)の断面図の右方に示すように支持枠3
54の傾斜部372がその傾斜部を利用して円滑にガイ
ドレール355上に乗り上げこれによって弾性部材37
0の付勢力により転写放電ワイヤ352が清掃部材35
4Aによって押さえられながら付着物や放電酸化物が除
去されていくようにしてある。
【0040】さて、転写放電ワイヤ352の清掃を行う
ときは、HPにあるノブ358を左方にスライドし、更
に右方にスライドさせる往復動を適当回数行うことによ
って良好な清掃がなされる。このときガイドレール35
5に設けた当接圧補償手段380によって清掃部材35
4Aは図4(a)に示す位置から図4(b)に示す範囲
で変位する。当接圧補償手段380は清掃部材354A
が転写放電ワイヤ352の端部から中央部に向かって移
動するにしたがって転写放電ワイヤ352を下方に押し
下げて図4(a)で示した位置にまで下げる事で転写放
電ワイヤ352の端部で生じる張力と中央部で生じる張
力が等しくなるように補償する。即ち図4(a)に示す
位置は転写放電ワイヤ352の端部に清掃部材354A
が位置するときの状態示し、図4(a)は転写放電ワイ
ヤ352の中央部に清掃部材354Aが位置するときの
状態示す。
【0041】本実施例の画像形成装置では、当接圧補償
手段380は傾斜部372が乗り上がって、図示せぬ支
軸を支点とした梃子の原理によって弾性部材(バネ)3
70に抗して支持枠354が清掃部354Aを転写放電
ワイヤ352に押し当てるように湾曲した形状とした。
当接圧補償手段380はガイドレール355上に図5で
点線で示した位置に配置されていて、支持枠354の傾
斜部372がガイドレール355を滑り行く径路上に設
けてある。そして傾斜部372が当接圧補償手段380
の湾曲に乗り上げることで、清掃部材354Aが変位す
るのである。
【0042】埃、トナーなどのワイヤ付着物ばかりでな
く転写放電ワイヤ352の表面に生成した放電酸化物を
除去できる本発明の清掃部材354Aとしては、シリコ
ンカーバイト、アルミナ等の砥粒剤をエポキシ系の接着
剤と混合したものをトルエン等の有機溶剤で希釈した薬
剤を、スプレーガンでフェルト、ウレタンフォーム等の
繊維状の不織布からなる基材に吹きつけた物を使用する
事が好ましい。不織布の弾性を損なわない程度の塗布が
好ましく、基材の表面を砥粒が被う被覆率は10〜50
%に設定する事が好ましい。被覆率は、希釈後の薬剤の
粘度、スプレーガンによる噴霧距離、噴霧時間を適宜設
定する事で調整可能である。また本実施例では、転写放
電ワイヤ352としては、40〜80μm径のステンレ
スワイヤを用いて、図9(C)のような食い込み状態を
安定して得られるように当接圧補償部材380の湾曲形
状を構成した。
【0043】本実施例に用いた清掃部材354Aによれ
ば、清掃部材354Aが転写放電ワイヤ352に当接す
ると、当接圧補償手段380の作用により図9(C)の
如く当接部位では転写放電ワイヤ352が不織布に食い
込む結果、不織布の弾性によって清掃部材354Aが包
み込まれる。しかも本発明に用いた清掃部材354Aに
よれば砥粒の被覆率が不織布表面の放電酸化物の除去に
最適な状態に接着されている。この為に、当接部位では
清掃部材354Aの長手方向への移動によりワイヤーの
表面が砥粒によって磨かれワイヤ付着物ばかりか転写放
電ワイヤ352の表面に生成した放電酸化物までが全体
的に除去・清掃される。
【0044】一方、従来の清掃機構を用いた場合は、転
写放電ワイヤ352の中央部では転写放電ワイヤ352
が清掃部材354Aに作用する力が小さいために図9
(A)の如くワイヤの断面に対して一点で当接するの
で、清掃部材354Aの表面は大半が清掃されないまま
金属酸化物の皮膜に覆われている。また、転写放電ワイ
ヤ352の断裂が起きない範囲では、図9(B)の如く
せいぜいワイヤ断面の半周(180°)程度が清掃され
たり図9(A)のごとく殆ど清掃されないものであっ
た。
【0045】また、本実施例では清掃部材354Aが適
度な弾性を有するので、図9(C)のごとく転写放電ワ
イヤ352が清掃部材354Aに十分に食い込んだ状態
のままで転写放電ワイヤ352の中央部から両端までが
満遍なく清掃される。しかし仮に適度な弾性が無い清掃
部材354Aを用いたとすると、転写放電ワイヤ352
が清掃部材354Aに食い込まず、図9の(B)または
(A)のような状態で往復運動をするので、転写放電ワ
イヤ352の表面を広い範囲に渡って十分に放電酸化物
を除去することはできない。
【0046】なお、図9(C)に示したような食い込み
状態を実現するには、転写放電ワイヤ352の張力、長
さ、清掃部材354Aの弾性、清掃部材354Aの変位
量を適宜選択することで可能である。
【0047】ところで、ホームポジション(以下HPと
も言う)への復帰忘れがあると種々の障害が起こるので
復帰忘れがあった場合には上本体1Bの閉鎖阻止部材を
設けてHPにおいて解除させる構成にしたり、HPに復
帰していなければ上本体閉鎖禁止、画像形成開始の禁止
などの信号を出させ、それに応じた本体閉鎖や画像形成
開始の禁止がなされるようにすることができる。本実施
例では、清掃用のノブ358は記録紙Pの転写後の搬送
路上を直角にスライドすることになるので清掃部材35
4Aが誤ってHPに戻されないまま画像形成に入ってし
まうことがあったとしてもそれと逆対称に動くノブが必
ず記録紙搬送路上を塞いだり邪魔したりする状態になる
のでジャムが発生し、それによってHPへの戻し忘れが
早期にユーザに気付かれるようになり、清掃部材354
Aが転写放電ワイヤ352に接触し高圧印加が不安定な
状態のまま画像形成が続けられることが避けられる。
【0048】それとは別に本発明により転写ベルト33
1の下側に収納されている転写電極に対し今まで殆ど至
難であった清掃が手動で簡単確実に処理できるようにな
った。
【0049】勿論、転写ベルトのない普通タイプの転写
装置に対しても上述の清掃装置は殆どそのまま適用可能
である。
【0050】また、帯電器や転写装置のグリッドの清掃
についても転写放電ワイヤ352の清掃装置と略同様に
構成することが可能である。
【0051】しかしながら、前記第二位置の状態におい
ては、帯電器の清掃は不可能である。そこで、前述の図
2に示すように第1位置を設けたことにより、該プロセ
スカートリッジ100を上本体に装着したまま、ノブ1
22を図2の紙面と直角方向に手動でスライドさせるこ
とにより容易に清掃可能になる。
【0052】しかも上本体1Bまたは下本体1Aに該カ
ートリッジ100を装着したまま電極の清掃ができるの
で感光体ドラムその他を傷付けたりする心配もなくな
り、正常のプリント状態への復帰も極めて迅速容易にな
る。
【0053】図1に示す転写装置と帯電器の清掃に用い
るノブ358とノブ122は、これを途中に置き忘れた
ままプリント動作に入ったりすると後述するように種々
の弊害が起こる。
【0054】そこで弊害を防止するためにノブ358と
ノブ122には図示せぬホームポジション検出機構を設
けてある。
【0055】さてこのHPにノブ358がきたときはプ
ロセスカートリッジのセット阻止部材がノブ358によ
って阻止を解除する位置に構成すれば、上本体1B及び
それに装着されたプロセスカートリッジ100は支障な
く下本体1Aに閉じられ、開閉スイッチSW2がONに
なり、後述のHP検出手段としてのセンサーのON信号
によって正常な運転状態に入ることが可能になる。
【0056】このようにしてHPにノブ358を戻して
おけば全く問題なく取り扱うことができるわけである。
HPに戻ってないときには、前記セット阻止部材が上本
体1Bの剛性の強い部分に当たりそれ以上閉まらないよ
うにしてあり、装置をいためることは一応ないようにす
ればよい。
【0057】ところで何れにしても、これだけではノブ
358をHPに戻し忘れすることを防止することにはな
らないので、これについては別に光学的にセンサービー
ムを利用した例を説明する。
【0058】HPの位置にノブ358が検出手段として
の投光器及び受光器からなるセンサービームを横切るこ
とによって信号を発生させHPにきたことを知らせるよ
うにしたものであり、この信号を元にして画像形成装置
の作動可やその前の上本体1B、下本体1Aの結合可や
プロセスカートリッジ100の装着可の信号が出せるよ
うにしてある。また、ノブ358がセンサービームを横
切らずに信号の発生不能状態のときはあらゆる禁止手段
が作動するようにしてある。
【0059】これについてのフローチャートと回路図は
図7,図8に示すようになる。
【0060】先ず、Step.1で電源投入スイッチS
W1又は上本体開始スイッチSW2がOFFからONに
作動したかどうかがチェックされる。
【0061】即ち、電源投入スイッチがOFFからON
に起動されたかどうか又は上本体1Bが開状態から閉状
態に移ったかどうかがチェックされることになる。
【0062】このような変化ではなく、SW1がON→
OFFになったり、SW2がON→OFFになったりの
変化は変化と認めず、NOという判断になり、この場合
は他の条件が整い次第画像形成動作に入れるのでSte
p.5へ進む状態に待機することができる。そして他の
条件信号がOKになれば、Step.5が実行され、定
常の画像形成が行われる。
【0063】そしてStep.1において、SW1又は
SW2がOFF→ONになったなら、即ちYESになっ
た場合はStep.2に進み、電極清掃具がHPに帰っ
てるかどうかが前記HP検出センサー信号によってYE
S,NOが確認されYESならStep.5に進み、S
tep.5が実行される。
【0064】Step.2において、HPにないことが
HP検出センサーによって確認されると(無信号になる
と)Step.3において画像形成動作への移行禁止が
なされ、さらにStep.4で清掃具の位置チェック表
示と共にHP復帰指示がなされる。そして、ユーザがそ
れをHP位置に移す動作を行うことによりHP検出セン
サーが作動しStep.2がYESの信号に変わりSt
ep.5に進み画像形成動作への移行が実行される。
【0065】以上を制御回路図で表現すると図8のよう
になる。
【0066】DC電源の24VDC及び5VDCはAC
100VからメインスイッチのSW1の投入によって作
られるようになっている。
【0067】また、ACドライバー基板はAC負荷の制
御を司る基板であり、制御基板からの4つの信号によ
り、それぞれ負荷を制御している。
【0068】即ちM2はAC現像モータであり、L1は
定着ヒータの制御器である。また、インターロックSW
2は24VDCのON/OFF用のマイクロスイッチM
S1であり上本体1Bの下本体1Aに対する開閉スイッ
チに相当する。
【0069】更にインターロックスイッチSW2に付随
するインターロックスイッチとしてMS2とMS3はレ
ーザードライバー基板に向う5V電源を直接ON・OF
Fしている。これによって安全性の面からクラムシェル
型の上本体を開放したり現像扉を開放したときはレーザ
ードライバー回路が強制的に遮断されるように配慮され
ている。
【0070】そして、HPの検出信号が制御基板に入力
されることによりSW1又はSW2がOFFからONに
変わるときを検知して、画像形成工程が正常に行われる
ことを判断し、その実行を指令している。
【0071】本実施例は、カラー画像形成装置である
が、本発明はモノクロの画像形成装置に適用できること
は言うまでもない。また、本実施例は転写放電ワイヤの
例であるが、本発明は帯電器等他の放電ワイヤに適用出
来ることは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】本発明により画像形成装置の帯電器や転
写器の放電ワイヤを中央出から両端部まで満遍なく確実
に放電酸化物までも清掃可能な清掃機構を実現できた。
加えて本発明によれば放電ワイヤの径を細くして放電電
圧の低い画質の安定した装置を実現できた。しかも機構
は簡単で確実な手動方式であるため、低コストで装備可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体概要を示す断面図。
【図2】本発明の一実施例の上本体を開きプロセスカー
トリッジを水平にした状態を示す断面図。
【図3】本発明の当接圧補償手段の部分断面図。
【図4】本発明の放電ワイヤ清掃装置の断面図。
【図5】本発明の放電ワイヤ清掃装置の平面図。
【図6】本発明の清掃部材のホームポジションでの状態
を示す断面図。
【図7】本発明の一実施例の作動を示すフローチャー
ト。
【図8】本発明の一実施例の回路図。
【図9】清掃部材の食い込み状態の比較図。
【符号の説明】
1A 下本体 1B 上本体 2,3 回動支軸 10 感光体ドラム 18 上本体枠 18A ガイド溝 18B 載置面 18C 盛り上がり部 100 プロセスカートリッジ 120 帯電器 150 クランプ機構 151 クランプレバー 151A ノブ 151B フック 300 転写ベルト装置 331 転写ベルト 332 保持ローラ 333 保持ローラ 335 転写域 351 チァンネル状金属枠 352 転写放電ワイヤ 352A コイルばね 354 支持枠 354A 清掃部材 355 ガイドレール 355H 窓 356 ホルダー 357 ピン 358 ノブ 359 駆動ワイヤー 360 基台 363,364,365,366 懸架ガイド部材 380 当接圧補償手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロナ放電を行う放電ワイヤと、前記放
    電ワイヤを摺擦して清掃する清掃部材と、前記清掃部材
    を支持する支持部材と、前記支持部材を前記放電ワイヤ
    の長手方向に沿って往復移動可能に保持するスライド部
    材とを有する画像形成装置において、前記支持部材は前
    記放電ワイヤの端部から中央部に移動するに従って前記
    清掃部材を前記放電ワイヤに対して押しつける方向に変
    位させるとともに、前記支持部材が前記放電ワイヤの中
    央部から端部に移動するに従って前記清掃部材を前記放
    電ワイヤから引き離す方向に変位させる当接圧補償手段
    を有する事を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記清掃部材は弾性を有するとともに前
    記放電ワイヤの径方向の一方から当接し、前記清掃部材
    が前記放電ワイヤを包み込む事を特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
JP25116995A 1995-09-28 1995-09-28 画像形成装置 Pending JPH0990718A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032511A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Sharp Corp 帯電装置、及びこの帯電装置を備えた画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012032511A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Sharp Corp 帯電装置、及びこの帯電装置を備えた画像形成装置

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