JPH0989516A - 位置検出装置用付加装置 - Google Patents

位置検出装置用付加装置

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JPH0989516A
JPH0989516A JP26496295A JP26496295A JPH0989516A JP H0989516 A JPH0989516 A JP H0989516A JP 26496295 A JP26496295 A JP 26496295A JP 26496295 A JP26496295 A JP 26496295A JP H0989516 A JPH0989516 A JP H0989516A
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sensor
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JP26496295A
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Jitsuo Toda
実雄 戸田
Tomohito Takatsuka
智史 高塚
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Original Assignee
SG KK
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 センサ部と制御部を接続するケーブルが長く
なった場合でも、センサ部と制御部を変更することな
く、安価な汎用ケーブルを使って信号レベルの減衰や外
部雑音の悪影響を受けることなく長距離伝送を行えるよ
うにする。 【解決手段】 位置センサ1は検出対象物の絶体位置を
検出することのできる誘導型の位相シフト型アブソリュ
ート位置センサであり、センサ側アダブタ2から正弦波
信号sinωt及び余弦波信号cosωtによって励磁
され、その結果、検出対象物の回転位置又は直線位置に
対応しただけ電気的位相角度の位相シフトした信号Y=
sin(ωt+φ)をセンサ側アダブタ2及び変換器側
アダブタ3を介して位置変換器4に出力するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗変化を出
力交流信号の電気的位相角の変化として出力する位相シ
フト方式の位置センサ部と、この位置センサ部に励磁用
の交流信号を供給すると共に位置センサ部からの出力交
流信号に基づいて絶対位置データを生成する位置変換部
との間を長距離ケーブルで接続した位置検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気エンコーダやレゾルバなどに
代表される磁気式の位置検出装置は、センサ部と、この
センサ部に電気信号を供給したり、センサ部からの電気
的検出信号を種々処理する制御部と、両者の間を接続す
るケーブルとから構成されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】制御部からセンサ部に
供給される電気信号や逆にセンサ部から制御部に供給さ
れる電気的検出信号はセンサ信号の特性に適合した専用
ケーブルを介して伝送されるが、専用ケーブルは一般ケ
ーブルに比べて高価であり、伝送経路が長い場合にはケ
ーブルに要する費用が嵩むという問題点があった。ま
た、専用ケーブルを使用する場合であっても、伝送経路
が長い場合には信号レベルが減衰し、外部雑音の影響を
受け易くなるなどの問題があった。
【0004】本発明は、従来のセンサ部と制御部になん
ら手を加えることなく、センサ部と制御部を接続するケ
ーブルとして安価な汎用ケーブルを使用することができ
る位置検出装置用付加装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る位置検出装
置用付加装置は、位相のずれた複数の交流信号によって
励磁される第1及び第2の巻線部と、この巻線部に対し
て相対的に変位可能に設けられ、前記巻線部との間で磁
気回路を形成し、前記巻線部との間の相対的位置関係に
応じて前記磁気回路の磁気抵抗に変化を与える部材とを
有し、前記巻線部が前記交流信号によって励磁されるこ
とによって前記相対的位置関係に対応した電気的位相ず
れを持った出力交流信号を発生する位相シフト型の位置
センサと、前記複数の交流信号のいずれか1つを出力
し、前記出力交流信号を取り込み、それに基づいて前記
部材の絶対位置データを出力する位置変換器とからなる
位置検出装置と組合わせて使用する付加装置であって、
前記位置変換器から出力される交流信号を2系統に分割
し、その1の系統の交流信号については電力増幅された
ものを、他の系統の交流信号については振幅反転及び電
力増幅されたものを、第1及び第2のケーブルを介して
差動信号のかたちでセンサ側に伝送し、前記位置センサ
側から第3及び第4のケーブルを介して伝送されてきた
2系統の交流信号を差動で増幅・処理することによって
生成された出力交流信号を前記位置変換器側に出力する
変換器側アダプタと、前記第1及び第2のケーブルを介
して伝送されてきた2系統の交流信号を差動で増幅・処
理し、これによって生成された交流信号を少なくとも2
系統に分割し、その1の系統の交流信号をそのまま前記
第1の巻線部の励磁用とし、他の系統の交流信号を位相
シフトしたものを前記第2の巻線部の励磁用として前記
位置センサに供給し、前記位置センサからの出力交流信
号を2系統に分割し、一方の交流信号については電力増
幅されたものを、他の系統の交流信号については振幅反
転及び電力増幅されたものを、前記第3及び第4のケー
ブルを介して差動信号のかたちで前記変換器側アダプタ
へ伝送するセンサ側アダプタとを備えたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の位置検出装置用付加
装置を含む位置検出装置の全体システムの構成を示す図
である。位置センサ1は検出対象物の絶対位置を検出す
ることのできる誘導型の位相シフト型アブソリュート位
置センサであり、センサ側アダプタ2からの正弦波信号
sinωt及び余弦波信号cosωtによって励磁さ
れ、その結果、検出対象物の回転位置又は直線位置に対
応しただけ電気的位相角度の位相シフトした信号Y=s
in(ωt+φ)をセンサ側アダプタ2及び変換器側ア
ダプタ3を介して位置変換器4に出力するものである。
この位相シフト型アブソリュート位置センサには回転型
と直線型とがあり、それぞれの制御対象となる機械など
の構造に応じたものが適宜取り付けられる。
【0007】図2は位置センサ1が回転型の場合の詳細
構成を示す図である。この回転位置センサは誘導型の位
相シフト型回転位置センサからなるアブソリュート型の
回転位置センサである。尚、この回転位置センサの詳細
については特開昭57−70406号公報又は特開昭5
8−106691号公報にて公知なので、ここでは簡単
に説明する。
【0008】この回転回転位置センサは、複数の極A〜
Dが円周方向に所定間隔(一例として90度)で設けら
れたステータ5aと、各極A〜Dによって囲まれたステ
ータ5aの空間内に挿入されたロータ5bとを備えてい
る。ロータ5bは、検出対象となるモータ等の回転軸に
結合されており、その回転軸の角度(回転位置)に応じ
て各極A〜Dのリラクタンスを変化させる形状及び材質
からなり、一例として偏心円筒形で構成されている。ス
テータ5aの各極A〜Dには、1次コイル1a〜1d及
び2次コイル2a〜2dがそれぞれ巻き回されている。
そして、対向する2つの極Aと極Cの第1の対及び極B
と極Dの第2の対は差動的に動作するようにコイルが巻
き回され、かつ差動的なリラクタンス変化が生じるよう
に構成されている。
【0009】第1の極の対A及びCに巻かれている1次
コイル1a及び1cは、正弦信号sinωtで励磁さ
れ、第2の極の対B及びDに巻かれている1次コイル1
b及び1cは余弦信号cosωtで励磁されている。そ
の結果、2次コイル2a〜2dからは、それらの合成出
力信号Yが得られる。この合成出力信号Yは、基準信号
となる1次交流信号(1次コイルの励磁信号)sinω
t又はcosωtに対して、ロータ5bの回転角度θに
応じた電気的位相角度だけ位相シフトした信号Y=si
n(ωt+φ)である。
【0010】図3は図2のような誘導型の位相シフト型
回転位置センサを用いる場合における位置変換器4の詳
細構成を示す図である。図3の位置変換器4は、1次交
流信号sinωtを発生する基準信号発生部と、センサ
側アダプタ2及び変換器側アダプタ3を介して入力され
る合成出力信号Y=sin(ωt+φ)と1次交流信号
sinωtとの電気的位相ずれφを測定し、ロータ5b
の絶対位置データ(デジタル位置信号Dx)を算出する
位相差検出部とから構成される。
【0011】基準信号発生部はクロック発振器9A、同
期カウンタ9B、ROM93、D/A変換器94及びア
ンプ95からなり、位相差検出部はアンプ96、ゼロク
ロス回路97及びラッチ回路98からなる。
【0012】クロック発振器9Aは高速のクロック信号
を発生するものであり、このクロック信号に基づいて他
の回路は動作するようになっている。同期カウンタ9B
はクロック発振器9Aのクロック信号をカウントし、そ
のカウント値をアドレス信号としてROM93及びラッ
チ回路98に出力する。ROM93は基準交流信号に対
応した振幅データを記憶しており、同期カウンタ9Bか
らのアドレス信号(カウント値)に応じて基準交流信号
sinωtの振幅データを発生する。
【0013】D/A変換器94はROM93からのデジ
タルの振幅データをアナログ信号に変換してアンプ95
に出力する。アンプ95はD/A変換器94からのアナ
ログ信号を増幅し、それを基準交流信号sinωtとし
て変換器側アダプタ3に出力する。同期カウンタ9Bの
分周数をLとすると、そのLカウント分が基準交流信号
の最大位相角2πラジアン(360度)に相当する。す
なわち、同期カウンタ9Bの1カウント値は2π/Lラ
ジアンの位相角を示すことになる。
【0014】アンプ96はセンサ側アダプタ2及び変換
器側アダプタ3を介して入力される位置センサ1の2次
コイル2a〜2dに誘起された2次電圧の合成値(合成
出力信号)Y=sin(ωt+φ)を増幅して、ゼロク
ロス回路97に出力する。ゼロクロス回路97はこの合
成値Y=sinωtに基づいて負電圧から正電圧へのゼ
ロクロス点を検出し、検出信号をラッチ回路98に出力
する。
【0015】ラッチ回路98は基準交流信号の立上りの
クロック信号にてスタートした同期カウンタのカウント
値をゼロクロス回路97の検出信号の出力時点(ゼロク
ロス点)でラッチする。従って、ラッチ回路98にラッ
チされた値はちょうど基準交流信号と合成2次出力Y=
sin(ωt+φ)との間の位相差(位相ずれ量)とな
る。この位相差がデジタルの絶対位置信号Dxである。
【0016】すなわち、位置センサ1の2次コイル2a
〜2dに誘起された2次電圧の合成値(合成出力信号)
Y=sin(ωt+φ)は、ゼロクロス回路97に与え
られる。ゼロクロス回路97は合成出力信号Yの電気位
相角がゼロのタイミングに同期してラッチパルスをラッ
チ回路98に出力する。従って、ラッチ回路98はラッ
チパルスの立ち上がり応じて同期カウンタ9Bのカウン
ト値をラッチすることになる。同期カウンタ9Bのカウ
ント値が一巡する期間と正弦波信号sinωtの1周期
とを同期させる。すると、ラッチ回路98には基準交流
信号sinωtと合成出力信号Y=sin(ωt+φ)
との位相差φに対応するカウント値がラッチされること
となる。従って、ラッチされた値がデジタル位置信号D
xとして出力される。尚、ラッチパルスはタイミングパ
ルスとして適宜利用してもよい。
【0017】変換器側アダプタ3は位置変換器4から出
力される基準交流信号sinωtを2系統に分割し、そ
れを2本のケーブル51及び52を介してセンサ側アダ
プタ2に出力するための電圧増幅回路31、電力増幅回
路32、位相反転回路33、電圧増幅回路34及び電力
増幅回路35を有する。分割された基準交流信号sin
ωtの一方は電圧増幅回路31及び電力増幅回路32を
介して長距離ケーブル51に出力される。すなわち、電
圧増幅回路31は分割された一方の系統の基準交流信号
sinωtをK倍に増幅し、増幅された基準交流信号K
sinωtを電力増幅回路32に出力する。電力増幅回
路32は電圧増幅回路31で増幅された基準交流信号K
sinωtを電力増幅して長距離ケーブル51を介して
センサ側アダプタ2に伝送する。
【0018】分割された基準交流信号sinωtの他方
は位相反転回路33、電圧増幅回路34及び電力増幅回
路35を介して長距離ケーブル52に出力される。すな
わち、位相反転回路33は分割された他方の系統の基準
交流信号sinωtの位相を180度反転、すなわち基
準交流信号sinωtの振幅を反転し、振幅反転された
基準交流信号−sinωtを電圧増幅回路に出力する。
電圧増幅回路33は位相反転された基準交流信号−si
nωtをK倍に増幅し、増幅された基準交流信号−Ks
inωtを電力増幅回路35に出力する。電力増幅回路
35は電圧増幅回路34で増幅された基準交流信号−K
sinωtを電力増幅して長距離ケーブル52を介して
センサ側アダプタ2に伝送する。
【0019】長距離ケーブル51及び52は基準交流信
号Ksinωtと位相反転(振幅反転)された基準交流
信号−Ksinωtの2つの信号で差動的に駆動される
ことになる。
【0020】センサ側アダプタ2は変換器側アダプタ3
から送られてきた基準交流信号Ksinωtと位相反転
された基準交流信号−Ksinωtとを2系統に分割し
て処理する。すなわち、一方の系統の基準交流信号Ks
inωt及び−Ksinωtは整流平滑回路21に取り
込まれる。整流平滑回路21はダイオードブリッジ回路
と平滑回路と中点電位生成回路とから構成され、取り込
んだ基準交流信号Ksinωt及び−Ksinωtをダ
イオードブリッジ回路によって整流し、それを平滑回路
によって平滑化し、得られた直流電圧の中点の電位を中
点電位生成回路で生成し、その中点の電位をセンサ側ア
ダプタの回路動作の基準電位としてセンサ側アダプタ2
内の各素子に供給する。センサ側アダプタ2内の各素子
はこの電源によって動作するのでセンサ側アダプタに外
部から電源を供給する必要はない。
【0021】他方の系統の基準交流信号Ksinωt及
び−Ksinωtは減衰器22に取り込まれる。減衰器
22は基準交流信号Ksinωt及び−Ksinωtを
2系統のまま適当な大きさ(K分の1)に減衰し、差動
増幅回路23に出力する。差動増幅回路23は減衰器2
2によって減衰された基準交流信号sinωtと−si
nωtとの差動を取り、その差動増幅された信号2si
nωtを出力回路24及び移相回路25に出力する。
【0022】出力回路24は差動増幅回路23からの差
動増幅信号2sinωtに基づいて図2の回転位置セン
サ1の1次コイル1a及び1cを駆動する。移相回路2
5は差動増幅回路23からの差動増幅信号2sinωt
の位相を90度遅らせて、差動増幅信号2sinωtを
2cosωtに変換し、それを出力回路26に出力す
る。出力回路26は位相回路25からの2cosωtに
基づいて図2の回転位置センサ1の1次コイル1b及び
1dを駆動する。
【0023】変化器側アダプタ3及びセンサ側アダプタ
2をこのような構成とすることにより、変換器側アダプ
タ3からセンサ側アダプタ2には1つの基準交流信号s
inωtだけを伝送すればよく、接続に必要なケーブル
の本数を減らすことができる。
【0024】また、センサ側アダプタ2は位置センサ1
から出力される合成出力信号Y=sin(ωt+φ)を
2系統に分割して2本のケーブル53及び54を介して
変換器側アダプタ3に出力するための電圧増幅回路2
7、電力増幅回路28、位相反転回路29、電圧増幅回
路2A及び電力増幅回路2Bを有する。分割された合成
出力信号sin(ωt+φ)の一方は電圧増幅回路27
及び電力増幅回路28を介して長距離ケーブル53に出
力される。すなわち、電圧増幅回路27は分割された合
成出力信号sin(ωt+φ)の一方をK倍に増幅し、
増幅された合成出力信号Ksin(ωt+φ)を電力増
幅回路28に出力する。電力増幅回路28は電圧増幅回
路27で増幅された合成出力信号Ksin(ωt+φ)
を電力増幅して長距離ケーブル53を介して変換器側ア
ダプタ3に伝送する。
【0025】分割された合成出力信号sin(ωt+
φ)の他方は位相反転回路29、電圧増幅回路2A及び
電力増幅回路2Bを介して長距離ケーブル54に出力さ
れる。すなわち、位相反転回路29は分割された合成出
力信号sin(ωt+φ)の他方の位相を180度反
転、すなわち合成出力信号sin(ωt+φ)の振幅を
反転し、振幅反転された合成出力信号−sin(ωt+
φ)を電圧増幅回路に出力する。電圧増幅回路29は位
相反転された合成出力信号−sin(ωt+φ)をK’
倍に増幅し、増幅された合成出力信号−K’sin(ω
t+φ)を電力増幅回路2Bに出力する。電力増幅回路
2Bは電圧増幅回路2Aで増幅された合成出力信号−
K’sin(ωt+φ)の電力を増幅して長距離ケーブ
ル54を介して変換器側アダプタ3に伝送する。
【0026】長距離ケーブル53及び54は合成出力信
号K’sin(ωt+φ)と位相反転された合成出力信
号−K’sin(ωt+φ)の2つの信号で差動的に駆
動されることになる。
【0027】変換器側アダプタ3はセンサ側アダプタ2
から送られてきた合成出力信号K’sin(ωt+φ)
と位相反転された合成出力信号−K’sin(ωt+
φ)とを減衰器36に取り込む。減衰器36は合成出力
信号K’sin(ωt+φ)及び−K’sin(ωt+
φ)を2系統のまま適当な大きさ(K’分の1)に減衰
し、差動増幅回路37に出力する。差動増幅回路37は
減衰器36によって減衰された合成出力信号sin(ω
t+φ)と−sin(ωt+φ)との差動を取り、その
差動増幅された信号2sin(ωt+φ)を位置変換器
4のアンプ96に出力する。
【0028】このように、位置センサ1で検出された合
成出力信号Y=sin(ωt+φ)をセンサ側アダプタ
2で電力増幅して大振幅の信号として長距離ケーブル5
3及び54を介して伝送しているので、非常に長距離
(例えばケーブル長で200m以上)の伝送が可能とな
る。また両アダプタの接続用ケーブルとして特殊なケー
ブルを必要としないので、ケーブルのコストを低減する
ことができる。また、センサ側アダプタは外部電源を必
要としない。また、長距離ケーブル51及び52の伝送
信号、長距離ケーブル53及び54の伝送信号が共に振
幅反転されたものであり、受信側ではその振幅反転され
た両信号を差動増幅している関係上、外部ノイズは差動
増幅によって除去されるので、ノイズの少ない信号伝送
を行うことが可能となる。
【0029】図4は位置センサ1が直線型の場合の詳細
構成を示す図である。この直線位置センサは誘導型の位
相シフト型直線位置センサからなるアブソリュート型の
位置センサである。
【0030】この直線位置センサは、図2の回転位置セ
ンサと同じ原理、すなわち位相シフト方式によって直線
位置を検出するものであり、コイルアッセンブリ64
と、ロッド60の一部分に特殊加工の施された磁気目盛
り部6Sとから構成される。コイルアッセンブリ64
は、ロッド60の軸方向に所定間隔をもって配置された
4個の1次コイル1a,1c,1b,1dと、これに対
応して設けられた2次コイル2a,2c,2b,2dと
からなる。コイルアッセンブリ64は、その内部に形成
される円筒空間がロッド60と同心となるようにシリン
ダブロック67内に固定されている。
【0031】ロッド60は鉄等の磁性体で構成され、軸
受け68,69によって保持されている。このロッド6
0は、軸方向に交互に設けられた所定幅のリング状の非
磁性体部66を外周上に有する。この磁性体部65と非
磁性体部66との繰り返しパターンによってロッド60
の外周表面には磁気目盛り部6Sが形成される。この磁
性体部65と非磁性体部66とはコイルアッセンブリ6
4によって形成された磁気回路に対して磁気抵抗の変化
を与えるような構成になっていればどのような材質のも
ので構成してもよい。例えば、非磁性体部66を非磁性
体又は空気等で構成してもよい。また、鉄製のロッド6
0にレーザ焼き付けを行うことにより、磁気的性質を変
化させることにより、互いに透磁率の異なる磁性体部6
5と非磁性体部66とを交互に形成するようにしてもよ
い。
【0032】一例として一つのコイル長を「P/2」
(Pは任意の数)とすると、磁性体部65と非磁性体部
66の交互配列における1ピッチ分の間隔は「P」であ
る。その場合、例えば、磁性体部65と非磁性体部66
の長さは等しく「P/2」であってもよいし、また、必
ずしも等しくなくてもよい。本実施の形態において、コ
イルアッセンブリ64は4つの相で動作するように構成
されいる。図面上では、これらの相に便宜上A,C,
B,Dの符号が付されている。
【0033】ロッド60とコイルアッセンブリ64との
位置関係は、ロッド60の磁性体部65の位置に応じて
コイルアッセンブリ64の各相A〜Dに生じるリラクタ
ンスが90度ずつずれるようになっている。例えば、A
相をコサイン(cos)相とすると、C相はマイナスコ
サイン(−cos)相、B相はサイン(sin)相、D
相はマイナスサイン(−sin)相となるように構成さ
れている。
【0034】図4の実施の形態では、各相A〜D毎に個
別に1次コイル1a,1c,1b,1d及び2次コイル
2a,2c,2b,2dがそれぞれ設けられている。各
相A〜Dの2次コイル2a,2c,2b,2dはそれぞ
れに対応する1次コイル1a,1c,1b,1dの外側
に巻かれている。
【0035】各1次コイル1a,1c,1b,1d及び
2次コイル2a,2c,2b,2dの長さは、前述のよ
うに「P/2」である。図4の例では、A相のコイル1
a,2aとC相のコイル1c,2cとが隣合って設けら
れており、B相のコイル1b,2bとD相のコイル1
d,2dも隣合って設けられている。また、A相とB相
又はC相とD相のコイル間隔は「P(n±1/4)」
(nは任意の自然数)である。
【0036】この構成によって、ロッド60が軸受け6
8,69を滑ることによって、ロッド60とコイルアッ
センブリ64との間の相対的な位置関係に直線変位が生
じて、各相A〜Dにおける磁気回路のリラクタンスが距
離「P」を一周期として周期的に変化し、しかもそのリ
ラクタンス変化の位相が各相A〜D毎に90度ずつずれ
るようにすることができる。従って、A相とC相は18
0度ずれ、B相とD相も180度ずれる。
【0037】1次コイル1a,1c,1b,1d及び2
次コイル2a,2c,2b,2dの結線形式は図2に示
される回転位置センサの場合と同じにする。図4におい
て、A相とC相の1次コイル1a及び1cは出力回路2
4からの正弦信号sinωtで互いに同相に励磁され、
2次コイル2a及び2cの出力は逆相で加算されるよう
に結線されている。同様に、B相とD相の1次コイル1
b及び1dは出力回路26からの余弦信号cosωtで
互いに同相に励磁され、2次コイル2b及び2dの出力
は逆相で加算されるように結線されている。2次コイル
2a,2c,2b,2dの出力は最終的に加算され、出
力信号Yとしてセンサ側アダプタ2に取り込まれる。
【0038】この出力信号Yは、ロッド60の磁性体部
65とコイルアッセンブリ64との間の相対的な直線位
置に応じた位相角φだけ基準交流信号sinωtを位相
シフトしたものとなる。その理由は、各相A〜Dのリラ
クタンスが90度ずつずれており、かつ一方の対(A,
C)と他方の対(B,D)の励磁信号の電気的位相が9
0度ずれているためである。従って、出力信号YはY=
ksin(ωt+φ)となる。ここで、kは定数であ
る。
【0039】リラクタンス変化の位相φは磁性体部65
の直線位置に所定の比例係数(又は関数)に従って比例
しているので、出力信号Yにおける基準信号sinωt
からの位相ずれφを測定することにより直線位置を検出
することができる。但し、位相ずれ量φが全角2πのと
き、直線位置は前述の距離Pに相当する。すなわち、出
力信号Yにおける電気的位相ずれ量φによれば、距離P
の範囲内でのアブソリュートな直線位置が検出できるの
である。この電気的位相ずれ量φを測定することによっ
て、距離Pの範囲内の直線位置を高い分解能で精度よく
割り出すことが可能となる。
【0040】なお、ロッド60における磁気目盛り部6
Sは磁性体部65と非磁性体部66に限らず、磁気抵抗
変化を生ぜしめることのできるその他の材質を用いても
よい。例えば、銅等のように導電率の高い材質と鉄等の
ように導電率の低い材質(非導電体でもよい)との組合
せ(導電率の異なる材質)により磁気目盛り部6Sを形
成し、渦電流損に応じた磁気抵抗変化を生ぜしめるよう
にしてもよい。その場合、鉄等のロッド60の表面に銅
メッキ等により良導電体のパターンを形成するようにし
てもよい。パターンの形状等は磁気抵抗の変化を効率よ
く生ぜしめるものであれば、いかなる形状のものでもよ
い。なお、ロッド60の直線運動をラックアンドピニオ
ンを用いて回転運動に変換し、そのピニオンの回転位置
を図2の回転位置センサで検出するようにしてもよい。
【0041】図2又は図4に示すような位相シフト型の
回転位置センサ又は直線位置センサの合成出力信号Y=
sin(ωt+φ)は絶対的な位相差信号として出力さ
れているので、ノイズの影響を受けにくいという特徴を
有する。また、図2の回転回転位置センサは、一回転の
範囲をアブソリュートに検出するものであるが、このよ
うなアブソリュートセンサを複数個組み合わせることに
よって多回転にわたってアブソリュート位置を検出する
ことができる。なお、上述の実施の形態では、位置セン
サ1が基準交流信号sinωt及びcosωtによって
励磁される場合について説明したが、これは位置センサ
1が2相駆動タイプのものだからである。従って、位置
センサ1が3相駆動タイプの場合には位置センサは基準
交流信号sinωt、sin(ωt+2π/3)及びs
in(ωt+4π/3)によって励磁されるので、移相
回路25を2個設け、基準交流信号sinωtをそれぞ
れの位相角にに応じて適宜位相してやればよい。また、
位置センサがこれ以上の多相で駆動されるタイプの場合
には同様に位相角を位相した信号で励磁してやればよ
い。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、センサ部と制御部を接
続するケーブルが長くなった場合でも、従来のセンサ部
と制御部をなんら変更することなく、安価な汎用ケーブ
ルによって長距離伝送を行うことができ、信号レベルの
減衰や外部雑音の悪影響を受けにくくなるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位置検出装置用付加装置を含む位置
検出装置の全体システムの構成を示す図である。
【図2】 図1の位置センサが回転型の場合の詳細構成
を示す図である。
【図3】 図2のような誘導型の位相シフト型回転位置
センサを用いる場合における位置変換器の詳細構成を示
す図である。
【図4】 図1の位置センサが直線型の場合の詳細構成
を示す図である。
【符号の説明】
1…位置センサ、2…センサ側アダプタ、3…変換器側
アダプタ、4…位置変換器、21…整流平滑回路、2
2,36…減衰器、23,37…差動増幅回路、24,
26…出力回路、25…移相回路、27,2A,31,
34…電圧増幅回路、28,2B,32,35…電力増
幅回路、29,33…位相反転回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相のずれた複数の交流信号によって励
    磁される第1及び第2の巻線部と、この巻線部に対して
    相対的に変位可能に設けられ、前記巻線部との間で磁気
    回路を形成し、前記巻線部との間の相対的位置関係に応
    じて前記磁気回路の磁気抵抗に変化を与える部材とを有
    し、前記巻線部が前記交流信号によって励磁されること
    によって前記相対的位置関係に対応した電気的位相ずれ
    を持った出力交流信号を発生する位相シフト型の位置セ
    ンサと、前記複数の交流信号のいずれか1つを出力し、
    前記出力交流信号を取り込み、それに基づいて前記部材
    の絶対位置データを出力する位置変換器とからなる位置
    検出装置と組合わせて使用する付加装置であって、 前記位置変換器から出力される交流信号を2系統に分割
    し、その1の系統の交流信号については電力増幅された
    ものを、他の系統の交流信号については振幅反転及び電
    力増幅されたものを、第1及び第2のケーブルを介して
    差動信号のかたちでセンサ側に伝送し、前記位置センサ
    側から第3及び第4のケーブルを介して伝送されてきた
    2系統の交流信号を差動で増幅・処理することによって
    生成された出力交流信号を前記位置変換器側に出力する
    変換器側アダプタと、 前記第1及び第2のケーブルを介して伝送されてきた2
    系統の交流信号を差動で増幅・処理し、これによって生
    成された交流信号を少なくとも2系統に分割し、その1
    の系統の交流信号をそのまま前記第1の巻線部の励磁用
    とし、他の系統の交流信号を位相シフトしたものを前記
    第2の巻線部の励磁用として前記位置センサに供給し、
    前記位置センサからの出力交流信号を2系統に分割し、
    一方の交流信号については電力増幅されたものを、他の
    系統の交流信号については振幅反転及び電力増幅された
    ものを、前記第3及び第4のケーブルを介して差動信号
    のかたちで前記変換器側アダプタへ伝送するセンサ側ア
    ダプタとを備えたことを特徴とする位置検出装置用付加
    装置。
  2. 【請求項2】 前記センサ側アダプタは前記第1及び第
    2のケーブルを介して伝送されてきた2系統の交流信号
    を整流平滑することによってこのセンサ側アダプタで使
    用する直流電源電圧を生成する整流平滑手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置用付加装
    置。
  3. 【請求項3】 前記センサ側アダプタは前記第1及び第
    2のケーブルを介して伝送されてきた2系統の交流信号
    を整流平滑することによってこのセンサ側アダプタで使
    用する直流電源電圧を生成する整流平滑手段と、この整
    流平滑手段によって得た直流電圧の中点の電位を生成す
    る手段とを有し、その中点の電位をセンサ側アダプタの
    回路動作の基準電位とすることを特徴とする請求項1に
    記載の位置検出装置用付加装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007271393A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 回転センサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007271393A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 回転センサ

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