JPH0989215A - 燃焼式ヒ−タ - Google Patents

燃焼式ヒ−タ

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JPH0989215A
JPH0989215A JP7267723A JP26772395A JPH0989215A JP H0989215 A JPH0989215 A JP H0989215A JP 7267723 A JP7267723 A JP 7267723A JP 26772395 A JP26772395 A JP 26772395A JP H0989215 A JPH0989215 A JP H0989215A
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JP
Japan
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combustion
fluid
fuel
flow rate
type heater
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JP7267723A
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Takashi Inoue
孝 井上
Hiroshi Okada
弘 岡田
Sadahisa Onimaru
貞久 鬼丸
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

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  • Spray-Type Burners (AREA)
  • Wick-Type Burners And Burners With Porous Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両等の暖房用燃焼式ヒ−タで定常燃焼の期
間の前後に気化燃料の再液化を抑えて白煙やにおいの発
生を低減することである。 【解決手段】 流体が流通する流体流路31を形成した
ハウジング1内に気化燃料を燃焼せしめてその燃焼熱で
上記流体をハウジング1壁を介して加熱するバ−ナ2
と、上記流体を熱媒体とする熱交換器34と上記流体流
路31間で上記流体を循環させる流体循環手段33と、
燃料供給手段5から供給される液体燃料を気化せしめて
上記燃焼に供する気化手段41、42とを備え、かつバ
−ナ2温度が十分ではないために、一旦気化した燃料が
上記バ−ナ2壁等で熱を奪われ再液化するおそれのある
定常燃焼の期間の前後に、バ−ナ2内の熱を奪う流体の
流量を定常燃焼の期間に循環する流体の流量より少量と
なるように、上記流体循環手段33を制御する流体循環
制御手段S1,S2を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の暖房等に用い
る燃焼式ヒ−タに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の室内暖房としては、エンジンの冷
却水を室内に設けた熱交換器に供給し、熱交換器におい
て室内空気と熱交換する方法が一般的であるが、寒冷地
等において、エンジンの冷却水温度が十分上昇するまで
の補助ヒ−タとしてエンジンの燃料の一部を燃焼し、室
内に設けた熱交換器への循環水を加熱する燃焼式ヒ−タ
が用いられている。
【0003】図7は上記燃焼式ヒ−タの一例を示すもの
で、ハウジング91内に燃焼が行われるバ−ナ92が配
設され、ハウジング91壁には排気口911が設けられ
ている。バ−ナ92を囲むハウジング91壁には供給水
流路931が形成されている。供給水流路931とウォ
−タ−ポンプ932と車室内に設けられている熱交換器
933とは供給水配管934で互いに接続し、バ−ナ9
2で発生する燃焼熱を熱交換器933に運ぶ供給水回路
を形成している。熱交換器933に近接して熱交換器9
33と熱交換した空気を車両の乗員に送るブロワ935
が設けられている。
【0004】上記バ−ナ92は火炎が形成される燃焼筒
921とこれに連通する混合筒922から構成されてい
る。混合筒922端部には供給される燃料を気化する気
化部材94が設けてあり、気化部材94の表面に燃料供
給管954の開口が接触している。燃料供給管954は
遮断弁953を介して燃料タンク951に設けた燃料ポ
ンプ952と配管955で接続している。気化部材94
に近接してグロ−プラグ97が設けられ、グロ−プラグ
97はこれに通電する電源99と制御装置98を介して
接続している。混合筒922の周壁には気化した燃料と
混合する空気を混合筒922内に導入する空気導入孔9
23が形成され、混合筒922と上記ハウジング91の
間の空間は空気供給路となっている。空気供給路はハウ
ジング91壁に設けた空気供給口912を介してエアポ
ンプ96と接続している。上記遮断弁953、エアポン
プ96、グロ−プラグ97等はこれ等を制御する上記制
御装置98と接続している。
【0005】上記燃焼式ヒ−タの燃焼開始時と燃焼停止
時の作動を、図8(A)、図8(B)のフロ−チャ−ト
と、図9のタイムチャ−トにより説明する。先ず、燃焼
開始時には、制御装置98に燃焼開始指令が入力する
(ステップ301)と、ウォ−タポンプ932を100
%出力で作動し(ステップ302)、循環水が供給され
る(図9(C))。次いで電源99がグロ−プラグ97
に通電し、グロ−プラグ97が気化部材94を予備加熱
する(ステップ303)。予備加熱時間が経過する(ス
テップ304)と、エアポンプ96が作動して(ステッ
プ305)空気が混合筒922内に供給される(図9
(B))。一方、燃料ポンプ952が作動して(ステッ
プ306)燃料が燃料タンク951から気化部材94に
供給され(図9(A))、気化部材94全体に燃料が拡
がる。気化部材94はグロ−プラグ97により加熱され
ているから、気化部材94全体に拡がった燃料の気化が
促進し、気化した燃料が混合筒922内に拡散する。混
合筒922内に供給された空気と燃料の混合ガス(以
下、混合ガスと記す)に着火し、混合筒922から燃焼
筒921に火炎が拡大し、バ−ナ92内温度が上昇する
(図9(D))。その後、グロ−プラグ通電時間が経過
する(ステップ307)と電源99がグロ−プラグ97
への給電を停止する(ステップ308)。以後、定常燃
焼となりバ−ナ92内温度が安定する(図9(D))。
【0006】燃焼停止時には、制御装置98に燃焼停止
指令が入力する(ステップ309)と、燃焼停止後の燃
焼ガスの排出等を行なうパ−ジ時間Tpをカウントする
タイマpのカウントを制御装置98が開始し(ステップ
310)、遮断弁953を閉じて燃料ポンプ952の作
動を停止し(ステップ311)燃料の供給を停止する
(図9(A))。これにより火勢は弱まり、定常燃焼の
状態から離れ、バ−ナ92内温度は下がる(図9
(D))。Tpはバ−ナ92内温度がほぼ常温に達する
時間に設定してある。同時にエアポンプ能力を最高にし
て(ステップ312)最大供給量の空気を供給し(図9
(B)(図例では燃焼停止指令が入力する直前も空気の
供給量は最大であり、燃焼停止指令が入力する前後で一
定である))、バ−ナ92内を冷却する。バ−ナ92内
温度がほぼ常温に達し(図9(D))、上記タイマpが
Tpをカウントする(ステップ313)と、エアポンプ
96を停止して(ステップ314)エア供給量を0にし
(図9(B))、ウォ−タポンプ932を停止し(ステ
ップ315)、循環水の循環が停止する(図9
(C))。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記燃焼式
ヒ−タでは定常燃焼の前後に気化部材で気化した燃料が
再液化して排気口から白煙やにおいが発生することがあ
り、排気エッミッションが悪化するおそれもあった。ま
た、燃料を高温触媒で無炎燃焼する触媒燃焼式の燃焼式
ヒ−タでは、触媒が活性温度に達するのに時間がかか
り、燃焼の開始が遅いという問題点があった。
【0008】そこで、本発明は定常燃焼の前後に、排気
口から発生する白煙やにおいを低減するとともに排気エ
ミッションを低減することのできる燃焼式ヒ−タを提供
することを目的とする。また、本発明の別の目的は、速
やかに燃焼を開始することのできる触媒燃焼式の燃焼式
ヒ−タを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成の燃
焼式ヒ−タは、定常燃焼に到る前に気化した燃料が熱を
奪われ再液化するのを抑えて白煙やにおいを低減すべ
く、図1に示すように流体が流通する流体流路31を形
成したハウジング1と、該ハウジング1内に設けられ、
気化燃料を燃焼せしめて、その燃焼熱で上記流体をハウ
ジング1壁を介して加熱する燃焼手段2と、上記流体を
熱媒体とする熱交換器34と、上記流体を熱交換器34
と上記流体流路31間で循環させる流体循環手段33
と、液体燃料を気化せしめて上記燃焼に供される気化燃
料となす気化手段41,42と、該気化手段41,42
に液体燃料を供給する燃料供給手段5と、上記燃焼手段
2で燃焼が開始する前に上記気化手段41,42を予備
加熱する予備加熱手段71と、気化した燃料と混合され
る空気を供給する空気供給手段6と、上記燃焼手段2で
の燃焼が定常燃焼に到るまでの期間に流体循環手段33
が循環せしめる流体の流量を、上記定常燃焼の期間に循
環せしめる流体の流量より少量となるように上記流体循
環手段33を制御する流体循環制御手段S1とを具備す
る(請求項1)。
【0010】燃料の供給を開始した後に気化した燃料が
熱を奪われ再液化するのを抑えて白煙やにおいを低減す
べく、上記流体循環制御手段S1は、上記燃料供給手段
5による燃料の供給開始から上記燃焼手段2での燃焼が
定常燃焼に到るまでの期間に循環せしめる流体の流量
を、上記定常燃焼の期間に循環せしめる流体の流量より
少量となるように設定する(請求項2)。
【0011】気化手段41,42に残留した燃料であっ
て、予備加熱手段71による加熱で気化した燃料が、熱
を奪われ再液化するのを抑えて白煙やにおいを低減すべ
く、上記流体循環制御手段S1は、上記予備加熱手段7
1による予備加熱開始から上記燃焼手段2での燃焼が定
常燃焼に到るまでの期間に循環せしめる流体の流量を、
上記定常燃焼の期間に循環せしめる流体の流量より少量
となるように設定する(請求項3)。
【0012】予備加熱手段71による加熱の開始後や燃
料供給手段5による燃料の供給開始後に気化した燃料が
熱を奪われ再液化するのを抑えるべく、上記流体循環制
御手段S1は、装置の作動の開始を指示する作動開始指
令の受信時から上記燃焼手段2での燃焼が定常燃焼に到
るまでの期間に循環せしめる流体の流量を、上記定常燃
焼の期間に循環せしめる流体の流量より少量となるよう
に設定する(請求項4)。
【0013】図4に示すように燃焼手段は触媒燃焼器8
とする(請求項5)。
【0014】本発明の第2の構成の燃焼式ヒ−タは、消
火時に気化した燃料が再液化するのを抑えて白煙やにお
いを低減すべく、図1に示すように流体が流通する流体
流路31を形成したハウジング1と、該ハウジング1内
に設けられ、気化燃料を燃焼せしめて、その燃焼熱で上
記流体をハウジング1壁を介して加熱する燃焼手段2
と、上記流体を熱媒体とする熱交換器34と、上記流体
を熱交換器34と上記流体流路31間で循環させる流体
循環手段33と、液体燃料を気化せしめて上記燃焼に供
される気化燃料となす気化手段41,42と、該気化手
段41,42に液体燃料を供給する燃料供給手段5と、
上記燃焼手段2で燃焼が開始する前に上記気化手段4
1,42を予備加熱する予備加熱手段71と、気化した
燃料と混合される空気を供給する空気供給手段6と、消
火時に燃料供給手段が燃料の供給を停止または減少する
と流体循環手段33が循環せしめる流体の流量を、上記
定常燃焼の期間に循環せしめる流体の流量より少量とな
るように、上記流体循環手段33を制御する流体循環制
御手段S2とを具備する(請求項6)。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)本発明の燃焼式ヒ−タを図1に示す。
ハウジング1内に燃焼手段たるバ−ナ2が配設してあ
る。バ−ナ2は両端が開口した円筒形の燃焼筒21と、
燃焼筒21と穴の開いた仕切板26を介して接続する混
合筒22とで構成してある。混合筒22は上記ハウジン
グ1に嵌入してある。
【0016】燃焼筒21を囲むようにハウジング1壁内
には流体流路たる循環水流路31が形成してある。ハウ
ジング1下壁には循環水流路31の流入口32が設けて
あり、流体循環手段たるウォ−タ−ポンプ33と接続し
ている。ハウジング1上壁には循環水流路31の流出口
35が設けてあり、流出口35は車室内に設けた熱交換
器34と接続している。また熱交換器34とウォ−タ−
ポンプ33とは接続してあり、循環水流路31を流れる
流体たる循環水は、燃焼筒21から噴き出す高温ガスの
熱をハウジング1壁を介して受熱し、ウォ−タ−ポンプ
33の作動により熱交換器34に運ばれ、再び循環水流
路31に戻るようになっている。熱交換器34に近接し
て熱交換器34で熱交換する空気を乗員側に送るブロワ
36が設けてある。ウォ−タポンプ33には制御装置S
を介して電源Bが接続してある。制御装置Sは流体循環
制御手段S1,S2をなしており、ウォ−タポンプ33
に印加する電圧を変化させて、ウォ−タポンプ33が循
環せしめる循環水の流量を変えるようになっている。
【0017】混合筒22は内外二重筒23、24で構成
してある。内筒24は燃焼筒21側の端面が閉鎖し、他
方の端面が開口している。内筒24の周壁には空気を外
筒23と内筒24の間の空間27(以下、混合筒内とい
う)に導入するスリット形状の燃焼空気導入孔25が対
称な位置に6か所形成してある。内筒24の上記他方の
開口端面と連通してハウジング1壁に空気供給路12が
形成してある。空気供給路12の一端はハウジング1の
下部に到り、空気供給口13となっている。空気供給口
13は空気供給手段たるエアポンプ6と連通している。
エアポンプ6には制御装置Sが結線してあり、エアポン
プ6の作動を制御するようになっている。
【0018】混合筒22を構成する外筒23とハウジン
グ1とを貫通して予備加熱手段たる棒状のグロ−プラグ
71が設けてあり、その先端部は混合筒22内に達して
いる。グロ−プラグ71は、制御装置Sを介して電源B
と結線してある。グロ−プラグ71の周囲にはグロ−プ
ラグ71に近接して板状のセラミック繊維を円筒状に成
形した気化手段たる第1の気化部材41が配設してあ
る。第1の気化部材41と同一の材質で円筒状に成形し
た気化手段たる第2の気化部材42が上記外筒23の内
周に接合してある。上記第1の気化部材41の外筒23
側は第2の気化部材42と連続するようにしてある。第
1の気化部材41に燃料供給管54の一端の開口が接触
し、燃料供給管54の他端の開口が遮断弁53を介して
燃料タンク51に設けた燃料ポンプ52と配管55で接
続してあり、これらが燃料供給手段5を構成している。
遮断弁53、燃料ポンプ52には制御装置Sが結線して
あり、遮断弁53、燃料ポンプ52の作動を制御するよ
うになっている。
【0019】上記燃焼式ヒ−タの作動を図2(A)、図
2(B)のフロ−チャ−トと図3(A)、図3(B)、
図3(C)、図3(D)のタイムチャ−トにより説明す
る。制御装置Sに作動開始指令たる燃焼開始指令が入力
する(ステップ101)と、先ず電源Bがウォ−タポン
プ33に定常運転時の30%の電圧を印加し、ウォ−タ
ポンプ33が30%出力で作動し(ステップ102)、
循環水がハウジング1壁に形成した循環水流路31と熱
交換器34の間を、定常燃焼時より少ない流量で流通す
る(図3(C))。次いで電源Bがグロ−プラグ71に
通電し(ステップ103)、グロ−プラグ71が気化部
材41、42を予備加熱する。予備加熱時間が経過する
(ステップ104)と、燃焼立ち上がり時間T1をカウ
ントするタイマ1のカウントを制御装置Sが開始する
(ステップ105)。燃焼立ち上がり時間T1はバ−ナ
2内温度が上昇してほぼ安定する定常燃焼に到るまでの
時間で、予め実験的に得た時間である。エアポンプ6が
100%出力で作動し(ステップ106)、空気が空気
供給口13から空気供給路12、空気導入口25を経て
混合筒22内に供給される(図3(B))。一方、燃料
ポンプ52が100%出力で作動し(ステップ10
7)、燃料が燃料タンク51から第1の気化部材41に
供給され(図3(A))、第1の気化部材41から更に
第2の気化部材42に燃料が拡がる。気化部材41,4
2はグロ−プラグ71により予備加熱されているから気
化部材41,42全体に拡がった燃料が効率よく気化
し、気化した燃料が混合筒22内に拡散する。
【0020】混合筒22内に拡散した燃料と空気の混合
ガスをグロ−プラグ71で着火し、燃焼が開始する。着
火後は火炎からの輻射熱で第2の気化部材42が昇温し
て燃料の気化がさらに促進し、火勢は拡大する。そして
グロ−プラグ71の通電時間が経過する(ステップ10
8)と、グロ−プラグ71への給電が停止する(ステッ
プ109)。その後、タイマ1がT1をカウントし(ス
テップ110)、燃焼が安定し定常燃焼に移行すると、
電源Bがウォ−タポンプ33に最大電圧を印加し(ステ
ップ111)、循環水の流量が増加する(図3
(C))。グロ−プラグ71が予備加熱を開始してから
燃焼が定常燃焼に到るまでは、ウォ−タポンプ33によ
り循環せしめられる循環水は少ないから、ハウジング1
壁を介して循環水により奪われる熱は極く僅かであり、
バ−ナ2内温度は速やかに上昇する。このため気化した
燃料のうち混合筒22壁等で接触しても殆ど再液化する
ことはない。定常燃焼に移行後は、燃焼熱は大量で、こ
の大量の燃焼熱を増量した循環水が効率よくハウジング
1壁を介して奪う。循環水をウォ−タポンプ33が熱交
換器34に輸送し、熱交換器34で循環水と熱交換した
空気をブロア36が乗員側に送る。
【0021】上記燃焼式ヒ−タの停止時には、燃焼停止
指令が制御装置Sに入力する(ステップ112)と制御
装置Sがパ−ジ時間Tp をカウントするタイマpのカウ
ントを開始する(ステップ113)とともに、遮断弁5
3を閉じて(ステップ114)燃料の供給を停止する
(図3(A))。これにより火勢は弱くなりバ−ナ2内
温度が下がりはじめ、定常燃焼の状態から離れる。次い
でエアポンプ6を100%出力で作動させ(ステップ1
15)最大供給量の空気を供給する(図3(B)(図例
では燃焼停止指令が入力する直前のエアポンプ出力も最
大であり、燃焼停止指令が入力する前後で一定であ
る))。そして制御装置Sが停止準備時間T2をカウン
トするタイマ2のカウントを開始する(ステップ11
6)とともにウォ−タポンプ33に印加する電圧を定常
燃焼時の30%に下げ、ウォ−タポンプ33が30%出
力で作動し(ステップ117)、循環水の流量は再び定
常燃焼時より少量となる(図3(C))。しかして定常
燃焼の状態から離れた後の残熱のうち、循環水により奪
われる熱は少なく抑えられ、バ−ナ2内温度はゆっくり
と下降する(図3(D))。このため気化した燃料は混
合筒22壁等で接触しても殆ど再液化することなくエア
ポンプ6により供給される大量のパ−ジ用空気により排
気口11から排出する。T2は未燃焼の気化燃料が殆ど
排出される時間で、予め実験的に得た設定値である。
【0022】タイマ2が停止準備時間T2をカウントす
る(ステップ118)と、再びウォ−タポンプ33に印
加する電圧を最大にしてウォ−タポンプ33が再び10
0%出力で作動し(ステップ119)、循環水の流量が
増加する(図3(C))。しかして残熱は循環水に奪わ
れ、バ−ナ2内温度は速やかに常温に達する(図3
(D))。そしてタイマpがTp をカウントする(ステ
ップ120)と、エアポンプ6の作動を停止し(ステッ
プ121)、パ−ジ用空気の供給が停止する(図3
(B))。次いでウォ−タポンプ33への電圧の印加を
遮断してウォ−タポンプ33が作動を停止し(ステップ
122)、循環水の流通が停止する。これで燃焼式ヒ−
タの作動が完全に停止する。
【0023】図3(D)に示した上記燃焼式ヒ−タのバ
−ナ内温度変化を、図8(D)に示した従来の燃焼式ヒ
−タのバ−ナ内温度変化と比較する。図8(D)中のT
1,T2は温度変化の比較の便宜にそれぞれ上記燃焼立
ち上がり時間、上記停止準備時間を示している。本発明
の燃焼式ヒ−タは、予備加熱時間、燃焼立ち上がり時間
における循環水の流量を定常燃焼時よりも少なくするこ
とにより、循環水により奪われる熱の量を抑制するから
バ−ナ内温度がほぼ安定する定常燃焼に到るまでの昇温
速度が速い。したがって混合筒22壁等に接触し再液化
する燃料を極く僅かにすることができる。また、燃料の
供給停止後に火勢が弱まる過程で循環水の流量を定常燃
焼時よりも少なくすることにより、循環水により奪われ
る熱の量を抑制するから、温度の下降速度が遅い。した
がって混合筒22壁等に接触し気化した燃料が再液化す
るのは極く僅かにすることができる。なお、消火時に、
燃料の供給量を連続的または段階的に減少しながら燃焼
が停止するようになっている燃焼式ヒ−タの場合には、
消火時に燃料の供給量が減少するときに、循環水の流量
を定常燃焼の期間に循環せしめる流体の流量より少量と
なるようにしてもよい。
【0024】(第2実施形態)本発明の別の燃焼式ヒ−
タを説明する。火炎燃焼式の燃焼手段に代えて触媒燃焼
式の燃焼手段としたもので、相違点を中心に説明する。
【0025】図4においてハウジング1内に配設された
燃焼手段たる触媒燃焼器8は、両端が開口した円筒形の
燃焼筒81と、燃焼筒81と連通する有底の混合筒83
とで構成してある。燃焼筒81内には触媒82が配設し
てある。触媒82の混合筒83側には複数の棒状ヒ−タ
72が並設してあり、触媒82を予備加熱する触媒予熱
器をなしている。棒状ヒ−タ72は制御装置Sを介して
電源Bから給電するようになっている。燃焼筒81と対
向して、循環水流路31が形成されたハウジング1壁の
内周には複数のフィン15が形成してあり、ハウジング
1内周の受熱面積を大きくしている。
【0026】ハウジング1壁と混合筒83周壁との間に
は空間が形成してあり、空気供給路14をなしている。
混合筒83の周壁には、スリット形状の燃焼空気導入孔
84が対称な位置に6か所形成してあり、空気供給路1
4から空気を混合筒83内に導入するようになってい
る。ハウジング1の下部には空気供給路14と連通する
空気供給口13が設けてある。
【0027】混合筒83の底部側には燃料気化器43が
設けてある。燃料気化器43は燃料を気化せしめる気化
部材にヒ−タを埋め込んだもので、ヒ−タには制御装置
Sを介して電源Bから給電し、気化部材を加熱するよう
になっている。ハウジング1壁と混合筒83壁とを貫通
して燃料供給管54が貫通し、その一端は気化器43の
表面に接触している。燃料供給管54の他端は遮断弁5
3を介して燃料タンク51に設けた燃料ポンプ52と配
管55で接続してあり、これらが燃料供給手段5を構成
している。遮断弁53と燃料ポンプ52とは制御装置S
と結線してある。
【0028】上記燃焼式ヒ−タの作動を図5のフロ−チ
ャ−トと図6(A)、図6(B)、図6(C)、図6
(D)のタイムチャ−トにより説明する。制御装置Sに
燃焼開始指令が入力する(ステップ201)と、先ず電
源Bがウォ−タポンプ33に定常運転時の30%の電圧
を印加してウォ−タポンプ33が30%出力で作動し
(ステップ202)、循環水がハウジング1壁に形成し
た循環水流路31と熱交換器34の間を、定常燃焼時よ
り少ない流量で流通する(図6(C))。次いで電源B
が棒状ヒ−タ72に通電し(ステップ203)、触媒8
2を加熱する。同時に電源Bが燃料気化器43に通電し
(ステップ204)、その温度が上昇する。触媒82温
度が活性温度に達し(ステップ205)、かつ燃料気化
器43温度が気化可能温度に達する(ステップ206)
と、棒状ヒ−タ72への通電を停止する(ステップ20
7)。そして制御装置Sが燃焼立ち上がり時間T1をカ
ウントするタイマ1のカウントを開始する(ステップ2
08)。燃焼立ち上がり時間T1は触媒82内温度が上
昇してほぼ安定する定常燃焼に到るまでの時間で、予め
実験的に得た時間である。エアポンプ6が作動し(ステ
ップ209)、空気が空気供給口13から空気供給路1
4、空気導入口84を経て混合筒83内に供給される
(図6(B))。一方、燃料ポンプ52が作動して(ス
テップ210)、燃料が燃料タンク51から燃料気化器
43に供給される(図6(A))。燃料気化器43は予
備加熱されているから気化部材に拡がった燃料の気化が
促進し、気化した燃料が混合筒83内に拡散する。
【0029】混合筒83内に拡散した燃料と空気の混合
ガスは燃焼筒81内に到り、触媒82の酸化作用で無炎
燃焼する。タイマ1がT1をカウントし(ステップ21
1)燃焼が安定すると、電源Bがウォ−タポンプ33に
定常燃焼時の電圧を印加し(ステップ212)、循環水
の流量が増加する(図6(C))。燃料気化器43が予
備加熱を開始してから燃焼が定常燃焼に到るまでは、ウ
ォ−タポンプ33により循環せしめられる循環水は少な
いから、ハウジング1壁を介して循環水により奪われる
熱は極く僅かであり、触媒82内温度(図6(D))、
混合筒83温度等は速やかに上昇する。このため触媒8
2内温度が速やかに活性温度に達し、燃焼指令開始から
短い時間で燃焼が開始する。また気化した燃料のうち混
合筒83壁等で接触しても殆ど再液化することはない。
定常燃焼に移行後は、燃焼熱は大量で、この大量の燃焼
熱を増加した循環水が効率よくハウジング1壁を介して
奪う。この循環水をウォ−タポンプ33が熱交換器34
に輸送し、熱交換器34で循環水と熱交換した空気をブ
ロア36が乗員側に送る。
【0030】なお、上記各実施形態では、定常燃焼前後
の期間に循環水の流量を定常燃焼時の30%としたが必
ずしもこれに限定されるものではないし、定常燃焼の前
後で流量を違うものにしてもよい。また、常に一定であ
る必要はなく、例えば単調増加するようにしても本発明
の主旨に反しない限り任意である。
【0031】上記各実施形態では気化部材の予備加熱開
始から定常燃焼に到るまで、循環水の流量を定常燃焼時
よりも少量としたが、気化部材の残留燃料が極く微量で
残留燃料の気化が極く微量であれば、気化部材の予備加
熱終了後から定常燃焼に到るまでの期間にのみ循環水の
流量を定常燃焼時よりも少量とすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の燃焼式ヒ−タに
よれば、定常燃焼の前後に循環水の流量を定常燃焼時よ
りも少量とすることにより燃焼式ヒ−タの定常燃焼の期
間の前後に排気口から発生する白煙やにおいを低減する
とともに排気エミッションの発生を低減することができ
る。また触媒燃焼式の燃焼式ヒ−タでは速やかに燃焼を
開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼式ヒ−タの縦断面図である。
【図2】(A)は本発明の燃焼式ヒ−タの起動時の作動
を示すフロ−チャ−トであり、(B)は本発明の燃焼式
ヒ−タの停止時の作動を示すフロ−チャ−トである。
【図3】(A)、(B)、(C)、(D)は本発明の燃
焼式ヒ−タの作動を示す第1、第2、第3、第4のタイ
ムチャ−トである。
【図4】本発明の別の燃焼式ヒ−タの縦断面図である。
【図5】本発明の別の燃焼式ヒ−タの作動を示すフロ−
チャ−トである。
【図6】(A)、(B)、(C)、(D)は本発明の別
の燃焼式ヒ−タの作動を示す第1、第2、第3、第4の
タイムチャ−トである。
【図7】従来の燃焼式ヒ−タの縦断面図である。
【図8】(A)は従来の一の燃焼式ヒ−タの起動時の作
動を示すフロ−チャ−トであり、(B)は上記燃焼式ヒ
−タの停止時の作動を示すフロ−チャ−トである。
【図9】(A)、(B)、(C)、(D)は従来の燃焼
式ヒ−タの作動を示す第1、第2、第3、第4のタイム
チャ−トである。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 バ−ナ(燃焼手段) 31 循環水流路(流体流路) 41 第1の気化部材(気化手段) 42 第2の気化部材(気化手段) 5 燃料供給手段 6 エアポンプ(空気供給手段) 71 グロ−プラグ(予備加熱手段) 43 気化器(気化手段、予備加熱手段) 8 触媒燃焼器 S1,S2 流体循環制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が流通する流体流路を形成したハウ
    ジングと、該ハウジング内に設けられ、気化燃料を燃焼
    せしめて、その燃焼熱で上記流体をハウジング壁を介し
    て加熱する燃焼手段と、上記流体を熱媒体とする熱交換
    器と、上記流体を熱交換器と上記流体流路間で循環させ
    る流体循環手段と、液体燃料を気化せしめて上記燃焼に
    供される気化燃料となす気化手段と、該気化手段に液体
    燃料を供給する燃料供給手段と、上記燃焼手段で燃焼が
    開始する前に上記気化手段を予備加熱する予備加熱手段
    と、気化した燃料と混合される空気を供給する空気供給
    手段とを具備する燃焼式ヒ−タにおいて、燃焼手段での
    燃焼が定常燃焼に到るまでの期間に流体循環手段が循環
    せしめる流体の流量を、上記定常燃焼の期間に循環せし
    める流体の流量より少量となるように、上記流体循環手
    段を制御する流体循環制御手段を設けることを特徴とす
    る燃焼式ヒ−タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃焼式ヒ−タにおいて、
    上記流体循環制御手段を、上記燃料供給手段による燃料
    の供給開始から上記燃焼手段での燃焼が定常燃焼に到る
    までの期間に循環せしめる流体の流量を、上記定常燃焼
    の期間に循環せしめる流体の流量より少量となるように
    設定した燃焼式ヒ−タ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の燃焼式ヒ−タにおいて、
    上記流体循環制御手段を、上記予備加熱手段による予備
    加熱開始から上記燃焼手段での燃焼が定常燃焼に到るま
    での期間に循環せしめる流体の流量を、上記定常燃焼の
    期間に循環せしめる流体の流量より少量となるように設
    定した燃焼式ヒ−タ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の燃焼式ヒ−タにおいて、
    上記流体循環制御手段を、装置の作動の開始を指示する
    作動開始指令の受信時から上記燃焼手段での燃焼が定常
    燃焼に到るまでの期間に循環せしめる流体の流量を、上
    記定常燃焼の期間に循環せしめる流体の流量より少量と
    なるように設定した燃焼式ヒ−タ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4何れか1つに記載の燃
    焼式ヒ−タにおいて、上記燃焼手段を触媒燃焼器とした
    燃焼式ヒ−タ。
  6. 【請求項6】 流体が流通する流体流路を形成したハウ
    ジングと、該ハウジング内に設けられ、気化燃料を燃焼
    せしめて、その燃焼熱で上記流体をハウジング壁を介し
    て加熱する燃焼手段と、上記流体を熱媒体とする熱交換
    器と、上記流体を熱交換器と上記流体流路間で循環させ
    る流体循環手段と、液体燃料を気化せしめて上記燃焼に
    供される気化燃料となす気化手段と、該気化手段に液体
    燃料を供給する燃料供給手段と、上記燃焼手段で燃焼が
    開始する前に上記気化手段を予備加熱する予備加熱手段
    と、気化した燃料と混合される空気を供給する空気供給
    手段とを具備する燃焼式ヒ−タにおいて、消火時に燃料
    供給手段が燃料の供給を停止または減少すると、流体循
    環手段が循環せしめる流体の流量を、上記定常燃焼の期
    間に循環せしめる流体の流量より少量となるように、上
    記流体循環手段を制御する流体循環制御手段を設けるこ
    とを特徴とする燃焼式ヒ−タ。
JP7267723A 1995-09-21 1995-09-21 燃焼式ヒ−タ Withdrawn JPH0989215A (ja)

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