JPH0989109A - 機械要素としての保護カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付部の変形と形状復元性良好にし、取り付
けが容易であり、しかも、確実な取付状態を維持するこ
とができる機械要素としての保護カバーを得る。 【構成】 保護カバー１は、ゴムまたはプラスチックの
エラストマー製である。保護カバー１は、伸縮自在の保
護筒部３の少なくとも一端に伸縮部材２に固定する取付
部４を有する。取付部４の内側に突条７を形成する。突
条７の保護筒部３側の位置に膨出部９を形成する。取付
部４の外側に突条７に対応する環状溝８を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種機械器具、屋
内外装備品、家具などにおける機械要素としての伸縮ま
たは屈曲する部材に取り付けて、少なくともその伸縮機
構部を覆って保護する機械要素としての保護カバーに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、機械要素としての伸縮または屈曲
する部材に取り付けて少なくともその機構部を覆う保護
カバーとしては、種々のものがあるが、その取付部の構
造は、図４に示すように、保護筒部ａの端部ｂが肉厚形
状となっており、機構部ｃの保護カバー取付部ｄに厚肉
形状の端部ｂを強く押し込むことによって取り付けるも
のであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、保護カバー
の取り付けに際しては、その厚肉形状の端部ｂの変形を
伴うので、取り付けにくいうえ、厚肉形状の部分を拡開
状に無理に変形させて取り付けるので、取付後に取付部
の形状が元に戻らす、取付状態が不完全になりがちであ
ることが指摘されていた。

【０００４】そこで、本発明は、このような問題点の解
消を図るものであって、取付部の内側に突条を形成し、
さらに突条の保護筒部側の位置には機構部を係止する膨
出部を形成するとともに、取付部の外側に突条に対応す
る環状溝を形成したことにより、取付部の変形と復元性
良好にし、取り付けが容易であり、しかも、確実に取付
状態を維持することができる機械要素としての保護カバ
ーを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る伸縮部材の保護カバーは、機械要素とし
ての伸縮または屈曲する部材に取り付けて少なくともそ
の機構部を覆う保護カバーであって、機構部を覆う保護
筒部の少なくとも一端に伸縮または屈曲する部材の取付
部を有し、上記取付部の内側に突条を形成し、さらに突
条の保護筒部の一には機構部を軽視する膨出部を形成す
るとともに、取付部の外側に突条に対応する環状溝を形
成してなることを特徴とするものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１ないし図３は、本発明に係る
機械要素としての保護カバーとして、伸縮部材の保護カ
バーを例示している。図１は縦断面図、図２は図１の一
部の拡大断面図、図３は保護カバーの一部の拡大断面図
である。なお、本発明に係る機械要素としての保護カバ
ーは、伸縮部材の保護カバーに限定されるものではな
い。

【０００７】図１において、１は保護カバーであり、２
は伸縮部材である。保護カバー１は、ゴムまたはプラス
チックのエラストマーで構成され、３は蛇腹状で伸縮自
在の保護筒部、４は取付部である。５は伸縮部材２の伸
縮機構部、６は保護カバー装着部である。なお、図示の
ものは、保護カバー１の両端に取付部４を有するが、取
付部４は一端側にのみ設けてもよい。また、図示してい
ないが屈曲した部材に用いてもよい。

【０００８】上記保護カバー１の取付部４は、その内側
に環状の膨出部９を形成するとともに、取付部４の外側
に突条７に対応する環状溝８を形成してなる構成を有し
ている。また、膨出部９は、保護カバー１の取付部４を
伸縮部材２の保護カバー１の装着部６に挿入しやすく係
止するように曲面形状に形成されている。なお、図示し
たように環状溝８は、膨出部９を拡開状に変形しやす
く、しかも形状の復元性がよいように、溝の開口部を狭
くし、かつ溝内を広くした形状に形成してもよい。ま
た、膨出部７は、保護カバー１の取付部４を伸縮部材２
の保護カバー１の装着部６に挿入しやすいように曲面形
状に形成されている。

【０００９】以上のように構成された保護カバー１は、
取付部４の内側に突条７を形成するとともに、取付部４
の外側に突条７に対応する環状溝８を形成しているの
で、取付部４の変形と形状復元性が良好である。このた
め、保護カバー１を伸縮部材２に容易に取り付けること
ができ、しかも、取付後は確実に取付状態が維持され
る。

【００１０】

【発明の効果】本発明によれば、取付部の内側に突条を
形成し、さらに突条の保護筒部側の位置には機構部を係
止する膨出部を形成するとともに、取付部の外側に突条
に対応する環状溝を形成したことにより、取付部の変形
と復元性を良好にして、取り付けが容易であり、しか
も、確実に取付状態を維持することができる効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】機械要素の一例として伸縮部材に実施した本発
明に係る機械要素としての保護カバーの取付状態を示す
縦断面図である。

【図２】図１の一部の拡大断面図である。

【図３】保護カバーの取付部の一部を拡大して示す断面
図である。

【図４】従来の保護カバーを示す一部の断面図である。

【符号の説明】

１ 保護カバー ２ 伸縮部材 ３ 保護筒部 ４ 取付部 ５ 伸縮機構部 ６ 保護カバー装着部 ７ 突条 ８ 環状溝 ９ 膨出部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機械要素としての伸縮または屈曲する部
   材に取り付けて少なくともその機構部を覆う保護カバー
   であって、機構部を覆う保護筒部の少なくとも一端に伸
   縮または屈曲する部材の取付部を有し、上記取付部の内
   側に突条を形成し、さらに突条の保護筒部の一には機構
   部を軽視する膨出部を形成するとともに、取付部の外側
   に突条に対応する環状溝を形成してなることを特徴とす
   る機械要素としての保護カバー。