JPH0988933A - 自転車用ケーブルのワイヤ固定板 - Google Patents
自転車用ケーブルのワイヤ固定板Info
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- JPH0988933A JPH0988933A JP7270631A JP27063195A JPH0988933A JP H0988933 A JPH0988933 A JP H0988933A JP 7270631 A JP7270631 A JP 7270631A JP 27063195 A JP27063195 A JP 27063195A JP H0988933 A JPH0988933 A JP H0988933A
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- wire
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62M—RIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
- B62M25/00—Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62J—CYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
- B62J11/00—Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps
- B62J11/10—Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps for mechanical cables, hoses, pipes or electric wires, e.g. cable guides
- B62J11/13—Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps for mechanical cables, hoses, pipes or electric wires, e.g. cable guides specially adapted for mechanical cables
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C1/00—Flexible shafts; Mechanical means for transmitting movement in a flexible sheathing
- F16C1/10—Means for transmitting linear movement in a flexible sheathing, e.g. "Bowden-mechanisms"
- F16C1/12—Arrangements for transmitting movement to or from the flexible member
- F16C1/14—Construction of the end-piece of the flexible member; Attachment thereof to the flexible member
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Abstract
(57)【要約】
【目的】等方的に強力な固着力が得られ軽量であるこ
と。 【構成】アルミ合金製のワイヤ固定板１１である環状の
円板のインナーケーブル９に接する面にインナーケーブ
ルとの滑りを防止するために中止から見て等方的に同心
円状、放射線状の凹凸模様が形成され、等方的に分布し
連続な突起・突条を形成する凹凸模様でディレーラワイ
ヤを楔効果により強固にリンク部分に固着し、固着力は
ボルトまわりの回転角度位置に関係せずに同一の締付力
が得られる。
と。 【構成】アルミ合金製のワイヤ固定板１１である環状の
円板のインナーケーブル９に接する面にインナーケーブ
ルとの滑りを防止するために中止から見て等方的に同心
円状、放射線状の凹凸模様が形成され、等方的に分布し
連続な突起・突条を形成する凹凸模様でディレーラワイ
ヤを楔効果により強固にリンク部分に固着し、固着力は
ボルトまわりの回転角度位置に関係せずに同一の締付力
が得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用ケーブル
のワイヤ固定板に関する。更に詳しくは、アルミ合金等
の軽合金製のボディを持った自転車において、ケーブル
のインナーケーブルを自転車の必要な部品に固定すると
きに使用される自転車用ケーブルのワイヤ固定板に関す
る。
のワイヤ固定板に関する。更に詳しくは、アルミ合金等
の軽合金製のボディを持った自転車において、ケーブル
のインナーケーブルを自転車の必要な部品に固定すると
きに使用される自転車用ケーブルのワイヤ固定板に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】例えば、フロントディレーラーを駆動す
るデイレーラーワイヤのインナーケーブルは、ボルトで
その構成部品である右リンクに固定される。このときイ
ンナーケーブルは、座金状のワイヤ固定板（ワイヤ押さ
え座金とも呼ばれている。）で押さえて固定される。こ
のインナーケーブルとワイヤ固定板で固定されたとき、
インナーケーブが強い張力で滑ることがある。
るデイレーラーワイヤのインナーケーブルは、ボルトで
その構成部品である右リンクに固定される。このときイ
ンナーケーブルは、座金状のワイヤ固定板（ワイヤ押さ
え座金とも呼ばれている。）で押さえて固定される。こ
のインナーケーブルとワイヤ固定板で固定されたとき、
インナーケーブが強い張力で滑ることがある。
【０００３】すなわち、インナーケーブルとワイヤ固定
板との間でクランプ力の不足をきたすことがあった。こ
のためにワイヤ固定板に突起を設け、その突起をインナ
ーケーブルに食い込ませてクランプを強固にするもの、
右リンクのインナーケーブルが固定される位置にＶ溝を
設けたものも知られている。一方、自転車を軽量化しよ
うとする要請があり、可能な限り軽くて強い材料に換え
てこの要請に答えようとする努力が行われている。
板との間でクランプ力の不足をきたすことがあった。こ
のためにワイヤ固定板に突起を設け、その突起をインナ
ーケーブルに食い込ませてクランプを強固にするもの、
右リンクのインナーケーブルが固定される位置にＶ溝を
設けたものも知られている。一方、自転車を軽量化しよ
うとする要請があり、可能な限り軽くて強い材料に換え
てこの要請に答えようとする努力が行われている。
【０００４】しかしながら、ワイヤ固定板を軽量化のた
めにアルミ合金を使用すると前記したようにインナーケ
ーブルが滑る傾向が強い。また、従来のワイヤ固定板は
ボルトでインナーケーブルを固定するとき連れ回り回転
するので、回転止め用のストッパなどが一体に設けられ
ていることが多い。この場合、組立のときワイヤ固定板
の固定方向を注意しながら組み立てる必要があり、煩わ
しいという問題がある。
めにアルミ合金を使用すると前記したようにインナーケ
ーブルが滑る傾向が強い。また、従来のワイヤ固定板は
ボルトでインナーケーブルを固定するとき連れ回り回転
するので、回転止め用のストッパなどが一体に設けられ
ていることが多い。この場合、組立のときワイヤ固定板
の固定方向を注意しながら組み立てる必要があり、煩わ
しいという問題がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
技術背景のもとになされたものであり、下記目的を達成
する。
技術背景のもとになされたものであり、下記目的を達成
する。
【０００６】本発明の目的は、強力な固着力が得られる
自転車用のケーブルのワイヤ固定板を提供することにあ
る。
自転車用のケーブルのワイヤ固定板を提供することにあ
る。
【０００７】本発明の他の目的は、等方的に強力な固着
力が得られる自転車用のケーブルのワイヤ固定板を提供
することにある。
力が得られる自転車用のケーブルのワイヤ固定板を提供
することにある。
【０００８】本発明の更に他の目的は、等方的に強力な
固着力が得られ軽量な自転車用のケーブルのワイヤ固定
板を提供することにある。
固着力が得られ軽量な自転車用のケーブルのワイヤ固定
板を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次のような手段を採る。
成するため、次のような手段を採る。
【００１０】本発明１の自転車用ケーブルのワイヤ固定
板は、軽合金製のボディを持った自転車用のインナーケ
ーブルを固定するワイヤ固定板であって、前記ワイヤ固
定板は環状の軽合金製の円板であり、かつ前記インナー
ケーブルに接する面に前記インナーケーブルとの滑りを
防止するために等方性がある凹凸が形成されていること
を特徴としている。
板は、軽合金製のボディを持った自転車用のインナーケ
ーブルを固定するワイヤ固定板であって、前記ワイヤ固
定板は環状の軽合金製の円板であり、かつ前記インナー
ケーブルに接する面に前記インナーケーブルとの滑りを
防止するために等方性がある凹凸が形成されていること
を特徴としている。
【００１１】本発明２の自転車用ケーブルのワイヤ固定
板は、前記発明１において、前記ワイヤ固定板がアルミ
合金であることを特徴としている。
板は、前記発明１において、前記ワイヤ固定板がアルミ
合金であることを特徴としている。
【００１２】本発明３の自転車用ケーブルのワイヤ固定
板は、前記発明１又は２において、前記凹凸が前記円板
の中心から同心円状に形成されていることを特徴として
いる。
板は、前記発明１又は２において、前記凹凸が前記円板
の中心から同心円状に形成されていることを特徴として
いる。
【００１３】本発明４の自転車用ケーブルのワイヤ固定
板は、前記発明１又は２において、前記凹凸が前記円板
の中心から放射状に形成されていることを特徴としてい
る。
板は、前記発明１又は２において、前記凹凸が前記円板
の中心から放射状に形成されていることを特徴としてい
る。
【００１４】本発明５の自転車用ケーブルのワイヤ固定
板は、前記発明３又４において、前記凹凸は断面が８０
乃至１００度の角度であることを特徴としている。
板は、前記発明３又４において、前記凹凸は断面が８０
乃至１００度の角度であることを特徴としている。
【００１５】本発明のワイヤ固定板は、等方的に分布し
連続的に延びる突起・突条を形成する凹凸模様でディレ
ーラワイヤを複雑屈折による楔効果により強固にリンク
部分に固着する。ワイヤ固定板のボルトまわりの回転角
度位置に関係せずに同一の締付力が得られる。突起・突
条と溝に食い込むワイヤは、張力が増せば指数関数的に
素早く対応して滑りを防ぐ防御力が生じる。ワイヤ固定
板とワイヤの接触面積が大きい。
連続的に延びる突起・突条を形成する凹凸模様でディレ
ーラワイヤを複雑屈折による楔効果により強固にリンク
部分に固着する。ワイヤ固定板のボルトまわりの回転角
度位置に関係せずに同一の締付力が得られる。突起・突
条と溝に食い込むワイヤは、張力が増せば指数関数的に
素早く対応して滑りを防ぐ防御力が生じる。ワイヤ固定
板とワイヤの接触面積が大きい。
【００１６】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態１を説
明する。図１は、本発明の実施の形態１を示す正面図、
図２は図１の左側面図である。図１，２に示すように、
フロントディレーラ１は、シートチューブブラケット２
を備えている。シートチューブブラケット２は、自転車
のフレーム体ハンガー部のうちクランク軸が通され水平
方向に延びる部分（ボトム部）に同軸に固定されてい
る。
明する。図１は、本発明の実施の形態１を示す正面図、
図２は図１の左側面図である。図１，２に示すように、
フロントディレーラ１は、シートチューブブラケット２
を備えている。シートチューブブラケット２は、自転車
のフレーム体ハンガー部のうちクランク軸が通され水平
方向に延びる部分（ボトム部）に同軸に固定されてい
る。
【００１７】シートチューブブラケット２は、軸部３と
軸部３に一体に概ね半径方向に延びる半径方向延長部４
とから形成されている。半径方向延長部４の外側端部に
フロントディレーラブラケット５が取りつけられてい
る。フロントディレーラブラケット５に、図２に示すよ
うに、４節リンク機構６が設けられている。４節リンク
機構６の可動部分に、チェーンガイド板７が取りつけら
れている。
軸部３に一体に概ね半径方向に延びる半径方向延長部４
とから形成されている。半径方向延長部４の外側端部に
フロントディレーラブラケット５が取りつけられてい
る。フロントディレーラブラケット５に、図２に示すよ
うに、４節リンク機構６が設けられている。４節リンク
機構６の可動部分に、チェーンガイド板７が取りつけら
れている。
【００１８】チェーンガイド板７は、軸部３の軸方向に
往復運動することができる。チェーンガイド板７を構成
するリンク部分８に、ディレーラ操作用のディレーラー
ワイヤのインナーケーブル９が固着されている。インナ
ーケーブル９は、リンク部分８とワイヤ固定板１１との
間に大きい圧力で挟まれ固着されている。ワイヤ固定板
１１は、リンク部分８に対してボルト１２により強く締
め付けられている。このように、インナーケーブル９が
フロントディレーラ１に固着されている。
往復運動することができる。チェーンガイド板７を構成
するリンク部分８に、ディレーラ操作用のディレーラー
ワイヤのインナーケーブル９が固着されている。インナ
ーケーブル９は、リンク部分８とワイヤ固定板１１との
間に大きい圧力で挟まれ固着されている。ワイヤ固定板
１１は、リンク部分８に対してボルト１２により強く締
め付けられている。このように、インナーケーブル９が
フロントディレーラ１に固着されている。
【００１９】（実施形態１）本発明のワイヤ固定板１１
の実施形態１が、図３（ａ），（ｂ），（ｃ）に示され
ている。ワイヤ固定板１１は、円形リング状に形成され
環状の円板である。一面側即ちボルト側端面１３は、概
ね平らに形成されている。他面側即ちワイヤ側端面１４
は、凹凸模様１５が与えられている。凹凸模様１５は、
同心の２条の円溝１６，１７から構成されている。各円
溝１６，１７を形成する両側斜面の交叉角度（半径線を
含みワイヤ側端面１４に直交する断面上の角度）は、概
ね８０度〜１００度である。好ましくは、概略９０度前
後が良い。ワイヤ固定板１１は、軽量化のためにアルミ
合金で作られている。
の実施形態１が、図３（ａ），（ｂ），（ｃ）に示され
ている。ワイヤ固定板１１は、円形リング状に形成され
環状の円板である。一面側即ちボルト側端面１３は、概
ね平らに形成されている。他面側即ちワイヤ側端面１４
は、凹凸模様１５が与えられている。凹凸模様１５は、
同心の２条の円溝１６，１７から構成されている。各円
溝１６，１７を形成する両側斜面の交叉角度（半径線を
含みワイヤ側端面１４に直交する断面上の角度）は、概
ね８０度〜１００度である。好ましくは、概略９０度前
後が良い。ワイヤ固定板１１は、軽量化のためにアルミ
合金で作られている。
【００２０】この凹凸模様１５は、ワイヤ固定板１１の
中心から半径方向に放射状に広がる同心波の形態である
から、中心から見て等方的である。ワイヤ固定板１１を
ボルト１２でリンク部分８に締め付け固定する際、ワイ
ヤ固定板１１のリンク部分８に対する角度位置即ちワイ
ヤ固定板１１の中心のまわりの角度位置は定まらない。
例えば位置イ、ロ，ハを図４に示すように、インナーケ
ーブル９とワイヤ固定板１１との中心まわりの相対回転
角度は不定である。しかし、このような相対回転角度位
置の不定性に係わらず、円溝１６及び円溝１７に対する
インナーケーブル９の関係は不変である。このような不
変性があるので、インナーケーブル９の締付力は一定で
あり品質管理が容易である。
中心から半径方向に放射状に広がる同心波の形態である
から、中心から見て等方的である。ワイヤ固定板１１を
ボルト１２でリンク部分８に締め付け固定する際、ワイ
ヤ固定板１１のリンク部分８に対する角度位置即ちワイ
ヤ固定板１１の中心のまわりの角度位置は定まらない。
例えば位置イ、ロ，ハを図４に示すように、インナーケ
ーブル９とワイヤ固定板１１との中心まわりの相対回転
角度は不定である。しかし、このような相対回転角度位
置の不定性に係わらず、円溝１６及び円溝１７に対する
インナーケーブル９の関係は不変である。このような不
変性があるので、インナーケーブル９の締付力は一定で
あり品質管理が容易である。
【００２１】インナーケーブル９は、９０度前後の先鋭
な円形の連続突起に食い込む。この食込力又は噛合力
は、楔効果により、インナーケーブル９の張力が大きく
なればなるほど大きくなる。インナーケーブル９と円溝
１６の交叉角度は、インナーケーブル９の長さ方向の位
置により様々に変化している。位置ニのインナーケーブ
ル９は、円溝１６に比較的に大きい交叉角度で交わり、
円溝１７に比較的に小さい交叉角度で交わる。インナー
ケーブル９と円溝１６及び円溝１７は、このように複雑
に交叉するため、楔効果がより効果的に発揮される。９
０度前後の角度を有する突起部は、挫屈を起こさず平板
と同様にふるまい、かつ、噛み込みがよい。
な円形の連続突起に食い込む。この食込力又は噛合力
は、楔効果により、インナーケーブル９の張力が大きく
なればなるほど大きくなる。インナーケーブル９と円溝
１６の交叉角度は、インナーケーブル９の長さ方向の位
置により様々に変化している。位置ニのインナーケーブ
ル９は、円溝１６に比較的に大きい交叉角度で交わり、
円溝１７に比較的に小さい交叉角度で交わる。インナー
ケーブル９と円溝１６及び円溝１７は、このように複雑
に交叉するため、楔効果がより効果的に発揮される。９
０度前後の角度を有する突起部は、挫屈を起こさず平板
と同様にふるまい、かつ、噛み込みがよい。
【００２２】（実施形態２）本発明のワイヤ固定板１１
の実施形態２が、図５（ａ），（ｂ），（ｃ）に示され
ている。ワイヤ固定板１１は、円形リング状に形成され
環状の円板である。一面側即ちボルト側端面１３は、概
ね平らに形成されている。他面側即ちワイヤ側端面１４
は、凹凸模様１５が与えられている。凹凸模様１５は、
放射方向の多数条の直線状溝１８と直線突起１９とから
構成されている。各直線状突起１９を形成する両側斜面
の交叉角度（半径線に直交する断面上の角度）は、８０
度より大きく１００度より小さいのがよい。特に９０度
前後であるのが好ましい。ワイヤ固定板１１は、軽量化
のためにアルミ合金で作られている。
の実施形態２が、図５（ａ），（ｂ），（ｃ）に示され
ている。ワイヤ固定板１１は、円形リング状に形成され
環状の円板である。一面側即ちボルト側端面１３は、概
ね平らに形成されている。他面側即ちワイヤ側端面１４
は、凹凸模様１５が与えられている。凹凸模様１５は、
放射方向の多数条の直線状溝１８と直線突起１９とから
構成されている。各直線状突起１９を形成する両側斜面
の交叉角度（半径線に直交する断面上の角度）は、８０
度より大きく１００度より小さいのがよい。特に９０度
前後であるのが好ましい。ワイヤ固定板１１は、軽量化
のためにアルミ合金で作られている。
【００２３】この凹凸模様１５は、ワイヤ固定板１１の
中心を共有する円上で周方向に規則正しく連続する波の
形態であるから、実施形態１と同様に中心から見て等方
的である。ワイヤ固定板１１をボルト１２でリンク部分
８に締め付け固定する際、ワイヤ固定板１１のリンク部
分８に対する角度位置即ちワイヤ固定板１１の中心のま
わりの角度位置は定まらない。インナーケーブル９とワ
イヤ固定板１１との中心まわりの相対回転角度は不定で
あるが、このような相対回転角度位置の不定性に係わら
ず、直線状溝１８及び直線突起１９に対するインナーケ
ーブル９の関係は不変である。このような不変性がある
ので、インナーケーブル９の締付力は一定であり品質管
理が容易である。
中心を共有する円上で周方向に規則正しく連続する波の
形態であるから、実施形態１と同様に中心から見て等方
的である。ワイヤ固定板１１をボルト１２でリンク部分
８に締め付け固定する際、ワイヤ固定板１１のリンク部
分８に対する角度位置即ちワイヤ固定板１１の中心のま
わりの角度位置は定まらない。インナーケーブル９とワ
イヤ固定板１１との中心まわりの相対回転角度は不定で
あるが、このような相対回転角度位置の不定性に係わら
ず、直線状溝１８及び直線突起１９に対するインナーケ
ーブル９の関係は不変である。このような不変性がある
ので、インナーケーブル９の締付力は一定であり品質管
理が容易である。
【００２４】インナーケーブル９は、９０度前後の先鋭
な線状の連続した突起に食い込む。この食込力又は噛合
力は、楔効果により、インナーケーブル９の張力が大き
くなればなるほど大きくなる。インナーケーブル９と複
数の直線突起１９の交叉角度は、インナーケーブル９の
長さ方向の位置により様々に変化している。インナーケ
ーブル９と直線突起１９は、このように複雑に交叉する
ため、楔効果がより効果的に発揮される。
な線状の連続した突起に食い込む。この食込力又は噛合
力は、楔効果により、インナーケーブル９の張力が大き
くなればなるほど大きくなる。インナーケーブル９と複
数の直線突起１９の交叉角度は、インナーケーブル９の
長さ方向の位置により様々に変化している。インナーケ
ーブル９と直線突起１９は、このように複雑に交叉する
ため、楔効果がより効果的に発揮される。
【００２５】（実施形態３）本発明のワイヤ固定板１１
の実施形態２が、図６（ａ），（ｂ），（ｃ）に示され
ている。ワイヤ固定板１１は、円形リング状に形成され
環状の円板である。一面側即ちボルト側端面１３は、概
ね平らに形成されている。他面側即ちワイヤ側端面１４
は、凹凸模様１５が与えられている。凹凸模様１５は、
放射方向の多数条の直線状溝１８と直線突起１９とから
構成されている。各直線突起１９を形成する両側斜面の
交叉角度（半径線に直交する断面上の角度）は、８０度
より大きく１００度より小さいのが好ましく、特に、９
０度前後であるのが好ましい。ワイヤ固定板１１は、軽
量化のためにアルミ合金で作られている。
の実施形態２が、図６（ａ），（ｂ），（ｃ）に示され
ている。ワイヤ固定板１１は、円形リング状に形成され
環状の円板である。一面側即ちボルト側端面１３は、概
ね平らに形成されている。他面側即ちワイヤ側端面１４
は、凹凸模様１５が与えられている。凹凸模様１５は、
放射方向の多数条の直線状溝１８と直線突起１９とから
構成されている。各直線突起１９を形成する両側斜面の
交叉角度（半径線に直交する断面上の角度）は、８０度
より大きく１００度より小さいのが好ましく、特に、９
０度前後であるのが好ましい。ワイヤ固定板１１は、軽
量化のためにアルミ合金で作られている。
【００２６】この凹凸模様１５は、ワイヤ固定板１１の
中心を共有する円上で周方向に規則正しく連続する波の
形態であるから、実施形態１，２と同様に中心から見て
等方的である。実施形態３は、実施形態２とほぼ同様で
あるが、外周側でリング条突起２１が直線突起１９に接
続するように設けられている点で実施形態２と異なる。
実施形態２と実施形態３とは、作用効果の点でほぼ同様
である。
中心を共有する円上で周方向に規則正しく連続する波の
形態であるから、実施形態１，２と同様に中心から見て
等方的である。実施形態３は、実施形態２とほぼ同様で
あるが、外周側でリング条突起２１が直線突起１９に接
続するように設けられている点で実施形態２と異なる。
実施形態２と実施形態３とは、作用効果の点でほぼ同様
である。
【００２７】（実施例によるテスト結果）実施形態１の
ワイヤ固定板を試作した。試作したアルミ合金のワイヤ
固定板は、厚さ２ｍｍ、溝の深さ０．５ｍｍ、直径１１
ｍｍ、中心穴の直径５．２ｍｍである。図に示すように
このワイヤ固定板を用いて現行品のケーブルをリンク部
分に固着して、実験を行った。繰返しの耐久性は、１万
回で異常が見いだされなかった。突起断面角度は、９０
度である。
ワイヤ固定板を試作した。試作したアルミ合金のワイヤ
固定板は、厚さ２ｍｍ、溝の深さ０．５ｍｍ、直径１１
ｍｍ、中心穴の直径５．２ｍｍである。図に示すように
このワイヤ固定板を用いて現行品のケーブルをリンク部
分に固着して、実験を行った。繰返しの耐久性は、１万
回で異常が見いだされなかった。突起断面角度は、９０
度である。
【００２８】トルク１００ｋｇ・ｃｍの締付けを５回行
ったが、ワイヤ切れは起こらなかった。トルク５０ｋｇ
・ｃｍで締め付けた場合の静的引っ張り強度は十分であ
り、インナーケーブルにずれは生じなかった。１０８ｋ
ｇｆ、１１６ｋｇｆの引っ張りにより、アウターに挫屈
が起こった。実施形態２の試作品についても同様な結果
が得られた。このような試験結果から、本発明のアルミ
合金製のワイヤ固定板は、目的の通りの性能を示した。
ったが、ワイヤ切れは起こらなかった。トルク５０ｋｇ
・ｃｍで締め付けた場合の静的引っ張り強度は十分であ
り、インナーケーブルにずれは生じなかった。１０８ｋ
ｇｆ、１１６ｋｇｆの引っ張りにより、アウターに挫屈
が起こった。実施形態２の試作品についても同様な結果
が得られた。このような試験結果から、本発明のアルミ
合金製のワイヤ固定板は、目的の通りの性能を示した。
【００２９】アルミ合金の表面とワイヤ表面のメッキ層
の材料たとえばスズ（又は亜鉛、ステンレス）との間の
摩擦係数をμとすると、突条の斜面とワイヤとの間の最
大摩擦力を得る角度θ／２（両斜面の角度をθとする）
は、μ＝ｔａｎ｛（１／２）θ｝で表されるが、摩擦係
数はこのような場合１に近いことが多い。このような場
合、角度θは９０度である。このような角度が選ばれた
場合、ワイヤに張力がかかった初期により強い抵抗を示
す。また、このような角度であれば、もし滑り始めても
急に抵抗が大きくなる楔効果も十分に発揮され、また、
９０度程度の角度であれば突起部分の座屈も起こりにく
く、せん断面積（突起山の高さの中間における断面積）
も大きう小さくなりすぎていないのでせん断されにく
い。摩擦係数がもう少し小さい場合は、角度を８０度と
する。摩擦係数がもう少し大きい場合は、角度を１００
度とする。
の材料たとえばスズ（又は亜鉛、ステンレス）との間の
摩擦係数をμとすると、突条の斜面とワイヤとの間の最
大摩擦力を得る角度θ／２（両斜面の角度をθとする）
は、μ＝ｔａｎ｛（１／２）θ｝で表されるが、摩擦係
数はこのような場合１に近いことが多い。このような場
合、角度θは９０度である。このような角度が選ばれた
場合、ワイヤに張力がかかった初期により強い抵抗を示
す。また、このような角度であれば、もし滑り始めても
急に抵抗が大きくなる楔効果も十分に発揮され、また、
９０度程度の角度であれば突起部分の座屈も起こりにく
く、せん断面積（突起山の高さの中間における断面積）
も大きう小さくなりすぎていないのでせん断されにく
い。摩擦係数がもう少し小さい場合は、角度を８０度と
する。摩擦係数がもう少し大きい場合は、角度を１００
度とする。
【００３０】
【発明の効果】本発明によると、次の効果が奏される。
軽量であるが強い締付力が一定に得られる。
軽量であるが強い締付力が一定に得られる。
【図１】図１は、本発明のワイヤ固定板が設けられてい
るフロントディレーラを示す正面図である。
るフロントディレーラを示す正面図である。
【図２】図２は、図１の左側面図である。
【図３】図３は、本発明のディレーラーケーブル用のワ
イヤ固定板の実施形態１を示し図３（ａ）は平面図、図
３（ｂ）は正面断面図、図３（ｃ）は底面図である。
イヤ固定板の実施形態１を示し図３（ａ）は平面図、図
３（ｂ）は正面断面図、図３（ｃ）は底面図である。
【図４】図４は、作用解説図である。
【図５】図５は、本発明のディレーラーケーブル用のワ
イヤ固定板の実施形態２を示し図５（ａ）は平面図、図
５（ｂ）は正面断面図、図５（ｃ）は底面図である。
イヤ固定板の実施形態２を示し図５（ａ）は平面図、図
５（ｂ）は正面断面図、図５（ｃ）は底面図である。
【図６】図６は、本発明のディレーラーケーブル用のワ
イヤ固定板の実施形態３を示し図６（ａ）は平面図、図
６（ｂ）は正面断面図、図６（ｃ）は底面図である。
イヤ固定板の実施形態３を示し図６（ａ）は平面図、図
６（ｂ）は正面断面図、図６（ｃ）は底面図である。
１…フロントディレーラ ７…チェーンガイド板 ８…リンク部分 ９…インナーケーブル １５…凹凸模様 １４…円溝 １５…円溝 １８…直線状溝 １９…直線突起
Claims (5)
- 【請求項１】軽合金製のボディを持った自転車用のイン
ナーケーブルを固定するワイヤ固定板であって、 前記ワイヤ固定板は環状の軽合金製の円板であり、かつ
前記インナーケーブルに接する面に前記インナーケーブ
ルとの滑りを防止するために等方性がある凹凸が形成さ
れていることを特徴とする自転車用ケーブルのワイヤ固
定板。 - 【請求項２】請求項１において、 前記ワイヤ固定板がアルミ合金であることを特徴とする
自転車用ケーブルのワイヤ固定板。 - 【請求項３】請求項１又は２において、 前記凹凸が前記円板の中心から同心円状に形成されてい
ることを特徴とする自転車用ケーブルのワイヤ固定板。 - 【請求項４】請求項１又は２において、 前記凹凸が前記円板の中心から放射状に形成されている
ことを特徴とする自転車用ケーブルのワイヤ固定板。 - 【請求項５】請求項３又４において、 前記凹凸は断面が８０乃至１００度の角度であることを
特徴とする自転車用ケーブルのワイヤ固定板。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7270631A JPH0988933A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 自転車用ケーブルのワイヤ固定板 |
| EP96306915A EP0766014B1 (en) | 1995-09-26 | 1996-09-23 | Bicycle with cable fixing plate |
| DE69614795T DE69614795T2 (de) | 1995-09-26 | 1996-09-23 | Fahrrad mit Beilagscheibe |
| CN96120106A CN1061617C (zh) | 1995-09-26 | 1996-09-26 | 自行车用导索的钢索固定板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7270631A JPH0988933A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 自転車用ケーブルのワイヤ固定板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0988933A true JPH0988933A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17488782
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7270631A Pending JPH0988933A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 自転車用ケーブルのワイヤ固定板 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0766014B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0988933A (ja) |
| CN (1) | CN1061617C (ja) |
| DE (1) | DE69614795T2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7152498B2 (en) * | 2003-12-03 | 2006-12-26 | Shimano Inc. | Bicycle control cable fixing device |
| DE102012020563A1 (de) | 2012-10-12 | 2014-04-17 | Sram Deutschland Gmbh | Befestigungseinrichtung |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DK81060C (da) * | 1952-01-18 | 1956-05-28 | Axel Georg Wahlkvist | Anordning ved fastholdeapparater til snore, liner og lignende trækorganer. |
| DE1625861B1 (de) * | 1967-11-02 | 1971-07-01 | Rootes Motors Ltd | Seilanker, insbesondere für einen Drosselklappenzug eines Kraftfahrzeuges |
| US3744012A (en) * | 1972-04-06 | 1973-07-03 | Elco Industries Inc | Teeter terminal clamp |
| US4135777A (en) * | 1978-01-20 | 1979-01-23 | Illinois Tool Works Inc. | Tiltable terminal clamp assembly |
| US4461693A (en) * | 1982-07-06 | 1984-07-24 | Ionics Incorporated | Polarity reversal electrodes |
| DE8225363U1 (de) * | 1982-09-09 | 1982-12-23 | Fichtel & Sachs Ag, 8720 Schweinfurt | Kettenschaltung mit seilhosenabstuetzung |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP7270631A patent/JPH0988933A/ja active Pending
-
1996
- 1996-09-23 EP EP96306915A patent/EP0766014B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-09-23 DE DE69614795T patent/DE69614795T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1996-09-26 CN CN96120106A patent/CN1061617C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE69614795T2 (de) | 2002-07-04 |
| EP0766014B1 (en) | 2001-08-29 |
| CN1151960A (zh) | 1997-06-18 |
| EP0766014A1 (en) | 1997-04-02 |
| CN1061617C (zh) | 2001-02-07 |
| DE69614795D1 (de) | 2001-10-04 |
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