JPH0988762A - 燃料配管装置 - Google Patents

燃料配管装置

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JPH0988762A
JPH0988762A JP7266317A JP26631795A JPH0988762A JP H0988762 A JPH0988762 A JP H0988762A JP 7266317 A JP7266317 A JP 7266317A JP 26631795 A JP26631795 A JP 26631795A JP H0988762 A JPH0988762 A JP H0988762A
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pipe
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Yuichi Hosokawa
祐一 細川
Kazumitsu Kobayashi
一光 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの各シリンダに噴射される燃料の温
度を均等化することにより、高精度な空燃比制御等を行
うことができるようにする。 【解決手段】 燃料配管本体13内に内挿管21,21
を設けることにより、燃料流入口12から燃料配管本体
13内に供給され、各噴射弁取付口14A〜14Dに至
る4つの燃料通路が互いに略等しい長さに分配されるよ
うに構成する。これにより、燃料流入口12から各噴射
弁取付口14A〜14Dまでを流通する燃料の各流路長
さを略一定とすることができ、各噴射弁取付口14A〜
14Dに取付けられた各噴射弁からエンジンの各シリン
ダ内に噴射される燃料の温度が均等化するから、エンジ
ンの空燃比制御を精度良く行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用の
エンジン等に燃料を供給する燃料供給装置の一部を構成
し、該エンジンの各シリンダに配設される複数の燃料噴
射弁が一体的に取付けられた噴射弁一体型の燃料配管装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の多気筒エンジンに配設された
複数の燃料噴射弁に燃料を供給すべく、該エンジンの近
傍に位置して各燃料噴射弁が一体的に取付けられた燃料
配管装置が知られている。
【0003】そこで、図9にこの種の従来技術による燃
料配管装置を備えた燃料供給装置を示す。
【0004】図中、1は燃料タンク、2は該燃料タンク
1内に設けられた燃料ポンプを示し、該燃料ポンプ2は
燃料タンク1内に収容されたガソリン等の燃料を外部の
後述する供給配管6内に吐出するものである。
【0005】3は燃料配管装置(一般に「ギャラリタイ
プ」と呼ばれている)を示し、該燃料配管装置3は有底
筒状の燃料配管本体3Aと、該燃料配管本体3Aにその
長手方向に離間して穿設され、後述する噴射弁4,4,
…が取付けられる複数(例えば4個)の噴射弁取付口3
B,3B,…とからなり、燃料配管本体3A内に導入さ
れた燃料ポンプ2からの燃料は、各噴射弁取付口3Bに
取付けられた各噴射弁4から後述するエンジン5の各シ
リンダ内に噴射される。
【0006】4,4,…は複数(例えば4個)の噴射弁
を示し、該各噴射弁4は4シリンダエンジン5の各シリ
ンダ(図示せず)毎に配設され、前記燃料配管装置3の
各噴射弁取付口3Bに取付けられている。また、該各噴
射弁4は、燃料ポンプ2から供給配管6を介して燃料配
管装置3に供給された燃料を、各シリンダ内に向けそれ
ぞれ所定の噴射タイミングをもって噴射する。
【0007】6は燃料ポンプ2からの燃料を各噴射弁4
に供給する供給配管を示し、該供給配管6は一側が燃料
ポンプ2に、他側が燃料フィルタ7,圧力レギュレータ
8を介して燃料配管装置3の燃料配管本体3Aに接続さ
れている。
【0008】8は燃料ポンプ2と燃料配管装置3との間
に位置して供給配管6の他端に接続された圧力レギュレ
ータを示し、該圧力レギュレータ8は吸気マニホールド
(図示せず)内の圧力をエア導管9を介して導くことに
より、供給配管6内等の燃料圧力(燃圧)を調整するよ
うになっている。
【0009】10は圧力レギュレータ8の出口側に接続
された戻し配管を示し、該戻し配管10は圧力レギュレ
ータ8で燃圧調整された燃料の余剰油を燃料タンク1内
へと順次リターンさせるようになっている。
【0010】このように構成される燃料供給装置では、
燃料ポンプ2から供給配管6内に供給された燃料を圧力
レギュレータ8によって燃圧調整し、この燃圧調整され
た燃料を、燃料配管装置3に設けられた各噴射弁4から
エンジン5の各シリンダ内に向けて噴射する。この場
合、各噴射弁4から噴射される燃料の噴射タイミングは
各シリンダの吸気行程に合わせて、クランク角センサ
(図示せず)等からの信号に基づき制御され、その噴射
量はエンジンの回転数、吸入空気量等に応じて演算され
た理論噴射量に基づいて増減されるようになっている。
【0011】そして、上述の燃料供給装置においては、
燃料配管装置3を圧力レギュレータ8の下流側に設ける
ことにより、該燃料配管装置3のみがエンジン5の近傍
(エンジンルームR内)に配設され、圧力レギュレータ
8の出口側に接続された戻し配管10は、エンジンルー
ムRの外部に配設される構成となっている。このため、
戻し配管10を通じて燃料タンク1内に戻される余剰油
は、高温となったエンジン5およびエンジンルームR内
で温められることがないため、燃料タンク1内の燃料残
量が少ないときでも、余剰油によって該燃料タンク1内
の燃料を温めることなく、エバポガスの発生を少なくす
ることができるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による燃料供給装置において、供給配管6の下流
側に設けられた燃料配管装置3は、細長い燃料配管本体
3Aと、該燃料配管本体3Aの長手方向に離間して整列
した複数の噴射弁取付口3B,3B,…とから構成さ
れ、燃料ポンプ2から供給配管6に導入された燃料は、
燃料配管装置3の燃料配管本体3Aから各噴射弁取付口
3Bを介して各噴射弁4に供給される。
【0013】ここで、各噴射弁4は燃料配管本体3Aの
長手方向に整列するように配設されているから、燃料配
管装置3の燃料配管本体3A内に導入された燃料が各噴
射弁4に達するまでに流通する距離は、各噴射弁4ごと
に異なることになる。そして、燃料配管装置3はエンジ
ン5の近傍に配設されているから、燃料配管本体3A内
を流通する燃料の温度(燃温)はエンジン5からの熱に
よって高温状態となる。従って、各噴射弁4から噴射さ
れる燃料は、燃料配管本体3A内を流通する距離が大き
ければ大きいほど高温状態となって気化し易くなり、供
給配管6との接続部からの離間距離が大きい噴射弁4が
設けられたシリンダ内では、空燃比がリーン化し易くな
る。このように、各噴射弁4から噴射される燃料の温度
差によって、各噴射弁4に対応するエンジン5の各シリ
ンダごとに空燃比が異なってしまうことにより、エンジ
ン5に対する空燃比制御を精度良く行うことができなく
なるという問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、エンジンの各シリンダごとの燃料の
温度を均等化することにより、高精度な空燃比制御等を
行うことができるようにした燃料配管装置を提供するこ
とを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、燃料流入口を有し内部を燃料が流通
する燃料配管本体と、燃料噴射弁を取付けるべく該燃料
配管本体に設けられ、該燃料配管本体の長手方向で離間
した複数の噴射弁取付口とからなる燃料配管装置に適用
される。
【0016】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記燃料配管本体の内部には、前記燃料流入口
と各噴射弁取付口とをそれぞれ個別に連通させる複数の
燃料通路を形成する燃料分配手段を設け、該燃料分配手
段によって形成される前記各燃料通路の長さが互いに略
等しくなるようにしたことにある。
【0017】また、請求項2の発明は、前記燃料分配手
段は前記燃料配管本体内に設けた内挿管からなり、該内
挿管には前記複数の噴射弁取付口に対して略等しい位置
に開口する燃料分配口を設けたことにある。
【0018】さらに、請求項3の発明は、前記燃料分配
手段は、前記燃料配管本体内に軸方向に延在して設けら
れた内挿管と、該内挿管の軸方向中間部であって前記複
数の噴射弁取付口に対して略等しい位置に設けた燃料分
配口とからなり、前記内挿管内を第1の通路部とし、前
記燃料配管本体と内挿管との間の空間を第2の通路部と
したときに、該第1,第2の通路部からなる燃料通路の
長さが前記各噴射弁取付口ごとに略等しくなる構成とし
たことにある。
【0019】そして、請求項4の発明は、前記燃料配管
本体における前記燃料流入口の近傍には、該燃料流入口
から燃料配管本体内に供給される燃料の脈動を抑制する
脈動抑制手段を一体的に設けたことにある。
【0020】また、請求項5の発明は、前記燃料配管本
体および前記燃料分配手段は樹脂材料により形成したこ
とにある。
【0021】
【作用】請求項1の構成によれば、燃料流入口から燃料
配管本体内に供給された燃料は、燃料流入口と各噴射弁
取付口とをそれぞれ個別に連通させる複数の燃料通路を
流通した後、各噴射弁取付口に取付けられた各噴射弁か
ら外部(例えば、エンジンの各シリンダ内)に噴射され
る。このとき、各燃料通路は、燃料配管本体内に設けら
れた燃料分配手段により、互いの長さが略等しく構成さ
れているから、燃料流入口から各噴射弁取付口までを流
通する燃料の各流路長さを略一定とすることができ、各
噴射弁から噴射される燃料の温度を均等化することがで
きる。
【0022】そして、請求項2の構成によれば、燃料流
入口から燃料配管本体内に供給された燃料は、燃料配管
本体内に設けた内挿管内を流通し、複数の噴射弁取付口
に対して略等しい位置に開口する燃料分配口から該各噴
射弁取付口に向けて分配されるから、燃料流入口から各
噴射弁取付口までを流通する燃料の各流路長さを略一定
とすることができる。
【0023】また、請求項3の構成によれば、燃料流入
口から燃料配管本体内に供給された燃料は、第1の通路
部をなす内挿管内を流通し、該内挿管に設けた燃料分配
口から、第2の通路部をなす燃料配管本体と内挿管との
間の空間を介して各噴射弁取付口に導かれる。このと
き、第1,第2の通路部からなる燃料通路の長さが各噴
射弁取付口ごとに略等しく構成されているから、燃料流
入口から各噴射弁取付口までを流通する燃料の各流路長
さを均等化することができる。
【0024】さらに、請求項4の構成によれば、燃料配
管本体における燃料流入口の近傍に脈動抑制手段を設け
ることにより、燃料流入口から燃料配管本体内に供給さ
れる燃料の脈動を抑制できるから、各燃料通路を通じて
各噴射弁に供給される燃料の圧力を平滑化することがで
きる。
【0025】さらにまた、請求項5の構成によれば、燃
料配管本体および燃料分配手段を樹脂材料により形成し
たから、燃料が燃料配管本体内を流通する間に高温状態
となるのを抑制することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図8に基づき説明する。なお、実施例では上述した図
9に示す従来技術と同一の構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0027】まず、図1ないし図6は本発明の第1の実
施例を示している。
【0028】図において、11は供給配管6に燃料フィ
ルタ7,圧力レギュレータ8を介して接続された本実施
例による燃料配管装置を示し、該燃料配管装置11は、
燃料流入口12が中央部に突設された角筒状の燃料配管
本体13と、該燃料配管本体13の長手方向に離間して
設けられ、燃料配管本体13の内部にそれぞれ開口する
4つの噴射弁取付口14A,14B,14C,14Dと
から大略構成されている。そして、該燃料配管本体13
の各噴射弁取付口14A〜14Dには、エンジン5の各
シリンダ(4気筒)に配設された各噴射弁4が一体的に
取付けられている。
【0029】ここで、燃料配管本体13は、例えばポリ
アミド樹脂,ポリフェニレンサルファイド,ポリフタル
アミド等の断熱性に優れた樹脂材料から形成され、該燃
料配管本体13内を流通する燃料が、エンジン5からの
熱によって高温状態となるのを防止している。
【0030】15は燃料流入口12の近傍に位置して燃
料配管本体13の中央部に設けられたダンパ取付部を示
し、該ダンパ取付部15は、燃料配管本体13の内部を
左,右一対の収容空間13A,13Aに画成する大径円
筒体16と、該大径円筒体16の内周側に同心に設けら
れた小径円筒体17とを有している。
【0031】ここで、図4ないし図6に示すように、大
径円筒体16と小径円筒体17との間には環状空間18
が形成され、小径円筒体17の内周側には後述する燃料
ダンパ20の燃料導入口20Aが挿嵌される燃料導入室
19が形成されている。そして、環状空間18には燃料
流入口12が開口し、環状空間18と燃料導入室19と
は燃料導入口20Aを介して連通している。また、大径
円筒体16および小径円筒体17のそれぞれには、燃料
配管本体13の長手方向に沿って径方向に貫通する透孔
16A,16A、および透孔17A,17Aが穿設され
ており、該各透孔16Aおよび各透孔17Aは、後述す
る内挿管21,21の基端側を支持するようになってい
る。
【0032】20はダンパ取付部15に取付けられた脈
動抑制手段としての燃料ダンパで、該燃料ダンパ20
は、スプリングによって環状空間18側に常時付勢され
たダイアフラム(いずれも図示せず)を備え、環状空間
18内に導入された燃料の脈動に応じてダイアフラムを
変形させ、図4,図5中に矢印で示す如く、燃料を燃料
導入口20Aの上端側から下端側に流通させて燃料導入
室19内に導入することにより、当該燃料の脈動を抑制
するようになっている。
【0033】21,21は燃料配管本体13の収容空間
13A,13A内にそれぞれ配設された燃料分配手段と
しての内挿管を示し、該各内挿管21は、基端側が大径
円筒体16の透孔16Aおよび小径円筒体17の透孔1
7Aに挿通されて支持され、先端側が燃料配管本体13
の両端側に位置して各収容空間13A内に配設されたシ
ールホルダ22,22によって支持されている。そし
て、各内挿管21は、その基端側が燃料導入室19に開
口し、先端側が各シールホルダ22によって閉塞されて
いる。
【0034】ここで、各内挿管21は燃料配管本体13
と同様に、例えばポリアミド樹脂,ポリフェニレンサル
ファイド,ポリフタルアミド等の断熱性に優れた樹脂材
料、またはアルミニウムパイプ等の金属材料から形成さ
れ、該各内挿管21内を流通する燃料がエンジン5から
の熱によって高温状態となるのを防止している。
【0035】21A,21Aは各内挿管21の軸方向中
間部に穿設された燃料分配口で、該各燃料分配口21A
は図3に示すように、燃料流入口12からの離間距離が
Lとなり、かつ、各噴射弁取付口14A,14B、およ
び各噴射弁取付口14C,14Dからの離間距離が互い
に等しい値lとなる位置に設定されている。そして、燃
料流入口12から燃料配管本体13内に導入された燃料
は、各内挿管21内に形成された第1の通路部23を流
通し、各内挿管21の燃料分配口21Aから、燃料配管
本体13と各内挿管21との間に形成された第2の通路
部24を介して各噴射弁取付口14A〜14Dに導かれ
るようになっている。
【0036】従って、燃料配管本体13内には図5およ
び図6中に二点鎖線の矢印で示すように、燃料流入口1
2と各噴射弁取付口14A〜14Dとを個別に連通させ
る4つの燃料通路F1,F2,F3,F4が形成される
ことになる。
【0037】そして、各内挿管21の燃料分配口21A
は、燃料流入口12からの離間距離がLとなり、かつ、
各噴射弁取付口14A〜14Dからの離間距離がlとな
る位置に穿設されているから、燃料流入口12から各噴
射弁取付口14A〜14Dに至る4つの燃料通路F1〜
F4は、各内挿管21によって略等しい長さ(L+l)
に分配されている。
【0038】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、燃料ポンプ2から供給配管6に吐出され、燃料フィ
ルタ7および圧力レギュレータ8を介して燃料配管装置
11に供給された燃料は、まず、図4,図5中に矢印で
示すように燃料配管本体13の燃料流入口12から燃料
導入室19内に導入される。
【0039】このとき、燃料導入室19内に導入された
燃料の脈動は燃料ダンパ20の減衰作用によって抑制さ
れ、平滑化した燃料は燃料導入室19に開口した各内挿
管21内に導入される。
【0040】そして、各内挿管21内に形成された第1
の通路部23を流通した燃料は、燃料分配口21Aから
第2の通路部24内に導かれて各噴射弁取付口14A〜
14Dに達し、該各噴射弁取付口14A〜14Dに取付
けられた各噴射弁4からエンジン5の各シリンダ内に噴
射される。
【0041】このとき、燃料流入口12から各噴射弁取
付口14A〜14Dに至る4つの燃料通路F1〜F4
は、燃料配管本体13内に設けられた各内挿管21によ
って互いに略等しい長さに分配されている。従って、該
各燃料通路F1〜F4を流通する燃料のうち、特定の燃
料通路を流れる燃料のみがエンジン5からの熱によって
高温状態となるのを防止でき、各噴射弁4から噴射され
る燃料相互の温度差を低減することができる。この結
果、各噴射弁4に対応するエンジン5の各シリンダ内の
空燃比を均等化することができ、エンジン5に対する空
燃比制御を精度良く行うことができる。
【0042】さらに、燃料配管本体13および各内挿管
21を断熱性に優れた樹脂材料から形成したから、燃料
配管装置11内を流通する燃料がエンジン5からの熱に
より高温状態となって気化するのを防止でき、各噴射弁
4に対応するエンジン5の各シリンダ内の空燃比がリー
ン化するのを効果的に防止することができる。
【0043】次に、図7および図8は本発明による第2
の実施例を示している。なお、本実施例では、上述した
第1の実施例と同一の構成要素には同一の符号を付し、
その説明を省略する。
【0044】図において、31は本実施例による燃料配
管装置を示し、該燃料配管装置31は、T型継手32を
介して供給配管6に接続された一対の燃料配管本体3
3,33を備え、例えば対向6気筒型エンジンの各シリ
ンダにそれぞれ配設される6個の燃料噴射弁(いずれも
図示せず)に一体的に取付けられるようになっている。
【0045】ここで、前記各燃料配管本体33は同一の
構成を有しているため、以下、一方の燃料配管本体33
についてのみ説明し、他方の燃料配管本体33の説明は
省略する。
【0046】33は燃料配管本体を示し、該燃料配管本
体33は、燃料流入口34が中央部に突設された角筒体
として形成され、その長手方向には均等な間隔Tをもっ
て離間した3つの噴射弁取付口35A,35B,35C
が設けられている。そして、該燃料配管本体33は、例
えばポリアミド樹脂,ポリフェニレンサルファイド,ポ
リフタルアミド等の断熱性に優れた樹脂材料から形成さ
れ、各噴射弁取付口35A〜35Cには、エンジンの各
シリンダに配設された各噴射弁(いずれも図示せず)が
一体的に取付けられるようになっている。
【0047】36は燃料流入口34の近傍に位置して噴
射弁取付口35Bの直上側に設けられたダンパ取付部を
示し、該ダンパ取付部36は、燃料配管本体33の内部
を左,右2つの空間33A,33Bに画成する大径円筒
体37と、該大径円筒体37の内周側に同心に設けられ
た小径円筒体38とを有している。そして、空間33A
には噴射弁取付口35A,35Bが開口し、空間33B
には噴射弁取付口35Cが開口している。
【0048】39は小径円筒体38の内周側に位置して
燃料ダンパ20の燃料導入口20Aが挿嵌された燃料導
入室で、該燃料導入室39には燃料流入口34が開口し
ている。また、該燃料導入室39と燃料配管本体33の
空間33Aとは後述する内挿管40を介して連通し、燃
料導入室39と燃料配管本体33の空間33Bとは、大
径円筒体37に穿設された連通孔37Aを介して連通し
ている。
【0049】40は燃料配管本体33の空間33A内に
配設された燃料分配手段としての内挿管を示し、該内挿
管40は燃料配管本体33と同様に、例えばポリアミド
樹脂,ポリフェニレンサルファイド,ポリフタルアミド
等の断熱性に優れた樹脂材料、またはアルミニウムパイ
プ等の金属材料から形成されている。そして、内挿管4
0の基端側は、大径円筒体37に穿設された透孔37B
に挿通されて支持され、燃料導入室39に開口してい
る。また、内挿管40の先端側は、燃料配管本体33の
空間33A内に配設されたシールホルダ22によって支
持されると共に閉塞されている。
【0050】40Aは内挿管40の軸方向中間部に穿設
された燃料分配口で、該各燃料分配口40Aは図8に示
すように、燃料流入口34からの離間距離がT/2とな
り、かつ、各噴射弁取付口35A,35Bからの離間距
離がT/2となる位置に設定されている。
【0051】ここで、燃料流入口34から燃料ダンパ2
0の燃料導入口20Aを介して燃料導入室39内に導入
された燃料は、まず、大径円筒体37の連通孔37Aを
通じて噴射弁取付口35Cに導かれるものと、内挿管4
0内に導入されるものとに分配される。そして、内挿管
40内に導入された燃料は、該内挿管40内に形成され
た第1の通路部41を流通した後、燃料分配口40Aか
ら、燃料配管本体33と内挿管40との間に形成された
第2の通路部42を介して各噴射弁取付口35A,35
Bに導かれる。
【0052】従って、燃料配管本体33内には図8中に
二点鎖線の矢印で示すように、燃料流入口34と各噴射
弁取付口35A〜35Cとを個別に連通させる3つの燃
料通路F1′,F2′,F3′が形成されることにな
る。
【0053】ここで、内挿管40の燃料分配口40A
は、噴射弁取付口35Aと35Bとの中間部、即ち、燃
料流入口34および噴射弁取付口35Bからの離間距離
がT/2となり、かつ、各噴射弁取付口35Aからの離
間距離がT/2となる位置に穿設されている。従って、
燃料流入口34から各噴射弁取付口35A〜35Cに至
る3つの燃料通路F1′〜F3′は、内挿管40によっ
て略等しい長さTに分配されているのである。
【0054】上述の如く構成される本実施例において
も、上述した第1の実施例とほぼ同様に、燃料流入口3
4から各噴射弁取付口35A〜35Cに至る3つの燃料
通路F1′〜F3′は、燃料配管本体33内に設けられ
た内挿管40によって互いに略等しい長さに分配されて
いる。従って、各燃料通路F1′〜F3′を流通する燃
料のうち、特定の燃料通路を流れる燃料のみがエンジン
5からの熱によって高温状態となるのを防止でき、各噴
射弁4から噴射される燃料相互の温度差を低減すること
ができる。この結果、各噴射弁4に対応するエンジン5
の各シリンダ内の空燃比を均等化することができ、エン
ジン5に対する空燃比制御を精度良く行うことができ
る。
【0055】なお、上述した第2の実施例では、燃料配
管装置31を構成する一対の燃料配管本体33のそれぞ
れに、脈動抑制手段としての燃料ダンパ20を取付けた
場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば各燃料配管本体33の間に介在したT型継手
32に燃料ダンパ20を1つ設けることにより、該T型
継手32から各燃料配管本体33に供給される燃料の脈
動を抑制するようにしてもよい。
【0056】また、前記各実施例では、4個の噴射弁が
一体的に取付けられる燃料配管装置11と、6個の噴射
弁が一体的に取付けられる燃料配管装置31とを例に挙
げたが、本発明はこれに限らず、複数の噴射弁が配設さ
れた多気筒エンジンに広く適用することができる。
【0057】さらに、前記各実施例では、燃料ダンパ2
0を、燃料流入口12(34)の近傍に位置して燃料配
管本体13(33)に設けた場合を例に挙げたが、本発
明はこれに限るものではなく、燃料フィルタ7,圧力レ
ギュレータ8および供給配管6に設けてもよく、燃料ポ
ンプ2と一体に設けてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、燃料配管本体内に燃料分配手段を設けることによ
り、燃料流入口から各噴射弁取付口に至る複数の燃料通
路の長さが互いに略等しくなるように構成したから、燃
料流入口から各噴射弁取付口までを流通する燃料の各流
路長さを略一定とすることができ、各噴射弁から噴射さ
れる燃料の温度を均等化することができる。この結果、
例えばエンジンの空燃比制御等を高精度に行うことがで
きる。
【0059】そして、請求項2の発明によれば、燃料流
入口から内挿管内に導入された燃料が、複数の噴射弁取
付口に対して略等しい位置に開口する分配口から該各噴
射弁取付口に向けて分配されるように構成したから、燃
料流入口から各噴射弁取付口までを流通する燃料の各流
路長さを略一定とすることができ、各噴射弁から噴射さ
れる燃料の温度を均等化することができる。
【0060】また、請求項3の発明によれば、燃料流入
口から燃料配管本体内に供給された燃料が、第1の通路
部をなす内挿管内を流通した後、該内挿管に設けた分配
口から、第2の通路部をなす燃料配管本体と内挿管との
間の空間を介して各噴射弁取付口に導かれるように構成
し、第1,第2の通路部からなる燃料通路の長さが各噴
射弁取付口ごとに略等しくなる構成としたから、燃料流
入口から各噴射弁取付口までを流通する燃料の各流路長
さを略一定とすることができ、各噴射弁から噴射される
燃料の温度を均等化することができる。
【0061】さらに、請求項4の発明によれば、燃料配
管本体における燃料流入口の近傍に脈動抑制手段を設
け、燃料流入口から燃料配管本体内に供給される燃料の
脈動を抑制する構成としたから、各燃料通路を通じて各
噴射弁に供給される燃料の圧力を平滑化でき、各噴射弁
ごとの燃料噴射量を均等化することができる。
【0062】さらにまた、請求項5の発明によれば、燃
料配管本体および燃料分配手段を樹脂材料から形成した
から、該樹脂材料の断熱性によって燃料が各燃料通路を
流通する間に高温状態となるのを抑制することができ
る。この結果、例えばエンジンの各シリンダ内に噴射さ
れる燃料が気化して空燃比がリーン化するのを防止で
き、該エンジンの空燃比を精度良く制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による燃料配管装置が適
用された燃料噴射装置の全体を示す構成図である。
【図2】図1中の燃料配管装置の平面図である。
【図3】図2中の矢示 III−III 方向からみた断面図で
ある。
【図4】図3中の矢示 IV − IV 方向からみた断面図で
ある。
【図5】図3中の左側に位置する燃料配管本体内に形成
された各燃料通路を示す拡大断面図である。
【図6】図3中の右側に位置する燃料配管本体内に形成
された各燃料通路を示す拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例による燃料配管装置の平
面図である。
【図8】図7中の矢示 VIII − VIII 方向からみた断面
図である。
【図9】従来技術による燃料配管装置が適用された燃料
噴射装置の全体を示す構成図である。
【符号の説明】
11,31 燃料配管装置 12,34 燃料流入口 13,33 燃料配管本体 14A〜14D,35A〜35C 噴射弁取付口 20 燃料ダンパ(脈動抑制手段) 21,40 内挿管 21A,40A 燃料分配口 23,41 第1の通路部 24,42 第2の通路部 F1〜F4,F1′〜F3′ 燃料通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 55/02 340 F02M 55/02 340A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料流入口を有し内部を燃料が流通する
    燃料配管本体と、燃料噴射弁を取付けるべく該燃料配管
    本体に設けられ、該燃料配管本体の長手方向で離間した
    複数の噴射弁取付口とからなる燃料配管装置において、 前記燃料配管本体の内部には、前記燃料流入口と各噴射
    弁取付口とをそれぞれ個別に連通させる複数の燃料通路
    を形成する燃料分配手段を設け、該燃料分配手段によっ
    て形成される前記各燃料通路の長さが互いに略等しくな
    るように構成したことを特徴とする燃料配管装置。
  2. 【請求項2】 前記燃料分配手段は前記燃料配管本体内
    に設けた内挿管からなり、該内挿管には前記複数の噴射
    弁取付口に対して略等しい位置に開口する燃料分配口を
    設ける構成としてなる請求項1に記載の燃料配管装置。
  3. 【請求項3】 前記燃料分配手段は、前記燃料配管本体
    内に軸方向に延在して設けられた内挿管と、該内挿管の
    軸方向中間部であって前記複数の噴射弁取付口に対して
    略等しい位置に設けた燃料分配口とからなり、前記内挿
    管内を第1の通路部とし、前記燃料配管本体と内挿管と
    の間の空間を第2の通路部としたときに、該第1,第2
    の通路部からなる燃料通路の長さが前記各噴射弁取付口
    ごとに略等しくなる構成としてなる請求項1に記載の燃
    料配管装置。
  4. 【請求項4】 前記燃料配管本体における前記燃料流入
    口の近傍には、該燃料流入口から燃料配管本体内に供給
    される燃料の脈動を抑制する脈動抑制手段を一体的に設
    けてなる請求項1,2または3に記載の燃料配管装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料配管本体および前記燃料分配手
    段は樹脂材料により形成してなる請求項1,2,3また
    は4に記載の燃料配管装置。
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