JPH05240122A - V型エンジンの燃料配管構造 - Google Patents

V型エンジンの燃料配管構造

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JPH05240122A
JPH05240122A JP4078904A JP7890492A JPH05240122A JP H05240122 A JPH05240122 A JP H05240122A JP 4078904 A JP4078904 A JP 4078904A JP 7890492 A JP7890492 A JP 7890492A JP H05240122 A JPH05240122 A JP H05240122A
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JP
Japan
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fuel
primary
vehicle
pipe
delivery
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JP4078904A
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Takehiro Suzuki
健弘 鈴木
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 縦置き式のV型エンジンにおいて、高温にな
る傾向の車両後方側の一次側デリバリパイプ又は二次側
デリバリパイプの一方に低温の燃料を流し、一次側、二
次側デリバリパイプ内の燃料温度及び燃料圧力を略均一
にし、一次側、二次側シリンダでの燃焼状態を略同一と
して機関出力等を向上する。 【構成】 一次側、二次側シリンダバンク4,6の各シ
リンダの燃料噴射弁に燃料を分配する一次側、二次側デ
リバリパイプ42,48を配設し、車両の前方側の両デ
リバリパイプの前方側端部同士を連結する前方側連絡パ
イプ78を設け、車両の後方側の両デリバリパイプの後
方側端部同士を連結する後方側連絡パイプ74を設け、
車両の前方側で両デリバリパイプの前方側端部のいずれ
か一方に燃料圧力調整弁94を設け、燃料圧力調整弁の
対角位置で両デリバリパイプの後方側端部のいずれか一
方には燃料吸入部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はV型エンジンの燃料配
管構造に係り、特にV型エンジンにおいて一次側、二次
側デリバリパイプ内の燃料温度及び燃料圧力を略均一と
し、一次側、二次側シリンダでの空燃比の均一化を図り
得るV型エンジンの燃料配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンにおいては、シリンダを
直列に配設したエンジン、シリンダを対向して配設した
エンジン、シリンダをV字形状に配設したV型エンジン
等がある。
【0003】図5に示す如く、車両に縦置きに搭載され
るV型エンジン(6気筒)202には、V字形状のシリ
ンダブロック(図示せず)に右側である一次側、左側で
ある二次側シリンダヘッド(図示せず)を載置して一次
側、二次側シリンダバンク204、206が構成されて
いる。
【0004】この一次側シリンダバンク204と二次側
シリンダバンク206間に形成されたV字形の空間に
は、吸気入口マニホルド208と、この吸気入口マニホ
ルド208からの吸気を一次側シリンダバンク204側
の各シリンダに導く第1、第3、第5一次側吸気分岐マ
ニホルド210、214、218及び二次側シリンダバ
ンク206側の各シリンダに導く第2、第4、第6二次
側吸気分岐マニホルド212、216、220が配設さ
れている。また、上述の空間には、車両の前方側で、オ
ルタネータ222が配設されている。
【0005】前記吸気入口マニホルド208には、スロ
ットルボディ224が連設されている。
【0006】また、前記V型エンジン202の車両の前
方側には、冷却ファン226が配設されている。
【0007】前記一次側シリンダバンク204側におい
て、前記第1、第3、第5吸気分岐マニホルド210、
214、218には、各シリンダに燃料を噴射する第
1、第3、第5燃料噴射弁228、232、236が付
設されている。また、前記二次側シリンダバンク406
側において、前記第2、第4、第6吸気分岐マニホルド
212、216、220には、各シリンダに燃料を噴射
する第2、第4、第6燃料噴射弁230、234、23
8が付設されている。
【0008】前記第1、第3、第5燃料噴射弁228、
232、236に燃料を分配すべく、一次側シリンダバ
ンク204に沿って、つまり車両の前後方向に指向し、
一次側デリバリ通路240を形成する一次側デリバリパ
イプ242が配置され、この一次側デリバリパイプ24
2がV型エンジン202の上部に一次側取付ボルト24
4、244によって取付けられている。
【0009】また、前記第2、第4、第6燃料噴射弁2
30、234、238に燃料を分配供給すべく、二次側
シリンダバンク206に沿って、つまり車両の前後方向
に指向し、二次側デリバリ通路246を形成する二次側
デリバリパイプ248が配置され、この二次側デリバリ
パイプ248が前記一次側デリバリパイプ242と並列
に、V型エンジン202の上部に二次側取付ボルト25
0、250によって取付けられている。
【0010】図6に示す如く、車両の前方側で一次側デ
リバリパイプ242の前方側端部242fには、軸方向
に第1軸連通路252が形成され且つ径方向に第1径連
通路254が形成された第1連通用ボルト256が取付
けられる。この第1連通用ボルト256には、燃料吸入
部258として、第1径連通路254に連通する燃料入
口路260が形成された燃料入口接続管262が取付け
られる。この燃料入口接続管262には、図示しない
が、燃料ポンプによって圧送される燃料タンク内からの
燃料を導く燃料供給管(図示せず)が接続される。
【0011】車両の後方側で一次側デリバリパイプ24
0の後方側端部240bには、軸方向に第2軸連通路2
64が形成され且つ径方向に第2径連通路266が形成
された第2連通用ボルト268が取付けられる。
【0012】また、この一次側デリバリパイプ242に
は、前記一次側取付ボルト244、244を挿通する一
次側ボルト孔270、270が形成されている。
【0013】前記第2連通用ボルト268には、連絡通
路272を形成する連絡パイプ274の一端側が連結さ
れている。
【0014】車両の後方側の前記二次側デリバリパイプ
248の後方側端部248bには、軸方向に第3軸連通
路276が形成され且つ径方向に第3径連通路278が
形成された第3連通用ボルト280が取付けられる。
【0015】この第3連通用ボルト280には、前記連
絡パイプ274の他端側が連結される。従って、この連
絡パイプ274は、車両の左右方向に指向して配設され
ることになる。
【0016】これにより、一次側デリバリ通路240と
二次側デリバリ通路246とは、連絡通路272によっ
て連通される。
【0017】車両の前方側の二次側デリバリパイプ24
8の前方側端部248fには、盲栓ボルト282が取付
けられている。
【0018】また、この二次側デリバリパイプ248に
は、燃料流通孔284が形成され、且つ、燃料流通孔2
84からの燃料が流入される燃料圧力調整弁286が付
設されている。この燃料圧力調整弁286は、一次側、
二次側デリバリ通路240、246内の燃料の圧力を一
定に調整するものである。この燃料圧力調整弁286に
は余分な燃料を流出する燃料出口接続管288が取付け
られている。この燃料出口接続管288には、余分な燃
料を燃料タンクに導く戻し燃料管(図示せず)が接続さ
れる。
【0019】また、前記二次側デリバリパイプ248に
は、前記二次側取付ボルト250、250を挿通する二
次側ボルト孔290、290が形成されている。
【0020】この図5、6における燃料配管構造にあっ
ては、図7に示す如く、燃料ポンプで圧送された燃料タ
ンク内の燃料が、一次側シリンダバンク204側で車両
の前方側の一次側デリバリパイプ242内に流入し、そ
して、連絡パイプ274内を経て二次側デリバリパイプ
248内に流動し、その燃料圧力が燃料圧力調整弁28
6で一定に調整され、余分な燃料が燃料出口接続管28
8から燃料タンクに戻される。
【0021】また、このようなV型エンジンの燃料供給
装置としては、例えば、特開平2−264145号公報
に開示されている。この公報に記載のものは、デリバリ
パイプの内部に、燃料噴射弁に燃料を供給する往路と、
余剰燃料の復路を夫々形成し、一方のデリバリパイプの
往路の一端に燃料タンクに連なる戻し管を夫々接続する
とともに、一対のデリバリパイプの往路および復路の他
端同士を連通管を介して連通させ、かつ他方のデリバリ
パイプの往路と復路の一端を互いに連通させる構成と、
デリバリパイプの内部に、燃料噴射弁に燃料を供給する
往路と、余剰燃料の復路を夫々形成して、これら往路と
復路とをデリバリパイプの一端側で互いに連通させ、こ
れらデリバリパイプの往路の他端に燃料ポンプからの燃
料が供給される供給管を並列に接続する一方、復路の他
端には燃料タンクに連なる戻し管を並列に接続した構成
とを有している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の図5
〜7におけるV型エンジンの燃料配管構造にあっては、
車両の前方に対し、車両の後方側に位置する各シリンダ
が、車両の前方側のシリンダに較べて走行風や冷却ファ
ンによる冷却風の影響を受けることが少なく熱的に厳し
い状態である。つまり、二次側デリバリパイプへの燃料
が車両の後方側の連絡パイプによって導びかれることか
ら、一次側シリンダバンク側の一次側デリバリパイプ内
の燃料温度よりも二次側デリバリパイプ内の燃料温度が
高くなる傾向にある(図4の実線で示す)。このよう
に、燃料の温度が上昇すると、燃料の発熱量が同じだと
すると、燃料が熱せられることで、燃料の体積が増加す
る。一方、各燃料噴射弁から各吸気分岐マニホルド内に
燃料が噴射される場合、噴射量が燃料噴射弁の噴射口の
断面積で決定される。よって、燃料の温度が上昇して燃
料の体積が増加している場合に、燃料噴射弁から噴射さ
れる実際の噴射量としては同じであるが、体積が増加し
ていることで、比重・熱量を考慮すると、燃料量が減少
していることになる。つまり、燃料量が空気量と相対的
に少なく、空燃比が徒にリーン側に移行してしまうこと
になる。このため、一次側、二次側シリンダバンクにお
いて各シリンダでの空燃比がずれてしまい、よって、一
次側シリンダと二次側シリンダでの燃焼状態が異ってし
まい、機関出力、燃費、運転性能が悪化したり、ピスト
ンの摩耗が異なってしまうという不都合が惹起した。
【0023】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、V字形状のシリンダブロ
ックに一次側、二次側シリンダヘッドを載置して構成さ
れた一次側、二次側シリンダバンクを有して車両に縦置
きに搭載されるV型エンジンにおいて、前記一次側、二
次側シリンダバンクの各シリンダに燃料を噴射する各燃
料噴射弁に燃料を分配すべく前記一次側、二次側シリン
ダバンクに沿って並列に位置させて一次側、二次側デリ
バリパイプを配設し、前記車両の前方側の前記一次側、
二次側デリバリパイプの前方側端部同士を連結すべく前
記車両の左右方向に指向する前方側連絡パイプを設け、
前記車両の後方側の前記一次側、二次側デリバリパイプ
の後方側端部同士を連結すべく前記車両の左右方向に指
向する後方側連絡パイプを設け、前記一次側デリバリパ
イプの前方側端部と前記二次側デリバリパイプの前方側
端部のいずれか一方に燃料圧力調整弁を設け、前記燃料
圧力調整弁の対角位置で前記一次側デリバリパイプの後
方側端部と前記二次側デリバリパイプの後方側端部との
いずれか一方には燃料入口部を設けたことを特徴とす
る。
【0024】
【作用】この発明の構成によれば、高温になる傾向にあ
る車両の後方側の一次側デリバリパイプ又は二次側デリ
バリパイプの一方に低温の燃料を流し、また、車両の後
方側の一次側デリバリパイプ又は二次側デリバリパイプ
で加熱された燃料を車両の前方側の一次側、二次側デリ
バリパイプに並列に流し、これにより、一次側、二次側
デリバリパイプ内の燃料温度及び燃料圧力を略均一にす
ることができ、よって、一次側、二次側シリンダでの燃
焼状態を略同一として機関出力、燃費、運転性能を向上
するとともに、ピストンの摩耗を等じくすることができ
る。
【0025】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜図4は、この発明の実施
例を示すものである。図1において、2は車両に縦置き
に搭載される6気筒のV型エンジンである。このV型エ
ンジン2には、V字形状のシリンダブロック(図示せ
ず)に右側である一次側、左側である二次側シリンダヘ
ッド(図示せず)を載置して一次側、二次側シリンダバ
ンク、4、6が構成されている。
【0026】この一次側シリンダバンク4と二次側シリ
ンダバンク6間に形成されたV字形の空間には、吸気入
口マニホルド8と、この吸気入口マニホルド8からの吸
気を一次側シリンダバンク4側の各シリンダに導く第
1、第3、第5一次側吸気分岐マニホルド10、14、
18及び二次側シリンダバンク6側の各シリンダに導く
第2、第4、第6二次側吸気分岐マニホルド12、1
6、20が配設されている。また、上述の空間には、車
両の前方側で、オルタネータ22が配設されている。
【0027】前記吸気入口マニホルド8には、スロット
ルボディ24が連設されている。
【0028】また、前記V型エンジン2の車両の前方側
には、冷却ファン26が配設されている。
【0029】前記一次側シリンダバンク4側において、
前記第1、第3、第5吸気分岐マニホルド10、14、
18には、各シリンダに燃料を噴射する第1、第3、第
4燃料噴射弁28、32、36が付設されている。ま
た、前記二次側シリンダバンク6側において、前記第
2、第4、第6吸気分岐マニホルド12、16、20に
は、各シリンダに燃料を噴射する第2、第4、第6燃料
噴射弁30、34、38が付設されている。
【0030】前記第1、第3、第5燃料噴射弁28、3
2、36に燃料を分配すべく、一次側シリンダバンク4
に沿って、つまり車両の前後方向に指向し、一次側デリ
バリ通路40を形成する一次側デリバリパイプ42が配
置され、この一次側デリバリパイプ42がV型エンジン
2の上部に一次側取付ボルト44、44によって取付け
られる。
【0031】また、前記第2、第4、第6燃料噴射弁3
0、34、38に燃料を分配すべく、二次側シリンダバ
ンク6に沿って、つまり車両の前後方向に指向し、二次
側デリバリ通路46を形成する二次側デリバリパイプ4
8が配置され、この二次側デリバリパイプ48が前記一
次側デリバリパイプ42と並列に、V型エンジン2の上
部に二次側取付ボルト50、50によって取付けられ
る。
【0032】図2に示す如く、車両の後方側で一次側デ
リバリパイプ42の後方側端部42bには、軸方向に第
1軸連通路52が形成され且つ径方向に第1径連通路5
4が形成された第1連通用ボルト56が取付けられる。
この第1連通用ボルト56には、燃料吸入部58とし
て、第1径連通路54に連通する燃料入口路60が形成
された燃料入口接続管62が取付けられる。この燃料入
口接続管62には、図示しないが、燃料ポンプによって
圧送される燃料タンク内からの燃料を導く燃料供給管
(図示せず)が接続される。
【0033】車両の前方側で一次側デリバリパイプ42
の前方側端部42fには、軸方向に第2軸連通路64が
形成され且つ径方向に第2径連通路66が形成された第
2連通用ボルト68が取付けられる。
【0034】この一次側デリバリパイプ42には、前記
一次側取付ボルト44、44を挿通する一次側ボルト孔
70、70が形成されている。
【0035】前記第1連通用ボルト56には、後方側連
絡路72を形成する後方側連絡パイプ74の一端側が連
結されている。
【0036】また、前記第2連通用ボルト68には、前
方側連絡路76を形成する前方側連絡パイプ78の一端
側が連結されている。
【0037】車両の後方側の前記二次側デリバリパイプ
48の後方側端部48bには、軸方向に第3軸連通路8
0が形成され且つ径方向に第3径連通路82が形成され
た第3連通用ボルト84が取付けられる。
【0038】この第3連通用ボルト84には、前記後方
側連絡パイプ74の他端側が連結される。従って、この
後方側連絡パイプ74は、車両の左右方向に指向して配
設されることになる。
【0039】これにより、車両の後方側で一次側デリバ
リ通路40と二次側デリバリ通路46とは、後方側連絡
路72によって連通される。
【0040】前記車両の前方側の二次側デリバリパイプ
48の前方側端部48fには、軸方向に第4軸連通路8
6が形成され且つ径方向に第4連通路88が形成された
第4連通用ボルト90が取付けられる。
【0041】この第4連通用ボルト90には、前記前方
側連結パイプ78の他端側が連結されている。従って、
この前方側連結パイプ78は、車両の左右方向に指向し
て配設されることになる。これにより、車両の前方側に
おいて、一次側デリバリ通路40と二次側デリバリ通路
46とは、前方側連絡路76によって連通される。
【0042】また、前記二次側デリバリパイプ48に
は、燃料流通孔92が形成され、且つ、燃料流通孔92
からの燃料が流入される燃料圧力調整弁94が付設され
ている。この燃料圧力調整弁94は、一次側、二次側デ
リバリ通路40、46の燃料の圧力を一定に調整するも
のである。この燃料圧力調整弁94には余分な燃料を流
出する燃料出口接続管96が取付けられている。この燃
料出口接続管96には、余分な燃料を燃料タンクに戻す
戻し燃料管(図示せず)が接続される。
【0043】また、前記二次側デリバリパイプ48に
は、前記二次側取付ボルト50、50を挿通する二次側
ボルト孔98、98が形成されている。
【0044】従って、この実施例にあっては、一次側デ
リバリパイプ425の後方側端部42bに燃料吸入部5
8が設けられ、二次側デリバリパイプ48の前方側端部
48fに燃料圧力調整弁94が設けられているので、燃
料吸入部58と燃料圧力調整弁94とが対角位置に配設
されることになる。
【0045】次に、この実施例の作用を説明する。
【0046】燃料ポンプで圧送された燃料タンク内から
の燃料は、燃料吸入部58から一次側デリバリ通路40
と、後方側連通路72を経て車両の後方側の二次側デリ
バリ通路46とに流入し、しかも、前方側連通路76を
経て車両の前方側の二次側デリバリ通路46に流入す
る。これら各通路内の燃料の圧力が燃料圧力調整弁94
によって一定に調整され、余分な燃料が燃料出口接続管
96から燃料タンク内に戻される。
【0047】また、このような燃料配管構造にあって
は、高温になる傾向がある車両の後方側のシリンダの一
次側、二次側デリバリパイプ42、48に、燃料吸入部
58から温度の低い燃料を流入させることができ、且
つ、後方側のシリンダで加温された燃料を前方側のシリ
ンダの一次側、二次側デリバリパイプ42、48内に並
列に流動させることができ、一次側、二次側デリバリパ
イプ42、48の前方側及び後方側、右側及び左側での
燃料温度を略均一にすることができ(図4の破線で示
す)、これにより、一次側、二次側シリンダバンク4、
6における各シリンダでの燃焼状態を略均一にし、しか
も、燃料吸入部58と燃料圧力調整弁94とが対角位置
に配設されているので、一次側シリンダバンク4と二次
側シリンダバンク6との配管長さを等しくすることがで
きるので、燃料圧力、燃料温度とを略均一に、一次側シ
リンダバンク74と二次側シリンダバンク6とにおける
各シリンダの空燃比を略均一とし、一次側、二次側シリ
ンダバンク4、6での燃焼性を良好として、燃費と運転
性能とを向上するとともに、ピストンの摩耗も等しくす
ることができる。
【0048】なお、この実施例においては、燃料吸入部
58を二次側デリバリパイプ48の後方側端部48bに
設けるとともに、燃料圧力調整弁94を一次側デリバリ
パイプ42の前方側端部42fに設けることも可能であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、縦置きのV型エンジンにおいて、一次
側、二次側シリンダバンクの各シリンダに燃料を噴射す
る各燃料噴射弁に燃料を分配すべく一次側、二次側シリ
ンダバンクに沿って並列に位置させて一次側、二次側デ
リバリパイプを配設し、車両の前方側の一次側、二次側
デリバリパイプの前方側端部同士を連結すべく車両の左
右方向に指向する前方側連絡パイプを設け、車両の後方
側の一次側、二次側デリバリパイプの後方側端部同士を
連結すべく車両の左右方向に指向する後方側連絡パイプ
を設け、車両の前方側で前記一次側デリバリパイプの前
方側端部と二次側デリバリパイプの前方側端部とのいず
れか一方に燃料圧力調整弁を設け、燃料圧力調整弁の対
角位置で一次側デリバリパイプの後方側端部と二次側デ
リバリパイプの後方側端部とのいずれか一方には燃料入
口部を設けたことにより、高温になる傾向にある車両の
後方側の一次側デリバリパイプ又は二次側デリバリパイ
プの一方に低温の燃料を流し、また、車両の後方側のデ
リバリパイプで加熱された燃料を車両の前方側の一次
側、二次側デリバリパイプに並列に流し、これにより、
一次側、二次側デリバリパイプ内の燃料温度及び燃料圧
力を略均一にし、よって、一次側、二次側シリンダでの
燃焼状態を略同一として機関出力、燃費、運転性能を向
上するとともに、ピストンの摩耗を等しくし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】V型エンジンの平面図である。
【図2】V型エンジンの燃料配管構造の断面図である。
【図3】燃料配管構造の説明図である。
【図4】各シリンダにおける燃料温度の関係図である。
【図5】従来におけるV型エンジンの平面図である。
【図6】従来における燃料配管構造の断面図である。
【図7】従来における燃料配管構造の説明図である。
【符号の説明】
2 V型エンジン 4 一次側シリンダバンク 6 二次側シリンダバンク 42 一次側デリバリパイプ 48 二次側デリバリパイプ 58 燃料吸入部 74 後方側連絡パイプ 78 前方側連絡パイプ 94 燃料圧力調整弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V字形状のシリンダブロックに一次側、
    二次側シリンダヘッドを載置して構成された一次側、二
    次側シリンダバンクを有して車両に縦置きに搭載される
    V型エンジンにおいて、前記一次側、二次側シリンダバ
    ンクの各シリンダに燃料を噴射する各燃料噴射弁に燃料
    を分配すべく前記一次側、二次側シリンダバンクに沿っ
    て並列に位置させて一次側、二次側デリバリパイプを配
    設し、前記車両の前方側の前記一次側、二次側デリバリ
    パイプの前方側端部同士を連結すべく前記車両の左右方
    向に指向する前方側連絡パイプを設け、前記車両の後方
    側の前記一次側、二次側デリバリパイプの後方側端部同
    士を連結すべく前記車両の左右方向に指向する後方側連
    絡パイプを設け、前記一次側デリバリパイプの前方側端
    部と前記二次側デリバリパイプの前方側端部のいずれか
    一方に燃料圧力調整弁を設け、前記燃料圧力調整弁の対
    角位置で前記一次側デリバリパイプの後方側端部と前記
    二次側デリバリパイプの後方側端部とのいずれか一方に
    は燃料入口部を設けたことを特徴とするV型エンジンの
    燃料配管構造。
JP4078904A 1992-02-29 1992-02-29 V型エンジンの燃料配管構造 Pending JPH05240122A (ja)

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