JPH098808A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JPH098808A
JPH098808A JP14877995A JP14877995A JPH098808A JP H098808 A JPH098808 A JP H098808A JP 14877995 A JP14877995 A JP 14877995A JP 14877995 A JP14877995 A JP 14877995A JP H098808 A JPH098808 A JP H098808A
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    • H04W88/06Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直接のデータ送信の可否が変化し易い無線通
信システムにおいて、確実性高くかつ効率よく通信を行
う通信システムを提供する。 【構成】 各無線通信機器に識別コードを割り当てて、
データと、データの送信元識別コードと、データの送信
先識別コードと、パケットの送信元識別コードと、パケ
ットの送信先識別コードとを有するパケットを送受す
る。データ送信元機からデータ送信先機にデータを直接
に送信できないときには、パケットを中継機に宛てて送
信し、中継機からデータ送信先機にパケットを送信する
中継送信を行う。データの直接送信が可能になったとき
には、中継送信から直接送信に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線によってデータを送
受する通信システムに関するものであり、特に、送信元
機から中継機を経て送信先機にデータを送信する中継送
信に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LAN(ローカルエリアネットワ
ーク)接続を行って使用されるパーソナルコンピュータ
等の電子機器のレイアウトや移動を容易にするために、
LANの通信媒体である同軸ケーブルやツイストペア線
等の有線媒体を、電波、赤外線あるいは超音波等の無線
媒体に置き換える試みがなされ、WaveLAN等の無
線LAN製品としてパーソナルコンピュータ用の基板等
の商品化が行われている。
【0003】また、電子手帳等の携帯端末機の多機能化
に伴い、通信機能を有する携帯端末機の製品化が行われ
ている。このような携帯端末機の無線通信は、現在は1
対1通信が主流であるが、3台以上の携帯端末機による
無線ネットワークを用いたN対N通信が検討されつつあ
る。
【0004】端末機間で送受されるデータは、一まとま
りごとのパケットとして送信される。図9に従来のパケ
ットの構成を示す。3台以上の通信機器間で無線通信を
行うときには、送信元機が送信したパケットは送信先機
のみならず他の通信機器にも到達して受信される。した
がって、どの通信機器からどの通信機器に宛てて送信さ
れたデータであるかを明らかにする必要があり、パケッ
トには、送信データの他に、データの送信元機を示す識
別コードと、データの送信先機を示す識別コードが含ま
れている。
【0005】パケットを受信した通信機器はデータ送信
先識別コードが自身の識別コードと一致するか否かによ
って、自身宛のデータであるか否かを判定する。自身宛
のデータを受信した端末機は、受信応答パケットを送信
して、データを受信したことを送信元機に知らせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の無線ネットワー
クは各機器が互いに直接通信可能な状況下での通信を実
現するものであり、無線信号が直接に届かない機器間で
無線によって直接に通信することはできなかった。この
ようなときには、有線ネットワークに複数のアクセスポ
イントを設けて、端末機とアクセスポイント間は無線で
通信し、アクセスポイント相互間は有線で通信を行うよ
うにしている。このような通信ネットワークは、端末機
の移動がない場合、あるいはごく狭い範囲内でのみ移動
する場合に適しており、端末機設定時に動作確認をする
だけで、その後は常に通信が可能となって、有線媒体の
配設を必要最小限に抑えることができる。
【0007】しかしながら、携帯端末機のように移動範
囲が広い場合には、端末機とアクセスポイントの距離が
大きく変動するため、端末機とアクセスポイント間の無
線通信ができなくなる状況が発生し易くなる。有線媒体
を用いずに携帯端末機間で直接に無線通信を行う場合に
も、端末機相互の位置関係の変化によって、通信中であ
ったものが、突然通信不能になるという事態が発生する
可能性は高い。
【0008】直接の通信ができないときに他の機器を経
由して通信を行う技術として、インタネットの経路選択
(ルーティング)技術が知られている。しかし、この中
継送信の技術は有線ネットワークを対象として開発され
たものであるため、各端末機のネットワークへの接続状
況が変動し得る無線ネットワークに、そのまま適用する
ことはできない。また、中継を行う機器に高い処理能力
が要求されるため、ネットワークを構成する機器を簡易
な構成とすることができなくなる。
【0009】また、図9に示した従来のパケット構成
は、中継機を示す情報が含まれていないため、予め中継
機を定めて中継送信を行う場合にのみ適用できる。しか
し、中継機が固定されるため、直接送信の可否が変化し
やすい携帯端末機からなる無線ネットワークに適用する
には不適である。送信元機から送信先機への直接の送信
ができないときに中継送信を行おうとしても、送信元機
から中継機への直接送信、または、中継機から送信先機
への直接送信の一方でもできないときには、中継送信を
行うことも不可能になる。
【0010】本発明は、上記の諸問題に鑑みてなされた
もので、直接のデータ送信の可否が変化し易い無線通信
システムにおいて、確実性高くかつ効率よく通信を行う
通信システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、3台以上の通信機器間で無線によって
データの送受を行う通信システムにおいて、送信元機か
ら送信先機に宛てて直接にデータを送信する直接送信
と、送信元機から中継機に宛ててデータを送信し中継機
からデータを送信先機に宛てて送信する中継送信とを行
うとともに、中継送信を行うときに、送信元機が中継送
信であることを示す情報をデータに付加して送信する。
【0012】上記通信システムにおいて、送信先機はデ
ータを受信したときに、データを受信したことを示す受
信応答信号をデータの送信元機に送信し、送信元機は直
接送信したデータに対する受信応答信号を受信したとき
に、直接送信が可能であると判断して判断結果を記憶
し、直接送信したデータに対する受信応答信号を受信し
なかったときに、直接送信が不可能であると判断して判
断結果を記憶し、送信元機は送信先機への直接送信が不
可能であると判断しているときに、中継送信によって送
信先機にデータを送信する。
【0013】送信元機は送信先機への直接送信が不可能
であると判断したときに、他の通信機器に当該通信機器
からの送信先機への直接送信が可能であるか否かを問い
合わせる質問信号を送信し、質問信号を受信した通信機
器は、送信先機への自身からの直接送信が可能であると
判断しているときに、可能であることを知らせる回答信
号を送信元機に送信し、送信元機は回答信号を送信した
通信機器を中継機として送信先機に中継送信を行う。
【0014】さらに、送信先機は、中継送信であること
を示す情報を有するデータを送信元機から直接に受信し
たときに、データを直接受信したことを示す直接受信信
号を送信元機に送信し、送信元機は、直接受信信号を受
信した後は、送信先機への中継送信を止めて、送信先機
に直接送信を行う。
【0015】また、送信元機は、送信したデータに対す
る送信先機からの受信応答信号を受信しないときに、デ
ータを送信先機に直接送信することと、送信先機への直
接送信が可能であるか否かを問い合わせる質問信号を送
信することを、受信応答信号または回答信号を受信する
まで反復する。
【0016】具体的には、3台以上の通信機器間で無線
によってパケットを送受する通信システムにおいて、通
信機器を識別するための識別コードを各通信機器に付与
し、各通信機器が送信するパケットを、データと、デー
タの送信元機を示すデータ送信元識別コードと、データ
の送信先機を示すデータ送信先識別コードと、当該パケ
ットの送信元機を示すパケット送信元識別コードと、当
該パケットの送信先機を示すパケット送信先識別コード
とを含む構成とし、各通信機器は、データ送信先識別コ
ードが自身の識別コードであるパケットを受信したとき
に、そのパケットのデータを受信したことを示すデータ
を含み、受信したパケットのデータ送信元識別コードを
データ送信先識別コードとする受信応答パケットを送信
する。
【0017】パケット送信先識別コードが自身の識別コ
ードでありデータ送信先識別コードが自身の識別コード
ではないパケットを受信した通信機器は、そのパケット
のパケット送信先識別コードをデータ送信先識別コード
に変更し、パケット送信元識別コードを自身の識別コー
ドに変更して、変更後のパケットを送信する。
【0018】あるいは、3台以上の通信機器間で無線に
よって通信を行う通信システムにおいて、送信元機から
送信先機への直接送信と、送信元機から中継機を経て送
信先機に送信する中継送信とを行うとともに、各通信機
器は、他の通信機器に対する直接送信が可能であるか否
かの情報を保持し、直接送信の可否の変化に応じて前記
情報を更新する。
【0019】
【作用】3台以上の通信機器間で無線によってデータの
送受を行う通信システムにおいて、送信元機から送信先
機に宛てて直接にデータを送信する直接送信と、送信元
機から中継機に宛ててデータを送信し中継機からデータ
を送信先機に宛てて送信する中継送信とを行うと、複数
のデータ送信経路が存在することになる。送信元機の無
線出力が送信先機に到達しないときでも、送信元機から
中継機に出力が届き中継機から送信先機に出力が届け
ば、中継送信によってデータを送信先機に送ることがで
きる状態となる。中継送信を行うときに、送信元機が中
継送信であることを示す情報をデータに付加して送信す
ると、送信先機はその情報から中継送信によってデータ
が送られてきたことを認識する。
【0020】送信先機が、データを受信したときに受信
応答信号を送信すると、送信元機はデータ送信の成功、
不成功を受信応答信号の受信の有無によって判断し得
る。直接送信したデータに対して受信応答信号を受信す
るということは、少なくとも送信時においては直接送信
が可能な状態であったことを意味するものであり、その
後も直接送信が可能である可能性が高い。このとき、送
信元機は直接送信が可能であると判断する。逆に、直接
送信したデータに対しての受信応答信号を受信しないと
いうことは、送信先機にデータが受信されなかったか、
あるいは、送信先機がデータを受信し受信応答信号を送
信したけれども、その受信応答信号が送信元機に到達し
なかったことを意味する。このとき、送信元機は直接送
信が不可能であると判断する。各通信機器は、直接送信
を行うたびに判断結果を記憶することで、他機への直接
送信の可否に関して、確からしい最新の情報を保持す
る。送信元機は、送信先機への直接送信が不可能である
と判断しているときに、中継送信によってデータを送信
する。受信応答信号も、直接送信によって送信すること
が不可能なときには中継送信によって送信する。
【0021】送信元機は、直接送信が不可能であると判
断しているときに送信先機にデータを送信するために
は、中継可能な通信機器を見い出す必要がある。このと
き、送信元機は、他の通信機器に、その通信機器から送
信先機への直接送信が可能であるか否かを問い合わせる
質問信号を送信する。質問信号を受信した通信機器は、
その送信先機への自身からの直接送信が可能であると判
断しているときに、その旨を知らせる回答信号を送信す
る。送信元機は回答信号を受信することで、中継可能な
通信機器を知り、その通信機器を中継機として中継送信
を行う。これにより、直接送信から中継送信への切り換
えがなされる。回答信号を送信した通信機器は、送信先
機への直接送信が可能である可能性が高く、中継送信が
成功する可能性は高い。送信元機は、複数の通信機器か
ら回答信号を受信したときには、その中の1つを中継機
として選択する。
【0022】中継送信を行っているときでも、送信元機
と送信先機の位置関係の変化等によって、送信元機の無
線出力が送信先機に到達することもある。このようなと
き、送信先機は、中継送信であることを示す情報を有す
るデータを送信元機から直接に受信することになる。送
信先機が、そのデータを直接受信したことを示す直接受
信信号を送信元機に送信すると、送信元機は直接送信が
可能であることを認識する。送信元機は、直接受信信号
を受信した後は、送信先機への中継送信を止めて直接送
信を行う。これにより、中継送信から直接送信への切り
換えがなされる。
【0023】直接送信が不可能で、利用した中継機によ
る中継送信が不可能なときには、送信元機は、送信した
データに対する送信先機からの受信応答信号を受信しな
い。この場合、送信元機が直接送信を続けると、直接送
信が可能になったときに受信応答信号を受信する。ま
た、送信先機への直接送信が可能であるか否かを問い合
わせる質問信号を送信し続けると、中継機として利用し
得る通信機器が現れたときに回答信号を受信する。した
がって、送信元機は、受信応答信号を受信しないとき
に、データを送信先機に直接送信することと、送信先機
への直接送信が可能であるかを問い合わせる質問信号を
送信することを、受信応答信号または回答信号を受信す
るまで反復することで、直接送信または中継送信が可能
になったことを検知することになる。
【0024】3台以上の通信機器間で無線によってパケ
ットを送受する通信システムにおいて、通信機器を識別
するための識別コードを各通信機器に付与し、各通信機
器が送信するパケットを、データと、データの送信元機
を示すデータ送信元識別コードと、データの送信先機を
示すデータ送信先識別コードと、当該パケットの送信元
機を示すパケット送信元識別コードと、当該パケットの
送信先機を示すパケット送信先識別コードとを含む構成
とすると、各パケットには、データの送信元機と送信先
機に加えて、パケットの送信元機と送信先機を示す識別
コードが付加される。
【0025】各パケットのパケット送信元識別コードと
データ送信元識別コードは必ずしも一致するものではな
く、データ送信元機が送信するパケットにおいてのみ、
両者が一致する。また、各パケットのパケット送信先識
別コードとデータ送信先識別コードは必ずしも一致する
ものではなく、データ送信先機に宛てて送信されたパケ
ットにおいてのみ、両者が一致する。各通信機器は、受
信したパケットのパケット送信先識別コードを自身の識
別コードと比較することによって、自身に宛てて送信さ
れたパケットであるか否かを判断する。
【0026】また、各通信機器が、データ送信先識別コ
ードが自身の識別コードであるパケットを受信したと
き、すなわち自身に宛てて送信されたデータを受信した
ときに、そのパケットのデータを受信したことを示すデ
ータを含み、受信したパケットのデータ送信元識別コー
ドをデータ送信先識別コードとする受信応答パケットを
送信すると、データ送信元機は、その受信応答パケット
を受信することで、データ送信先機にデータが受信され
たことを知り得る。
【0027】パケット送信先識別コードが自身の識別コ
ードでありデータ送信先識別コードが自身の識別コード
ではないパケットを受信した通信機器が、そのパケット
のパケット送信先識別コードをデータ送信先識別コード
に変更し、パケット送信元識別コードを自身の識別コー
ドに変更して、変更後のパケットを送信すると、その通
信機器は、自身に宛てて送信されたパケットのデータを
データ送信先機に転送することになる。受信応答パケッ
トも、同様の手続きによって、転送することが可能であ
る。
【0028】3台以上の通信機器間で無線によって通信
を行う通信システムにおいて、送信元機から送信先機へ
の直接送信と、送信元機から中継機を経て送信先機に送
信する中継送信とを行うとともに、各通信機器は、他の
通信機器に対する直接送信が可能であるか否かの情報を
保持し、直接送信の可否の変化に応じて前記情報を更新
すると、送信時における直接送信の可否に応じて、直接
送信または中継送信を選択して送信することが可能であ
る。しかも、各通信機器は、他の通信機器から第3の通
信機器に対しての直接送信が可能であるか否かの問い合
わせがあったときに、その可否を直ちに返答できる状態
になる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の通信システムについて詳しく
説明する。本発明の通信システムは、3台以上の任意の
台数の通信機器から成るネットワークにおいて、各通信
機器間で無線によって相互に通信を行うものであり、通
信機器を識別するために、各通信機器にはあらかじめ識
別コードが割り当てられている。各通信機器は自身の識
別コードに加え、ネットワーク内の他の通信機器の識別
コードを記憶している。無線信号の搬送媒体としては、
電波、赤外線、超音波等を使用することができる。
【0030】本通信システムは、データを送信元機から
送信先機に直接に送信する直接送信と、データを送信元
機から中継機に送信し、中継機から送信先機に送信する
中継送信とを行うように設定されている。データは一ま
とまりごとに、通信に必要な他の情報を付加したパケッ
トとして送信される。データ送信元機は、直接送信にお
いてはパケットをデータ送信先機に宛てて送信し、中継
送信においてはパケットを中継機に宛てて送信する。
【0031】ネットワーク内の通信機器は全て、データ
送信元機、データ送信先機および中継機として機能し得
る。中継送信の経路はあらかじめ定められているもので
はなく、ネットワークの状況に応じて中継機が設定され
る。このため、各通信機器は、他の通信機器の識別コー
ドとともに、その通信機器にデータを送信する際のパケ
ットの送信先機の識別コードを記憶し、ネットワークの
状況の変化に応じてパケット送信先識別コードを更新す
る。
【0032】パケットの構成を図2に示す。パケットに
は、送信するデータと、データを作成し送信したデータ
送信元機を示すデータ送信元識別コードと、データの送
信先機を示すデータ送信先識別コードと、そのパケット
を作成し送信したパケット送信元機を示すパケット送信
元識別コードと、そのパケットの送信先機を示すパケッ
ト送信先識別コードが含まれている。
【0033】送信されるデータは、通信システムの機能
に関わる特殊なデータと、通信システムの機能に無関係
な一般データとに大別される。通信システムの機能に関
わるデータは「受信応答」、「質問」、「回答」、「中
継解除」等数種類あり、後に詳述する。各パケットに
は、データの種類に応じてパケット種別コードが付加さ
れる。
【0034】また、各通信機器は、自身が送信したパケ
ットの数を記憶し、パケットにパケット番号として通し
番号を付加して送信する。これによりパケットを特定す
ることが可能になる。さらに、パケットには必要に応じ
て補助データを付加することができる。
【0035】パケット種別コード、パケット送信元識別
コード、パケット送信先識別コード、データ送信元識別
コード、データ送信先識別コード、パケット番号は固定
長であり、データよりも前に配置されてパケットのヘッ
ダとなる。これらの相対位置は、図2に示したものに限
られるものではない。一方、データおよび補助データは
可変長であり、データおよび補助データをもたないパケ
ットも許容される。以下の例では図2に示した配列順序
のパケットを送受するものとする。
【0036】図8の具体例について、通信の手順を説明
する。図8は5台の携帯用通信機器A〜Eから成る無線
ネットワークを示している。通信機器A〜Eにはあらか
じめ識別コード「ID−A」〜「ID−E」がそれぞれ
割り当てられている。各通信機器A〜Eは、パケットを
電波によって送信するとともに、電波に搬送されたパケ
ットを受信し得るように構成されている。したがって、
図中の通信機器のいずれもが任意の通信機器に宛ててデ
ータを送信することができる。
【0037】図8において、円a〜eはそれぞれ通信機
器A〜Eからの無線出力の到達範囲を表している。ここ
では、各通信機器A〜Eの出力の大きさが同一ではな
く、無線出力の到達範囲が異なる例を示したが、ネット
ワーク内の全通信機器の無線出力の大きさは同じであっ
てもよい。また、電波の進行を妨げる障害物が存在する
場合や、無線出力に指向性がある場合は、無線出力の到
達範囲の形状は必ずしも円になるものではない。
【0038】図8の(a)は、通信機器A〜Eが、他の
全ての通信機器からの無線出力の到達範囲内に存在し、
互いに任意の通信機器と直接にデータを送受できる状態
であることを示している。(b)は、通信機器A〜Eが
移動して、相互の位置関係が変化した状態を示してい
る。ここでは、通信機器Aの出力は通信機器Eに到達せ
ず、通信機器Aから通信機器Eにデータを直接送信する
ことはできなくなっている。逆に、通信機器Eの無線出
力は通信機器Aに到達し、通信機器Eは通信機器Aにデ
ータを直接送信することができる。
【0039】いま、図8の(a)の状態から(b)の状
態になり、再び(a)の状態に戻る場合の、通信機器A
から通信機器Eへのデータ送信について考える。このと
きの通信の流れを図1に示す。図1において、矢印は送
信されるパケットを表しており、これらのパケットの内
容を図3および図4に示す。図3、4のP1〜P22の
パケットはそれぞれ図1のステップS1〜S22に対応
するものである。
【0040】図8の(a)の状態で、各通信機器がいず
れも他の通信機器にデータを直接送信しているときの、
通信機器A、B、Eが記憶している他の通信機器に関す
る情報を表1に示す。通信機器Aは通信機器B〜Eの識
別コード「ID−B」〜「ID−E」を記憶しており、
それぞれの通信機器に対してデータを送信する際のパケ
ットの宛先であるパケット送信先として「ID−B」〜
「ID−E」を記憶している。通信機器B、Eおよび表
示していない通信機器C、Dも、機器の識別コードと一
致するパケット送信先識別コードを記憶している。
【0041】この状態で通信機器Aが通信機器Eに一般
のデータを送信するとき(図1、S1)、パケットは図
3、P1のようになる。通信機器Aがデータの送信元機
であるから、データ送信元識別コードは「ID−A」で
あり、通信機器Eがデータの送信先機であるからデータ
送信先識別コードは「ID−E]である。パケットの送
信元機は通信機器Aであるから、パケット送信元識別コ
ードは「ID−A」である。また、表1(a)より、通
信機器Eに対するパケットの送信先識別コードは「ID
−E」であるから、パケット送信先識別コードは「ID
−E」となる。送信するデータは通信の機能には無関係
な一般のデータであるから、パケット種別コードは「一
般データ」とする。また、補助データは空白にする。通
信機器Aがこれまでに送信したパケットの数を100と
すると、パケット番号は101になる。
【0042】このパケットP1を通信機器Aが送信する
と、無線出力は通信機器B〜Eに到達し、全ての通信機
器B〜Eに受信される。通信機器B〜Eは受信したパケ
ットのパケット送信先識別コードを自身の識別コードと
比較して、自身に宛てられたパケットであるか否かを判
定する。また、データ送信先識別コードを自身の識別コ
ードと比較して、自身に宛てられたデータであるか否か
を判定する。通信機器B〜Dは自身宛のパケットではな
く自身宛のデータでもないため、このパケットP1を無
視する。通信機器Eは自身宛のパケットであるため、パ
ケットP1全体を記憶する。また、自身に宛てて送信さ
れたデータであるから、データの処理を行う。このと
き、パケット種別コードを参照することで一般データが
送信されてきたことが判る。データ処理においては補助
データも読み出すが、この場合は空白であり利用しな
い。
【0043】さらに、通信機器Eは、このデータを受信
したことを通信機器Aに知らせる受信応答パケットを送
信する(図1、S2)。この受信応答パケットは図3、
P2のようになる。受信応答パケットのデータには、受
信したパケットP1に付加されていた通し番号を記す。
受信応答パケットは通信機器Eがデータを作成し、通信
機器Aにそのデータを送信するのであるから、データ送
信元識別コードは「ID−E」であり、データ送信先識
別コードは「ID−A」である。受信応答パケットの送
信元は通信機器Eであるから、パケット送信元識別コー
ドは「ID−E」である。パケット送信先識別コード
は、表1(c)の通信機器Aに対するパケット送信先識
別コードより、「ID−A」となる。また、パケット種
別コードとして「受信応答」が記される。
【0044】通信機器Eがこの受信応答パケットP2を
送信すると、通信機器A〜Dに受信される。通信機器B
〜Dは、パケット送信先識別コードが自身の識別コード
ではなくデータ送信先識別コードも自身の識別コードで
はないため、受信したパケットP2を無視する。通信機
器Aは、自身宛のパケットであるからパケットP2を記
憶する。また、データ送信先識別コードが自身の識別コ
ードであることから、自身宛のデータであることを知
る。次いで、パケット種別コードから受信応答であるこ
とを知り、記憶したパケットのデータから通し番号を読
み出して、自身が送信したどのパケットのデータに対す
る受信応答であるかを判別する。
【0045】こうして、データ送信元機はデータ送信先
機にデータが受信されたことを検知することができる。
なお、受信応答パケットに対する受信応答パケットを送
信することはしない。受信応答パケットは、パケット種
別コードが「一般データ」であるパケットを受信したと
きにのみ送信される。
【0046】通信機器A〜Eの相対位置が変化して、図
8の(a)の状態から(b)の状態になると、通信機器
Aの無線出力は通信機器Eには到達しないため、通信機
器Aから通信機器Eへのデータの直接送信はできなくな
る。しかし、通信機器Aは、それまで直接送信を行って
いたため、表1の(a)に示した他機の情報を依然とし
て保持している。
【0047】したがって、通信機器Eにデータを送信す
るときは、パケットP1と同様のパケットを送信するこ
とになる(図1、S3)。すなわち、データ送信先識別
コードとパケット送信先識別コードが「ID−E」で、
データ送信元識別コードとパケット送信元識別コードが
「ID−A」であるパケット(図3、P3)を送信す
る。しかしながら、送信したパケットに対して受信応答
パケットが送信されることはなく、通信機器Aは、デー
タが通信機器Eに受信されなかったと判断する。
【0048】このとき通信機器Aは、障害物の一時的な
出現等によって直接送信が一時的にできなくなった可能
性もあるため、送信したデータを所定回数再送信する
(図1、S4〜S5)。再送信したパケット(図3、P
4〜P5)が通信機器Eに受信され、通信機器Eが受信
応答パケットを送信して、これを通信機器Aが受信した
ときには、通信機器Aは直接送信を継続し得ると判断す
るが、図8の(b)の状態では、パケットP4、P5が
通信機器Eに受信されることはない。なお、データを再
送信するときには、常に、そのデータを最初に送信した
パケットのパケット番号(以下、初回送信パケット番号
という)を補助データに記す。これは、データ送信先機
が同一データを重複して受信したときの、誤処理を防止
するためである。これについては後述する。
【0049】通信機器Aは、データの再送信を所定回数
繰り返しても受信応答信号を受信しないとき、次のよう
な処理を行う。まず、通信機器Eにデータを送信するの
に、パケットの送信先を通信機器Eのままにしておくの
は不適切であるので、表1(a)の通信機器Eに対する
パケット送信先識別コードを空白にする。これで、通信
機器Eに送信するデータの実際のパケットの送信先がな
くなる。
【0050】次いで、ネットワーク内の全通信機器に宛
てて、その通信機器から通信機器Eへの直接送信が可能
であるか否かを問い合わせる質問パケットを同報送信す
る(図1、S6)。この質問パケットは図3、P6のよ
うになる。データには通信機器Eの識別コード「ID−
E」を記す。パケット種別コードは「質問」とする。デ
ータ送信元識別コードとパケット送信元識別コードは通
信機器Aの識別コード「ID−A」とする。また、デー
タ送信先識別コードとパケット送信先識別コードとして
は、あらかじめ同報送信用に定められている「ID−
X」を記す。
【0051】同報送信用の識別コード「ID−X」は、
ネットワーク内の全通信機器が記憶しており、受信した
パケットに含まれている識別コード「ID−X」はパケ
ットを受信した通信機器の識別コードと等価であるとみ
なされる。例えば、通信機器Bは受信パケット中の「I
D−X」を「ID−B」と判断する。
【0052】通信機器Aが送信した質問パケットP6
は、無線出力の到達可能な通信機器B、C、Dによって
受信される。質問パケットP6を受信した通信機器B
は、パケット送信先識別コードが「ID−X」であるか
ら自身の識別コード「ID−B」と同一であると判断し
て、この質問パケットP6を記憶する。また、データ送
信先識別コードが「ID−X」であることから、自身に
宛てて発せられた質問であると判断し、さらに、データ
の中から通信機器の識別コードを読み出す。ここでは、
データに「ID−E」が記されているから、通信機器E
への直接送信の可否が問われていることが判る。
【0053】そこで、記憶している他機情報から、通信
機器Eへの自身からの送信が可能であるか否かを判断す
る。このとき、通信機器Bは表1の(b)に示した他機
情報を保持しており、通信機器Eのパケット送信先識別
コードが通信機器Eの識別コード「ID−E」そのもの
であることから、直接送信が可能であると判断する。そ
して、通信機器Bから通信機器Eに直接送信が可能であ
ることを知らせる回答パケットを送信する(図1、S
7)。
【0054】この回答パケットは図3、P7のようにな
る。回答パケットのデータには、受信した質問パケット
P6のデータに記されていた機器識別コード「ID−
E」を記す。データ送信先識別コードは質問パケットP
6を送信した通信機器Aの識別コード「ID−A」と
し、データ送信元識別コードとパケット送信元識別コー
ドは自身の識別コード「ID−B」とする。また、パケ
ット送信先識別コードは、表1の(b)の通信機器Aに
対するパケット送信先識別コードから、「ID−A」と
する。パケット種別コードは「回答」とする。
【0055】なお、もし、通信機器Bが記憶している他
機情報が表1(b)から変化しており、通信機器Eに対
するパケット送信先識別コードが「ID−E」でないと
きには、通信機器Bは通信機器Eに直接送信ができない
と判断して、回答パケットを送信しない。
【0056】通信機器C、Dも質問パケットP6に対し
て同様に対処し、通信機器Eに直接送信可能であると判
断したときには、回答パケットを送信する。
【0057】回答パケットP7を受信した通信機器A
は、パケット送信先識別コードが自身の識別コードであ
ることから、自身に宛てて送信されたパケットであるこ
とを知り、回答パケットP7を記憶する。また、データ
送信先識別コードが自身の識別コードであることから自
身に宛てられたデータであることを知り、さらに、パケ
ット種別コードから質問パケットに対する回答パケット
であることを知る。
【0058】次いで、パケット中のデータから機器識別
コードを読み出して、どの通信機器への直接送信が可能
であるかを回答したものかを判別する。もし、通信機器
A自身が、異なる通信機器への直接送信の可否を問い合
わせる複数の質問パケットを送信していたときでも、回
答パケットのデータ中の機器識別コードで判別すること
ができる。ここでは、回答パケットのデータに「ID−
E」が記されているから、通信機器Eへの直接送信が可
能であることを示す回答であることが判る。
【0059】また、回答パケットのデータ送信元識別コ
ードから、どの通信機器が通信機器Eに直接送信し得る
のかを知る。複数の通信機器からの回答パケットを受信
したときは、受信時間の早いものから所定数、または全
てを記憶しておき、以下の送信においてデータ送信が不
成功であった場合に備える。ここでは、通信機器Aは通
信機器Bからの回答パケットを最も早く受信したとす
る。この場合、回答パケットP7のデータ送信元識別コ
ードには「ID−B」が記されており、通信機器Aは、
通信機器Bを中継機として、通信機器Eにデータを中継
送信し得るものと判断する。
【0060】そこで、通信機器Aは、他の通信機器に関
する情報のうち、通信機器Eに送信するデータのパケッ
ト送信先識別コードを、空白の状態から「ID−B」に
変更する。変更後の他機情報を表2に示す。通信機器B
および通信機器Eが有する他機情報には変化がない。こ
れ以降、通信機器Aから通信機器Eに送信されるデータ
を含んだパケットは通信機器Bに宛てて送信されること
になる。
【0061】通信機器Aは、通信機器Eに前回送信し、
受信応答パケットを得られなかったパケットP5のデー
タを再度送信する(図1、S8)。このパケットは図
3、P8のようになる。データ送信先識別コードは「I
D−E」とし、データ送信元識別コードおよびパケット
送信元識別コードは「ID−A」とする。パケット送信
先識別コードは、表2(a)の通信機器Eに対するパケ
ット送信先識別コードである「ID−B」とする。パケ
ット種別コードは「一般データ」である。また、データ
を再送信するのであるから、前述のように、そのデータ
を最初に送信したパケットP3のパケット番号、すなわ
ち、初回送信パケット番号を補助データとして記す。
【0062】パケットP8を通信機器Aが送信すると、
図8(b)の状態では、通信機器B〜Dによって受信さ
れる。しかし、通信機器C、Dは、パケット送信先もデ
ータ送信先も自身ではないので、このパケットP8を無
視する。通信機器Bは、パケット送信先識別コードが自
身の識別コードであるからパケットP8を記憶する。
【0063】通信機器Bは、パケットのデータ送信先識
別コード「ID−E」から、自身に宛てて送信されたデ
ータではなく、通信機器Eに宛てて送信されたデータで
あることを知る。そこで、受信応答パケットを送信する
ことなく、受信したデータを通信機器Eに転送するため
のパケットを作成し、送信する(図1、S9)。このパ
ケットは図3、P9のようになる。データ送信元識別コ
ードとデータ送信先識別コードは受信したパケットP8
のものと同一で、それぞれ「ID−A」、「ID−E」
である。パケット送信元識別コードは自身の識別コード
である「ID−B」とする。通信機器Eに対するパケッ
ト送信先識別コードを表2(b)のように記憶している
ことから、パケット送信先識別コードは「ID−E」と
する。パケット番号としては、通信機器B自身の通し番
号を記す。
【0064】データは、当然、受信したパケットP8の
ものと同一である。補助データには、受信したパケット
P8の補助データに記されている初回送信パケット番号
に加えて、受信したパケットP8のパケット番号を記
す。このように、データを転送する中継機は、常に、受
信したパケットのパケット番号を補助データに付加す
る。
【0065】通信機器BがこのパケットP9を送信する
と、通信機器AおよびC〜Eによって受信される。通信
機器Eはパケット送信先識別コードが「ID−E」であ
ることから、自身に宛てて送信されたパケットであるこ
とを知り、パケットP9を記憶する。他の通信機器は、
自身宛のパケットでもデータでもないためこのパケット
P9を無視する。また、通信機器Eは、データ送信先識
別コードが自身の識別コードであることから、自身宛に
送信されたデータであることを知り、次のような処理を
行う。
【0066】まず、データ送信元識別コードとパケット
送信元識別コードを読み出し、両者が一致しないことか
ら、データが中継送信されてきたものであると判断す
る。また、パケット種別コードを読み出して一般データ
が送信されてきたことを知り、さらに補助データを読み
出す。補助データには、初回送信パケット番号と、通信
機器Aが通信機器Bに宛てて今回送信したパケットP8
のパケット番号が記されており、これらのパケット番号
が読み出される。
【0067】次いで、一般データには受信応答パケット
を送信する必要があるから、受信応答パケットを作成し
て送信する(図1、S10)。この受信応答パケットは
図3、P10のようになり、データとして、通信機器B
が補助データに付加したパケット番号、すなわち、通信
機器Aが送信したパケットP8のパケット番号が記され
る。
【0068】通信機器Eは、さらに、補助データから読
み出した初回送信パケット番号を、既に通信機器Aから
受信して記憶しているパケットのパケット番号と比較す
る。読み出したパケット番号と同一のパケット番号を有
するパケットを記憶しているときには、新たに受信した
パケットを廃棄する。読み出したパケット番号と同一の
パケット番号を有するパケットを記憶していないときに
は、新たに受信したパケットを記憶する。この処理は次
の理由によって行われる。
【0069】通信機器Aが通信機器Eに宛てて送信した
パケットP3は、無線信号が通信機器Eに到達しないた
めに、通信機器Eに受信されなかった。このため、通信
機器Eは受信応答パケットを送信しなかったものであ
る。ところが、通信機器Aが通信機器Eに宛てて送信し
たデータを通信機器Eが受信した場合でも、通信機器A
が受信応答パケットを受信できないこともある。例え
ば、通信機器Eの無線出力が小さい場合や、通信機器E
と通信機器Aの間に障害物が現れた場合等、通信機器E
が送信した受信応答パケットが通信機器Aに到達しない
ときである。
【0070】このようなときでも、通信機器Aは受信応
答パケットを受信しなかったことで、データが通信機器
Eに受信されなかったと判断して、一連のデータの一部
が欠落することを防止するためにデータを再送する。一
方、通信機器Eはデータを受信しているため、同一デー
タが再度送信されてくると、データを重複して保持する
ことになる。データを重複して保持すると、それ以降に
受信するデータの順序が狂うことになって、通信機器E
が誤ったデータ処理を行う可能性がある。
【0071】前述の処理を行うことにより、データを重
複して保持することがなくなり、データの誤処理を防止
することができる。再送信に起因するデータの重複保持
を回避するこの処理は、中継送信に限らず直接送信の場
合にも行われる。例えば、前述したS3〜S5の再送信
において、通信機器Eがデータを受信し、受信応答信号
が通信機器Aに届かなかった場合に、データの重複保持
の可能性が生じる。S4〜S5で送信したパケットP
4、P5に、初回送信パケット番号を補助データに記し
たのはこの処理を可能にするためである。
【0072】通信機器Aは、受信応答パケットP10を
受信することで、自身からのデータが通信機器Eに受信
されたことを知る。このとき、受信応答パケットP10
のデータに記されている番号から、どのパケットのデー
タが通信機器Eに受信されたのを判断する。この場合、
パケットP8のデータが受信されたことが判り、パケッ
トP8に記した補助データから、最初にそのデータを送
信したパケットの番号を知る。以降は、このデータを再
送信することを止める。
【0073】通信機器Aは、その後の通信機器Eへのデ
ータ送信において、通信機器Bを中継とする中継送信を
続ける(図1、S11、S12)。そのときのパケット
は図3、P11、P12のようになる。この場合、デー
タの再送信ではないため、通信機器Aが送信するパケッ
トP11の補助データは空白であり、通信機器Bが送信
するパケットP12の補助データには、パケットP11
のパケット番号のみが記される。これに対して通信機器
Eは、図3、P13の受信応答パケットを送信する(図
1、S13)。
【0074】ところで、通信機器Aが通信機器Bを中継
機とする通信機器Eへの中継送信を試みたときに、すな
わち、図1、S8においてパケットP8を送信したとき
に、通信機器Eから受信応答パケットP10を受信しな
いことも有り得る。この場合、通信機器Aは、通信機器
C、Dから回答パケットを受信しているため、これらの
通信機器のいずれかを中継機とする中継送信を行う。こ
のとき行われる処理は、既に述べた通信機器Bを中継機
とする場合と同様である。
【0075】このようにして、直接送信ができなくなっ
たときに、中継送信への切り換えがなされる。次に、中
継送信を行っているときに、直接送信が可能になった場
合について説明する。
【0076】図8の(b)の状態から、ネットワーク内
の通信機器が移動して、通信機器の相対位置が再び
(a)の状態になった時点では、既に説明したように、
通信機器Aは表2(a)に示した他機情報を保持してい
る。したがって、通信機器Aは通信機器Eにデータを送
信するときには、通信機器Bに宛てたパケット(図4、
P14)を送信する(図1、S14)。しかしながら、
図8の(a)の状態では、通信機器Aの無線出力が通信
機器Eに直接到達するから、通信機器Bに宛てて送信し
たパケットP14は、図1に破線で示したように、通信
機器Eにも受信される。
【0077】このとき、通信機器Eはデータ送信先識別
コードが自身の識別コードであることから、自身に宛て
て送信されたデータであることを知るとともに、パケッ
ト送信先識別コードが自身の識別コードではないことか
ら、中継送信によってデータが送信されていることを知
る。さらには、データ送信元識別コードとパケット送信
元識別コードが一致していることから、データ送信元機
が送信したパケットを直接に受信したことが判る。すな
わち、通信機器Eは、通信機器Aから自身へのデータの
直接送信が可能になったことを知ることになる。
【0078】通信機器Aから中継機である通信機器Bに
宛てて送信されたパケットを直接受信した通信機器E
は、そのパケットを記憶することはしない。これは、通
信機器Aが通信機器Eに送信しようとしたデータは、通
信機器Bから送信されてくる(図1、S15)からであ
る。そのかわり、通信機器Eは直接受信した中継機宛の
パケットの数を記憶する。通信機器Bから送られてきた
パケット(図4、P15)に対しては受信応答パケット
を送信する(図1、S16)。中継送信が続けられ(図
1、S17、S18、S19)、記憶したパケット数が
所定時間内に所定数に達すると、通信機器Eは通信機器
Aからの直接送信を安定して行うことができるようにな
ったと判断する。そして、通信機器Aが送信したパケッ
トを直接受信したことを通信機器Aに知らせて、通信機
器Eへの中継送信を止めて直接送信に切り換えることを
要求する中継解除パケットを通信機器Aに送信する(図
1、S20)。
【0079】この中継解除パケットは図4、P20のよ
うになる。データ送信元識別コードとパケット送信元識
別コードは自身の識別コード「ID−E」であり、デー
タ送信先識別コードは「ID−A」である。また、通信
機器Eが保持している他機情報は表2(b)の状態であ
るから、パケット送信先識別コードは、通信機器Aに対
するパケット送信先識別コード「ID−A」とする。パ
ケット種別コードは「中継解除」である。データおよび
補助データは空白とする。
【0080】中継解除パケットP20を受信した通信機
器Aは、パケット種別コードから、中継送信から直接送
信への切り換え要求であることを知り、データ送信元識
別コードから、通信機器Eへの送信の切り換えであるこ
とを知る。通信機器Aは、他の通信機器に関する情報の
うち、通信機器Eのパケット送信先識別コードを「ID
−E」に変更する。その結果、通信機器Aが保持する他
機情報は表1(a)のようになる。これ以降、通信機器
Aから通信機器Eにデータを送信するときは、パケット
を通信機器Eに宛てて送信する(図1、S21)ことに
なり、直接送信が行われる。
【0081】中継送信は直接送信に比べて通信の効率が
劣るため、直接送信が可能であるときには、直接送信を
行う方が望ましい。しかしながら、直接送信を安定して
行うことができることを確認せずに中継送信から直接送
信に切り換えると、逆に通信効率の低下を招くこともあ
る。たとえば、通信機器間に存在する障害物が一時的に
移動することによって直接送信が可能になり、再び障害
物が通信機器間に戻った場合、直接送信を継続すること
はできない。このときは、再び中継機を見い出すために
質問パケットや回答パケットを送信する必要が生じ、一
時的な直接送信で送信されるパケットの数よりも多くの
パケットを送信するという事態も生じる。
【0082】本通信システムでは、直接送信が可能にな
った時点で直ちに直接送信に切り換えるのではなく、直
接送信の可否を所定期間監視し、直接送信を安定して行
い得ること確認した上で切り換えるため、ネットワーク
の通信効率の低下を回避することができる。
【0083】これまで示した例では、受信応答パケッ
ト、回答パケット、中継解除パケット等の通信システム
の機能に関わる特殊なデータは、直接送信によって送信
されていた。しかし、これらも一般データと同様に中継
送信によって送信してよいものである。これら特殊デー
タの中継送信について説明する。
【0084】通信機器A、B、C、Eの保持する他機情
報が表3の状態になっているとする。このとき、通信機
器Aから通信機器Cにデータを送信し、通信機器Cが受
信応答パケットを送信する場合を考える。その際に送受
されるパケットを図5に示す。通信機器Aが保持する通
信機器Cに対するパケット送信先識別コードは「ID−
C」であるから、通信機器Aが送信するパケットはP3
1のようになって、直接送信が行われる。一方、通信機
器Cは、表3(c)のように、通信機器Aに対するパケ
ット送信先識別コードが「ID−B」であるから、通信
機器Aにどのようなデータを送信する場合でも、パケッ
トの送信先を通信機器Bにすることになる。したがっ
て、パケットP31に対する受信応答パケットはP32
のようになる。
【0085】受信応答パケットP32を受信した通信機
器Bは、表3(b)の他機情報により、パケット送信先
識別コードを「ID−A」に変更して、P33のような
パケットを送信する。パケットP33のパケット送信元
識別コードは「ID−B」であり、パケット種別コード
は「受信応答」のままである。また、受信したパケット
P32のパケット番号を補助データに記す。通信機器A
は受信応答パケットP33を受信することにより、自身
が送信したパケットP31のデータが通信機器Cに受信
されたことを知る。こうして、受信応答パケットも中継
送信される。直接送信されてきたデータに対してだけで
なく、中継送信によって送信されてきたデータに対して
も、受信応答パケットを中継送信してよいことは勿論で
ある。
【0086】次に、表3の状態で、通信機器Aが質問パ
ケットを送信し、通信機器Cが回答パケットを送信する
場合を考える。このとき送受されるパケットを図6に示
す。通信機器Aが保持する他機情報のうち、通信機器E
に対するパケット送信先識別コードは、表3(a)の状
態では空白であり、通信機器Aは通信機器Eにデータを
送信するためのパケットの送信先をもっていない。この
とき、前述のように、ネットワーク内の全ての通信機器
に宛てて、P41のような質問パケットを送信する。
【0087】通信機器Cは、質問パケットP41を受信
すると、自身から通信機器Eへの直接送信の可否を、表
3(c)の他機情報に基づいて判断する。この場合、通
信機器Eに対するパケット送信先識別コードが「ID−
E」であることから、直接送信可能であると判断する。
したがって、回答パケットを送信するが、そのパケット
の送信先は、通信機器Aに対するパケット送信先識別コ
ードを「ID−B」と記憶しているため、通信機器Bと
なる。そこで、P42のような回答パケットを送信す
る。回答パケットP42を受信した通信機器Bは、パケ
ット送信先識別コードとパケット送信元識別コードを変
更して、パケットP43を送信する。パケット種別コー
ドは「回答」のままである。補助データにはパケットP
42のパケット番号が記される。こうして、回答パケッ
トの中継送信がなされる。
【0088】中継解除パケットも同様にして中継送信し
てもよい。質問パケットは、中継送信することは可能で
あるが、データ送信元から直接送信可能な中継機を見い
出す目的で送信されるものであるから、中継送信を行う
意味はない。
【0089】各通信機器は、データ送信先機に対して、
直接送信によっても中継送信によってもデータを送信す
ることができないときには、データを送信先機に直接送
信することと質問パケットを送信することを、受信応答
パケットまたは回答パケットのいずれか一方を受信する
まで、所定の時間間隔で反復する。データの直接送信に
対して受信応答パケットが得られれば、自身の保持する
他機情報のうち、そのデータ送信先機に対するパケット
送信先識別コードを、そのデータ送信先機の識別コード
とする。これで、その後は直接送信を行うことになる。
また、質問パケットに対して回答パケットが得られれ
ば、データ送信先機に対するパケット送信先識別コード
を、その回答パケットを送信した通信機器の識別コード
とする。これで、その後は中継送信が行われる。
【0090】なお、本実施例においては、質問パケット
を同報送信するとしたが、個々の通信機器に宛てて個別
に質問パケットを送信してもよい。その場合、送信する
質問パケットの数は増加するが、回答パケットの数は減
少する。
【0091】また、本実施例では、補助データは、デー
タの再送信時と中継送信時にパケットを特定するために
用いられているが、補助データは他の目的にも利用する
ことができる。例えば、受信したパケットの受信レベ
ル、すなわち、無線信号の強さを、受信応答パケットの
補助データに記すと、データ送信元機は自身が発する信
号がどの程度の感度でデータ送信先機に受信されている
かを知ることができる。
【0092】さらに、データ送信元機とデータ送信先の
間にただ1つの中継機が介在する中継送信について説明
したが、本通信システムのパケット構成は、複数の中継
機を経る中継送信にも適用することが可能である。
【0093】次に、通信機器の構成について説明する。
図7は、通信機器の概略構成を示すブロック図である。
通信機器は、通信処理部1、アプリケーション部2、無
線モジュール部3から成る。アプリケーション部2は、
送信するデータの作成や受信したデータの処理を行い、
通信機器使用者に無線ネットワークのサービスを提供す
る。無線モジュール部3は変復調処理を含む無線信号の
発信と受信を行う。通信処理部1は、パケット送信部1
1、パケット受信部12、他機情報管理部13、無線送
信部14および無線受信部15より構成されている。
【0094】他機情報管理部13は、ネットワーク内の
他の通信機器に関する情報を管理するもので、他の通信
機器それぞれについて、機器名に対応する識別コード
と、データを送信する際のパケットの実際の送信先の識
別コードをメモリ18に記憶している。パケット送信部
11やパケット受信部12からの問い合わせに対して、
通信機器名や識別コード、パケット送信先識別コードを
知らせ、パケット受信部12からの指示に従って、パケ
ット送信先識別コードを更新する。
【0095】パケット送信部11は送信するパケットの
作成を行うもので、自機の識別コード、パケット種別コ
ード、自機から送信したパケットの数を記憶している。
これらに加えて他機情報管理部13からパケット送信先
識別コードやデータ送信先識別コードを得てヘッダを作
成する。送信するデータにこのヘッダと適宜補助データ
を付加してパケットを作成し、無線送信部14に与え
る。パケット送信部11はメモリ16を有しており、デ
ータを送信したときに、そのデータに対する受信応答パ
ケットが受信されるまで、送信したデータを記憶してお
く。
【0096】無線送信部14は、パケット送信部から受
け取ったパケットを信号列に変換して無線モジュール部
3に与える。
【0097】無線受信部15は、無線モジュール部3で
受信され復調された信号列をパケットに変換し、パケッ
ト受信部12に与える。
【0098】パケット受信部12は、無線受信部15か
ら受け取ったパケットのヘッダを解析し、ヘッダに記さ
れている情報に応じて受信したパケットの処理を行う。
パケット受信部12はパケット送信部11と同様に自機
の識別コードとパケット種別コードを記憶しており、パ
ケットに記されているパケット送信先識別コードとデー
タ送信先識別コードを自機の識別コードと比較して、パ
ケットやデータが自機に宛てられたものか否かを判別す
る。また、パケット受信部12はメモリ17を有してお
り、自機に宛てて送信されたパケットをメモリ17に記
憶保持する。
【0099】パケット受信時におけるパケット受信部1
2の動作について説明する。パケット受信部12は、パ
ケットが自機に宛てられたものではなく、しかもデータ
が自機に宛てられたものでもないときには、そのパケッ
トを無視する。パケットもデータも自機に宛てられたも
のであるときは、パケット受信部12はヘッダから、パ
ケット種別コード、パケット送信元識別コード、データ
送信元識別コード、パケット番号を読み出すとともに、
補助データを読み出して、パケット種別コードに応じて
次のような処理を行う。
【0100】「一般データ」のときには、まず、データ
送信元識別コードと補助データ中の初回送信パケット番
号によって、既に同一パケットを受信してメモリ17に
記憶しているか否かを調べる。同一パケットを記憶して
いないときには、パケットをメモリ17に書き込むとと
もに、データ送信元識別コードとパケット番号とをパケ
ット送信部11に送って、受信応答パケットを送信する
ように指示する。ここで送るパケット番号は、パケット
送信元識別コードとデータ送信元識別コードが一致して
いる直接送信のときはヘッダに記されているものであ
り、一致していない中継送信のときには補助データ中に
記されているものである。次いで、そのデータ送信元識
別を有する通信機器名を他機情報管理部13に問い合わ
せ、データとともに通信機器名をアプリケーション部に
送る。同一パケットをメモリ17に記憶しているときに
は、受信応答パケットの送信指示のみを行う。
【0101】「受信応答」のときには、データに記され
ているパケット番号をパケット送信部11に通知する。
【0102】「質問」のときには、データから対象とす
る通信機器の識別コードを読み出し、他機情報管理部1
3からその識別コードを有する機器に対するパケット送
信先識別コードを読み出す。これらのコードが一致して
いないときには、処理を終了する。一致しているときに
は、その識別コードと受信したパケットのデータ送信元
識別コードをパケット送信部11に与えて、回答パケッ
トを送信するように指示する。
【0103】「回答」のときには、データ中の識別コー
ドとデータ送信元識別コードを他機情報管理部13に与
えて、データ中の識別コードを有する通信機器のパケッ
ト送信先識別コードをデータ送信元識別コードに変更さ
せる。そして、パケット送信部11にデータ中の識別コ
ードを与えて、回答パケットの受信があったことを通知
する。また、受信したパケットをメモリ17に書き込
む。
【0104】「中継解除」のときには、データ送信元識
別コードを他機情報管理部13に与えて、この識別コー
ドを有する通信機器のパケット送信先識別コードをその
通信機器の識別コードに変更させる。
【0105】パケット受信部12は、パケットが自機に
宛てられたものであり、データが自機に宛てられたもの
でないときは、パケット全体をパケット送信部11に送
り、転送する指示を与える。
【0106】また、パケットが自機に宛てられたもので
なく、データが自機に宛てられたものであるときは、パ
ケット送信元識別コードを記憶する。そして、このよう
なパケットを同一のパケット送信元機から所定時間内に
所定回数受信したときは、パケット送信元識別コードを
パケット送信部11に送り、その識別コードを有する機
器に対して中継解除パケットを送信するように指示す
る。
【0107】次に、パケット送信時におけるパケット送
信部11の動作を説明する。アプリケーション部2から
一般データの送信要求があると、パケット送信部11
は、まず、データとデータ送信先の機器名をアプリケー
ション部2から受け取り、データ送信先機器名に対応す
るデータ送信先識別コードとパケット送信先識別コード
を他機情報管理部13から得る。次いで、パケット種別
コード、自機の識別コード、パケット送信先識別コー
ド、自機の識別コード、データ送信先識別コードおよび
パケット番号から成るヘッダを作成し、データに付加す
る。これに空白の補助データを付加してパケットを作成
し、無線送信部14に送る。また、そのパケットをメモ
リ16に記憶する。
【0108】無線送信部14を経て無線モジュール部3
から送信されたパケットが、データ送信先機に受信され
ると、データ送信先機が受信応答パケットを送信するか
ら、パケット受信部12が受信応答パケットを受信して
そのデータ中のパケット番号を送ってくる。パケット送
信部11は、パケット受信部12からパケット番号が通
知されるのを待つ。この番号を、送信しメモリ16に記
憶したパケットのパケット番号と比較して、一致してい
るときには、メモリ16からそのパケットを消去してデ
ータ送信を終了する。
【0109】パケット送信部11は、送信したパケット
のパケット番号が所定時間内にパケット受信部12から
通知されないときには、そのデータを再送信するための
パケットを作成する。まず、そのデータを最初に送信し
たパケットをメモリ16から読み出し、そのパケット番
号を補助データに転記する。次いで、ヘッダ中のパケッ
ト番号を最新の数値に更新する。また、他機情報管理部
13からその時点でのパケット送信先識別コードを得
て、ヘッダのパケット送信先識別コードに記す。これに
より、データが同一で初回送信パケット番号を補助デー
タに記したパケットが作成される。このパケットを無線
送信部14に送るとともに、メモリ16に記憶する。デ
ータの再送信を所定回数行っても、パケット受信部12
からパケット番号が通知されないときは、質問パケット
を作成して無線送信部14に与える。
【0110】パケット受信部12から回答パケットの送
信指示があったときには、パケット受信部12から送ら
れた情報に基づいてヘッダとデータを作成し、無線送信
部14に送る。
【0111】パケット受信部12から回答パケットを受
信した通知があったときには、他機情報管理部13にデ
ータ送信先機に対するパケット送信先識別コードを問い
合わせる。このとき、他機情報管理部13は、パケット
受信部12からの指示によりパケット送信先識別コード
を既に更新している。パケット送信部11は、このパケ
ット送信先識別コードをパケット送信先識別コードとす
るヘッダを作成して、送信しようとしていたデータに付
加する。また、初回送信パケット番号を補助データに記
す。こうして作成したパケットを無線送信部14に送
る。
【0112】パケット受信部12から受信したパケット
の転送の指示があったときには、パケット受信部12か
ら送られてきたパケットから、データ送信先識別コード
を読み出し、その識別コードを有する通信機器に対する
パケット送信元識別コードを他機情報管理部13に問い
合わせる。そして、ヘッダのパケット送信先識別コード
を他機情報管理部13から得たパケット送信先識別コー
ドに書き換えるとともに、パケット送信元識別コードを
自機の識別コードに書き換える。また、ヘッダに記され
ているパケット番号を補助データに転記し、ヘッダのパ
ケット番号を自機の通し番号に改める。こうして更新し
たパケットを無線送信部14に送る。
【0113】パケット受信部12から中継解除パケット
の送信指示があったときには、パケット受信部12から
送られてきた識別コードをデータ送信先識別コードとす
る中継解除パケットを作成して、無線送信部14に送
る。
【0114】上記構成の無線通信機器は、固定設置して
使用してもよく、使用者が携行するようにしてもよい。
また、単なる通信機器でなく、例えば電子手帳のように
他の機能を併せもつ構成としてもよい。この通信機器
は、直接送信と中継送信とを通信状況に応じて自動的に
切り換える機能を有するものであるから、通信状況が変
動し易い携帯機器としたときでも、効率よく通信を行う
ことができる。
【0115】
【表1】
【0116】
【表2】
【0117】
【表3】
【0118】
【発明の効果】本発明の通信システムによるときは、複
数のデータ送信経路が存在するため、能率よく通信を行
うことができる。送信元機から送信先機への直接送信が
可能なときには、直接送信を行うことで直ちにデータの
送受がなされる。直接送信が、不可能なときには、多少
能率は劣るが、直接送信が可能な中継機を介しての中継
通信によってデータを送信することができるため、直接
送信が可能になるのを待つ必要がない。したがって、デ
ータを速やかに送受することができる。
【0119】また、無線出力が到達しない通信機器に対
しても、中継送信でデータを送信することが可能である
ため、通信機器の設置場所に制約がない。特に、携帯用
の通信機器では、通信機器間の距離が変動し易く、無線
信号を遮る障害物の有無も変化し易いため、直接送信の
可否が変わり易いが、直接送信と中継送信を併用するこ
とで、データ送信が成功する確実性が向上する。
【0120】送信先機が、中継送信によって送信された
データを直接に受信したときには、直接送信が可能であ
るのに能率の劣る中継送信を行っている状態である。中
継送信において、送信元機が中継通信であることを示す
情報をデータに付加して送信すると、送信先機は中継送
信であることを認識することができ、前記の能率の劣る
状態を検出することが可能になる。したがって、中継送
信から直接送信に切り換える等の対処をすることが可能
になって、通信効率の向上を図ることができる。
【0121】請求項2の通信システムでは、各通信機器
が直接送信の可否に関する情報を保持し、その情報に応
じてデータ送信を行うため、直接送信が不可能なときに
直接送信を試みるという無駄を回避することができ、高
い通信効率が得られる。直接送信の可否に関する情報は
直接送信を行うたびに更新することができるから、正し
い可能性が高い情報を常に保持することができ、データ
送信が成功する確実性が高まって、通信の効率は極めて
高くなる。
【0122】請求項3の通信システムによるときは、質
問信号と回答信号の送受によって中継機が選出されるた
め、中継送信の経路は固定されず、可変に設定すること
ができる。したがって、各通信機器間の相互の直接送信
の可否の変化に応じて、中継送信経路を適宜変化させる
ことができ、データ送信成功の可能性が向上する。この
効果は、直接送信の可否が変化し易い携帯用の通信機器
において特に顕著になる。
【0123】請求項4の通信システムでは、中継送信を
行っているときに直接送信が可能になったことが検出さ
れて、中継送信から直接送信に切り換えられるため、デ
ータ送信の効率が向上する。
【0124】請求項5の通信システムでは、直接送信に
よっても中継送信によってもデータ送信を行うことがで
きない場合でも、直接送信か中継送信のいずれかが可能
になったときに、可能になったことが検知されるから、
検知後、速やかにデータ送信を行うことができる。した
がって、無駄な待ち時間がなく、通信効率が向上する。
【0125】請求項6の通信システムによるときは、デ
ータの送信元機と送信先機に加えて、パケットの送信元
機と送信先機が明瞭に示されるため、データとこれを担
うパケットの区別が明確になされて、パケットを受信し
た通信機器は、自身宛のデータと他機宛のデータとを識
別することができる。したがって、直接送信の他に、デ
ータ送信元機から中継機を介してデータをデータ送信先
機に送信することが可能になり、混乱なく確実にデータ
を中継送信することができる。データ送信先機は、どの
ような経路によってデータが送信してきたときでも、デ
ータ送信元機を特定することが可能である。データ送信
先機が、データを受信したときに、データ送信元機をデ
ータの宛先とする受信応答パケットを送信することによ
り、データ送信元機は送信の成功を知ることができ、確
実な通信が可能である。
【0126】請求項7の通信システムでは、他機宛のデ
ータを含んだ自身宛のパケットを受信した通信機器は、
そのデータをデータ送信先である他機に宛てて送信する
ため、システム中の各通信機器のいずれもが、中継送信
の中継機となり得る。したがって、中継送信の経路が固
定されず、時間の経過とともに直接通信の可否が変動す
るときでも、中継機として機能する通信機器が存在する
可能性が高くなる。このため、データ送信元機からデー
タ送信先機にデータを迅速に送ることが可能になり、し
かも、送信の確実性が向上する。特に、直接送信の可否
が変化し易い携帯用の通信機器を含むシステムにおい
て、高い通信効率が得られる。
【0127】また、データ送信先機の出力が小さい場合
や障害物が存在する場合等、直接送信によっては受信応
答パケットをデータ送信先機に送信することができない
ときでも、受信応答パケットを中継送信することができ
る。これにより、データがデータ送信先機に受信されて
いるにもかかわらず、データ送信元機が受信応答信号を
受信しないという不都合を回避でき、通信の効率が一層
向上する。
【0128】請求項8の通信システムによるときは、送
信時における直接送信の可否に応じて、直接送信または
中継送信を選択して送信することが可能であるため、確
実な経路でデータを送信することができる。しかも、各
通信機器は、他の通信機器から第3の通信機器に対して
の直接送信が可能であるか否かの問い合わせがあったと
きに、その可否を直ちに返答できるため、中継通信の経
路を速やかに決定することができて、速やかに中継送信
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の無線ネットワークにおける
パケットの送受の流れを示す図。
【図2】 本発明の通信システムにおけるパケットの構
成を示す図。
【図3】 本発明の実施例における図1の前半で送受さ
れるパケットを示す図。
【図4】 本発明の実施例における図1の後半で送受さ
れるパケットを示す図。
【図5】 本発明の実施例で送受されるパケットの他の
例を示す図。
【図6】 本発明の実施例で送受されるパケットの他の
例を示す図。
【図7】 本発明の通信システムの通信機器の構成を示
すブロック図。
【図8】 無線ネットワークにおける通信機器の相対位
置の変化を示す図。
【図9】 従来の通信システムにおけるパケットの構成
を示す図。
【符号の説明】
1 通信処理部 2 アプリケーション部 3 無線モジュール部 11 パケット送信部 12 パケット受信部 13 他機情報管理部 14 無線送信部 15 無線受信部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3台以上の通信機器間で無線によってデ
    ータの送受を行う通信システムにおいて、 送信元機から送信先機に宛てて直接にデータを送信する
    直接送信と、送信元機から中継機に宛ててデータを送信
    し該中継機からデータを送信先機に宛てて送信する中継
    送信とを行うとともに、 送信元機は、中継送信を行うときに中継送信であること
    を示す情報をデータに付加して送信することを特徴とす
    る通信システム。
  2. 【請求項2】 送信先機はデータを受信したときに、デ
    ータを受信したことを示す受信応答信号をデータの送信
    元機に送信し、 送信元機は直接送信したデータに対する受信応答信号を
    受信したときに、直接送信が可能であると判断して判断
    結果を記憶し、直接送信したデータに対する受信応答信
    号を受信しなかったときに、直接送信が不可能であると
    判断して判断結果を記憶し、 送信元機は送信先機への直接送信が不可能であると判断
    しているときに、中継送信によって送信先機にデータを
    送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 送信元機は送信先機への直接送信が不可
    能であると判断したときに、他の通信機器に当該通信機
    器からの送信先機への直接送信が可能であるか否かを問
    い合わせる質問信号を送信し、 前記質問信号を受信した通信機器は、送信先機への自身
    からの直接送信が可能であると判断しているときに、可
    能であることを知らせる回答信号を送信元機に送信し、 送信元機は前記回答信号を送信した通信機器を中継機と
    して送信先機に中継送信を行うことを特徴とする請求項
    2に記載の通信システム。
  4. 【請求項4】 送信先機は、中継送信であることを示す
    情報を有するデータを送信元機から直接に受信したとき
    に、データを直接受信したことを示す直接受信信号を送
    信元機に送信し、 送信元機は、前記直接受信信号を受信した後は、送信先
    機への中継送信を止めて、送信先機に直接送信を行うこ
    とを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 【請求項5】 送信元機は、送信したデータに対する送
    信先機からの受信応答信号を受信しないときに、データ
    を送信先機に直接送信することと、送信先機への直接送
    信が可能であるか否かを問い合わせる質問信号を送信す
    ることを、受信応答信号または回答信号を受信するまで
    反復することを特徴とする請求項3に記載の通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 3台以上の通信機器間で無線によってパ
    ケットを送受する通信システムにおいて、 通信機器を識別するための識別コードを各通信機器に付
    与し、 各通信機器が送信するパケットを、 データと、 前記データの送信元機を示すデータ送信元識別コード
    と、 前記データの送信先機を示すデータ送信先識別コード
    と、 当該パケットの送信元機を示すパケット送信元識別コー
    ドと、 当該パケットの送信先機を示すパケット送信先識別コー
    ドとを含む構成とし、 各通信機器は、データ送信先識別コードが自身の識別コ
    ードであるパケットを受信したときに、該パケットのデ
    ータを受信したことを示すデータを含み、前記受信した
    パケットのデータ送信元識別コードをデータ送信先識別
    コードとする受信応答パケットを送信することを特徴と
    する通信システム。
  7. 【請求項7】 パケット送信先識別コードが自身の識別
    コードでありデータ送信先識別コードが自身の識別コー
    ドではないパケットを受信した通信機器は、該パケット
    のパケット送信先識別コードを前記データ送信先識別コ
    ードに変更し、パケット送信元識別コードを自身の識別
    コードに変更して、変更後のパケットを送信することを
    特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 【請求項8】 3台以上の通信機器間で無線によって通
    信を行う通信システムにおいて、送信元機から送信先機
    への直接送信と、送信元機から中継機を経て送信先機に
    送信する中継送信とを行うとともに、各通信機器は、他
    の通信機器に対する直接送信が可能であるか否かの情報
    を保持し、直接送信の可否の変化に応じて前記情報を更
    新することを特徴とする通信システム。
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