JPH0987993A - 無塵紙 - Google Patents

無塵紙

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JPH0987993A
JPH0987993A JP7266197A JP26619795A JPH0987993A JP H0987993 A JPH0987993 A JP H0987993A JP 7266197 A JP7266197 A JP 7266197A JP 26619795 A JP26619795 A JP 26619795A JP H0987993 A JPH0987993 A JP H0987993A
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dust
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Kunihide Takarabe
財部邦英
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Rohm and Haas Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙のこしと耐ブロッキング性に優れた無塵紙
の提供。 【解決手段】 ガラス転移温度(Tg)が−20℃から
70℃の範囲にある高分子物質と、ガラス転移温度(T
g)が−65℃から10℃の範囲にある高分子物質とを
95:5−5:95の比率で含み、この2種の高分子物
質のガラス転移温度の差が30℃以上であり、且つその
平均ガラス転移温度(tg)が−30℃から20℃の範
囲にある高分子組成物を含む無塵紙用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無塵紙に関し、更に詳
しくは2種の異なる特定のガラス転移温度(Tg)を有
する高分子物質を含む高分子組成物を紙中に含有させて
なるクリーンルーム等で使用される紙のこし(スティッ
フネス:stiffness)と耐ブロッキング性に優
れた無塵紙を提供することにある。
【0002】
【従来技術】従来から半導体工業、医薬品製造業、食品
製造業、精密機械工業等の先端産業においては、クリー
ンルーム内において各種作業が行われているが、微細な
埃や塵等が各種器材や製品不良の原因となるために、極
度に清浄化された環境が求められている。クリーンルー
ム内で使用される各種機器の記録用紙や筆記用紙等は、
紙塵、塵埃の発生の原因の一つであるため、ポリエチレ
ン系やポリスチレン系の合成樹脂紙が開発されたが、経
済性、印刷適性や耐熱性等の点でセルロースパルプを使
用した紙に比較して欠点を有するために充分には用いら
れていない。
【0003】セルロースパルプを使用した紙に高分子物
質を含有させたものは、従来から耐熱性の向上、耐溶剤
性の向上、耐水性向上等のために使用されており、更に
発塵防止のためにも広く使用されてきた。例えば特開昭
60−146099号は、最低造膜温度が10℃以下の
高分子物質を紙中に含浸またはコートした無塵紙に関
し、使用できる高分子物質としてポリアクリル酸エステ
ル系、ポリ酢酸ビニル系、ポリ塩化ビニル系等の共重合
樹脂エマルジョンやラテックス等が挙げられ、具体的に
はポリ酢酸ビニル系、ポリアクリル酸エステル系、ポリ
酢酸ビニルーエチレンーアクリル酸エステル共重合体等
のエマルジョンの使用が開示されている。特開昭63−
105199号は、ガラス転移温度が0℃以下の合成樹
脂、例えばポリアクリル酸エステル系、ポリ酢酸ビニル
系、ポリエチレン系やラテックス等と中空顔料を紙中に
含浸または塗布させる無塵紙の製造方法を開示してい
る。特開昭60−167996号は、ガラス転移温度が
0℃以下の高分子物質を紙中に含有させた無塵紙を開示
している。具体的な高分子物質としてはアクリル三元共
重合体、アクリル酸エステル重合体、酢酸ビニル−アク
リル酸共重合体のエマルジョンが開示され、これらを含
浸または浸漬させて紙中に含有させている。ガラス転移
温度が低下するにしたがって紙から発生する発塵量の発
生が低下すること、特にTgが−50℃で極めて少ない
ことが具体例に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際上
の問題点として、セルロースパルプを使用した紙に低ガ
ラス転移温度の高分子物質を含有させた時には、特にガ
ラス転移温度が−40℃〜−50℃では、極めて少ない
発塵量を示すが、一方においてブロッキングが強すぎた
り、更に紙のこしが低下するなどの問題点があり、また
一方ガラス転移温度が0℃〜−20℃の範囲では、紙の
こしはあるが、前記の発塵量の改善は見られず、そのた
めにその両者の特色、すなわち防塵効果を持つ紙のこし
と耐ブロッキング性に優れた無塵紙が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス転移温
度(Tg)が−20℃から70℃の範囲にある高分子物
質と、ガラス転移温度(Tg)が−65℃から10℃の
範囲にある高分子物質とを95:5−5:95の比率で
含み、この高分子物質のガラス転移温度差が30℃以
上、好ましくは50℃以上、最も好ましくは70℃以上
であり、且つその平均ガラス転移温度(tg)が−30
℃から20℃、好ましくは−20℃から−10℃の範囲
にある高分子組成物を含む無塵紙用組成物を提供する。
【0006】好ましくは、本発明において、ガラス転移
温度(Tg)が−20℃から70℃の範囲にある高分子
物質と、ガラス転移温度(Tg)が−65℃から10℃
の範囲にある高分子物質との混合割合は、20:80か
ら80:20の範囲であり、より好ましくは70:30
ないし30:70の範囲である。本発明はさらに、上記
の無塵紙用組成物を紙に担持させた無塵紙を提供する。
本発明の無塵紙用組成物の混合量は、好ましくは紙の重
量の3重量%ないし100重量%であり、より好ましく
は紙の重量の5重量%ないし50重量%である。本発明
の無塵紙用組成物を使用することにより、紙のこしと耐
ブロッキング性に優れた無塵紙を得ることができる。
【0007】本発明で用いられる高分子物質としては、
天然高分子、合成高分子物質のいずれでも使用可能であ
る。具体的には、例えば天然高分子物質としては、天然
ゴム等が挙げられ、また合成高分子物質としては、合成
ゴム、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、スチレン、アクリルニトリル、メタアクリルニトリ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アク
リル酸、メタアクリル酸等のエチレン性不飽和モノマ
ー、ブタジエンやイソプレン等のジエン系のモノマーを
重合して得られるポリマーおよびコポリマーが挙げられ
る。またそのモノマーの重合または共重合の際にエチレ
ングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、ジビニルベンゼン、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート等
の多官能性不飽和モノマーを含ませることができる。
【0008】本発明において、ガラス転移温度(Tg)
が−20℃から70℃の範囲にある高分子物質は硬質成
分であり、ガラス転移温度(Tg)が−65℃から10
℃の範囲にある高分子物質は軟質成分である。硬質成分
のTgの範囲は好ましくは−10℃から50℃、より好
ましくは0℃から40℃であり、軟質成分のTgの範囲
は好ましくは−55℃から−10℃、より好ましくは−
55℃から−35℃である。硬質成分のガラス転移温度
は軟質成分のガラス転移温度よりも30℃以上高く、好
ましくは50℃以上、最も好ましくは70℃以上高い。
本発明においては、上記の条件を満たすものであれば、
硬質成分および軟質成分として、それぞれ複数種のポリ
マーを使用することができる。
【0009】本発明の組成物において、硬質成分と軟質
成分との平均ガラス転移温度(tg)は−30℃から2
0℃の範囲、より好ましくは−20℃から−10℃の範
囲にある。平均ガラス転移温度がより低くなれば、紙の
こしやブロッキング性等が悪化し、また一方平均ガラス
転移温度が高くなれば、発塵量が多くなるので好ましく
ない。
【0010】コポリマーのガラス転移温度は、下記のフ
ォックス(Fox)の式[Bulletin of A
merican Physical Society
,1,3,第123頁(1956]により計算するこ
とができる。 1/Tg= W1/Tg(1)+ W2/Tg(2) ここで、W1およびW2は、成分1および成分2のポリ
マーの重量分率を意味し、そしてTg(1)およびTg
(2)は、それぞれ成分1および2のホモポリマーのガ
ラス転移温度(単位は絶対温度)を表す。
【0011】そして本発明における平均ガラス転移温度
(tg)は、ポリマーまたはコポリマーのガラス転移温
度(Tg)を使用しを上記のフォックスの式により求め
ることができる。 1/tg= w1/Tg(1)+ w2/Tg(2) ここで、w1およびw2は、成分1および成分2の2種
のホモポリマーまたはコポリマーの重量分率を意味し、
そしてTg(1)およびTg(2)はそれぞれ成分1お
よび成分2の2種のポリマーのガラス転移温度(単位は
絶対温度)を表す。
【0012】得られたポリマーの実際のガラス転移温度
を測定する方法としては、多くの方法が知られている
が、示差走査熱量測定(DSC)によるのが簡便かつ正
確で好ましい。平均ガラス転移温度は、モノマーの定量
分析を行い、フォクスの式により求めることができる。
なお、本発明で用いられる代表的なポリマーのガラス転
移温度を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】硬質性高分子物質と軟質性高分子物質の混
合比は、平均ガラス転移温度が−30℃から20℃の範
囲内にあることを条件として、好ましくは20:80な
いし80:20、より好ましくは70:30ないし3
0:70の範囲で変化させることができる。
【0015】硬質成分および軟質成分のポリマーは、い
ずれも公知の方法によって製造する事ができる。これら
のポリマー成分は通常その水溶液、溶剤溶液やエマルジ
ョンの形態で使用され、好ましくはエマルジョンの形態
で用いられる。例えば、あらかじめそれぞれの高分子物
質のエマルジョン等を製造しておき、これ等を混合して
本発明のフィルム形成性無塵紙用組成物を形成する方法
が最も簡便である。
【0016】また、コア/シェルポリマー、すなわち内
部高分子物質のコア相と外部高分子物質のシェル相を有
するポリマーも使用することができる。このコア/シェ
ルポリマーは、公知の製造プロセスにより製造できる
が、多段階の乳化重合法により製造されるエマルジョン
として提供されることが特に好ましい。たとえば上述の
エチレン性不飽和モノマーを使用してまずコア相を形成
し、次いで異なるエチレン性不飽和モノマーを使用して
外部相であるシェル相を形成することにより得られる。
コア相とシェル相のどちらが硬質成分であってもよい
が、一般的にはコア相が硬質成分であり、シェル相が軟
質成分であるものが好ましい。
【0017】軟質ポリマーラテックス粒子に対し硬質の
ポリマーを連続的に重合させた、いわゆる内部可塑化ポ
リマーラテックス粒子も使用することができる。これは
たとえば、通常の乳化重合条件下で、比較的親水性のモ
ノマーを含む第1のエチレン性不飽和モノマーを乳化重
合し、次いでそれら自身によって第1のチャージポリマ
ーよりも硬質かつ疎水性ポリマーの前駆体であるエチレ
ン性不飽和モノマーの第2チャージを重合することによ
り生成することができる。
【0018】本発明は、その一態様として、ガラス転移
温度(Tg)が−20℃から70℃の範囲にある高分子
物質と、ガラス転移温度(Tg)が−65℃から10℃
の範囲にある高分子物質であって、この2種の高分子物
質のガラス転移温度の差が30℃以上であり、且つその
平均ガラス転移温度(tg)が−30℃から20℃の範
囲にある高分子組成物を、95:5−5:95の比率で
混合し、得られた無塵紙用組成物を紙に担持させる、無
塵紙の製造方法を提供する。
【0019】本発明で用いる紙については何の制限もな
い。たとえば、木材のパルプ紙、または木材パルプを主
体としたもの、レーヨンなどの再生繊維紙、アセテート
などの半合成紙、ポリビニールアルコールタイプ、ポリ
アミドタイプ、ポリアクロニトリルタイプ、ポリエステ
ルタイプなどの合成紙、ポリエチレン、ポリプロピレン
等の合成パルプ等を含有するものが使用される。これら
の原紙には予めサイズ剤、顔料、乾燥増強剤、湿潤強力
剤等の各種添加剤を含有させておいてもよいし、また本
発明の無塵紙用組成物を担持させる際に、これら添加剤
を同時に担持させてもよい。
【0020】本発明のフィルム形成性無塵紙用組成物を
使用して無塵紙を製造する際、無塵紙用組成物の混合量
は紙の重量の3重量%ないし100重量%、好ましくは
5重量%ないし50重量%、さらに好ましくは10重量
%ないし30重量%である。また通常使用されている公
知の防塵効力増強剤、例えば導電性塩、ワックス等を併
用することが可能であり、適宜選択して適用できる。
【0021】本発明の無塵紙用組成物を紙に担持させる
には、公知の方法により行うことができる。たとえば、
含浸機、抄紙機上で含浸法、サイズプレス法、スプレイ
法、コート法等により担持させることができ、また抄紙
後に担持させることもできる。以下の実施例により本発
明を説明するが、本発明は、これらの実施例に限定され
るものではない。
【0022】
【実施例】
実施例1 高分子組成物の調整 1−1) 撹拌棒、温度計、還流冷却管及び窒素ガス吹き込み口を
備えた3リットルのフラスコに非イオン性界面活性剤7
g、脱イオン水340gを仕込み窒素ガスを流す。次い
で、脱イオン水550g、非イオン性界面活性剤70
g、イタコン酸25g、アクリル酸エチルエステル59
1g、メタクリル酸メチルエステル401gのプレエマ
ルジョンの230gをフラスコに添加した後、開始剤と
して過硫酸アンモニウム0.20gを含む脱イオン水1
7g、ヒドロ亜硫酸ナトリウム0.16gを含む脱イオ
ン水17g及び硫酸第一鉄0.02gを含む脱イオン水
10gを添加して重合を開始する。重合が始まり温度が
約50℃に達したら残りのプレエマルジョンと過硫酸ア
ンモニウム1.3gを含む脱イオン水40gと重亜硫酸
ナトリウム2.0gを含む脱イオン水40gを3時間で
添加する。添加中は温度を60℃に保持する。室温まで
冷却の後、中和剤で中和し、100メッシュ金網で濾過
してエマルジョンを得た。得られたエマルションのガラ
ス転移温度を以下の方法により測定したところ、20℃
であった。
【0023】サンプル調製 得られたエマルションの数滴をDSC測定用サンプルホ
ルダーに注入し、60℃で1日間乾燥し、固形分として
10−40mgとなるようにする。この際、熱履歴を一
定にするために得られたサンプルを160℃まで昇温
し、室温まで自然放熱した後、DSC測定を行った。 DSC測定 上記で得られたサンプルを島津製作所製DSC−50を
用い、−100℃まで液体窒素で冷却し、10℃/分の
割合で昇温してHeat Flow−Temp曲線を得
る。その解析はガラス転移による熱容量の変化した値の
半分の点(Midpoint)を示す温度をTgとす
る。
【0024】1−2) プレエマルジョンの組成を、脱イオン水550g、非イ
オン性界面活性剤70g、イタコン酸25g、アクリル
酸ブチルエステル944g、アクリル酸エチルエステル
48gとし、実施例1−1)の操作を繰り返した。得ら
れたエマルジョン2は、Tg=−50℃を有していた。
【0025】1−3) エマルジョン1とエマルジョン2を下記の比率でブレン
ドしてエマルジョン3、エマルジョン4及びエマルジョ
ン5を得た。 エマルジョン3(tg=−16℃):エマルジョン1/
エマルジョン2=550/450 エマルジョン4(tg=−11℃):エマルジョン1/
エマルジョン2=620/380 エマルジョン5(tg=− 5℃):エマルジョン1/
エマルジョン2=700/300
【0026】実施例2 高分子組成物の調整 撹拌棒、温度計、還流冷却管及び窒素ガス吹き込み口を
備えた3リットルのフラスコに非イオン性界面活性剤7
g、脱イオン水320gを仕込み窒素ガスを流す。次い
で、脱イオン水304g、非イオン性界面活性剤39
g、イタコン酸14g、アクリル酸エチルエステル32
5g、メタクリル酸メチルエステル220gのプレエマ
ルジョンの230gをフラスコに添加した後、開始剤と
して過硫酸アンモニウム0.20gを含む脱イオン水1
7g、ヒドロ亜硫酸ナトリウム0.16gを含む脱イオ
ン水17g及び硫酸第一鉄0.02gを含む脱イオン水
10gを添加して重合を開始する。重合が始まり温度が
約50℃に達したら残りのプレエマルジョンと過硫酸ア
ンモニウム0.9gを含む脱イオン水28gと重亜硫酸
ナトリウム1.3gを含む脱イオン水28gを2時間で
添加する。添加中は温度を60℃に保持する。添加終了
したら30分間保持する。30分保持後、脱イオン水2
45g、非イオン性界面活性剤32g、イタコン酸12
g、アクリル酸ブチルエステル425g、アクリル酸エ
チルエステル22gのプレエマルジョン、過硫酸アンモ
ニウム0.5gを含む脱イオン水14gと重亜硫酸ナト
リウム0.7gを含む脱イオン水14gを1時間で添加
する。添加中は温度を60℃に保持する。室温まで冷却
の後、中和剤で中和し、100メッシュ金網で濾過して
エマルジョン(エマルジョン6 Tg= Core:2
0℃/ Shell:−50℃)を得た。
【0027】実施例3 プレエマルジョンの組成を、脱イオン水550g、非イ
オン性界面活性剤70g、イタコン酸25g、アクリル
酸エチルエステル887g、メタクリル酸メチルエステ
ル106gとし、実施例1−1)と同じ操作を繰り返し
た。エマルジョン7(エマルジョン7 Tg=−10
℃)を得た。エマルジョン7とエマルジョン2をエマル
ジョン7/エマルジョン2=700/300の割合でブ
レンドしてエマルジョン8を得た。
【0028】実施例4 プレエマルジョンの組成を、脱イオン水550g、非イ
オン性界面活性剤70g、アクリル酸エチルエステル1
52.6g、メタクリル酸メチルエステル152.6
g、アクリル酸ブチルエステル681.4g、メタクリ
ル酸30.4とし、実施例1−1)と同じ操作を繰り返
した。エマルジョン9(エマルジョン9 Tg=−30
℃)を得た。エマルジョン7とエマルジョン9をエマル
ジョン7/エマルジョン9=700/300の割合でブ
レンドしてエマルジョン10を得た。以下の表1に上記
のサンプルの一覧を示す。
【0029】
【表2】
【0030】実施例5 含浸紙の作製 A−4サイズに切断した原紙をエマルジョンの濃度13
%浴に浸漬、含浸し、次いで2本のゴムロール間を通し
て余分のエマルジョンを除去し、これによりアクリル樹
脂をそれぞれ15重量%(対原紙)含有するように調節
した。次いで表面温度が90℃のクロム鍍金スチームド
ラム上で3分間乾燥した。
【0031】発塵度の試験方法 テスト前に試験片の表面についたゴミを払い落とし、A
−5の大きさの紙片を測定器の中で表と裏を重ね合わせ
て1回/2秒の速度で1分間、手で擦り合わせる。 測定器:光散乱粒子計測器(リオン社製)ダストカウン
ターにより0.3μm以上の粒子の総個数( /立方フ
ィート中)を測定し、クリーン度を評価した。数値が小
さい程クリーン度が優れていることを示す。
【0032】紙のこし(スティッフネス)試験 TAPPI(1991年版 T451 cm−84)に
準拠して測定され、垣の基準で段階評価を行った。 5: 紙にこしがある 4: 紙にややこしがある 3: 紙のこしは中程度 2: 紙にこしが無い 1: 紙にこしが全く無い
【0033】紙の耐ブロッキング性 TAPPI(1991年版 T521 cm−85)に
準拠して測定され、下記の基準で5段階評価を行った。 5: ブロッキング性が全く無い 4: ブロッキング性が無い 3: ブロッキング性は普通 2: ブロッキング性がある 1: ブロッキング性が非常に強い 以下の表2に発塵量、紙のこし、および耐ブロッキング
性の評価結果を示す。
【0034】
【表3】
【0035】発明の効果 本発明の無塵紙は、発塵性が少なく、また紙のこしと耐
ブロッキング性に優れた良好な特色を有する。従ってク
リーンルーム内で使用される各種機器の記録用紙、筆記
用紙や印刷物等に広い範囲で使用できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度(Tg)が−20℃から
    70℃の範囲にある高分子物質と、ガラス転移温度(T
    g)が−65℃から10℃の範囲にある高分子物質とを
    95:5−5:95の比率で含み、この2種の高分子物
    質のガラス転移温度の差が30℃以上であり、且つその
    平均ガラス転移温度(tg)が−30℃から20℃の範
    囲にある高分子組成物を含む無塵紙用組成物。
  2. 【請求項2】 ガラス転移温度(Tg)が−20℃から
    70℃の範囲にある高分子物質と、ガラス転移温度(T
    g)が−65℃から10℃の範囲にある高分子物質との
    混合割合が、20:80から80:20の範囲にある、
    請求項第1項記載の無塵紙用組成物。
  3. 【請求項3】 ガラス転移温度(Tg)が−20℃から
    70℃の範囲にある高分子物質と、ガラス転移温度(T
    g)が−65℃から10℃の範囲にある高分子物質との
    混合割合が、70:30ないし30:70の範囲にあ
    る、請求項第1項記載の無塵紙用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項記載の無
    塵紙用組成物を、紙に担持させた無塵紙。
  5. 【請求項5】 無塵紙用組成物の混合量が紙の重量の3
    重量%ないし100重量%である、請求項4記載の無塵
    紙。
  6. 【請求項6】 無塵紙用組成物の混合量が紙の重量の5
    重量%ないし50重量%である、請求項4記載の無塵
    紙。
  7. 【請求項7】 ガラス転移温度(Tg)が−20℃から
    70℃の範囲にある高分子物質と、ガラス転移温度(T
    g)が−65℃から10℃の範囲にある高分子物質であ
    って、この2種の高分子物質のガラス転移温度の差が3
    0℃以上であり、且つその平均ガラス転移温度(tg)
    が−30℃から20℃の範囲にある高分子組成物を、9
    5:5−5:95の比率で混合し、得られた無塵紙用組
    成物を紙に担持させる、無塵紙の製造方法。
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