JPH0986956A - 偏光ガラスの製造方法 - Google Patents
偏光ガラスの製造方法Info
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Abstract
造する方法であって、より小さな(100nm以下)粒
子径のハロゲン化銅微粒子を含むガラスでも、ガラスを
破損することなく延伸できる工程を含む前記製造方法の
提供。 【解決手段】 形状異方性を有する金属銅粒子がガラス
中に配向して分散されている偏光ガラスの製造方法であ
って、ハロゲン化銅と酸化銅の合計含有量が、重量%で
表示して、0.3以上0.5%未満であるホウケイ酸塩
系ガラスを熱処理してガラス中にハロゲン化銅を析出さ
せる工程、得られたガラスをガラスの粘度が1×106
〜1×1011ポアズに相当する温度で加熱して、ガラス
中のハロゲン化銅粒子を伸長する工程、および得られた
ガラス中のハロゲン化銅粒子の一部又は全部を還元して
金属銅粒子を析出させる工程、を含む前記製造方法。
Description
光ファイバーを用いた光通信において利用される小型光
アイソレーターに用いられる偏光ガラスの製造方法に関
する。
子としては、小型薄肉のほか波長1.31μあるいは
1.55μにて高い消光比・低い挿入損が求められ、偏
光ガラスが多用されている。このような偏光ガラスの一
例として、特開平5−208844号に開示される銅含
有偏光ガラスがある。このガラスの作成方法は、(1)
ハロゲン化銅含有ガラスを通常の溶融法で溶解する、
(2)ハロゲン化銅含有ガラスを熱処理してガラス中に
ハロゲン化銅微粒子を析出させ、(3)そのガラスを高
温下で引っ張るかあるいは押し出すことによりハロゲン
化銅微粒子を伸長し、(4)還元雰囲気下で熱処理する
ものである。この方法によりガラスの表面層にアスペク
ト比が2:1〜15:1である金属銅粒子を含有する偏
光ガラスを作成できる。これはガラスの消光方向の吸収
ピーク波長が約1.3〜1.7μになるような条件であ
り、波長1.31μあるいは1.55μにおいて高い消
光比が望める。
ソレーターの分野では、偏光子の挿入損の低下が強く望
まれている。銅含有偏光ガラスにおいて挿入損を低減す
るには、ハロゲン化銅粒子および金属銅粒子の散乱ロス
を小さくすることが有効である。偏光ガラス中に含まれ
るハロゲン化銅粒子および金属銅粒子の粒子径が小さい
ことが望ましい。ところが、ハロゲン化銅粒子および金
属銅粒子の粒子径を小さくすると、偏光ガラス製造の際
に、より小さなハロゲン化銅微粒子を伸長して異方性の
粒子とする必要がある。偏光ガラスの挿入損は0.06
dB以下にすることが望ましく、そのためには、伸長前
のハロゲン化銅粒子を、例えば、平均粒子径を100n
m以下にする必要がある。しかし、ハロゲン化銅微粒子
を小さくすると、伸長のためには大きな応力が必要とな
る。
で印加し得る実際の最大応力は、引っ張り法や線引き法
ではガラスの破損しない範囲内、また、押し出し法では
ダイス(カーボンや窒化硼素製)の磨耗・破損が起こり
憎い範囲内で決められる。例えば、特開平5−2088
44号には、約70nm径のハロゲン化銅微粒子を含有
するガラスを引っ張り法により延伸した例(実施例6)
が記載されている。しかし、ガラスの延伸には400kg
/cm2の荷重を必要とし、100nmを越える径のハロゲ
ン化銅微粒子を含有するガラスの1.5〜2倍の荷重を
必要としている。そして、このような条件では、延伸途
中でガラスが破損し易く、実験室レベルでは偏光ガラス
を得られても、安定的な操業という観点から、実生産に
移すことは困難である。即ち、偏光子の挿入損の低下の
ために、偏光ガラスに含まれるハロゲン化銅粒子および
/または金属銅粒子の粒子径はより小さいことが望まし
い。しかし、粒子径が100nm以下のハロゲン化銅微
粒子を含むガラスの破損等の問題を起こすことなく延伸
することは困難であった。
有偏光ガラスを安定的に製造する方法であって、より小
さな(100nm以下)粒子径のハロゲン化銅微粒子を
含むガラスでも、ガラスを破損することなく延伸できる
工程を含む前記製造方法を提供することにある。
を解決すべく種々検討した。その結果、ガラスに含まれ
るハロゲン化銅の濃度が一定の低い範囲内であれば、ガ
ラスに含まれるハロゲン化銅微粒子の粒子径が100n
m以下であっても、ガラスの破損を起こすことなく容易
に延伸でき、さらには従来と同等の偏光特性を有し、か
つ挿入損失の低い偏光ガラスが得られることを見出して
本発明を完成した。この方法によれば、延伸中のガラス
の破損や、押し出しのダイスの磨耗・破損を実質的に起
こすことなく偏光ガラスを作製することができる。
銅粒子がガラス中に配向して分散されている偏光ガラス
の製造方法であって、ハロゲン化銅と酸化銅の合計含有
量が0.3以上0.5%未満であるホウケイ酸塩系ガラ
スを熱処理してガラス中にハロゲン化銅を析出させる工
程、得られたガラスをガラスの粘度が1×106 〜1×
1011ポアズに相当する温度で加熱して、ガラス中のハ
ロゲン化銅粒子を伸長する工程、および得られたガラス
中のハロゲン化銅粒子の一部又は全部を還元して金属銅
粒子を析出させる工程、を含む前記製造方法に関する。
偏光ガラスの製造方法には、ハロゲン化銅と酸化銅の合
計含有量が、重量%で表示して、0.3以上0.5%未
満であるホウケイ酸塩系ガラスを用いる。銅を一価で含
み易く、熱処理によりハロゲン化銅粒子を析出しやすい
ことから、ホウケイ酸塩系ガラスであることが適当であ
る。ハロゲン化銅と酸化銅の合計含有量が0.3%未満
では、熱処理によりハロゲン化銅粒子を析出させること
ができない。また、ハロゲン化銅と酸化銅の合計含有量
が0.5%以上では、ハロゲン化銅粒子を含有するガラ
スを伸長するのにより大きな力が必要となり、ガラスの
破損やダイスの磨耗等の問題を生じる。
量%で表示して、SiO2 ;48〜65%、B2 O3 ;
13〜33%、Al2 O3 ;6〜13%、AlF3 ;0
〜5%、R2 O(但し、Rはアルカリ金属である);0
〜5%、RCl;0〜5%、アルカリ土類酸化物;0〜
5%、ハロゲン化銅+酸化銅;0.3以上0.5%未
満、SnO;0.01〜0.12%、As2 O3 ;0〜
5%の組成を有するガラスであることができる。ここ
で、SnOは還元剤であり、2価の銅を1価にする働き
がある。その量は銅の添加量・溶解スケジュールに応じ
て0.01〜0.12%の範囲で加えることが適当であ
る。
酸塩、水酸化物、ハロゲン化物を原料として用いること
ができる。上記組成に基づくガラスバッチを作り、これ
を溶融しキャストした後に、室温までに除冷することに
より所望のガラスを得ることができる。次にこのガラス
を適当なサイズに切り出し、熱処理をするとにより、ガ
ラス中にハロゲン化銅粒子の微粒子を析出させることが
できる。加熱温度は、例えば、650℃〜750℃の範
囲とすることが適当である。650℃より低くなると析
出時間が長くなりすぎる傾向があり、750℃より高い
と短時間で粒子が成長して、粒子径をコントロールしに
くくなる傾向がある。粒子径を小さくコントロールする
ことで、得られる偏光ガラスの散乱ロスを小さくするこ
とができる。偏光ガラスの挿入損を0.06dB以下に
するには、ハロゲン化銅粒子の平均粒子径を100nm
以下にすることが適当である。
11ポアズに相当する温度に加熱しハロゲン化銅粒子含有
ガラスを延伸して、ガラス中のハロゲン化銅粒子を伸長
する。ガラスの延伸法には特に制限はないが、例えば、
引っ張り法、線引き法、および押し出し法を用いること
ができる。ガラスの延伸時の温度が高過ぎると、伸長し
た粒子が球形に戻ったり分裂したりしやすくなる。ま
た、温度が低すぎるとガラスが破損しやすくなる。ま
た、ガラスの延伸法に応じて適したガラスの粘度がある
ので、これらを考慮して、適度な粘性範囲で伸長するこ
とができる。例えば、薄肉なガラスに高速で延伸できる
線引き法では、低粘性領域(1×106 〜1×108 ポア
ズ)、高速での成形には不向きな押出し法では、高粘性
領域(1×108〜1×1011ポアズ)が適している。
ロゲン化銅粒子のアスペクト比が3:1〜60:1にな
るように行うことが適当である。これにより還元工程で
アスペクト比が2:1〜16:1である金属銅粒子を析
出させることができる。近赤外で偏光特性を持たせるの
には、上記範囲のアスペクト比の金属銅粒子を含有する
ことが好ましい。
粒子の一部又は全部を還元して金属銅粒子を析出させ
る。十分な偏光特性を与えるためには、ハロゲン化銅粒
子の少なくとも一部を金属銅に還元する。ハロゲン化銅
粒子の還元は、公知の方法を用いて行うことができる。
例えば、特開平5−208844号に記載と同様の条件
である350〜550℃、好ましくは375〜475℃
の範囲の温度で30分〜10時間還元することが適当で
ある。熱処理の温度が低過ぎると十分な偏光特性を得る
のに長時間を要し、高すぎると伸長された粒子が球状に
戻ったり分裂してしまう場合がある。還元には、水素ガ
ス等の還元性のガスを適宜用いることができる。
00nm以下のハロゲン化銅粒子を含むガラスを延伸す
る場合でも、小さな応力でハロゲン化銅粒子を吸収ピー
ク波長が1.3〜1.7μに相当する程度のアスペクト
比に伸長させることができ、ガラスの破損やダイスの磨
耗・破損のない安定した延伸を行える。これによって、
消光比が高く、挿入損失の低い銅含有偏光ガラスを安価
に安定的に提供できる。
らに説明する。 実施例1 wt%で、SiO2 ;59.9%、B2 O3 ;20.5
%、Al2 O3 ;6.8%、AlF3 ;2.0%、Na
2 O;9.8%、NaCl;1.0%、CuCl;0.
45%、SnO;0.077%なる組成のガラスを作製
した。原料としてSiO2 、H3 BO3 、Al(O
H)、AlF3 、Na2 CO3 、NaCl、CuCl、
SnOなどを用いた。これらの原料を5リッターの白金
ルツボに入れ約1400℃で溶解した後、金型に流し込
み室温まで除冷して上記ガラスを得た。このガラスを適
当な大きさに切断し、電気炉に入れ、昇温を始め735
℃にて1時間保持した後断電し冷却した。透過型電子顕
微鏡で観察した結果、この熱処理にてガラス中に平均で
約93nmの塩化銅粒子が析出していることが確認でき
た。このガラスブロックから、切断・研磨により、2×
20×220mmの板状ガラスを得、これを線引き用プ
リフォームとした。
1はプリフォームであり、プリフォーム1は送り装置2
に針金を介して保持されて下方に移動可能になってい
る。プリフォーム1の先端付近は、加熱炉3内で軟化さ
れてプリフォーム1の下端部から下方に向けて引張装置
4によって線引きが行われる。線引きにより、伸長した
金属ハロゲン化物粒子が分散している線状のガラス5が
形成される。線引きされて加熱炉3の外に出た線状のガ
ラス5は、外気により急激に冷却される。尚、加熱炉3
の上にはフタ7の付いた円筒形のフード6が設けられて
いる。
ムを送り装置に取り付け、その先端が炉の中央のやや下
に位置するようにセットする。昇温を開始し720℃
(粘度5.9×106 ポアズに相当)に保持しプリフォ
ーム先端部をネックダウンさせる。このネックダウンし
たガラスを、モータードライブされた引取用ローラーに
挟み、このローラーを回転して引取を開始する。10m
m/minの送り速度、1m/minの引取速度で線引
きすることにより、断面が約0.2×2.0mmのガラ
スが連続して得られた。この線引き装置についているロ
ードセルの指示した値から、この時の張力は約750g
であった。よって、0.2×2.0mmの断面積で割っ
て、188kg/cm2 の応力で線引きされたと計算さ
れる。
スの破損もなく線引きが安定して行われた。この線引き
されたガラスを適当な長さに切り、水素雰囲気中425
℃にて4時間の熱処理をした。得られたガラスの透過率
曲線を図2に示す。実線は偏光ガラスの透過方向の偏光
を入射した場合、破線は消光方向の偏光を入射した場合
である。このガラスの吸収ピーク波長は.1.50μで
あり、1.55μの消光比56dB、挿入損は0.04
dBであった。ただし、挿入損は1.55μ用のARコ
ートをした場合の測定値である。
は実施例1のガラスと同様の組成のガラスを用いた。塩
化銅析出のための熱処理は、720℃にて1時間で行っ
た。透過型電子顕微鏡で観察した結果、この熱処理にて
ガラス中の塩化銅粒子の平均粒形は約91nmであっ
た。実施例1と同じ条件で線引き及び水素還元を行っ
た。その結果、得られたガラスの吸収ピーク波長は0.
90μであり、1.55μの消光比は2dB未満であ
り、偏光ガラスとして実用にならないものであった。
元条件とした。吸収ピーク波長を1.5μ付近にするた
めには応力を大きくする必要があり、線引き条件を以下
のようにした。即ち、温度704℃(粘度1.1×10
7 ポアズに相当)、10mm/minの送り速度、1m
/minの引取速度で線引きした。この時の張力は1.
8kg(応力に換算して約450kg/cm2 )であっ
た。この線引きでは途中でガラスが破断し線引きが中断
した。破断箇所は、炉内であり、ガラスの幅が縮小して
約2mmになった所であった。得られたガラスを水素還
元した。その結果、吸収ピーク波長は1.54μであ
り、1.55μの消光比は60dBであった。性能は十
分であるが、この条件では線引きを長尺にわたって破損
なく線引きすることは困難であった。
内径50mmの金型に入れ、735℃にて1時間の熱処
理をした。この熱処理により粒形の93nmの塩化銅が
析出した。これを押し出し装置のダイスとパンチに挟ま
れた部分に入れ、620℃(粘度7.2×108 ポアズ
相当)に保持して油圧シリンダーにてパンチ(金属棒)
を通してガラスに荷重20tonかけることにより、ダ
イスの押し出し口から5mm径の棒に押し出した。高温
・高圧下でのガラスとの融着を防ぐためにダイスには濡
れの悪いカーボンを用いたが、この押し出しで磨耗が多
少あったものの破損はなかった。この棒を適当な長さに
切断し、次にその側面を研磨して0.5×60mmの板
を得た。この板を実施例1と同じ条件で水素還元した。
得られたガラスの透過率曲線を図3に示す。吸収ピーク
波長は1.55μであり、1.55μの消光比は56d
Bであった。ARコートをつけた試料の挿入損は0.0
6dBであった。
℃にて1時間の熱処理をした。析出した塩化銅の粒径は
平均で100nmであった。次に実施例2で示した手順
で押し出した。条件は、温度620℃荷重25tonで
あった。このガラスを使い、実施例2と同じ条件で切断
研磨・水素還元を行った。その結果、吸収ピーク波長は
1.18μであり、1.55μの消光比は10dBであ
った。押し出し荷重を上げたにもかかわらず吸収ピーク
波長は1.18μと短波長であり性能は不十分であっ
た。逆に、ダイスの磨耗は激しく、何回か行ったがダイ
スにヒビが入ることがしばしばあった。以上のように、
塩化銅濃度の高いガラスを用いて本発明の場合と同等の
性能の偏光ガラスを得るためには、より大きな応力で伸
長する必要がある。その結果、線引き工程でのガラスの
破損、押し出し工程でのダイスの磨耗・破損は避けられ
ない。
%、Al2 O3 ;6.0%、AlF3 ;4.0%、Na
2 O;10.0%、NaCl;2.0%、MgO;3.
0%、CuCl;0.40%、SnO;0.070%な
る組成のガラスを作製した。原料としてSiO2 、H3
BO3 、Al(OH)3 、AlF3 、Na2 CO3 、N
aCl、MgCl、MgCO3 、CuCl、SnOなど
を用いた。これらの原料を5リッターの白金ルツボに入
れ約1400℃で溶解した後、金型に流し込み室温まで
除冷して上記ガラスを得た。このガラスを適当な大きさ
に切断し、730℃にて1時間保持した後断電し冷却し
た。
処理にてガラス中の塩化銅粒子の平均粒径は約85nm
であった。このガラスブロックから、切断・研磨によ
り、2×20×220mmの板状ガラスを得、これを線
引き用プリフォームとした。実施例1と同じ線引き手順
で線引きした。725℃(粘度6.3×106 ポアズに
相当)に保持し、10mm/minの送り速度、1m/
minの引取速度で線引きすることにより、断面が約
0.2×2.0mmのガラスが連続して得られた。つい
で、実施例1と同じ条件で水素還元をした。このガラス
の吸収ピーク波長は1.45μであり、1.55μの消
光比は52dBであった。また、ARコートをつけた試
料の挿入損は0.04dBであった。
%、Al2 O3 ;6.8%、AlF3 ;2.0%、Na
2 O;9.8%、NaCl;1.0%、CuCl;0.
34%、SnO;0.058%なる組成のガラスを作製
した。原料としてSiO2 、H3 BO3 、Al(OH)
3 、AlF3 、Na2 CO3 、NaCl、CuCl、S
nOなどを用いた。これらの原料を5リッターの白金ル
ツボに入れ約1400℃で溶解した後、金型に流し込み
室温まで除冷した。このガラスを適当な大きさに切断
し、電気炉に入れ、昇温を始め740℃にて4時間保持
した後断電し冷却した。透過型電子顕微鏡で観察した結
果、この熱処理にてガラス中に平均で約86nmの塩化
銅粒子が析出していることが確認できた。このガラスブ
ロックから、切断・研磨により2×20×220mmの
板状ガラスを得、これを線引き用プリフォームとした。
実施例1と同じ線引き手順で線引きした。725℃(粘
度6.3×106 ポアズに相当)に保持し、6mm/m
inの送り速度0.6m/minの引取速度で線引きす
ることにより、断面が約0.2×2.0mmのガラスが
連続して得られた。ついで、実施例1と同じ条件で水素
還元をした。ただし、還元時間は24時間である。金属
粒子のアスペクト比は約4:1であった。このガラスの
吸収ピーク波長は1.40μであり、1.55μの消光
比は50dBであった。また、ARコートをつけた試料
の挿入損は0.04dBであった。
曲線。
曲線。
Claims (4)
- 【請求項1】 形状異方性を有する金属銅粒子がガラス
中に配向して分散されている偏光ガラスの製造方法であ
って、 ハロゲン化銅と酸化銅の合計含有量が、重量%で表示し
て、0.3以上0.5%未満であるホウケイ酸塩系ガラ
スを熱処理してガラス中にハロゲン化銅を析出させる工
程、 得られたガラスをガラスの粘度が1×106 〜1×10
11ポアズに相当する温度で加熱して、ガラス中のハロゲ
ン化銅粒子を伸長する工程、および得られたガラス中の
ハロゲン化銅粒子の一部又は全部を還元して金属銅粒子
を析出させる工程、 を含む前記製造方法。 - 【請求項2】 ホウケイ酸塩系ガラスが、重量%で表示
して、SiO2 ;48〜65%、B2 O3 ;13〜33
%、Al2 O3 ;6〜13%、AlF3 ;0〜5%、R
2 O(但し、Rはアルカリ金属である);0〜5%、R
Cl;0〜5%、アルカリ土類酸化物;0〜5%、ハロ
ゲン化銅+酸化銅;0.3以上0.5%未満、SnO;
0.01〜0.12%、As2 O3 ;0〜5%の組成を
有する請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 平均粒子径50〜100nmのハロゲン
化銅粒子を析出させる請求項1又は2記載の製造方法。 - 【請求項4】 ハロゲン化銅粒子の伸長を、ガラスを引
っ張るか、線引きするか、または押し出すことにより行
う請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24734095A JP3881391B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 偏光ガラスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24734095A JP3881391B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 偏光ガラスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0986956A true JPH0986956A (ja) | 1997-03-31 |
JP3881391B2 JP3881391B2 (ja) | 2007-02-14 |
Family
ID=17161958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24734095A Expired - Lifetime JP3881391B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 偏光ガラスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3881391B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6563639B1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-05-13 | Corning Incorporated | Polarizing glasses |
WO2010013820A1 (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-04 | Hoya Candeo Optronics株式会社 | 偏光素子 |
JP2011059593A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Okamoto Glass Co Ltd | ガラス偏光素子及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP24734095A patent/JP3881391B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4642921B2 (ja) * | 2008-07-31 | 2011-03-02 | Hoya Candeo Optronics株式会社 | 偏光素子 |
US8144398B2 (en) | 2008-07-31 | 2012-03-27 | Hoya Candeo Optronics Corporation | Polarizing element |
JP2011059593A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Okamoto Glass Co Ltd | ガラス偏光素子及びその製造方法 |
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JP3881391B2 (ja) | 2007-02-14 |
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