JPH0986926A - 塩化カルシウム溶液の製造方法 - Google Patents
塩化カルシウム溶液の製造方法Info
- Publication number
- JPH0986926A JPH0986926A JP25256895A JP25256895A JPH0986926A JP H0986926 A JPH0986926 A JP H0986926A JP 25256895 A JP25256895 A JP 25256895A JP 25256895 A JP25256895 A JP 25256895A JP H0986926 A JPH0986926 A JP H0986926A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- calcium chloride
- limestone
- chloride solution
- reaction
- hydrochloric acid
- Prior art date
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- Pending
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- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本願発明の目的は、上記課題を解決する為、生
産効率の向上と製造コストの低減を伴う塩化カルシウム
溶液の製造方法を提供することにある。 【解決の手段】塩化カルシウム溶液の製造方法におい
て、反応塔に石灰石が常に一定レベル迄満たされる石灰
石を反応塔の上部から供給し、反応塔下部に塩酸を連続
的に供給し塩化カルシウムを製造し、かつ生成した塩化
カルシウム溶液を反応塔の上部側面から連続的に抜き出
すことを特徴とする塩化カルシウム溶液の製造方法。
産効率の向上と製造コストの低減を伴う塩化カルシウム
溶液の製造方法を提供することにある。 【解決の手段】塩化カルシウム溶液の製造方法におい
て、反応塔に石灰石が常に一定レベル迄満たされる石灰
石を反応塔の上部から供給し、反応塔下部に塩酸を連続
的に供給し塩化カルシウムを製造し、かつ生成した塩化
カルシウム溶液を反応塔の上部側面から連続的に抜き出
すことを特徴とする塩化カルシウム溶液の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、効率が高く生産性の良
い新規な塩化カルシウム溶液の製造方法に関するもので
ある。この塩化カルシウム溶液は、融雪剤、脱弗剤等に
広範に使用されている。
い新規な塩化カルシウム溶液の製造方法に関するもので
ある。この塩化カルシウム溶液は、融雪剤、脱弗剤等に
広範に使用されている。
【0002】
【従来の技術】従来の石灰石からの塩化カルシウム溶液
の製造方法においては、反応槽に予め石灰石を仕込み、
次いで塩酸を連続的に添加する半回分法が実施されてい
た。
の製造方法においては、反応槽に予め石灰石を仕込み、
次いで塩酸を連続的に添加する半回分法が実施されてい
た。
【0003】しかしながら、この方法においては、塩酸
を一時に大量に添加すると、副生する炭酸ガスにより反
応液が泡立ち、反応槽から溢れ出るので、塩酸を徐々に
添加しなければならない。また、反応の進行に伴って、
未反応の石灰石及び塩酸の量が減少して反応速度が低下
し、反応を完結するのに長時間を要し、生産性が良くな
い。
を一時に大量に添加すると、副生する炭酸ガスにより反
応液が泡立ち、反応槽から溢れ出るので、塩酸を徐々に
添加しなければならない。また、反応の進行に伴って、
未反応の石灰石及び塩酸の量が減少して反応速度が低下
し、反応を完結するのに長時間を要し、生産性が良くな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、上
記課題を解決する為、生産効率の向上と製造コストの低
減を伴う塩化カルシウム溶液の製造方法を提供すること
にある。
記課題を解決する為、生産効率の向上と製造コストの低
減を伴う塩化カルシウム溶液の製造方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の塩化カルシウ
ム溶液の製造方法は、反応塔に石灰石が常に一定レベル
迄満たされるように、石灰石を反応塔の上部から補充
し、反応塔下部に塩酸を連続的に供給することを特徴と
している。
ム溶液の製造方法は、反応塔に石灰石が常に一定レベル
迄満たされるように、石灰石を反応塔の上部から補充
し、反応塔下部に塩酸を連続的に供給することを特徴と
している。
【0006】この方法によれば、原料の塩酸の比重は、
反応液の比重よりも小さいため、反応塔内で液の逆混合
が起こらず、反応塔は実質的に管型反応器となり、かつ
反応塔には石灰石が満たされているので、極めて短い滞
在時間で反応液中を0.2%以下とすることが可能であ
る。
反応液の比重よりも小さいため、反応塔内で液の逆混合
が起こらず、反応塔は実質的に管型反応器となり、かつ
反応塔には石灰石が満たされているので、極めて短い滞
在時間で反応液中を0.2%以下とすることが可能であ
る。
【0007】更に、本願特許は反応液を石灰石が満たさ
れている反応塔の上部側面から連続的に抜き出す事も特
徴としている。
れている反応塔の上部側面から連続的に抜き出す事も特
徴としている。
【0008】この方法により、副生炭酸ガスによる塩カ
ル反応液の泡が、反応液上部の石灰石により破れ、泡の
発生を抑えるために塩酸供給速度を制限する必要がなく
なり、ひいては生産性の向上に寄与する。
ル反応液の泡が、反応液上部の石灰石により破れ、泡の
発生を抑えるために塩酸供給速度を制限する必要がなく
なり、ひいては生産性の向上に寄与する。
【0009】なお、泡を消すための石灰石は、反応液抜
出し部より上部5cm以上になるように補充すればよ
い。
出し部より上部5cm以上になるように補充すればよ
い。
【0010】本願発明に使用する石灰石は、純度が95
%以上であり、出来るだけ不純物を含まない方が良い。
%以上であり、出来るだけ不純物を含まない方が良い。
【0011】又、石灰石の粒度は、細かいほど反応性が
良いが、40m/m以下であれば、実質的に問題となら
ない。
良いが、40m/m以下であれば、実質的に問題となら
ない。
【0012】本願発明に使用する塩酸の濃度は、31%
以上であれば良い。
以上であれば良い。
【0013】反応塔には、塩酸及び塩化カルシウムに対
して耐食性のある材質(FRP、塩化ビニル、ゴムライ
ニング等)を使用する事が望ましい。
して耐食性のある材質(FRP、塩化ビニル、ゴムライ
ニング等)を使用する事が望ましい。
【0014】又、衛生上及び公害上、反応塔のガスは吸
引し、水スクラバー塔で洗浄する方が好ましい。
引し、水スクラバー塔で洗浄する方が好ましい。
【0015】以下、実施例により本願発明を具体的に比
較するが、この実施例により本願発明は何等限定される
ものでない。
較するが、この実施例により本願発明は何等限定される
ものでない。
【0016】
実施例1 図1に示す石灰石投入設備、塩酸供給設備、排ガス洗浄
設備及び反応液受槽が装備された径1400mm、高さ
2800mmの反応塔(4m3)に石灰石が常に満たさ
れるように、径が25〜40m/mの石灰石を投入す
る。一方、反応塔の下部から31%塩酸を1.8m3/
時間で仕込む。反応液の抜出し部は、反応塔上部より3
00mm下に設けた。
設備及び反応液受槽が装備された径1400mm、高さ
2800mmの反応塔(4m3)に石灰石が常に満たさ
れるように、径が25〜40m/mの石灰石を投入す
る。一方、反応塔の下部から31%塩酸を1.8m3/
時間で仕込む。反応液の抜出し部は、反応塔上部より3
00mm下に設けた。
【0017】反応塔上部から泡の溢流もなく、滞在時間
は25分間で反応は完結し、未反応塩酸は僅か0.1%
であった。
は25分間で反応は完結し、未反応塩酸は僅か0.1%
であった。
【0018】
【効果】本願発明の塩化カルシウム溶液の製造方法によ
り、従来法の課題、塩化カルシウム溶液の発泡及び塩酸
の供給速度及び反応が遅いこと、未反応塩酸量が大きい
こと等の課題を解決出来、生産効率の向上と製造コスト
の低減を伴う塩化カルシウム溶液の製造方法が可能とな
った。
り、従来法の課題、塩化カルシウム溶液の発泡及び塩酸
の供給速度及び反応が遅いこと、未反応塩酸量が大きい
こと等の課題を解決出来、生産効率の向上と製造コスト
の低減を伴う塩化カルシウム溶液の製造方法が可能とな
った。
【図1】実施例1で使用した塩化カルシウム溶液の製造
装置を示す図である。
装置を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】塩化カルシウム溶液の製造方法において、
反応塔に石灰石が常に一定レベル迄満たされる石灰石を
反応塔の上部から供給し、反応塔下部に塩酸を連続的に
供給し塩化カルシウムを製造し、かつ生成した塩化カル
シウム溶液を反応塔の上部側面から連続的に抜き出すこ
とを特徴とする塩化カルシウム溶液の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25256895A JPH0986926A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 塩化カルシウム溶液の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25256895A JPH0986926A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 塩化カルシウム溶液の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0986926A true JPH0986926A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17239193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25256895A Pending JPH0986926A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 塩化カルシウム溶液の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0986926A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008119572A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Toyohashi Univ Of Technology | ハロゲン化合物の処理方法及びその装置 |
JP2011219330A (ja) * | 2010-04-14 | 2011-11-04 | Taiheiyo Cement Corp | 高純度カルシウム塩溶液の製造方法 |
CN103449495A (zh) * | 2013-08-30 | 2013-12-18 | 遵宝钛业有限公司 | 一种利用四氯化钛生产中回收盐酸制取氯化钙的方法 |
JP2015199632A (ja) * | 2014-04-09 | 2015-11-12 | 東ソー株式会社 | 塩化カルシウム水溶液の製造方法 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25256895A patent/JPH0986926A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008119572A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Toyohashi Univ Of Technology | ハロゲン化合物の処理方法及びその装置 |
JP2011219330A (ja) * | 2010-04-14 | 2011-11-04 | Taiheiyo Cement Corp | 高純度カルシウム塩溶液の製造方法 |
CN103449495A (zh) * | 2013-08-30 | 2013-12-18 | 遵宝钛业有限公司 | 一种利用四氯化钛生产中回收盐酸制取氯化钙的方法 |
CN103449495B (zh) * | 2013-08-30 | 2015-08-19 | 遵宝钛业有限公司 | 一种利用四氯化钛生产中回收盐酸制取氯化钙的方法 |
JP2015199632A (ja) * | 2014-04-09 | 2015-11-12 | 東ソー株式会社 | 塩化カルシウム水溶液の製造方法 |
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