JPH0986373A - 流量制御弁とそれを用いたアンチロック装置 - Google Patents

流量制御弁とそれを用いたアンチロック装置

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JPH0986373A
JPH0986373A JP24334695A JP24334695A JPH0986373A JP H0986373 A JPH0986373 A JP H0986373A JP 24334695 A JP24334695 A JP 24334695A JP 24334695 A JP24334695 A JP 24334695A JP H0986373 A JPH0986373 A JP H0986373A
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JP
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piston
chamber
hydraulic pressure
control valve
fluid
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JP24334695A
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Inventor
Akihiko Sekiguchi
昭彦 関口
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハウジングとピストンとの間にピストンの動き
に追随しながら、ハウジングとピストンとの間のシール
性を確保できるシール部材を設けた流量制御弁を提供す
る。 【解決手段】流量制御弁は、ハウジング1と、同ハウジ
ングに形成した入力ポート3、出力ポート4、及び各ポ
ートに連通する穴2と、同穴2内に移動自在に設けら
れ、かつ、前記出力ポート4の開口面積を変えることが
できるピストン8と、同ピストン8に形成され前記出力
ポート4と入力ポート3とをオリフィス7を介して連通
する流路10と、同ピストン8を出力ポート4を開口す
る方向に付勢するスプリング9と、前記スプリングの付
勢力に対向してピストンの位置を規制するストッパ部材
5と、前記ハウジング1とピストン8との摺動部をシー
ルするシール部材とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量制御弁に関す
るものであり、特に、オリフィスの前後によって発生す
る液圧差によって移動するピストンと同ピストンを摺動
自在に収納するハウジングとの間の液密性を高めること
ができるシール部材を備えた流量制御弁と、その流量制
御弁を用いたアンチロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より入力圧力に変動があっても常に
出力圧力を一定にできる流量制御弁が種々開発されてお
り、またそうした流量制御弁を使用したアンチロック装
置も種々の形態のものが開発されてきている。
【0003】一例として特公昭63−45993号公報
に記載されているアンチロック液圧制御装置を図面を参
照して説明すると、図4において、51はハウジングに
形成した入口ポート(マスタシリンダ側)、52は出口
ポート(ホイールシリンダ側)、53は弁組立体、54
は変調ピストン、56は調整装置組立体、57はソレノ
イドバルブ、58は排出ポートであり、通常の制動操作
中、車輪ブレーキに接続される出口ポート52は弁組立
体53を介して入口ポート51に自由に連通している。
スキッドを検出すると、ソレノイドバルブ57のソレノ
イドが付勢され、弁座60を閉じ、弁座59を開き、変
調室61を排出ポート58に接続する。このため変調ピ
ストン54は下方に移動して弁組立体53の流路を閉じ
入口ポート51と出口ポート52を遮断する。そして変
調ピストン54がさらに下方に移動すると部屋62が拡
張して制動圧力を軽減する。
【0004】スキッド傾向が解消されると、弁組立体5
7の弁座59が閉じ、弁座60が開いてブレーキ液圧は
調整装置組立体56を介して再び変調室61に流入し変
調ピストン54を上方に移動してブレーキが加圧され
る。調整装置組立体56の機能は、変調室61が再び充
填されることによりスキッド信号の終了と同時にブレー
キが再び加圧される速度を制御することである。弁座6
0が開かれると変調室61は最初は低い圧力にあり、そ
のため、調整装置組立体56の空間63の圧力が低下し
てピストン64が下方に移動し、その結果ポート65の
半径方向の内側端部はピストン64の外表面により狭め
られた状態になる。ピストン64は次に平衡位置をとる
が、この状態では圧力空間63と66との間の圧力差故
にピストン64に働く下向きの力がばね67の上向きの
力と等しくなる。このようにしてオリフィス68を流れ
る流量が圧力空間63と66との間の圧力差によって決
定されるためばね67の特性の適当な選択によってオリ
フィス68を経て変調室61に対し予め定めた流量を提
供することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たアンチロック液圧制御装置に使用されている調整装置
組立体(以下流量制御弁という)56はスリーブ70と
ピストン64とによって構成されており、さらにスリー
ブ70とピストン64との嵌合部の隙間からブレーキ液
の漏れを極力すくなくするために、スリーブ70とピス
トン64はいづれも精密な切削加工によって製作されて
おり、またそうしたブレーキ液の漏れを防止するために
場合によっては個々の部品の選択組み合わせを変えるこ
とにより隙間を調整したりしている。この結果、従来の
流量制御弁では、加工コストが大きくなって流量制御弁
を安価に製造することが困難となり、さらに、嵌合部の
精度を上げたとしても嵌合部の隙間からの液漏れをゼロ
にすることが困難であるため流量制御の面で種々の影響
を及ぼすことがあった。
【0006】そこで、本発明は、流量制御弁を構成する
ハウジングとピストンの摺動嵌合部からの液漏れを防止
するために、ハウジングとピストンとの間にピストンの
動きに追随しながら、ハウジングとピストンとの間のシ
ール性を確保できるシール部材を設けた流量制御弁を提
供するとともに、その流量制御弁を用いたアンチロック
装置を提供することを目的とする。本流量制御弁では、
シール部材を設けたため、ハウジングとピストンとの嵌
合部において従来ほどの精度が不要となるため全体とし
ての加工費も低減することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した第1の技術解決手段は、ハウジング1と、同ハウジ
ングに形成した入力ポート3、出力ポート4、及び各ポ
ートに連通する穴2と、同穴2内に移動自在に設けら
れ、かつ、前記出力ポート4の開口面積を変えることが
できるピストン8と、同ピストン8に形成され前記出力
ポート4と入力ポート3とをオリフィス7を介して連通
する流路10と、同ピストン8を出力ポート4を開口す
る方向に付勢するスプリング9と、前記スプリングの付
勢力に対向してピストンの位置を規制するストッパ部材
5と、前記ハウジング1とピストン8との摺動部をシー
ルするシール部材とを備えてなることを特徴とする流量
制御弁であり、
【0008】第2の技術解決手段は、アンチロック装置
において、同装置はピストン29によって液圧室30と
容積可変室31とを区画してなる液圧制御機構21と、
ピストン39によって入力液室36と出力液室37とを
区画してなる液圧戻し機構22とを有し、前記液圧制御
機構21の容積可変室31はホイールシリンダに連通し
ているとともにアンチロック制御時のみ流路を閉じるバ
ルブ機構32を介してマスタシリンダの加圧室に連通し
ており、また、前記液圧制御機構21の液圧室30は前
記請求項1ないし請求項3のいづれか1項に記載の流量
制御弁Aを介して液圧ポンプ25の吐出口および前記液
圧戻し機構22の入力液室36に、さらにディケイバル
ブ24を介してリザーバ26に連通しており、前記液圧
戻し機構22の出力液室37はマスタシリンダの加圧室
に連通しており、アンチロック制御の減圧時に液圧室3
0内のブレーキ液をディケイバルブ24を介して液圧ポ
ンプ25で汲み上げてその吐出液を前記液圧戻し機構2
2の入力液室36で蓄圧するとともに出力液室37内の
ブレーキ液をマスタシリンダの加圧室に戻し、再加圧時
に前記液圧戻し機構22の入力液室36内のブレーキ液
を液圧制御機構21の液圧室30に前記流量制御弁Aを
介して供給し再加圧を実行できるようにしたことを特徴
とするアンチロック装置である。
【0009】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係わる流量
制御弁Aの断面図である。図1において1はバルブハウ
ジングであり、このバルブハウジング1内には段付の有
底長穴2が形成され、この長穴2には入力ポート3と出
力ポート4とが連通して形成されている。長穴2内の小
径部2aには流路10とオリフィス7を備えたピストン
8が摺動自在に嵌合され、大径部2bには入力ポート3
と連通する液室11aを区画するプラグ11が固定され
ている。ピストン8はハウジング1との間に設けたスプ
リング9により図中右方に付勢されており、一方プラグ
11側にはストッパ部材5が設けられ、これによってス
プリング9によって付勢されているピストン8の図中右
方への移動が規制されている。前記ピストン8はスプリ
ング9の付勢力に抗して図中左方に長穴2内を移動する
ことによりハウジング1に形成した出力ポート4の開口
面積を増減できるようになっている。ストッパ部材5に
は液室11aと連通する流路(たとえばスリット)5a
が形成されており、このスリット5aは、ピストン8に
形成したオリフィス7と連通するようになっている。し
たがって、入力ポート3→プラグによって区画された液
室11a→スリット5a→オリフィス7→ピストンに形
成した流路10→出力ポート4は連通しており、ピスト
ン8の移動により、出力ポート4の開口面積が絞られる
ことによって流量制御を実行できるようになっている。
【0010】ピストン8とハウジング1との嵌合部には
シール部材6が設けられており、このシール部材6は、
周辺6aがプラグ11によってハウジング1側に固定さ
れ、中央部に流路6bを有し、前記流路6bの周囲が前
記ピストン8の端面と当接してなるダイアフラム状の弾
性体から構成されている。したがってこのシール部材6
によれば、ピストンが図2に示す作動位置に移動した時
でもピストンとハウジングとの嵌合部の液密性を確実に
確保できるようになっている。なお、上記形態では、プ
ラグ11を使用してシール部材6を固定しているが、お
の他適宜手段により固定することができ、たとえば必ず
しもプラグの必要はなく、ハウジングを分割して構成す
ることもできる。また、ストッパ部材もピストンの移動
量を規制できる構成のものであれば、どのようなもので
もよくさらに、シール部材の中央部はピストンの移動に
支障の無い状態でピストンに固定することができること
も当然である。
【0011】この流量制御弁Aでは、入力ポート3から
流入した液圧はプラグの液室11a→ストッパ部材のス
リット5a→ピストンに形成したオリフィス7→ピスト
ン内の流路10→ハウジングに形成した出力ポート4に
いたるが、この時、ピストンに形成したオリフィス7の
前後で所定以上の液圧がある場合(具体的には入力ポー
ト3側の液圧が出口ポート4側の液圧よりも所定以上高
い場合)、ピストン8はこの液圧差によってスプリング
9の付勢力に抗して図2に示す如く左方に移動し、ハウ
ジングに形成した出力ポート4の開口面積を略閉じる状
態となるまで開口面積を絞る。また、出力ポート4側の
液圧が上昇し、液圧差が無くなるとピストン8はスプリ
ング9の付勢力により初期状態に復帰する。このように
して本流量制御弁Aでは、入力ポート3と出力ポート4
に所定以上の液圧差が発生すると、出力ポート4側に供
給する流量を減少させ、出力ポート側には一定の圧力を
発生できるようになっている。以上のようにこの流量制
御弁Aを使用することにより、入力ポート側の液圧に係
わらす出力側の液圧を一定状態で加圧することができる
ため、例えばアンチロック制御装置にこの流量制御弁A
を使用するとアンチロック制御時の再加圧を緩やかに行
うことができる。なお、圧力勾配はスプリング9の強さ
や、出力ポートの開口面積を変更することにより設計時
に自由に変えることができる。
【0012】次に、上記流量制御弁Aを容積可変型のア
ンチロック装置に使用した例について図面を参照して説
明する。図3は液圧制御機構21と液圧ポンプ25とを
連通する流路内に上記流量制御弁Aを配置した例であ
る。なお、この図はマスタシリンダと一つのホイールシ
リンダとを接続するブレーキ配管系を示しており、他の
ホイールシリンダの配管系も同様の構成となっている。
また、スピードセンサやバルブを制御する電子制御装置
等は従来のものと同様であるのでここではそれらは省略
された図となっている。
【0013】図において、21は液圧制御機構(詳細構
造は後述する)、22は液圧戻し機構(詳細構造は後述
する)、Aは本発明に係わる流量制御弁、24はディケ
イバルブ、25は液圧ポンプ、26はリザーバ、W/C
はホイールシリンダであり、前述の流量制御弁Aを除き
ディケイバルブ、液圧ポンプ、リザーバは公知の構成の
ものである。
【0014】液圧制御機構21は液圧制御ハウジング内
に形成されたシリンダ28内に摺動自在に設けたピスト
ン29を備えており、このピストン29によってシリン
ダ28内を液圧室30と容積可変室31とに区画してい
る。液圧室30は流量制御弁Aおよびディケイバルブ2
4に連通され、さらに、流量制御弁Aは液圧ポンプ25
の吐出口および後述する液圧戻し機構22の入力液室3
6に連通されている。
【0015】ディケイバルブ24は液圧ポンプ25の吸
入口およびリザーバ26にそれぞれ図示の如く連通して
いる。また液圧制御機構21の容積可変室31は図示の
如く一つのホイールシリンダW/Cに連通しているとと
もにバルブ機構(たとえばチェックバルブ)32を介し
て液圧戻し機構22の出力液室37に連通している。
【0016】チェックバルブ32は、ボール32a、液
圧制御機構のピストンに設けたバルブロッド29a、ス
プリング32b、弁座32cとより構成されており、通
常時(図3に示す状態)は液圧室30内の液圧によりバ
ルブロッド29aはボール32aをスプリング32bの
付勢力に抗して突き上げ、容積可変室31と液圧戻し機
構の出力液室37とを連通している。このチェックバル
ブ32は液圧制御機構21のピストン29が液圧室30
側に移動すると、ボール32aと弁座32cとが当接し
液圧戻し機構22の出力液室37と液圧制御機構21の
容積可変室31との接続を断つようになっている。
【0017】流量制御弁Aは、アンチロック制御中の再
加圧時に液圧戻し機構22の入力液室36からの圧力流
体を液圧制御機構21の液圧室30に常に一定の圧力勾
配で供給できる機能を奏する弁であり、これによってア
ンチロック制御時の再加圧を精度良く行うことができる
ようにする。この流量制御弁Aは、上述した流量制御弁
をそのまま採用しており、流量制御弁Aの入力ポート3
が液圧ポンプ25および液圧戻し機構22の入力液室3
6に、出力ポート4が液圧室30に接続されている。し
たがって図3の状態の時には液圧制御機構21の液圧室
30は、流量制御弁Aの出力ポート4→ピストン8に形
成した流路→ピストンに形成したオリフィス7→プラグ
に形成した液室11a→入力ポート3→液圧ポンプ25
の吐出口および液圧戻し機構22の入力液室36に連通
している。なお、図3中では図面の複雑さを避けるため
に図1に示すストッパ部材5を省略した図となってい
る。
【0018】液圧戻し機構22は液圧制御ハウジング内
に形成されたシリンダ38内に摺動自在に設けたピスト
ン39を備えており、このピストン39によってシリン
ダ38内を入力液室36と出力液室37とに区画してい
る。出力液室37にはスプリング40が配置されるとと
もに出力液室37は前述したチェックバルブ32および
マスタシリンダの加圧室に連通しており、入力液室36
は前述したように流量制御弁Aの入力ポート3および液
圧ポンプ25の吐出口に図示の如く連通している。ま
た、液圧戻し機構22のピストン39は出力液室37内
のスプリング40によって常時は図のように右方に付勢
され、液圧制御機構21内の液圧室30に所定の液圧を
蓄圧できるようになっている。
【0019】液圧ポンプ25の吸入口は前述したように
ディケイバルブ24およびリザーバ26に接続されてお
り、アンチロック制御時に同ポンプ5が作動してリザー
バ26からブレーキ液を汲み上げることができるように
なっている。なお、アンチロック制御時の液圧ポンプ2
5の作動およびディケイバルブ24の開閉タイミングは
従来より公知であり、また本件発明の特徴ではないので
ここでは詳細な説明は省略する。
【0020】以上の構成からなるアンチロック装置の作
動を説明する。 〔通常ブレーキ時〕液圧制御機構21および液圧戻し機
構22はいづれも図示状態を維持している。このため、
チェックバルブ32は開かれており、液圧制御機構21
の容積可変室31は液圧戻し機構の出力液室37に連通
し、さらに同出力液室37はマスタシリンダシリンダの
加圧室に連通している。即ち、マスタシリンダの加圧室
は、出力液室37→チェックバルブ32→容積可変室3
1→ホイールシリンダW/Cに連通している。また、こ
の状態の時には液圧制御機構21の液圧室30は所定の
液圧を有しているブレーキ液圧(液圧戻し機構22内の
スプリング力によって決まる)によって充満されてい
る。このためブレーキぺダルを踏み込むことによってマ
スタシリンダの加圧室で発生したブレーキ液圧は、液圧
戻し機構の出力液室37→開いているチェックバルブ3
2→液圧制御機構の容積可変室31→ホイールシリンダ
に供給され、ブレーキが働く。またブレーキ開放時には
上記とは逆の通路で各ホイールシリンダ内のブレーキ液
はマスタシリンダに還流し、ブレーキが緩められる。
【0021】〔アンチロック制御時〕 減圧時:ブレーキ作動中に例えば車輪がロック状態に陥
ると、図示せぬ検知装置が車輪のロックを検知し、電子
制御装置がブレーキ配管系内のディケイバルブ24を開
き、さらに液圧ポンプ25を作動する。すると液圧制御
機構21のピストン29によって区画された液圧室30
内のブレーキ液が、開いているディケイバルブ24を介
してリザーバ26に流出し、液圧制御機構21のピスト
ン29はホイールシリンダからの液圧によって液圧室3
0側に移動し、これとともにバルブロッド29aも移動
してボール32aが弁座32cに当接しチェックバルブ
32を閉じる。その後ホイールシリンダ内のブレーキ液
圧が液圧制御機構21の容積可変室31内に流入するこ
とによってピストン29が移動しながら容積可変室31
の容積を増大し、車輪のブレーキ液圧が減圧される。
【0022】またこれと略同時に作動する液圧ポンプ2
5によってリザーバ26内のブレーキ液が汲み上げら
れ、液圧戻し機構22のピストン39によって区画され
た入力液室36に流入する。入力液室36へのブレーキ
液の流入により液圧戻し機構22のピストン39はスプ
リング40の付勢力に抗して移動し、出力液室37内の
ブレーキ液をマスタシリンダの加圧室に還流する。上記
のようにアンチロック制御時のホイールシリンダの減圧
は液圧制御機構21のピストン29の移動に伴う容積可
変室31の容積の増大により行われる。
【0023】なお、この減圧時、液圧ポンプ25から吐
出されるブレーキ液の一部は、流量制御弁Aのオリフィ
ス7およびハウジングの出力ポート4を介して液圧制御
機構21の液圧室30に還流するが、ディケイバルブ2
4から流出するブレーキ液の方が多いため減圧作動への
影響は無視でき、また、液圧室30に流出するブレーキ
液の量がオリフィス7によって絞られるため、液圧戻し
機構22の入力液室36へ供給するブレーキ液量への影
響は無視できる。
【0024】再加圧時:再加圧時には図示せぬ電子制御
装置からの指令によりディケイバルブ24が閉じる。こ
の状態の時にも液圧ポンプ25は作動しつづけているた
め、液圧ポンプ25が空転状態となり吐出圧は低下す
る。この結果、マスタシリンダの加圧室内の液圧および
液圧戻し機構22のスプリング40の付勢力により液圧
戻し機構のピストン39が入力液室36側に移動し、同
入力液室36内に流入していたブレーキ液が、流量制御
弁Aのオリフィス7、ハウジングの出力ポート4を通っ
て液圧制御機構21の液圧室30に流入し、液圧制御機
構21のピストン29を容積可変室31側に移動する。
こうして容積可変室31内のブレーキ液がホイールシリ
ンダに戻され再加圧が実行される。
【0025】即ち、再加圧時、流量制御弁Aのピストン
8は図1の位置から図2の位置に移動し、流量制御弁A
のハウジングに形成した出力ポート4の開口面積が絞ら
れ、液圧戻し機構22の入力液室36内に流入していた
ブレーキ液がオリフィス7および出力ポート4によって
流量が絞られた状態で液圧制御機構の液圧室30に供給
されることになり、この結果ブレーキが緩やかに再加圧
される。なお、再加圧時に液圧戻し機構22の入力液室
36の液圧が高い場合には、流量制御弁Aのピストン8
が大きく移動して出力ポート4の開口面積がより一層絞
られ、また液圧戻し機構22の入力液室36の液圧が低
い場合には出力ポート4の開口面積の絞り状態が緩和さ
れる。こうして液圧戻し機構22の入力液室36内の液
圧に係わらず常に一定の状態で液圧制御機構21の液圧
室30にブレーキ液を供給でき、この結果、常に一定の
状態で再加圧することができる。この時の圧力勾配はス
プリング9の強さや出力ポート4の開口面積を変更する
ことにより設計時に自由に変えることができる。
【0026】また、再加圧時には液圧制御機構21のピ
ストン29は容積可変室31側には一杯に移動しないた
め、チェックバルブ32は閉じた状態となっており、ホ
イールシリンダ内のブレーキ液がマスタシリンダ側に還
流しないようになっている以上のようにして、上記実施
の形態では、液圧制御機構の液圧室、容積可変室の容積
をかえることによりブレーキ液圧を正確に制御すること
ができる。
【0027】なお、図3に示す実施の形態では、液圧制
御機構21の容積可変室31がチェックバルブ32、液
圧戻し機構22の出力液室37を介してマスタシリンダ
側に連通する構成をとっているが、液圧制御機構21の
容積可変室31をチェックバルブ10を介してのみマス
タシリンダに連通するとともに液圧戻し機構22の出力
液室37を別の配管を使用してマスタシリンダに連通す
る構成を採用することもできる。また、本発明は、4輪
独立型のアンチロック装置に限らず、2チャンネル、3
チャンネルシステムのアンチロック装置にも適用できる
ことは勿論であり、さらにその精神および特徴事項から
逸脱することなく他の構成でも実施することができるこ
とは当然である。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明の流量制御
弁は、ハウジングとピストンの摺動嵌合部からの液漏れ
を防止するために、ハウジングとピストンとの間にピス
トンの動きに追随しながら、ハウジングとピストンとの
間のシール性を確保できるシール部材を設けたために、
液漏れを確実に防止することができ、精度の高い流量制
御を実行することができる。また、シール部材を使用し
たためにハウジングとピストンとの嵌合部において従来
ほどの精度が不要となるため全体としての加工費も低減
することができる、等々の優れた効果を奏することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る流量制御弁の断面図
である。
【図2】図1の流量制御弁の作動状態の断面図である。
【図3】図1に示す流量制御弁を採用したアンチロック
装置の構成図である。
【図4】従来のアンチロック液圧制御装置の流量制御弁
を含んだ状態の断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 長穴 3 入力ポート 4 出力ポート 5 ストッパ部材 6 シール部材 7 オリフィス 8 ピストン 9 スプリング 10 ピストン内の流路 11 プラグ 21 液圧制御機構 22 液圧戻し機構 24 ディケイバルブ 25 液圧ポンプ 26 リザーバ 29 液圧制御機構のピストン 30 液圧制御機構の液圧室 31 液圧制御機構の容積可変室 32 チェックバルブ 36 液圧戻し機構の入力液室 37 液圧戻し機構の出力液室 39 液圧戻し機構のピストン A 流量制御弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング1と、同ハウジングに形成した
    入力ポート3、出力ポート4、及び各ポートに連通する
    穴2と、同穴2内に移動自在に設けられ、かつ、前記出
    力ポート4の開口面積を変えることができるピストン8
    と、同ピストン8に形成され前記出力ポート4と入力ポ
    ート3とをオリフィス7を介して連通する流路10と、
    同ピストン8を出力ポート4を開口する方向に付勢する
    スプリング9と、前記スプリングの付勢力に対向してピ
    ストンの位置を規制するストッパ部材5と、前記ハウジ
    ング1とピストン8との摺動部をシールするシール部材
    とを備えてなることを特徴とする流量制御弁。
  2. 【請求項2】前記シール部材6は、中央部に流路6bを
    有し、周辺6aがハウジング側に固定され、前記流路の
    周囲が前記ピストン8の端面と当接してなるダイアフラ
    ム状の弾性体からなることを特徴とする請求項1に記載
    の流量制御弁。
  3. 【請求項3】前記ストッパ部材5はピストンの頭部側に
    対向して配置され、且つピストン頭部と当接する端部に
    流路(スリット)5aを形成してなることを特徴とする
    請求項1または請求項2のいづれかに記載の流量制御
    弁。
  4. 【請求項4】アンチロック液圧制御装置において、同装
    置はピストン29によって液圧室30と容積可変室31
    とを区画してなる液圧制御機構21と、ピストン39に
    よって入力液室36と出力液室37とを区画してなる液
    圧戻し機構22とを有し、前記液圧制御機構21の容積
    可変室31はホイールシリンダに連通しているとともに
    アンチロック制御時のみ流路を閉じるバルブ機構32を
    介してマスタシリンダの加圧室に連通しており、また、
    前記液圧制御機構21の液圧室30は前記請求項1ない
    し請求項3のいづれか1項に記載の流量制御弁Aを介し
    て液圧ポンプ25の吐出口および前記液圧戻し機構22
    の入力液室36に、さらにディケイバルブ24を介して
    リザーバ26に連通しており、前記液圧戻し機構22の
    出力液室37はマスタシリンダの加圧室に連通してお
    り、アンチロック制御の減圧時に液圧室30内のブレー
    キ液をディケイバルブ24を介して液圧ポンプ25で汲
    み上げてその吐出液を前記液圧戻し機構22の入力液室
    36で蓄圧するとともに出力液室37内のブレーキ液を
    マスタシリンダの加圧室に戻し、再加圧時に前記液圧戻
    し機構22の入力液室36内のブレーキ液を液圧制御機
    構21の液圧室30に前記流量制御弁Aを介して供給し
    再加圧を実行できるようにしたことを特徴とするアンチ
    ロック装置。
JP24334695A 1995-09-21 1995-09-21 流量制御弁とそれを用いたアンチロック装置 Withdrawn JPH0986373A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100749651B1 (ko) * 2004-10-25 2007-08-14 미쯔비시 지도샤 고교 가부시끼가이샤 차량의 선회 거동 제어 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100749651B1 (ko) * 2004-10-25 2007-08-14 미쯔비시 지도샤 고교 가부시끼가이샤 차량의 선회 거동 제어 장치

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