JPH0985148A - 流下式塗装方法及び装置 - Google Patents

流下式塗装方法及び装置

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JPH0985148A
JPH0985148A JP27710995A JP27710995A JPH0985148A JP H0985148 A JPH0985148 A JP H0985148A JP 27710995 A JP27710995 A JP 27710995A JP 27710995 A JP27710995 A JP 27710995A JP H0985148 A JPH0985148 A JP H0985148A
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JP
Japan
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paint
liquid
tank
coating material
coated
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Application number
JP27710995A
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English (en)
Inventor
Kenji Kosasa
健次 小佐々
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NISHI NIPPON GIKEN KK
Original Assignee
NISHI NIPPON GIKEN KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • B05C11/02Apparatus for spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to a surface ; Controlling means therefor; Control of the thickness of a coating by spreading or distributing liquids or other fluent materials already applied to the coated surface

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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被塗装体から回収された液状塗料をほぼ全量
再利用することによって塗布作業を経済的に行なうこと
ができると共に、液状塗料の廃棄に起因する公害の発生
を防止することができ、さらに、被塗装体の表面に美麗
な塗膜を形成できる流下式塗装方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 被塗装体11の表面に液状塗料10を吹
き付け、流下させることによって表面に液状塗料10を
塗布するようにした流下式塗装方法において、流下後に
被塗装体11の表面から落下する液状塗料10を回収
し、回収した液状塗料10中に混入した気泡と塵埃を除
去した後、再度、液状塗料10を被塗装体11の表面に
吹き付け、再利用するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィスやビル等
の窓に紫外線遮蔽塗膜を施す作業に好適に用いることが
できる流下式塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オゾン層破壊による紫外線や赤外
線の人体に対する悪影響が社会問題として大きく取り上
げられているにもかかわらず、外観美の向上や快適性の
追求から、オフィスやビルの窓の一枚当たりの面積は拡
大の一途を辿っている。このような状況下で、太陽光か
らの紫外線カットを効果的に行なう一つの手段として前
記した窓の内面に紫外線遮蔽塗料を塗布することが行な
われている。具体的には、かかる塗布作業は、紫外線遮
蔽塗料を貯留した塗料タンクから圧縮ポンプ等を用い
て、紫外線遮蔽塗料を塗料給送ホースに通して吹付ノズ
ルまで圧送し、その後、紫外線遮蔽塗料をオフィスやビ
ルの窓の内面の上部に吹き付けると共に、内面に沿って
下方に流下させ、窓の全面に紫外線遮蔽塗料を塗布する
ことによって行なわれる。また、紫外線遮蔽塗料は非常
に高価なので、その再利用を図るべく、窓に吹き付けら
れた後、窓に塗布されずに窓の下方に落下する余剰の紫
外線遮蔽塗料を回収タンクによって回収し、回収された
紫外線遮蔽塗料の上澄み液を、紫外線遮蔽塗料として再
使用している。これは、回収タンク内の下層部に貯留さ
れている紫外線遮蔽塗料は、窓の内面に付着した塵埃を
混入しているからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した紫外
線遮蔽塗料の塗布作業は、未だ、以下の解決すべき課題
を有していた。即ち、回収された紫外線遮蔽塗料の上澄
み液のみしか再利用せず、回収タンク内の下層部に貯留
されている紫外線遮蔽塗料は廃棄しているので、未だ、
非経済的であり、かつ、紫外線遮蔽塗料は専ら有機系物
質からなるため、その廃棄処理にも公害防止の面から問
題を有していた。また、上澄み液内には、未だ、紫外線
遮蔽塗料の回収作業時に混入した空気が気泡として存在
しており、かかる上澄み液をそのまま紫外線遮蔽塗料と
して再利用した場合、窓の表面に形成された塗膜の表面
に小さな気泡による凹凸が発生することになり、美観を
損ねることになっていた。このことは、窓に紫外線遮蔽
塗料以外の塗料を含む各種液体を塗布する作業や、オフ
ィスやビル等の壁面に各種塗料を含む液体を流下式塗装
方法を用いて塗布する作業においても同様であった。本
発明は、かかる事情に鑑みなされたもので、窓に付着す
ることなく回収された液状塗料をほぼ全量再利用するこ
とによって塗布作業を経済的に行なうことができると共
に、液状塗料の廃棄に起因する公害の発生を防止するこ
とができ、さらに、被塗装体の表面に美麗な塗膜を形成
できる流下式塗装方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の流下式塗装方法は、被塗装体の表面に液状塗料を
吹き付け、流下させることによって前記表面に前記液状
塗料を塗布するようにした流下式塗装方法において、流
下後に前記被塗装体の表面から落下する前記液状塗料を
回収し、回収した前記液状塗料中に混入した気泡と塵埃
を除去した後、再度、前記液状塗料を前記被塗装体の前
記表面に吹き付け、再利用するようにしている。請求項
2記載の流下式塗装装置は、被塗装体の表面に液状塗料
を吹き付け、流下させることによって前記表面に塗膜を
形成する塗料吹付ユニットと、前記塗膜形成後に前記表
面から落下する前記液状塗料を回収すると共に前記塗料
吹付ユニットに還流する塗料回収ユニットとからなる流
下式塗装装置であって、前記塗料吹付ユニットが、前記
被塗装体の表面に前記液状塗料を吹き付ける吹付ノズル
と、前記液状塗料を貯留する塗料タンクと、前記塗料タ
ンクから前記液状塗料を吸引し、前記吹付ノズルに圧送
する吹付ポンプとを具備すると共に、前記塗料回収ユニ
ットが、前記塗膜形成後に前記表面から落下する前記液
状塗料を回収すると共に前記液状塗料から気泡を除去す
る回収・脱泡タンクと、回収された前記液状塗料から塵
埃を除去する塵埃除去フィルタと、前記気泡及び前記塵
埃が除去された前記液状塗料を前記塗料吹付ユニットの
前記塗料タンクに移送する移送ポンプとを具備してい
る。請求項3記載の流下式塗装装置は、請求項2記載の
流下式塗装装置において、前記回収・脱泡タンクを真空
ポンプと連通連結している。請求項4記載の流下式塗装
装置は、請求項2又は3記載の流下式塗装装置におい
て、前記移送ポンプとして、前記真空ポンプによって減
圧下にある前記回収・脱泡タンクから、前記液状塗料を
連続的に取り出し、前記塗料タンクへ移送可能な気密性
と圧縮性とを有する移送ポンプを用いている。
【0005】
【作用】請求項1記載の流下式塗装方法においては、被
塗装体の表面に吹付ノズル等を用いて紫外線遮蔽塗料等
の液状塗料を吹き付けると、液状塗料は重力によって被
塗装体の表面上を流下し、均一厚みの塗膜を形成する。
その後、吹き付けられた液状塗料の一部は被塗装体の表
面に塗布されることなく下方に落下する。落下した液状
塗料中には気泡や塵埃が混入されており、これらの気泡
や塵埃は、被塗装体の表面に美麗な塗膜を形成する上で
の妨げとなる。そこで、液状塗料から気泡と塵埃とを除
去し、その後、再度、液状塗料を被塗装体の前記表面に
吹き付け、再利用する。請求項2記載の流下式塗装装置
においては、まず、塗料吹付ユニットを用いて被塗装体
の表面に紫外線遮蔽塗料等の液状塗料を吹き付け、流下
させることによって前記表面に塗膜を形成する。即ち、
吹付ポンプを駆動して塗料タンクから液状塗料を吸引す
ると共に、吹付ノズルに圧送し、吹付ノズルから液状塗
料を被塗装体の表面に向けて流出し、該表面に沿って流
下させることによって該表面に塗膜を形成する。次に、
塗料回収ユニットを用いて塗膜形成後に被塗装体の表面
から落下する液状塗料を回収するとともに、塗料吹付ユ
ニットに還流する。即ち、被塗装体の表面から落下する
液状塗料を回収・脱泡タンク内に回収し、この回収・脱
泡タンク内において、液状塗料から気泡を除去する。次
に、気泡除去後の液状塗料に塵埃除去フィルタを通過さ
せ、塵埃を除去する。気泡と塵埃とが除去された液状塗
料を移送ポンプを用いて塗料吹付ユニットの塗料タンク
に移送する。前記した塗料吹付ユニットを用いて、再
度、液状塗料を被塗装体の表面に吹き付け、液状塗料の
再利用を図る。特に、請求項3記載の流下式塗装装置に
おいては、真空ポンプの駆動によって回収・脱泡タンク
内を真空・減圧状態にすることができ、この減圧によっ
て、被塗装体の表面から落下する液状塗料を回収・脱泡
タンク内に吸引して流入させると共に、流入した液状塗
料から気泡、即ち空気を抜き取り、回収・脱泡タンクの
上部空間に溜め、その後、抜き取った空気を真空ポンプ
を介して外部に排出する。また、請求項4記載の流下式
塗装装置においては、高気密性と高圧縮性とを有する移
送ポンプを用いて、減圧下にある回収・脱泡タンクから
液状塗料を取り出し、塗料タンクへ移送する。
【0006】
【発明の効果】請求項1記載の流下式塗装方法において
は、流下後に被塗装体の表面から落下する液状塗料を回
収し、回収した液状塗料中に混入した気泡と塵埃を除去
した後、再度、液状塗料を被塗装体の前記表面に吹き付
け、再利用するようにしているので、回収された液状塗
料をほぼ全量再利用することによって塗布作業を経済的
に行なうことができる。特に、液状塗料が紫外線遮蔽塗
料等にように非常に高価なものである場合、その使用量
を必要最小限にすることができるので、大きな経済的効
果を上げることができる。また、液状塗料の使用量を最
小限にすることができるので、液状塗料の廃棄に起因す
る公害の発生を防止することができる。さらに、回収さ
れた液状塗料から気泡と塵埃とを除去するので、被塗装
体の表面に美麗な塗膜を形成することができる。請求項
2記載の流下式塗装装置においては、塗料吹付ユニット
を、被塗装体の表面に液状塗料を吹き付ける吹付ノズル
と、液状塗料を貯留する塗料タンクと、塗料タンクから
液状塗料を吸引し、吹付ノズルに圧送する吹付ポンプと
から構成する一方で、塗料回収ユニットを、塗膜形成後
に表面から落下する液状塗料を回収すると共に液状塗料
から気泡を除去する回収・脱泡タンクと、液状塗料から
塵埃を除去する塵埃除去フィルタと、気泡及び前記塵埃
が除去された液状塗料を塗料吹付ユニットの塗料タンク
に移送する移送ポンプとから構成しているので、高い設
備費を要しない簡単な構成でありながら、連続して液状
塗料を再利用でき、最小量の液状塗料を用いて塗装作業
を効率よく短時間で行なうことができる。請求項3記載
の流下式塗装装置においては、真空ポンプの駆動によっ
て回収・脱泡タンク内を真空・減圧状態にすることがで
きるので、被塗装体の表面から落下する液状塗料を回収
・脱泡タンク内に吸引して速やかに流入させることがで
きると共に、気泡を液状塗料から効果的にかつ確実に脱
泡することができ、再利用される液状塗料の質を高める
ことができ、さらに美麗な塗膜を被塗装体の表面に形成
することができる。請求項4記載の流下式塗装装置にお
いては、高気密性と高圧縮性とを有する移送ポンプを用
いて、減圧下にある回収・脱泡タンクから液状塗料を取
り出し、塗料タンクへ連続的に移送するようにしている
ので、流下式塗装装置の連続運転が可能となり塗装作業
の作業性を高めることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る流下式塗装装置を用いた流下式塗装方法の説明
図、図2は同吹付ノズルによる紫外線遮蔽塗料の塗布状
態を示す説明図、図3は同流下式塗装装置の要部構成説
明図である。
【0008】まず、図1〜図3を参照して、本発明の一
実施の形態に係る流下式塗装装置Aの構成について説明
する。なお、この実施の形態においては、液状塗料とし
て紫外線遮蔽塗料10を用いると共に、この紫外線遮蔽
塗料10を、被塗装体の一例であるビルの窓11の表面
に吹き付け、塗膜を形成する場合である。図1及び図2
を参照して本発明の一実施の形態に係る流下式塗装装置
Aの全体構成について説明すると、流下式塗装装置A
は、実質的に、塗料吹付ユニット12と塗料回収ユニッ
ト13とからなる。塗料吹付ユニット12は、図1に示
すように、ビルの窓11に液状塗料の一例である紫外線
遮蔽塗料10を吹き付ける吹付ノズル14と、紫外線遮
蔽塗料10を貯留する塗料タンク15と、塗料タンク1
5から紫外線遮蔽塗料10を吸引し、吹付ノズル14に
圧送する吹付ポンプ16とからなる。一方、塗料回収ユ
ニット13は、図1に示すように、前記した吹付ノズル
14による窓11の内面への紫外線遮蔽塗料10による
塗膜形成後に、窓11の表面から落下する紫外線遮蔽塗
料10を回収すると共に紫外線遮蔽塗料10から気泡を
除去する回収・脱泡タンク17と、この回収した紫外線
遮蔽塗料10から塵埃を除去するための第1塵埃除去フ
ィルタ18と、前記気泡及び塵埃が除去された紫外線遮
蔽塗料10を塗料吹付ユニット12の塗料タンク15に
移送する移送ポンプ19とからなる。
【0009】次に、図1〜図3を参照して、前記した基
本構成を有する本発明の一実施の形態に係る流下式塗装
装置Aの構成についてさらに詳細に説明する。まず、塗
料吹付ユニット12について説明すると、図1及び図3
に示すように、内部に紫外線遮蔽塗料10を貯留する塗
料タンク15には、その底部に塗料流出口20が設けら
れており、塗料流出口20は第1塗料給送配管21を介
して吹付ポンプ16の吸引口21aと連通連結されてい
る。吹付ポンプ16の吐出口22は、第2塗料給送配管
23及びホースリール24に巻回されたフレキシブルな
塗料給送ホース25を介して吹付ノズル14と連通連結
されている。なお、第2塗料給送配管23と塗料給送ホ
ース25との接続は、ホースリール24の中央部に設け
た中空連絡軸26を介して行なわれる。第2塗料給送配
管23の中途には、第1塵埃除去フィルタ18の予備と
して設けた第2塵埃除去フィルタ27が取付けられてお
り、この第2塵埃除去フィルタ27によって、第1塵埃
除去フィルタ18では除去できない微粒子からなる塵埃
(例えば、粒径20ミクロン)を紫外線遮蔽塗料10か
ら除去することができる。また、第2塗料給送配管23
の中途であって、第2塵埃除去フィルタ27の上流側に
は圧力計28が設けられており、第2塵埃除去フィルタ
27の目詰まりをチェックできるようにしている。図1
に示すように、塗料給送ホース25には、その先端に、
開閉弁29を介して吹付ノズル14が取付けられてい
る。従って、開閉弁29を閉状態にして吹付ノズル14
を他の種類の吹付ノズル14と交換することができる。
【0010】次に、塗料回収ユニット13について説明
すると、図1及び図2に示すように、ビルの窓11の下
部には、スクレーパ30を具備する上面開口の塗料回収
用受樋31が、窓11の全幅にわたって配置されてい
る。なお、スクレーパ30はテープ等により窓11の内
面に貼着する。図1〜図3に示すように、塗料回収用受
樋31は、その一端側側壁に塗料流出口32を具備して
おり、この塗料流出口32には、開閉弁33を介して、
フレキシブルな塗料戻しホース34の一端が連通連結さ
れている。一方、塗料戻しホース34はホールリール3
5に巻回されており、その終端が、ホースリール35の
中央部に設けた中空連絡軸36を介して第1塗料戻し配
管37の一端に接続されている。そして、この第1塗料
戻し配管37の他端は回収・脱泡タンク17内で開口し
ている。第1塗料戻し配管37には、その中途に、回収
・脱泡タンク17内を減圧状態に保持したまま、第1塗
料戻し配管37を途中から分離可能とするため開閉弁3
8が取付けられている。気密構造を有する回収・脱泡タ
ンク17には、その上部に空気抜き口39が設けられて
おり、空気抜き口39は空気抜き配管40を介して、水
封式真空ポンプ41の吸引口42に接続されている。か
かる構成によって、水封式真空ポンプ41を駆動すると
回収・脱泡タンク17の空気が外部に抜かれ、回収・脱
泡タンク17内が減圧状態となる。従って、塗料回収用
受樋31によって回収した紫外線遮蔽塗料10は、第1
塗料戻し配管37を通って回収・脱泡タンク17内に速
やかに減圧吸引されることになる。また、回収・脱泡タ
ンク17内を減圧状態にすることによって、回収・脱泡
タンク17内に流入した紫外線遮蔽塗料10中に混入さ
れている気泡は、紫外線遮蔽塗料10から取り出され、
空気抜き配管40aを通して外部に放出されることにな
る。即ち、回収・脱泡タンク17において紫外線遮蔽塗
料10中に含まれる気泡の脱泡が効果的に行なわれる。
また、空気抜き配管40の中途には消泡サイクロン43
が取付けられており、水封式真空ポンプ41の作動によ
って吸引される空気中に混入した微量の塗料成分を遠心
分離作用によって除去できる。さらに、水封式真空ポン
プ41の近傍には封水冷却槽44が配置されており、水
封式真空ポンプ41で使用することによって昇温する封
水を冷却するようにしている。
【0011】一方、気密構造を有する回収・脱泡タンク
17には、その底部側壁に金網フィルタ45を具備する
塗料流出口46が設けられており、この塗料吐出口46
には、第2塗料戻し配管47の一端が接続されており、
この第2塗料戻し配管47の他端は、高気密性と高圧縮
性を有する移送ポンプ19(例えば、株式会社イワキ製
高揚程、高い圧縮率のマグネットポンプMDGシリーズ
を用いる)の吸引口48に接続されている。また、気密
構造を有する回収・脱泡タンク17には、その底部に固
形分取出配管49が取付けられるとともに、その上部
に、覗き窓兼用掃除口50を具備する。移送ポンプ19
の吐出口51には第3塗料戻し配管52の一端が連通連
結されており、この第3塗料戻し配管52の他端は、塗
料吹付ユニット12の塗料タンク15内に開口してい
る。また、第3塗料戻し配管52の中途には第1塵埃除
去フィルタ18が取付けられており、この第1塵埃除去
フィルタ18によって、微粒子からなる砂のみならず微
粒子のホコリ(例えば、粒径30ミクロン)からなる塵
埃を紫外線遮蔽塗料10から除去することができる。さ
らに、第3塗料戻し配管52の中途であって、第1塵埃
除去フィルタ18の上流側には圧力計54が設けられて
おり、第1塵埃除去フィルタ18の目詰まりをチェック
できるようにしている。従って、高気密性と高圧縮性を
有する移送ポンプ19の駆動によって、回収・脱泡タン
ク17において気泡が除去され、次に、第1塵埃除去フ
ィルタ18によって塵埃が除去された紫外線遮蔽塗料1
0を、第2塗料戻し配管47及び第3塗料戻し配管52
を通して塗料タンク15内に連続的に戻すことができ
る。
【0012】なお、図1〜図3に示す流下式塗装装置A
のその他の構成について説明すると、図示するように、
塗料吹付ユニット12と塗料回収ユニット13の殆ど全
体を、持ち運びの容易性を考慮して、ケーシング55内
に収納可能としている。しかし、塗料吹付ユニット1
2、塗料回収ユニット13が重量物となる場合はケーシ
ング55を二分割し、それぞれに塗料吹付ユニット12
と塗料回収ユニット13とを収納して持ち運べる構造と
することもできる。また、56、57は、ケーシング5
5内への第2塗料給送配管23や第1塗料戻し配管37
の配管作業を容易にするためケーシング55の端壁に設
けたパネルジョイントである。
【0013】また、図3において、58は、塗装作業を
開始する前に、回収・脱泡タンク17内に所定量の紫外
線遮蔽塗料10を供給するとともに、塗装作業の開始
後、液面計59により一定量以下になったと判断された
場合は紫外線遮蔽塗料10を補給するための原料タンク
であり、60は原料供給ホースである。
【0014】次に、上記した構成を有する流下式塗装装
置Aを用いた流下式塗装方法について、図1及び図3を
参照して説明する。塗料タンク15から第1塗料給送配
管21、第2塗料給送配管23及び塗料給送ホース25
を通して紫外線遮蔽塗料10を吹付ノズル14に給送す
ると共に、この吹付ノズル14を窓11の内面上部に沿
って水平方向に移動しながら、紫外線遮蔽塗料10を窓
11の内面に吹き付け、流下させることによって、紫外
線遮蔽塗料10を窓11の全面に塗布でき、この紫外線
遮蔽塗料10が乾燥・硬化すると、窓11の内面に紫外
線遮蔽膜を形成することになる。一方、窓11に塗布さ
れなかった紫外線遮蔽塗料10が、窓11の内面下部の
下方に配置した塗料回収用受樋31内に落下し、その
後、塗料戻しホース34及び第1塗料戻し配管37を通
って、回収・脱泡タンク17内に流入し、その後、第
1、第2塵埃除去フィルタ18、27を通って、気泡と
塵埃を含まない紫外線遮蔽塗料10に再生され、再使用
されることになる。
【0015】この再生についてさらに詳細に説明する
と、水封式真空ポンプ41の駆動によって回収・脱泡タ
ンク17を真空減圧状態にして、塗料回収用受樋31内
に回収した気泡と、砂やホコリ等からなる塵埃を含む紫
外線遮蔽塗料10を、塗料戻しホース34及び第1塗料
戻し配管37を経由して回収・脱泡タンク17内に吸引
する。回収・脱泡タンク17内は真空減圧状態にあるの
で、前記した吸引によって回収・脱泡タンク17内に流
入した紫外線遮蔽塗料10から、まず、気泡が積極的に
脱泡される。脱泡された紫外線遮蔽塗料10は、第1塵
埃除去フィルタ18によって塵埃も濾過除去され、移送
ポンプ19によって塗料吹付ユニット12の塗料タンク
15に戻される。紫外線遮蔽塗料10は、この塗料タン
ク15内に一時貯留された後、吹付ポンプ16の駆動に
よって、第1塗料給送配管21、吹き付けポンプ16、
第2塗料給送配管23の上流側部分、第2塵埃除去フィ
ルタ27を通ってさらに微粒子からなる塵埃も濾過除去
され、その後、第2塗料給送配管23の下流側部分及び
塗料給送ホース25を通して吹付ノズル14に給送さ
れ、吹付ノズル14より、再度、ビルの窓11の表面に
吹き付けられることになる。
【0016】このように、本実施の形態に係る流下式塗
装方法においては、ビルの窓11に沿って流下後に該窓
11の表面から落下する余剰の紫外線遮蔽塗料10を回
収し、回収した紫外線遮蔽塗料10中に混入した気泡と
塵埃を除去した後、再度、紫外線遮蔽塗料10をビルの
窓11の表面に吹き付け、再利用するようにしているの
で、回収された紫外線遮蔽塗料10をほぼ全量再利用す
ることによって塗布作業を経済的に行なうことができ
る。特に、非常に高価な紫外線遮蔽塗料10の使用量を
必要最小限にすることができるので、大きな経済的効果
を上げることができる。また、紫外線遮蔽塗料10の使
用量を最小限にすることができるので、紫外線遮蔽塗料
10の廃棄に起因する公害の発生を防止することができ
る。さらに、回収された紫外線遮蔽塗料10から気泡と
塵埃とを除去するので、ビルの窓11の表面に美麗な紫
外線遮蔽塗膜を形成することができる。
【0017】また、本実施の形態に係る流下式塗装装置
Aにおいては、塗料吹付ユニット12を、ビルの窓11
の表面に紫外線遮蔽塗料10を吹き付ける吹付ノズル1
4と、紫外線遮蔽塗料10を貯留する塗料タンク15
と、塗料タンク15から紫外線遮蔽塗料10を吸引し、
吹付ノズル14に圧送する吹付ポンプ16とから構成す
る一方で、塗料回収ユニット13を、塗膜形成後に表面
から落下する紫外線遮蔽塗料10を回収すると共に紫外
線遮蔽塗料10から気泡を除去する回収・脱泡タンク1
7と、紫外線遮蔽塗料10から塵埃を除去する第1塵埃
除去フィルタ18と、気泡及び前記塵埃が除去された紫
外線遮蔽塗料10を塗料吹付ユニット12の塗料タンク
15に移送する移送ポンプ19とから構成しているの
で、高い設備費を要しない簡単な構成でありながら、連
続して紫外線遮蔽塗料10を再利用でき、最小量の紫外
線遮蔽塗料10を用いて塗装作業を行なうことができ
る。
【0018】また、本実施の形態に係る流下式塗装装置
Aにおいては、水封式真空ポンプ41の駆動によって回
収・脱泡タンク17内を真空減圧状態にすることができ
るので、減圧下における吸引によって紫外線遮蔽塗料1
0を回収・脱泡タンク17内に速やかに流入させること
ができると共に、流入した紫外線遮蔽塗料10中の気泡
を効果的にかつ確実に脱泡することができ、再利用され
る紫外線遮蔽塗料10の質を高めることができ、美麗な
紫外線遮蔽塗膜をビルの窓11の表面に形成することが
できる。
【0019】さらに、本実施の形態に係る流下式塗装装
置Aにおいては、高気密性と高圧縮性とを有する移送ポ
ンプ19を用いて、真空減圧下にある回収・脱泡タンク
17から紫外線遮蔽塗料10を取り出し、塗料タンク1
5へ連続的に移送するようにしているので、流下式塗装
装置Aの連続運転が可能となり塗装作業の作業性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る流下式塗装装置を
用いた流下式塗装方法の説明図である。
【図2】同吹付ノズルによる紫外線遮蔽塗料の塗布状態
を示す説明図である。
【図3】同流下式塗装装置の要部構成図である。
【符号の説明】
A 流下式塗装装置 10 紫外線遮蔽塗料 11 窓 12 塗料吹付ユニット 13 塗料回収
ユニット 14 吹付ノズル 15 塗料タン
ク 16 吹付ポンプ 17 回収・脱
泡タンク 18 第1塵埃除去フィルタ 19 移送ポン
プ 20 塗料流出口 21 第1塗料
給送配管 21a 吸引口 22 吐出口 23 第2塗料給送配管 24 ホースリ
ール 25 塗料給送ホース 26 中空連絡
軸 27 第2塵埃除去フィルタ 28 圧力計 29 開閉弁 30 スクレー
パ 31 塗料回収用受樋 32 塗料流出
口 33 開閉弁 34 塗料戻し
ホース 35 ホースリール 36 中空連絡
軸 37 第1塗料戻し配管 38 開閉弁 39 空気抜き口 40 空気抜き
配管 40a 空気抜き配管 41 水封式真
空ポンプ 42 吸引口 43 消泡サイ
クロン 44 封水冷却槽 45 金網フィ
ルタ 46 塗料流出口 47 第2塗料
戻し配管 48 吸引口 49 固形分取
出配管 50 覗き窓兼用掃除口 51 吐出口 52 第3塗料戻し配管 54 圧力計 55 ケーシング 56 パネルジ
ョイント 57 パネルジョイント 58 原料タン
ク 59 液面計 60 原料供給
ホース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装体の表面に液状塗料を吹き付け、
    流下させることによって前記表面に前記液状塗料を塗布
    するようにした流下式塗装方法において、 流下後に前記被塗装体の表面から落下する前記液状塗料
    を回収し、回収した前記液状塗料中に混入した気泡と塵
    埃を除去した後、再度、前記液状塗料を前記被塗装体の
    前記表面に吹き付け、再利用するようにしたことを特徴
    とする流下式塗装方法。
  2. 【請求項2】 被塗装体の表面に液状塗料を吹き付け、
    流下させることによって前記表面に塗膜を形成する塗料
    吹付ユニットと、前記塗膜形成後に前記表面から落下す
    る前記液状塗料を回収すると共に前記塗料吹付ユニット
    に還流する塗料回収ユニットとからなる流下式塗装装置
    であって、 前記塗料吹付ユニットが、前記被塗装体の表面に前記液
    状塗料を吹き付ける吹付ノズルと、前記液状塗料を貯留
    する塗料タンクと、前記塗料タンクから前記液状塗料を
    吸引し、前記吹付ノズルに圧送する吹付ポンプとを具備
    すると共に、 前記塗料回収ユニットが、前記塗膜形成後に前記表面か
    ら落下する前記液状塗料を回収すると共に前記液状塗料
    から気泡を除去する回収・脱泡タンクと、回収された前
    記液状塗料から塵埃を除去する塵埃除去フィルタと、前
    記気泡及び前記塵埃が除去された前記液状塗料を前記塗
    料吹付ユニットの前記塗料タンクに移送する移送ポンプ
    とを具備することを特徴とする流下式塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記回収・脱泡タンクを真空ポンプと連
    通連結したことを特徴とする請求項2記載の流下式塗装
    装置。
  4. 【請求項4】 前記移送ポンプとして、前記真空ポンプ
    によって減圧下にある前記回収・脱泡タンクから、前記
    液状塗料を取り出し、前記塗料タンクへ移送可能な高気
    密性と高圧縮性とを有する前記移送ポンプを用いること
    を特徴とする請求項2又は3記載の流下式塗装装置。
JP27710995A 1995-09-28 1995-09-28 流下式塗装方法及び装置 Pending JPH0985148A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005305396A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Koganei Corp 可撓性タンクとこれを用いた薬液供給装置

Cited By (3)

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