JPH0984827A - 使いすておむつ用伸縮性複合シート - Google Patents

使いすておむつ用伸縮性複合シート

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JPH0984827A
JPH0984827A JP7246423A JP24642395A JPH0984827A JP H0984827 A JPH0984827 A JP H0984827A JP 7246423 A JP7246423 A JP 7246423A JP 24642395 A JP24642395 A JP 24642395A JP H0984827 A JPH0984827 A JP H0984827A
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JP
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sheet
stretchable
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elastic
stretched
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JP7246423A
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Tomoji Miyoshi
智次 三好
Masaru Tsubata
勝 津幡
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横方向の伸縮性と丈夫な表面強度を有しなが
ら優れた風合いを有しており、使い捨ておむつ用の伸縮
弾性部材として好適に用いることができる伸縮性複合シ
ートを提供する。 【解決手段】 汎用の合成樹脂を加熱溶融後、多数の口
金から押出し、次いでエジェクターにより高速高圧エア
ーで延伸した多数の連続長繊維をワイヤー上に集積した
後、規則的で断続的なエンボス処理が施されているスパ
ンボンド不織布シートを延伸し、幅方向への伸長性を付
与した伸長性不織布シートに、弾性回復力を有する伸縮
性シートを積層複合化してなるシートの50%横方向伸
長時の弾性応力が70〜300g/25mm幅で、か
つ、応力解放時の回復率が80〜95%である使いすて
おむつ用伸縮性複合シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乳児用、または失禁
者用おむつ等に使用される伸縮性複合シートに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、使いすておむつとしては、フラッ
トタイプのおむつのサイドフラップの左右の腹側部の部
分を接着固定させてウェスト周り開口部と脚周り開口部
を設けた、いわゆるパンツ型おむつが知られている。こ
のパンツ型おむつは着用者による着脱が可能であること
から、幼児のおむつ離れの時期、または失禁者等の成人
用としてその需要が増大してきている。このパンツ型使
いすておむつは両脚周り開口部、ウェスト周り開口部、
さらに腰回り両側部の装着者への追従性やフィット性が
優れていることが必要であることから、これらの部分に
伸縮弾性を有する各種材料が使われている。そこで、特
願平6−301694号明細書において本発明の共同研
究者らは、これら開口部への伸縮弾性材料として、合成
繊維をカーディング法によって形成させたウェッブに高
圧水柱流を施した伸長シートと伸縮性シートを貼り合わ
せた伸縮性複合シートを用いたパンツ型おむつが、肌触
り等の風合いが良好で、着用者に不快感を与えずに快適
に着用できることを見い出し提案しており、また、特願
平6−51042号明細書では伸縮性複合シートに係る
発明を提案している。
【0003】しかしながら、合成繊維をカーディング法
によってウェブを形成させた後、高圧水柱流を施した該
伸長シートは、短繊維の合成繊維で構成されており、さ
らに、風合いを重視する目的で、合成繊維間を強固に固
定していないため表面強度が弱く、そのため、使い捨て
おむつに適用し、実際に装着した場合、肌やその他の物
と接触し擦られて、伸縮性複合シートの表面より剥離さ
れた合成繊維の毛羽や毛玉が発生するという問題点があ
った。また、該伸長シートは合成繊維をカーディング法
によりウェブ化した後、高圧水柱流を施し、さらに熱風
にて合成繊維を乾燥接着しており、製造コストの高いも
のとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、上記欠点を解決しようとして種々研究をお
こなった。その結果、特願平6−51042号明細書に
係わる発明を以下に示す方法で得られる伸縮性複合シー
トに変更することによって、上記に示した欠点を解決す
ることが可能であることに着目した。即ち、その方法
は、合成繊維をカーディング法によりウェブを形成し高
圧水柱流を施した伸長シートの代わりに、長繊維フィラ
メントをウェブ化した後、規則的で断続的な自己融着区
域を設けた、スパンボンド不織布シートを用いることに
よって風合いを低下させないで表面強度を向上させるこ
とが基本的に可能であることが判明した。しかしなが
ら、このスパンボンド不織布シートは、通常、汎用の合
成樹脂を加熱溶融後、多数の口金から押出し、次いでエ
ジェクターにより高速高圧エアーで延伸した多数の連続
長繊維をワイヤー上に集積した後、規則的で断続的なエ
ンボス処理が施されているため、長繊維自身の伸びも少
ないし、エンボス処理によって長繊維間が固定されてい
るため、シートの伸長性はかなり小さいものとなってい
る。その結果、そのままでは伸縮性シートを積層複合化
した場合に、伸縮性の劣った伸縮性複合シートとなって
しまい、使い捨ておむつの伸縮弾性部材としては不適当
である。
【0005】そこで、該スパンボンド不織布シートを伸
縮性シートと貼合わせる前に、所定のシート幅になるま
で延伸してシート幅縮みを生じさせ、あらかじめ横方向
への伸長性を付与した後、弾性回復力を有する伸縮性シ
ートと貼合わせる事によって、伸縮性複合シートの使用
時の伸びを確保することが可能であることを見出し、本
発明を完成するに至った。即ち、本発明の目的は、前記
のようにしてシートを延伸し、幅方向への伸長性を付与
したスパンボンド不織布シートを伸縮性シートに積層複
合化することによって、伸縮性複合シートの表面強度を
向上させながら、優れた風合いを有する使い捨ておむつ
用の伸縮弾性部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
を溶融紡糸し、多数の長繊維フィラメントを捕集してウ
ェブとした後、該ウェブに規則的で断続的な自己融着区
域を設けて得られるスパンボンド不織布シートを、該ス
パンボンド不織布シートを流れ方向に、延伸前のシート
幅と延伸後のシート幅の比が100:90〜100:5
0となるように延伸し、かつ、シートの横方向への50
%伸長時弾性応力が10〜200g/25mm幅になる
ように調整し伸長性を付与した伸長性不織布シートに、
50%横方向伸長時の弾性応力が50〜200g/25
mm幅で弾性回復力を有する伸縮性シートをラミネート
もしくは貼り合わせて積層複合化された伸縮性複合シー
トであり、該シートの50%横方向伸長時の弾性応力が
70〜300g/25mm幅で、かつ、応力解放時の回
復率が80〜95%であることを特徴とする使いすてお
むつ用伸縮性複合シートである。
【0007】本発明においては、熱可塑性の連続長繊維
が集積されてなる長繊維ウェブを準備する。例えば、こ
のような長繊維ウェブは、熱可塑性の樹脂を溶融紡糸し
て長繊維を得、この長繊維を捕集コンベア上に堆積する
ことによって得ることができる。ここで、長繊維として
は、例えばポリオレフィン系長繊維、ポリエステル系長
繊維、ポリアミド系長繊維、ポリアクリル酸エステル系
長繊維等を使用することができる。また、長繊維の繊度
は、1〜7デニール、好ましくは1〜4デニールであ
る。長繊維の繊度が7デニールを超えると、長繊維ウェ
ブの柔軟性が低下し、結果的に伸縮性複合シートとして
使用した場合の柔軟性が低下する。逆に、長繊維の繊度
が1デニール未満になると、長繊維の製造条件等が厳密
になって、長繊維、ひいては長繊維ウェブを高速度で製
造し難くなる。
【0008】前記長繊維ウェブの坪量は、10〜50g
/m2、好ましくは、10〜30g/m2である。長繊維
ウェブの坪量が50g/m2を超えると、スパンボンド
不織布シートにした場合にシート柔軟性が悪化するとと
もに、延伸後の50%伸長時弾性応力が大きくなり、結
果的に、使いすておむつ用弾性部材としては不適当であ
る。逆に、坪量が10g/m2未満では長繊維ウェブを
作製する場合、均一な地合を確保することが難しくなる
と共に、薄すぎて取り扱い難くなるため、好ましくな
い。
【0009】次いで、長繊維ウェブに規則的で断続的な
自己融着区域を設けるエンボス処理を行う。エンボス処
理方法としては、前記長繊維ウェブを加熱された凹凸ロ
ールと平滑ロール間に導入して行う。この場合、加熱さ
れた凹凸ロールの凸部がウェブに当接することによっ
て、熱可塑性長繊維に熱および圧力が得られ、凸部に対
応する箇所に存在する熱可塑性長繊維が軟化または溶融
するのである。一方、凹凸ロールの凹部に対応する箇所
に存在する熱可塑性長繊維は、軟化または溶融せず、そ
のままの状態を維持する。従って長繊維ウェブには、凹
凸ロールの凸部に対応する箇所のみで熱可塑性長繊維同
士が融着し、間隔を置いた点接着区域が形成されるので
ある。
【0010】以上のようにして得られたスパンボンド不
織布シートはシートの流れ方向に引き延ばされて延伸さ
れる。この場合、延伸の程度としては、延伸前のシート
幅と延伸後のシート幅の比が100:90〜100:5
0となるように延伸され、かつ、シートの横方向への5
0%伸長時弾性応力が10〜200g/25mm幅にな
るように調整される。延伸前のシート幅と延伸後のシー
ト幅の比が100:90未満では幅縮み率が少ないた
め、横方向への50%伸長時弾性応力が大きいものとな
ると共に、伸縮性シートを積層した場合に十分な伸縮性
を発現することができない。延伸前のシート幅と延伸後
のシート幅の比が100:50を越えて幅縮みを生じさ
せるためには、過大な張力をスパンボンド不織布シート
に加える必要があるが、地合むらによるシート目付の低
い部分よりスパンボンド不織布シートの破断が生じやす
くなるため不適当である。50%伸長時弾性応力が20
0g/25mm幅を越えて大きくなると、所定の伸長時
弾性応力を有する伸縮性複合シートに調整するために、
弾性応力の小さい伸縮性シートを採用するが、おむつに
使用した場合に、フィット性が低下し、結果的に、おむ
つのずれ落ちや尿漏れが生じる。したがって、伸長性不
織布シート(以下伸長シートと言う場合がある)の50
%伸長時弾性応力は小さいほど好適である。しかしなが
ら、50%伸長時弾性応力を小さくしようとしても限界
があり、その下限は10g/25mm幅程度である。ス
パンボンド不織布シートを延伸する場合、必要に応じて
加熱しても良い。スパンボンド不織布シートの地合むら
が大きい場合、延伸のための張力を加えるとシート表面
に皺が生じてしまう。そこで、シート張力を均一にして
皺の発生を抑制するために加熱を行うのである。
【0011】このようにして準備したスパンボンド不織
布シートへ、50%横方向伸長時の弾性応力が50〜2
00g/25mm幅で弾性回復力を有する伸縮性シート
を積層複合化して伸縮性複合シートを作製する。伸縮性
シートの50%伸長時弾性応力が200g/25mm幅
を越えて大きくなると、伸縮性複合シートにした場合の
弾性応力も大きくなり、おむつに使用した場合に、着用
者に不快感を与えてしまう。また、伸縮性シートの50
%伸長時弾性応力が50g/25mm幅よりも小さい場
合は、伸長性不織布シートと複合化した伸縮性複合シー
トの弾性応力も小さいものとなり、おむつに使用した場
合にずれ落ちや尿漏れが生じてしまい不適当である。
【0012】積層される伸縮性シートの形態としては、
フィルムシート、メルトブローシート、発泡シートなど
が用いられる。この伸縮性シートがフィルムもしくは発
泡シートの場合は厚さが5〜40μm、またメルトブロ
ーシートの場合は、その坪量が5〜40g/m2であ
る。この伸縮性シートに用いられる材質としては特に限
定するものではなく、熱可塑性エラストマー、天然ゴ
ム、ポリウレタンゴム、合成ゴム等エラストマーと称す
るものが好適に用いられる。ただし、メルトブローシー
トの場合や押出しラミネート機にて直接スパンボンド不
織布シート上にフィルムを積層する場合は、いずれも樹
脂を溶融する工程が必要のため、材質は熱可塑性エラス
トマーに限られる。
【0013】以上のようにして準備した、該伸長性スパ
ンボンド不織布シートと伸縮性シートを積層し、50%
横方向伸長時の弾性応力が70〜300g/25mm幅
で、かつ、応力解放時の回復率が80〜95%である伸
縮性複合シートを作製する。この伸縮性シートをスパン
ボンド不織布シートへ積層する方法としては、押出しラ
ミネート法によって直接スパンボンド不織布シート上へ
フィルム層を形成する方法、スパンボンド不織布シート
と伸縮性シートとのホットメルト接着剤による接着、エ
ンボス処理による貼合せ等が好適に用いられる。伸縮性
複合シートの50%伸長時弾性応力が300g/25m
m幅を越えて大きくなると、おむつに使用した場合に、
着用者に不快感を与えてしまう。また、50%伸長時弾
性応力を小さくしようとして伸長性不織布シートと伸縮
性シートを複合化したものであり、その下限は70g/
25mm幅程度である。伸縮性複合シートの応力解放時
の回復率が80%よりも少ないと、実際におむつに使用
した場合にずれ落ちや尿漏れが生じてしまう。しかしな
がら、回復率を大きくしようとしても使用している伸縮
性シートは完全弾性体ではないので限度があり、その上
限は95%程度である。
【0014】以上、説明したように、本発明は、熱可塑
性樹脂を溶融紡糸し、多数の長繊維フィラメントを捕集
してウェブとした後、該ウェブに規則的で断続的な自己
融着区域を設けて得られるスパンボンド不織布シートを
流れ方向に、延伸前のシート幅と延伸後のシート幅の比
が100:90〜100:50となるように延伸し、か
つ、シートの横方向への50%伸長時弾性応力が10〜
200g/25mm幅になるように調整し、伸長性を付
与した伸長性不織布シートに、50%横方向伸長時の弾
性応力が50〜200g/25mm幅で弾性回復力を有
する伸縮性シートをラミネートもしくは貼り合わせて複
合化された伸縮性複合シートで、該伸縮性複合シートの
50%横方向伸長時の弾性応力が70〜300g/25
mm幅で、かつ、応力解放時の回復率が80〜95%で
あることを特徴とする伸縮性複合シートに関するもので
あり、従来の伸縮性複合シートの表面強度を向上させ、
毛羽や毛玉の発生を抑えながら、優れた風合いを有する
使いすておむつ用の伸縮弾性部材を安価に製造すること
ができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は勿論これらに限定されるものでは
ない。尚、以下の実施例において、部および%は、全て
重量部および重量%である。 実施例1 ポリエチレン樹脂(三菱化学製、メルトフローレート3
0g/10分)を170℃で融解し、多数の微細孔から
押し出した後、エジェクターにより高速エアーで延伸し
て長繊維を形成し、移動するワイヤー上に堆積した。こ
の長繊維の繊度は2.4デニールであり、この長繊維の
堆積体を115℃に加熱した凹凸ロールと平滑ロールの
間に導入し、凹凸ロールの凸部に対応する部分を融着す
ることにより、坪量25g/m2のスパンボンド不織布
シートを得た。この時のロールの線圧は35Kg/cm
であり、得られた個々の自己融着区域の面積は0.12
mm2のものが50個/cm2でスパンボンド不織布シー
トの全表面積当たり6面積%であった。
【0016】さらに、このスパンボンド不織布シートに
延伸処理を行った。加熱ロールにて90℃で加熱しなが
ら送り出しロールの速度よりも巻取ロールの速度を早く
することにより、送り出しロールでのスパンボンド不織
布シート幅と巻取ロールでのシート幅の比が100:6
0となるように調整した。次に、熱可塑性エラストマー
として水素添加SBSブロックコポリマー樹脂(三菱化
学製、商品名:ラバロンS352C)を準備し、270
℃で溶融しTダイより押し出した後、直ちに上記スパン
ボンド不織布シート上に積層して押出しラミネートして
伸縮性複合シートを作製した。この時のラミネート量は
28.3g/m2であった。
【0017】実施例2 ポリプロピレン樹脂(チッソ石油化学製、メルトフロー
レート50g/10分)を220℃で融解し、多数の微
細孔から押し出した後、エジェクターにより高速エアー
で延伸して長繊維を形成し、移動するワイヤー上に堆積
した。この長繊維の繊度は2.1デニールであり、この
長繊維の堆積体を140℃に加熱した凹凸ロールと平滑
ロールの間に導入し、凹凸ロールの凸部に対応する部分
を融着することにより、坪量12g/m2のスパンボン
ド不織布シートを得た。この時のロールの線圧は50K
g/cmであり、得られた個々の自己融着区域の面積は
0.07mm2のものが214個/cm2で、スパンボン
ド不織布シートの全表面積当たり15面積%であった。
さらに、このスパンボンド不織布シートに延伸処理を行
った。加熱ロールにて120℃で加熱しながら送り出し
ロールの速度よりも巻取ロールの速度を早くすることに
より、送り出しロールでのスパンボンド不織布シート幅
と巻取ロールでのシート幅の比が100:85となるよ
うに調整した。次に、市販のウレタンフィルム(東洋ゴ
ム工業(株)製、商品名:ソフランパームフィルム、厚
さ15μm)を準備し、上記伸長シートとホットメルト
法にて接着した。接着剤としては合成ゴム系低粘度タイ
プ接着剤(カネボウ・エヌエスシー(株)製、商品名:
ディスポメイトME−4)を使用し、カーテンコーター
により、ウレタンフィルム面上に微細、繊維状に均一に
塗布した後、伸長シートを積層し貼り合わせて伸縮性複
合シートとした。
【0018】比較例1 繊度1.4デニールで繊維長51mmのポリエチレンテ
レフタレート繊維(韓国高麗合繊製、固有粘度0.6
5)と、繊度2デニールで繊維長51mmのポリエステ
ル芯とポリエチレン鞘からなる複合繊維((株)クラレ
製、商品名:ソフィット)とを1:1重量比で混合しカ
ーディング法にてウェブ化した後、水柱交絡法にて繊維
間を交絡、熱風乾燥して伸長シートを作製した。この伸
長シートの坪量は24g/m2であった。次いで、実施
例1と同様に水素添加SBSブロックコポリマー樹脂を
伸長シート上に押出しラミネートして伸縮性複合シート
を作製した。この時のラミネート量は30g/m2であ
った。
【0019】比較例2 スパンボンド不織布シートに延伸処理を実施しなかった
以外は、実施例2と同様の操作を行って伸縮性複合シー
トを得た。実施例1〜2、比較例1〜2で得られた伸縮
性複合シートを下記の試験方法で試験し、その品質を評
価した。結果は表1に示す通りである。
【0020】
【表1】
【0021】「50%弾性応力」:伸長シート、伸縮性
シート、伸縮性複合シート、各シートの横方向50%伸
長時弾性応力は引張試験機((株)東洋精機製作所製ス
トログラフV1−B)を用い次の様にして測定した。シ
ートの横方向に25mm幅の短冊状試験片を切り出し、
引張試験機のつかみ具間長80mmで試験片を装着した
後、引張速度100mm/分にて伸度50%の変形を与
えた時の荷重(単位:g)を測定する。この荷重をもっ
て、25mm幅当たりの弾性応力として表示した。
【0022】「回復率」:伸縮性複合シートの応力解放
時回復率は引張試験機((株)東洋精機製作所製ストロ
グラフV1−B)を用い次の様にして測定した。シート
の横方向に25mm幅の短冊状試験片を切り出し、引張
試験機のつかみ具間長(L0)80mmで試験片を装着
した後、引張速度100mm/分にて伸度50%の変形
を試験片に与え、直ちに、つかみ具間長を初期80mm
に戻した時の試験片長(L1)を測定し、次の式(1)
により回復率(単位:%)を求めた。 回復率=100−((L1−L0)/L0)×100 (1)
【0023】「風合い」:得られた伸縮性複合シートの
風合いを、官能で評価した。評価は以下の5段階で行っ
た。 5 ・・・ 極めて良好な風合いである。 4 ・・・ 良好な風合いである。 3 ・・・ 風合いは普通である。 2 ・・・ 風合いがやや劣る。 1 ・・・ 風合いが悪い。
【0024】「表面強度」:伸縮性複合シートの表面強
度については、JIS L 0823に示された摩擦試験
機II型を用い、摩擦子、試験台いずれにも伸縮性シート
面が当接するように固定した後、20往復摩擦した。そ
の後、試験台上の伸長シート表面を観察し毛羽と毛玉の
数を測定し、表2に示す点数を用いて評価した。
【0025】
【表2】
【0026】表1から明らかなように、実施例1〜2
と、比較例1〜2を比較すると、実施例1〜2では良好
な伸縮性と風合いで、毛羽、毛玉の発生の少ない表面強
度を有する伸縮性複合シートであるのに対し、比較例1
で得られたシートは表面強度が弱く毛羽、毛玉の発生が
著しく多く、また、比較例2で得られたシートは、スパ
ンボンド不織布シートを延伸処理しなかったために、伸
縮性の劣った複合シートであり、使い捨ておむつ用弾性
材料としては不適当である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる伸
縮性複合シートは、丈夫な表面強度を有しながら優れた
風合いを有しており、使いすておむつ用の伸縮弾性部材
として好適に用いることができ、本発明に示した方法に
従い、汎用の合成樹脂を加熱溶融後、多数の口金から押
出し、次いでエジェクターにより高速高圧エアーで延伸
した多数の連続長繊維をワイヤー上に集積した後、規則
的で断続的なエンボス処理が施されているスパンボンド
不織布シートを延伸し、幅方向への伸長性を付与した
後、弾性回復力を有する伸縮性シートと積層複合化する
ことによって、優れた伸縮性を有する複合シートを容易
に製造することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 17/00 D06M 17/00 K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を溶融紡糸し、多数の長繊
    維フィラメントを捕集してウェブとした後、該ウェブに
    規則的で断続的な自己融着区域を設けて得られる、スパ
    ンボンド不織布シートを、シート流れ方向に延伸前のシ
    ート幅と延伸後のシート幅の比が100:90〜10
    0:50となるように延伸し、かつ、シートの横方向へ
    の50%伸長時弾性応力が10〜200g/25mm幅
    になるように調整し伸長性を付与した伸長性不織布シー
    トに、50%横方向伸長時の弾性応力が50〜200g
    /25mm幅で弾性回復力を有する伸縮性シートをラミ
    ネートもしくは貼り合わせて積層複合化された伸縮性複
    合シートであり、該シートの50%横方向伸長時の弾性
    応力が70〜300g/25mm幅で、かつ、応力解放
    時の回復率が80〜95%であることを特徴とする使い
    すておむつ用伸縮性複合シート。
JP7246423A 1995-09-25 1995-09-25 使いすておむつ用伸縮性複合シート Pending JPH0984827A (ja)

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JP2005105494A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Zuiko Corp 複合ウェブの製造方法
JP2006507079A (ja) * 2002-11-21 2006-03-02 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド エラストマー材料を用いた吸収性物品
JP2009233368A (ja) * 2001-12-19 2009-10-15 Kimberly Clark Worldwide Inc 弾性カフス領域及びネック付与された基体を有する吸収性物品の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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