JPH0984211A - 車両の出力トルク制御装置 - Google Patents

車両の出力トルク制御装置

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JPH0984211A
JPH0984211A JP23301395A JP23301395A JPH0984211A JP H0984211 A JPH0984211 A JP H0984211A JP 23301395 A JP23301395 A JP 23301395A JP 23301395 A JP23301395 A JP 23301395A JP H0984211 A JPH0984211 A JP H0984211A
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JP
Japan
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output torque
torque
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engine
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JP23301395A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ito
泰志 伊藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0984211A publication Critical patent/JPH0984211A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関では得ることのできない出力ト
ルク特性を電動機によって補うことにより、動力伝達手
段の捻れに起因する車両の振動の発生を防止すること。 【解決手段】 車両の出力トルク制御装置は、駆動源と
してエンジン10とモータジェネレータ30とを備えて
いる。ECU60は、スロットルセンサ44により検出
されたスロットル開度TAから目標出力トルク値を決定
し、さらに、目標出力トルク値に基づいて、エンジン1
0に出力させるエンジン指示出力トルク値TENG 、及び
モータジェネレータ30に出力させるモータジェネレー
タ出力トルク値TMGを決定する。各指示出力トルク値T
ENG 、TMGの決定に当たっては、車両Bの振動を防止す
る出力トルクパターンにしたがって実出力トルク値Tr
が出力されるようエンジン10が出力することのできな
い急激な出力トルクの増加分をモータジェネレータ30
によって出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関と電動機
とを備えた駆動源が、動力伝達手段を介して駆動輪と連
結されている車両の出力トルク制御装置に関し、さらに
詳細には、出力トルクが変化した際に動力伝達手段の駆
動源側と駆動輪側との間に発生する捻れに起因する車両
振動を抑制する車両の出力トルク制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、変速機、クラッチ、ドライブ
シャフト等からなるパワートレーンを介して、エンジン
と駆動輪とが連結されている車両では、出力トルクが変
化する過渡運転時に、車両に前後方向の振動が発生する
ことが知られている。
【0003】この理由について簡単に説明すると、パワ
ートレーンのエンジン接続側と駆動輪接続側との間に
は、エンジンが出力した出力トルクに応じて相対捻り角
が発生する。この相対捻れ角は、出力トルクが変化しな
い定常運転時には収束すべき相対捻れ角に維持されてい
るが、出力トルクが時間とともに刻々と増加、あるいは
減少する過渡運転時には、収束捻れ角に維持されなくな
る。
【0004】すなわち、要求トルクが急増した場合、エ
ンジンは要求トルクに応じて出力トルクを増加させるこ
とができるが、パワートレーンは大きな質量を有してい
るので、直ちに増加した出力トルクに対応する相対捻り
角に収束することができない。
【0005】したがって、パワートレーンの両側間の相
対捻れ角は、収束すべき相対捻れ角よりも大きくなり、
増大した出力トルクの一部は弾性エネルギーとしてパワ
ートレーンに蓄積される。そして、パワートレーンが収
束すべき相対捻れ角に向かって変位を開始すると、出力
トルクに加えてパワートレーンに蓄積された弾性エネル
ギーによるトルクが駆動輪を介して出力される。この結
果、駆動輪から出力されるトルクは、エンジンが出力す
るトルクよりも大きくなり、パワートレインには、収束
すべき相対捻れ角よりも小さい相対捻れ角が生じる。
【0006】このように、パワートレーンは、収束すべ
き相対捻れ角を中心に捻り振動を繰り返した後、収束す
べき相対捻れ角に収束する。したがって、パワートレー
ンの相対捻れ角が収束すべき相対捻れ角に収束するまで
の期間、車両には前後方向の振動が発生することとな
る。
【0007】かかる車両の振動を抑制するためには、要
求トルクが急激に立ち上がった場合であっても、エンジ
ンのに供給する燃料量(噴射量)を緩やかに増加させれ
ば良いように思われる。ところが、この場合には、アク
セル応答性が低くなり、ドライバビリティが低下すると
いう問題がある。
【0008】そこで、主噴射の前に所定のタイミング、
及び噴射量で予備噴射を行う燃料噴射制御を実行するこ
とにより、パワートレーンにおける捻り振動の発生を抑
制する特定の出力トルクパターンを発生させ、車両に発
生する前後方向の振動を抑制する技術が特開平4−41
948号公報に開示されている。この技術では、出力ト
ルクを瞬時に所定の出力トルク値まで変化させることが
要求されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−41948号公報に記載されている技術では、
駆動源としてエンジンのみを用いているので、現実に
は、特定の出力トルクパターンにしたがう実出力トルク
を発生させることができないという問題があった。すな
わち、燃料を燃焼させることにより出力トルクを出力す
るエンジンでは、ポート噴射式のエンジンであれ、筒内
噴射式のエンジンであれ、出力トルクの変化は緩やかで
ある。また、一般的にエンジンは、Nox低減のために
排ガス再循環装置を備え、排ガス再循環(EGR)を実
行しており、EGRの実行により瞬時に高い出力トルク
を得ることができない。
【0010】したがって、エンジンのみでは出力トルク
を瞬時に所定の出力トルク値まで変化させることはでき
ず、出力トルクの即応性を要求する特定の出力パターン
を得ることはできない。この結果、過渡運転時に車両に
発生する前後方向の振動を確実に防ぐことはできなかっ
た。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、内燃機関では得ることの
できない出力トルク特性を、電動機によって補うことに
より、動力伝達手段の捻れに起因する車両の振動の発生
を防止することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係る車両のトルク制御装置
は、内燃機関M1と電動機M2とを備えた駆動源M3
と、駆動源M3と駆動輪M4とを連結し、駆動源M3に
より出力された出力トルクを駆動輪M4に伝達する動力
伝達手段M5と、駆動源M3に要求される出力トルクを
検出する要求トルク検出手段M6と、要求トルク検出手
段M6によって検出された要求トルクを用いて目標出力
トルクを算出する目標出力トルク算出手段M7と、目標
出力トルク算出手段M7により算出された目標出力トル
クを出力するよう前記駆動源M3を制御する駆動源制御
手段M8とを備え、動力伝達手段M5の駆動源M3側と
駆動輪M4側との間には駆動源M3が出力した出力トル
クに応じて相対捻れ角が発生し、駆動源M3が出力した
出力トルクが第1出力トルクから第2出力トルクに変化
した場合には、相対捻れ角が第2相対捻れ角に収束する
車両の出力トルク制御装置において、前記要求トルク検
出手段M6は、所定時間毎に要求トルクを検出し、前記
要求トルク検出手段M6により検出された要求トルクが
第1要求トルクから第2要求トルクに変化した際には、
前記相対捻れ角が常時、第2相対捻れ角に維持されるよ
う第2出力トルクの出力時期を決定するとともに、前記
要求トルク検出手段M6により検出された要求トルクが
第1要求トルクから第2要求トルクに変化した際に前記
相対捻れ角を常時、第2相対捻れ角に維持するよう前記
第2出力トルク出力前に出力される第3出力トルクの出
力時期、出力値を決定する出力パターン決定手段M9
と、その出力パターン決定手段M9によって決定された
前記第3出力トルクの出力時期、出力値、及び前記第2
出力トルクの出力時期に基づき、前記第2出力トルク及
び前記第3出力トルクを前記電動機M2及び前記内燃機
関M1によって出力させる出力トルク制御手段M10と
を備えたことを特徴とする。
【0013】本請求項に記載の発明に係る車両のトルク
制御装置では、要求トルク検出手段M6は、第1所定時
間毎に要求トルクを検出し、目標出力トルク算出手段M
7は、検出された要求トルクを用いて駆動源M3が出力
すべき目標出力トルクを算出する。駆動源制御手段M8
は、算出された目標出力トルクを出力するよう駆動源M
3を制御する。駆動源M3から出力された出力トルク
は、動力伝達手段M5を介して駆動輪M4に伝達され
る。動力伝達手段M5の駆動源M3側と駆動輪M4側と
の間には、駆動源M3が出力したトルクに応じて相対捻
れ角が発生する。
【0014】要求トルク算出手段が検出した要求トルク
が第1要求トルクから第2要求トルクに変化した際に
は、出力パターン決定手段M9は、相対捻れ角が常時、
第2相対捻れ角に維持されるよう第2出力トルクの出力
時期を決定するとともに、相対捻れ角を常時、第2相対
捻れ角に維持するよう第2出力トルクが出力される前に
出力する第3出力トルクの出力時期、出力値を決定す
る。
【0015】出力トルク制御手段M10は、出力パター
ン決定手段M9の決定に基づき、電動機M2及び内燃機
関M1によって第3出力トルクを決定された出力値で、
決定された出力時期に出力させるとともに、第2出力ト
ルクを決定された出力時期に出力させる。
【0016】次に、請求項2に記載の発明に係る車両の
トルク制御装置は、請求項1に記載の車両の出力トルク
制御装置において、前記出力トルク制御手段M10は、
前記出力パターン決定手段M9によって決定された前記
第3出力トルクの出力時期、出力値に基づいて前記第3
出力トルクを前記電動機M2によって出力させるととも
に、決定された前記第2出力トルクの出力時期に基づい
て前記第2出力トルクのうち前記内燃機関M1には出力
させることができない部分を前記電動機M2によって出
力させることを特徴とする。
【0017】本請求項に係る車両のトルク制御装置で
は、出力トルク制御手段M10は、出力パターン決定手
段M9の決定に基づき、電動機M2によって第3出力ト
ルクを決定された出力値で、決定された出力時期に出力
させる。また、出力トルク制御手段M10は、出力パタ
ーン決定手段M9の決定に基づき、第2出力トルクを決
定された出力時期に所定の割合で電動機M2と内燃機関
M1とによって出力させる。
【0018】次に、請求項3に記載の発明に係る車両の
トルク制御装置は、請求項1に記載の車両の出力トルク
制御装置において、前記電動機M2に代えて発電機能を
有する電動発電機M11を有し、前記出力トルク制御手
段M10は、前記出力パターン決定手段M9によって決
定された前記第3出力トルクの出力時期、出力値、及び
前記第2出力トルクの出力時期に基づき、前記第2出力
トルク及び第3出力トルクのうち前記内燃機関M1には
出力させることができない部分を前記電動発電機M11
によって出力させるとともに、前記内燃機関M1によっ
て余分に出力された部分を前記電動発電機M11によっ
て除去させることを特徴とする。
【0019】本請求項に係る車両のトルク制御装置で
は、電動発電機M11は出力トルクを出力する電動機と
して機能すると共に、与えられたトルクを電気エネルギ
ーに変換する発電機として機能する。そして、出力トル
ク制御手段M10は、出力パターン決定手段M9のによ
って決定された第3出力トルクの出力時期、出力値、及
び第2出力トルクの出力時期に基づいて、第2出力トル
ク及び第3出力トルクのうち内燃機関M1には出力させ
ることができない部分を電動発電機M11によって出力
させる。また、出力トルク制御手段M10は、出力パタ
ーン決定手段M9のによって決定された第3出力トルク
の出力時期、出力値、及び第2出力トルクの出力時期に
基づいて、第2出力トルク及び第3出力トルクのうち内
燃機関M1によって余分に出力れた部分を電動発電機M
11によって除去させる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化したいくつ
かの発明の実施の形態について図面を参照して説明す
る。
【0021】先ず、本発明の実施の形態に係る車両Bの
構成について図2及び図3を参照して説明する。ここ
に、図2は本発明の実施の形態が適用されるガソリンエ
ンジン10、及びモータジェネレータ30を駆動源とし
て備えた車両Bのシステムを示す概略構成図である。
【0022】車両Bは、内燃機関としてのエンジン10
と、エンジン10の出力側に配設された電動機としての
モータジェネレータ30と、モータジェネレータ30の
出力側に配設された無段変速機(CVT)38とを備え
ている。
【0023】エンジン10は、シリンダブロック11内
に複数の燃焼室12を有しており、また、各燃焼室12
内における混合気の爆発によるピストン12aの往復動
を出力トルクとして出力するためのクランクシャフト1
3を備えている。シリンダブロック11には、エンジン
水温を検出するための水温センサ46が配設されてい
る。
【0024】クランクシャフト13の近傍には、クラン
ク角センサ40が配設されており、気筒判別センサ41
による基準位置信号の発生後に、クランク角センサ40
からのクランク角度信号の発生数を計測することで、E
CU60(後述する)にてクランクシャフト13の回転
速度(エンジン回転数NE)が算出される。
【0025】各燃焼室12には混合気に点火するための
点火プラグ13が、燃焼室12に突出するように配設さ
れている。各点火プラグ14は、プラグコード等(図示
しない)を介して、シリンダブロック11の近傍に配設
されているディストリビュータ15に接続されている。
そして、ECU60からの点火信号に基づきイグナイタ
16から出力された高電圧は、ディストリビュータ15
によって、クランク角度に同期して各点火プラグ14に
分配される。また、ディストリビュータ15には、基準
位置信号を検出するための気筒判別センサ41が配設さ
れている。かかる基準位置信号は、クランクシャフト1
3の基準位置の検出、気筒の判別に用いられる。
【0026】また、各燃焼室12には、高圧燃料を噴射
するための高圧インジェクタ17が燃焼室12に突出す
るように配設されおり、各インジェクタ17は、シリン
ダブロック11近傍に配設されているデリバリパイプ1
8に接続されている。デリバリパイプ18は、燃料供給
管SP、逆止弁SVを介して高圧ポンプ19と接続さ
れ、高圧ポンプ19は燃料供給管SPを介して燃料ポン
プ20と接続され、燃料ポンプ20もまた燃料供給管S
Pを介して燃料タンク21と接続されている。
【0027】高圧ポンプ19は、可変容量型のポンプで
あり、クランクシャフト13と間接的に連結されてい
る。そして、燃料ポンプ20によって吸い上げられた燃
料タンク21内の燃料は、高圧ポンプ19によって昇圧
された後、デリバリパイプ18に供給される。
【0028】また、デリバリパイプ18には、デリバリ
パイプ18内の圧力を検出する燃料圧力センサ42が取
り付けられており、燃料圧力センサ42により検出され
た燃料圧力に基づいて高圧ポンプ19の吐出圧が調整さ
れ、デリバリパイプ18内の燃料圧力が所定圧力に保持
される。そして、デリバリパイプ18内に蓄圧状態で保
持されている燃料は、ECU60からの噴射信号により
インジェクタ17が開弁することにより、燃焼室12内
に向けて高圧噴射される。
【0029】燃焼室12内へ吸入空気を導入する吸気通
路22の空気取り入れ側には、エアクリーナ23が接続
されており、エアクリーナ23の下流側には、吸入空気
量を検出するエアフロメータ43が配設されている。ま
た、エアフロメータ43の下流側には、アクセルペダル
(図示しない)に連動して開閉駆動されるスロットルバ
ルブ24が配設されており、かかるアクセルペダルが開
閉されることにより、吸入空気量が調整される。そし
て、スロットルバルブ24の近傍には、スロットル開度
TAを検出するスロットルセンサ44が配設されてい
る。
【0030】モータジェネレータ30には、三相交流機
(誘導カゴ形電動機)が用いられており、三相交流機
は、クランクシャフト13の端部に連結されたフライホ
イール25に配設された回転子部31と、フライホイー
ルハウジング26に配設された固定子部32とから構成
されている。モータジェネレータ30には、直流電流を
相互変換するインバータ33、モータジェネレータ30
において発生した高圧電流を蓄電するキャパシタ34、
直流電圧を昇圧、あるいは降圧するDC/DCコンバー
タ35、電源としてのバッテリ36が接続されている。
【0031】モータジェネレータ30を電動機として使
用する場合には、キャパシタ34に蓄電されている高圧
直流電流をインバータ33によって交流電流に変換し、
固定子部32に通電することによりモータジェネレータ
30に回転磁界を発生させる。すると、回転子部31を
備えたフライホイール25が磁界の回転とともに回転を
開始して、印加された電圧に応じた出力トルクを発生す
る。
【0032】これに対して、モータジェネレータ30を
発電機として使用する場合には、フライホイール25の
回転速度(クランクシャフト13の回転速度)よりも低
い速度の回転磁界をモータジェネレータ30に発生させ
る。
【0033】この結果、誘導起電力が発生し、交流電流
が固定子部32からインバータ33へ向かって流れる。
こうしてモータジェネレータ30において発生した交流
電流は、インバータ33によって直流に変換され、キャ
パシタ34に蓄電される。また、キャパシタ34に蓄電
された高圧電流の一部は、DC/DCコンバータ35に
よってバッテリ電圧まで降圧された後、バッテリ36に
給電される。
【0034】無段変速機(CVT)38は、変速比を連
続無段階に変更可能な変速機であり、エンジン10、及
びモータジェネレータ30によって出力された出力トル
クは、CVT38を介して駆動輪37に伝達され、車両
Bが走行することとなる。また、CVT38には実際の
変速比Rを検出するための変速比センサ45が配設され
ている。
【0035】ここで、CVT38における変速比Rは、
たとえば、ベルト式のCVTでは、ベルト(図示しな
い)を挟むプーリ(図示しない)の間隔をオイルコント
ロールバルブ39(OCV)によって変化させて、プー
リの軸からベルト掛装位置までの距離を変更することに
より変更される。そして、OCV39制御の目標となる
目標変速比は、スロットル開度TA(アクセル開度)、
車速等に基づいて決定され、変速比センサ45から得ら
れる実変速比Rを用いてフィードバック制御が実行され
る。但し、本発明の実施の形態では、後述する出力トル
ク制御処理プログラムの実行中は、変速比Rの変更を禁
止するために目標変速比が固定されるものとする。
【0036】続いて、本実施例に係る車両の出力トルク
制御装置の制御系について図3に示す制御ブロック図を
参照して説明する。車両Bの出力トルク制御装置の制御
系は、電子制御ユニット60(以下「ECU」とい
う。)を核として構成されている。そして、ECU60
によって目標トルク算出手段、駆動源制御手段、出力パ
ターン決定手段、出力トルク制御手段が実現される。
【0037】ECU60は、実出力トルクTr の出力パ
ターンを制御種得るための出力トルク制御処理プログラ
ム、スロットル開度TAから目標トルク値(今回目標ト
ルク値TNEW )を決定するためのマップ、エンジン指示
出力トルク値TENG から燃料噴射量を決定するためのマ
ップを格納したROM61を有している。また、ECU
60は、ROM61に格納された各制御プログラムに基
づいて演算処理を実行するCPU62、CPU62での
演算結果、各センサから入力されたデータ等を一時的に
記憶するRAM63を有している。
【0038】そして、CPU62、ROM61、及びR
AM63は、双方向バス64を介して互いに接続される
とともに、入力インターフェース65、及び出力インタ
ーフェース66と接続されている。
【0039】入力インターフェース65には、クランク
角センサ40、気筒判別センサ41、水温センサ44、
スロットルセンサ44、エアフロメータ43、燃料圧力
センサ42、変速比センサ45等が接続されている。そ
して、各センサから出力された信号がアナログ信号であ
る場合には、図示しないA/Dコンバータによってディ
ジタル信号に変換された後、双方向バス64に出力され
る。
【0040】また、出力インターフェース66には、高
圧インジェクタ17、高圧ポンプ19、イグナイタ1
6、インバータ33、CVT38を駆動するOCV39
等の外部回路が接続されており、これら外部回路は、C
PU62において実行された制御プログラムの演算結果
に基づいて作動制御される。
【0041】次に、上記構成を備えた本発明の実施の形
態に係る車両Bの出力トルク制御装置における、出力ト
ルク制御処理プログラムについて図4、図5、及び図6
に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、図
4は出力トルク制御処理プログラムのメインルーチンを
示しており、図5はtS 時間毎に実行される割り込みル
ーチンを示しており、図6は割り込みルーチンの割り込
みタイミングを定めるタイマルーチンを示している。な
お、各フローチャート中において「S」はステップを意
味するものとする。
【0042】先ず、現在の経過時間値tが第1所定時間
値tS よりも小さいか否かを判断する(S10)。ここ
で、第1所定時間値tS は、後述する割り込みルーチン
にて算出される。経過時間値tが第1所定時間値tS
りも小さいと判断した場合には(S10:YES)、指
示出力トルク値Tに今回目標トルク値TNEW をストアす
る(S20)。一方、経過時間値tが第1所定時間値t
S よりも大きいと判断した場合には(S10:NO)、
指示出力トルク値Tに前回目標トルク値TOLD1をストア
する(S30)。
【0043】ここで、指示出力トルク値Tは、エンジン
指示出力トルク値TENG とモータジェネレータ指示出力
トルク値TMGとの総和であるものとし、また、今回目標
トルク値TNEW 及び前回目標トルク値TOLD1は、後述す
る割り込みルーチンにて算出される。
【0044】続いて、今回目標トルク値TNEW が前回目
標トルク値TOLD1よりも大きいか否か、すなわち、車両
Bが加速状態にあるか否かを判断する(S40)。今回
目標トルク値TNEW が前回目標トルク値TOLD1よりも大
きいと判断した場合、すなわち、車両Bが加速状態にあ
ると判断した場合には(S40:YES)、ステップは
S50に移行する。
【0045】これに対して、今回目標トルク値TNEW
前回目標トルク値TOLD1以下であると判断した場合、す
なわち、車両Bが減速状態、定常状態にあると判断した
場合には(S40:NO)、ステップはS60に移行し
てエンジン指示出力トルク値TENG に今回目標トルク値
NEW をストアする。
【0046】S50では、前回目標トルク値TOLD1が前
々回目標トルク値TOLD2にエンジン10が時間当たりに
増加可能なトルク値αtを加算した値(エンジン出力ト
ルク増加可能値)よりも小さいか否かを判断する。すな
わち、要求されている出力トルクの増加量が、単位時間
当たりにエンジン10によって出力可能な増加量を超え
ている場合、例えば、目標トルク値が、前々回目標トル
ク値TOLD2から前回目標トルク値TOLD1に変更された場
合には、エンジン10が出力可能な範囲でエンジン指示
出力トルク値TENG を与える必要があるからである。
【0047】したがって、前回目標トルク値TOLD1がエ
ンジン出力トルク増加可能値以上と判断した場合には
(S50:NO)、エンジン指示出力トルク値TENG
OLD2+αtをストアする(S80)。これに対して、
前回目標トルク値TOLD1がエンジン出力トルク増加可能
値よりも小さいと判断した場合には(S50:YE
S)、エンジン指示出力トルク値TENG にTOLD1をスト
アする(S70)。
【0048】続いて、決定されたエンジン指示出力トル
ク値TENG を実現する燃料噴射量Qを、予めエンジン指
示出力トルク値TENG と燃料噴射量Qの関係を定めたR
OM61のマップから算出する(S90)。そして、指
示出力トルク値Tからエンジン指示出力トルク値TENG
を減算することによりモータジェネレータ指示出力トル
ク値TMGを算出する(S100)。この後、ステップは
S10にリターンする。
【0049】エンジン10、モータジェネレータ30
は、上記フローチャートによって定められた各指示出力
トルク値TENG 、TMGにしたがった出力トルクを定めら
れたタイミングで出力する。
【0050】次に、図5、及び図6を参照して割り込み
ルーチンについて説明する。図5に示す割り込みルーチ
ンは、図6に示すタイマルーチンにて割込フラグがON
される毎に実行される。
【0051】タイマルーチンは、所定のクロックタイミ
ングで実行されており、先ず、ステップ200にて経過
時間値tを1つインクリメントし、続いて、経過時間値
tが第2所定時間値tS よりも小さいか否かを判断する
(S210)。そして、経過時間値tが第2所定時間値
S よりも小さいと判断した場合には(S210:YE
S)、ステップはメインルーチンにリターンし、続いて
上記したメインルーチンが実行される。
【0052】これに対して、経過時間値tが第2所定時
間値tS 以上であると判断した場合には(S210:N
O)、割り込みフラグをONした後(S220)、ステ
ップはメインルーチンにリターンする。但し、割込フラ
グがONされているので、メインルーチンは実行され
ず、以下の割り込みルーチンが実行されることになる。
【0053】割り込みルーチンでは、先ず、ONされた
割込フラグをOFFし(S300)、経過時間値tをク
リアする(S310)。すなわち、経過時間値tは、第
2所定時間値tS に達したところでクリアされることと
なり、経過時間値tは、0から第2所定時間値tS の間
の値をとる。この結果、メインルーチンでは、第2所定
時間値tS 毎に新しい各目標トルク値TNEW 、TOLD1
OLD2を用いて処理を実行することとなる。
【0054】次に、前回目標トルク値TOLD1としてスト
アされている値を前々回目標トルク値TOLD2にストアし
(S320)、今回目標トルク値TNEW としてストアさ
れている値を前回目標トルク値TOLD1にストアする(S
330)。
【0055】続いて、スロットル開度センサによって検
出されたスロットル開度TAを読み込み(S340)、
検出されたスロットル開度TAを用いて、今回目標トル
ク値TNEW を予めスロットル開度TAと目標トルク値と
の関係を定めたマップから算出する(S350)。
【0056】次に、変速比センサ45によって検出され
た変速比Rを読み込み(S360)、以下の式(1)か
らエンジン10の等価慣性質量m1 を算出する(S37
0)。なお、CVT38においては、変速比Rが時事刻
々と変更されるが、変速比Rが変更されると式(1)に
より得られたエンジン10の等価慣性質量m1 が意味を
持たなくなるので、上述したように本プログラム実行中
はCVT38における目標変速比が固定され、変速比R
の変更が禁止される。
【0057】
【数1】 ここで、rはタイヤ半径、Iはエンジン慣性モーメント
である。次に、以下の式(2)からω0 を算出する(S
380)。
【0058】
【数2】 ここで、m1 はエンジン10の等価慣性質量、m2 は車
両Bの質量、kはクランクシャフト13、CVT38等
のパワートレーンが備えるバネ定数である。
【0059】そして、以下の式(3)から第1所定時間
1 を、式(4)から第2所定時間tS を算出する(S
390)。
【0060】
【数3】
【0061】
【数4】 ここで、T0 は今回目標トルク値TNEW 、T0iはモータ
ジェネレータ30によって前もって出力するプレ出力ト
ルク値(第3出力トルク)である。
【0062】式(3)、(4)から理解されるように、
0 =T0iとした場合には、第1所定時間t1 と第2所
定時間tS とが等しくなる。S390における演算が終
了すると、ステップはメインルーチンにリターンする。
【0063】次に、上記出力トルク制御処理プログラム
の処理を、図7に示す基本指示出力トルクの波形、図8
に示す過渡運転状態における各トルク値の変化の様子を
示すタイミングチャートを参照して経時的に説明する。
ここで、図7は上記出力トルク制御処理プログラムの1
サイクル、すなわち、経過時間値tが0以上tS 未満の
間に得られる支持出力トルク値Tの波形を示し、縦軸は
指示出力トルクを表し、横軸は経過時間を表している。
【0064】また図8は、上段にスロットル開度TA及
び駆動輪から出力される実出力トルク値Tr 、中段に指
示出力トルク値T、下段にモータジェネレータ指示出力
トルク値TMGの経時変化を示しており、縦軸はスロット
ル開度TA及び実出力トルク値、指示出力トルク値、モ
ータジェネレータ指示出力トルク値を表し、横軸は経過
時間を表している。
【0065】先ず、図7を参照して、上記出力トルク制
御処理プログラムの1サイクルによって得られる指示出
力トルクの波形について説明する。なお、図中斜線の領
域はモータジェネレータ30に出力させる指示出力トル
クを、空白の領域はエンジン10に出力させる指示出力
トルクを示す。但し、第2所定時間tS 経過後に出力さ
れるモータジェネレータ30の指示出力トルクの波形
は、エンジン10による出力トルクを補う旨を模式的に
示したものであり、現実に出力される実出力トルクTr
の波形とは異なる。
【0066】たとえば、目標出力トルク値がT1からT
2に変化した場合、図7に示すように、経過時間値tが
0から第1所定時間値t1 の期間は、指示出力トルク値
TがT2とされる。なお、この期間の指示出力トルク値
Tをプレ指示出力トルク値とする。そして、モータジェ
ネレータ30によってプレ指示出力トルク値T2の全て
を実出力トルク値Tr として出力する。そして、経過時
間値tが第1所定時間から第2所定時間の範囲では、指
示出力トルク値TがT1とされ、モータジェネレータ3
0による出力を停止し、エンジン10によって指示出力
値T1を時輸出力トルク値Tr として継続して出力す
る。
【0067】次に、経過時間値tが第2所定時間値tS
を経過したところ、すなわち、経過時間値tが0にリセ
ットされて次の経過時間値tのカウントが開始される時
点で指示出力トルク値Tが再びT2とされる。この時点
以降の指示出力トルク値Tを、メイン指示出力トルクと
する。そして、エンジン10によってメイン指示出力ト
ルク値T2を実出力トルク値Tr として出力する。
【0068】しかしながら、エンジン10には時間当た
りに増加可能な出力トルク量があり、指示出力トルク値
T2を実出力トルク値Tr として瞬時に出力することが
できない。そこで、不足する出力トルク分をモータジェ
ネレータ30によって補うことにより、指示出力トルク
値Tにしたがった出力トルク特性を得るのである。した
がって、指示出力トルク値T(実出力トルク値Tr )の
波形は、図7に示すようにモータジェネレータ30に出
力させる指示出力トルクとエンジン10に出力させる指
示出力トルクとから構成される波形となり、この波形が
車両Bに発生する前後方向の振動を防止する。
【0069】ところで、現実にスロットルセンサ44が
検出するスロットル開度TAは、図8に示すように連続
して変化する。したがって、図7に示す基本波形を適用
しつつ、処理精度を上げるためには、スロットル開度T
Aを複数のブロックに分割しなければならない。そし
て、複数のブロックに分割した場合には、各ブロックの
間隔が第2所定時間値tS 毎に表れるので、先回のメイ
ン指示出力トルク値Tがエンジン10及びモータジェネ
レータ30によって出力され始める時期と、今回のプレ
指示出力トルクが出力され始める時期とが重なることと
なる。
【0070】したがって、各ブロック間に重なりが発生
することとなり、重なり部分における指示出力トルク値
Tを的確に算出する必要がある。これらの要件を考慮し
た処理が、上記出力トルク制御処理プログラムにて実行
されているが、フローチャート上では出力波形を認識す
ることが困難であるから図8を用いて補足説明する。
【0071】今、図中経過時間値t=0で示す時点から
処理を開始するものとする。先ず、処理開始時(経過時
間値t=0)は、経過時間値tが0以上、かつ、第1所
定時間値t1 未満であるから、上記S10を経てS20
にて指示出力トルク値Tに今回目標トルク値TNEW がス
トアされる。そして、加速状態にあるのでステップは、
S40を経てS50に移行する。S50では前回目標ト
ルク値TOLD1よりもエンジン出力トルク増加可能値(前
々回目標トルク値TOLD2+αt)の方が大きいか否かが
判断されるが、経過時間値tが−TOLD2/αを経過する
までは、前回目標トルク値TOLD1の方が大きいことが図
8から理解される。
【0072】したがって、S80にてエンジン指示出力
トルク値TENG にエンジン出力トルク増加可能値(前々
回目標トルク値TOLD2+αt)をストアする。このエン
ジン出力トルク増加可能値は、図8中段に示すように右
上がりに増加していくので、続くS100にて指示出力
トルク値T(今回目標トルク値TNEW )からエンジン指
示出力トルク値TENG (エンジン出力トルク増加可能
値)を減ずることによって算出されるモータジェネレー
タ指示出力トルク値TMGは、図8下段に示すように右下
がりに減少する。
【0073】そして、図8中段に示す両指示出力トルク
値TENG 、TMGを重ね合わせることによって、図8上段
に示す実出力トルク値Tr の波形が得られる。ここで、
今回算出されたモータジェネレータ指示出力トルク値T
MGは、図8中段、下段に斜線で示すように、前回のサイ
クルにおいて算出されたメイン指示出力トルク値T(前
回目標トルク値TOLD1)を出力するに際してエンジン1
0が即応できない不足トルク分を補っている。したがっ
て、図8下段に示すように、矩形状の波形に三角形状の
波形が足し合わされた波形がモータジェネレータ指示出
力トルク値TMGとなる。
【0074】この処理は、経過時間値tが−TOLD2/α
を経過するまで実行され、−TOLD2/αを経過した時点
で、ステップはS50からS70に移行する。そして、
エンジン指示出力トルク値TENG に前回目標トルク値T
OLD1がストアされる。すなわち、エンジン10が前回目
標トルク値TOLD1を出力することができる時期を経過し
た後は、エンジン10によって前回目標トルク値TOLD1
の全てを出力するのである。
【0075】したがって、S100にて指示出力トルク
値T(今回目標トルク値TNEW )からエンジン指示出力
トルク値TENG (前回目標トルク値TOLD1)を減ずるこ
とによって算出されるモータジェネレータ指示出力トル
ク値TMGは、図8下段に示すように一定である。この処
理は、経過時間値tが第1所定時間値t1 を経過するま
で執行される。したがって、エンジン10であれば爆発
間隔がトルクの波として表れるところであるが、モータ
ジェネレータ30は要求される一定トルクを連続して出
力することができるので、トルクの波は表れない。
【0076】続いて、経過時間値tが第1所定時間値t
1 を経過すると、ステップはS10からS30に移行
し、指示出力トルク値Tに前回目標トルク値TOLD1がス
トアされる。ここで、図8中段から理解されるように、
現在、今回目標トルク値TNEWは前回目標トルク値T
OLD1よりも大きく、また、前回目標トルク値TOLD1はエ
ンジン出力トルク増加可能値よりも小さい。
【0077】したがって、ステップは、S40、S50
を介してS70に移行し、エンジン指示出力トルク値T
ENG に前回目標トルク値TOLD1がストアされる。続くS
100にて指示出力トルク値T(前回目標トルク値T
OLD1)からエンジン指示出力トルク値TENG (前回目標
トルク値TOLD1)を減ずることによって算出されるモー
タジェネレータ指示出力トルク値TMGは、図8下段に示
すように0である。したがって、この期間中は、エンジ
ン10によって指示出力トルクTの全てが出力されるこ
ととなる。この処理は、経過時間値tが第2所定時間値
S を経過するまで実行される。
【0078】そして、経過時間値tが第2所定時間値t
S を経過すると、図5に示す割り込みルーチンにおいて
経過時間値tは0にリセットされ、図4に示すメインル
ーチンが経過時間値t=0の条件から実行される。この
結果、先に説明した波形が順次出力され、図8に示すよ
うな連続波形が得られる。次に、車両Bが減速状態の場
合について図8の右側に示す減速状態を表す部分を参照
して説明する。経過時間値tが0から第1経過時間値t
1 までの間にある場合には、S20にて指示出力トルク
値Tに今回目標トルク値TNEW がストアされる。そし
て、ステップはS40を経てS60に移行し、エンジン
指示出力トルク値TENG に今回目標トルク値TNEW がス
トアされる。
【0079】続くS100にて指示出力トルク値T(今
回目標トルク値TNEW )からエンジン指示出力トルク値
ENG (今回目標トルク値TNEW )を減ずることによっ
て算出されるモータジェネレータ指示出力トルク値TMG
は、図8下段に示すように0である。したがって、この
期間中は、エンジン10によって指示出力トルクTの全
てが出力されることとなる。
【0080】これに対して、経過時間値tが第1所定時
間値t1 を経過すると、ステップはS10を経てS30
に移行し、目標指示出力トルク値Tに前回目標トルク値
OL D1がストアされる。そして、指示出力トルク値T
(前回目標トルク値TOLD1)からエンジン指示出力トル
ク値TENG (今回目標トルク値TNEW )を減ずることに
よってモータジェネレータ指示出力トルク値TMGが算出
され、図8下段に示す矩形状の波形が得られる。
【0081】ここで、加速状態の場合にエンジン出力ト
ルク増加可能値を考慮したようにして、エンジン出力ト
ルク減少可能値を考慮しないのは、筒内噴射式エンジン
10の場合には、燃焼室12内への燃料噴射を瞬時に停
止することができるからである。したがって、車両減速
時には、図8に示すような簡単な波形が得られることと
なる。
【0082】次に、第2の発明の実施の形態に係る出力
トルク制御処理プログラムについて図9及び図10を参
照して説明する。なお、本発明の実施の形態に係る出力
トルク制御処理プログラムが適用される車両Bの構成
は、第1の発明の実施の形態における車両Bの構成と同
一であるから、同一符号を付すことによりその説明を省
略する。
【0083】ここで、図9は本発明の実施の形態に係る
出力トルク制御プログラムのメインルーチンを示し、図
10は過渡運転状態における各トルク値の変化の様子を
示すタイミングチャートを示している。また、図10
は、上段にスロットル開度TA及び駆動輪から出力され
る実出力トルク値Tr 、中段に指示出力トルク値T、下
段にモータジェネレータ指示出力トルク値TMGの経時変
化を示しており、縦軸はスロットル開度TA及び実出力
トルク値、指示出力トルク値、モータジェネレータ指示
出力トルク値を表し、横軸は経過時間を表している。
【0084】本発明の実施の形態では、指示出力トルク
値Tの変化に即応して実出力トルク値をシャープに変化
させることができないエンジン10に関しては、スロッ
トル開度TAに比例した出力トルク制御を実行する点で
ステップ状に出力トルクを制御する第1の発明の実施の
形態と異なる。
【0085】但し、エンジン10によってスロットル開
度TAに応じた出力トルクを出力させるだけでは、図1
0の上段に示す実出力トルクTr の波形を得ることがで
きず、図7に示した基本波形を適用することができな
い。そこで、本発明の実施の形態では、モータジェネレ
ータ30を電動機として用いるのみでなく、発電機とし
て使用している。
【0086】図9に示すメインルーチンは、図4に示す
メインルーチンにおけるS40からS70をS45に置
き換えた点で図4に示すメインルーチンと異なる。した
がって、S45についてのみ詳細に説明し、他のステッ
プについては簡単に説明するに留める。
【0087】S10では、経過時間値tが第1所定時間
値t1 よりも小さいか否かを判断し、小さい場合には
(S10:YES)、S20にて指示出力トルク値Tに
今回目標トルク値TNEW をストアし、大きい場合には
(S10:NO)、S30にて指示出力トルク値Tに前
回目標トルク値TOLD1をストアする。
【0088】続いて、S45にて曲線を描いて変化する
スロットル開度TAを、直線に近似することによってエ
ンジン指示出力トルク値TENG を算出する。すなわち、
前回目標トルク値TOLD1と今回目標トルク値TNEW とを
直線で結ぶ式、TENG =TOLD1+(TNEW −TOLD1)・
t/tS によって算出するのである。
【0089】続いて、S90においてS45において算
出されたエンジン指示出力トルク値TENG を実現する噴
射量をマップから算出し、S100にて、指示出力トル
ク値Tからエンジン指示出力トルク値TENG を減ずるこ
とによってモータジェネレータ指示出力トルク値TMG
算出する。
【0090】このメインルーチンによって得られる各ト
ルクの経時的な変化について図10を参照して説明す
る。今、図中経過時間値t=0で示す時点から処理を開
始するものとする。
【0091】先ず、処理開始時(経過時間値t=0)
は、経過時間値tが0以上、かつ、第1所定時間値t1
未満であるから、上記S10を経てS20にて指示出力
トルク値Tに今回目標トルク値TNEW がストアされる。
そして、S45にてエンジン指示出力トルク値TENG
算出し、続くS100にて指示出力トルク値T(今回目
標トルク値TNEW )からエンジン指示出力トルク値T
ENG (エンジン出力トルク増加可能値)を減ずることに
よってモータジェネレータ指示出力トルク値TMGを算出
する。
【0092】ここで、S45において算出されるエンジ
ン指示出力トルク値TENG は、図10中段に示すように
右上がりに増加する。したがって、S100において算
出されるモータジェネレータ指示出力トルク値TMGは、
右下がりに減少する。
【0093】そして、図10中段に示す両指示出力トル
ク値TENG 、TMGを重ね合わせることによって、図10
上段に示す実出力トルク値Tr の波形が得られる。ここ
で、エンジン指示出力トルク値TENG は、第2所定時間
値tS を経過する際に、メイン指示出力トルク値T(今
回目標トルク値TNEW )を出力するように算出されてい
る。
【0094】また、モータジェネレータ指示出力トルク
値TMGは、図10中段、下段に斜線で示すように、今回
のサイクルにおいて算出されたメイン指示出力トルク値
T(今回目標トルク値TNEW )を出力するに際してエン
ジン10が出力しない不足トルク分を補っている。した
がって、図8下段に示すように、台形状の波形がモータ
ジェネレータ指示出力トルク値TMGとなる。
【0095】この処理は、経過時間値tが第1所定時間
値t1 を経過するまで実行され、第1所定時間値t1
経過した時点でエンジン指示トルク出力値TENG は、T
NEW/2となっている。また、エンジン10が出力する
トルクには、爆発間隔がトルクの波として表れる一方
で、モータジェネレータ30は要求される一定トルクを
連続して出力することができるので、モータジェネレー
タ30が出力するトルクには、トルクの波は表れない。
【0096】続いて、経過時間値tが第1所定時間値t
1 を経過すると、ステップはS10からS30に移行
し、指示出力トルク値Tに前回目標トルク値TOLD1がス
トアされる。したがって、S100にて(TOLD1−T
NEW )・t/tS から算出されるモータジェネレータ指
示出力トルク値MGは、負の値となる。ここで、モータ
ジェネレータ30に負の出力トルクを発生させるために
は、モータジェネレータ30を発電機として作動させ、
負荷として用いればよい。すなわち、電気エネルギーを
回生すればよい。
【0097】モータジェネレータ30によって発生させ
るべき負荷は、経過時間値tが第1所定時間値t1 から
第2所定値tS の期間にS45において算出された、エ
ンジン指示出力トルク値TENG である。すなわち、この
期間中は、前回目標トルク値TOLD1のみが実出力トルク
値Tr として出力されていなければ、図7に示した基本
波形を得ることができないからである。
【0098】そして、モータジェネレータ30を発電機
として用いた場合における負荷と、エンジン10によっ
て出力される出力トルクを重ね合わせると、図10の上
段に示す実出力トルク値Tr の波形が得られる。また、
モータジェネレータ指示出力トルク値TMGの出力波形
は、図10の下段に示す波形となる。
【0099】やがて、経過時間値tが第2所定時間値t
S を経過すると、図5に示す割り込みルーチンにおいて
経過時間値tは0にリセットされ、図9に示すメインル
ーチンが経過時間値t=0の条件から実行される。この
結果、先に説明した波形が順次出力される。
【0100】次に、車両Bが減速状態の場合について図
10の右側に示す減速状態を表す部分を参照して説明す
る。経過時間値tが0から第1経過時間値t1 までの間
にある場合には、S20にて指示出力トルク値Tに今回
目標トルク値TNEW がストアされる。そして、ステップ
はS45に移行し、エンジン指示出力トルク値TENG
算出され、続くS100にて指示出力トルク値T(今回
目標トルク値TNEW )からエンジン指示出力トルク値T
ENG を減ずることによって得られるモータジェネレータ
指示出力トルク値TMGは負の値である。
【0101】これに対して、経過時間値tが第1所定時
間値t1 を経過すると、ステップはS10を経てS30
に移行し、目標指示出力トルク値Tに前回目標トルク値
OL D1がストアされる。そして、指示出力トルク値T
(前回目標トルク値TOLD1)からエンジン指示出力トル
ク値TENG を減ずることによって得られるモータジェネ
レータ指示出力トルク値TMGは正の値である。
【0102】このような処理によって、図10に示すよ
うな各トルク波形の経時的変化が得られる。以上、各発
明の実施の形態に基づき詳細に説明したように第1の発
明の実施の形態に係る車両の出力トルク制御装置は、モ
ータジェネレータ30によってプレ指示出力トルク値の
全てを出力するとともに、メイン指示出力トルク値のう
ち、エンジン10によっては出力することができない出
力トルクの急激な立ち上がりを補う構成を備えている。
【0103】したがって、車両Bにおける前後方向の振
動を防止するために算出された出力トルク波形を忠実に
出力することができ、車両Bにおける前後方向の振動を
確実に防止することができる。
【0104】すなわち、従来は、車両Bの振動防止に有
効な出力トルク波形を、エンジン10によって出力しよ
うと試みていたが、エンジン10は、指示出力トルクに
見合った噴射量を供給しても急激に出力トルクを立ち上
げることができないからである。これは、爆発行程を経
なければトルクを得ることができず、また各部のフリク
ションロスによって出力トルク損失が発生してしまうエ
ンジン固有の特性である。
【0105】これに対して、モータジェネレータ30
は、指示出力トルクに見合った電圧を印加してやること
により、瞬時に指示出力トルクを出力することができ
る。このように、瞬間的な出力トルクの立ち上がりが要
求される期間における出力をモータジェネレータ30に
よって分担することによって理想的な出力トルク波形を
得ることができるのである。
【0106】この結果、搭乗者は前後方向への振動がな
く、スムーズな加速感、あるいは、減速感を得ることが
できる。また、第2の発明の実施の形態に係る車両の出
力トルク制御装置は、エンジン10に連続した出力トル
クを発生させてメイン指示出力トルク値の全てを出力さ
せるる構成を備えている。また、プレ指示出力トルクの
内エンジン10によっては出力することができない出力
トルクの急激な立ち上がりをモータジェネレータ30に
よって補うとともに、不要なエンジン出力トルクを回生
により電気エネルギーとして回収する構成を備えてい
る。
【0107】したがって、車両Bにおける前後方向の振
動を防止するために算出された出力トルク波形を忠実に
出力することができ、車両Bにおける前後方向の振動を
確実に防止することができる。この結果、搭乗者は前後
方向への振動がなく、スムーズな加速感、あるいは、減
速感を得ることができる。
【0108】また、急激に出力トルクを変更することが
できないエンジン10には、定加速度的に出力トルクを
発生させており、エンジン10に対する噴射量制御が容
易になるとともに、燃費性能、エミッション特性の面に
おいても有利である。さらに、余剰のエンジン出力トル
クをモータジェネレータ30によって電気エネルギーと
して回収しているので、車両B全体でみた場合のエネル
ギー利用効率をも向上させることができる。
【0109】さらに、各発明の実施の形態では、出力ト
ルク制御処理プログラムを実行している期間は、CVT
38における目標変速比を固定し、変速比Rの変更を禁
止している。したがって、出力トルク制御処理プログラ
ムを実行中に変速比Rが変動してしまい、算出された出
力トルク波形では、振動を抑制することができないとい
った事態を確実に回避することができる。
【0110】以上、各発明の実施の形態に基づき本発明
を説明したが、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で種々
の変更改良が可能である。 (1)上記第1の発明の実施の形態においては、プレ指
示出力トルク値とメイン指示出力トルク値とを等しく置
き、第1所定時間値t1 が第2所定時間値tSの1/2
となる出力トルク波形を用いている。しかしながら、プ
レ指示出力トルク値をメイン指示出力トルク値の1/2
と置き、第1所定時間値t1 と第2所定時間値tS とが
等しい出力トルク波形を用いてもよい。いずれの場合に
も、車両Bにおける前後方向の振動が防止されることに
変わりなく、いずれを用いるかは、種々の条件を考慮す
れば良いことだからである。
【0111】また、この2つの出力トルク波形以外に
も、式(1)から式(4)を満たす出力トルク波形であ
ればいずれの出力トルク波形を用いても良い。 (2)上記各発明の実施の形態では、パワートレーンが
振動減衰系を有しない場合における式(3)、(4)を
用いたが、パワートレーンが振動減衰系を有する場合に
適用される以下の式(5)、(6)及び(7)を用いて
も良いことは明らかである。
【0112】
【数5】
【0113】
【数6】
【0114】
【数7】 (3)上記各発明の実施の形態では、変速機としてCV
T38を備えているが、マニュアルトランスミッショ
ン、オートマチックトランスミッションを備えても良
い。いずれの変速機も、パワートレーンの一部を構成す
ることに代わりはないからである。
【0115】なお、以上の発明の実施の形態から把握で
きる技術的思想について、以下に効果とともに記載す
る。 (1)請求項1乃至請求項3のいずれか1の請求項に記
載の車両の出力トルク制御装置において、前記動力伝達
手段は、変速機として無段変速機を有しており、前記出
力パターン決定手段は、少なくとも前記無段変速機にお
ける変速比を用いて各出力パターンを決定し、前記出力
パターン決定手段、及び前記出力トルク制御手段が実行
されている期間は、前記無段変速機における変速比の変
更を禁止する変速比変更禁止手段を備えたことを特徴と
する車両の出力トルク制御装置。
【0116】かかる構成を備えた場合には、出力パター
ン決定手段において、各出力パターンを決定する際に用
いられた変速比と、出力トルク制御手段の実行時におけ
る変速比が異なることがない。したがって、確実に相対
捻れ角を第2相対捻れ角に維持することができる。
【0117】(2)請求項2に記載の車両の出力トルク
制御装置において、前記出力トルク制御手段は、前記出
力パターン決定手段によって決定された前記第3出力ト
ルクの出力時期、出力値に基づいて前記第3出力トルク
のうち、前記内燃機関には出力させることができない部
分を前記電動機によって出力させるとともに、決定され
た前記第2出力トルクの出力時期に基づいて前記第2出
力トルクのうち前記内燃機関には出力させることができ
ない部分を前記電動機によって出力させることを特徴と
する車両の出力トルク制御装置。
【0118】かかる構成を備えた場合には、内燃機関が
実現することができない出力トルク特性を電動機によっ
て補助することができ、出力パターン決定手段により決
定された出力パターンに基づいて実際に出力トルクを出
力することができる。
【0119】(3)請求項2または前記(2)に記載の
車両の出力トルク制御装置において、前記電動機に代え
て発電機能を有する電動発電機を備えたことを特徴とす
る車両始動装置。
【0120】かかる構成を備えた場合には、車両減速時
に電動発電機を回生ブレーキ装置として用いることによ
り、運動エネルギーを電気エネルギーに変換することが
でき、車両全体のエネルギー効率を向上させることがで
きる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項3に記載の発明に係る車両の出力トルク制御装置によ
れば、内燃機関では得ることのできない出力トルク特性
を電動機によって補うことにより、動力伝達手段の捻れ
に起因する車両の振動の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両の出力トルク制御装置の基
本的概念を示す説明図。
【図2】 本発明の実施の形態が適用されるガソリンエ
ンジン、及びモータジェネレータを駆動源として備えた
車両のシステムを示す概略構成図。
【図3】 本発明の実施の形態における制御ブロック
図。
【図4】 第1の発明の実施の形態に係る出力トルク制
御処理プログラムのメインルーチンを示すフローチャー
ト。
【図5】 出力トルク制御処理プログラムの割り込みル
ーチンを示すフローチャート。
【図6】 出力トルク制御処理プログラムのタイマルー
チンを示すフローチャート。
【図7】 出力トルク制御プログラムにより得られる基
本波形を示す説明図。
【図8】 第1の発明の実施の形態に係る各トルク値の
経時的変化を示すタイミングチャート。
【図9】 第2の発明の実施の形態に係る出力トルク制
御処理プログラムのメインルーチンを示すフローチャー
ト。
【図10】第2の発明の実施の形態に係る各トルク値の
経時的変化を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
10…ガソリンエンジン、12…燃焼室、12a…ピス
トン、13…クランクシャフト、17…高圧インジェク
タ、30…モータジェネレータ、31…回転子部、32
…固定子部、33…インバータ、34…キャパシタ、3
5…DC/DCコンバータ、36…バッテリ、37…駆
動輪、38…無段変速機(CVT)、39…オイルコン
トロールバルブ(OCV)、44…スロットルセンサ、
45…変速比センサ、60…ECU、61…ROM、6
2…CPU、63…RAM、B…車両。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と電動機とを備えた駆動源と、
    駆動源と駆動輪とを連結し、駆動源により出力された出
    力トルクを駆動輪に伝達する動力伝達手段と、駆動源に
    要求される出力トルクを検出する要求トルク検出手段
    と、要求トルク検出手段によって検出された要求トルク
    を用いて目標出力トルクを算出する目標出力トルク算出
    手段と、目標出力トルク算出手段により算出された目標
    出力トルクを出力するよう前記駆動源を制御する駆動源
    制御手段とを備え、動力伝達手段の駆動源側と駆動輪側
    との間には駆動源が出力した出力トルクに応じて相対捻
    れ角が発生し、駆動源が出力した出力トルクが第1出力
    トルクから第2出力トルクに変化した場合には、相対捻
    れ角が第2相対捻れ角に収束する車両の出力トルク制御
    装置において、 前記要求トルク検出手段は、所定時間毎に要求トルクを
    検出し、 前記要求トルク検出手段により検出された要求トルクが
    第1要求トルクから第2要求トルクに変化した際には、
    前記相対捻れ角が常時、第2相対捻れ角に維持されるよ
    う第2出力トルクの出力時期を決定するとともに、前記
    要求トルク検出手段により検出された要求トルクが第1
    要求トルクから第2要求トルクに変化した際に前記相対
    捻れ角を常時、第2相対捻れ角に維持するよう前記第2
    出力トルク出力前に出力される前記第3出力トルクの出
    力時期、出力値を決定する出力パターン決定手段と、 その出力パターン決定手段によって決定された前記第3
    出力トルクの出力時期、出力値、及び前記第2出力トル
    クの出力時期に基づき、前記第2出力トルク及び前記第
    3出力トルクを前記電動機及び前記内燃機関によって出
    力させる出力トルク制御手段とを備えたことを特徴とす
    る車両の出力トルク制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両の出力トルク制御
    装置において、 前記出力トルク制御手段は、前記出力パターン決定手段
    によって決定された前記第3出力トルクの出力時期、出
    力値に基づいて前記第3出力トルクを前記電動機によっ
    て出力させるとともに、決定された前記第2出力トルク
    の出力時期に基づいて前記第2出力トルクのうち前記内
    燃機関には出力させることができない部分を前記電動機
    によって出力させることを特徴とする車両の出力トルク
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両の出力トルク制御
    装置において、 前記電動機に代えて発電機能を有する電動発電機を有
    し、 前記出力トルク制御手段は、前記出力パターン決定手段
    によって決定された前記第3出力トルクの出力時期、出
    力値、及び前記第2出力トルクの出力時期に基づき、前
    記第2出力トルク及び第3出力トルクのうち前記内燃機
    関には出力させることができない部分を前記電動発電機
    によって出力させるとともに、前記内燃機関によって余
    分に出力された部分を前記電動発電機によって除去させ
    ることを特徴とする車両の出力トルク制御装置。
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Cited By (3)

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WO1999062735A1 (de) * 1998-05-29 1999-12-09 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und einrichtung zum steuern einer kraftmaschine
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