JPH0984126A - 移動通信システムおよびこのシステムで使用される中継装置 - Google Patents
移動通信システムおよびこのシステムで使用される中継装置Info
- Publication number
- JPH0984126A JPH0984126A JP7239915A JP23991595A JPH0984126A JP H0984126 A JPH0984126 A JP H0984126A JP 7239915 A JP7239915 A JP 7239915A JP 23991595 A JP23991595 A JP 23991595A JP H0984126 A JPH0984126 A JP H0984126A
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- mobile
- relay
- radio
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マイクロセル対応の移動機を使用して高速移
動体上においても通信を可能とする。 【解決手段】 高速移動体Mの移動経路に沿って複数の
基地局BS1,BS2,…を設置してこれらの基地局B
S1,BS2,…によりマクロセルE1,E2,…を形
成し、かつ高速移動体Mに中継局RSを設置してこの中
継局RSにより高速移動体Mの車内を無線エリアとする
マイクロセルを形成する。そして、高速移動体M上で使
用される移動機PS1,PS2と上記基地局BS1,B
S2,…との間を、上記中継局RSを介してTDMA−
TDD方式を採用した無線インタフェースにより中継接
続するとともに、高速移動体Mの移動に伴うハンドオー
バを中継局RSと基地局BS1,BS2,…との間で行
なうようにしたものである。
動体上においても通信を可能とする。 【解決手段】 高速移動体Mの移動経路に沿って複数の
基地局BS1,BS2,…を設置してこれらの基地局B
S1,BS2,…によりマクロセルE1,E2,…を形
成し、かつ高速移動体Mに中継局RSを設置してこの中
継局RSにより高速移動体Mの車内を無線エリアとする
マイクロセルを形成する。そして、高速移動体M上で使
用される移動機PS1,PS2と上記基地局BS1,B
S2,…との間を、上記中継局RSを介してTDMA−
TDD方式を採用した無線インタフェースにより中継接
続するとともに、高速移動体Mの移動に伴うハンドオー
バを中継局RSと基地局BS1,BS2,…との間で行
なうようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、簡易型携帯電話シス
テム(PHS:Personal Handy-phone System )などの
ようにマイクロセル方式を採用した移動通信システムに
関する。
テム(PHS:Personal Handy-phone System )などの
ようにマイクロセル方式を採用した移動通信システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機に代表される移動通信
機は、業務用に止まらず個人用としても多く普及してい
るが、今後とも移動通信システムが発展を続けるために
は、周波数不足を解決する必要がある。そのための1つ
の対策が、1つの基地局がカバーするエリアであるセル
の半径を100m程度にまで小さくするマイクロセル方
式である。これに対して、従来の自動車・携帯電話シス
テムはセル半径がほぼ1km以上でありこれらはマクロ
セルと呼ばれている。
機は、業務用に止まらず個人用としても多く普及してい
るが、今後とも移動通信システムが発展を続けるために
は、周波数不足を解決する必要がある。そのための1つ
の対策が、1つの基地局がカバーするエリアであるセル
の半径を100m程度にまで小さくするマイクロセル方
式である。これに対して、従来の自動車・携帯電話シス
テムはセル半径がほぼ1km以上でありこれらはマクロ
セルと呼ばれている。
【0003】マイクロセル方式を採用した代表的なシス
テムにPHSがある。PHSはマイクロセル方式である
から周波数利用効率が高く、多くのユーザを収容できる
利点がある。しかし。その一方でマイクロセル方式であ
るために、自動車などの高速で移動する移動体の中では
使用できないという欠点がある。
テムにPHSがある。PHSはマイクロセル方式である
から周波数利用効率が高く、多くのユーザを収容できる
利点がある。しかし。その一方でマイクロセル方式であ
るために、自動車などの高速で移動する移動体の中では
使用できないという欠点がある。
【0004】その理由は次の通りである。すなわち、移
動機が通信中にセルをまたがって移動した時には、移動
機の通信すべき基地局を移動前のセルの基地局から移動
後のセルの基地局に切り替える必要がある。具体的に
は、移動機の移動先セルを検出して、現在使用している
通信チャネルを上記移動先のセルで使用される空きの通
信チャネルに切り替えるよう移動機に指令し、同時に基
地局側の回線も移動先基地局経由に切り替えるものであ
る。これをハンドオーバと呼ぶ。
動機が通信中にセルをまたがって移動した時には、移動
機の通信すべき基地局を移動前のセルの基地局から移動
後のセルの基地局に切り替える必要がある。具体的に
は、移動機の移動先セルを検出して、現在使用している
通信チャネルを上記移動先のセルで使用される空きの通
信チャネルに切り替えるよう移動機に指令し、同時に基
地局側の回線も移動先基地局経由に切り替えるものであ
る。これをハンドオーバと呼ぶ。
【0005】マイクロセル方式を採用したシステムにお
いて、移動機を高速移動体上で移動しながら使用する
と、移動機が実際にセルを移動してから移動先セルを検
出し、さらに通信チャネルの指定を完了する前に、すな
わちハンドオーバが完了する前に、移動機が移行先のセ
ルを通り過ぎてその先のセルに行ってしまうことにな
り、ハンドオーバを行なえなくなる。
いて、移動機を高速移動体上で移動しながら使用する
と、移動機が実際にセルを移動してから移動先セルを検
出し、さらに通信チャネルの指定を完了する前に、すな
わちハンドオーバが完了する前に、移動機が移行先のセ
ルを通り過ぎてその先のセルに行ってしまうことにな
り、ハンドオーバを行なえなくなる。
【0006】このため、現行のPHSでは電車やバスな
どの高速移動体で移動機を使用することができなかっ
た。一般に、電車やバスなどの高速移動体は通信の需要
が大きい場所であり、このような場所で通信を行なえな
いことはシステムの利用を拡大する上で大きなネックに
なる。
どの高速移動体で移動機を使用することができなかっ
た。一般に、電車やバスなどの高速移動体は通信の需要
が大きい場所であり、このような場所で通信を行なえな
いことはシステムの利用を拡大する上で大きなネックに
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにマイクロ
セル方式を採用した現行の移動通信システムは、高速移
動体上での通信を行なえないと言う欠点があった。この
発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的と
するところは、マイクロセル対応の移動機を使用して高
速移動体上においても通信が可能な移動通信システムお
よびこのシステムで使用される中継装置を提供すること
にある。
セル方式を採用した現行の移動通信システムは、高速移
動体上での通信を行なえないと言う欠点があった。この
発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的と
するところは、マイクロセル対応の移動機を使用して高
速移動体上においても通信が可能な移動通信システムお
よびこのシステムで使用される中継装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、次のような手段を講じたものである。す
なわち、高速移動体は高速で対地移動するが、この高速
移動体上にいる移動機はその高速移動体に対し歩行速度
程度でしか移動しない。本発明はこの点に着目し、高速
移動体の移動経路に沿ってマクロセル相当の第1のセル
群を形成する複数の基地局を配設するとともに、上記高
速移動体に中継局を搭載してこの中継局により高速移動
体上に上記第1のセルよりも小さいマイクロセル相当の
第2のセルを形成し、上記高速移動体上で移動機が通信
を行なう場合に、この移動機と中継局との間を第1の無
線チャネルを介して接続するとともに、その接続動作と
連動して中継局と基地局との間を第2の無線チャネルを
介して接続して両無線チャネルをリンクさせ、かつ高速
移動体が第1のセル間を跨いで移動した場合には、第1
の無線チャネルを保持したまま第2の無線チャネルの接
続先となる基地局を切り替えるハンドオーバを行なうよ
うにしたものである。
にこの発明は、次のような手段を講じたものである。す
なわち、高速移動体は高速で対地移動するが、この高速
移動体上にいる移動機はその高速移動体に対し歩行速度
程度でしか移動しない。本発明はこの点に着目し、高速
移動体の移動経路に沿ってマクロセル相当の第1のセル
群を形成する複数の基地局を配設するとともに、上記高
速移動体に中継局を搭載してこの中継局により高速移動
体上に上記第1のセルよりも小さいマイクロセル相当の
第2のセルを形成し、上記高速移動体上で移動機が通信
を行なう場合に、この移動機と中継局との間を第1の無
線チャネルを介して接続するとともに、その接続動作と
連動して中継局と基地局との間を第2の無線チャネルを
介して接続して両無線チャネルをリンクさせ、かつ高速
移動体が第1のセル間を跨いで移動した場合には、第1
の無線チャネルを保持したまま第2の無線チャネルの接
続先となる基地局を切り替えるハンドオーバを行なうよ
うにしたものである。
【0009】このように構成したことにより、移動機と
中継局との間はマイクロセルインタフェースにより接続
され、中継局と基地局との間はマクロセルインタフェー
スにより接続されることになる。このため、高速移動体
上において例えばPHS端末のようなマイクロセル対応
の移動機を使用して通話を行なうことが可能となり、さ
らに高速移動体の移動に伴いハンドオーバも行なうこと
ができる。すなわち、高速移動体上でPHSの移動機を
そのまま使用して、地上の端末や他の高速移動体上の端
末との間で移動通信を行なうことができる。
中継局との間はマイクロセルインタフェースにより接続
され、中継局と基地局との間はマクロセルインタフェー
スにより接続されることになる。このため、高速移動体
上において例えばPHS端末のようなマイクロセル対応
の移動機を使用して通話を行なうことが可能となり、さ
らに高速移動体の移動に伴いハンドオーバも行なうこと
ができる。すなわち、高速移動体上でPHSの移動機を
そのまま使用して、地上の端末や他の高速移動体上の端
末との間で移動通信を行なうことができる。
【0010】また、高速移動体上に複数の中継局を分散
配置して各々第2のセルを形成し、移動機の移動に伴い
接続先の中継局を切り替えるハンドオーバを行なうよう
にすれば、例えば高速移動体上で移動機が移動した場合
に、マイクロセル方式のハンドオーバ手順をそのまま使
用してハンドオーバを行なうことができる。これは、例
えば連結車両数の多い列車上においてPHS移動機を使
用する場合に効果を発揮する。
配置して各々第2のセルを形成し、移動機の移動に伴い
接続先の中継局を切り替えるハンドオーバを行なうよう
にすれば、例えば高速移動体上で移動機が移動した場合
に、マイクロセル方式のハンドオーバ手順をそのまま使
用してハンドオーバを行なうことができる。これは、例
えば連結車両数の多い列車上においてPHS移動機を使
用する場合に効果を発揮する。
【0011】さらに、別の構成として、高速移動体上に
中継局と移動機との間の電波の中継を行なう複数の中間
中継器を分散配置すれば、少数の中継局を設けるだけで
高速移動体上の広いエリアをカバーすることができる。
この構成によれば、高速移動体上で同時に通信できる無
線チャネル数が少なくなるが、トラヒックが低ければ問
題はなく、それよりも中継局を中間中継器に置き換える
ことにより設置スペースの縮小や価格の低減を図ること
ができるのでトータル的に効果が大きい。
中継局と移動機との間の電波の中継を行なう複数の中間
中継器を分散配置すれば、少数の中継局を設けるだけで
高速移動体上の広いエリアをカバーすることができる。
この構成によれば、高速移動体上で同時に通信できる無
線チャネル数が少なくなるが、トラヒックが低ければ問
題はなく、それよりも中継局を中間中継器に置き換える
ことにより設置スペースの縮小や価格の低減を図ること
ができるのでトータル的に効果が大きい。
【0012】しかも、中間中継器および中継局のアンテ
ナを相互に指向性を有するものとすると、中間中継器お
よび中継局の送信電力を低減することが可能となり、こ
れにより一層の経済化が可能となるとともに、他の高速
移動体の中継局や中間中継器との間の電波干渉の発生を
抑圧することも可能となる。
ナを相互に指向性を有するものとすると、中間中継器お
よび中継局の送信電力を低減することが可能となり、こ
れにより一層の経済化が可能となるとともに、他の高速
移動体の中継局や中間中継器との間の電波干渉の発生を
抑圧することも可能となる。
【0013】
(第1の実施の形態)図1は、この発明に係わる移動通
信システムの第1の実施の形態を示す概略構成図であ
る。
信システムの第1の実施の形態を示す概略構成図であ
る。
【0014】同図において、Mは電車やバス等の高速移
動体を示すもので、この高速移動体Mの移動経路には複
数の基地局BS1,BS2,…が所定の間隔で配設され
ている。この配設間隔は、基地局BS1,BS2,…が
それぞれ上記高速移動体の移動経路上に半径1km程度
または必要によりそれ以上のマクロセルE1,E2,…
を形成する際に、隣接するセルの端部が図示するごとく
互いに重なり合うように設定される。また基地局BS
1,BS2,…はそれぞれ有線回線L1,L2,…を介
してISDN公衆通信網NWに接続されている。
動体を示すもので、この高速移動体Mの移動経路には複
数の基地局BS1,BS2,…が所定の間隔で配設され
ている。この配設間隔は、基地局BS1,BS2,…が
それぞれ上記高速移動体の移動経路上に半径1km程度
または必要によりそれ以上のマクロセルE1,E2,…
を形成する際に、隣接するセルの端部が図示するごとく
互いに重なり合うように設定される。また基地局BS
1,BS2,…はそれぞれ有線回線L1,L2,…を介
してISDN公衆通信網NWに接続されている。
【0015】ところで、高速移動体Mには中継局RSが
搭載されている。この中継局RSは高速移動体Mの車内
を通信可能エリアとする半径100m程度またはそれ以
下のマイクロセルを形成する。移動機PS1,PS2,
…は、ユーザに携帯されることにより高速移動体Mの車
内において歩行速度程度の速度で移動可能であり、上記
中継局RSに対し移動機無線インタフェースにより接続
される。
搭載されている。この中継局RSは高速移動体Mの車内
を通信可能エリアとする半径100m程度またはそれ以
下のマイクロセルを形成する。移動機PS1,PS2,
…は、ユーザに携帯されることにより高速移動体Mの車
内において歩行速度程度の速度で移動可能であり、上記
中継局RSに対し移動機無線インタフェースにより接続
される。
【0016】移動機無線インタフェースには、例えばP
HSで使用されているTDMA−TDD(Time Divisio
n Multiple Access-Time Division Duplex)方式が使用
される。TDMA−TDD方式は、上りリンクと下りリ
ンクとを時間軸上で別々に配置したもので、例えば図5
に示すごとく1フレームを8個のタイムスロットにより
構成し、このうちの後半の4スロットTp1〜Tp4を移動
機PS1,PS2,…から中継局RSへ無線信号を伝送
するための上りリンク用とし、前半の4スロットRp1〜
Rp4を中継局RSから移動機PS1,PS2,…へ無線
信号を伝送するための下りリンク用としている。そし
て、これらの上りリンク用の各スロットTp1〜Tp4と下
りリンク用の各スロットRp1〜Rp4の対がそれぞれ無線
チャネルとして移動機PS1,PS2,…に割当てられ
る。すなわち、移動機PS1,PS2,…には同時に最
大4チャネルの割り当てが可能となる。ただし、実際に
は上記4つの無線チャネルのうちの1チャネルは制御チ
ャネルとして使用されるため、残りの3チャネルが各移
動機PS1,PS2,…に通話用チャネルとして割り当
てられる。
HSで使用されているTDMA−TDD(Time Divisio
n Multiple Access-Time Division Duplex)方式が使用
される。TDMA−TDD方式は、上りリンクと下りリ
ンクとを時間軸上で別々に配置したもので、例えば図5
に示すごとく1フレームを8個のタイムスロットにより
構成し、このうちの後半の4スロットTp1〜Tp4を移動
機PS1,PS2,…から中継局RSへ無線信号を伝送
するための上りリンク用とし、前半の4スロットRp1〜
Rp4を中継局RSから移動機PS1,PS2,…へ無線
信号を伝送するための下りリンク用としている。そし
て、これらの上りリンク用の各スロットTp1〜Tp4と下
りリンク用の各スロットRp1〜Rp4の対がそれぞれ無線
チャネルとして移動機PS1,PS2,…に割当てられ
る。すなわち、移動機PS1,PS2,…には同時に最
大4チャネルの割り当てが可能となる。ただし、実際に
は上記4つの無線チャネルのうちの1チャネルは制御チ
ャネルとして使用されるため、残りの3チャネルが各移
動機PS1,PS2,…に通話用チャネルとして割り当
てられる。
【0017】また移動機無線インタフェースは複数の無
線周波数を保有しており、上記4つの無線チャネルのう
ち制御チャネルによる制御信号の伝送には予め制御チャ
ネル用として定められた無線周波数が使用され、また3
つの通話チャネルによる通話信号の伝送には複数の通話
用無線周波数の中から空いている無線周波数が選択され
て使用される。すなわち、各移動機PS1,PS2,…
に対する無線チャネルの指定は、各中継局が移動機の呼
ごとに空きのタイムスロットと無線周波数とを選択して
指定する、いわゆる分散自律制御方式により行なわれ
る。
線周波数を保有しており、上記4つの無線チャネルのう
ち制御チャネルによる制御信号の伝送には予め制御チャ
ネル用として定められた無線周波数が使用され、また3
つの通話チャネルによる通話信号の伝送には複数の通話
用無線周波数の中から空いている無線周波数が選択され
て使用される。すなわち、各移動機PS1,PS2,…
に対する無線チャネルの指定は、各中継局が移動機の呼
ごとに空きのタイムスロットと無線周波数とを選択して
指定する、いわゆる分散自律制御方式により行なわれ
る。
【0018】なお、1フレーム長は例えば8msecに
設定される。このため、1スロットは1msecとな
り、いま音声信号を32kb/sのトランスコーダで符
号化して伝送するものとすると、移動機は各スロットご
とに32kb/s×8ms=256ビットの信号を送受
信することになる。ただし、通常はこれに加えて制御の
ための信号が付加される。これをスロットあたり44ビ
ット必要と仮定すると、合計300ビットの信号を1ス
ロットで伝送することになり、これを1msecの時間
で伝送するためには移動機無線インタフェースで必要な
伝送レートは300/1msec=300kb/sとな
る。なお、ここでは説明の簡単のためガードビット等を
省略した場合を示している。
設定される。このため、1スロットは1msecとな
り、いま音声信号を32kb/sのトランスコーダで符
号化して伝送するものとすると、移動機は各スロットご
とに32kb/s×8ms=256ビットの信号を送受
信することになる。ただし、通常はこれに加えて制御の
ための信号が付加される。これをスロットあたり44ビ
ット必要と仮定すると、合計300ビットの信号を1ス
ロットで伝送することになり、これを1msecの時間
で伝送するためには移動機無線インタフェースで必要な
伝送レートは300/1msec=300kb/sとな
る。なお、ここでは説明の簡単のためガードビット等を
省略した場合を示している。
【0019】一方、中継局RSと基地局BS1,BS
2,…との間を無線接続する基地局無線インタフェース
としては、マクロセルに適した周波数固定配置の集中制
御方式が使用される。この方式は、予め用意された複数
の無線周波数を複数の基地局に対し繰り返しながら固定
的に割当てるものである。例えば、図1に示すようにセ
ルE1,E2,E3,…が一列となるように基地局BS
1,BS2,BS3,…が配設されている場合には、3
つの無線周波数f1,f2,f3をそれぞれ基地局BS
1,BS2,BS3、基地局BS4,BS5,BS6、
基地局BS7,BS8,BS9、…のように繰り返し割
り当てる。
2,…との間を無線接続する基地局無線インタフェース
としては、マクロセルに適した周波数固定配置の集中制
御方式が使用される。この方式は、予め用意された複数
の無線周波数を複数の基地局に対し繰り返しながら固定
的に割当てるものである。例えば、図1に示すようにセ
ルE1,E2,E3,…が一列となるように基地局BS
1,BS2,BS3,…が配設されている場合には、3
つの無線周波数f1,f2,f3をそれぞれ基地局BS
1,BS2,BS3、基地局BS4,BS5,BS6、
基地局BS7,BS8,BS9、…のように繰り返し割
り当てる。
【0020】また無線チャネルのアクセス方式および無
線伝送方式としては、前記移動機無線インタフェースと
同様にTDMA−TDD方式が使用される。ただし、前
記移動機無線インタフェースでは複数の無線周波数の中
から空きの無線周波数を選択して割当てたが、基地局無
線インタフェースでは先に述べたように周波数固定型の
集中制御方式を使用しているため無線周波数は予め設定
されたものが割当てられる。
線伝送方式としては、前記移動機無線インタフェースと
同様にTDMA−TDD方式が使用される。ただし、前
記移動機無線インタフェースでは複数の無線周波数の中
から空きの無線周波数を選択して割当てたが、基地局無
線インタフェースでは先に述べたように周波数固定型の
集中制御方式を使用しているため無線周波数は予め設定
されたものが割当てられる。
【0021】なお、各基地局BS1,BS2,…と中継
局RSとの間のインタフェースには、PHSのISDN
網・PHS基地局間インタフェースである、いわゆる
I′インタフェースのような加入者線インタフェース
か、または携帯・自動車電話システムと固定通信網との
インタフェースである局間インタフェースが使用され
る。
局RSとの間のインタフェースには、PHSのISDN
網・PHS基地局間インタフェースである、いわゆる
I′インタフェースのような加入者線インタフェース
か、または携帯・自動車電話システムと固定通信網との
インタフェースである局間インタフェースが使用され
る。
【0022】次に、上記移動機PS1,PS2,…およ
び中継局RSの構成について説明する。まず移動機PS
1,PS2,…は次のように構成される。図2はその概
略構成を示す回路ブロック図である。すなわち、中継局
RSから到来した無線信号はアンテナ11で受信された
のちアンテナ共用器(DUP)12を介して受信回路
(RX)13に入力され、ここで周波数シンセサイザ
(SYN)14から出力される受信局部発振信号とミキ
シングされてベースバンドの受信信号に周波数変換され
るとともに復調される。そして、この復調された受信信
号は制御回路(CONT)15に入力される。この制御
回路15では、例えばTDMA−TDDフレームからの
自機宛てのスロットデータの分離、ADPCM復号処
理、およびPCM復号処理などが行なわれ、これにより
再生されたアナログ受話信号がスピーカ16から拡声出
力される。
び中継局RSの構成について説明する。まず移動機PS
1,PS2,…は次のように構成される。図2はその概
略構成を示す回路ブロック図である。すなわち、中継局
RSから到来した無線信号はアンテナ11で受信された
のちアンテナ共用器(DUP)12を介して受信回路
(RX)13に入力され、ここで周波数シンセサイザ
(SYN)14から出力される受信局部発振信号とミキ
シングされてベースバンドの受信信号に周波数変換され
るとともに復調される。そして、この復調された受信信
号は制御回路(CONT)15に入力される。この制御
回路15では、例えばTDMA−TDDフレームからの
自機宛てのスロットデータの分離、ADPCM復号処
理、およびPCM復号処理などが行なわれ、これにより
再生されたアナログ受話信号がスピーカ16から拡声出
力される。
【0023】これに対し話者の送話音声は、マイクロホ
ン17で送話信号に変換されたのち制御回路15に入力
される。この制御回路15では、上記送話信号のPCM
符号化、ADPCM符号化、TDMA−TDDフレーム
中の自機に割当てられたスロットへの送信データの挿入
等が行なわれる。制御回路15から出力された送信デー
タは、送信回路(TX)18に入力され、ここで周波数
シンセサイザ14から発生された送信局部発振信号とミ
キシングされて無線周波信号に変換され、さらに所定の
送信出力レベルに増幅されたのち、アンテナ共用器12
を介してアンテナ11から送信される。
ン17で送話信号に変換されたのち制御回路15に入力
される。この制御回路15では、上記送話信号のPCM
符号化、ADPCM符号化、TDMA−TDDフレーム
中の自機に割当てられたスロットへの送信データの挿入
等が行なわれる。制御回路15から出力された送信デー
タは、送信回路(TX)18に入力され、ここで周波数
シンセサイザ14から発生された送信局部発振信号とミ
キシングされて無線周波信号に変換され、さらに所定の
送信出力レベルに増幅されたのち、アンテナ共用器12
を介してアンテナ11から送信される。
【0024】一方、中継局RSは次のように構成され
る。図3はその構成を示す回路ブロック図である。すな
わち、中継局RSは移動機用無線ユニット20と、基地
局用無線ユニット30と、制御回路(CONT)40と
を備えている。
る。図3はその構成を示す回路ブロック図である。すな
わち、中継局RSは移動機用無線ユニット20と、基地
局用無線ユニット30と、制御回路(CONT)40と
を備えている。
【0025】移動機用無線ユニット20は、移動機PS
1,PS2,…との間で無線信号の送受信を行なうアン
テナ21と、アンテナ共用器(DUPP )22と、受信
信号を周波数変換して復調する受信回路(RXP )23
と、送信信号を変調して無線周波数に変換する送信回路
(TXP )25と、これらの受信回路23および送信回
路25に対し局部発振信号を与える周波数シンセサイザ
(SYNP )24とを備える。
1,PS2,…との間で無線信号の送受信を行なうアン
テナ21と、アンテナ共用器(DUPP )22と、受信
信号を周波数変換して復調する受信回路(RXP )23
と、送信信号を変調して無線周波数に変換する送信回路
(TXP )25と、これらの受信回路23および送信回
路25に対し局部発振信号を与える周波数シンセサイザ
(SYNP )24とを備える。
【0026】基地局用無線ユニット30も同様に、基地
局BS1,BS2,…との間で無線信号の送受信を行な
うアンテナ31と、アンテナ共用器(DUPB )32
と、受信信号を周波数変換して復調する受信回路(RX
B )33と、送信信号を変調して無線周波数に変換する
送信回路(TXB )35と、これらの受信回路33およ
び送信回路35に対し局部発振信号を与える周波数シン
セサイザ(SYNB )34とを備える。
局BS1,BS2,…との間で無線信号の送受信を行な
うアンテナ31と、アンテナ共用器(DUPB )32
と、受信信号を周波数変換して復調する受信回路(RX
B )33と、送信信号を変調して無線周波数に変換する
送信回路(TXB )35と、これらの受信回路33およ
び送信回路35に対し局部発振信号を与える周波数シン
セサイザ(SYNB )34とを備える。
【0027】制御回路40は、先に述べた移動機無線イ
ンタフェースに応じて移動機PS1,PS2,…との間
の無線通信を制御する機能と、基地局無線インタフェー
スに応じて基地局BS1,BS2,…との間の無線通信
を制御する機能と、両無線インタフェース間を接続して
基地局BS1,BS2,…と移動機PS1,PS2,…
との間に無線リンクを形成する中継制御機能とを備え
る。
ンタフェースに応じて移動機PS1,PS2,…との間
の無線通信を制御する機能と、基地局無線インタフェー
スに応じて基地局BS1,BS2,…との間の無線通信
を制御する機能と、両無線インタフェース間を接続して
基地局BS1,BS2,…と移動機PS1,PS2,…
との間に無線リンクを形成する中継制御機能とを備え
る。
【0028】すなわち、中継局PSは具体的には対移動
機のレイヤ1及びレイヤ2に加えて、レイヤ3のうち無
線管理(RT)の機能を有する。すなわち、物理的なイ
ンタフェースを規定するレイヤ1は当然必要であるが、
そのほかに移動機PS1,PS2,…からの信号送受信
機能であるレイヤ2の機能を持つ。また、移動機PS
1,PS2,…対向および基地局BS1,BS2,…対
向の無線周波数、送信電力レベル、および送受信のオン
オフ等のレイヤ3に関する無線管理(RT)機能を持
つ。
機のレイヤ1及びレイヤ2に加えて、レイヤ3のうち無
線管理(RT)の機能を有する。すなわち、物理的なイ
ンタフェースを規定するレイヤ1は当然必要であるが、
そのほかに移動機PS1,PS2,…からの信号送受信
機能であるレイヤ2の機能を持つ。また、移動機PS
1,PS2,…対向および基地局BS1,BS2,…対
向の無線周波数、送信電力レベル、および送受信のオン
オフ等のレイヤ3に関する無線管理(RT)機能を持
つ。
【0029】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を図4を用いて説明する。いま例えば図1に示すご
とく高速移動体Mに乗車している移動機PS1,PS2
がそれぞれ公衆通信網NWに接続されている有線電話機
TEL1,TEL2との間で通話を行なうものとする。
移動機PS1,PS2が発呼を行なうと、まずこれらの
移動機PS1,PS2と中継局RSとの間でそれぞれ、
PHSの移動機無線インタフェースの手順に従って空き
の無線チャネルTP1,RP1およびTP4,RP4が選択され
て移動機PS1,PS2に割り当てられる。またそれと
ともに中継局RSと基地局BS3との間では、PHSの
基地局無線インタフェースの手順に従って空きの無線チ
ャネルTB1,RB1およびTB4,RB4が選択されて中継局
RSに割り当てられる。そして、これらの無線チャネル
は中継局RS内の制御回路40でリンクされる。
動作を図4を用いて説明する。いま例えば図1に示すご
とく高速移動体Mに乗車している移動機PS1,PS2
がそれぞれ公衆通信網NWに接続されている有線電話機
TEL1,TEL2との間で通話を行なうものとする。
移動機PS1,PS2が発呼を行なうと、まずこれらの
移動機PS1,PS2と中継局RSとの間でそれぞれ、
PHSの移動機無線インタフェースの手順に従って空き
の無線チャネルTP1,RP1およびTP4,RP4が選択され
て移動機PS1,PS2に割り当てられる。またそれと
ともに中継局RSと基地局BS3との間では、PHSの
基地局無線インタフェースの手順に従って空きの無線チ
ャネルTB1,RB1およびTB4,RB4が選択されて中継局
RSに割り当てられる。そして、これらの無線チャネル
は中継局RS内の制御回路40でリンクされる。
【0030】また、基地局BS3とISDNの公衆通信
網NWとの間では、ISDNのI′インタフェースによ
るBチャネルが確保され、このISDNのBチャネルと
上記無線インタフェースとの間が接続される。なお、無
線インタフェースにおける伝送速度は32kb/sであ
り、一方上記ISDNのBチャネルは64kb/sであ
るため、基地局BS3ではこれらの伝送速度の変換が行
なわれる。
網NWとの間では、ISDNのI′インタフェースによ
るBチャネルが確保され、このISDNのBチャネルと
上記無線インタフェースとの間が接続される。なお、無
線インタフェースにおける伝送速度は32kb/sであ
り、一方上記ISDNのBチャネルは64kb/sであ
るため、基地局BS3ではこれらの伝送速度の変換が行
なわれる。
【0031】さて、そうして移動機PS1,PS2と有
線電話機TEL1,TEL2との間に通信リンクが形成
されると、移動機PS1,PS2から送信された無線信
号はそれぞれ図4に示すごとく移動機無線インタフェー
ス(TDMA−TDD)の無線チャネルTP1およびTP4
を介して中継局RSで受信され、この中継局RSからさ
らに基地局無線インタフェース(TDMA−TDD)の
無線チャネルTB1およびTB4を介して基地局BS3で受
信される。そして、この基地局BS3においてISDN
のBチャネルデータに変換されたのち、有線回線L3を
介して公衆通信網NWに伝送され、この公衆通信網NW
から有線電話機TEL1,TEL2に伝送される。
線電話機TEL1,TEL2との間に通信リンクが形成
されると、移動機PS1,PS2から送信された無線信
号はそれぞれ図4に示すごとく移動機無線インタフェー
ス(TDMA−TDD)の無線チャネルTP1およびTP4
を介して中継局RSで受信され、この中継局RSからさ
らに基地局無線インタフェース(TDMA−TDD)の
無線チャネルTB1およびTB4を介して基地局BS3で受
信される。そして、この基地局BS3においてISDN
のBチャネルデータに変換されたのち、有線回線L3を
介して公衆通信網NWに伝送され、この公衆通信網NW
から有線電話機TEL1,TEL2に伝送される。
【0032】これに対し、有線電話機TEL1,TEL
2から送出された通話データは、公衆通信網NWからI
SDNのBチャネルデータとして有線回線L3を介して
基地局BS3に伝送される。そして、この通話データは
基地局BS3において無線インタフェース(TDMA−
TDD)用の無線信号に変換されたのち、無線チャネル
RB1およびRB4を介して中継局RSに伝送されて受信さ
れ、さらにこの中継局RSから無線チャネルRP1および
RP4を介して移動機PS1,PS2で受信される。
2から送出された通話データは、公衆通信網NWからI
SDNのBチャネルデータとして有線回線L3を介して
基地局BS3に伝送される。そして、この通話データは
基地局BS3において無線インタフェース(TDMA−
TDD)用の無線信号に変換されたのち、無線チャネル
RB1およびRB4を介して中継局RSに伝送されて受信さ
れ、さらにこの中継局RSから無線チャネルRP1および
RP4を介して移動機PS1,PS2で受信される。
【0033】かくして、移動機PS1,PS2と有線電
話機TEL1,TEL2との間では通話が行なわれる。
ところで、この通話中に、高速移動体Mが基地局BS3
のセルE3から基地局BS4のセルE4に移動したとす
る。そうすると、基地局BS3,BS4と中継局RSと
の間で次のようにハンドオーバが行なわれる。
話機TEL1,TEL2との間では通話が行なわれる。
ところで、この通話中に、高速移動体Mが基地局BS3
のセルE3から基地局BS4のセルE4に移動したとす
る。そうすると、基地局BS3,BS4と中継局RSと
の間で次のようにハンドオーバが行なわれる。
【0034】すなわち、PHSでは移動機がPHS基地
局のエリアから他のPHS基地局エリアに移動したとき
は、移動機はそれまで受信できていた基地局からの電波
のレベルが低下するか受信できなくなる。このとき移動
機はハンドオーバが必要と判断して周辺のPHS基地局
から送信されている制御チャネルを受信してそのレベル
を測定し、最大の受信レベルまたは一定値以上の受信レ
ベルで受信されたPHS基地局、つまり移動先のPHS
基地局を決定する。このあと移動機は旧PHS基地局と
の信号送受信を中止して、移動先PHS基地局の制御チ
ャネルで改めてハンドオーバの要求のために再発呼を行
なう。移動先PHS基地局はこの再発呼が行なわれたこ
とでハンドオーバと判断し、移動機に対してそのPHS
基地局で空いている周波数およびタイムスロットを指定
し直すとともに、ISDN網は回線を旧PHS基地局か
ら移動先基地局に切り替える。
局のエリアから他のPHS基地局エリアに移動したとき
は、移動機はそれまで受信できていた基地局からの電波
のレベルが低下するか受信できなくなる。このとき移動
機はハンドオーバが必要と判断して周辺のPHS基地局
から送信されている制御チャネルを受信してそのレベル
を測定し、最大の受信レベルまたは一定値以上の受信レ
ベルで受信されたPHS基地局、つまり移動先のPHS
基地局を決定する。このあと移動機は旧PHS基地局と
の信号送受信を中止して、移動先PHS基地局の制御チ
ャネルで改めてハンドオーバの要求のために再発呼を行
なう。移動先PHS基地局はこの再発呼が行なわれたこ
とでハンドオーバと判断し、移動機に対してそのPHS
基地局で空いている周波数およびタイムスロットを指定
し直すとともに、ISDN網は回線を旧PHS基地局か
ら移動先基地局に切り替える。
【0035】この実施の形態においても基本的にはこの
機能を利用する。すなわち、高速移動体Mが例えば基地
局BS3から基地局BS4に移動した場合には、中継局
RSはそれまで受信および中継を行なっていた基地局B
S3の電波が受信できなくなるから、移動機PS1,P
S2向けの移動機無線インタフェースでの信号がなくな
るかまたは非常に弱くなる。この移動機無線インタフェ
ースは通常のPHS無線インタフェースと同一だから、
移動機PS1,PS2は通常のハンドオーバの処理に入
り、制御チャネルの探索を行う。
機能を利用する。すなわち、高速移動体Mが例えば基地
局BS3から基地局BS4に移動した場合には、中継局
RSはそれまで受信および中継を行なっていた基地局B
S3の電波が受信できなくなるから、移動機PS1,P
S2向けの移動機無線インタフェースでの信号がなくな
るかまたは非常に弱くなる。この移動機無線インタフェ
ースは通常のPHS無線インタフェースと同一だから、
移動機PS1,PS2は通常のハンドオーバの処理に入
り、制御チャネルの探索を行う。
【0036】いまもっとも簡単な例として、基地局間の
フレーム同期がとれている場合を考える。高速移動体M
が基地局BS4の方向に移動すると、それまで中継局R
Sで中継していた基地局BS3の制御チャネルRB1が受
信しにくくなり、代わりに基地局M4の制御チャネルR
B1が受信されるようになる。前述のように、基地局BS
3およびBS4は、制御チャネル周波数F0 でTDMA
−TDDの制御チャネル用のタイムスロットRB1におい
て間欠的に信号を送信している。言い換えればタイムス
ロットRB1のうち互いに衝突しない程度の少数のタイム
スロットで制御信号を送信している。
フレーム同期がとれている場合を考える。高速移動体M
が基地局BS4の方向に移動すると、それまで中継局R
Sで中継していた基地局BS3の制御チャネルRB1が受
信しにくくなり、代わりに基地局M4の制御チャネルR
B1が受信されるようになる。前述のように、基地局BS
3およびBS4は、制御チャネル周波数F0 でTDMA
−TDDの制御チャネル用のタイムスロットRB1におい
て間欠的に信号を送信している。言い換えればタイムス
ロットRB1のうち互いに衝突しない程度の少数のタイム
スロットで制御信号を送信している。
【0037】したがって、中継局RSはタイムスロット
RB1で周波数F0 からなるチャネルにより制御信号を受
信できれば、この信号を移動機PS1,PS2に中継す
る。このため、基地局BS3およびBS4の制御チャネ
ルは、それが受信されれば中継局RSが中継する。
RB1で周波数F0 からなるチャネルにより制御信号を受
信できれば、この信号を移動機PS1,PS2に中継す
る。このため、基地局BS3およびBS4の制御チャネ
ルは、それが受信されれば中継局RSが中継する。
【0038】すなわち、移動機PS1,PS2から見れ
ば、制御チャネルに関しては中継局RSがなく基地局B
S3,BS4がPHS基地局であるように見える。しか
も、基地局BS3,BS4が構成するセルは、マイクロ
セルではなくマクロセルである。このため、高速移動体
Mが高速移動していても、セルの移動速度はマイクロセ
ルインタフェースで低速移動した場合と同程度に遅くな
り、このため移動機PS1,PS2は中継局RSを介し
て基地局BS3,BS4があたかもPHS基地局である
かのようにハンドオーバが可能となる。
ば、制御チャネルに関しては中継局RSがなく基地局B
S3,BS4がPHS基地局であるように見える。しか
も、基地局BS3,BS4が構成するセルは、マイクロ
セルではなくマクロセルである。このため、高速移動体
Mが高速移動していても、セルの移動速度はマイクロセ
ルインタフェースで低速移動した場合と同程度に遅くな
り、このため移動機PS1,PS2は中継局RSを介し
て基地局BS3,BS4があたかもPHS基地局である
かのようにハンドオーバが可能となる。
【0039】このように第1の実施の形態では、高速移
動体Mの移動経路に沿って複数の基地局BS1,BS
2,…を設置してこれらの基地局BS1,BS2,…に
よりマクロセルE1,E2,…を形成し、かつ高速移動
体Mに中継局RSを設置してこの中継局RSにより高速
移動体Mの車内を無線エリアとするマイクロセルを形成
する。そして、高速移動体M上で使用される移動機PS
1,PS2と上記基地局BS1,BS2,…との間を、
上記中継局RSを介してTDMA−TDD方式を採用し
た無線インタフェースにより中継接続するとともに、高
速移動体Mの移動に伴うハンドオーバを中継局RSと基
地局BS1,BS2,…との間で行なうようにしてい
る。
動体Mの移動経路に沿って複数の基地局BS1,BS
2,…を設置してこれらの基地局BS1,BS2,…に
よりマクロセルE1,E2,…を形成し、かつ高速移動
体Mに中継局RSを設置してこの中継局RSにより高速
移動体Mの車内を無線エリアとするマイクロセルを形成
する。そして、高速移動体M上で使用される移動機PS
1,PS2と上記基地局BS1,BS2,…との間を、
上記中継局RSを介してTDMA−TDD方式を採用し
た無線インタフェースにより中継接続するとともに、高
速移動体Mの移動に伴うハンドオーバを中継局RSと基
地局BS1,BS2,…との間で行なうようにしてい
る。
【0040】したがって、高速移動体M上において、例
えばPHS端末などのマイクロセル対応の移動機をその
まま使用して、地上網の電話機との間で通話を行なうこ
とができる。また、移動機PS1,PS2と中継局RS
との間の無線インタフェースと、中継局RSと基地局B
S1,BS2,…との間の無線インタフェースとに、と
もにTDMA−TDD方式を採用しているので、移動機
PS1,PS2と基地局BS1,BS2,…との間の接
続を比較的簡単に行なうことができる。このため、中継
局RSの構成および制御も比較的簡単なものにすること
ができ、これにより中継局RSを小形でかつ安価に提供
できる。
えばPHS端末などのマイクロセル対応の移動機をその
まま使用して、地上網の電話機との間で通話を行なうこ
とができる。また、移動機PS1,PS2と中継局RS
との間の無線インタフェースと、中継局RSと基地局B
S1,BS2,…との間の無線インタフェースとに、と
もにTDMA−TDD方式を採用しているので、移動機
PS1,PS2と基地局BS1,BS2,…との間の接
続を比較的簡単に行なうことができる。このため、中継
局RSの構成および制御も比較的簡単なものにすること
ができ、これにより中継局RSを小形でかつ安価に提供
できる。
【0041】(第2の実施の形態)この実施の形態は、
基地局間のフレーム同期がとれていない場合でもハンド
オーバが可能な中継局を示すものである。
基地局間のフレーム同期がとれていない場合でもハンド
オーバが可能な中継局を示すものである。
【0042】中継局RSが基地局BS3の送信電波を受
信しているときには、その制御チャネルのタイムスロッ
トはRB1である。しかるに、隣接基地局BS4が送信し
ている制御チャネルが上記基地局BS3が送信する制御
チャネルと同期がとれていなければ、隣接基地局BS4
が送信している制御チャネルのタイムスロットはRB1と
は別のタイミングになる。もし仮に、基地局BS4の制
御チャネルのタイムスロットが基地局BS3の制御チャ
ネルのタイムスロットRB2に相当するとすれば、このタ
イムスロットRB2では基地局BS4の制御チャネルを受
信することはできない。なぜならば、タイムスロットR
B2はそれを使用して通信している移動機への信号を送信
しなければならないからである。
信しているときには、その制御チャネルのタイムスロッ
トはRB1である。しかるに、隣接基地局BS4が送信し
ている制御チャネルが上記基地局BS3が送信する制御
チャネルと同期がとれていなければ、隣接基地局BS4
が送信している制御チャネルのタイムスロットはRB1と
は別のタイミングになる。もし仮に、基地局BS4の制
御チャネルのタイムスロットが基地局BS3の制御チャ
ネルのタイムスロットRB2に相当するとすれば、このタ
イムスロットRB2では基地局BS4の制御チャネルを受
信することはできない。なぜならば、タイムスロットR
B2はそれを使用して通信している移動機への信号を送信
しなければならないからである。
【0043】これを解決するためには、中継局RSに制
御チャネル専用の中継送受信回路を設ければよい。図6
はこの実施の形態に係わる中継局の構成を示したもので
ある。なお、同図において前記図3と同一部分には同一
符号を付して詳しい説明は省略する。
御チャネル専用の中継送受信回路を設ければよい。図6
はこの実施の形態に係わる中継局の構成を示したもので
ある。なお、同図において前記図3と同一部分には同一
符号を付して詳しい説明は省略する。
【0044】中継局の移動機用無線ユニット200に
は、制御チャネルの中継を専用に行なうための送信回路
(CTXP )26および受信回路(CRXP )27が設
けてある。また、基地局用無線ユニット300にも、制
御チャネルの中継を専用に行なうための送信回路(CT
XB )36および受信回路(CRXB )37が設けてあ
る。これらの送信回路26,36および受信回路27,
37は、予め定められた制御チャネル用の無線周波数の
送受信を行なう。
は、制御チャネルの中継を専用に行なうための送信回路
(CTXP )26および受信回路(CRXP )27が設
けてある。また、基地局用無線ユニット300にも、制
御チャネルの中継を専用に行なうための送信回路(CT
XB )36および受信回路(CRXB )37が設けてあ
る。これらの送信回路26,36および受信回路27,
37は、予め定められた制御チャネル用の無線周波数の
送受信を行なう。
【0045】このような構成であるから、基地局BS4
が送信する制御チャネルのスロットタイミングが基地局
BS3の制御チャネルのスロットタイミングと異なって
いる場合でも、中継局RSはこれを上記制御チャネル専
用の受信回路37および送信回路26で中継して移動機
PS1,PS2に送信することができる。このため、移
動機PS1,PS2は通常のPHS基地局のエリア間を
移動するときと同じことになり、前述と同様にハンドオ
ーバが可能となる。
が送信する制御チャネルのスロットタイミングが基地局
BS3の制御チャネルのスロットタイミングと異なって
いる場合でも、中継局RSはこれを上記制御チャネル専
用の受信回路37および送信回路26で中継して移動機
PS1,PS2に送信することができる。このため、移
動機PS1,PS2は通常のPHS基地局のエリア間を
移動するときと同じことになり、前述と同様にハンドオ
ーバが可能となる。
【0046】(第3の実施の形態)この実施の形態は、
高速移動体Mが例えば列車等のように細長く、このため
中継局が形成するマイクロセルだけでは高速移動体Mの
すべてのエリアをカバーできない場合に、高速移動体M
上に少なくとも1台の中間中継器を設置して簡易的なマ
イクロセルを形成し、この中間中継器により中継局と移
動機との間の電波を中継するようにしたものである。
高速移動体Mが例えば列車等のように細長く、このため
中継局が形成するマイクロセルだけでは高速移動体Mの
すべてのエリアをカバーできない場合に、高速移動体M
上に少なくとも1台の中間中継器を設置して簡易的なマ
イクロセルを形成し、この中間中継器により中継局と移
動機との間の電波を中継するようにしたものである。
【0047】図7はこの実施の形態に係わるシステムの
概略構成を示すもので、M1,M2,M3,…,Mnは
列車の各車両を示している。これらの車両M1,M2,
M3,…,Mnのうち、最後尾の車両Mnには中継器R
S′が設置してある。またその他の車両M1,M2,M
3,…,Mn-1 にはそれぞれ中間中継器RRS1,RR
S2,RRS3,…,RRSn-1 が設置してある。
概略構成を示すもので、M1,M2,M3,…,Mnは
列車の各車両を示している。これらの車両M1,M2,
M3,…,Mnのうち、最後尾の車両Mnには中継器R
S′が設置してある。またその他の車両M1,M2,M
3,…,Mn-1 にはそれぞれ中間中継器RRS1,RR
S2,RRS3,…,RRSn-1 が設置してある。
【0048】中継局RS′は、例えば図8に示すごと
く、車両Mnにマイクロセルを形成してこのマイクロセ
ル内に存在する移動機PS3との間で無線信号を送受信
する移動機用の無線ユニット20と、基地局BSとの間
で無線信号を送受信するための基地局用の無線ユニット
30と、中間中継器RRS1,RRS2,RRS3,
…,RRSn-1 との間で無線信号を送受信するための中
間中継器用の無線ユニット50と、制御回路(CON
T)60とを備えている。なお、図では中間中継器用の
無線ユニット50を1セットのみ示してあるが、実際に
は中間中継器の数に対応して複数台設けられる。
く、車両Mnにマイクロセルを形成してこのマイクロセ
ル内に存在する移動機PS3との間で無線信号を送受信
する移動機用の無線ユニット20と、基地局BSとの間
で無線信号を送受信するための基地局用の無線ユニット
30と、中間中継器RRS1,RRS2,RRS3,
…,RRSn-1 との間で無線信号を送受信するための中
間中継器用の無線ユニット50と、制御回路(CON
T)60とを備えている。なお、図では中間中継器用の
無線ユニット50を1セットのみ示してあるが、実際に
は中間中継器の数に対応して複数台設けられる。
【0049】このうち中間中継器用の無線ユニット50
は、移動機用の無線ユニット20と同様に、アンテナ5
1と、アンテナ共用器(DUPR )52と、受信回路
(RXR )53と、送信回路(TXR )55と、これら
の受信回路53および送信回路55に対し局部発振信号
をそれぞれ与える周波数シンセサイザ(SYNR )54
とを備えている。アンテナ51は、各中間中継器RRS
1,RRS2,RRS3,…,RRSn-1 に対し指向性
を持つように構成されている。
は、移動機用の無線ユニット20と同様に、アンテナ5
1と、アンテナ共用器(DUPR )52と、受信回路
(RXR )53と、送信回路(TXR )55と、これら
の受信回路53および送信回路55に対し局部発振信号
をそれぞれ与える周波数シンセサイザ(SYNR )54
とを備えている。アンテナ51は、各中間中継器RRS
1,RRS2,RRS3,…,RRSn-1 に対し指向性
を持つように構成されている。
【0050】制御回路60は、上記中継器用の無線ユニ
ット50による無線信号の送受信動作を、移動機用無線
ユニット20と同様に移動機無線インタフェースに従っ
て制御する。すなわち、移動機用無線ユニット20が送
受信するTDMA−TDD信号と同一の信号を送受信す
る。
ット50による無線信号の送受信動作を、移動機用無線
ユニット20と同様に移動機無線インタフェースに従っ
て制御する。すなわち、移動機用無線ユニット20が送
受信するTDMA−TDD信号と同一の信号を送受信す
る。
【0051】中間中継器RRS1,RRS2,RRS
3,…,RRSn-1 はそれぞれ車両M1,M2,M3,
…,Mn-1 にマイクロセル相当のセルを形成し、各車両
M1,M2,M3,…,Mn-1 に存在する移動機と上記
中継局RS′との間の無線信号の中継を行なう。
3,…,RRSn-1 はそれぞれ車両M1,M2,M3,
…,Mn-1 にマイクロセル相当のセルを形成し、各車両
M1,M2,M3,…,Mn-1 に存在する移動機と上記
中継局RS′との間の無線信号の中継を行なう。
【0052】図9は、双方向通信方式としてTDD方式
を採用しかつ基地局間のフレーム同期がとれているシス
テムで使用される中間中継器RRS1,RRS2,RR
S3,…,RRSn-1 の構成を示す回路ブロック図であ
る。
を採用しかつ基地局間のフレーム同期がとれているシス
テムで使用される中間中継器RRS1,RRS2,RR
S3,…,RRSn-1 の構成を示す回路ブロック図であ
る。
【0053】同図において、この中間中継器RRS1,
RRS2,RRS3,…,RRSn-1 は、制御チャネル
受信回路(CRXR )78と、制御回路(CONT)8
0とを備えている。そして、中継局RS′から送られる
制御チャネルを制御チャネル受信回路78で受信復調
し、その受信結果を基に制御回路80でTDMA−TD
Dフレームの上りリンクおよび下りリンクの切替タイミ
ングを発生して、このタイミングで切替回路73,75
を切り替える。
RRS2,RRS3,…,RRSn-1 は、制御チャネル
受信回路(CRXR )78と、制御回路(CONT)8
0とを備えている。そして、中継局RS′から送られる
制御チャネルを制御チャネル受信回路78で受信復調
し、その受信結果を基に制御回路80でTDMA−TD
Dフレームの上りリンクおよび下りリンクの切替タイミ
ングを発生して、このタイミングで切替回路73,75
を切り替える。
【0054】したがって、移動機からTDMA−TDD
フレームの上りリンクにより到来した無線信号は、アン
テナ71で受信されたのちアンテナ共用器(DUPP )
72および切替スイッチ73を介して増幅器74に入力
され、この増幅器74で増幅されたのち切替スイッチ7
5およびアンテナ共用器(DUPR )76を介してアン
テナ77から中継局RS′へ向け送信される。
フレームの上りリンクにより到来した無線信号は、アン
テナ71で受信されたのちアンテナ共用器(DUPP )
72および切替スイッチ73を介して増幅器74に入力
され、この増幅器74で増幅されたのち切替スイッチ7
5およびアンテナ共用器(DUPR )76を介してアン
テナ77から中継局RS′へ向け送信される。
【0055】一方、中継局RS′からTDMA−TDD
フレームの下りリンクにより到来した無線信号は、アン
テナ77で受信されたのちアンテナ共用器(DUPP )
76および切替スイッチ73を介して増幅器74に入力
され、この増幅器74で増幅されたのち切替スイッチ7
5およびアンテナ共用器(DUPR )72を介してアン
テナ71から移動機へ向け送信される。
フレームの下りリンクにより到来した無線信号は、アン
テナ77で受信されたのちアンテナ共用器(DUPP )
76および切替スイッチ73を介して増幅器74に入力
され、この増幅器74で増幅されたのち切替スイッチ7
5およびアンテナ共用器(DUPR )72を介してアン
テナ71から移動機へ向け送信される。
【0056】すなわち、中間中継器RRS1,RRS
2,RRS3,…,RRSn-1 は、無線信号がTDD方
式により双方向伝送されることに着目して中継回路を1
系統のみ設け、この1系統の中継回路により上りリンク
の中継と下りリンクの中継とをそれぞれ行なっている。
2,RRS3,…,RRSn-1 は、無線信号がTDD方
式により双方向伝送されることに着目して中継回路を1
系統のみ設け、この1系統の中継回路により上りリンク
の中継と下りリンクの中継とをそれぞれ行なっている。
【0057】なお、中継局RS′との間で無線信号の送
受信を行なうためのアンテナ77には指向性アンテナが
用いられ、それぞれ中継局RS′に対し指向性を持つよ
うに設置される。
受信を行なうためのアンテナ77には指向性アンテナが
用いられ、それぞれ中継局RS′に対し指向性を持つよ
うに設置される。
【0058】この様な構成であるから、基地局BSから
到来した下りリンクの無線信号は、中継局RS′の基地
局用無線ユニット30で受信されたのち制御回路60に
より移動機用無線ユニット20に転送され、この移動機
用無線ユニット20から車両Mn内の移動機に向け送信
される。また、上記基地局用無線ユニット30で受信さ
れた下りリンクの無線信号は、中間中継器用の無線ユニ
ット50にも転送され、この中間中継器用の無線ユニッ
ト50から各中間中継器RRS1,RRS2,RRS
3,…,RRSn-1 に向けそれぞれ送信される。そし
て、この中継局RS′から送信された下りリンクの無線
信号は、各中間中継器RRS1,RRS2,RRS3,
…,RRSn-1 でそれぞれ中継されて、各々対応する車
両M1,M2,M3,…,Mn-1 内に存在する移動機に
向け送信される。
到来した下りリンクの無線信号は、中継局RS′の基地
局用無線ユニット30で受信されたのち制御回路60に
より移動機用無線ユニット20に転送され、この移動機
用無線ユニット20から車両Mn内の移動機に向け送信
される。また、上記基地局用無線ユニット30で受信さ
れた下りリンクの無線信号は、中間中継器用の無線ユニ
ット50にも転送され、この中間中継器用の無線ユニッ
ト50から各中間中継器RRS1,RRS2,RRS
3,…,RRSn-1 に向けそれぞれ送信される。そし
て、この中継局RS′から送信された下りリンクの無線
信号は、各中間中継器RRS1,RRS2,RRS3,
…,RRSn-1 でそれぞれ中継されて、各々対応する車
両M1,M2,M3,…,Mn-1 内に存在する移動機に
向け送信される。
【0059】なお、以上のように中間中継器RRS1,
RRS2,RRS3,…,RRSn-1 を設けた場合で
も、隣接基地局の制御チャネル信号を移動機に送信可能
であるから、ハンドオーバは中継局だけの場合と全く同
様に行なうことができる。
RRS2,RRS3,…,RRSn-1 を設けた場合で
も、隣接基地局の制御チャネル信号を移動機に送信可能
であるから、ハンドオーバは中継局だけの場合と全く同
様に行なうことができる。
【0060】したがって、列車のように多数の車両が連
結されており、1台の中継局RSではすべての車両を含
むセルを形成できない場合でも、すべての車両にマイク
ロセル相当のセルを形成して通信を可能にすることがで
きる。また、中継局RS′は1台のみ設け、その他は比
較的小形軽量の中間中継器RRS1,RRS2,RRS
3,…,RRSn-1 を設けたことにより、中継局を複数
台設置する場合に比べて中継用装置の設置スペースを削
減することができ、さらにシステムのコストダウンを図
ることができる。
結されており、1台の中継局RSではすべての車両を含
むセルを形成できない場合でも、すべての車両にマイク
ロセル相当のセルを形成して通信を可能にすることがで
きる。また、中継局RS′は1台のみ設け、その他は比
較的小形軽量の中間中継器RRS1,RRS2,RRS
3,…,RRSn-1 を設けたことにより、中継局を複数
台設置する場合に比べて中継用装置の設置スペースを削
減することができ、さらにシステムのコストダウンを図
ることができる。
【0061】さらにこの実施の形態では、複数の車両が
連結された列車においては、中間中継器RRS1,RR
S2,RRS3,…,RRSn-1 と中継局RS′の距離
は一般に短くかつほとんど直線的であることが多いこと
に着目し、中継局RS′および各中間中継器RRS1,
RRS2,RRS3,…,RRSn-1 のアンテナ51,
77をともに指向性アンテナとし、これらのアンテナ5
1,77を互いに対向するように設置している。このよ
うに構成したことによって、他の列車の中継局や中間中
継器等に対する電波干渉を抑制することができ、さらに
送信電力の低減を図ることができる。
連結された列車においては、中間中継器RRS1,RR
S2,RRS3,…,RRSn-1 と中継局RS′の距離
は一般に短くかつほとんど直線的であることが多いこと
に着目し、中継局RS′および各中間中継器RRS1,
RRS2,RRS3,…,RRSn-1 のアンテナ51,
77をともに指向性アンテナとし、これらのアンテナ5
1,77を互いに対向するように設置している。このよ
うに構成したことによって、他の列車の中継局や中間中
継器等に対する電波干渉を抑制することができ、さらに
送信電力の低減を図ることができる。
【0062】また、第2の実施の形態では中間中継器R
RS1,RRS2,RRS3,…,RRSn-1 の構成
を、復調、再変調および周波数変換などを行なわずに、
受信した無線信号を増幅してそのまま送信する、いわゆ
るブースタとしたことによって、構成が簡単かつ小形で
安価な中間中継器RRS1,RRS2,RRS3,…,
RRSn-1 を提供することができる。
RS1,RRS2,RRS3,…,RRSn-1 の構成
を、復調、再変調および周波数変換などを行なわずに、
受信した無線信号を増幅してそのまま送信する、いわゆ
るブースタとしたことによって、構成が簡単かつ小形で
安価な中間中継器RRS1,RRS2,RRS3,…,
RRSn-1 を提供することができる。
【0063】なお、基地局間でTDMA−TDDフレー
ムの同期がとれていないシステムでは、先に述べたよう
に隣接基地局の制御チャネル送信タイミングが現在通信
中の基地局の受信タイミングと重なる場合がある。そこ
で、この場合には先に述べた第2の実施の形態(図6)
と同様に、制御チャネル専用の移動機向け中継送信回路
および中継局向け中継送信回路を追加すればよい。
ムの同期がとれていないシステムでは、先に述べたよう
に隣接基地局の制御チャネル送信タイミングが現在通信
中の基地局の受信タイミングと重なる場合がある。そこ
で、この場合には先に述べた第2の実施の形態(図6)
と同様に、制御チャネル専用の移動機向け中継送信回路
および中継局向け中継送信回路を追加すればよい。
【0064】また、図9では増幅器74を1台とし、切
替回路73,75で信号経路を切り替えることにより上
記1台の増幅器74を上りリンクと下りリンクとで共用
するようにしたが、2つの所要送信レベルが異なる等の
場合には上りリンクと下りリンクとで別々に増幅器を設
けるようにしてもよい。
替回路73,75で信号経路を切り替えることにより上
記1台の増幅器74を上りリンクと下りリンクとで共用
するようにしたが、2つの所要送信レベルが異なる等の
場合には上りリンクと下りリンクとで別々に増幅器を設
けるようにしてもよい。
【0065】さらに、図9では中間中継器RRS1,R
RS2,RRS3,…,RRSn-1を構成の簡易化のた
めに、復調、再変調および周波数変換等を行なわずに受
信した無線信号を増幅してそのまま送信するいわゆるブ
ースタとした場合を示した。しかしそれに限らず、中継
局RS′に準じて、移動機からの信号を受信復調したの
ち周波数を変えて変調し直して送信し、一方中継局R
S′からの無線信号も同様に受信復調、再変調、および
周波数変換して送信するように、中間中継器RRS1,
RRS2,RRS3,…,RRSn-1 を構成してもよ
い。
RS2,RRS3,…,RRSn-1を構成の簡易化のた
めに、復調、再変調および周波数変換等を行なわずに受
信した無線信号を増幅してそのまま送信するいわゆるブ
ースタとした場合を示した。しかしそれに限らず、中継
局RS′に準じて、移動機からの信号を受信復調したの
ち周波数を変えて変調し直して送信し、一方中継局R
S′からの無線信号も同様に受信復調、再変調、および
周波数変換して送信するように、中間中継器RRS1,
RRS2,RRS3,…,RRSn-1 を構成してもよ
い。
【0066】さらに、双方向通信方式としては、上りリ
ンクと下りリンクとを周波数で分けるいわゆるFDD方
式を適用してもよい。この場合中間中継器には、移動機
送信周波数帯の増幅器と移動機受信周波数帯の増幅器、
およびアンテナとアンテナ共用器を設ければよい。
ンクと下りリンクとを周波数で分けるいわゆるFDD方
式を適用してもよい。この場合中間中継器には、移動機
送信周波数帯の増幅器と移動機受信周波数帯の増幅器、
およびアンテナとアンテナ共用器を設ければよい。
【0067】(第4の実施の形態)前記各実施の形態に
おいて述べたように、高速移動体内を移動通信システム
のサービスエリアに組み入れた場合、電車内にある移動
機への着信のためにはシステム側でその移動機が電車内
に有ることを知る必要がある。すなわち移動機はシステ
ムに対して電車内にいることを位置登録する必要があ
る。一般に位置登録はサービスエリアを複数の位置登録
エリアと呼ばれるエリアに分割し、待ち受け中の移動機
が1つの位置登録エリアから他の位置登録エリアに移動
した場合、移動機が自動的に新しい位置登録エリアに移
行したことをシステムに登録するものである。
おいて述べたように、高速移動体内を移動通信システム
のサービスエリアに組み入れた場合、電車内にある移動
機への着信のためにはシステム側でその移動機が電車内
に有ることを知る必要がある。すなわち移動機はシステ
ムに対して電車内にいることを位置登録する必要があ
る。一般に位置登録はサービスエリアを複数の位置登録
エリアと呼ばれるエリアに分割し、待ち受け中の移動機
が1つの位置登録エリアから他の位置登録エリアに移動
した場合、移動機が自動的に新しい位置登録エリアに移
行したことをシステムに登録するものである。
【0068】具体的には、制御チャネルで例えば位置登
録エリア番号等の位置情報を送信し、移動機は位置登録
エリア番号が同じであれば位置登録を行なわないが、待
受中に位置登録エリア番号が変化すれば、位置登録エリ
アを移行したと判断して位置登録を行なう。
録エリア番号等の位置情報を送信し、移動機は位置登録
エリア番号が同じであれば位置登録を行なわないが、待
受中に位置登録エリア番号が変化すれば、位置登録エリ
アを移行したと判断して位置登録を行なう。
【0069】高速移動体内を位置登録エリアとした場
合、一般に駅構内や駅周辺の一般道路等は別の位置登録
エリアとなるから、高速移動体である電車が駅に到着し
て乗客が降車したときに、位置登録エリアが電車内から
駅構内や一般道路等の位置登録エリアに変わるため、多
数の乗客の移動機が一斉に位置登録を行ない、これによ
り制御トラヒックの輻輳が発生して制御不能に陥る虞れ
がある。
合、一般に駅構内や駅周辺の一般道路等は別の位置登録
エリアとなるから、高速移動体である電車が駅に到着し
て乗客が降車したときに、位置登録エリアが電車内から
駅構内や一般道路等の位置登録エリアに変わるため、多
数の乗客の移動機が一斉に位置登録を行ない、これによ
り制御トラヒックの輻輳が発生して制御不能に陥る虞れ
がある。
【0070】そこで、この実施の形態は、電車内と駅構
内などを同一位置登録エリアとするものである。図10
は、この実施の形態に係わる位置登録エリアの設定方式
を説明する図である。同図において、Ecは高速移動体
の移動エリア、Ea,Ebはそれぞれ高速移動体への乗
降場所である駅A,Bの構内をそれぞれ示し、またEE
は全体のサービスエリアを示している。
内などを同一位置登録エリアとするものである。図10
は、この実施の形態に係わる位置登録エリアの設定方式
を説明する図である。同図において、Ecは高速移動体
の移動エリア、Ea,Ebはそれぞれ高速移動体への乗
降場所である駅A,Bの構内をそれぞれ示し、またEE
は全体のサービスエリアを示している。
【0071】すなわち、高速移動体(電車等)の移動エ
リアEcおよび駅の構内Ea,Ebを同一の位置登録エ
リアとする。これにより、乗客の移動機では、電車を降
りた時点ではなく駅構内から出ていく時に位置登録が行
なわれることになるから、位置登録する時刻および場所
が分散されることになる。
リアEcおよび駅の構内Ea,Ebを同一の位置登録エ
リアとする。これにより、乗客の移動機では、電車を降
りた時点ではなく駅構内から出ていく時に位置登録が行
なわれることになるから、位置登録する時刻および場所
が分散されることになる。
【0072】ただし、すべての電車を同一の位置登録エ
リアとする必要はなく、例えば都心部を例にとると、山
手線、東海道線等の線毎に位置登録エリアを形成しても
よい。この場合、山手線の各駅は山手線と同じ位置登録
エリアとする。山手線と東海道線の両方がある駅では両
方の位置登録エリアを重複させても良い。位置登録エリ
アを重複させるとは、例えば山手線と東海道線の両方が
ある東京駅では、山手線と同じ位置情報を送信する基地
局と、東海道線と同じ位置情報を送信する基地局とを2
重に設置するか、または1つの基地局から2つの位置情
報を送信するようにすればよい。これにより、電車を降
車したときの位置登録の輻輳は回避可能となる。
リアとする必要はなく、例えば都心部を例にとると、山
手線、東海道線等の線毎に位置登録エリアを形成しても
よい。この場合、山手線の各駅は山手線と同じ位置登録
エリアとする。山手線と東海道線の両方がある駅では両
方の位置登録エリアを重複させても良い。位置登録エリ
アを重複させるとは、例えば山手線と東海道線の両方が
ある東京駅では、山手線と同じ位置情報を送信する基地
局と、東海道線と同じ位置情報を送信する基地局とを2
重に設置するか、または1つの基地局から2つの位置情
報を送信するようにすればよい。これにより、電車を降
車したときの位置登録の輻輳は回避可能となる。
【0073】一方、他の問題として、駅構内に入ってき
ても電車には乗らず通り抜けるだけの人も多いことがあ
げられる。この場合、駅の外部と駅構内(及び電車内)
とを別の位置登録エリアとすると、通り抜けるだけの人
も駅構内に入ったとき及び駅構内から出ていくときに位
置登録をしてしまい、無駄な制御トラヒックが発生する
ことになる。
ても電車には乗らず通り抜けるだけの人も多いことがあ
げられる。この場合、駅の外部と駅構内(及び電車内)
とを別の位置登録エリアとすると、通り抜けるだけの人
も駅構内に入ったとき及び駅構内から出ていくときに位
置登録をしてしまい、無駄な制御トラヒックが発生する
ことになる。
【0074】そこで、他の実施の形態として、駅構内は
前述の駅構内と電車内の位置情報と駅の外部のエリアの
位置情報を2重に送信する。すなわち、駅Aの構内では
それに対応して形成した位置登録エリアの位置情報も併
せて送信し、駅Bの構内ではそれに対応して形成した別
の位置登録エリアの位置情報も併せて送信する。この結
果、外部から駅に入ってきた人は駅構内にも外部と同じ
位置情報が送信されているから位置登録は行なわれな
い。また出ていくときも位置登録はしないことになる。
駅に入ってきて電車に乗った時点で今まで受信していた
位置情報が受信できなくなり、電車内の制御チャネルで
送信されている位置情報が今までとは異なるため、この
時点で初めて位置登録が行なわれることになる。
前述の駅構内と電車内の位置情報と駅の外部のエリアの
位置情報を2重に送信する。すなわち、駅Aの構内では
それに対応して形成した位置登録エリアの位置情報も併
せて送信し、駅Bの構内ではそれに対応して形成した別
の位置登録エリアの位置情報も併せて送信する。この結
果、外部から駅に入ってきた人は駅構内にも外部と同じ
位置情報が送信されているから位置登録は行なわれな
い。また出ていくときも位置登録はしないことになる。
駅に入ってきて電車に乗った時点で今まで受信していた
位置情報が受信できなくなり、電車内の制御チャネルで
送信されている位置情報が今までとは異なるため、この
時点で初めて位置登録が行なわれることになる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、高速
移動体の移動経路に沿ってマクロセル相当の第1のセル
群を形成する複数の基地局を配設するとともに、上記高
速移動体に中継局を搭載してこの中継局により高速移動
体上に上記第1のセルよりも小さいマイクロセル相当の
第2のセルを形成し、上記高速移動体上で移動機が通信
を行なう場合に、この移動機と中継局との間を第1の無
線チャネルを介して接続するとともに、その接続動作と
連動して中継局と基地局との間を第2の無線チャネルを
介して接続して両無線チャネルをリンクさせ、かつ高速
移動体が第1のセル間を跨いで移動した場合には、第1
の無線チャネルを保持したまま第2の無線チャネルの接
続先となる基地局を切り替えるハンドオーバを行なうよ
うにしている。
移動体の移動経路に沿ってマクロセル相当の第1のセル
群を形成する複数の基地局を配設するとともに、上記高
速移動体に中継局を搭載してこの中継局により高速移動
体上に上記第1のセルよりも小さいマイクロセル相当の
第2のセルを形成し、上記高速移動体上で移動機が通信
を行なう場合に、この移動機と中継局との間を第1の無
線チャネルを介して接続するとともに、その接続動作と
連動して中継局と基地局との間を第2の無線チャネルを
介して接続して両無線チャネルをリンクさせ、かつ高速
移動体が第1のセル間を跨いで移動した場合には、第1
の無線チャネルを保持したまま第2の無線チャネルの接
続先となる基地局を切り替えるハンドオーバを行なうよ
うにしている。
【0076】したがってこの発明によれば、マイクロセ
ル対応の移動機を使用して高速移動体上においても通信
を行なうことができる移動通信システムおよびこのシス
テムで使用される中継装置を提供することができる。
ル対応の移動機を使用して高速移動体上においても通信
を行なうことができる移動通信システムおよびこのシス
テムで使用される中継装置を提供することができる。
【図1】この発明に係わる移動通信システムの第1の実
施の形態を示す概略構成図。
施の形態を示す概略構成図。
【図2】図1に示したシステムにおける移動機の構成を
示す回路ブロック図。
示す回路ブロック図。
【図3】図1に示したシステムにおける中継局の構成を
示す回路ブロック図。
示す回路ブロック図。
【図4】図1に示したシステムにおける通話データの伝
送動作を説明するための図。
送動作を説明するための図。
【図5】TDMA−TDD方式のフレーム構成の一例を
示す図。
示す図。
【図6】この発明に係わる移動通信システムの第2の実
施の形態における中継局の構成を示す回路ブロック図。
施の形態における中継局の構成を示す回路ブロック図。
【図7】この発明に係わる移動通信システムの第3の実
施の形態を示す概略構成図。
施の形態を示す概略構成図。
【図8】図7に示したシステムにおける中継局の構成を
示す回路ブロック図。
示す回路ブロック図。
【図9】図7に示したシステムにおける中間中継器の構
成を示す回路ブロック図。
成を示す回路ブロック図。
【図10】この発明に係わる移動通信システムの第4の
実施の形態を示す図。
実施の形態を示す図。
M…高速移動体 M1,M2,M3,…,Mn…列車の車輌 BS1,BS2,…基地局 E1,E2,…マクロセル L1,L2,…有線回線 NW…公衆通信網 TEL1,TEL2…有線電話機 RS,RS′…中継局 PS1,PS2,…移動器 RRS1,RRS2,RRS3,…,RRSn-1 …中間
中継器 11,21,31,5171,77…アンテナ 12,22,32,52,72,76…アンテナ共用器 13,23,27,33,37,53…受信回路(R
X) 14,24,34,54…周波数シンセサイザ(SY
N) 15,40,60,80…制御回路(CONT) 16…スピーカ 17…マイクロホン 18,25,26,35,36,55…送信回路(T
X) 20,200…移動機用無線ユニット 30,300…基地局用無線ユニット 50…中間中継器用の無線ユニット 73,75…切替回路 74…増幅器 78…制御チャネル受信回路
中継器 11,21,31,5171,77…アンテナ 12,22,32,52,72,76…アンテナ共用器 13,23,27,33,37,53…受信回路(R
X) 14,24,34,54…周波数シンセサイザ(SY
N) 15,40,60,80…制御回路(CONT) 16…スピーカ 17…マイクロホン 18,25,26,35,36,55…送信回路(T
X) 20,200…移動機用無線ユニット 30,300…基地局用無線ユニット 50…中間中継器用の無線ユニット 73,75…切替回路 74…増幅器 78…制御チャネル受信回路
Claims (12)
- 【請求項1】 各々公衆通信網に有線回線を介して接続
されるとともに、高速移動体の移動経路に沿って所定の
大きさの第1のセル群を形成する複数の基地局と、 前記高速移動体に搭載され、当該高速移動体上に前記第
1のセルよりも小さい第2のセルを形成する少なくとも
一つの中継局と、 前記高速移動体上で低速移動可能な移動機とを具備し、 前記中継局および移動機は、 移動機の通信時に当該移動機と中継局との間を第1の無
線チャネルを介して接続するための第1の無線インタフ
ェースを備え、 かつ前記基地局および中継局は、 前記第1の無線インタフェースによる第1の無線チャネ
ルの接続動作と連動して、基地局と中継局との間を第2
の無線チャネルを介して接続しかつこの第2の無線チャ
ネルを前記第1の無線チャネルと接続するための第2の
無線インタフェースと、 前記高速移動体が前記第1のセル間で移動する場合に、
前記第1の無線チャネルを保持させたうえで、中継局の
接続先となる基地局を切り替える基地局ハンドオーバ手
段とを備えたことを特徴とする移動通信システム。 - 【請求項2】 移動機と中継局との間の第1の無線イン
タフェースは、呼が発生するごとに空きの無線通信チャ
ネルを移動機および中継局の少なくとも一方で選択して
使用し、一方中継局と基地局との間の第2の無線インタ
フェースは、各基地局ごとに予め固定的に割り当てられ
た第2の無線チャネルを使用することを特徴とする請求
項1記載の移動通信システム。 - 【請求項3】 中継局は、制御チャネル専用の中継用送
受信機と、通信チャネル用の中継用送受信機とを別個に
備えたことを特徴とする請求項1記載の移動通信システ
ム。 - 【請求項4】 高速移動体上に複数の中継局を分散配置
してこれらの中継局が高速移動体上に各々第2のセルを
形成している場合に、 前記各中継局および移動機は、通信中の移動機が高速移
動体上で第2のセル間を跨いで移動する場合に当該移動
機の接続先となる中継局を切り替える中継局ハンドオー
バ手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の移動通
信システム。 - 【請求項5】 各々公衆通信網に有線回線を介して接続
されるとともに、高速移動体の移動経路に沿って所定の
大きさの第1のセル群を形成する複数の基地局と、 前記高速移動体に搭載され、当該高速移動体上に前記第
1のセルよりも小さい第2のセルを形成する中継局と、 前記高速移動体上に前記中継局から離間して配設された
少なくとも1台の中間中継器と、 前記高速移動体上で低速移動可能な移動機とを具備し、 前記移動機および中間中継器は、 移動機の通信時に当該移動機と中間中継器との間を第1
の無線チャネルを介して接続するための第1の無線イン
タフェースを備え、 前記中間中継器および中継局は、 前記第1の無線インタフェースによる第1の無線チャネ
ルの形成動作と連動して、中間中継器と中継局との間を
第2の無線チャネルを介して接続しかつこの第2の無線
チャネルを前記第1の無線チャネルと接続するための第
2の無線インタフェースを備え、 かつ前記中継局および基地局は、 前記第1および第2の無線チャネルの形成動作と連動し
て、基地局と中継局との間を第3の無線チャネルを介し
て接続しかつこの第3の無線チャネルを前記第2の無線
チャネルと接続するための第3の無線インタフェース
と、 前記高速移動体が前記第1のセル間で移動する場合に、
前記第1および第2の無線チャネルを保持させたうえ
で、前記第3の無線チャネルの接続先となる基地局を切
り替えるハンドオーバ制御手段とを備えたことを特徴と
する移動通信システム。 - 【請求項6】 中間中継器は、移動機から送信された第
1の無線チャネルの上り無線通信信号を受信再生したの
ち第2の無線チャネルの上り無線通信信号に周波数変換
して中継局に向け送信するとともに、中継局から送信さ
れた第2の無線チャネルの下り無線通信信号を受信再生
したのち第1の無線チャネルの下り無線通信信号に周波
数変換して移動機に向け送信することを特徴とする請求
項5記載の移動通信システム。 - 【請求項7】 中間中継器は、移動機から送信された第
1の無線チャネルの上り無線通信信号を受信したのち増
幅してそのまま第2の無線チャネルの上り無線通信信号
として中継局に向け送信するとともに、中継局から送信
された第2の無線チャネルの下り無線通信信号を受信し
たのち増幅してそのまま第1の無線チャネルの下り無線
通信信号として移動機に向け送信することを特徴とする
請求項5記載の移動通信システム。 - 【請求項8】 中継局および中間中継器は、第2の無線
チャネルの無線通信信号を送受信するためのアンテナを
互いの方向に指向性を有する指向性アンテナにより構成
したことを特徴とする請求項5記載の移動通信システ
ム。 - 【請求項9】 複数の基地局により所定の大きさの第1
のセル群が形成されたサービスエリア内を移動する高速
移動体に搭載され、当該高速移動体上に前記第1のセル
よりも小さい第2のセルを形成する中継装置であって、 前記高速移動体上で低速移動する移動機との間を、当該
移動機の通信時に第1の無線チャネルを介して接続する
ための第1の無線インタフェースと、 この第1の無線インタフェースによる接続動作と連動し
て、前記基地局との間を第2の無線チャネルを介して接
続しかつこの第2の無線チャネルを前記第1の無線チャ
ネルと接続するための第2の無線インタフェースと、 前記高速移動体が前記第1のセル間で移動する場合に、
基地局と協動して前記第1の無線チャネルを保持したう
えで前記第2の無線チャネルの接続先となる基地局を切
り替える第1のハンドオーバ手段とを具備したことを特
徴とする中継装置。 - 【請求項10】 通信中の移動機が高速移動体上に搭載
された他の中継装置の第2のセルとの間で移動する場合
に、当該移動機との間を接続する第1の無線チャネルの
接続先となる中継装置を切り替える第2のハンドオーバ
手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の中継装
置。 - 【請求項11】 高速移動体内とこの高速移動体への乗
降場所を含む駅構内とを同一の位置登録エリアとし、前
記高速移動体内および前記駅構内に存在する移動機の位
置を前記同一のエリアに登録することを特徴とする請求
項1記載の移動通信システム。 - 【請求項12】 高速移動体への乗降場所を含む駅構内
に、当該駅構内の周辺の位置登録エリアを重ねて設定す
ることを特徴とする請求項11記載の移動通信システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239915A JPH0984126A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 移動通信システムおよびこのシステムで使用される中継装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239915A JPH0984126A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 移動通信システムおよびこのシステムで使用される中継装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0984126A true JPH0984126A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=17051747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7239915A Pending JPH0984126A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 移動通信システムおよびこのシステムで使用される中継装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0984126A (ja) |
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