JPH0983239A - 平面アンテナ - Google Patents

平面アンテナ

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JPH0983239A
JPH0983239A JP23090095A JP23090095A JPH0983239A JP H0983239 A JPH0983239 A JP H0983239A JP 23090095 A JP23090095 A JP 23090095A JP 23090095 A JP23090095 A JP 23090095A JP H0983239 A JPH0983239 A JP H0983239A
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JP
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planar antenna
filter
pattern portion
electrode
ceramic
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JP23090095A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Goto
和秀 後藤
Takuya Fujimaru
琢也 藤丸
Kengo Shiiba
健吾 椎葉
Munenori Fujimura
宗範 藤村
Yoshio Onaka
良雄 尾中
Katsumi Sasaki
勝美 佐々木
Yasuhiko Harada
康彦 原田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、薄型小型で、部品点数が少なく生
産性、作業性に優れ低原価で量産性に適し、かつ、信頼
性の高い高性能な平面アンテナを提供することを目的と
する。 【構成】 本発明の平面アンテナは、放射電極部1と、
接地電極部2と、フィルタパターン部3と、回路パター
ン部5とが各々セラミック誘電体を介して、積層され、
かつ放射電極部1と各々が電気的に接続されている構成
を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人工衛星からの電波を受
信するアンテナ装置等の通信システムに使われる平面ア
ンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、GPS(グローバル・ポジショニ
ング・システム)等の衛星からの信号受信は、マイクロ
ストリップアンテナの利用が考えられ、その一種として
平面アンテナが利用されている。
【0003】以下に従来の平面アンテナについて説明す
る。図21は従来の平面アンテナの要部断面図である。
【0004】従来の平面アンテナ190は、放射電極部
191と接地電極部192に挟持されたセラミックスか
らなる誘電体193とから構成されたアンテナ素子があ
り、放射電極部191からセラミック誘電体193を貫
通して給電線路197が形成され、プリント基板194
上に形成された誘電体セラミックフィルター195、そ
の他能動、受動素子等の回路素子196と給電線路19
7とが電気的に接続され、通常接地電極部192の下面
にプリント基板194の回路素子形成面の裏面が接する
構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の平面アンテナの構成では、フィルターや能動素子から
なる回路素子には電磁シールド手段を必要とし、異常発
振などの原因となる電界の洩れ等を抑え、回路動作の安
定化を別途形成せねばならず生産性に欠けるという問題
点があった。さらに、誘電体フィルターや同軸ケーブル
という厚みのある部品を用いねばならないので、アンテ
ナの薄型、小型化が物理的に不可能という問題点を有し
ていた。さらに、回路の部品点数も多く、その分作業が
煩雑で作業性に欠け、製造コストもかかるという問題点
を有していた。このためカーナビゲーションに用いられ
る車載用の平面アンテナが、目立たず、邪魔にならず、
車の外観を損ねず、安価構成という市場の要求に答える
ことができなかった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、薄型小型で、部品点数が少なく生産性、作業性に
優れ低原価で量産性に適し、かつ、信頼性の高い高性能
な平面アンテナを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の平面アンテナは以下の構成を有している。
【0008】請求項1に記載の平面アンテナは、放射電
極部と、接地電極部と、フィルターパターン部と、回路
パターン部とが各々セラミック誘電体を介して、積層さ
れ、かつ放射電極部と各々が電気的に接続されている構
成を有している。
【0009】請求項2に記載の平面アンテナは、請求項
1において、回路素子であるコンデンサ,インダクタ等
の受動素子が回路パターン部又は他のセラミック誘電体
に配設されている構成を有している。
【0010】請求項3に記載の平面アンテナは、請求項
1又は2において、接地電極部と、回路パターン部とフ
ィルターパターン部とがスルーホール又は外部電極で電
気的に接続されている構成を有している。
【0011】請求項4に記載の平面アンテナは、請求項
1乃至3のうちいずれか1において、フィルターパター
ン部がストリップ線路で形成されている構成を有してい
る。
【0012】請求項5に記載の平面アンテナは、請求項
4において、フィルターパターン部のストリップ線路が
リング状のデュアルモードである構成を有している。
【0013】請求項6に記載の平面アンテナは、請求項
1乃至3のうちいずれか1において、フィルターパター
ン部がコンデンサやインダクタの電極パターンを層状に
形成したLCフィルターである構成を有している。
【0014】請求項7に記載の平面アンテナは、請求項
4において、フィルターパターン部のストリップ線路が
U字型のストリップ線路で形成されている構成を有して
いる。
【0015】請求項8に記載の平面アンテナは、請求項
1乃至7のうちいずれか1において、セラミック誘電体
の比誘電率が2〜95である構成を有している。
【0016】
【作用】この構成によって、フィルターが肉薄で小さく
なり誘電体フィルターとプリント基板分の厚さを薄くで
きる。また、プリント基板、コンデンサ、インダクタ等
の部品を削減できるとともに、生産時の作業工数を著し
く削減するとともに、アンテナ特性の信頼性を上げるこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0018】(実施例1)図1は本発明の第1実施例の
平面アンテナの要部断面図であり、図2はその分解斜視
図であり、図3はその平面アンテナの要部断面図であ
る。誘電体4は比誘電率が2〜95の材料を使用するの
が好ましく、本実施例では誘電率が7〜9のAl−Si
系のセラミック誘電体材料を用いた。この材料をシート
状にし、放射電極部1と、誘電体4を挟持する構成で誘
電体の低部に構成される接地電極部2と、回路素子の一
部で通常プリント基板上に構成されるフィルターの機能
を備えたフィルター構造の電極パターンつまりフィルタ
ーパターン部3と、アンテナ底面に位置するよう回路素
子6を実装する回路パターン部5と、回路パターン部5
の部品実装用のランド部以外が覆われるよう一層のセラ
ミックシートつまり積層膜7を積層し、圧着、焼成し、
積層した誘電体4の上面に平板状の放射電極部1を形成
する。さらにこの接地電極部2と回路パターン部5とフ
ィルターパターン部3との接続にはスルーホール8と、
また、給電ピン9を挿入するスルーホール8aをセラミ
ックグリーンシートに形成し、積層化後焼成する。焼成
されたセラミック積層体に給電ピン9を挿入し平面アン
テナが作製される。尚、図3に示すように誘電体上面つ
まり放射電極部面からみて、フィルターパターン部3、
接地電極部2の順序でもよい。この場合、フィルターパ
ターン部3、接地電極部2、、回路パターン部5の電気
的接続をするスルーホール8は回路パターン部5からフ
ィルターパターン部3と接地電極2に接続する構造に変
更される。
【0019】次に、本実施例の各構成要素について、詳
細な説明をする。図4(a)は本発明の第1実施例の平
面アンテナの放射電極部を示す平面図であり、図4
(b)はその接地電極部を示す平面図である。積層さ
れ、焼成された誘電体4の上面に平板上の放射電極部1
を印刷、メッキ、蒸着等の方法で形成する。好ましく
は、工法の簡単な印刷が良い。電極材としては、銀、銀
−パラジウム、金、銅等のものが好ましい。放射電極部
1には給電点から回路へ電気的接続をするため給電ピン
9を挿入するスルーホール8aが形成される。また、図
4(b)に示す接地電極部は、シート成形された誘電体
4に接地電極部2を印刷、メッキ、蒸着等の方法で形成
する。好ましくは、工法の簡単な印刷が良い。この電極
はセラミックと同時に焼成するためセラミックの焼成温
度に耐え得る電極材料を選ぶ必要がある。本実施例で用
いたAl−Si系セラミック誘電体材料は、焼成温度が
800℃〜900℃である。この温度に適する電極とし
て用いた材料は銀−パラジウム、銀系の電極材である。
接地電極部2にはスルーホール8aを設けている。
【0020】次に、スルーホールについて説明する。図
5(a)は本発明の平面アンテナのスルーホールの平面
図であり、図5(b)は本発明の平面アンテナのスルー
ホールの分解斜視図である。シート成形された誘電体4
にスルーホール8をプレス等で形成する。このスルーホ
ール8には電極が塗布されており、積層したとき、接地
電極部2、フィルターパターン部3、回路パターン部5
と電気的に接続される。また、スルーホール8aは給電
ピン9を挿入する孔部だが、このスルーホール8aに電
極を塗布し給電ピン9を削除してもよい。スルーホール
8,8aは、図5(b)に示すようにシート成形された
誘電体4の同一位置に形成されなければならない。
【0021】次に回路パターン部について説明する。図
6は本発明の回路パターン部を示す要部斜視図であり、
図7は同積層膜を示す要部斜視図であり、図8(a),
(b)は回路パターン部にコンデンサを形成した要部断
面図であり、図8(c),(d)は回路パターン部にイ
ンダクタを形成した要部断面図であり、図9は本発明の
第1実施例における受動素子形成回路パターン部内蔵の
平面アンテナの要部断面図である。シート成形された誘
電体4に回路パターン部5を印刷、メッキ、蒸着等の方
法で形成する。好ましくは、工法の簡単な印刷が良い。
この電極はセラミックと同時に焼成するためセラミック
の焼成温度に耐え得る電極材料を選ぶ必要がある。本実
施例で用いたAl−Si系セラミック誘電体材料は、焼
成温度が800℃〜900℃である。この温度に適する
電極として用いた材料は銀−パラジウム、銀系の電極材
である。誘電体内部に積層されている接地電極部2や、
フィルターパターン部3に電気的に接続するためのスル
ーホール8は回路パターン部5上のアースやフィルター
パターン部3の入出力部へ配置されている。この回路パ
ターン部5上に図7に示す薄い積層膜7を形成する。積
層膜7は回路パターン部5のランド部に位置する場所に
ランド孔71を設け、他の部分は誘電体4のシートであ
る。この積層膜7により通常のプリント基板に印刷され
たレジストと同等の効果を得ることができる。積層、焼
成された誘電体4の回路パターン部5上部に回路素子6
を実装するが、受動素子であるコンデンサやインダクタ
等は、回路パターン部5上もしくは他の積層面に形成で
きる。図8(a)乃至(d)に示すように、回路のラン
ドパターン82に実装するコンデンサ81、インダクタ
83はギャップ容量84、ストリップラインインダクタ
85に代価できる。代価を行った場合、図9に示すよう
に、コンデンサ81やインダクタ83等の回路素子6が
削減され、この分の材料費が削減され、部品点数を減少
させ作業工数を軽減させることができる。
【0022】次に、コンデンサ81やインダクタ83を
他の積層面に形成した場合について説明する。
【0023】図10は本発明の第1実施例における平面
アンテナの積層型受動素子の斜視図であり、図11は本
発明の第1実施例における受動素子積層型の平面アンテ
ナの要部断面図である。図10に示すように、コンデン
サやインダクタを他の積層面に形成しても良い。この場
合、対向電極91をLC積層膜92に形成し同じく対向
電極91に対向する電極を回路パターン部5上に形成し
積層する。回路パターン部5に形成するのが無理な大き
さのインダクタは、このLC積層膜92にストリップラ
インで形成しても良い。放射電極部1、フィルターパタ
ーン3、回路パターン部5の電気的接続はスルーホール
8,8aで行うが、外部電極で行っても良い。
【0024】次に、放射電極部1、フィルターパターン
部3、回路パターン部5の電気的接続を外部電極で接続
した場合について説明する。図12(a)は本発明の第
1実施例における外部電極形成型の平面アンテナの要部
断面図であり、図12(b)は本発明の第1実施例にお
ける外部電極形成型の平面アンテナの側面図であり、図
13(a)は本発明の第1実施例における外部電極形成
型の平面アンテナの変形例の要部断面図であり、図13
(b)は本発明の第1実施例における外部電極形成型の
平面アンテナの変形例の側面図である。回路パターン部
5と接地電極部2を接続する外部電極101と回路パタ
ーン部5とフィルターパターン部3を接続する外部電極
102は大きさが異なる。このとき回路パターン部5、
フィルターパターン部3の誘電体4の側面に突出する電
気信号取り出し用電極は異なった場所に位置するように
形成される。また、図13(a),(b)に示すよう
に、接地電極部2の上部にフィルターパターン部3が積
層されている構造では、外部電極の取り出し位置を変
え、フィルターパターン部3と回路パターン部5及び接
地電極部2と回路パターン部5を各々電気的に接続する
ように外部電極103,104が形成される。また、図
14(a),(b)のように、フィルターパターン部3
と回路パターン部5の信号系の電気的接続をスルーホー
ル8で接続し、接地電極部2と回路パターン部5のアー
スへの接続を外套状外部電極105で接続しても良い。
このときの外套状外部電極105は誘電体4の接地電極
部2より下部の側面外周を覆う構成となり、フィルター
パターン部3や、回路パターン部5をシールドする効果
を得ることができる。
【0025】次に、積層するフィルターパターン部3の
構造を図面を用いて例示する。図15は、本発明の第1
実施例における平面アンテナのデュアルモードフィルタ
ーの平面図である。誘電体4上に構成した一様の線路イ
ンピーダンスからなるループ状ストリップライン141
に結合用のギャップ容量を介して入出力端子142、1
43が形成されている。ループ状ストリップライン14
1及び入出力端子142、143を形成する電極はセラ
ミックと同時に焼成するためセラミックの焼成温度に耐
え得る電極材料を選ぶ必要がある。本実施例で用いたA
l−Si系セラミック誘電体材料における焼成温度は8
00℃〜900℃である。この温度に適応できる電極と
して用いた材料は銀−パラジウム、銀系の電極材であ
る。これら電極ペーストは印刷、蒸着等の方法で形成す
る。好ましくは、工法の簡単な印刷が良い。以上のよう
に構成されたストリップ線路帯域通過フィルターパター
ン部は、従来のストリップ線路共振器と異なり直交する
共振モードを利用して一つの共振器とで2段のフィルタ
ーとして動作している。
【0026】図16は本発明の第1実施例における平面
アンテナのストリップラインフィルターの平面図であ
る。誘電体4上に中心周波数で1/2波長となるストリ
ップライン151、152、153を1/4波長おきに
線路間隔を設けて縦列的に配置されている。ストリップ
ライン152と153は入出力端子を含む。ストリップ
ライン151及びストリップライン152,153の入
出力端子を形成する電極はセラミックと同時に焼成する
ためセラミックの焼成温度に耐え得る電極材料を選ぶ必
要がある。本実施例で用いたAl−Si系セラミック誘
電体材料における焼成温度は800℃〜900℃であ
る。この温度に適応できる電極として用いた材料は銀−
パラジウム、銀系の電極材である。これら電極ペースト
は印刷、蒸着等の方法で形成する。好ましくは、工法の
簡単な印刷が良い。以上のように構成されているストリ
ップラインと共振器を用いたフィルターは、ストリップ
ラインが中心周波数で共振し、さらに隣接するストリッ
プラインと分布結合することによりフィルターとして動
作する。
【0027】図17は本発明の第1実施例における平面
アンテナのU字型ストリップラインフィルターの平面図
である。誘電体4上にU字型ストリップライン161が
並列に配置され、さらに両端のU字型ストリップライン
161から結合用のギャップ容量を介し、入出力端子1
62、163が形成されている。U字型ストリップライ
ン161の両端に付加されているギャップ容量164に
よりU字型ストリップライン161は、1/2波長より
短縮される。U字型ストリップライン161及び入出力
端子162、163を形成する電極はセラミックと同時
に焼成するためセラミック焼成温度に耐え得る電極材料
を選ぶ必要がある。本実施例で用いたAl−Si系セラ
ミック誘電体材料は、この焼成温度は800℃〜900
℃である。この温度に適応できる電極として用いた材料
は銀−パラジウム、銀系の電極材である。これら電極ペ
ーストは印刷、蒸着等の方法で形成する。好ましくは、
工法の簡単な印刷が良い。以上のように構成されたU字
型ストリップライン161を用いたフィルターは、隣接
するストリップラインが分布結合することによりフィル
ターとして動作する。
【0028】次にLCフィルターについて、図面を用い
て説明する。図18は本発明の第1実施例における平面
アンテナのLCフィルターの分解斜視図である。積層す
る各グリーンシートの誘電体4上にコンデンサやインダ
クタ等の特性を得る電極パターン171a〜171dと
入出力パターン172、173を形成しこれらを数層積
層することで積層間でインダクタンスやキャパシタンス
を持ち、分布定数回路となるフィルター特性を得ること
ができる。前記ストリップライン及び入出力端子を形成
する電極はセラミックと同時に焼成するためセラミック
の焼成温度に耐え得る電極材料を選ぶ必要がある。本実
施例で用いたAl−Si系セラミック誘電体材料の焼成
温度は800℃〜900℃である。この温度に適応でき
る電極として用いた材料は銀−パラジウム、銀系の電極
材である。これら電極ペーストは印刷、蒸着等の方法で
形成する。好ましくは、工法の簡単な印刷が良い。
【0029】通常ストリップライン共振器を用いたフィ
ルターは空間に電界を放射し、この放射された電界はフ
ィルターの損失を大きくする。前述に示されるような誘
電体中に積層されたフィルターは、誘電体に挟まれるこ
とにより放射電界が抑えられフィルターの損失が小さく
なり良好なフィルター特性が得られる。つまりは、良好
なアンテナの特性を得ることができる。
【0030】(実施例2)図19は本発明の第2実施例
の平面アンテナの要部断面図であり、図20は本発明の
第2実施例の平面アンテナの変形例の要部断面図であ
る。放射電極部1から増幅回路を経由する事なく直接フ
ィルターパターン部3に給電ピン9が接続されている。
積層されたフィルターパターン部3は低損失な特性をも
つため、放射電極部1で受信した信号を最初にフィルタ
ーパターン部3で帯域制限し、後段の回路に接続しても
良い。このような構成を有しているので、外部からの電
波による妨害を受けにくくする事ができ、レーダーのよ
うな大出力の電波設備を有する船舶においても安定に動
作させることができる。尚、図20に示すように、接地
電極部2とフィルター3に位置が入れ替わっても良い。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明は、プリント基板、
フィルターの厚みが削減され、より薄型で小型化を図る
ことができるとともに、また、プリント基板やフィルタ
ーやコンデンサ、インダクタ、抵抗等の受動素子を使用
しないため、安価な製造コストで供給され、さらに、フ
ィルター、接地電極部、受動素子を積層することで低損
失で信頼性の高い高性能で量産性に優れた平面アンテナ
を実現することができるものである。更に、具体的に言
えば、 (1)請求項1に記載の発明は、放射電極部と、接地電
極部と、フィルターパターン部と、回路パターン部とが
各々セラミック誘電体を介して、積層され、かつ放射電
極部と各々が電気的に接続された構成なので、従来に比
べ著しく薄型化することができるとともに、部品点数を
削減でき、作業性を向上させることのできる平面アンテ
ナを実現できる。
【0032】(2)請求項2に記載の発明は、請求項1
の回路パターン部又はセラミック誘電体に回路素子であ
るコンデンサ,インダクタ等の受動素子が配設された構
成なので、部品点数が少なく、高い生産性で低原価で量
産性に優れた平面アンテナを実現できる。
【0033】(3)請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2において、前記接地電極部と、前記回路パターン
部と、フィルターパターン部とがスルーホール又は外部
電極で電気的に接続された構成なので、給電線路となる
部品、例えばピン等が削除でき作業工数が削減されると
ともに、原価を下げることができる。また、スルーホー
ルの電極を放射電極、接地電極の材質と同等にすること
で信号の伝達ロスが小さくなり、高い利得を得、品質を
著しく向上させることができる平面アンテナを実現でき
る。
【0034】(4)請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至3の内いずれか1において、前記フィルターパター
ン部がストリップ線路で形成された構成なので、ストリ
ップ線路は、フィルターを積層することで、低損失で信
頼性の高いフィルター特性を得ることができるととも
に、また、同一平面内でフィルターの多段化を可能とし
た平面アンテナを実現できる。
【0035】(5)請求項5に記載の発明は、請求項4
において、前記フィルターパターン部の前記ストリップ
線路がループ状ストリップ線路帯域通過フィルターで構
成されているので、ループ状ストリップ線路は、フィル
ターを積層することで、低損失で信頼性の高いフィルタ
ー特性を得ることができる。また、このストリップ線路
をさらに積層していくことでフィルターの多段化が可能
となった平面アンテナを実現できる。
【0036】(6)請求項6に記載の発明は、請求項1
乃至3の内いずれか1において、前記フィルターパター
ン部がコンデンサやインダクタの電極パターンを層状に
形成したLCフィルターで構成されているので、LCフ
ィルターは、フィルターを積層することで、低損失で信
頼性の高いフィルター特性を得ることができる。また、
フィルターパターンを物理的に小さくでき、同一平面内
でフィルターの多段化が可能となった平面アンテナを実
現できる。
【0037】(7)請求項7に記載の発明は、請求項4
において、前記フィルターパターン部の前記ストリップ
線路がU字型のストリップ線路で形成されている構成を
有しているので、U字型のストリップ線路は、フィルタ
ーを積層することで、低損失で信頼性の高いフィルター
特性を得る。また、通常のストリップ線路に比べ、同一
平面内でフィルターの多段化が可能となった平面アンテ
ナを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の平面アンテナの要部断面
【図2】本発明の第1実施例の平面アンテナの分解斜視
【図3】本発明の第1実施例の平面アンテナの要部断面
【図4】(a)本発明の第1実施例の平面アンテナの放
射電極部を示す平面図 (b)本発明の第1実施例の平面アンテナの接地電極部
を示す平面図
【図5】(a)本発明の平面アンテナのスルーホールの
平面図 (b)本発明の平面アンテナのスルーホールの分解斜視
【図6】本発明の第1実施例における平面アンテナの回
路パターン部を示す斜視図
【図7】本発明の第1実施例における平面アンテナの積
層膜を示す斜視図
【図8】(a)本発明の第1実施例における平面アンテ
ナの受動素子の構成図 (b)本発明の第1実施例における平面アンテナの受動
素子の構成図 (c)本発明の第1実施例における平面アンテナの受動
素子の構成図 (d)本発明の第1実施例における平面アンテナの受動
素子の構成図
【図9】本発明の第1実施例における受動素子形成回路
パターン部内蔵の平面アンテナの要部断面図
【図10】本発明の第1実施例における平面アンテナの
積層型受動素子の斜視図
【図11】本発明の第1実施例における受動素子積層型
の平面アンテナの要部断面図
【図12】(a)本発明の第1実施例における外部電極
形成型の平面アンテナの要部断面図 (b)本発明の第1実施例における外部電極形成型の平
面アンテナの側面図
【図13】(a)本発明の第1実施例における外部電極
形成型の平面アンテナの変形例の要部断面図 (b)本発明の第1実施例における外部電極形成型の平
面アンテナの変形例の側面図
【図14】(a)本発明の第1実施例における外部電極
とスルーホール形成型の平面アンテナの要部断面図 (b)本発明の第1実施例における外部電極とスルーホ
ール形成型の平面アンテナの斜視図
【図15】本発明の第1実施例における平面アンテナの
デュアルモードフィルターの平面図
【図16】本発明の第1実施例における平面アンテナの
ストリップラインフィルターの平面図
【図17】本発明の第1実施例における平面アンテナの
U字型ストリップラインフィルターの平面図
【図18】本発明の第1実施例における平面アンテナの
LCフィルターの分解斜視図
【図19】本発明の第2実施例の平面アンテナの要部断
面図
【図20】本発明の第2実施例の平面アンテナの変形例
の要部断面図
【図21】従来構造の平面アンテナの要部断面図
【符号の説明】
1 放射電極部 2 接地電極部 3 フィルターパターン部 4 誘電体 5 回路パターン部 6 回路素子 7 積層膜 8,8a スルーホール 9 給電ピン 71 ランド孔 81 コンデンサ 82 ランドパターン 83 インダクタ 84 ギャップ容量 85 ストリップラインインダクタ 91 対向電極 92 LC積層膜 101,102,103,104 外部電極 105 外套状外部電極 141 ループ状ストリップライン 142,143 入出力端子 151,152,153 ストリップライン 161 U字型ストリップライン 162,163 入出力端子 164 ギャップ容量 171a,171b,171c,171d 電極パター
ン 172,173 入出力パターン 190 従来の平面アンテナ 191 放射電極部 192 接地電極部 193 誘電体 194 プリント基板 195 誘電体セラミックフィルター 196 回路素子 197 給電線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 宗範 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 尾中 良雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 佐々木 勝美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 原田 康彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射電極部と、接地電極部と、フィルター
    パターン部と、回路パターン部とが各々セラミック誘電
    体を介して、積層され、かつ放射電極部と各々が電気的
    に接続されていることを特徴とする平面アンテナ。
  2. 【請求項2】回路素子であるコンデンサ,インダクタ等
    の受動素子が前記回路パターン部又は他の前記セラミッ
    ク誘電体に配設されていることを特徴とする請求項1に
    記載の平面アンテナ。
  3. 【請求項3】前記接地電極部と、前記回路パターン部
    と、フィルターパターン部とがスルーホール又は外部電
    極で電気的に接続されていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の平面アンテナ。
  4. 【請求項4】前記フィルターパターン部がストリップ線
    路で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の
    内いずれか1に記載の平面アンテナ。
  5. 【請求項5】前記フィルターパターン部の前記ストリッ
    プ線路がループ状ストリップ線路帯域通過フィルターで
    あることを特徴とする請求項4に記載の平面アンテナ。
  6. 【請求項6】前記フィルターパターン部がコンデンサや
    インダクタの電極パターンを層状に形成したLCフィル
    ターであることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれ
    か1に記載の平面アンテナ。
  7. 【請求項7】前記フィルターパターン部の前記ストリッ
    プ線路がU字型のストリップ線路で形成されていること
    を特徴とする請求項4に記載の平面アンテナ。
  8. 【請求項8】前記セラミック誘電体の比誘電率が2〜9
    5であることを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか
    1に記載の平面アンテナ。
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