JPH0982332A - 電池用極板並びにその製造法 - Google Patents

電池用極板並びにその製造法

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JPH0982332A
JPH0982332A JP7258262A JP25826295A JPH0982332A JP H0982332 A JPH0982332 A JP H0982332A JP 7258262 A JP7258262 A JP 7258262A JP 25826295 A JP25826295 A JP 25826295A JP H0982332 A JPH0982332 A JP H0982332A
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plate
electrode
compression plate
pressing
plate portion
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JP7258262A
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Isamu Kinoshita
木下  勇
Hideyo Takahashi
英世 高橋
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Furukawa Battery Co Ltd
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Furukawa Battery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極基板に設けた圧縮板部に、リード片を強
固に溶接された電池用極板を提供する。 【解決手段】 多孔性電極基板Aの辺縁部に、凹凸面3
を有する圧縮板部2を形成し、該凹凸面3の凸部3aに
リード片4を溶接5する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池用極板並びに
その製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のニッケル−カドミウム電池、ニッ
ケル水素電池等のアルカリ蓄電池に使用されるペースト
式極板は、その辺縁部の少なくとも片面に形成された圧
縮板部にリード片を溶接して成るもので、該圧縮板部に
より、導電性や機械的強度の向上せしめると共に、これ
に溶接したリード片から電気を取り出すものである。図
11にその製造工程の1例を示す。図11(a)は、例
えば、発泡ニッケルから成る多孔性ニッケル電極基板A
の辺縁部に図12示の平坦な押圧面bをもつ押圧用治具
Bにより、その少なくとも片面を加圧して圧縮板部aを
形成する。次で該多孔性電極基板Aに例えば正極活物質
合剤を充填し乾燥した後、加圧ロールにより加圧して所
定の厚さに調製し、次で、該圧縮板部aに、ニッケル板
又はニッケルめっきを施した鉄板から成るリード片Cを
スポット溶接又は超音波溶接などの溶接Dをすることに
より、図11(c)及び図13示のペースト式電極板P
が得られる。尚、活物質合剤を充填した後は、その乾燥
前又は後に、該圧縮板部aの表面に付着した活物質合剤
は、ブラッシングにより或いは水又はエアの吹き付けに
より除去する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電池用極板
Pは、該圧縮板部aの平坦面にリード片Cを溶接Dする
ので、その溶接部Dの剥離強度が比較的小さい。従っ
て、極板群の組立工程などの作業工程でリード片に外力
がかゝると該リード片Cは剥離することがしばしばあ
り、製造ロスを生ずる問題がある。また、該圧縮板部a
は、多孔度の高い多孔性電極基板Aを圧縮したものであ
るため、機械的強度が比較的小さく、極板群の組立工程
などで力がかゝるとひゞ割れ、破断を生ずることがあ
る。また、上記の製造法において、活物質合剤を充填
後、該圧縮板部aの外側には、該押圧用治具Bによる加
圧圧縮により、該圧縮板部の平坦な板面を底面とする圧
縮凹部が形成されるので、リード片Cを溶接すべきその
圧縮凹部の平坦な底面の全面に付着した活物質合剤を完
全に清浄除去しなければならず、作業が煩わしく、しば
しば残留した活物質合剤がリード片Cとの溶接を邪魔し
て溶接不良をもたらす不都合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決し、圧縮板部に溶接したリード片の溶接部の剥離強
度の増大と圧縮板部の強度の向上とをもたらす安定堅牢
な電池用極板を提供するもので、極板の辺縁部の少なく
とも片面に形成した圧縮板部にリード片を溶接して成る
電池用極板において、該圧縮板部の板面を凹凸面に形成
し、その凹凸面の凸部にリード片を溶接して成る。
【0005】更に本発明は、上記の本発明の極板をもた
らすと共に、活物質合剤の除去作業を容易にし得る1つ
の電池用極板の製造法を提供するもので、活物質合剤の
充填された又はされてない多孔性基板の辺縁部の少なく
とも片面を押圧面を凹凸面に形成された押圧用治具によ
り加圧圧縮して圧縮板部の板面を凹凸面に形成した後、
該圧縮板部の該凹凸面の凸部にリード片を溶接すること
を特徴とする。
【0006】この製造法において、該押圧用治具の一対
により、その多孔性基板の端縁部の両面を加圧圧縮する
ことにより、圧縮板部の両板面を凹凸面に形成すれば一
層の機械的強度の増大をもたらし、また、その圧縮板部
の両板面のいずれか一方の凹凸面をリード片の溶接に利
用できる。
【0007】更に本発明は、上記の本発明の電池用極板
をもたらすと共に、活物質合剤の除去作業を容易にし得
る他の1つの電池用極板の製造法を提供するもので、活
物質合剤の充填された又はされていない少なくとも2枚
の極板を切断により製造するに足る広面域を有する多孔
性金属基板の少なくとも片面を平坦な押圧面を有する押
圧用治具により加圧圧縮して圧縮板部を形成した後、該
基板を加圧ロールを通して圧延することにより、該圧縮
板部の平坦な板面を波形の凹凸面に形成し、次で該圧縮
板部の中間部で切断して辺縁部に波形の凹凸面を有する
圧縮板部を有する多孔性電極基板を複数枚形成し、その
各多孔性電極基板の圧縮板部の波状の凹凸面の凸部にリ
ード片を溶接することを特徴とする。
【0008】この場合、該押圧用治具の一対を使用し、
これにより上記広面域を有する多孔性電極基板の所定個
所の両面を加圧するようにし、その圧縮板部の両板面に
波形の凹凸面を形成すれば、その両板面のいずれか一方
の波形の凹凸面をリード片の溶接に利用し得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を添付図面
を参照して説明する。図1乃至図4は、本発明の主とし
てアルカリ蓄電池に適用される電池用極板の製造法の1
例と、これにより得られた電池用極板の1例を示す。図
1(a)及び(b)は、本発明電池用極板の製造法を示
す製造工程図を示す。図1(b)は、本発明の矩形状の
電池用極板1の平面図、図4は、そのIV−IV線截断
面図を示す。これらの図から明らかなように、本発明の
電池用極板1は、活物質を充填された多孔性電極基板A
の辺縁部の片面を加圧圧縮して形成した圧縮板部2の板
面を複数の凸部3aと凹部3bから成る凹凸面3に形成
し、その凹凸面3の凸部3aにリード片4を溶接5して
構成したものである。リード片4の該凹凸面3への溶接
は、スポット溶接、超音波溶接などで溶接するが、その
凸部3aに溶接されるので、従来の平坦な圧縮板部の板
面が平坦面に溶接するに比し、単位面積当たりの加圧力
は増大すると共に、電流密度も増大するので、小さい加
圧力で而も安定堅牢な溶接が得られ、リード片4の溶接
部5の剥離強度は増大し、従来のような溶接不良の発生
がなく、製品のロスなく高能率に製造し得られる。該リ
ード片4は、ニッケル製などの金属製の肉薄で細幅のス
トリップ片から成り、該圧縮板部2の凹凸面3にその一
端部を溶接されるが、図4示のように、その端部は、該
圧縮板部2の外側に形成される該凹凸面3を底面とする
圧縮凹部空間6内に収容されて、該極板1面から外部に
突出することがないので、その極板1面に積層されるセ
パレータを該リード片4により傷付けることがない。
【0010】該凹凸面3は、図3及び図4に明示のよう
に、平行する複数の畝状の凸部3a,3a…とその間に
平行する溝状の凹部3b,3bとから成る。該凹凸面3
の形成は、上記極板の製造工程において、炭素繊維や金
属繊維などの導電性のフェルト状電極基板や発泡ニッケ
ル電極基板などの多孔度約95%以上の三次元構造の連
続微孔を有する多孔性電極基板、図示の例では、発泡ニ
ッケル基板の辺縁部の片面を図2に示す押圧面7を、断
面三角形山形の凸条7aと凹条7bとが交互に平行して
形成された凹凸面7に形成された直方体の押圧治具8に
より加圧圧縮することにより、図3に明示のように、該
圧縮板部2の板面が前記の畝状の凸部3aと溝状の凹部
3bとが交互に平行した凹凸面3に形成され、同様にそ
の外側に辺縁側が開放された凹部空間6が得られる。次
に、該極板1の電極基板Aには、常法により、その製造
工程で活物質合剤塗布充填機により活物質合剤が充填さ
れている。例えば、正極板を製造するには、例えば、水
酸化ニッケル粉から成る正極活物質粉を主体とし、導電
剤としてニッケル粉、コバルト粉を混合したものにCM
Cなどの粘稠剤水溶液により混練して調製した活物質合
剤を充填する。尚、押圧用治具8は、使用に当たり、こ
れから突設した連結杆8aを介して、図示しない加圧機
本体に連結されて使用される。
【0011】該圧縮板部2の表面には、活物質合剤が付
着しているので、次で活物質合剤を充填された電極基板
Aを加熱乾燥する前に或いは後に、ブラッシングや水や
圧縮空気の吹き付けにより付着活物質を除去する。本発
明によれば、該圧縮板部2の圧縮された側の板面3は、
前記の凹凸面形状となって居り、而も、爾後、リード片
4をその凸部3aのみに溶接すれば足りるので、その凸
部3a,3aのみから付着活物質を除去すれば足り、そ
の凹部に、活物質が残留したとしても、リード片4の溶
接に何等悪影響を与えないので、従来の圧縮板部の板面
が平坦面である場合には、その全面を清浄する必要があ
る場合に比し、清浄作業を容易且つ迅速に行うことがで
き好ましい。
【0012】かくして、爾後、常法に従い、充填活物質
合剤の加熱乾燥を行った後、図1(b)及び図4示のよ
うに、その圧縮板部2の凹凸板面3に、リード片4を溶
接することにより、リード片4が良好に本発明の極板1
が得られる。尚、該リード片4の該圧縮板部2への溶接
は、活物質合剤の充填工程の前に行っても良いことは勿
論である。
【0013】尚また、活物質合剤を充填、乾燥処理を終
えた後は、前記のリード片4の溶接前に、一対の加圧ロ
ールを通して加圧し、該基板を所定の厚さに調節するこ
とが一般であるが、リード片4の溶接後に加圧ロールを
通して加圧しても差し支えない。
【0014】本発明によれば、該極板1の多孔性電極基
板Aの辺縁部の両面を加圧圧縮して、圧縮板部2の両面
に凹凸面3,3を形成し、そのいずれか一方の凹凸面3
の凸部3aに、リード片4を溶接された極板1に構成し
ても良いことは勿論である。図5(a)はその製造法の
1例を示し、図5(b)は、これによって得られた極板
Aの先の実施例の図4に対応する要部の裁断図である。
その製造法は、図5(a)に示すように、先の実施例で
用いた押圧面を多数の平行する凸条7aと凹条7bを交
互に有する凹凸面7に形成された形式の押圧用治具8,
8を該多孔性電極基板Aの辺縁部の両面に図示の例で
は、上下にその対向する押圧面7,7の対向する各凸条
7aと凹条7bが該基板Aを介して噛み合うような位置
に配設し、該基板Aの辺縁部の両面をこれら押圧用治具
8,8で挟圧するように加圧圧縮する。然るときは、図
5示の如き、波状に屈曲した圧縮板部2が得られて、従
来の平坦な圧縮板部aに比し機械的強度が増大し、極板
群の組立作業などにおいて外力を受けても亀裂や損傷を
生せず、安定堅牢な極板が得られる。同時に、その波状
の圧縮板部2により、その両面に実施例1と同様に平行
する畝状凸部3a,3a,…と溝状凹部3b,3b,…
が交互に有する凹凸面3,3が形成されると同時に、そ
の夫々の外側に、圧縮凹部空間6が形成される。かくし
て、該圧縮板部2のそのいずれか一方の凹凸面3の凸部
3a,3a,…にリード片4を溶接することにより、本
発明の極板1が得られる。リード片4の溶接の前に、該
多孔性電極基板Aに活物質合剤の充填と、該圧縮板部2
に付着した活物質合剤の除去を行うことが一般であり、
好ましいが、リード片4の溶接後に活物質合剤の充填を
行うようにしても差し支えない。
【0015】図6は、本発明の極板の製造に使用する押
圧用治具8′の変形例を示す。連結杆8a′を有する該
治具8′は、その押圧面を、多数の四角錘状の点状凸部
7a′,7aを縦横に整列配設し、これら各錘状の凸部
7a′,7a′,…の間に多数の四角錘状の点状凹部7
b′,7b′…が形成されて成る凹凸面7′に形成した
ものであり、かゝる凹凸面形状をもつ押圧用治具8′の
一対を用意し、先の実施例の図5示の要領で、多孔性電
極基板Aの辺縁部の両面を加圧圧縮することにより、図
7示のように、圧縮板部2の両面に、該押圧用治具
8′,8′の押圧面7′の四角錘状の点状凸部7a′,
7a′,…と四角錘状の点状凹部7b,7b,…に対応
する四角粋状の点状凹部3b,3b,…と四角錘状の点
状凸部3a,3a,…が多数圧刻形成された凹凸面3,
3が形成されると同時に、その外側に、圧縮凹部空間
6,6が形成される。而して、その圧縮板部2のいずれ
か一方の凹凸面3を利用し、その凸部3a,3a,…に
リード片(図示しない)を溶接することにより本発明の
極板が得られる。
【0016】以上は、押圧面を凹凸面に形成されている
押圧用治具を該多孔性電極基板Aの片縁部に加圧圧縮す
ることによりその凹凸面をもった圧縮板部を形成する作
業は、通常、切断により少なくとも2枚の本発明の極板
を製造するに足る広面域を有する長尺又は/及び広幅の
多孔性電極基板Aに適用することが好ましい。即ちその
多孔性電極基板Aの長手の辺縁部に沿い所定間隔を存し
て該押圧用治具によりその少なくとも片面を順次加圧圧
縮し凹凸面をもつ圧縮板部を所定間隔を存して形成する
ようにすることが、生産効率の点から好ましい。
【0017】図8は、本発明の極板の製造法の他の実施
例を示す。この製造法では、上記の実施例に用いた押圧
面を凹凸面に形成された押圧用治具を用いることなく、
該多孔性電極基板Aに、凹凸面をもつ圧縮板部を形成す
ることができる。即ち、切断により少なくとも2枚の本
発明の電極を得るに足る広面域をもつ長尺又は/及び広
幅の多孔性電極基板を用意する。例えば、図8(a)示
の如く、切断により2枚の本発明の電極を得るに足る長
尺の所定の幅を有する大きさの多孔性電極基板Aを用意
し、図8(b)示のように、仮想線で示す個所で切断
し、その切断面を夫々一辺とする2枚の所定の大きさの
極板を得る場合には、その予定の切断すべき仮想線と直
交し、切断により夫々の極板の辺縁部に形成されるべき
2枚分の圧縮板部を形成するに相当する2枚分の面域を
もつ平坦な押圧面9をもつ図9示の押圧用治具10によ
り、その基板の少なくとも片面を、その切断すべき仮想
線に対し直交して等分に跨がる面域を加圧圧縮する。1
0aは、該押圧用治具10に設けた連結杆を示す。図示
の例では、その電極基板Aの両面から、該押圧用治具9
の一対を使用し、その上下から加圧圧縮して、その両面
に図(a)示の如き2枚分の長矩形の2枚分の平坦な板
面域から成る圧縮板部2とその外側に未圧縮基板厚によ
り囲繞された1つの長矩形の圧縮凹部空間6を形成す
る。次で、該電極基板Aに正極活物質合剤を充填、乾燥
した後、一対の圧延ロールを通してその長さ方向に加圧
伸長する。然るときは、圧延ロールにより直接圧延され
る基板と圧延ロールにより直接圧延されない該圧縮板部
2との圧延の差により、該圧縮板部2の平坦面には、図
8(b)示及び図10示の如き波状に屈曲したその両面
に夫々多数の平行する断面円弧状の凸条3aと凹条3b
とから成る波状の或いは皺状の凹凸面3,3が形成され
る。同時にその圧縮板部2の両外側に圧縮凹部空間6,
6が形成される。次に、その予定の切断線で切断すると
きは、図8(c)に示すように、電極基板Aの辺縁部に
前記の波状の圧縮板部2の両面が凹凸面3,3に形成さ
れた活物質の充填された電極基板Aが得られる。活物質
合剤の該電極基板Aへの充填は、該圧縮板部2の成形前
又は後に行う。いずれの場合でも、而して、その各電極
基板Aの該圧縮板部2の表面に付着している活物質合剤
を除去した後、そのいずれか一方の凹凸面3の凸条、即
ち凸部3a,3a,…にリード片4を溶接することによ
り2枚の本発明の極板1,1が得られる。
【0018】尚、多孔性金属基板への活物質合剤の充填
は、本発明の凹凸面をもつ圧縮板部を形成する前に行
い、その後、一部を加圧圧縮して圧縮板部を形成しても
良いことは言うまでもない。また、リード片の溶接も、
電極基板Aへ活物質合剤を充填する前又は後のいずれで
もよい。
【0019】
【実施例】次に、更に詳細な実施例を説明する。 実施例1 厚さ1.6mm、13mm×37mmの多孔度95%の
スポンジ状Niシートから成る多孔性電極基板の辺縁部
に、押圧面に多数の点状の凸部と凹部を配設した。押圧
用治具によりその両面を加圧圧縮して3mm×3mmの
圧縮板部とその両面に多数の点状凸部と点状凹部から成
るを形成した後、重量比で水酸化ニッケル粉末93%、
コバルト粉末4%、ニッケル粉末3%を所定量のCMC
水溶液を加えて撹拌した活物質合剤ペーストを、充填機
により該電極基板に充填し、150℃で加熱乾燥した。
再に、一対の圧延ロールを通して厚さ0.55mmに調
製した極板を得た。次で、その圧縮板部の一方の凹凸面
をブラシ掛けして付着している活物質合剤を除去した
後、その凸部に、厚さ0.15mm程度のニッケル製テ
ープ状のリード片をスポット溶接して本発明の極板を得
た。
【0020】実施例2 厚さ1.6mm、13mm×74mmのスポンジ状Ni
シートから成る多孔性電極基板の長さの中心の爾後切断
すべき線を中心と交叉して、6mm×3mmの平坦な押
圧面を有する押圧用治具の一対を用いて、該電極基板の
両面を加圧圧縮し、その中心線の両側に等しく3mm×
3mmの面域を有する圧縮板部を形成した。その後、該
電極基板に、実施例1と同じ正極活物質合剤を充填、乾
燥した。次で、該長尺の基板を、その長さ方向に一対の
圧延ロールを通して加圧延伸処理を行い、該平坦な圧縮
板部を波状に屈曲させ、その両面に多数の皺をもつ凹凸
面を生成した。次に、その圧縮板部の中心線で切断し、
辺縁部に該波状の圧縮板部が形成された2枚の活物質の
充填された電極基板を得た。次で、その各基板の該圧縮
板部のいずれか一方の波状凹凸面に付着している活物質
合剤をブラシ掛けで除去した後、リード片をその凸部に
溶接して本発明の極板を得た。
【0021】従来例 実施例1における押圧面を凹凸面とした押圧用治具に代
え、従来の押圧面が平坦な押圧用治具を用いた以外は、
実施例1と同様にして従来の極板を得た。
【0022】次に、上記の実施例1,2及び従来例の夫
々の極板100枚につき、リード片のピールテストを行
った。該ピールテストは、リード片と極板を引き剥が
し、破断した時の引っ張り力により溶接強度を簡易的に
測定した。(参考資料 産報出版発行 奥田滝夫著「ス
ポット溶接入門」134、135ページ)。従来極板で
は、5枚が引張強度11.8N以下の不良品であった。
因みに、100枚の平均引張強度は19.6Nであっ
た。これに対し、本発明の極板は全て引張強度は大き
く、不良品は0であった。因みに、各100枚の平均の
引張強度は21.6Nであった。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、リード片を溶接すべき
極板の圧縮板部の板面を凹凸面に形成し、その凸部にリ
ード片を溶接するので、従来の圧縮板部の平坦面にリー
ド片を溶接するに比し、小さい加圧力で而も電流密度が
凸部に集中するので溶接が確実に得られ、より強固に溶
接された極板が得られる。また、その圧縮板部の凹凸面
は、押圧面を凹凸面に形成した押圧用治具により、多孔
性電極基板面を加圧圧縮することにより簡単に形成で
き、或いは長尺の基板に方形状の平坦な圧縮板部を形成
後、該電極基板を圧延することにより自動的に皺状の凹
凸面をもつ圧縮板部が得られる。而も、圧縮板部の凹凸
面の凸部のみをブラッシングや空気や水の吹き付けによ
って付着活物質合剤を除去すれば足りるので、その除去
作業が容易且つ高能率となる。
【図面の簡単な説明】
【図1(a)(b)】 本発明の電池用極板の製造法の
1例の製造工程を示す平面図。
【図2】 本発明の製造法に用いる押圧用治具の斜面
図。
【図3】 図1(a)の○で囲んだ要部の斜面図。
【図4】 図1(b)示の本発明の電池用極板の1例を
示すIV−IV線截断面図。
【図5(a)】 本発明の製造法の変形例における製造
工程の一部を示す断面図。
【図5(b)】 図5(a)の製造工程を経て得られた
本発明電池用極板の要部の断面図。
【図6】 押圧用治具の変形例の斜面図。
【図7】 本発明の製造法の変形例における製造工程の
一部の工程である図3に対応する要部の斜面図。
【図8(a)〜(d)】 本発明の他の製造法の製造工
程を示す平面図。
【図9】 図8示の製造法で使用される押圧用治具の斜
面図。
【図10】 本発明の電池用電極を示す図8(d)のX
−X線截断面図。
【図11(a)〜(c)】 従来の電池用極板の製造法
の製造工程を示す平面図。
【符号の説明】
A 電極基板 1 本発明の電池用極板 2
圧縮板部 3 凹凸面 3a 凸部 3
b 凹部 4 リード片 5 溶接 6
凹部空間 7,7′ 凹凸面を形成された押圧面 8,8′ 押圧用治具 9 平坦な押圧面 1
0 押圧用治具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1(a)(b)】 本発明の電池用極板の製造法の
1例の製造工程を示す平面図。
【図2】 本発明の製造法に用いる押圧用治具の斜面
図。
【図3】 図1(a)の○で囲んだ要部の斜面図。
【図4】 図1(b)示の本発明の電池用極板の1例を
示すIV−IV線截断面図。
【図5(a)】 本発明の製造法の変形例における製造
工程の一部を示す断面図。
【図5(b)】 図5(a)の製造工程を経て得られた
本発明電池用極板の要部の断面図。
【図6】 押圧用治具の変形例の斜面図。
【図7】 本発明の製造法の変形例における製造工程の
一部の工程である図3に対応する要部の斜面図。
【図8(a)〜(d)】 本発明の他の製造法の製造工
程を示す平面図。
【図9】 図8示の製造法で使用される押圧用治具の斜
面図。
【図10】 本発明の電池用電極を示す図8(d)のX
−X線截断面図。
【図11(a)〜(c)】 従来の電池用極板の製造法
の製造工程を示す平面図。
【図12】 従来の押圧用治具の斜面図。
【図13】 従来のペースト式電極板の断面図。
【符号の説明】 A 電極基板 1 本発明の電池用極板 2
圧縮板部 3 凹凸面 3a 凸部 3
b 凹部 4 リード片 5 溶接 6
凹部空間 7,7′ 凹凸面を形成された押圧面 8,8′ 押圧用治具 9 平坦な押圧面 1
0 押圧用治具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極板の辺縁部の少なくとも片面に形成し
    た圧縮板部にリード片を溶接して成る電池用極板におい
    て、該圧縮板部の板面を凹凸面に形成し、その凹凸面の
    凸部にリード片を溶接して成る電池用極板。
  2. 【請求項2】 活物質合剤の充填された又はされてない
    多孔性電極基板の辺縁部の少なくとも片面を押圧面を凹
    凸面に形成された押圧用治具により加圧圧縮して圧縮板
    部の板面を凹凸面に形成した後、該圧縮板部の該凹凸面
    の凸部にリード片を溶接することを特徴とする電池用極
    板の製造法。
  3. 【請求項3】 活物質合剤の充填された又はされていな
    い該多孔性基板の辺縁部の両面を、押圧面を凹凸面に形
    成された押圧用治具の一対により加圧圧縮して、圧縮板
    部の両縁面を凹凸面に形成した後、該圧縮板部のいずれ
    か一方の該凹凸面の凸部にリード片を溶接したことを特
    徴とする請求項2記載の電池用極板の製造法。
  4. 【請求項4】 活物質合剤の充填された又はされていな
    い少なくとも2枚の極板を切断により製造するに足る広
    面域を有する多孔性金属基板の少なくとも片面を平坦な
    押圧面を有する押圧用治具により加圧圧縮して圧縮板部
    を形成した後、該基板を加圧ロールを通して圧延するこ
    とにより、該圧縮板部の平坦な板面を波形の凹凸面に形
    成し、次で該圧縮板部の中間部で切断して辺縁部に波形
    の凹凸面を有する圧縮板部を有する多孔性電極基板を複
    数枚形成し、その各多孔性電極基板の圧縮板部の波状の
    凹凸面の凸部にリード片を溶接することを特徴とする電
    池用極板の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の該押圧用治具の一対を使
    用し、これにより上記の広面域を有する多孔性電極基板
    の所定個所の両面を加圧することを特徴とする請求項3
    記載の電池用極板の製造法。
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