JPH0982331A - 電極およびそれを使用した二次電池 - Google Patents
電極およびそれを使用した二次電池Info
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- JPH0982331A JPH0982331A JP7236667A JP23666795A JPH0982331A JP H0982331 A JPH0982331 A JP H0982331A JP 7236667 A JP7236667 A JP 7236667A JP 23666795 A JP23666795 A JP 23666795A JP H0982331 A JPH0982331 A JP H0982331A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、従来のリチウム二次電池等
の二次電池において重要な課題であった電極活性物質と
集電体との接着性を向上させることにより、電池のサイ
クル特性が改善された電極およびそれを用いた二次電池
を提供することにある。 【構成】 集電体の表面に電極構成物質層が形成されて
いる電極において、該集電体表面が2−置換−4,6−
ジメルカプト−1,3,5−トリアジン誘導体で処理さ
れていることを特徴とする電極およびその電極を用いた
二次電池。
の二次電池において重要な課題であった電極活性物質と
集電体との接着性を向上させることにより、電池のサイ
クル特性が改善された電極およびそれを用いた二次電池
を提供することにある。 【構成】 集電体の表面に電極構成物質層が形成されて
いる電極において、該集電体表面が2−置換−4,6−
ジメルカプト−1,3,5−トリアジン誘導体で処理さ
れていることを特徴とする電極およびその電極を用いた
二次電池。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された電極および
それを用いた二次電池に関する。
それを用いた二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、ビデオカメラ、ノート
型パソコン等のポータブル機器の普及に伴い、小型で高
容量、長寿命の二次電池に対する需要が高まっている。
特に、現在、注目されている二次電池として、リチウム
二次電池がある。
型パソコン等のポータブル機器の普及に伴い、小型で高
容量、長寿命の二次電池に対する需要が高まっている。
特に、現在、注目されている二次電池として、リチウム
二次電池がある。
【0003】リチウム二次電池の負極活性物質として
は、リチウムイオンをドーピング、脱ドーピングするコ
ークスやグラファイト等の炭素質材料を用いることが提
案されているが(特開昭62−90863号公報)、こ
の場合、通常、粉体状の炭素材料に結着剤を適当量添加
した混合物に溶媒を混ぜてペースト状にしたものを集電
体に塗布、乾燥後圧着させて電極が得られる。
は、リチウムイオンをドーピング、脱ドーピングするコ
ークスやグラファイト等の炭素質材料を用いることが提
案されているが(特開昭62−90863号公報)、こ
の場合、通常、粉体状の炭素材料に結着剤を適当量添加
した混合物に溶媒を混ぜてペースト状にしたものを集電
体に塗布、乾燥後圧着させて電極が得られる。
【0004】また、リチウム二次電池の正極活性物質と
しては、マンガン酸化物、五酸化バナジウムのような遷
移金属酸化物、硫化鉄、硫化チタンのような遷移金属酸
化物、さらにこれらとリチウムとの複合化合物(例え
ば、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムコバルトニ
ッケル複合酸化物、リチウムマンガン酸化物)などが提
案されている。これらの材料を正極に組み込む場合も、
粉体状の正極活性物質に導電体(カーボンを用いること
が多い)と結着剤を適量添加した混合物に溶媒を混ぜて
ペースト状にしたものを集電体に塗布、乾燥後圧着させ
て電極が得られる。
しては、マンガン酸化物、五酸化バナジウムのような遷
移金属酸化物、硫化鉄、硫化チタンのような遷移金属酸
化物、さらにこれらとリチウムとの複合化合物(例え
ば、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムコバルトニ
ッケル複合酸化物、リチウムマンガン酸化物)などが提
案されている。これらの材料を正極に組み込む場合も、
粉体状の正極活性物質に導電体(カーボンを用いること
が多い)と結着剤を適量添加した混合物に溶媒を混ぜて
ペースト状にしたものを集電体に塗布、乾燥後圧着させ
て電極が得られる。
【0005】このような二次電池の電極に用いる結着剤
には、強い耐溶剤性と耐薬品性が要求されるため、多く
の場合、フッ素系の樹脂が用いられる。しかしながら、
フッ素系の樹脂は、元来、集電体に使用される金属との
接着性が悪く、負極と正極いずれの場合も、活性物質を
集電体に圧着させた後、集電体と活性物質との接着力が
十分でないために、活性物質が集電体から剥離し易く、
電池のサイクル特性が悪くなるという問題があった。こ
れを改善する方法として、集電体表面を粗面化すること
が提案されたが(特開平5−6766)、これにおいて
も接着性は十分とは言えず、さらなる改良が求められて
いる。
には、強い耐溶剤性と耐薬品性が要求されるため、多く
の場合、フッ素系の樹脂が用いられる。しかしながら、
フッ素系の樹脂は、元来、集電体に使用される金属との
接着性が悪く、負極と正極いずれの場合も、活性物質を
集電体に圧着させた後、集電体と活性物質との接着力が
十分でないために、活性物質が集電体から剥離し易く、
電池のサイクル特性が悪くなるという問題があった。こ
れを改善する方法として、集電体表面を粗面化すること
が提案されたが(特開平5−6766)、これにおいて
も接着性は十分とは言えず、さらなる改良が求められて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電極活性物
質と集電体との接着性を向上させることにより、サイク
ル特性が改善された電極および二次電池を提供すること
を目的とする。
質と集電体との接着性を向上させることにより、サイク
ル特性が改善された電極および二次電池を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電極活性
物質、結着材、および溶媒からなるペースト状混合物を
集電体に塗布するに際して、あらかじめ集電体を特定の
含硫黄有機化合物にて処理することにより電極活性物質
と集電体との接着強度を改善させ得ることを見いだし本
発明に到達した。
物質、結着材、および溶媒からなるペースト状混合物を
集電体に塗布するに際して、あらかじめ集電体を特定の
含硫黄有機化合物にて処理することにより電極活性物質
と集電体との接着強度を改善させ得ることを見いだし本
発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、集電体の表面に電極
構成物質層が形成されている電極において、該集電体表
面が2−置換−4,6−ジメルカプト−1,3,5−ト
リアジン誘導体で処理されていることを特徴とする電極
に関する。
構成物質層が形成されている電極において、該集電体表
面が2−置換−4,6−ジメルカプト−1,3,5−ト
リアジン誘導体で処理されていることを特徴とする電極
に関する。
【0009】電極の集電体としては、金属箔、金属メッ
シュ、三次元多孔体等があるが、この集電体に用いる金
属としては、リチウムと合金ができ難い金属が望まし
く、特に、鉄、ニッケル、コバルト、銅、チタン、バナ
ジウム、クロム、マンガンが単独、あるいはこれらの合
金で用いられる。
シュ、三次元多孔体等があるが、この集電体に用いる金
属としては、リチウムと合金ができ難い金属が望まし
く、特に、鉄、ニッケル、コバルト、銅、チタン、バナ
ジウム、クロム、マンガンが単独、あるいはこれらの合
金で用いられる。
【0010】電極活性物質のうち負極活性物質として
は、リチウムイオンをドーピング、脱ドーピングし得る
材料であればよい。このような材料として、石油系コー
クスや炭素系コークスなどのコークス材料、アセチレン
ブラックなどのカーボンブラック類、グラファイト、ガ
ラス状炭素、活性炭、炭素繊維、有機高分子を非酸化性
雰囲気中で焼成して得られる有機高分子焼成体等の炭素
質材料がある。また、酸化銅を添加する場合もある。
は、リチウムイオンをドーピング、脱ドーピングし得る
材料であればよい。このような材料として、石油系コー
クスや炭素系コークスなどのコークス材料、アセチレン
ブラックなどのカーボンブラック類、グラファイト、ガ
ラス状炭素、活性炭、炭素繊維、有機高分子を非酸化性
雰囲気中で焼成して得られる有機高分子焼成体等の炭素
質材料がある。また、酸化銅を添加する場合もある。
【0011】また、正極活性物質としては、上述の一般
に使用されるものであり、特に限定されない。さらに、
導電体を添加してもよい。
に使用されるものであり、特に限定されない。さらに、
導電体を添加してもよい。
【0012】本発明で用いられる結着剤は、フッ素系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、合成ゴム等通常使用される
ものである。これらのうちフッ素系樹脂が好ましく用い
られるが、この例としては、四フッ化エチレン、三フッ
化エチレン、三フッ化塩化エチレン、フッ化ビニリデ
ン、フッ化ビニル、六フッ化プロピレン、パ−フルオロ
アルキルビニルエ−テル類から選ばれた少なくとも一種
のモノマーを構成単位として含み、樹脂全体に対するこ
れらモノマーの比率の和が50重量%以上、さらに好ま
しくは70重量%以上である熱可塑性フッ素樹脂が挙げ
られる。これらのフッ素系樹脂は、耐溶剤性と耐薬品性
に優れているため、電極活性物質の結着剤として用いた
時、高性能で安定な電極が得られる。
脂、ポリオレフィン系樹脂、合成ゴム等通常使用される
ものである。これらのうちフッ素系樹脂が好ましく用い
られるが、この例としては、四フッ化エチレン、三フッ
化エチレン、三フッ化塩化エチレン、フッ化ビニリデ
ン、フッ化ビニル、六フッ化プロピレン、パ−フルオロ
アルキルビニルエ−テル類から選ばれた少なくとも一種
のモノマーを構成単位として含み、樹脂全体に対するこ
れらモノマーの比率の和が50重量%以上、さらに好ま
しくは70重量%以上である熱可塑性フッ素樹脂が挙げ
られる。これらのフッ素系樹脂は、耐溶剤性と耐薬品性
に優れているため、電極活性物質の結着剤として用いた
時、高性能で安定な電極が得られる。
【0013】このようなフッ素系樹脂の例として、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
フッ化ビニル、ポリ三フッ化エチレン、ポリ三フッ化塩
化エチレン、フッ化ビニリデン・三フッ化塩化エチレン
共重合体、フッ化ビニリデン・四フッ化エチレン共重合
体、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体等
がある。これらのうち、ポリフッ化ビニリデンが特に好
ましく用いられる。
フッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
フッ化ビニル、ポリ三フッ化エチレン、ポリ三フッ化塩
化エチレン、フッ化ビニリデン・三フッ化塩化エチレン
共重合体、フッ化ビニリデン・四フッ化エチレン共重合
体、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体等
がある。これらのうち、ポリフッ化ビニリデンが特に好
ましく用いられる。
【0014】本発明で用いられる2−置換−4,6−ジ
メルカプト−1,3,5−トリアジン誘導体は次式
メルカプト−1,3,5−トリアジン誘導体は次式
【0015】
【化3】
【0016】〔ただし、RはOR1、SR1、またはNR1
R2(R1およびR2は、同一または相異なって、水素、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール
基、アリールアルキル基、またはアルキルアリール基を
示す。)、Mは水素、アルカリ金属またはアルカリ土類
金属を表す。〕で表される化合物である。
R2(R1およびR2は、同一または相異なって、水素、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール
基、アリールアルキル基、またはアルキルアリール基を
示す。)、Mは水素、アルカリ金属またはアルカリ土類
金属を表す。〕で表される化合物である。
【0017】ここで、アルキル基としては、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、オクチル、ノニル、2−エチルヘキシル、ドデシ
ル、あるいはオクタデシル基を、アルケニル基として
は、アリルおよびオレイル基を、アリールアルキル基と
しては、ベンジル、メチルベンジル、フェニルエチル、
あるいはフェニルプロピル基を、アリール基としては、
フェニルあるいはナフチル基を、アルキルアリール基と
しては、エチルフェニル、ブチルフェニル、オクチルフ
ェニル、あるいは4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−
t−ブチルフェニル基などを例示できる。
チル、プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、オクチル、ノニル、2−エチルヘキシル、ドデシ
ル、あるいはオクタデシル基を、アルケニル基として
は、アリルおよびオレイル基を、アリールアルキル基と
しては、ベンジル、メチルベンジル、フェニルエチル、
あるいはフェニルプロピル基を、アリール基としては、
フェニルあるいはナフチル基を、アルキルアリール基と
しては、エチルフェニル、ブチルフェニル、オクチルフ
ェニル、あるいは4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−
t−ブチルフェニル基などを例示できる。
【0018】本発明において、集電体を上述の含硫黄有
機化合物で処理するには、必要に応じて、集電体に、常
法に従い、洗浄、脱脂、あるいは研磨等の前処理を行っ
た後、該含硫黄有機化合物を集電体に接触させればよ
く、その方法は特に限定されない。例えば、該含硫黄有
機化合物を、適当な溶媒を用いて、溶解または分散させ
て得られた液を集電体に接触せしめる方法がある。この
場合、溶液または分散液中の含硫黄有機化合物の濃度
は、0.05〜20重量%、好ましくは0.1〜5重量
%であればよく、それを、0〜200℃、好ましくは2
0〜100℃にて、1秒〜10時間、好ましくは5秒〜
1時間、集電体に接触させた後、必要に応じて、適当な
溶媒で洗浄し、乾燥すればよい。
機化合物で処理するには、必要に応じて、集電体に、常
法に従い、洗浄、脱脂、あるいは研磨等の前処理を行っ
た後、該含硫黄有機化合物を集電体に接触させればよ
く、その方法は特に限定されない。例えば、該含硫黄有
機化合物を、適当な溶媒を用いて、溶解または分散させ
て得られた液を集電体に接触せしめる方法がある。この
場合、溶液または分散液中の含硫黄有機化合物の濃度
は、0.05〜20重量%、好ましくは0.1〜5重量
%であればよく、それを、0〜200℃、好ましくは2
0〜100℃にて、1秒〜10時間、好ましくは5秒〜
1時間、集電体に接触させた後、必要に応じて、適当な
溶媒で洗浄し、乾燥すればよい。
【0019】ここで、使用される溶媒としては、水、ア
ルコール類、エーテル類、ケトン類、エステル類、飽和
脂肪族炭化水素、不飽和脂肪族炭化水素、芳香族炭化水
素、ハロゲン化炭化水素等から選ばれ、沸点が30〜2
00℃であるもの好ましく、さらに好ましくは50〜1
50℃である。
ルコール類、エーテル類、ケトン類、エステル類、飽和
脂肪族炭化水素、不飽和脂肪族炭化水素、芳香族炭化水
素、ハロゲン化炭化水素等から選ばれ、沸点が30〜2
00℃であるもの好ましく、さらに好ましくは50〜1
50℃である。
【0020】集電体に塗布するスラリーを得るために用
いられる溶媒は、N−メチルピロリドン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルスルホ
ルアミド、テトラメチル尿素、アセトン、メチルエチル
ケトン等の有機溶媒や水であればよく、これらを単独で
用いても、混合して用いてもよい。これらのうち、N−
メチルピロリドンが特に好んで用いられる。また、必要
に応じて分散剤を添加してもよい。この場合、ノニオン
系の分散剤が好んで用いられる。
いられる溶媒は、N−メチルピロリドン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルスルホ
ルアミド、テトラメチル尿素、アセトン、メチルエチル
ケトン等の有機溶媒や水であればよく、これらを単独で
用いても、混合して用いてもよい。これらのうち、N−
メチルピロリドンが特に好んで用いられる。また、必要
に応じて分散剤を添加してもよい。この場合、ノニオン
系の分散剤が好んで用いられる。
【0021】上記集電体に塗布するスラリーに使用する
結着剤の量は、電極活性物質100重量部に対して、1
〜30重量部であることが望ましく、さらに望ましくは
3〜15重量部である。
結着剤の量は、電極活性物質100重量部に対して、1
〜30重量部であることが望ましく、さらに望ましくは
3〜15重量部である。
【0022】本発明においては、所定量の電極活性物質
(担持体を含む)と結着剤を溶媒の存在下で混練して得
られたスラリーを電極集電体に塗布した後、乾燥後、必
要に応じてプレスして電極が得られる。この場合、スラ
リーを塗布後、60〜250℃、さらに望ましくは80
〜200℃で、1分〜10時間、好ましくは5分〜2時
間、加熱処理することが望ましい。こうして得られる帯
状電極を、帯状セパレータとともにロール状(渦巻状)
に巻回し、巻回電極体としてもよい。
(担持体を含む)と結着剤を溶媒の存在下で混練して得
られたスラリーを電極集電体に塗布した後、乾燥後、必
要に応じてプレスして電極が得られる。この場合、スラ
リーを塗布後、60〜250℃、さらに望ましくは80
〜200℃で、1分〜10時間、好ましくは5分〜2時
間、加熱処理することが望ましい。こうして得られる帯
状電極を、帯状セパレータとともにロール状(渦巻状)
に巻回し、巻回電極体としてもよい。
【0023】本発明の電極を用いて二次電池を作製する
際に用いられる電解液としては、従来用いられているア
ルカリ金属塩を非水溶媒に溶解した電解液を用いること
ができる。ここで使用される非水溶媒としては、例え
ば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等
のエステル類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキソランおよびその誘導体、ジメトキシエタン
等のエーテル類、スルホラン、アセトニトリル等が好ま
しく用いられ、これらを単独もしくは2種以上混合して
使用することができる。
際に用いられる電解液としては、従来用いられているア
ルカリ金属塩を非水溶媒に溶解した電解液を用いること
ができる。ここで使用される非水溶媒としては、例え
ば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等
のエステル類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキソランおよびその誘導体、ジメトキシエタン
等のエーテル類、スルホラン、アセトニトリル等が好ま
しく用いられ、これらを単独もしくは2種以上混合して
使用することができる。
【0024】この場合、特に、リチウム塩を電解質に用
いた場合に、高電圧の二次電池が得られるため、これを
非水溶媒に溶解した非水電解液が好んで用いられる。こ
の時、電解質としては、アルカリ金属の過塩素酸塩やホ
ウフッ化塩等が好ましく用いられ、例えば、過塩素酸リ
チウム、ホウフッ化リチウム、リンフッ化リチウム等が
使用できる。
いた場合に、高電圧の二次電池が得られるため、これを
非水溶媒に溶解した非水電解液が好んで用いられる。こ
の時、電解質としては、アルカリ金属の過塩素酸塩やホ
ウフッ化塩等が好ましく用いられ、例えば、過塩素酸リ
チウム、ホウフッ化リチウム、リンフッ化リチウム等が
使用できる。
【0025】さらに、正極と負極の間に使用するセパレ
ータは、絶縁性の多孔性膜、織布、不織布等であればよ
く、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアセ
タール等が用いられる。このセパレータの膜厚は、20
0μm以下が好ましく、さらに好ましくは10〜50μ
mである。
ータは、絶縁性の多孔性膜、織布、不織布等であればよ
く、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアセ
タール等が用いられる。このセパレータの膜厚は、20
0μm以下が好ましく、さらに好ましくは10〜50μ
mである。
【0026】以下、実施例により本発明を説明するが、
本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
【0027】
【0028】
【実施例1】テトラヒドロフラン(以後、THFと略
す)に2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリ
アジン一ナトリウム塩(以後、TTSと略す)を溶解
し、TTSの濃度が1重量%の溶液を作製した。この溶
液に、あらかじめ#1000のエメリー紙で磨き表面を
粗面化しておいた厚さ55μmの銅箔を浸漬し、25℃
で5分間保持した後、THFで洗浄し、乾燥した。
す)に2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリ
アジン一ナトリウム塩(以後、TTSと略す)を溶解
し、TTSの濃度が1重量%の溶液を作製した。この溶
液に、あらかじめ#1000のエメリー紙で磨き表面を
粗面化しておいた厚さ55μmの銅箔を浸漬し、25℃
で5分間保持した後、THFで洗浄し、乾燥した。
【0029】負極活性物質担持体として石炭ピッチコー
クスをボールミルで粉砕したもの90重量部を、ポリフ
ッ化ビニリデン(エルフ・アトケム社製、カイナー74
1)10重量部をN−メチルピロリドンに溶解してなる
溶液に添加してスラリー状にした。このスラリーを、上
記のHETPA処理を行った銅箔上に塗布し、120℃
で1時間放置した後、減圧乾燥、プレスを行い厚さ16
0μm、幅20mmの電極を得た。
クスをボールミルで粉砕したもの90重量部を、ポリフ
ッ化ビニリデン(エルフ・アトケム社製、カイナー74
1)10重量部をN−メチルピロリドンに溶解してなる
溶液に添加してスラリー状にした。このスラリーを、上
記のHETPA処理を行った銅箔上に塗布し、120℃
で1時間放置した後、減圧乾燥、プレスを行い厚さ16
0μm、幅20mmの電極を得た。
【0030】この電極表面の炭素ピッチコークスをカッ
ターナイフにて剥がしたところ、銅箔上にかなりの炭素
ピッチコークスの付着残留物が認められ、負極活性物質
と集電体との接着性が良好であることが確認された。ま
た、得られた電極を負極に用い、対極および参照電極に
はリチウム金属箔を用い、電解液としてプロピレンカー
ボネート過塩素酸リチウムを1M溶解した溶液を用いて
3極式電池を作製した。充放電試験は、炭素1gあたり
30mAの電流密度で、初めに0Vまで充電を行い、続
いて同じ電流で1.5Vまで放電を行った。2回目以降
もこれと同じ条件で充放電を繰り返し、放電容量にて負
極の評価を行った。その結果、30サイクル目の放電容
量は、1サイクル目のそれの97%であった。
ターナイフにて剥がしたところ、銅箔上にかなりの炭素
ピッチコークスの付着残留物が認められ、負極活性物質
と集電体との接着性が良好であることが確認された。ま
た、得られた電極を負極に用い、対極および参照電極に
はリチウム金属箔を用い、電解液としてプロピレンカー
ボネート過塩素酸リチウムを1M溶解した溶液を用いて
3極式電池を作製した。充放電試験は、炭素1gあたり
30mAの電流密度で、初めに0Vまで充電を行い、続
いて同じ電流で1.5Vまで放電を行った。2回目以降
もこれと同じ条件で充放電を繰り返し、放電容量にて負
極の評価を行った。その結果、30サイクル目の放電容
量は、1サイクル目のそれの97%であった。
【0031】
【実施例2】実施例1において、銅箔の処理剤としてT
TSの代わりに2−ジブチルアミノ−4,6−ジメルカ
プト−1,3,5−トリアジンを用いた他は、実施例1
と同様に電極を作製した。電極の厚さは170μmであ
った。これを負極に用い、実施例1に記載された方法で
充放電試験を行ったところ、30サイクル目の放電容量
は1サイクル目のそれの93%であった。
TSの代わりに2−ジブチルアミノ−4,6−ジメルカ
プト−1,3,5−トリアジンを用いた他は、実施例1
と同様に電極を作製した。電極の厚さは170μmであ
った。これを負極に用い、実施例1に記載された方法で
充放電試験を行ったところ、30サイクル目の放電容量
は1サイクル目のそれの93%であった。
【0032】
【実施例3】実施例1において、銅箔の処理剤としてT
TSの代わりに2,4,6−トリメルカプト−1,3,
5−トリアジンを用いた他は、実施例1と同様に電極を
作製した。電極の厚さは160μmであった。これを負
極に用い、実施例1に記載された方法で充放電試験を行
ったところ、30サイクル目の放電容量は1サイクル目
のそれの95%であった。
TSの代わりに2,4,6−トリメルカプト−1,3,
5−トリアジンを用いた他は、実施例1と同様に電極を
作製した。電極の厚さは160μmであった。これを負
極に用い、実施例1に記載された方法で充放電試験を行
ったところ、30サイクル目の放電容量は1サイクル目
のそれの95%であった。
【0033】
【比較例1】実施例1において、銅箔を含硫黄有機化合
物で処理しないで、#1000のエメリー紙で磨き表面
を粗面化しておいたものを用いた他は実施例1と同様に
電極を作製し、厚さ140μmの電極をが得た。この電
極表面の炭素ピッチコークスをカッターナイフにて剥が
したところ、銅箔上には炭素ピッチコークスはほとんど
残らなかった。得られた電極を負極に用い、実施例1に
記載された方法で充放電試験を行ったところ、30サイ
クル目の放電容量は1サイクル目のそれの85%であっ
た。
物で処理しないで、#1000のエメリー紙で磨き表面
を粗面化しておいたものを用いた他は実施例1と同様に
電極を作製し、厚さ140μmの電極をが得た。この電
極表面の炭素ピッチコークスをカッターナイフにて剥が
したところ、銅箔上には炭素ピッチコークスはほとんど
残らなかった。得られた電極を負極に用い、実施例1に
記載された方法で充放電試験を行ったところ、30サイ
クル目の放電容量は1サイクル目のそれの85%であっ
た。
【0034】
【発明の効果】本発明により、電極活性物質と集電体と
の接着強度が強い電極の作製が可能となる。これを二次
電池に適用すれば、充放電の繰り返しにより放電容量が
劣化しない二次電池が得られ、特に、リチウム二次電池
に有用である。
の接着強度が強い電極の作製が可能となる。これを二次
電池に適用すれば、充放電の繰り返しにより放電容量が
劣化しない二次電池が得られ、特に、リチウム二次電池
に有用である。
Claims (7)
- 【請求項1】集電体の表面に電極構成物質層が形成され
ている電極において、該集電体表面が次式 【化1】 〔ただし、RはOR1、SR1、またはNR1R2(R1および
R2は、同一または相異なって、水素、アルキル基、シ
クロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アリール
アルキル基、またはアルキルアリール基を示す。)、M
は水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表
す。〕で表される2−置換−4,6−ジメルカプト−
1,3,5−トリアジン誘導体で処理されていることを
特徴とする電極。 - 【請求項2】電極構成物質層が、電極活性物質100重
量部と結着剤1〜30重量部から形成される請求項1記
載の電極。 - 【請求項3】結着剤がフッ素系樹脂である請求項2記載
の電極。 - 【請求項4】電極集電体が金属シートである請求項1記
載の電極。 - 【請求項5】集電体の表面に電極構成物質層が形成され
ている電極を具備する二次電池において、該集電体表面
が次式 【化2】 〔ただし、RはOR1、SR1、またはNR1R2(R1および
R2は、同一または相異なって、水素、アルキル基、シ
クロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アリール
アルキル基、またはアルキルアリール基を示す。)、M
は水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表
す。〕で表される2−置換−4,6−ジメルカプト−
1,3,5−トリアジン誘導体で処理されていることを
特徴とする二次電池。 - 【請求項6】電極構成物質層が、電極活性物質100重
量部と結着剤1〜30重量部から形成される請求項5記
載の二次電池。 - 【請求項7】結着剤がフッ素系樹脂である請求項6記載
の二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7236667A JPH0982331A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 電極およびそれを使用した二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7236667A JPH0982331A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 電極およびそれを使用した二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0982331A true JPH0982331A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=17004009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7236667A Pending JPH0982331A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 電極およびそれを使用した二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0982331A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000077102A (ja) * | 1998-08-28 | 2000-03-14 | Sony Corp | 非水電解液二次電池 |
EP2784845A1 (en) * | 2013-03-29 | 2014-10-01 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Predoping material for electrical lithium or sodium storage device |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP7236667A patent/JPH0982331A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000077102A (ja) * | 1998-08-28 | 2000-03-14 | Sony Corp | 非水電解液二次電池 |
EP2784845A1 (en) * | 2013-03-29 | 2014-10-01 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Predoping material for electrical lithium or sodium storage device |
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