JPH0981955A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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Publication number
JPH0981955A
JPH0981955A JP7238093A JP23809395A JPH0981955A JP H0981955 A JPH0981955 A JP H0981955A JP 7238093 A JP7238093 A JP 7238093A JP 23809395 A JP23809395 A JP 23809395A JP H0981955 A JPH0981955 A JP H0981955A
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JP
Japan
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light
optical pickup
optical
information recording
recording medium
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Pending
Application number
JP7238093A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuo Hayashi
卓生 林
Toru Nakamura
徹 中村
Hirotoshi Tomita
浩稔 冨田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH0981955A publication Critical patent/JPH0981955A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光を用いて情報の記録、再生を行う光学式記
録再生装置の光ピックアップの小型化、構成部品の位置
ずれによる性能劣化の低減、部品コストの削減と組立て
調整工数の削減による低コスト化を目的とする。 【構成】 内部にレーザーダイオード12とフォトダイ
オード13、14、15が構成された光学モジュール1
0と一体に、複数の平行平板を接合して構成され、端面
に四分の一波長板19を設けた偏光ビームスプリッター
18を構成したことで、光ピックアップの大幅な小型化
が可能となり、各素子の位置ずれも発生しにくいので良
好な性能を確保することができる。また、部品コストも
安価で、フォトダイオード13、14、15の高精度な
位置決めが不要となり、光ピックアップの低コスト化が
容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声および画像用ファ
イル、文書ファイル、およびコンピューター用外部メモ
リー装置などに用いられ、情報の記録、再生を行う光学
式記録再生装置の光ピックアップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高密度な記録再生が行える光学式
記録再生装置が注目されており、光ピックアップはこの
高密度光学式記録再生装置の基本的構成要素として最重
要視されている。
【0003】以下、従来の光ピックアップを、図11〜
図13を用いて説明する。図11は、従来の光ピックア
ップの構成図、図12は、従来の光ピックアップの第1
の受光素子部分の拡大図、図13は、従来の光ピックア
ップの第2の受光素子部分の拡大図である。
【0004】図11〜図13において、1はレーザーダ
イオードであり、例えばP偏光の直線偏光の光を放射す
る。2は偏光プリズムであり、P偏光の光を透過し、S
偏光の光を反射する。3は四分の一波長板であり、入射
した直線偏光の光を円偏光に変えて出射する。4は対物
レンズであり、光を情報記録媒体5上に集光する。6は
無偏光プリズムであり、入射した光を略50%ずつの二
つの光に分離して出射する。7はシリンドリカルレンズ
であり、入射した光に非点収差を発生させて出射する。
8は第1のフォトダイオードであり、受光面が四つの領
域8a、8b、8c、8dに分割されている。9は第2
のフォトダイオードであり、受光面が二つの領域9a、
9bに分割されており、領域9aと領域9bを分割する
分割線の方向が、情報記録媒体5の情報トラック列の方
向と略平行になるように配置され、遠視野状態の光を受
光するように構成されている。
【0005】上記のように構成された従来の光ピックア
ップの基本的な動作を説明すると、レーザーダイオード
1より放射されたP偏光の光は、偏光プリズム2をその
まま透過し、四分の一波長板3に入射する。ここでP偏
光の光は円偏光に変わって出射され、対物レンズ4によ
り情報記録媒体5上に集光される。情報記録媒体5上で
情報信号を得て反射した円偏光の光は、再び対物レンズ
4を透過して四分の一波長板3に入射する。ここで、再
度四分の一波長板3を透過することにより、円偏光の光
はレーザーダイオード1より放射されたときのP偏光と
直交する直線偏光、すなわちS偏光に変わって出射され
偏光プリズム2に入射する。S偏光の光は、偏光プリズ
ム2で反射され無偏光プリズム6に入射し、略50%が
そのまま透過し、略50%が反射される。無偏光プリズ
ム6をそのまま透過した光は、シリンドリカルレンズ7
を透過し第1のフォトダイオード8に入射する。この光
は、シリンドリカルレンズ7を透過する際に非点収差が
発生しているので、第1のフォトダイオード8上の光ス
ポットは合焦状態では略円形スポットとなり、例えば情
報記録媒体5と対物レンズ4が遠い時にはY方向に長軸
を持つ略楕円形のスポットとなり、情報記録媒体5と対
物レンズ4が近い時には、X方向に長軸を持つ略楕円形
のスポットになることから、 FE=(8a+8c)−(8b+8d) という差動検出によりフォーカスエラー信号FEが得ら
れる。
【0006】一方、無偏光プリズム6で反射された光
は、遠視野状態で第2のフォトダイオード9に入射し、
領域9aと領域9bを分割する分割線の方向が情報記録
媒体5の情報トラック列の方向と略平行になるように配
置されていることから、 TE=9a−9b という差動検出によりトラッキングエラー信号TEが得
られる。
【0007】また、第1のフォトダイオード8と第2の
フォトダイオード9の総受光量、 RF=8a+8b+8c+8d+9a+9b により情報記録媒体5上の情報信号RFが得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、レーザーダイオード1と対物レンズ4と
の間の光路中に、偏光プリズム2および四分の一波長板
3を個別に配置し固定しなければならず、また、偏光プ
リズム2と第1のフォトダイオード8および第2のフォ
トダイオード9との間の光路中に、無偏光プリズム6お
よびシリンドリカルレンズ7を個別に配置して固定し、
かつ、第1のフォトダイオード8は高精度な位置決め調
整を必要とするので、光ピックアップの小型化が著しく
困難であるとともに、各素子の位置ずれによる性能の劣
化と信頼性性能の低下が発生しやすい。
【0009】さらに、偏光プリズム2と無偏光プリズム
6は、それぞれ二つの三角プリズムを接合して構成され
るのでコストが高く、また、各素子を光ピックアップに
組み込む際の組立調整工数も多いので、低コスト化が極
めて困難である。
【0010】本発明は、上記従来の課題を解決し、小型
で、素子の位置ずれによる性能の劣化がなく、部品点数
が少なく部品コストも安価で、さらに組立調整が容易で
大幅な低コスト化が可能となる光学式記録再生装置の光
ピックアップを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光ピックアップは、内部に発光手段と、複
数の受光領域を有する受光素子が設けられた光学モジュ
ールと、発光手段から放射された光の光軸に略垂直な面
内で前記光学モジュールに冠着された透明基板と、発光
手段から放射された光を情報記録媒体上に照射する集光
手段と、複数の平行平板を接合して構成され、その接合
面が、発光手段から放射された光と情報記録媒体で反射
され再び集光手段を透過した光を、それぞれ透過および
反射、あるいは反射および透過させる偏光分離面である
とともに、第1の端面が偏光分離面と略45°を成し、
かつ第1の端面と略平行な第2の端面に4分の1波長板
が一体に設けられ、第1の端面を透明基板上に係着させ
た光束分離素子と、光束分離素子の第1の端面あるいは
透明基板の面上に設けられ、情報記録媒体で反射され再
び集光手段を透過し光束分離素子の偏光分離面で反射ま
たは透過された光を、複数の光に分岐して複数の受光領
域を有する受光素子へ導く光分岐手段とを備えたもので
ある。
【0012】
【作用】この構成では、光学モジュールと光束分離素
子、および波長板が一体に構成されているので、光ピッ
クアップの大幅な小型化が可能となり、各素子の位置ず
れも発生しにくいので良好な性能を確保することができ
る。
【0013】また、光束分離素子を複数の平行平板を接
合して構成するので、例えば複数の平行平板をあらかじ
め大きめのサイズで接合しておき、その後に切断により
光束分離素子を切り出していく製造方法をとれば、一組
の平行平板の接合体より多数の光束分離素子を得ること
ができるので、光束分離素子の大幅な低コスト化が可能
となる。
【0014】さらに、光学モジュール内に一体に受光素
子と発光素子が構成されているので、部品点数が少な
く、また、受光素子の高精度な位置決めが不要となり、
光ピックアップの大幅な低コスト化が可能となる。
【0015】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例の光ピックアップ
を図面を参照しながら説明する。なお、前記従来例と同
一の部材は、同一の符号で示すものとする。
【0016】図1は本発明の第1の実施例における光ピ
ックアップの構成を示す側断面図、図2は本発明の第1
の実施例における光ピックアップの受光素子部分の拡大
上面図である。
【0017】図1および図2において、10は光学モジ
ュールであり、その内部には基板11が設けられてい
る。基板11上には、レーザーダイオード12とフォト
ダイオード13、14、15が設けられている。レーザ
ーダイオード12は、例えば基板11の一部に45°の
斜面を有する凹部を設け、その中に発光チップを搭載し
て、発光チップからの放射光が45°の斜面にあたり、
反射して上方に放射させるようにしたものであり、P偏
光の直線偏光の光を放射する。フォトダイオード13、
15は、それぞれ4個ずつの分割された領域13a、1
3b、13c、13dおよび15a、15b、15c、
15dから成っており、領域13bと領域13dを分割
する分割線および領域15bと領域15dを分割する分
割線の方向が、情報記録媒体5の情報トラック列の方向
と略平行になるように構成されている。16はガラスま
たは樹脂で構成された透明基板であり、その基板11に
対向する面のうちフォトダイオード13、14、15に
対向する領域には、略5°〜20°の回折角で回折され
る±1次回折光の焦点位置がフォトダイオード13、1
4、15の面を中心に、それぞれ透明基板16に近い側
と遠い側に来るようなレンズ効果を有するホログラム回
折素子17が設けられており、透明基板16は、光学モ
ジュール10の内部を密封する形で設けられている。1
8は二つの透明な平行平板18aと18bを接合して構
成された偏光ビームスプリッターであり、二つの透明な
平行平板18aと18bを、その接合面にP偏光の光は
透過しS偏光の光は反射する光学膜18cを設けて、あ
らかじめ大きめのサイズで接合し、その後に端面18d
が光学膜18cと略45°となり、端面18dと端面1
8eが略平行になるように切断により切り出したもので
ある。偏光ビームスプリッター18は、その端面18d
が透明基板16上に一体に構成されており、斜面18f
は、光学モジュール10の内部に向かって傾斜してい
る。19は偏光ビームスプリッター18の端面18e上
に一体に設けられた四分の一波長板であり、直線偏光の
光を円偏光に変える。
【0018】なお、ホログラム回折素子17は、透明基
板16の基板11に対向する面ではなく偏光ビームスプ
リッター18に対向する面に設けてもよく、また、偏光
ビームスプリッター18の端面18dまたは斜面18f
に直接設けてもよい。
【0019】また、四分の一波長板19は、偏光ビーム
スプリッター18の端面18e上に、例えばタンタルオ
キサイドなどの光学異方性を有する材質を、直接蒸着に
より設けた複屈折膜としてもよい。
【0020】上記のように構成された光ピックアップの
基本的な動作を説明すると、レーザーダイオード12よ
り放射されたP偏光の光は、透明基板16を透過して端
面18dより偏光ビームスプリッター18に入射し、光
学膜18cを透過して、端面18eより出射して四分の
一波長板19に入射する。ここでP偏光の光は円偏光に
変わって出射され、対物レンズ4により情報記録媒体5
上に集光される。情報記録媒体5上で情報信号を得て反
射した円偏光の光は、再び対物レンズ4を透過して四分
の一波長板19に入射する。ここで、再度四分の一波長
板19を透過することにより、円偏光の光はレーザーダ
イオード12より放射されたときのP偏光と直交する直
線偏光、すなわちS偏光に変わって出射され、端面18
eより偏光ビームスプリッター18に入射し、光学膜1
8cで反射され、斜面18fで反射された後に端面18
dより出射して透明基板16のホログラム回折素子17
に入射する。ここで、光は略5°〜20°の回折角で回
折され、例えば+1次回折光はフォトダイオード13に
入射し、0次光はフォトダイオード14に入射し、−1
次回折光はフォトダイオード15に入射する。このと
き、ホログラム回折素子17は±1次回折光の焦点位置
がフォトダイオード13、14、15の面を中心に、そ
れぞれ透明基板16に近い側と遠い側に来るようなレン
ズ効果を有するので、例えば+1次回折光はフォトダイ
オード13より透明基板16に近い所で焦点を結び、−
1次回折光はフォトダイオード15より遠い所で焦点を
結ぶので、光ピックアップと情報記録媒体5が合焦状態
にあるときにフォトダイオード13とフォトダイオード
15上での光スポットの大きさが同じになることから、 FE=(13a+13c+15b+15d)−(13b
+13d+15a+15c) という差動検出によりフォーカスエラー信号FEが得ら
れる。
【0021】また、フォトダイオード13の領域13b
と領域13dを分割する分割線およびフォトダイオード
15の領域15bと領域15dを分割する分割線の方向
を、情報記録媒体5の情報トラック列の方向と略平行に
なるように構成することにより、光ピックアップに対し
て情報記録媒体5の情報トラック列のずれが発生したと
きに、フォトダイオード13、15上の光スポットが情
報トラック列と直交する方向にそれぞれ逆方向に動くこ
とから、 TE=(13b+15b)−(13d+15d) という差動検出によりトラッキングエラー信号TEが得
られる。
【0022】さらに、フォトダイオード13、14、1
5の総受光量、 RF=13a+13b+13c+13d+14+15a
+15b+15c+15d により情報記録媒体5上の情報信号RFが得られる。
【0023】上記のように本発明によれば、光学モジュ
ール10と偏光ビームスプリッター18を一体に設け、
偏光ビームスプリッター18と四分の一波長板19を一
体に設けたことにより、光ピックアップの大幅な小型化
が可能となり、各素子の位置ずれも発生しにくいので良
好な性能を確保することができる。
【0024】また、偏光ビームスプリッター18が、二
つの透明な平行平板18aと18bを、その接合面に光
学膜18cを設けて、あらかじめ大きめのサイズで接合
し、その後に切断により切り出したものとすることによ
り、大きめのサイズで接合した一組の平行平板の接合体
より多数の偏光ビームスプリッター18を得ることがで
きるので、偏光ビームスプリッター18の大幅な低コス
ト化が可能となる。
【0025】さらに、光学モジュール10内に一体にレ
ーザーダイオード12とフォトダイオード13、14、
15が構成されているので、部品点数が少なく、また、
フォトダイオード13、14、15の高精度な位置決め
が不要となり、光ピックアップの工数削減と低コスト化
とが容易となる。
【0026】さらに、図3〜図10により、本発明の光
ピックアップの別の実施例を説明する。なお、図1およ
び図2と同一の部材は同一の符号で示すものとする。
【0027】(実施例2)図3は、本発明の第2の実施
例における光ピックアップの構成を示す側断面図、図4
は、本発明の第2の実施例における光ピックアップの受
光素子部分の拡大上面図である。
【0028】図3および図4における図1および図2と
のちがいは、ホログラム回折素子17のかわりにブレー
ズ化ホログラム回折素子20を用いたことであり、ブレ
ーズ化ホログラム回折素子20は、略5°〜20°の回
折角で回折される片側の1次回折光と0次光の焦点位置
が、フォトダイオード13、14の面を中心に、それぞ
れ透明基板16に近い側と遠い側に来るようなレンズ効
果を有し、片側の1次回折光がフォトダイオード13
へ、0次光がフォトダイオード14へ導かれるよう構成
されており、ブレーズ化されていることにより、もう片
側の1次光はほとんど発生しない。また、フォトダイオ
ード15を廃止し、フォトダイオード14を、フォトダ
イオード13と同様に4個ずつの分割された領域14
a、14b、14c、14dで構成し、その領域14b
と領域14dを分割する分割線の方向は、フォトダイオ
ード13の領域13bと領域13dを分割する分割線の
方向と同様に情報記録媒体5の情報トラック列の方向と
略平行になるように構成されている。
【0029】レーザーダイオード12より光が放射され
てから、情報信号RFが得られるまでの基本的な動作
は、第1の実施例と同様なので省略するが、光ピックア
ップと情報記録媒体5が合焦状態にあるときに、フォト
ダイオード13、14上での光スポットの大きさが同じ
になることから、 FE=(13a+13c+14b+14d)−(13b
+13d+14a+14c) という差動検出によりフォーカスエラー信号FEが得ら
れる。
【0030】また、フォトダイオード13の領域13b
と領域13dを分割する分割線およびフォトダイオード
14の領域14bと領域14dを分割する分割線の方向
を、情報記録媒体5の情報トラック列の方向と略平行に
なるように構成することにより、光ピックアップに対し
て情報記録媒体5の情報トラック列のずれが発生したと
きに、フォトダイオード13、14上の光スポットが情
報トラック列と直交する方向にそれぞれ逆方向に動くこ
とから、 TE=(13b+14b)−(13d+14d) という差動検出によりトラッキングエラー信号TEが得
られる。
【0031】従って本実施例によれば、第1の実施例と
同様に、光ピックアップの大幅な小型化が可能となり、
各素子の位置ずれも発生しにくいので良好な性能を確保
することができるとともに、平行平板により構成された
偏光ビームスプリッターを用いることによる部品コスト
の削減と、一体化構造とすることによる工数の削減によ
り、大幅な低コスト化が可能となるばかりでなく、ブレ
ーズ化ホログラム回折素子20を用いたことで、受光素
子をフォトダイオード13、14の二つだけで構成する
ことができ、光ピックアップの一層の小型化と低コスト
化が可能となる。
【0032】(実施例3)図5は、本発明の第3の実施
例における光ピックアップの構成を示す側断面図、図6
は、本発明の第3の実施例における光ピックアップの光
分岐素子部分の拡大上面図、図7は、本発明の第3の実
施例における光ピックアップの受光素子部分の拡大上面
図である。
【0033】図5〜図7における図1および図2とのち
がいは、受光素子を、二つの領域21a、21bに分割
されたフォトダイオード21と、それぞれ二つの領域2
2a、22bおよび23a、23bに分割されたフォト
ダイオード22、23とを、フォトダイオード14の両
側に構成するとともに、ホログラム回折素子17のかわ
りに、領域分割ホログラム回折素子24を用いたことで
ある。フォトダイオード21の領域21a、21bを分
割する分割線の方向は、情報記録媒体5の情報トラック
列の方向と略平行になるように構成されており、フォト
ダイオード22の領域22a、22bを分割する分割線
およびフォトダイオード23の領域23a、23bを分
割する分割線の方向は、領域分割ホログラム回折素子2
4での光の回折方向と略平行になるように構成されてい
る。領域分割ホログラム回折素子24は、その瞳領域内
において分割された四つの領域24a、24b、24
c、24dから成っており、各領域ごとに光の回折角と
回折方向が異なるようにそれぞれ異なるパターンを有し
ており、例えば領域24aで回折された+1次回折光は
フォトダイオード21の領域21a内に、−1次回折光
はフォトダイオード23の領域23aと領域23bとを
分割する分割線上にそれぞれ導かれる。同様に領域24
bで回折された±1次回折光は、それぞれフォトダイオ
ード21の領域21b内とフォトダイオード23の領域
23aと領域23bとを分割する分割線上に、領域24
cで回折された±1次回折光は、それぞれフォトダイオ
ード21の領域21a内とフォトダイオード22の領域
22aと領域22bとを分割する分割線上に、領域24
dで回折された±1次回折光は、それぞれフォトダイオ
ード21の領域21b内とフォトダイオード22の領域
22aと領域22bとを分割する分割線上に導かれる。
また、領域分割ホログラム回折素子24は、領域24
a、24bでの−1次回折光と24c、24dでの+1
次回折光が、フォトダイオード21、23の面より透明
基板16に近い所で焦点を結び、領域24a、24bで
の+1次回折光と24c、24dでの−1次回折光が、
フォトダイオード21、22の面より遠い所で焦点を結
ぶようなレンズ効果を有している。さらに、フォトダイ
オード21、22、23の分割領域21a、21b、2
2a、22b、23a、23bの大きさは、各領域で受
光される分割光スポットの大きさより十分に大きくなる
よう構成されている。
【0034】レーザーダイオード12より光が放射され
てから、情報記録媒体5上の情報信号RFが得られるま
での基本的な動作は、第1の実施例と同様なので省略す
るが、光ピックアップと情報記録媒体5が合焦状態にあ
るときに、フォトダイオード22の領域22aと22b
との分割線上およびフォトダイオード23の領域23a
と23bとの分割線上での光スポットの大きさが同じに
なることから、 FE=(22a+23b)−(22b+23a) という差動検出によりフォーカスエラー信号が得られ
る。
【0035】また、情報記録媒体5の情報トラックでの
回折光の干渉領域が、領域分割ホログラム回折素子24
の分割された領域24a、24b、24c、24dを通
るようにしておけば、 TE=21a−21b という差動検出によりトラッキングエラー信号が得られ
る。
【0036】従って本実施例によれば、第1の実施例と
同様に、光ピックアップの大幅な小型化が可能となり、
各素子の位置ずれも発生しにくいので良好な性能を確保
することができるとともに、平行平板により構成された
偏光ビームスプリッターを用いることによる部品コスト
の削減と、一体化構造とすることによる工数の削減によ
り、大幅な低コスト化が可能となるばかりでなく、領域
分割ホログラム回折素子24で回折された各分割スポッ
トを、各分割スポットの大きさより十分に大きいフォト
ダイオード21、22、23の分割領域21a、21
b、22a、22b、23a、23bで受光するので、
レーザーダイオード12より放射される光の波長が変動
し、領域分割ホログラム回折素子24での回折角が変動
した場合でも、受光する各分割スポットがそれぞれの受
光領域から逸脱することがなく、すなわち、波長変動が
あってもその影響を受けにくい性能の安定した光ピック
アップが得られる。
【0037】(実施例4)図8は本発明の第4の実施例
における光ピックアップの構成を示す側断面図であり、
図1とのちがいは、基板11上にモニター用フォトダイ
オード25を設け、透明基板16のレーザーダイオード
12に対向する面の一部の領域に、反射膜26を設けた
ことである。
【0038】レーザーダイオード12より光が放射され
てから、情報信号RF、フォーカスエラー信号FE、ト
ラッキングエラー信号TEが得られるまでの基本的な動
作は、第1の実施例と同様なので省略するが、レーザー
ダイオード12より放射される光のうち周辺へ発散され
る光の一部は、反射膜26で反射され、モニター用フォ
トダイオード25に入射する。すなわち、モニター用フ
ォトダイオード25の受光量の変化を知ることで、レー
ザーダイオード12より放射される光の光量変化を知る
ことができる。
【0039】従って本実施例によれば、第1の実施例と
同様に、光ピックアップの大幅な小型化が可能となり、
各素子の位置ずれも発生しにくいので良好な性能を確保
することができるとともに、平行平板により構成された
偏光ビームスプリッターを用いることによる部品コスト
の削減と、一体化構造とすることによる工数の削減によ
り、大幅な低コスト化が可能となるばかりでなく、光学
モジュール10の内部でレーザーダイオード12より放
射される光の光量変化を知ることができるので、その変
化に応じたレーザーダイオード12の放射光量制御を行
うことで、光量変化のない安定した性能の光ピックアッ
プが得られる。
【0040】(実施例5)図9は本発明の第5の実施例
における光ピックアップの構成を示す側断面図であり、
図1とのちがいは、集光手段を、厚さの異なる二つの情
報記録媒体5a、5bに適応した二つの対物レンズ4
a、4bと、対物レンズ4a、4bを厚さの異なる二つ
の情報記録媒体5a、5bに応じて選択的に切り替える
対物レンズ切り替え装置27で構成したことである。対
物レンズ切り替え装置27は、例えば二つの対物レンズ
4a、4bを保持するレンズホルダー27aと、レンズ
ホルダー27aを回転させるための回転軸27bで構成
されており、回転軸27bのまわりにレンズホルダー2
7aを回転させ、光ピックアップが記録再生しようとし
ている情報記録媒体が、厚さの異なる二つの情報記録媒
体5aか5bかによって、二つの対物レンズ4a、4b
を切り替えるものである。
【0041】レーザーダイオード12より光が放射され
てから、情報信号RF、フォーカスエラー信号FE、ト
ラッキングエラー信号TEが得られるまでの基本的な動
作は、第1の実施例と同様なので省略するが、第1の実
施例と同様に、光ピックアップの大幅な小型化が可能と
なり、各素子の位置ずれも発生しにくいので良好な性能
を確保することができるとともに、平行平板により構成
された偏光ビームスプリッターを用いることによる部品
コストの削減と、一体化構造とすることによる工数の削
減により、大幅な低コスト化が可能となるばかりでな
く、二つの対物レンズ4a、4bと対物レンズ切り替え
装置27を備えたことで、一つの光ピックアップで厚さ
の異なる二つの情報記録媒体5a、5bを記録再生する
ことが可能となるので、マルチディスク対応の光学式記
録再生装置を提供することができる。
【0042】(実施例6)図10は、本発明の第6の実
施例における光ピックアップの構成を示す側断面図であ
り、図1および図9とのちがいは、集光手段を2焦点対
物レンズ28としたことである。2焦点対物レンズ28
は、例えば日経メカニカル1995年7.10号40ペ
ージに紹介されているような非球面レンズにホログラム
素子を一体化したもので、ホログラム素子で回折されな
い透過光は、例えば情報記録媒体5aの情報面上に焦点
を結び、ホログラム素子で回折された回折光は、情報記
録媒体5bの情報面上に焦点を結ぶようにしたものであ
る。
【0043】レーザーダイオード12より光が放射され
てから、情報信号RF、フォーカスエラー信号FE、ト
ラッキングエラー信号TEが得られるまでの基本的な動
作は、第1の実施例と同様なので省略するが、第1の実
施例と同様に、光ピックアップの大幅な小型化が可能と
なり、各素子の位置ずれも発生しにくいので良好な性能
を確保することができるとともに、平行平板により構成
された偏光ビームスプリッターを用いることによる部品
コストの削減と、一体化構造とすることによる工数の削
減により、大幅な低コスト化が可能となるばかりでな
く、2焦点対物レンズ28を備えたことで、二つのレン
ズやレンズ切り替え手段などの複雑な機構を用いずに、
一つの光ピックアップで厚さの異なる二つの情報記録媒
体5a、5bを記録再生することが可能となるので、よ
り小型で低コストなマルチディスク対応の光学式記録再
生装置を提供することができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明の光ピックアップ
は、光学モジュールと光束分離素子、および波長板が一
体に構成されているので、光ピックアップの大幅な小型
化が可能となり、各素子の位置ずれも発生しにくいので
良好な性能を確保することができる。
【0045】また、光束分離素子を複数の平行平板を接
合して構成するので、光束分離素子の大幅な低コスト化
が可能となる。
【0046】さらに、光学モジュール内に一体に受光素
子と発光素子が構成されているので、部品点数が少な
く、また、受光素子の高精度な位置決めが不要となり、
光ピックアップの大幅な低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における光ピックアップ
の構成を示す側断面図
【図2】本発明の第1の実施例における受光素子部分の
拡大上面図
【図3】本発明の第2の実施例における光ピックアップ
の構成を示す側断面図
【図4】本発明の第2の実施例における受光素子部分の
拡大上面図
【図5】本発明の第3の実施例における光ピックアップ
の構成を示す側断面図
【図6】本発明の第3の実施例における光分岐素子部分
の拡大上面図
【図7】本発明の第3の実施例における受光素子部分の
拡大上面図
【図8】本発明の第4の実施例における光ピックアップ
の構成を示す側断面図
【図9】本発明の第5の実施例における光ピックアップ
の構成を示す側断面図
【図10】本発明の第6の実施例における光ピックアッ
プの構成を示す側断面図
【図11】従来の光ピックアップの構成を示す構成図
【図12】従来の光ピックアップの第1の受光素子部分
の拡大図
【図13】従来の光ピックアップの第2の受光素子部分
の拡大図
【符号の説明】
4 対物レンズ 10 光学モジュール 12 レーザーダイオード 13、14、15 フォトダイオード 16 透明基板 17 ホログラム回折素子 18 偏光ビームスプリッター

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に発光手段と、複数の受光領域を有
    する受光素子が設けられた光学モジュールと、 前記発光手段から放射された光の光軸に略垂直な面内で
    前記光学モジュールに冠着された透明基板と、 前記発光手段から放射された光を情報記録媒体上に照射
    する集光手段と、 複数の平行平板を接合して構成され、その接合面が、前
    記発光手段から放射された光と前記情報記録媒体で反射
    され再び前記集光手段を透過した光を、それぞれ透過お
    よび反射、あるいは反射および透過させる偏光分離面で
    あるとともに、第1の端面が前記偏光分離面と略45°
    を成し、かつ前記第1の端面と略平行な第2の端面に四
    分の一波長板が一体に設けられ、前記第1の端面を前記
    透明基板上に係着させた光束分離素子と、 前記光束分離素子あるいは前記透明基板の面上に設けら
    れ、前記情報記録媒体で反射され再び前記集光手段を透
    過し前記光束分離素子の偏光分離面で反射または透過さ
    れた光を、複数の光に分岐して前記複数の受光領域を有
    する受光素子へ導く光分岐手段と、を備えた光ピックア
    ップ。
  2. 【請求項2】 発光手段と複数の受光領域を有する受光
    素子が、同一基板上に設けられた請求項1記載の光ピッ
    クアップ。
  3. 【請求項3】 光分岐手段が、レンズ効果を有するホロ
    グラム回折素子である請求項1記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 光分岐手段が、レンズ効果を有するブレ
    ーズ化ホログラム回折素子である請求項1記載の光ピッ
    クアップ。
  5. 【請求項5】 光分岐手段が、レンズ効果を有するとと
    もに、異なる回折角および回折方向を有する複数の回折
    領域に分割された領域分割ホログラム回折素子である請
    求項1記載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 光学モジュール内に、発光手段から放射
    され透明基板あるいは光束分離素子の第1の端面で反射
    された光の一部を受光するモニター用受光素子を設けた
    請求項1記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】 透明基板の発光手段に対向する面の一部
    の領域に反射部分を設けた請求項6記載の光ピックアッ
    プ。
  8. 【請求項8】 集光手段が、それぞれ異なる焦点距離を
    有する二つの対物レンズと、情報記録媒体の厚みに応じ
    て前記二つの対物レンズを選択的に切り替える切り替え
    手段とで構成された請求項1記載の光ピックアップ。
  9. 【請求項9】 集光手段が、多重焦点対物レンズである
    請求項1記載の光ピックアップ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016224058A (ja) * 2012-02-15 2016-12-28 アップル インコーポレイテッド 走査深度エンジン

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