JPH0981666A - 文字認識装置及び認識結果表示方法 - Google Patents

文字認識装置及び認識結果表示方法

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JPH0981666A
JPH0981666A JP7231760A JP23176095A JPH0981666A JP H0981666 A JPH0981666 A JP H0981666A JP 7231760 A JP7231760 A JP 7231760A JP 23176095 A JP23176095 A JP 23176095A JP H0981666 A JPH0981666 A JP H0981666A
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image
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recognition result
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JP7231760A
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English (en)
Inventor
Shunji Ariyoshi
俊二 有吉
Hideo Horiuchi
秀雄 堀内
Yoshiaki Kurosawa
由明 黒沢
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】帳票に記入された文字が二重線や塗りつぶし等
の加入によって取り消されている場合でも、認識結果の
修正作業を容易に行い得るようにする。 【解決手段】文字認識部13によって帳票に記入された
文字を認識した際に、例えば二重線や塗りつぶし等の加
入によって取り消されている文字であるか否かを判断す
る。そして、二重線や塗りつぶし等の加入によって取り
消されている文字であれば、文字認識後、修正部16に
よってその認識結果とそれに対応する文字画像を表示す
るに際し、当該文字に対応する文字画像の表示領域を拡
大あるいは移動して表示装置19に表示する。これによ
り、帳票に二重線取消等がなされている場合であって
も、表示領域から文字画像がはみ出すことを防ぐことが
でき、修正時にオペレータはその文字の付近に書かれた
訂正文字を確認し、認識結果を容易に修正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帳票に記入された文字
を認識するための文字認識装置に係り、特に帳票に記入
された文字が二重線や塗りつぶし等の加入により取り消
されている場合において、その文字の認識結果を修正す
る際に用いて好適な文字認識装置及び認識結果表示方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字認識装置では、図19に示す
ような帳票を読取り対象として、そこに記入された文字
を読み取るものがある。図19に示す帳票は、銀行・郵
便局等で用いられる振込用紙である。このような振込用
紙を読み取り対象とした場合、文字認識装置は、この振
込用紙に予め設けられた口座番号欄と金額欄に記入され
た数字を読み取ることになる。
【0003】この種の文字認識装置によって文字認識し
た結果には、誤認識された文字や認識結果を決定できな
い棄却(リジェクト)された文字が含まれるのが普通で
ある。そのため、文字認識後の結果をオペレータが目視
して確認・修正する作業が必須である。
【0004】図20は文字認識後に表示される修正画面
を示す図である。帳票に記入された文字の認識処理が終
了すると、その認識結果とそれに対応する文字画像が表
示される。認識結果にリジェクト文字が存在する場合に
は、例えば「?」といった特定のマークが表示される。
【0005】なお、この例では、帳票に設定された複数
の読取り対象(文字記入欄)の中の1つを取り出して、
その認識結果と文字画像(入力画像)を表示している
が、読取り対象の全てを表示するなどの仕様もある。
【0006】また、このような修正画面は文字認識の終
了後、リジェクトの有無に関係なく表示されるのが一般
的である。これは、認識結果にリジェクト文字はなくと
も、誤認識文字が存在する可能性があり、これをオペレ
ータがチェックする必要があるためである。
【0007】しかして、オペレータはこのような修正画
面にて、認識結果と文字画像の両者を見比べることによ
り、誤認識された文字やリジェクトされた文字を発見
し、それをキーボードやマウスなどの入力装置を用いて
修正することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の帳票
において、書き誤りがなされた場合や記入内容に変更が
必要な場合には、図21に示すように、記入済みの文字
に二重線を重ねて書き込み、その上に正しい文字を書き
加えるということが行われる。
【0009】このような場合には、読み取るべき文字が
予め定められた位置とは異なる位置に記入されているの
で、誤認識またはリジェクトされることが多く、認識後
に正しく修正することが必要となる。
【0010】しかしながら、従来の文字認識装置では、
図22に示すように文字画像の表示領域が固定されてい
る。このため、上述したように二重線等の加入によって
記入文字を取り消した場合には、読み取るべき文字(つ
まり、訂正文字)が表示領域からはみ出してしまい、そ
の文字を正しく確認することができない、といった問題
があった。
【0011】このような場合、表示画面上での確認がで
きないため、オペレータは帳票を取り出して、そこに記
入された訂正文字を実際に見て、認識結果に修正を施す
といった面倒な作業が必要となる。
【0012】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、帳票に記入された文字が二重線や塗りつぶし等の
加入によって取り消されている場合でも、認識結果の修
正作業を容易に行うことのできる文字認識装置及び認識
結果表示方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力画像から
帳票に記入された画像から文字部分を抽出して認識する
と共に、該文字部分が取り消されているか否かを検出す
る文字認識手段と、この文字認識手段によって得られた
認識結果とそれに対応する文字部分の画像を表示する表
示手段と、上記文字認識手段によって該文字部分が取り
消されていることが検出された場合に、上記表示手段に
表示される文字部分の画像の表示領域を拡大あるいは移
動させる表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】このような構成によれば、帳票に記入され
た文字の認識時に、例えば二重線や塗りつぶし等の加入
によって取り消されている文字であるか否かが検出され
る。そして、二重線や塗りつぶし等の加入によって取り
消されている文字であった場合には、文字認識後、その
認識結果とそれに対応する文字画像を表示するに際し、
当該文字に対応する文字画像の表示領域が拡大あるいは
移動して表示される。
【0015】これにより、帳票に二重線取消等がなされ
ている場合であっても、表示領域から文字画像がはみ出
すことを防ぐことができ、修正時にオペレータはその文
字の付近に書かれた訂正文字を確認し、認識結果を簡単
に修正することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。
【0017】図1は本発明の一実施形態に係る文字認識
装置の構成を示すブロック図である。本装置は、画像入
力部11、帳票画像ファイル部12、文字認識部13、
書式制御データファイル部14、文字認識結果ファイル
部15、修正部16、キーボード17、マウス18、表
示装置19を有して構成される。
【0018】画像入力部11は、イメージスキャナ等か
らなり、読み取り対象となる帳票画像を入力するための
ものである。
【0019】帳票画像ファイル部12は、画像入力部1
1によって入力された帳票画像を1シート分格納する。
この帳票画像ファイル部12としては、例えばRAM等
のメモリあるいはフロッピーディスク装置、ハードディ
スク装置等がある。
【0020】文字認識部13は、読み取り対象となる帳
票に対応する書式制御データ(FCデータ)を用いて、
帳票画像ファイル部12に格納された帳票画像から帳票
に記入された文字を抽出して認識し、その認識結果を当
該文字記入欄の座標データと共に文字認識結果ファイル
部15に出力する。
【0021】また、同実施形態において、文字認識部1
3は認識処理の過程で、文字が二重線や塗りつぶし等の
加入によって取り消されているか否かを検出する。
【0022】記入文字が加入により取り消されている場
合、文字認識部13はその旨を示す情報を当該認識結果
(リジェクト文字)に付加して文字認識結果ファイル部
15に出力する。
【0023】書式制御データファイル部14は、各種の
帳票に対応する書式制御データ(FCデータ)を記憶し
ている。この帳票画像ファイル部14としては、例えば
RAM等のメモリあるいはフロッピーディスク装置、ハ
ードディスク装置等がある。
【0024】文字認識結果ファイル部15は、文字認識
部13によって得られた認識結果を記憶する。この文字
認識結果ファイル部15としては、例えばRAM等のメ
モリあるいはフロッピーディスク装置、ハードディスク
装置等がある。
【0025】修正部16は、文字認識部13による文字
認識後、文字認識結果ファイル部15に格納された認識
結果とそれに対応する文字画像を表示装置19に表示
し、キーボード17あるいはマウス18による入力指示
に従って誤認識文字あるいはリジェクト文字を修正する
ための表示処理を行う。
【0026】また、帳票に記入された文字が二重線や塗
りつぶし等の加入によって取り消されている場合におい
て、修正部16はその認識結果に対応する文字画像の表
示領域を拡大あるいは移動する処理を行う。
【0027】キーボード17およびマウス18は、デー
タを入力するための入力装置であり、ここでは修正部1
6によって表示される修正画面上で誤認識文字あるいは
リジェクト文字を修正する場合に用いられる。
【0028】表示装置19は、例えばLCD (Liquid C
rystal Display) あるいはCRT (Cathode Ray Tube)
からなり、ここでは認識結果とそれに対応する文字画像
を表示する。
【0029】このようにして構成される文字認識装置に
あっては、まず、画像入力部11によって読み取り対象
となる帳票の画像が取り込まれる。このとき取り込まれ
た帳票の画像は帳票画像ファイル部12に格納される。
【0030】文字認識部13は、帳票画像ファイル部1
2と書式制御データファイル部14の両方の情報を読み
込んで処理を行う。この場合、書式制御データファイル
部14には、読み取られるべき文字記入欄の座標が予め
指定されている。文字認識部13はこの座標データに基
づいて、文字記入欄の画像を帳票画像ファイル部12か
ら抽出し、そこから各文字の画像を切り出して文字認識
を行う。
【0031】文字認識した結果は、文字認識結果ファイ
ル部15に出力される。このとき、文字認識結果ファイ
ル部15に文字記入欄の座標データ等も出力しておく。
【0032】文字認識部13の動作が終了した後に、修
正部16が起動される。修正部16は文字認識の結果を
それに対応する文字画像と共に表示装置19に表示す
る。
【0033】これにより、オペレータは表示装置19に
表示された認識結果と文字画像を確認し、誤認識された
文字やリジェクトされた文字のチェックを行うことがで
き、誤認識文字あるいはリジェクト文字があれば、キー
ボード17やマウス18等の入力装置を用いて認識結果
に修正を施すことになる。
【0034】ここで、本装置は、図19で説明したよう
な銀行・郵便局等に用いられる振込用紙(帳票)を読み
取り対象とし、そこの口座番号欄と金額欄に記入された
数字を読み取るものである。
【0035】修正の際には、従来と同様、図20で説明
したように、認識結果とそれに対応する文字画像の両方
を対にして表示装置19に表示する。この文字画像は、
文字認識結果ファイル部15に保存された文字記入欄の
座標データ等に基づいて、帳票画像ファイル部12から
その文字記入欄の部分の画像を抽出して表示したもので
ある。
【0036】ここで、同実施形態では、文字認識時に、
帳票に記入された文字が二重線によって取り消されてい
るか否かを検出する。このときの検出処理を図2に示
す。
【0037】図2は文字認識部13にて行われる二重線
取消の検出処理の動作を示すフローチャートである。文
字認識部13は書式制御データに基づいて帳票画像から
帳票に記入された文字を抽出し、その認識を行う。その
際に、文字が二重線により取り消されているものか否か
を以下のようにして検出する。
【0038】すなわち、文字認識部13は、まず、帳票
画像ファイル部12に格納された帳票の全体の画像から
文字記入欄の画像を抽出する(ステップA11)。この
とき抽出された文字記入欄の画像の一例を図3に示す。
この場合、帳票の罫線はスキャナに感応しないような色
で印刷されているので、文字認識装置に取り込まれた画
像には、図3に示すように罫線は含まれていない。
【0039】次に、文字認識部13は、文字記入欄の画
像の黒画素の連結成分を抽出し、その連結成分の大きさ
を求める(ステップA12)。その結果、連結成分があ
る閾値より小さければ(ステップA13のNo)、文字
認識部13は二重線による取消は存在しないものと判断
する(ステップA17)。なぜなら、二重線取消が存在
する場合には、図4に示すように、大きな連結成分が存
在するからである。
【0040】しかし、二重線取消は存在しなくとも、図
5に示すように各文字が接触する場合には同じような大
きな連結成分が存在することがある。
【0041】そこで、閾値より大きい連結成分が存在し
た場合(ステップA13のYes)、文字認識部13は
その連結成分の内部を調べ、黒画素が横方向に連結する
長さの最大値を求める(ステップA14)。
【0042】図6に示すように、二重線取消が存在する
場合には、黒画素が長く連続していると考えられる。そ
こで、黒画素の連続長の最大値がある閾値以上の場合に
は(ステップA15のYes)、文字認識部13は二重
線取消が存在するものと判断する(ステップA16)。
【0043】以上のようにして、文字列が二重線取消さ
れていると判定された場合には、その結果を認識結果フ
ァイル部15の中に保存しておく。
【0044】文字認識が終了すると、次に認識結果の修
正処理が行われるが、その際に修正すべき文字列が二重
線取消されている場合には、修正部16を通じて図7に
示すように文字画像の表示領域が拡大される。これによ
って、二重線取消が行なわれている場合にも、表示領域
から文字画像がはみ出すことを防ぐことができる。
【0045】あるいは、文字画像の表示領域を拡大する
のではなく、図8に示すように文字画像の表示領域を本
来の文字表示領域から実際の文字が記入された領域への
移動させるようにようにしても良い。
【0046】なお、この文字画像の表示領域の拡大ある
いは移動の方法については、後に図11〜図15を参照
して詳しく説明する。
【0047】また、上記のように表示領域を拡大あるい
は移動するだけでなく、二重線取消等が検出された旨を
ユーザに明示する機能を付け加えれば更に便利である。
なぜなら、このようにすればユーザが画面の変化に戸惑
うことなく確認修正作業を続けることができるからであ
る。
【0048】ユーザに明示する方法としては、例えば以
下のようなものが考えられる。
【0049】(1)表示画面に、例えば「二重線を検出
したので文字画像の表示領域を拡大しました。」といっ
たメッセージを点滅表示する。
【0050】(2)表示画面の文字画像の表示色を変え
る。
【0051】(3)表示画面の認識結果の表示色を変え
る。
【0052】ところで、帳票に記入された文字を取り消
す場合には、これまで述べてきたような二重線による方
法だけでなく、図9に示すような塗りつぶしによる方法
もある。
【0053】本発明はこのような場合にも適用できる。
すなわち、帳票に記入された文字が塗りつぶしによって
取り消されていることを検出し、認識後にその文字画像
の表示領域を拡大あるいは移動すれば良い。塗りつぶし
領域を自動的に検出する方法を図10に示す。
【0054】図10において、閾値以上の連結成分が存
在するかどうかを調べるまでは(ステップB11〜B1
3)、図2と同様であるが、その後、大きな連結成分に
含まれる黒画素の数を数え、その数が閾値以上であるな
らば、塗りつぶしによる取消であると判断する(ステッ
プB14〜B16)。
【0055】また、閾値以上の連結成分が存在しない場
合(ステップB13のNo)、あるいは、黒画素数が閾
値以下であれば(ステップB15のNo)、塗りつぶし
による取消でないと判断する(ステップB17)。
【0056】次に、文字画像の表示領域の拡大方法につ
いて説明する。
【0057】上述したように、文字記入欄に二重線(ま
たは塗つぶし)が検出された場合には、図7に示すよう
に文字画像の表示領域が拡大される。
【0058】その拡大の方法は、以下に述べるような幾
つかの方法がある。
【0059】(1)表示領域を定数倍する方法 今、文字認識結果ファイル15に登録された文字記入欄
の座標データが、x1,x2,y1,y2であったとす
る。これらの座標は図11に示すように、帳票画像の左
上の端を原点として表した座標であり、x1は文字記入
欄の左端の座標、x2は文字記入欄の右端のx座標、y
1は文字記入欄の上端のy座標、y2は文字記入欄の下
端のy座標である。
【0060】このとき、表示領域の座標をdx1,dx
2,dy1,dy2とすると、これらの値は二重線取消
が検出されない場合には、以下のように決定される。
【0061】dx1=x1 dx2=x2 dy1=y1 dy2=y2 これに対し、二重線取消が検出された場合には、以下の
ように決定される。
【0062】dx1=x1 dx2=x2 h=y2−y1+1 dy1=y1−h dy2=y2+h これにより、文字画像の表示領域は上下に3倍に拡大さ
れることになる。図12にこのときの表示処理の流れを
示す。
【0063】図12は修正時の拡大表示処理の動作を示
すフローチャートである。文字認識部13による文字認
識の終了後、修正部16は、まず、文字認識結果ファイ
ル部15から文字記入欄の座標値(x1,x2,y1,
y2)を得る(ステップC11)。
【0064】ここで、二重線取消が存在する場合(ステ
ップC12のYes)、修正部16は上述したように文
字画像の表示領域を通常時の3倍に拡大するように、そ
の座標値(dx1,dx2,dy1,dy2)を計算す
る(ステップC13)。
【0065】一方、二重線取消が存在しない場合(ステ
ップC12のNo)、修正部16は文字画像の表示領域
を文字記入欄に対応させるように、その座標値(dx
1,dx2,dy1,dy2)を計算する(ステップC
14)。
【0066】このようにして、表示領域の座標値(dx
1,dx2,dy1,dy2)が得られると、修正部1
6は帳票画像ファイル部12からその座標値(dx1,
dx2,dy1,dy2)に対応する部分の文字画像を
抽出し(ステップC15)、これを表示装置19に出力
する(ステップC16)。
【0067】これにより、二重線取消が存在する場合に
は、図7に示すように文字画像の表示領域が拡大され、
その結果、表示画面上にて訂正文字を確認できるように
なる。なお、塗りつぶしによって文字を取り消した場合
についても同様である。
【0068】(2)書式指定で与えられた座標を用いる
方法 この方法では、書式制御データファイル部14に文字記
入欄の座標だけでなく、二重線取消の際の表示領域のデ
ータを予め登録しておく。
【0069】文字認識部13は、認識時にこの表示領域
の座標も文字認識結果ファイル15に出力しておく。二
重線取消が検出された場合には、修正部16はこの座標
データに基づいて、帳票画像ファイル部12から文字記
入欄の文字画像を抽出して表示する。
【0070】(3)実際に文字が記入されている領域を
表示する方法 この方法では、文字認識部13において、文字が記入さ
れている位置を検出し、その座標を文字認識結果ファイ
ル15に格納しておき、修正部16において、その座標
に対応する文字画像を表示装置19に表示するものであ
る。
【0071】文字が記入されている位置を検出するに
は、以下のようにすれば良い。
【0072】すなわち、二重線取消が存在すると判定さ
れた場合に、図13に示すように、文字記入欄を含む広
い領域(例えば、文字記入欄を上下左右に3倍に拡大し
た領域)において、x方向とy方向に黒画像の射影を求
め、射影が0以上の値を持つ領域を文字が記入されてい
る領域とする。
【0073】次に、文字画像の表示領域の移動方法につ
いて説明する。
【0074】修正部16において文字画像の表示領域を
移動するには、図14に示すようにすれば良い。
【0075】図14は修正時の移動表示処理の動作を示
すフローチャートである。まず、上記(3)の方法で実
際に文字が記入されている位置の座標を検出する。その
座標値を(ax1、ax2、ay1、ay2)とする。
この座標値(ax1、ax2、ay1、ay2)は文字
認識部13によって検出され、文字認識結果ファイル部
15に格納されているものとする。
【0076】また、既に述べたようにして二重線の位置
を検出する。この二重線の中心のy座標値をbyとす
る。この二重線のy座標値byも文字認識結果ファイル
部15に格納されているものとする。
【0077】しかして、図14のフローチャートに示す
ように、二重線取消が存在する場合(ステップD11の
Yes)、修正部16は、実際に文字が記入されている
位置と二重線の位置の座標情報を文字認識結果ファイル
部15から読み込む(ステップD12,D13)。
【0078】そして、両者のy座標の位置を比較した結
果、 (ay1+ay2)/2≦by が成立すれば(ステップD14のYes)、修正部16
は図15(a)に示すように二重線の上に訂正文字が記
入されているものと判断し、表示領域の座標(dx1,
dx2,dy1,dy2)を以下のように定めること
で、表示領域を訂正文字の位置に移動させる(ステップ
D15)。
【0079】dx1=ax1 dx2=ax2 dy1=ay1 dy2=by 一方、(ay1+ay2)/2>byが成立すれば(ス
テップD14のNo)、修正部16は図15(b)に示
すように二重線の下に訂正文字が記入されているものと
判断し、表示領域は以下のように決定する(ステップD
16)。
【0080】dx1=ax1 dx2=ax2 dy1=by dy2=ay2 また、二重線取消が存在しない場合には(ステップD1
1のNo)、修正部16は文字認識結果ファイル部15
から文字記入欄の座標値(x1,x2,y1,y2)を
読み込む(ステップD17)。
【0081】そして、修正部16は、 dx1=x1 dx2=x2 dy1=y1 dy2=y2 として、表示領域の座標値(dx1,dx2,dy1,
dy2)を決定する(ステップD18)。
【0082】このようにして、表示領域の座標値(dx
1,dx2,dy1,dy2)が得られると、修正部1
6は帳票画像ファイル部12からその座標値(dx1,
dx2,dy1,dy2)に対応する部分の文字画像を
抽出し(ステップD19)、これを表示装置19に出力
する(ステップD20)。
【0083】これにより、二重線取消が存在する場合に
は、図8に示すように文字画像の表示領域が移動され、
その結果、表示画面上にて訂正文字を確認できるように
なる。なお、塗りつぶしによって文字を取り消した場合
についても同様である。
【0084】また、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。
【0085】例えば文字認識結果の修正画面には、図1
6に示すようなものが存在する。この修正画面では、認
識結果の文字列が中心に表示されており、その文字列の
上をカーソルが移動する。そして、現在、カーソルが存
在している位置の認識結果に対応する文字画像がカーソ
ルの近くに表示されるという形になっている。
【0086】このような場合においても、本発明は適用
可能である。すなわち、二重線取消等がなされている場
合には、図17に示すように文字画像を表示する領域を
拡大(あるいは移動)すれば良い。
【0087】さらに、図18に示すように、もし、書き
直して記入される可能性のある領域が事前に分かってい
るならば、本来の記入欄だけでなく、はみだして記入さ
れる可能性のある領域全体を常に表示するようにしても
良い。このようにすれば、二重線取消や塗りつぶしの検
出を行わなくても良い。
【0088】また、本発明は、帳票に記入された文字を
例えば二重線あるいは塗りつぶし等の加入によって取り
消した場合に、それを自動検出することにより、その訂
正文字を確認できるような文字画像(入力画像)の表示
を行うことを主旨とするものであるが、さらに以下のよ
うな処理を加えることも可能である。
【0089】(1)二重線等で取り消された文字(文字
列)など、取消部分である可能性のある部分を検出した
場合に、その上下左右の近傍を調べ、訂正文字(文字
列)があるかどうかを判断する。
【0090】もし、訂正文字が存在すれば、当該取消部
分は取消と見倣され、その近傍に既入力された訂正文字
を当該記入欄に記入された文字として抽出し、これを認
識、出力する。
【0091】近傍に文字がない場合には、その取消部分
は取消とは見倣されず、あくまでもそれは記入文字とし
て読み取られる。また、ケースによってはそのような記
入欄は空白として出力処理される。
【0092】取消が短い二重線や一重線のとき、それが
文字である可能性が高いので、その部分を特に文字とし
て認識処理し、取消として認識した場合と比較処理す
る。
【0093】文字列の一部分が取り消されていると判断
される場合には、近傍に存在する訂正文字をその部分に
置き換えて、取り消されていない部分と共にそれらを認
識結果として出力する。
【0094】また、近傍に訂正文字が存在しない場合に
は、取消部分は単に消去部分として扱われ、取り消され
ていない部分が認識結果として出力される。あるいは、
空白がそれに置き換えられる。
【0095】認識結果修正時に、この取消または取り消
した可能性が検出された記入欄については認識結果の信
頼性にかかわらず、必ずオペレータにその認識結果の確
認・修正を行わせるように本装置のマンマシンインター
フェースを構成することは重要である。
【0096】(2)印鑑判定部を有し、取消部分に印鑑
が存在するかどうかを判定し、その結果を認識結果に付
加して出力し、例えば修正時に取消部分の有効性を自動
的にオペレータに知らせたり、警告するような構成も可
能である。
【0097】また、印鑑の形状の類似性を判定できる印
鑑判定部を導入することにより、どの種類の印鑑が検出
されたかを認識結果に付加して出力することもできる。
【0098】通常、印鑑の色と記入文字の色は異なるの
で、色分離により印鑑の色部分のみを取り出して印鑑判
定を行なえば、精度の良い判定ができる。
【0099】さらに、記入部分と印鑑の重なり部分につ
いては、例えば特願平5−74250号公報に開示され
ている方法を用いたり、あるいは、記入部分に印鑑が押
されている可能性があるとして印鑑の判定や照合を行な
うようにしても良い。
【0100】(3)取消を許す記入欄であるかどうかを
書式制御データ(FCデータ)に定義できるような構成
することは本装置では重要な要素である。
【0101】また、許さない記入欄で取消が検出された
場合にはその記入欄に対応する認識結果は空白として出
力するか、リジェクトとして出力する。
【0102】書式定義に取消方法を登録できるように構
成しても良い。この場合、取消方法には、多重線取消、
二重線取消、一重線取消のように、それぞれ縦横に線を
引く方法や、塗りつぶす方法などの組み合わせがあり、
書式定義には、それらのうちのどれが有効であるのかを
1個または複数個指定できるようにする。
【0103】上記実施形態では、認識を行う際に二重線
等により取り消しが行われているか否かを検出して表示
を制御していたが、これ以外にも、認識不能とされたリ
ジェクト文字が発生した場合に上述した如くの表示制御
を行うようにしても良い。
【0104】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、帳票に記
入された文字が例えば二重線や塗りつぶし等の加入によ
って取り消されている文字であるか否かが検出される。
そして、二重線や塗りつぶし等の加入によって取り消さ
れている文字であれば、文字認識後、その認識結果とそ
れに対応する文字画像を表示するに際し、当該文字に対
応する文字画像の表示領域が拡大あるいは移動して表示
される。
【0105】これにより、帳票に二重線取消等がなされ
ている場合であっても、表示領域から文字画像がはみ出
すことを防ぐことができ、修正時にオペレータはその文
字の付近に書かれた訂正文字を確認し、認識結果を簡単
に修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る文字認識装置の構成
を示すブロック図。
【図2】二重線取消の検出処理の動作を示すフローチャ
ート。
【図3】文字記入欄の抽出画像を示す図。
【図4】二重線取消が存在する場合の黒画素の連結成分
を説明するための図。
【図5】接触文字が存在する場合の黒画素の連結成分を
説明するための図。
【図6】黒画素の連続性を説明するための図。
【図7】文字画像の表示領域を拡大した場合の訂正画面
を示す図。
【図8】文字画像の表示領域を移動した場合の訂正画面
を示す図。
【図9】塗りつぶしによる取消方法を説明するための
図。
【図10】塗りつぶし取消の検出処理の動作を示すフロ
ーチャート。
【図11】文字画像の表示領域の拡大方法を説明するた
めの図。
【図12】文字画像の表示領域を拡大する場合の表示処
理の動作を示すフローチャート。
【図13】文字記入領域の検出方法を説明するための
図。
【図14】文字画像の表示領域を移動する場合の表示処
理の動作を示すフローチャート。
【図15】二重線と訂正文字との位置関係を示す図。
【図16】他の実施形態としての修正画面を示す図。
【図17】上記修正画面で文字画像の表示領域を拡大し
た場合の図。
【図18】他の実施形態としての別の修正画面を示す
図。
【図19】読取り対象となる帳票の一例を示す図。
【図20】上記帳票を文字認識した後に表示される修正
画面を示す図。
【図21】上記帳票を二重線によって記入文字を取り消
した場合の図。
【図22】従来の二重線取消時の修正画面を示す図。
【符号の説明】
11…画像入力部、 12…帳票画像ファイル部、 13…文字認識部、 14…書式制御データファイル、 15…文字認識結果ファイル部、 16…修正部、 17…キーボード、 18…マウス、 19…表示装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像から帳票に記入された文字部分
    を抽出して認識すると共に、該文字部分が取り消されて
    いるか否かを検出する文字認識手段と、 この文字認識手段によって得られた認識結果とそれに対
    応する文字部分の画像を表示する表示手段と、 上記文字認識手段によって該文字部分が取り消されてい
    ることが検出された場合に、上記表示手段に表示される
    文字部分の画像の表示領域を拡大あるいは移動させる表
    示制御手段とを具備したことを特徴とする文字認識装
    置。
  2. 【請求項2】 入力された帳票画像から帳票に記入され
    た文字を抽出して認識し、 その際に文字が加入により取り消されていることを検出
    することにより、 文字認識後、その認識結果とそれに対応する文字画像を
    表示するに際し、文字画像の表示領域を拡大あるいは移
    動させるようにしたことを特徴とする認識結果表示方
    法。
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