JP3001929B2 - 図面認識装置及び図面認識方法 - Google Patents

図面認識装置及び図面認識方法

Info

Publication number
JP3001929B2
JP3001929B2 JP2139574A JP13957490A JP3001929B2 JP 3001929 B2 JP3001929 B2 JP 3001929B2 JP 2139574 A JP2139574 A JP 2139574A JP 13957490 A JP13957490 A JP 13957490A JP 3001929 B2 JP3001929 B2 JP 3001929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
character string
recognition result
character
recognition
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2139574A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0434651A (ja
Inventor
俊二 有吉
修一 辻本
薫 鈴木
秀雄 堀内
博之 水谷
成佳 下辻
修 堀
三恵子 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2139574A priority Critical patent/JP3001929B2/ja
Publication of JPH0434651A publication Critical patent/JPH0434651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3001929B2 publication Critical patent/JP3001929B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は画像として入力された図面から、図形・文字
列・線分等の図面構成要素を抽出して認識する図面認識
装置及び図面認識方法に関する。
(従来の技術) 近時、電子回路図・プラント図・地図等の様々な図面
を画像として入力し、その図面に含まれる種々の情報を
認識して図面を清書化したり、図面をファイリング管理
する為のデータとして入力する図面認識装置の開発が種
々進められている。ところがこの種の図面認識装置に10
0%の認識性能を求めることは困難であり、例えば文字
パターンの検出誤り等に起因する誤認識が生じることが
ある。この為、一般的には入力図面を認識処理した後、
その認識結果と元の図面情報(原画像)と比較して認識
結果を確認・修正すると云う作業が行われる。
しかしてこのような確認・修正は、従来では専ら図面
認識装置のディスプレイ上に、原画像イメージ(図面情
報)とその認識結果とを重ねて表示し、その表示画面を
目視チェックしたり、プリント出力された認識結果を、
元の図面と机上で比較する等して行われている。然し乍
ら、このようにして認識結果の確認・修正を行うには、
作業者に多大な処理負担を与えると共に、確認作業が作
業者の目視にのみ委ねられるので、確認ミス(誤りの見
過ごし)が生じ易く、結局、図面認識装置における処理
能力低下の大きな要因となっている。
特に図面に記載される文字列は、通常、様々な方向を
向いて記載されるので、その認識結果との比較照合を一
目で行うことが困難であると云う問題があった。
また図面中の文字列に対する認識誤りの原因として
は、大略的には[文字パターンの抽出誤り][文字認識
の誤り]の2種類がある。文字認識の誤りの場合には、
誤った文字のみを訂正すれば良いし、またその認識結果
の次候補に正解が含まれている場合が多いので、次候補
への置換えによって比較的簡単に修正することが可能で
ある。ところが文字列パターンの抽出誤りの場合には、
その文字列の存在する位置、方向、そしてその文字列に
含まれる文字の文字コードを全て入力し直さなければな
らないので、その修正処理に手間が掛かると云う問題が
ある。また文字列パターンの抽出をやり直して認識処理
を再度行なわせるべく、その文字列パターンの領域をマ
ニュアル的に指示することも行われる。しかしその位置
(領域)を正確に指示する為には当該文字列パターンを
囲む外接長方形の4個の頂点をそれぞれ正確に指定する
必要があり、その作業を行うにはかなりの手間が掛かる
と云う問題があった。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の図面認識装置においては、その認識
結果を原画像と照合して確認・修正するには、多大な労
力と処理時間を必要とし、作業者に多くの負担を与える
と云う問題があった。しかも文字列パターンの領域をマ
ニュアル的に指示し、指定した領域の文字列パターンに
対して再度認識処理を行わせようとしても、文字列パタ
ーンの領域自体を正確に指示する為の作業が非常に大変
であった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、
その目的とするところは、画像として入力された図面中
の文字列パターンに対する認識結果の確認・修正作業を
簡易に効率良く、しかも正確に行うことのできる図面認
識装置及び図面認識方法を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、画像として入力された図面から、図形・文
字列・線分等の図面構成要素を抽出して認識する図面認
識装置において、縦書きまたは横書きと認識された文字
列からなる認識結果と、その認識結果を得た原画像中の
文字列パターンとを対比させる形で共に表示画面上に表
示するに際して、該認識結果を、縦書きまたは横書きの
うち該文字列パターンについて認識されたものと同じ書
き方で且つ文字が表示画面に対して正立する状態で、表
示すると共に、該原画像中の文字列パターンを該認識結
果を得た文字の向きおよび認識された縦書きまたは横書
きの区別に応じて回転処理し、該認識結果の表示にその
向きが対応するように該原画像中の文字列パターンを表
示する手段を備えたことを特徴とする。
または、本発明は、画像として入力された図面から、
図形・文字列・線分等の図面構成要素を抽出して認識す
る図面認識装置において、原画像中における文字列パタ
ーンの傾き角度を指示するための手段と、前記文字列パ
ターンを囲む外接長方形の少なくとも1つの対角線の位
置を指示するための手段と、指示された前記対角線の位
置と指示された前記傾き角度とに従って特定された文字
列領域をもとに前記画像中から文字列パターンを抽出す
る手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、画像として入力された図面から、図
形・文字列・線分等の図面構成要素を抽出して認識する
図面認識方法において、画像メモリに記憶された原画像
中の文字列パターンに対する認識結果を認識結果メモリ
に記憶させておき、縦書きまたは横書きと認識された文
字列からなる認識結果と、その認識結果を得た原画像中
の文字列パターンとを対比させる形で共に表示画面上に
表示するに際して、前記認識結果メモリに記憶された該
認識結果を、縦書きまたは横書きのうち該文字列パター
ンについて認識されたものと同じ書き方で且つ文字が表
示画面に対して正立する状態で、表示させるように制御
すると共に、前記画像メモリに記憶された該原画像中の
文字列パターンを該認識結果を得た文字の向きおよび認
識された縦書きまたは横書きの区別に応じて回転処理
し、該認識結果の表示にその向きが対応するように該原
画像中の文字列パターンを該表示画面上に表示させるよ
うに制御することを特徴とする。
また、本発明は、画像として入力された図面から、図
形・文字列・線分等の図面構成要素を抽出して認識する
図面認識方法において、画像メモリに記憶された原画像
を表示画面上に表示し、前記表示画面上に表示した原画
像中における文字列パターンの傾き角度についてのユー
ザからの指示を、表示画面およびマウスを利用した入力
手段により入力し、前記文字列パターンを囲む外接長方
形の少なくとも1つの対角線の位置についてのユーザか
らの指示を、前記入力手段により入力し、指示された前
記対角線の位置と指示された前記傾き角度とに従って特
定された文字列領域をもとに前記画像中から文字列パタ
ーンを抽出し、この抽出された文字列パターンに対する
認識結果を認識結果メモリに記憶することを特徴とす
る。
(作 用) 上述した如く構成される本発明によれば、画像入力さ
れた図面中の文字列に対する認識結果を、その原画像で
ある図面情報と共にディスプレイ上に表示して確認・修
正する際、その認識結果を得た文字列の向きに原画像を
回転処理してその文字列パターンの方向が認識結果の表
示の向きと同一になるようにするので、原画像中におけ
る文字列パターンと認識結果としての文字列を容易に見
比べることが可能となる。この結果、確認・修正作業の
手間が少なくなり、誤りを見過ごす可能性も少なくな
る。
また任意方向に向いて描かれた文字列に対して、仮に
その文字列パターンが他の図面構成要素と接触・接近し
ている場合でも、文字列の傾きの角度と、その文字列パ
ターンを囲む外接長方形の1つの対角線の位置(2頂
点)の指示と云う簡易な指示だけで、正確に、且つ容易
にその位置を指定することができる。従って認識結果を
確認・修正する際の原画像中における文字列パターンの
確認が容易となり、その作業を効率的に進めることが可
能となる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の一実施例に係る図面認
識装置について説明する。
第1図は実施例装置の概略構成図であり、1は電子回
路図・プラント図・地図等の様々な図面を画像として入
力する画像入力部である。この画像入力部1は、ライン
センサ等のイメージスキャナを用いて原稿上に記載され
た図面情報を光学的に画像入力するものであっても良い
し、また画像ファイルから2値画像化されている画面情
報を読み込むようなものであっても良い。しかして画像
入力部1から画像として入力された図面情報は入力画像
メモリ2に格納され、認識部3による認識処理に供され
る。この認識部3は、図面中の線分、およびその図形的
特徴を検出して図形・文字パターン等の図面構成要素を
検出し、これらを標準パターンと照合する等してそれぞ
れ認識するものである。この図形・文字パターン等の図
面構成要素に対する認識処理については、従来より種々
提唱されている手法が適宜採用される。そしてこの認識
部3にて求められた各種構成要素に対する認識結果は、
その認識結果を得た図面中の位置情報と共に認識結果メ
モリ4に蓄えられる。
しかして修正部5は、上記認識結果メモリ4に蓄えら
れた認識結果に対する確認・修正を行うものである。こ
の認識結果の確認・修正は画像表示部6の下で、例えば
前記入力画像メモリ2に格納されている図面(原画像)
上に前記認識結果を重ね合わせてディスプレイ7に表示
し、操作部8から確認・修正の指示を与えることにより
行われる。また認識結果出力部9を用いて前記認識結果
をプリンタ10を介して印刷出力し、このプリント出力さ
れた情報を用いてその確認・修正が行われることもあ
る。
尚、11は前記操作部8からの指示情報に従って装置全
体の処理動作を制御すると共に、前述した認識結果の確
認・修正に対する処理を制御するものである。
基本的には上述した如く認識処理部と確認・修正処理
部とにより構成される実施例装置は、例えば第2図に示
すような処理手続きに従って動作する。
即ち、この処理は先ず第3図に示すような電気回路図
を画像入力し、入力画像メモリ2に格納することから開
始される(ステップa)。図面認識処理は、このように
して画像入力された図面中から、その図面に描かれた線
分・シンボル・文字などの図面の構成要素を抽出し、認
識することにより実現される。具体的には、入力画像中
から黒画素の連結成分を抽出し、各黒画素連結成分毎に
各成分を囲む外接長方形を求めて第4図(a)に示すよ
うに領域分割し、且つその大きさ・形状・画像としての
性質等に基づいて図面要素の種別毎に分類する(ステッ
プb)。この分類処理は、例えば 細長い連結成分は、線分である。
外接長方形の寸法が大きく、黒画素をあまり含まな
い連結成分は線図形である。
外接長方形の寸法が非常に小さい連結成分はノイズ
である。
外接長方形の寸法が、或る一定範囲の連結成分は文
字である。
等として行われる。
このような分類処理の結果に従ってノイズ成分を除去
した後、線分候補と線図形候補については図形として認
識を行う。また文字候補については、この文字候補の近
傍にある文字候補を統合して文字列として検出し、これ
を第4図(b)に示すように抽出する(ステップc)。
そしてこの抽出された文字列の各文字についての認識処
理を行う(ステップd)。この際、同時に文字列の方向
を検出する(ステップe)。そしてその認識結果を、そ
の文字列の検出位置情報や文字列の方向の情報等と共に
前記認識結果メモリ4に格納する。
尚、文字列の検出と、その認識処理を行うに際して
は、第4図(b)に示すように文字列を囲む外接長方形
の位置とその傾きは明らかにはなるが、文字自体が上記
外接長方形に対してどのような向きに書かれているかが
不明である。具体的には文字列が横書きされる場合に
は、外接長方形の左上から右下に向けて書かれている場
合と、逆向きに書かれている場合の2通りがある。また
文字列が縦書きされる場合にも同様にして、その外接長
方形の右上から左下に向けて書かれている場合と、逆向
きに書かれている場合の2通りがある。結局、文字列の
外接長方形に対する文字の記載の向きの可能性として
は、上記外接長方形の長手方向に対して、0度・90度・
180度・270度の4通りの向きに回転している可能性があ
る。これらの4つの可能性のうち、どれが正しいかを判
定する為には、各向きに対する文字認識結果を用いるこ
とが必要になる。
そこでこの実施例装置では文字列に含まれる最初の文
字を4方向に回転した文字パターンに対してそれぞれ文
字認識を行う。この文字認識には、例えば複合類似度法
等の手法が用いられる。この場合、類似度と呼ばれる文
字認識結果の信頼性を表す値が得られるので、これらの
4方向に対する認識結果の内、最も類似度の値が大きい
方向を当該文字列の方向(文字の記載の向き)として判
定し、その他の文字については当該方向に記載されてい
るものとして認識処理する。尚、文字列に含まれる全て
の文字についてそれぞれ4方向に回転したパターンを認
識処理し、各方向についての平均類似度の最も大きい方
向を文字列の方向とするようにすれば、更に確実な判定
ができる。
以上のようにして認識処理した結果求められる構成要
素の認識結果を、その位置・方向・文字コード等の属性
データと共に、前記認識結果メモリ4に格納する。
第2図に示す処理手続きの流れに戻って、上述した如
く入力画像中から文字列の抽出と、その認識処理が行わ
れた後には、確認・修正モードが起動され、例えば第5
図に示すように各文字列パターンに対する認識結果を、
その認識結果が求められた文字列パターンの位置に表示
し、原画像中で認識処理が行われていない文字列が残さ
れていないかの確認に供する(ステップf)。原画像中
に認識処理が行われていない文字列が残されている場合
には、後述するようにその文字列の外接長方形の位置指
定を行い(ステップg,h)、指定された文字列について
の文字認識処理を同様にして実行する(ステップi,
j)。
文字列に対する認識結果の確認・修正処理は、ディス
プレイ7に表示された認識結果に対して、例えば第5図
に示すようにカーソルを用いて確認・修正対象とする認
識結果(文字列パターン)を選択的に指定しながら行わ
れる。しかして確認・修正対象とする認識結果が指定さ
れると、例えば第6図(a)に示すように指定された認
識結果を、その認識結果が求められた原画像の文字列パ
ターンと共にディスプレイ表示する。この確認・修正モ
ードにおける認識結果と、その認識結果が求められた原
画像の文字列パターンの表示は、文字列を読み易い向き
に、具体的には文字が正立した状態でそれぞれ示される
ように、前記原画像パターンについてはその認識結果を
得た前記文字列の方向に従って適宜回転処理して表示す
る(ステップm,n)。
具体的には、第5図に示す入力画像において斜めに記
載された文字列パターンが選択指示された場合、その認
識結果が横書きされた文字列として求められていること
から、第6図(a)に示すように、認識結果とその部分
の原画像パターンとをそれぞれ、その文字列が水平に横
書きされるように回転処理して表示する。このようにし
て文字認識結果と、その認識結果を得た原画像とを同じ
方向に並べて表示することによって、両者を容易に、且
つ正確に比較照合することが可能になる。
ここでこの目視照合によって、数字「0」が英字
「O」に誤って認識されていることが判明した場合に
は、第6図(b)に示すように該当文字を、例えばマウ
スを用いて指定する。するとその文字パターンに対する
認識候補が第n位まで表示され、これらの他の認識候補
の中の正しいものを選択指示することで、その修正が行
われる。仮にその他の認識候補の中に正解が存在しない
場合には、例えばキーボード操作により正解の入力が行
われる(ステップo)。そしてこのような修正処理の結
果、他に認識結果に誤りが無いことが確認できれば、画
面の隅部に表示された[OK]メニューをマウスでクリッ
クすることにより、次の文字列に対する修正処理に移行
する。
このようにして図面上に描かれた文字列を順番に確認
して行き、全ての文字列についての確認が終われば、そ
の修正処理モードが解除されることになる。
尚、全ての文字列を順に確認して行くのではなく、文
字認識結果の曖昧性がある文字列のみを順番に提示して
いくようにすることも可能である。その際、文字認識結
果の曖昧性を計る手段としては、例えば文字認識結果の
類似度値や単語としての照合結果等を利用するようにす
れば良い。
ところで文字列の向きを誤って判定し、この結果、誤
認識が生じているような場合には次のようにして確認・
修正処理が進められる。この場合、ディスプレイ7上で
は、第7図(a)に示すように原画像を文字列方向と判
定された方向に回転して表示している。従ってこのよう
な文字列の向き判定の誤りに起因する誤認識は、その表
示画面から一目で見出すことが可能である。しかしてこ
のような誤りに対しては、例えば正しい文字列の方向を
指定して再度文字確認を行わせることにより、その修正
を容易に行うことができる。この文字列方向の指定は、
例えば 逆転(180度回転)、縦書き・横書きの誤り(90度
または270度回転)等のように90度単位で文字列の向き
を特定する角度を指定入力する マウス等を用いて直接的に文字列の方向を指定する 後述するように或る基準となる直線を指定して、そ
の直線に対して或る角度をなすような文字列方向を指定
する 等して行われる。
具体的には、上記の方式を採用する場合には、第7
図(b)に示すように、回転メニューを用いて[180
度]と云うコマンドを選択指示するようにすればよい。
また上記の方式を採用するような場合には、例えばマ
ウスボタンの操作によってディスプレイ画面上に直線を
表示し、この直線にて用いて文字列の方向を指定する。
即ち、マウスボタンを押した時点でのマウスカーソルの
位置を直線の片方の端点とし、もう一方の端点を現在の
マウスカーソルの位置とする。そして前記前者の端点か
ら後者の端点に向かう方向を正しい文字列方向に合わせ
た状態で前記マウスボタンを放すことにより直線を特定
し、文字列方向の指定を行うようにすれば良い。また前
記の方式を採用する場合には、例えば文字列に付随す
る下線等を指定し、この指定された線分を基準線として
文字列の方向を指定するようにすれば良い。
いずれの手法を用いるにせよ、文字列に対する正しい
方向が指定された場合には、第7図(c)に示すように
上記指定された正しい方向に原画像を回転して表示す
る。同時にその文字列方向に従って文字列の認識処理を
やり直し、その認識結果の再度表示して確認・修正を行
わせる。
このように文字列に対する正しい方向を指定して文字
認識をやり直すことにより、方向を誤って認識された文
字列を全てキーボードから入力し直すことなく、簡易に
その修正を行うことが可能となり、作業者に対する確認
・修正処理の手間を大幅に削減することが可能となる。
尚、画像の回転処理は、次のような行列演算で簡単に
実現できる。即ち、ある点Pの座標を(X,Y)としたと
き、点Pを角度θだけ回転した点の座標(x,y)を、 としてそれぞれ求めるようにすれば良い。
また文字列が縦書きされているような場合には、例え
ば第8図に示すようにその認識結果、および原画像パタ
ーンをそれぞれ縦書き表示するようにすれば良い。この
場合であっても、その修正処理や文字パターンに対する
回転処理は、前述した実施例と同様に行われる。
尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。例えば第6図に示したように原画像の該当部分のみ
を表示することに代えて、第9図に示すように該当部分
の周辺部を含む幅広い画像領域を回転処理し、これを表
示するようにしても良い。この場合には、確認・修正対
象となっている文字列部分の表示色を変えるなどして、
他の部分と区別して表示するようにすれば良い。またこ
のようにして回転表示される原画像に対して、認識結果
を示す文字列を反転表示する等して重畳して表示するよ
うにしても良い。或いは原画像表示領域と認識結果表示
領域とを別々に設定することも可能である。
このような表示形態を採用すれば、現在確認している
文字列の周辺の情報が判るので、例えば逆向きから読ん
でも認識可能な「6」「0」「9」等の文字からだけな
る文字列を確認・修正する場合等、非常に有効に作用す
る。
また原画像と認識結果をディスプレイ7に表示するの
ではなく、前述した認識結果出力部9を用いて認識結果
をプリンタ用紙に出力する場合には、例えば第10図に示
すように原画像内の文字列部分とその認識結果を、並べ
て順にプリント出力するようにすれば良い。このときに
も、原画像については認識結果の文字列と同じ方向を向
くように回転処理してプリント出力する。この際、縦書
きの文字列の画像についてはそのまま印刷するのではな
く、1文字づつ切断して横に並べてプリント出力する。
このようにすれば用紙を無駄に使わないようにすること
が可能となることのみならず、その原画像情報から文字
列が縦書きであるか、横書きであるかを容易に判別する
ことが可能となる。
そして誤り修正を行うには、このプリント出力用紙を
見て、誤りを発見した場合には、キーボードから修正情
報を入力するようにすればよい。どの認識結果を修正す
るかについては、例えばプリント出力された各文字列と
図面内の文字列とに対して通し番号を付す等して、対応
付けておくようにすればよい。
また文字列に対する認識結果が得られた場合、その認
識結果だけを正立の状態で、その認識結果を現画像の文
字列パターンの近傍に重ね表示するようにしても良い。
例えば第11図(a)に示すように、認識結果をその表示
色を異ならせたり、点線表示したりして原画像に対応付
けて表示するようにしても良い。そしてこの状態で確認
・修正処理を起動し、修正箇所が指定された場合、第11
図(b)に示すようにその近傍にウインドウを設定し、
他の認識候補を表示する。このようにしても原画像と認
識結果とを対応付けて簡易に比較照合することが可能と
なるので、その確認・修正作業を容易に進めることが可
能となる。
ところで前述したように文字列に対する認識誤りに
は、文字列抽出の誤りと文字認識の誤りとの2種類があ
る。文字認識の誤りの場合には、その誤った文字の認識
結果を指定することにより、第11図(b)に示すように
その文字認識結果の次候補リストを表示して簡易に修正
することができるが、文字列の抽出誤りの場合には、文
字列の領域自体を指定し直す必要があることが多々あ
る。
このような文字列の抽出の誤りは、例えばその文字列
パターンが近接する図形に接触している場合に多く生じ
る。従ってこの実施例装置では、文字列を簡易に、且つ
正確に指定するべく、先ず文字列の方向を示す傾きを指
定し(ステップg)、続いて文字列パターンの外接長方
形の少なくとも一方の対角線の2頂点を指定し(ステッ
プh)、これによって上記外接長方形を特定するものと
なっている。
例えば第12図(a)に示すような原画像に対して、先
ず最初に文字列の傾きの方向を指示するために、マウス
の右ボタンを操作して第12図(b)に示すような直線を
原画像中に表示する。この直線の一方の端点は上記マウ
スボタンを操作した時点でのマウスカーソルの位置とし
て設定され、他方の端点は現在のマウスカーソルの位置
に伴って移動するようになっている。そこでこの直線の
傾きが前記文字列の傾きに平行になるようにマウスを移
動し、マウスボタンから手を放して前記他方の端点の位
置を特定する。このようにして設定される直線にて文字
列の傾き角度の登録を行う。
尚、傾き指定モードで画面上に直線を表示し、キイボ
ードのキーを操作によって上記直線を回転させ、直線が
上記文字列と平行になったところで、別のキーを操作す
ることで文字列の傾きを登録設定するようにしても良
い。
しかる後、前記文字列の位置を指定するべく、前記マ
ウスの左ボタンを操作して第12図(c)に示すように、
先に指示した角度に傾斜した長方形を表示する。この長
方形の対角線をはさむ2個の頂点の内、一方の頂点はマ
ウスボタンを押した時点でのマウスカーソルの位置に固
定されており、他方の頂点は現在のマウスカーソルの動
きに伴って移動するようにする。このような長方形を用
いて文字列を囲み、マウスボタンから手を放すことによ
って他方の頂点位置が特定されることになり、前述した
傾きの角度と相俟って長方形の位置が特定され、文字列
パターンの領域が登録されることになる。
つまりここでは文字列の向きを示す傾きの指定と、こ
の傾きに沿う長方形の一方の対角線の特定により、文字
列パターンの外接長方形が簡易な操作により正確に特定
されるようになっている。
このようにして文字列領域を特定し、キーボードから
正解の文字列を入力することにより、その情報が文字列
の内容として登録される。また上述した如く文字列の位
置が登録された時点で、その指定領域内の画像を認識部
3に再転送して文字認識を行い、その認識結果を登録す
るようにしても良い。このような認識結果は直ちにディ
スプレイ7に表示することができるので、その文字認識
に誤りがあれば前述したようにして修正すれば良い。
尚、図面中に同じ方向に傾いた文字列が複数ある場合
には、一度傾き角度を指定した後、連続的にそれらの文
字列の位置を指定し得るようにしておけば、その操作を
簡略化することができる。また文字列内の文字の抽出に
誤りがある場合には、例えば第13図に示すように、指定
された文字列方向に対して90度傾いた直線でその文字列
パターンを区切るようにすれば、文字列からの文字抽出
の誤りを簡易に訂正することが可能となる。
また文字列の傾きの指定がされたとき、その傾きに応
じてディスプレイ表示する原画像,およびその認識結果
を上記指定された角度だけ逆方向に回転処理して、例え
ば第14図(a)に示すように水平に表示するようにして
も良い。尚、縦書き文字列の場合は垂直に表示される。
この状態で第14図(b)に示すように水平方向の長方形
で囲むようにすれば、より簡単に文字列の位置を指定す
ることが可能となる。
尚、上述した説明では文字列の傾き角度を文字列と平
行な直線を設定することによって行ったが、例えば第15
図に示すようにその文字列の方向の基準となる図面の構
成要素、例えばシンボル線や下線等を指定することによ
り、その文字列の傾きを指定するようにしても良い。そ
の他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施することが可能である。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、画像入力した図面
中から求められる文字列の認識結果を得た文字列パター
ンと、その認識結果とを同じ方向に向けて表示するの
で、これらの目視による対比照合を非常に簡易に、且つ
適確に行わせることが可能となる。この結果、認識結果
に対する確認・修正作業を簡単に、しかも正確に行うこ
とが可能になる。また簡易な指示操作による外接長方形
の指定により、正しく抽出できなかった文字列を効率良
く、しかも容易に特定することができるので、画像入力
された図面の認識処理、およびその認識結果に対する確
認・修正作業の効率向上を図ることができ、装置運用の
コストを大幅に低下させることができる等の実用上多大
なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に係わる図面認識装置の一実施例について示
すもので、 第1図は実施例装置の概略構成図、第2図は実施例装置
の概略的な処理手続きの流れを示す図、第3図は画像入
力される図面の例を示す図、第4図は図面中からの文字
列の抽出とその認識処理について説明する為の図、第5
図は認識・修正モードでの表示画面例を示す図である。 また第6図乃至第9図はそれぞれ実施例装置における文
字列修正処理における表示画面例を示す図、第10図は認
識結果のプリンタ出力例を示す図、第11図は文字認識誤
りに対する修正処理画面の例を示す図、第12図乃至第15
図はそれぞれ文字列領域の指定処理手続きを模式的に示
す図である。 1……画像入力部、2……入力画像メモリ、3……認識
部、4……認識結果メモリ、5……修正部、6……画像
表示部、7……ディスプレイ、8……操作部、9……認
識結果出力部、10……プリンタ、11……制御部、g……
文字列の傾き指定処理、h……文字列の領域指定処理
(外接長方形の対角線位置の指定)、m……原画像の回
転処理、n……原画像と認識結果との表示処理。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 秀雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 水谷 博之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 下辻 成佳 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 堀 修 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 浅野 三恵子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (56)参考文献 東芝レビュー Vol.44 no.1 p41−44 有吉俊二ほか「パターン処 理技術の文書処理への応用」 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 G06T 7/00 G06K 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像として入力された図面から、図形・文
    字列・線分等の図面構成要素を抽出して認識する図面認
    識装置において、 縦書きまたは横書きと認識された文字列からなる認識結
    果と、その認識結果を得た原画像中の文字列パターンと
    を対比させる形で共に表示画面上に表示するに際して、
    該認識結果を、縦書きまたは横書きのうち該文字列パタ
    ーンについて認識されたものと同じ書き方で且つ文字が
    表示画面に対して正立する状態で、表示すると共に、該
    原画像中の文字列パターンを該認識結果を得た文字の向
    きおよび認識された縦書きまたは横書きの区別に応じて
    回転処理し、該認識結果の表示にその向きが対応するよ
    うに該原画像中の文字列パターンを表示する手段を備え
    たことを特徴とする図面認識装置。
  2. 【請求項2】画像として入力された図面から、図形・文
    字列・線分等の図面構成要素を抽出して認識する図面認
    識装置において、 原画像中における文字列パターンの傾き角度を指示する
    ための手段と、 前記文字列パターンを囲む外接長方形の少なくとも1つ
    の対角線の位置を指示するための手段と、 指示された前記対角線の位置と指示された前記傾き角度
    とに従って特定された文字列領域をもとに前記画像中か
    ら文字列パターンを抽出する手段とを備えたことを特徴
    とする図面認識装置。
  3. 【請求項3】画像として入力された図面から、図形・文
    字列・線分等の図面構成要素を抽出して認識する図面認
    識方法において、 画像メモリに記憶された原画像中の文字列パターンに対
    する認識結果を認識結果メモリに記憶させておき、 縦書きまたは横書きと認識された文字列からなる認識結
    果と、その認識結果を得た原画像中の文字列パターンと
    を対比させる形で共に表示画面上に表示するに際して、
    前記認識結果メモリに記憶された該認識結果を、縦書き
    または横書きのうち該文字列パターンについて認識され
    たものと同じ書き方で且つ文字が表示画面に対して正立
    する状態で、表示させるように制御すると共に、前記画
    像メモリに記憶された該原画像中の文字列パターンを該
    認識結果を得た文字の向きおよび認識された縦書きまた
    は横書きの区別に応じて回転処理し、該認識結果の表示
    にその向きが対応するように該原画像中の文字列パター
    ンを該表示画面上に表示させるように制御することを特
    徴とする図面認識方法。
  4. 【請求項4】画像として入力された図面から、図形・文
    字列・線分等の図面構成要素を抽出して認識する図面認
    識方法において、 画像メモリに記憶された原画像を表示画面上に表示し、 前記表示画面上に表示した原画像中における文字列パタ
    ーンの傾き角度についてのユーザからの指示を、表示画
    面およびマウスを利用した入力手段により入力し、 前記文字列パターンを囲む外接長方形の少なくとも1つ
    の対角線の位置についてのユーザからの指示を、前記入
    力手段により入力し、 指示された前記対角線の位置と指示された前記傾き角度
    とに従って特定された文字列領域をもとに前記画像中か
    ら文字列パターンを抽出し、 この抽出された文字列パターンに対する認識結果を認識
    結果メモリに記憶することを特徴とする図面認識方法。
JP2139574A 1990-05-31 1990-05-31 図面認識装置及び図面認識方法 Expired - Fee Related JP3001929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2139574A JP3001929B2 (ja) 1990-05-31 1990-05-31 図面認識装置及び図面認識方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2139574A JP3001929B2 (ja) 1990-05-31 1990-05-31 図面認識装置及び図面認識方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0434651A JPH0434651A (ja) 1992-02-05
JP3001929B2 true JP3001929B2 (ja) 2000-01-24

Family

ID=15248435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2139574A Expired - Fee Related JP3001929B2 (ja) 1990-05-31 1990-05-31 図面認識装置及び図面認識方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3001929B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101743679B1 (ko) * 2016-10-17 2017-06-05 윤영덕 보링 장치 및 이를 포함하는 굴삭기

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
東芝レビュー Vol.44 no.1 p41−44 有吉俊二ほか「パターン処理技術の文書処理への応用」

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101743679B1 (ko) * 2016-10-17 2017-06-05 윤영덕 보링 장치 및 이를 포함하는 굴삭기

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0434651A (ja) 1992-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0738987B1 (en) Processing machine readable forms
US5123062A (en) OCR for sequentially displaying document layout according to recognition process
JPH07185473A (ja) ビデオコーティング装置
JP4183527B2 (ja) 帳票定義データ作成方法および帳票処理装置
JP2835178B2 (ja) 文書読取装置
JP3001929B2 (ja) 図面認識装置及び図面認識方法
JPH08166865A (ja) 画面生成方法及びその装置
JP3388451B2 (ja) 手書き入力装置
JP2000187705A (ja) 文書読取装置および方法および記憶媒体
JPH11219409A (ja) 文書読取装置
CN100386774C (zh) 显示识别的手写符号的方法和设备
JP2021144469A (ja) データ入力支援システム、データ入力支援方法、及びプログラム
JP3484446B2 (ja) 光学文字認識装置
JP2002170077A (ja) 文字認識装置及び文字認識方法
JPS61272882A (ja) 情報認識装置
JPH01292586A (ja) 文字認識支援装置
JP3186712B2 (ja) 文書読取装置
JPS61150081A (ja) 文字認識装置
JPH07241529A (ja) ビデオコーディング装置
JPH0689330A (ja) 画像ファイリングシステム
JP2915417B2 (ja) 文字認識結果表示方法および装置
JPH07141462A (ja) 文書システム
JP2731394B2 (ja) 文字入力装置
JP2002133367A (ja) 文字認識装置
JP2001155139A (ja) カメラ付きペン型入力装置用記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees