JPH0981610A - シミュレーション方法及びその装置 - Google Patents

シミュレーション方法及びその装置

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JPH0981610A
JPH0981610A JP23423095A JP23423095A JPH0981610A JP H0981610 A JPH0981610 A JP H0981610A JP 23423095 A JP23423095 A JP 23423095A JP 23423095 A JP23423095 A JP 23423095A JP H0981610 A JPH0981610 A JP H0981610A
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JP
Japan
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reaction
equation
variable
unknown
particle
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JP23423095A
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Mitsutoshi Nakamura
光利 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/20Design optimisation, verification or simulation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反復解法の収束性を向上させて開発等を容易
にすることである。 【解決手段】 粒子と粒子の反応によって反応生成粒子
が発生することを記述する反応式が平衡状態であるか否
かを判断して、平衡状態と判断された反応の反応生成粒
子に関する変数を含まないように未知数となる変数を決
定する未知数変数決定手段1108と、未知数となる変
数の関数として複数個の時間微分項を含むように未知数
となる変数からなる質量保存を表す連続方程式を導入し
て、この連続方程式に含まれる複数個の時間微分項を線
形化及び離散化して連立一次方程式の係数行列及び定数
ベクトルを作成する係数行列・定数ベクトル作成手段1
106と、作成された連立一次方程式を解く連立一次方
程式求解手段1104とを備えてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシミュレーション方
法及びその装置に関し、特に、質量保存を表す連続方程
式を数値的に解くシミュレーション方法及びその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の計算機性能の向上にともない、こ
れまでとても実用的でなかった大容量の計算が可能とな
ってきており、粒子の反応や輸送を記述した質量保存を
表す連続方程式を数値的に解くシミュレーション技術が
一般に用いられるようになってきている。この技術を用
いると、装置などの製品や製造工程の評価を設計段階で
行う事ができるようになり、性能を予め予想する事によ
って設計期間の短縮や信頼性向上などが可能となる。
【0003】例えば半導体装置の設計段階では、品質の
評価や構造の解析のため、前記半導体装置の形状や不純
物分布、そして電気特性の評価が必要である。従来の半
導体装置の設計では、設計の都度、主に実物の作成およ
び評価によって設計を行っていた。
【0004】しかし、前記設計方法によると相当量の時
間的、人的資源が必要となるため、必ずしも効率的な評
価方法とはいえない。その一方、通常半導体装置は非常
に微細なためその評価が困難であり、また分解による評
価が不可能なものがあるため、人間による試作・評価と
いう方法のみによる上記評価などは事実上不可能であ
る。
【0005】このような状況により半導体装置の設計で
は、粒子の反応と輸送を記述した質量保存を表す連続方
程式を数値的に解く事によって、半導体装置の不純物分
布や形状、電気特性、さらには回路等までをも求め、解
析を行うテクノロジーCAD(TCAD)の概念が重要
となってきている。TCADは、一般にユーザーインタ
ーフェイスや種々のシミュレータから構成されており、
半導体装置製造の種々の工程のシミュレーションを行っ
て不純物分布や形状を求める一シミュレータは、プロセ
スシミュレータと呼ばれている。さらに、プロセスシミ
ュレータは、イオン注入工程、酸化工程、拡散工程等の
半導体製造に用いられる工程一つ一つのシミュレーショ
ンを行う単一工程シミュレータの集合体となっている。
この様なTCADを構成するプロセスシミュレータを含
め従来の連続方程式を解くシミュレータでは、数学的に
は本質的に等しい連続方程式を解くため、その構成およ
びシミュレーション方法は本質的にほぼ等しいものにな
る。
【0006】図17は従来の時間発展形式の連続方程式
を解くシミュレーション装置(以後シミュレータと呼
ぶ)のブロック図を示している。メッシュ生成部101
は連続方程式の離散化に使用されるメッシュを形成し、
濃度分布設定部102は連続方程式を解くときにまず必
要となる前記メッシュ上の濃度を設定し、初期条件設定
部103は物理パラメータデータベース107のデータ
を用いて連続方程式の初期条件の設定や変数のスケーリ
ングを行う。連立非線形偏微分方程式求解部104は時
間刻み決定手段と連立一次方程式求解手段と解の更新手
段から構成されており、予め指定されている終了条件が
成り立つまで計算を続ける。また、後処理部105は初
期条件設定部103でスケーリングされた変数を元に戻
すリスケーリング等の後処理を行う。最後に、質量保存
を表す連続方程式を線形化,離散化することによって得
られる連立一次方程式の係数行列,定数ベクトル設定部
106が名前の通り係数行列,定数ベクトルを設定す
る。
【0007】ここで線形化とは、ある初期値X0 に修正
量を次々に加える反復によって真の解に近づけるための
線形方程式に非線形方程式を書き換える事であり、一般
に良く用いられる線形化手法は非線形方程式を一次の項
までテーラー展開した式を利用するニュートン法であ
る。例えば非線形方程式をf(x)=0 、f(x) の1階微分
をf'(x)として、f(x) を一次の項までテーラー展開す
ると、非線形方程式は既知の値xを用いて、 f(x) +f'(x)・Δx=0 (1) と表す事ができ、新たな未知数は線形なΔxとなる。従
って、式(1)と式: x=x+Δx (2) を組み合わせて反復を繰り返すと、真の解を求めること
ができる。更に非線形方程式が連立している連立非線形
方程式の場合、例えばx,yの関数である非線形方程式
f,gを解く場合、式(1)に相当する式は
【数1】 である。
【0008】また離散化とは、例えばf(x) の一回微分
の場合、微分項を微分の定義式を用いて、
【数2】 と近似することである。
【0009】図18は図17中に示した従来のシミュレ
ータのアルゴリズムである。まず、ステップ201は図
17中のメッシュ発生部101で行われ、連続方程式の
離散化に使用されるメッシュを形成する。ステップ20
2は図17中の濃度分布設定部102で行われ、連続方
程式を解くときにまず必要となる前記メッシュ上の濃度
を設定する。
【0010】ステップ203は、初期条件設定部103
で行われ、初期条件の設定や変数のスケジューリング等
を行う。
【0011】ステップ204では時刻tの更新を行い、
その後のステップ205で連続方程式を線形化,離散化
する事によって生ずる連立一次方程式(Ax=b)の係
数行列Aと定数ベクトルbの設定を行う。続くステップ
206では前記連立一次方程式の行列解法を行って解ベ
クトルxを求め、ステップ207で前記解ベクトルxを
用いて濃度分布を更新し、ステップ208で収束解が得
られてかどうか、つまり解ベクトルxが十分に小さいか
否かを判断する。収束していなければステップ205に
戻って収束するまでステップ205〜ステップ208を
繰り返し、条件が成り立ったならばステップ209へ進
む。
【0012】ステップ209では前記時刻tが予め指定
された時刻に達したかどうか判断し、時刻tが予め指定
された時刻に達していない場合、つまり計算を続行する
場合はステップ204へ戻って時刻tが予め指定された
時刻に達するまでステップ204〜ステップ209を繰
り返す。条件が満たされた場合はステップ210に進
み、後処理部105で行われる計算終了処理を行い、計
算を終了する。ここで、ステップ204とステップ20
6〜ステップ209は連立非線形偏微分方程式求解部1
04で行われ、ステップ205は係数行列,定数ベクト
ル設定部106で行われる。また、ステップ205〜ス
テップ208のループは、連続方程式を線形化するため
に生ずるループで線形化ループと呼ばれ、ステップ20
4〜ステップ209のループは方程式の時間依存性を処
理するために、時間間隔をΔtづつ進めて最終的な時刻
tの状態を算出するためのループ(タイムループと呼ば
れる)である。
【0013】このように連続方程式を解く従来のシミュ
レータは上述した構成およびシミュレーション方法を持
っているが、各シミュレータごとに異なる計算コードと
して開発されている。この事は開発およびメンテナンス
に要する人的資源が膨大になるという問題を引き起こし
ている。特に開発時の人的資源はシミュレーション精度
を保証するために複雑化した連続方程式を数値的に解く
場合に生ずる反復解法の収束性の問題の検討に当てられ
る。
【0014】例えば拡散工程のシミュレーションでは、
従来、1988年にマクグローヒル社より発行された
S.M.SZE著”VLSIテクノロジー”に記載され
ている最も簡単で標準的な拡散方程式が数値的に解かれ
ていたが、この拡散方程式では特に不純物がホウ素やリ
ンの場合、不純物の濃度が真性キャリア濃度より大きい
と実測を再現できず、シミュレーション精度を保証でき
ないという問題点がある。この問題は、イオン注入によ
って不純物をドープした場合に発生するダメージの影響
が無視できない場合に深刻な問題となる。図19は、シ
リコン基板表面に383Åの酸化膜を形成し、注入エネ
ルギー:30keV,ドーズ量:2. 5×1015cm-2
でホウ素をイオン注入した場合の不純物分布を初期値と
して、950℃,10分のFurnace アニールに対応する
拡散シミュレーションを行った場合の計算結果と実測値
を比較した図である。同図より、前述した標準的な拡散
モデルは不純物のテール部分の拡散を過小評価してお
り、シミュレーション精度を保証できていないことがわ
かる。
【0015】この問題点を解決するために、近年、例え
ばH. Park and M. E. Law,J. Appl.Phys. 72(8), p.343
1, 1992.に開示されているように、シリコン基板中に存
在する点欠陥(空孔と格子間シリコン)の挙動を考慮
し、不純物は点欠陥と反応して不純物・点欠陥対を形成
して拡散すると考え、その反応が平衡状態であると近似
した対拡散モデルが提案されている。例えば、不純物を
A,格子間シリコンをI,空孔をV,格子間シリコント
ラップをT,不純物・格子間シリコン対をAI,不純物
・空孔対をAV,格子間シリコンと格子間シリコントラ
ップの生成物をIT,不純物クラスターをAclとし、反
応速度係数をkとして、反応式:
【数3】 で表される反応を考え、不純物・格子間シリコン対AI
ならびに不純物・空孔対AVの反応(5)、(6)、そ
して不純物クラスタの反応(9)が平衡状態であると近
似して、AI,AV,I,Vが拡散すると仮定すると、
以下に示す連立した連立偏微分方程式が得られる。
【0016】
【数4】 ここで、式(10)〜(13)の左辺の時間微分項に含
まれるCA ,CI ,CV はそれぞれ全不純物濃度,全格
子間シリコン濃度,全空孔濃度であり、
【数5】 CA =NA +KAI・ NA ・ NI +KAV・ NA ・ NV +m・ Kcl・ NA m (14) CI =NI +KAI・NA ・ NI (15) CV =NV +KAV・NA ・ NV (16) で定義される。また、式(10)〜(13)の右辺に含
まれるフラックスJAI,JAV ,JI ,JV はそれぞ
れ、
【数6】 で与えられる。ここで、式(22)中のΣは全ての不純
物に対する和を示す。
【0017】生成消滅項RIV, RITはそれぞれ、
【数7】 で定義される。
【0018】ここで、NA ,NI ,NV ,NT はそれぞ
れ、不純物Aの濃度,格子間シリコンIの濃度、空孔濃
度Vの濃度、格子間シリコントラップの濃度を表してお
り、DAI,DAV,DI ,DV はそれぞれ、不純物・格子
間シリコン対AIの拡散係数、不純物・空孔対AVの拡
散係数、格子間シリコンの拡散係数、空孔の拡散係数を
表している。また、NI * ,NV * ,NT * はそれぞ
れ、平衡状態に於ける格子間シリコン濃度、空孔濃度、
格子間シリコントラップ濃度を表しており、NT tot
格子間シリコントラップの全濃度、nは電子濃度、ZA
は不純物Aの電価状態を表している。さらに、fi は不
純物拡散に対する格子間シリコンの寄与率(0≦fi
1)、Kは平衡定数を意味しており、式(5),
(6),(9)より、 KAI=kf AI/kb AI (25) KAV=kf AV/kb AI (26) Kcl=kf cl/kb cl (27) である。このように、不純物・点欠陥対の反応が平衡で
あると近似する対拡散モデルを用いた拡散工程のシミュ
レータでは、式(10)〜(27)に示すような粒子の
反応や輸送を記述した質量保存を表す複雑な連続方程式
を数値的に解く。
【0019】このような連続方程式の数値解法を行う場
合、線形化、離散化を行うまえに、まず未知数を決定す
る必要がある。従来の対拡散モデルを用いた拡散工程の
シミュレータでは、数値計算時に選択する未知数を
A ,CI ,CV ,NT としていた。この理由は未知数
をCA ,CI ,CV ,NT とする事によって全ての連続
方程式の時間微分項が一つになることによる。
【0020】しかしながらこの場合、空間微分項の非線
形性が強くなるために線形化ループの収束性が非常に悪
い(反復回数が非常に多い)という問題点がある。更
に、この収束性はタイムループ1回当たりに進む時間間
隔Δtを非常に小さく設定しないと線形化ループの収束
性を悪化させるという問題点がある。図20はイオン注
入時に発生するダメージに対応する格子間シリコンの濃
度CI と不純物濃度CAの比を変化させ、時間間隔Δt
をパラメータとした場合の非線形ループの収束性の変化
を示した図である。同図より、時間間隔Δtが長いと非
線形ループが発散あるいは振動して解を求めることがで
きず、最悪の場合(CI /CA =1の場合)、タイムス
テップを大きくても10-10 分に設定しないと求められ
ないことがわかる。
【0021】これはシミュレーションを行う意義そのも
のを否定する深刻な問題である。例えば、シリコン基板
表面に383Åの酸化膜を形成し、注入エネルギー:3
0keV,ドーズ量:2. 5×1015cm-2でホウ素を
イオン注入した場合の不純物分布、ダメージ分布を用い
て850℃のFurnace アニールに対応する拡散シミュレ
ーションを行う場合、4GFlops のスーパーコンピュータ
を用いても、約2時間のCUPタイムで熱処理時間0.
07分までしか計算が進まない。一般に、前述した高ド
ーズイオン注入後の低温Furnace アニールの熱処理時間
は数十分〜2時間であり、この場合、計算するよりも実
際に試作した方が早いことになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、例え
ば対拡散モデルを用いた従来の拡散工程のシミュレータ
のように連続方程式を解く従来のシミュレータには、シ
ミュレーション精度を保証する複雑な連続方程式を数値
的に解く場合、前記連続方程式の時間微分項が1つとな
るように未知数を選択すると、反復解法の収束性が悪化
するという問題点があった。また従来のシミュレータ開
発では、数学的には本質的に等しい連続方程式を解くに
も関わらず各シミュレータごとに異なる計算コードとし
て開発されているため、開発およびメンテナンスに要す
る人的資源が膨大になるという問題点があり、シミュレ
ータの開発段階では前記収束性の問題点の解決に多くの
時間を必要とするためにさらに人的資源が費やされると
いう問題点があった。
【0023】本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、
シミュレーション精度を保証するために連続方程式を複
雑化した場合でも反復解法の収束性を悪化させない未知
数を自動的に選択でき、各シミュレータごとに異なる計
算コードを開発するという無駄を省くことによって開発
およびメンテナンスに要する人的資源が抑制することが
可能なシミュレーション方法およびシミュレーション装
置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の特徴は、粒子と粒子の反応によって反
応生成粒子が発生することを記述する反応式において、
この反応式が平衡状態であるか否かを判断して、平衡状
態と判断された反応の反応生成粒子に関する変数を含ま
ないように未知数となる変数を決定する未知数変数決定
ステップと、この未知数となる変数の関数として複数個
の時間微分項を含むように前記未知数となる変数からな
る質量保存を表す連続方程式を導入して、この連続方程
式に含まれる複数個の時間微分項を線形化及び離散化し
て連立一次方程式の係数行列及び定数ベクトルを作成す
る係数行列・定数ベクトル作成ステップと、この作成さ
れた連立一次方程式を解く連立一次方程式求解ステップ
とを含むことである。
【0025】ここで、前記未知数変数決定ステップは、
前記反応の反応式を反応テーブルに格納し、前記反応式
に係る粒子の特徴を表すデータを粒子テーブルに格納
し、前記反応テーブルを参照することによって質量保存
を表す連続方程式の順番づけを行ってその順番を示す未
知数インデックスを作成することで変数を決定し、前記
係数行列・定数ベクトル作成ステップは、前記反応テー
ブル、前記粒子テーブル、及び前記未知数インデックス
を参照することによって前記連続方程式の時間微分項、
空間微分項、及び反応項をそれぞれ前記係数行列および
定数ベクトルへ設定することで連立一次方程式の係数行
列及び定数ベクトルを作成することが好ましい。
【0026】また、前記反応式から得られる粒子濃度及
び反応生成粒子の濃度の関数である反応速度式に、少な
くとも一種類の粒子又は反応生成粒子が少なくともドリ
フト若しくは拡散により移動することを記述した式を加
えた連立偏微分方程式は、半導体装置の製造に関するシ
ミュレーションで用いられる連立偏微分方程式であるこ
とが好ましい。
【0027】また、前記反応式から得られる粒子濃度及
び反応生成粒子の濃度の関数である反応速度式に、少な
くとも一種類の粒子又は反応生成粒子が少なくともドリ
フト若しくは拡散により移動することを記述した式を加
えた連立偏微分方程式は、半導体装置に用いられる不純
物又は点欠陥(空孔と格子間原子)の拡散現象を記述し
た連立偏微分方程式であることが好ましい。
【0028】さらに、前記半導体装置の半導体基板はシ
リコン基板であり、前記格子間原子は格子間シリコンで
あることが好ましい。
【0029】また、前記反応式から得られる粒子濃度及
び反応生成粒子の濃度の関数である反応速度式に、少な
くとも一種類の粒子又は反応生成粒子が少なくともドリ
フト若しくは拡散により移動することを記述した式を加
えた連立偏微分方程式は、点欠陥と不純物の反応(対結
合)によって点欠陥・不純物対が発生する事と、少なく
とも不純物は点欠陥と対結合を起こした場合に拡散する
事とを仮定することによって導入される半導体基板中の
点欠陥と不純物の拡散現象を記述した連立偏微分方程式
であることが好ましい。
【0030】また、前記反応式から得られる粒子濃度及
び反応生成粒子の濃度の関数である反応速度式に、少な
くとも一種類の粒子又は反応生成粒子が少なくともドリ
フト若しくは拡散により移動することを記述した式を加
えた連立偏微分方程式は、
【数8】 (Aは不純物、Iは格子間原子、Vは空孔、AIは不純
物・格子間原子対、AVは不純物・空孔対、及び、kは
反応速度係数をそれぞれ示す。) を含み、前記反応が平衡状態であると近似して得られる
連立偏微分方程式であって、前記半導体基板の点欠陥と
不純物の拡散現象を記述した連立偏微分方程式であるこ
とが好ましい。
【0031】さらに、前記半導体装置の半導体基板はシ
リコン基板であり、前記格子間原子は格子間シリコンで
あることが好ましい。
【0032】また、不純物、格子間原子、及び、空孔の
濃度を含む非線形な時間微分項を、それらの濃度の未知
数として線形化、離散化して連立一次方程式の係数行列
及び定数ベクトルを作成することが好ましい。
【0033】また、上記目的を達成するため、第2の発
明の特徴は、粒子と粒子の反応によって反応生成粒子が
発生することを記述する反応式において、この反応式が
平衡状態であるか否かを判断して、平衡状態と判断され
た反応の反応生成粒子に関する変数を含まないように未
知数となる変数を決定する未知数変数決定手段と、この
未知数となる変数の関数として複数個の時間微分項を含
むように前記未知数となる変数からなる質量保存を表す
連続方程式を導入して、この連続方程式に含まれる複数
個の時間微分項を線形化及び離散化して連立一次方程式
の係数行列及び定数ベクトルを作成する係数行列・定数
ベクトル作成手段と、この作成された連立一次方程式を
解く連立一次方程式求解手段と、を備えることである。
【0034】上記発明の構成によれば、、シミュレーシ
ョン精度を保証するために連続方程式を複雑化した場合
に生じる反復解法の収束性悪化を抑制する事が可能な最
適な未知数を自動的に選択する事が可能となるのであ
る。
【0035】また、粒子と粒子の反応によって反応生成
粒子が発生する反応から導出される任意の連続方程式に
対して、前記方程式の線形化,離散化によって得られる
連立一次方程式の係数行列と定数ベクトルを設定する事
が可能となり、従来のように各シミュレータごとに異な
る計算コードとして開発する必要がなくなるため、開発
およびメンテナンスに要する人的資源が抑制される。
【0036】ここで上述した反応テーブルの形式は図2
1に示す形式を示している。まず、大きな区切りとして
反応が定義される媒質の名前があり、次の区切りとして
反応番号がある。そして、各反応番号に対応して具体的
なデータ(第一の粒子の粒子名、第一の粒子の粒子数、
第二の粒子の粒子名、第二の粒子の粒子数、順方向反応
速度係数、逆方向速度係数、平衡定数、反応状態を示す
フラグ)が格納される。また、粒子テーブルは図22に
示す形式をしており、まず、大きな区切りとして粒子
名、次の区切りとして媒質名があり、各媒質名に対応し
て拡散係数等の具体的なデータがある。なお、粒子の特
性データに新たなデータを追加するにはこの具体的なデ
ータ部に追加すれば良い。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシミュレーション
方法及びその装置に係わる第一の実施の形態を図1乃至
図15の図面を用いて説明する。ここで、本実施の形態
を実施するための処理装置には、各種処理を行うための
CPUと、キーボード等の入出力装置と、メモリやディ
スク等の外部記憶装置と、ディスプレイ等の出力装置を
備えた通常のコンピュータシステムが用いられ、各ステ
ップにおける演算処理などは、上記CPU内の演算部分
で行われ、方程式の順番を示す未知数インデックスなど
の各ステップで用いられるデータの格納は上記CPU内
のレジスタ及び外部記憶装置で行われる。
【0038】図1は本発明によるシミュレーション装置
のブロック図である。図17に示した従来のシミュレー
ション装置との差異は、図17中の質量保存を表す複数
の連続方程式を線形化かつ離散化する事によって得られ
る連立一次方程式の係数行列、定数ベクトル設定部10
6と物理パラメータデータベース107が、図1中の質
量保存を表す複数の連続方程式を線形化かつ離散化する
事によって得られる連立一次方程式の係数行列、定数ベ
クトルの設定の制御部1106と未知数インデックスデ
ータ1107と未知数インデックス設定部1108と反
応テーブル1109と粒子テーブル1110と前記連続
方程式の時間微分項設定部1111と空間微分項設定部
1112と反応項設定部1113に置き変わっている事
である。次に、前記本発明のシミュレーション装置と対
比しながら、本発明によるシミュレーション方法を述べ
る。なお、以下の説明で使用するフローチャート図中の
微分項は、簡単のために離散化を行っていない式で示し
ている。
【0039】図2及び図3は本発明によるシミュレーシ
ョン装置に於ける未知数インデックス設定部のフローチ
ャートである。まずステップ1201で粒子名を格納す
る変数PN(N)に空白を代入し、未知数の数のカウン
ター変数MEにゼロを代入し、反応番号のカウンターi
にゼロを代入する事によって初期化する。ここで(N)
はN個の配列を意味している。ステップ1202で反応
番号のカウンターに1を加える事によって更新し、ステ
ップ1203で反応テーブル1109を参照して(以
下、反応式に関する情報は全て反応テーブルを参照す
る)i番目の反応の第一の粒子の粒子名が粒子名の変数
PNに設定されているか、または第一の粒子の粒子数が
ゼロかどうかを判断し、条件が成り立たなければステッ
プ1204に進む。一方、ステップ1203の条件が成
り立つ場合はステップ1206へそのまま進む。
【0040】ステップ1204では粒子テーブルを参照
してi番目の反応の第一の粒子の濃度が一定かどうか判
断し条件が成り立たなければステップ1205でi番目
の反応の第一の粒子の粒子名を変数PN(ME+1)に
設定し、ME=ME+1としたのちステップ1206へ
進む。ステップ1204の条件が成り立てばそのままス
テップ1206へ進む。その後のステップ1206では
i番目の反応の第二の粒子の粒子名が粒子名の変数PN
に設定されているか、または第二の粒子の粒子数がゼロ
かどうかどうかを判断し、条件が成り立たなければ12
07に進む。一方、ステップ1206の条件が成り立つ
場合はステップ1209へそのまま進む。
【0041】ステップ1207では粒子テーブルを参照
してi番目の反応の第二の粒子の濃度が一定かどうか判
断し条件が成り立たなければステップ1208でi番目
の反応の第二の粒子の粒子名を変数PN(ME+1)に
設定し、ME=ME+1としたのちステップ1209へ
進む。一方、ステップ1207の条件が成り立つ場合は
ステップ1209へそのまま進む。
【0042】ステップ1209ではi番目の反応が平衡
かどうか判断し、条件が成り立てばそのままステップ1
213へ進み、条件が成り立たなければステップ121
0へ進む。ステップ1210では、i番目の反応の反応
生成粒子の粒子名が変数PNに設定されているかどうか
判断し、条件が成り立てばステップ1213へそのまま
進み、条件が成り立たなければステップ1211でi番
目の反応の反応生成粒子の濃度が一定かどうか判断し、
条件が成り立てばそのままステップ1203に進み、条
件が成り立たなければステップ1212でi番目の反応
生成粒子の粒子名を変数PN(ME+1)に代入し、M
E=ME+1としたのち、ステップ1213へ進む。ス
テップ1213では、反応テーブルに格納されている反
応すべてについて処理をしたかどうかを判断し、条件が
成り立たなければステップ1202〜ステップ1213
までの処理を条件が成り立つまで繰り返す。条件が成り
立てば未知数インデックスの設定が完了したので処理を
終了する。以上の処理によって粒子名の変数PNと未知
数のカウンターが設定され、それぞれ図4〜図8で使用
する方程式の順番を示す未知数インデックスと未知数の
総数になる。ここで、例えばPN(i)にAが格納され
ている場合、粒子Aの方程式の順番はi番目である。
【0043】次に、図4は本発明によるシミュレーショ
ン装置に於ける質量保存を表す複数の連続方程式を線形
化かつ離散化する事によって得られる連立一次方程式の
係数行列、定数ベクトルの設定の制御部1106のフロ
ーチャートを示している。前記制御部1106は、図1
の時間微分項設定部1111と空間微分項設定部111
2と反応項設定部1113の制御を行う部分である。ま
ずステップ1301では、連立編微分方程式求解部から
の情報(時間刻み等)を享受し、ステップ1302で後
のステップで使用される係数行列Aと定数ベクトルbの
要素全てをゼロに初期化し、ステップ1303で前記係
数行列Aと定数ベクトルb、時間刻み、そして未知数イ
ンデックス等のデータを時間微分項設定部1111に提
供し、時間微分項設定部1111で処理された係数行列
Aと定数ベクトルbを受け取る。その後のステップ13
04とステップ1305では、ステップ1303と同様
に、それぞれ空間微分項設定部1112と反応項設定部
1113に係数行列Aと定数ベクトルbそして未知数イ
ンデックス等のデータをに提供して処理された係数行列
Aと定数ベクトルbを受け取る。最後にステップ130
6で完成した係数行列Aと定数ベクトルbを連立方程式
求解部へ提供して処理を終了する。
【0044】次に、図5は本発明によるシミュレーショ
ン装置に於ける時間微分項設定部1111のフローチャ
ートを示している。まず、ステップ1401で方程式の
番号のカウンター変数iを0に初期化し、ステップ14
02で反応番号のカウンターに1を加える事によって更
新する。ステップ1403では、i番目の未知数インデ
ックスPN(i)に格納されている粒子名naを抽出す
る。ステップ1404では、ステップ1403で抽出し
た粒子名naを持つ粒子の濃度Nnaの時間微分(∂Nna
/∂t)を係数行列Aと係数行列bに設定する。ステッ
プ1405では、未知数インデックスに格納されている
全ての粒子に対して処理をしたかどうかを判断し、条件
が成り立たなければステップ1402に戻ってステップ
1402〜ステップ1405までの処理を条件が成り立
つまで繰り返す。条件が成り立てば処理を終了する。
【0045】次に、図6及び図7は本発明によるシミュ
レーション装置に於ける空間微分項設定部1112のフ
ローチャートを示している。まず、ステップ1501で
方程式番号のカウンター変数iを0に初期化し、ステッ
プ1502で方程式番号のカウンターに1を加える事に
よって更新する。ステップ1503では、未知数インデ
ックスPNのi番目に格納されている粒子名naを抽出
し、ステップ1504で粒子テーブルからステップ15
05で行う拡散係数等の▽Jnaの設定に必要な物理量を
抽出する。また、ステップ1505では、ステップ15
03で抽出した粒子名naを持つ粒子の濃度の空間微分
項(▽Jna)を係数行列Aと係数行列bに設定する。
【0046】その後のステップ1506では未知数イン
デックスに格納されている全ての粒子に対して処理をし
たかどうか、つまりi=MEかどうか判断し、条件が成
り立たない場合はステップ1502に戻って条件が成り
立つまでステップ1502〜ステップ1506を繰り返
した後にステップ1507へ進む。
【0047】ステップ1507では、反応番号のカウン
ター変数kを0に初期化し、ステップ1508で反応番
号のカウンターに1を加える事によって更新する。その
後のステップ1509では番目の反応が平衡かどうか判
断し、条件が成り立たない場合はそのままステップ15
13に進む。条件が成り立てばステップ1510で、未
知数インデックスからk番目の反応に関する第一の粒子
の方程式番号ne1とその名前na1、そして第二の粒
子の方程式番号ne2とその名前na2を抽出した後、
ステップ1511で粒子テーブルから次のステップで行
う空間微分項(▽Jnr)の設定に必要な拡散係数などの
物理量の抽出を行う。その後のステップ1512ではk
番目の反応の反応生成粒子(名前はnr)に関する空間
微分項(▽Jnr)を、第一の粒子の方程式番号ne1と
第二の粒子の方程式番号ne2が示す係数行列と定数ベ
クトルの位置に設定したのち、ステップ1513へ進
む。
【0048】ステップ1513では、反応テーブルに格
納されている反応すべてについて処理をしたかどうかを
判断し、条件が成り立たなければステップ1508〜ス
テップ1513までの処理を条件が成り立つまで繰り返
した後、処理を終了する。
【0049】図8は本発明によるシミュレーション装置
に於ける反応項設定部1113のフローチャートを示し
ている。まず、ステップ1601で反応番号のカウンタ
ー変数iを0に初期化し、ステップ1602で反応番号
のカウンターに1を加える事によって更新する。ステッ
プ1603では、未知数インデックスPNからi番目の
反応の第一の粒子の方程式番号ne1とその名前na
1、そして第二の粒子の方程式番号ne2とその名前を
抽出し、ステップ1604でi番目の反応が平衡かどう
か判断する。条件が成り立てばステップ1605に進ん
でi番目の反応の反応生成粒子と第一の粒子,第二の粒
子との平衡条件式を時間微分した式を、第一の粒子の方
程式番号ne1と第二の粒子の方程式番号ne2が示す
位置のの例数行列および定数ベクトルへ設定した後、ス
テップ1608へ進む。一方、条件が成り立たない場合
はステップ1606で未知数インデックスからi番目の
反応の反応生成粒子に関する方程式番号ne3とその名
前を抽出し、ステップ1607でi番目の反応に関する
反応項を係数行列Aと定数ベクトルbに設定した後ステ
ップ1608に進む。ステップ1608では、反応テー
ブルに格納されている反応すべてについて処理をしたか
どうかを判断し、条件が成り立たなければステップ16
02〜ステップ1608までの処理を条件が成り立つま
で繰り返す。条件が成り立てば処理を終了する。
【0050】次に本発明の具体例を示すために、従来技
術で述べた対拡散モデルを用いた拡散シミュレーション
に対して本発明を適用した場合を示す。まず、式(5)
〜(9)の反応式に対応する反応テーブルは図9乃至図
11に示すようになり、式(5)〜(9)はそれぞれ反
応番号1〜5に対応している。従来技術で述べた対拡散
モデルでは式(5),(6),(9)で表される反応に
対して平衡を仮定するので、反応番号1,2、及び5の
反応状態を表す変数が1にセットされている。また、図
12は前記対拡散モデルを用いた場合の粒子テーブルを
示しており、この場合、拡散係数、平衡濃度、及び濃度
一定条件さえ設定されていれば良い。ここで、同図中
の’−’は何も設定されていないことを示している。
【0051】前述した反応テーブルに対して図2及び図
3に示す未知数インデックス設定部のアルゴリズムを適
用すると、未知数インデックスPNが PN(1) = A PN(2) = I PN(3) = V PN(4) = T と設定される。この未知数インデックスPNは粒子A,
I,V,Tに関する濃度(NA ,NI ,NV ,NT )を
未知数となる変数にすると良い事を意味しており、その
配列番号がそれぞれの粒子に関する連続方程式の順番を
意味している。
【0052】つぎに、図5〜図8に示した時間微分項設
定部、空間微分項設定部、反応項設定部のアルゴリズム
により方程式が設定されてゆく様子を述べる。図13は
その様子を示した図であり、FA ,FI ,FV ,FT
それぞれ粒子A,I,V,Tに関する連続方程式であ
る。まず、図4に示す制御部の制御によって図5に示す
時間微分項設定部のアルゴリズムが終了すると、粒子
A,I,V,Tの時間微分項1901が設定される。次
に図6及び図7に示す空間微分項設定部のアルゴリズム
中のステップ1506までが終了すると、▽JI ,▽J
V 部1902が設定される。その後、図6及び図7に示
す空間微分項設定部のアルゴリズム中の全てのステップ
が終了すると、▽JAI,▽JAV部1903が設定され
る。最後に図8に示す反応項設定部のアルゴリズム中の
ステップ1607で反応部1904が設定され、ステッ
プ1605で平衡状態にある粒子の時間微分部1905
が設定される。
【0053】図14は、上述した本発明によるシミュレ
ーション方法およびその装置で図19に示した図表と等
しい計算条件をシミュレーションした結果を示した図で
ある。同図より、シリコン基板中に存在する点欠陥(空
孔と格子間シリコン)の挙動を考慮し、不純物は点欠陥
と反応して不純物・点欠陥対を形成して拡散すると考
え、その反応が平衡状態であると近似した対拡散モデル
を用いているので、テール部分の不純物拡散を計算結果
は良く再現していることがわかる。
【0054】図15は、図20に等しい条件でシミュレ
ーションを行い、本発明によるシミュレーション方法に
おける非線形ループの収束性を示した図である。同図よ
り、本発明によるシミュレーション方法および装置によ
れば、時間間隔Δtが大きくても30回以下の反復回数
で解がえられることがわかる。ここで、図14に示した
条件のシミュレーションに要する計算時間はSPECfp:65
のEWSで約5〜6分であり、4GFlops のスーパーコン
ピュータを用いても、約2時間のCUPタイムで熱処理
時間0. 07分までしか計算が進まない従来手法に比べ
て、計算機能力の差を考慮すると、本発明によるシミュ
レーション方法は約1000倍以上高速である。
【0055】第2の実施の形態次に、本発明のシミュレ
ーション方法及びその装置に係わる第二の実施形態を図
16の図面を用いて説明する。本実施形態は気相反応す
る熱流体の計算に適用可能で、例えば半導体製造プロセ
スの中では、酸化炉やCVD炉中の気体の流れなどの計
算に適用可能である。前述した第一の実施の形態のシミ
ュレーション装置との差異は、運動量の保存を表す偏微
分方程式(運動方程式):
【数9】 に関する係数行列、定数ベクトル設定部1714とエネ
ルギーの保存を表す偏微分方程式:
【数10】 これらの方程式と質量保存を表す連続方程式を数値的に
解くことにより、酸化炉やCVD炉中の気体の流れなど
の計算を行う。
【0056】ここで、前記第二の実施の形態のシミュレ
ーション装置に形状処理手段を備えれば、例えば酸化の
場合に前記プロセス中に発生する半導体素子の形状変化
の計算が可能となる。さらに、本実施の形態によるシミ
ュレーション装置の前記運動方程式とエネルギーの式に
電場やチャージ等に関する項を加え、電磁場の式:
【数11】 の解法部を加えると、プラズマの計算が可能となる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明では、粒子と粒子
の反応によって反応生成粒子が発生する反応が平衡状態
であるか否かを判断し、平衡状態である反応の反応生成
粒子に関する変数を含まないように未知数となる変数を
決定し、少なくとも未知数となる変数からなる質量保存
を表す連続方程式を数値的に解くようにすることで、シ
ミュレーション精度を保証するために連続方程式を複雑
化した場合でも反復解法の収束性が良く、各シミュレー
タごとに異なる計算コードを開発するという無駄を省く
ことによって開発およびメンテナンスに要する人的資源
が抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一の実施の形態のシミュレーシ
ョン装置のブロック図を示した図である。
【図2】本発明による第一の実施の形態のシミュレーシ
ョン装置における未知数を示したインデックス設定部1
108のフローチャートである(その1)。
【図3】本発明による第一の実施の形態のシミュレーシ
ョン装置における未知数を示したインデックス設定部1
108のフローチャートである(その2)。
【図4】本発明による第一の実施の形態のシミュレーシ
ョン装置における質量保存を表す複数の連続方程式を線
形化かつ離散化する事によって得られる連立一次方程式
の係数行列、定数ベクトルの設定の制御部1106のフ
ローチャートである。
【図5】本発明による第一の実施の形態のシミュレーシ
ョン装置における時間微分項設定部1111のフローチ
ャートである。
【図6】本発明による第一の実施の形態のシミュレーシ
ョン装置における空間微分項設定部1112のフローチ
ャートである(その1)。
【図7】本発明による第一の実施の形態のシミュレーシ
ョン装置における空間微分項設定部1112のフローチ
ャートである(その2)。
【図8】本発明による第一の実施の形態のシミュレーシ
ョン装置における反応項設定部1113のフローチャー
トである。
【図9】本発明による第一の実施の形態の反応テーブル
の具体例を示す図である(その1)。
【図10】本発明による第一の実施の形態の反応テーブ
ルの具体例を示す図である(その2)。
【図11】本発明による第一の実施の形態の反応テーブ
ルの具体例を示す図である(その3)。
【図12】本発明による第一の実施の形態の粒子テーブ
ルの具体例を示す図である。
【図13】本発明による第一の実施の形態のシミュレー
ション方法及び装置によって対拡散モデルによる方程式
が設定されてゆく様子を示す図を示した図である。
【図14】本発明による第一の実施の形態のシミュレー
ション方法および装置による計算結果を示す図を示した
図である。
【図15】本発明による第一の実施の形態のシミュレー
ション装置を用いて対拡散モデルを用いた拡散シミュレ
ーションを行った場合の非線形ループの収束性を示した
図である。
【図16】本発明による第二の実施の形態のシミュレー
ション装置のブロック図を示した図である。
【図17】従来のシミュレーション装置のブロック図を
示した図である。
【図18】従来のシミュレータのフローチャートを示し
た図である。
【図19】標準的な拡散方程式のシミュレーション精度
を説明するための図表である。
【図20】対拡散モデルを用いた従来の拡散工程シミュ
レータの非線形ループの収束性を示した図である。
【図21】反応テーブルの形式を示す図である。
【図22】粒子テーブルの形式を示す図である。
【符号の説明】
101,1101,1701 メッシュ発生部 102,1102,1702 濃度分布設定部 103,1103,1703 初期条件設定部 104,1104,1704 連立非線形偏微分方程式
求解部 105,1105,1705 後処理部 106 物理パラメータデータベース 107 質量保存を表す連続方程式を線形化・離散化す
ることによって得られる連立一次方程式の係数行列・定
数ベクトル設定部 1106,1706 質量保存を表す複数の連続方程式
を線形化・離散化することによって得られる連立一次方
程式の係数行列・定数ベクトル設定部 1107,1707 未知数インデックス 1108,1708 未知数インデックス設定部 1109,1709 反応テーブル 1110,1710 粒子テーブル 1111,1711 時間微分項設定部 1112,1712 空間微分項設定部 1113,1713 反応項設定部 1714 運動を表す偏微分方程式に関する係数行列・
定数ベクトルの設定部 1715 エネルギー保存を表す偏微分方程式に関する
係数行列・定数ベクトルの設定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子と粒子の反応によって反応生成粒子
    が発生することを記述する反応式において、この反応式
    が平衡状態であるか否かを判断して、平衡状態と判断さ
    れた反応の反応生成粒子に関する変数を含まないように
    未知数となる変数を決定する未知数変数決定ステップ
    と、 この未知数となる変数の関数として複数個の時間微分項
    を含むように前記未知数となる変数からなる質量保存を
    表す連続方程式を導入して、この連続方程式に含まれる
    複数個の時間微分項を線形化及び離散化して連立一次方
    程式の係数行列及び定数ベクトルを作成する係数行列・
    定数ベクトル作成ステップと、 この作成された連立一次方程式を解く連立一次方程式求
    解ステップと、 を含むことを特徴とするシミュレーション方法。
  2. 【請求項2】 前記未知数変数決定ステップは、 前記反応の反応式を反応テーブルに格納し、 前記反応式に係る粒子の特徴を表すデータを粒子テーブ
    ルに格納し、 前記反応テーブルを参照することによって質量保存を表
    す連続方程式の順番づけを行ってその順番を示す未知数
    インデックスを作成することで変数を決定し、 前記係数行列・定数ベクトル作成ステップは、 前記反応テーブル、前記粒子テーブル、及び前記未知数
    インデックスを参照することによって前記連続方程式の
    時間微分項、空間微分項、及び反応項をそれぞれ前記係
    数行列および定数ベクトルへ設定することで連立一次方
    程式の係数行列及び定数ベクトルを作成することを特徴
    とする請求項1記載のシミュレーション方法。
  3. 【請求項3】 前記反応式から得られる粒子濃度及び反
    応生成粒子の濃度の関数である反応速度式に、少なくと
    も一種類の粒子又は反応生成粒子が少なくともドリフト
    若しくは拡散により移動することを記述した式を加えた
    連立偏微分方程式は、 半導体装置の製造に関する装置又は工程のシミュレーシ
    ョンで用いられる連立偏微分方程式であることを特徴と
    する請求項1記載のシミュレーション方法。
  4. 【請求項4】 前記反応式から得られる粒子濃度及び反
    応生成粒子の濃度の関数である反応速度式に、少なくと
    も一種類の粒子又は反応生成粒子が少なくともドリフト
    若しくは拡散により移動することを記述した式を加えた
    連立偏微分方程式は、 半導体装置に用いられる不純物又は点欠陥(空孔と格子
    間原子)の拡散現象を記述した連立偏微分方程式である
    ことを特徴とする請求項1記載のシミュレーション方
    法。
  5. 【請求項5】 粒子と粒子の反応によって反応生成粒子
    が発生することを記述する反応式において、この反応式
    が平衡状態であるか否かを判断して、平衡状態と判断さ
    れた反応の反応生成粒子に関する変数を含まないように
    未知数となる変数を決定する未知数変数決定手段と、 この未知数となる変数の関数として複数個の時間微分項
    を含むように前記未知数となる変数からなる質量保存を
    表す連続方程式を導入して、この連続方程式に含まれる
    複数個の時間微分項を線形化及び離散化して連立一次方
    程式の係数行列及び定数ベクトルを作成する係数行列・
    定数ベクトル作成手段と、 この作成された連立一次方程式を解く連立一次方程式求
    解手段と、 を備えることを特徴とするシミュレーション装置。
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