JPH0980403A - 液晶表示素子基板識別文字読取り装置 - Google Patents

液晶表示素子基板識別文字読取り装置

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JPH0980403A
JPH0980403A JP23281595A JP23281595A JPH0980403A JP H0980403 A JPH0980403 A JP H0980403A JP 23281595 A JP23281595 A JP 23281595A JP 23281595 A JP23281595 A JP 23281595A JP H0980403 A JPH0980403 A JP H0980403A
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Kazufumi Miyata
一史 宮田
Nobuyuki Suzuki
伸幸 鈴木
Hideo Matsuzaki
英夫 松▲ざき▼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】保護膜としてα−Si膜を用いた際の基板に付
与された識別文字を正しく認識できるようにした液晶表
示素子基板識別文字読取り装置を提供する。 【構成】液晶表示素子を構成する透明基板1の表面に形
成した第1の透明電極と、第1の透明電極上にα−Si
薄膜3を介して成膜した透明電極薄膜をエッチング処理
して第2の透明電極を形成する際の透明基板に予め付与
されている基板認識用の識別文字2を読み取るための液
晶表示素子基板識別文字読取り装置において、透明基板
1の裏面に配置してα−Si薄膜3の色相と同色相の照
明光を照射する照明装置4と、透明基板1の表面側上方
に配置して照明装置4からの識別文字2を含んだ照明光
の透過光を撮像するビデオカメラ5と、ビデオカメラ5
の撮像信号を処理して識別文字を認識し、認識した識別
文字データを出力する文字認識装置6とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子の製造工
程において前記液晶表示素子を構成する透明基板上に各
種の薄膜パターンをパターニングする際に必要とされる
当該基板の認識用として印刷されている識別文字を正確
に認識するための液晶表示素子基板識別文字読取り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】パソコンやワープロ、その他の情報機器
のための表示デバイスとして、近年、液晶表示素子を用
いた薄型,軽量かつ低消費電力の表示装置が多用される
ようになった。
【0003】液晶表示素子は、基本的には水平と垂直に
配列された多数の電極で形成されるマトリクスと上記水
平と垂直の電極の間に液晶層を有し、2つの電極の交差
部分で画素を構成して2次元画像を表示するものであ
る。
【0004】この種の液晶表示素子には、水平と垂直の
電極に印加するパルスのタイミングで所定の画素を選択
する所謂単純マトリクス方式と、各画像にトランジスタ
等の非線型素子を配置して所定の非線型素子を選択する
所謂アクティブ・マトリクス方式とがある。
【0005】例えば、アクティブ・マトリクス方式の液
晶表示装置は、マトリクス状に配列された複数の画素電
極のそれぞれに対応して非線形素子(スイッチング素
子)を設けたものである。各画素における液晶は理論的
には常時駆動(デューティ比 1.0)されているので、
時分割駆動方式を採用している、いわゆる単純マトリク
ス方式と比べてアクティブ方式はコントラストが良く、
特にカラー液晶表示装置では欠かせない技術となりつつ
ある。スイッチング素子として代表的なものとしては薄
膜トランジスタ(TFT)がある。
【0006】なお、薄膜トランジスタを使用したアクテ
ィブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、例えば特開昭
63−309921号公報や、「冗長構成を採用した1
2.5型アクティブ・マトリクス方式カラー液晶ディス
プレイ」( 日経エレクトロニクス、193〜210頁、
1986年12月15日、日経マグロウヒル社発行)で
知られている。
【0007】図5は本発明が適用されるアクティブ・マ
トリクス方式カラー液晶表示装置の一画素とその周辺を
示す平面図である。
【0008】同図に示すように、各画素は隣接する2本
の走査信号線(ゲート信号線または水平信号線)GL
(ゲートライン)と、隣接する2本の映像信号線(ドレ
イン信号線または垂直信号線)DL(データライン)と
の交差領域内(4本の信号線で囲まれた領域内)に配置
されている。
【0009】各画素は薄膜トランジスタTFT(TFT
1,TFT2)、透明な画素電極ITO1および保持容
量素子Cadd (付加容量)を含む。走査信号線GLは図
では左右方向に延在し、上下方向に複数本配置されてい
る。また、映像信号線DLは上下方向に延在し、左右方
向に複数本配置されている。
【0010】なお、SD1はソース電極、SD2はドレ
イン電極、BMはブラックマトリクス、FILはカラー
フィルタである。
【0011】また、図6は図5のL1−L1線で切断し
た断面図であって、液晶層LCを基準にして下部透明ガ
ラス基板SUB1側には薄膜トランジスタTFTおよび
透明画素電極ITO1が形成され、上部透明ガラス基板
SUB2側にはカラーフィルタFIL、遮光膜すなわち
ブラックマトリクスBMが形成されている。この上部透
明ガラス基板を一般にカラーフィルタ基板と称する。
【0012】透明ガラス基板SUB1、SUB2の両面
にはディップ処理等によって形成された酸化シリコン膜
SIOが設けられている。
【0013】上部透明ガラス基板SUB2の内側(液晶
層LC側)の表面には、ブラックマトリクスBM、カラ
ーフィルタFIL、保護膜PSV2、共通透明画素電極
ITO2(COM)および上部配向膜ORI2が順次積
層して設けられている。
【0014】上記した各種の電極を含む薄膜の成膜とパ
ターニングは、主として紫外線を用いたマスク露光とエ
ッチング処理等の湿式現像により行われる。
【0015】特に、TFT型エッチング表示素子の製造
においては、ゲート電極を形成した後にドレイン電極の
パターニングを行うが、ゲート電極としてアルミニウム
(Al)薄膜を用いてパターニングし、その際い当該基
板に基板ナンバーを付与して後続の成膜処理における基
板認識を行っている。
【0016】上記ドレイン電極のパターニングにおいて
は、下層に形成済みのゲート電極を構成するアルミニウ
ムがドレイン電極のエッチングの際に溶けるのを防止す
るために、ドレイン電極用薄膜の成膜前にゲート電極を
覆ってエッチング保護膜が被覆される。
【0017】従来のエッチング保護膜はSiNを用いて
おり、付与されている識別文字の認識は白色光の照明で
十分に読み取ることが出来ていた。
【0018】図7は従来の液晶表示素子基板識別文字読
取り装置の一例を説明する概略構成図であって、1は透
明基板(ガラス基板)、2は識別文字、3はSiNを用
いた保護膜、4は白色光照明装置、5はビデオカメラ、
6は文字認識装置、7は文字認識出力である。
【0019】同図において、SiNを用いた保護膜3は
図示しないゲート電極と共にガラス基板1に付与されて
いる識別文字を覆って塗布されており、この保護膜に対
して白色光照明装置4から白色光の照明を行い、その反
射光をビデオカメラ5で撮像して文字認識装置に与え
る。
【0020】文字認識装置6は撮像信号を認識処理し、
認識した文字認識データを製造装置の制御手段に与え
る。
【0021】これにより、液晶表示素子を構成するガラ
ス基板の管理が行われる。
【0022】この方式では、照明光を特定波長にピーク
を持つ単色とした場合には、保護膜3による所謂薄膜干
渉が起こって反射光がなまり、認識が困難であるという
問題がある。そのため、従来は波長特性が平坦なハロゲ
ンランプを使用している。
【0023】これを解決するものとして次のように構成
したものが知られている。
【0024】図8は従来の液晶表示素子基板識別文字読
取り装置の他例を説明する概略構成図であって、図7と
同一符号は同一部分に対応する。
【0025】この装置は、白色光照明装置4をガラス基
板1の裏面に配置し、ビデオカメラ5はガラス基板1を
透過した照明光を撮像するように構成した点を除いて図
7と同様である。
【0026】この方式によれば、照明光の薄膜干渉は無
くなり、正確な文字認識が可能となる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、ゲート電極を被覆する保護膜を透明なSiNとして
いるため、反射光、あるいは透過光の読取による文字認
識が正しく実行される。しかし、保護膜としてSiN膜
に代えてアモルファスシリコン(α−Si)膜を使用し
た場合には、上記α−Siの持つ体色が赤色であること
から、照明装置からの照明光がα−Si膜でで散乱され
てしまい、撮像した画像のコントラストが低下し、識別
文字の認識性能が低下するという問題がある。
【0028】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
消し、保護膜としてα−Si膜を用いた際の基板に付与
された識別文字を正しく認識できるようにした液晶表示
素子基板識別文字読取り装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、液晶表示素子を構成する
透明基板の表面に形成した第1の透明電極と、第1の透
明電極上にα−Si薄膜を介して成膜した透明電極薄膜
をエッチング処理して第2の透明電極を形成する際の前
記透明基板に予め付与されている基板認識用の識別文字
を読み取るための液晶表示素子基板識別文字読取り装置
において、前記透明基板の裏面に配置して前記α−Si
薄膜の色相と同色相の照明光を照射する照明装置と、前
記透明基板の表面側上方に配置して前記照明装置からの
前記識別文字を含んだ照明光の透過光を撮像するビデオ
カメラと、前記ビデオカメラの撮像信号を処理して前記
識別文字を認識し、認識した識別文字データを出力する
文字認識装置とから構成したことを特徴とする。
【0030】なお、上記照明装置は赤外線から赤色領域
の光を基板の裏面に照射する特性を有するものであれば
どのような光源で構成してもよく、従来のハロゲンラン
プ等の高価な光源を使用する必要はない。
【0031】また、ビデオカメラはCCD等の固体撮像
素子を用いたものや、ビジコン等の撮像管を使用できる
が、上記いずれも赤色領域にピーク感度を有するものを
用いることが望ましい。
【0032】
【作用】上記本発明の構成において、照明装置は透明基
板(ガラス基板等)の裏面に配置されて第1の透明電極
を覆って塗布されたα−Si薄膜の色相と同色相の照明
光を照射する。
【0033】ビデオカメラは透明基板の表面側上方に配
置され、前記照明装置からの前記識別文字を含んだ照明
光の透過光を撮像する。
【0034】文字認識装置はビデオカメラの撮像信号を
処理し、撮像信号中に含まれる識別文字を認識してこれ
を識別文字データとして製造装置の制御手段に与える。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0036】図1は本発明による液晶表示素子基板識別
文字読取り装置の1実施例を説明する概略構成図であっ
て、1は透明なガラス基板、2は識別文字(文字パター
ン)、3はα−Si保護膜、4は照明装置、5はビデオ
カメラ、6は文字認識装置(画像処理装置)、7は文字
認識出力である。
【0037】同図において、α−Siを用いた保護膜3
は図示しないゲート電極と共にガラス基板1に付与され
ている文字パターン2を覆って塗布されており、この保
護膜に対して照明装置4から白色光の照明を行い、その
反射光をビデオカメラ5で撮像して文字認識装置7に与
える。
【0038】α−Si薄膜3は赤外線から赤色の波長領
域を良く透過する赤色の体色を有しており、照明装置4
は上記α−Si薄膜3の透過波長領域に対応した赤外線
から赤色領域の波長光を出射する。この照明装置として
は、例えば赤色LEDが用いられる。
【0039】文字認識装置6はビデオカメラ5からの撮
像信号を画像処理して当該撮像画像信号中に含まれる文
字パターンを認識処理し、認識した文字認識データを製
造装置の制御手段に与える。
【0040】これにより、液晶表示素子を構成するガラ
ス基板に付与されている当該基板の識別文字を正確に読
み取ることができる。
【0041】図2は液晶表示素子を製造するためのガラ
ス基板の素材ガラスの平面図であって、11 〜14 は単
位液晶表示素子のガラス基板、81 〜84 はガラス基板
1〜14 の薄膜形成領域(有効領域)、10は素材ガ
ラスで、この例は所謂4枚とり用の素材ガラスを示す
が、本発明は1枚とり、あるいは6枚以上の素材ガラス
でも同様に適用される。
【0042】同図において、ガラス基板11 〜14 のそ
れぞれには薄膜形成領域81 〜84があり、また各ガラ
ス基板11 〜14 の縁部にはそれぞれの基板を識別する
ための1または複数の識別文字2が付与されている。
【0043】これらの識別文字2を含めて前記したよう
にα−Si薄膜が塗布されており、これに対して図1に
示したような構成で当該識別文字の読取が行われる。
【0044】図3は本発明による液晶表示素子を用いて
組み立てたTFT型液晶表示モジュールの構造例を説明
する展開斜視図である。
【0045】この液晶表示モジュールMDLは、SHD
は上フレームである金属製のシールドケース、WDは液
晶表示モジュールの有効画面を画定する表示窓、PNL
は液晶表示素子からなる液晶表示パネル、PCB1はド
レイン側回路基板、PCB2はゲー側回路基板、PCB
3はインターフェース回路基板、PRSはプリズムシー
ト、SPSは拡散シート、GLBは導光板、RFSは反
射シート、LPはバックライトBLのランプを構成する
蛍光管、LSは反射シート、GCはゴムブッシュ、LP
Cはランプケーブル、MCAは導光板GLBを設置する
開口MOを有する下側ケース、JN1,2,3は回路基
板間を接続するジョイナ、TCP1,2はテープキャリ
アパッケージ、INS1,2,3は絶縁シート、GCは
ゴムクッション、BATは両面粘着テープ、ILSは遮
光スペーサである。
【0046】上記の各構成材は、金属製のシールドケー
スSHDと下側ケースMCAの間に積層されて挟持固定
されて液晶表示モジュールMDLを構成する。
【0047】液晶表示パネルPNLは本発明により処理
されたガラス基板を用いて構成され、その周辺に各種の
回路基板を取り付けて画像表示のための駆動がなされ
る。
【0048】また、液晶表示パネルPNLの裏面には導
光板GLBに各種の光学シートを積層してなる背面照明
構造と蛍光管LPとで構成したバックライトBLが設置
され、液晶表示パネルPNLに形成された画像を照明し
て表示窓WDに表示する。
【0049】図4は本発明による液晶表示素子を用いた
液晶表示モジュールを組み込んだ電子機器の一例を説明
する携帯型パソコンの外観図であって、図3と同一符号
は同一部分に対応する。
【0050】この携帯型パソコンは、キーボードを搭載
しホストCPUを内蔵した本体部と液晶表示モジュール
MDLを実装しインバータ電源IVを内蔵した表示部と
から構成され、両者はヒンジを連絡するケーブルにより
結合されている。
【0051】また、表示部には各種の調整ボタンCT、
TCON、CR等が設けられており、キーボードとホス
トからの信号は矢印に示したように流れて表示部に表示
される。
【0052】本発明を適用して製造した液晶表示素子を
用いることにより、高画質の画像表示を行うことができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ドレイン電極のエッチングの際に形成されるα−Si薄
膜の体色に影響されることなく透明基板に付与されてい
る識別文字を正確に読み取ることができる。
【0054】また、背面照明方式としたことによりα−
Si薄膜の膜厚ムラによる読取精度への影響が防止さ
れ、薄膜干渉による読み取りエラーの発生もなく、高コ
ントラストの画像読み取りが可能となる。
【0055】このように、透明基板に付与された識別文
字の読み取りエラーに起因する製造装置の一次的停止が
回避され、製造工程のスループットの向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示素子基板識別文字読取り
装置の1実施例を説明する概略構成図である。
【図2】液晶表示素子を製造するためのガラス基板の素
材ガラスの平面図である。
【図3】本発明による液晶表示素子を用いて組み立てた
TFT型液晶表示モジュールの構造例を説明する展開斜
視図である。
【図4】本発明による液晶表示素子を用いた液晶表示モ
ジュールを組み込んだ電子機器の一例を説明する携帯型
パソコンの外観図である。
【図5】本発明が適用されるアクティブ・マトリクス方
式カラー液晶表示装置の一画素とその周辺を示す平面図
である。
【図6】図5のL1−L1線で切断した断面図である。
【図7】従来の液晶表示素子基板識別文字読取り装置の
一例を説明する概略構成図である。
【図8】従来の液晶表示素子基板識別文字読取り装置の
他例を説明する概略構成図である。
【符号の説明】
1 透明なガラス基板 2 識別文字(文字パターン) 3 α−Si保護膜 4 照明装置 5 ビデオカメラ 6 文字認識装置(画像処理装置) 7は文字認識出力。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶表示素子を構成する透明基板の表面に
    形成した第1の透明電極と、第1の透明電極上にα−S
    i薄膜を介して成膜した透明電極薄膜をエッチング処理
    して第2の透明電極を形成する際の前記透明基板に予め
    付与されている基板認識用の識別文字を読み取るための
    液晶表示素子基板識別文字読取り装置において、 前記透明基板の裏面に配置して前記α−Si薄膜の色相
    と同色相の照明光を照射する照明装置と、 前記透明基板の表面側上方に配置して前記照明装置から
    の前記識別文字を含んだ照明光の透過光を撮像するビデ
    オカメラと、 前記ビデオカメラの撮像信号を処理して前記識別文字を
    認識し、認識した識別文字データを出力する文字認識装
    置とから構成したことを特徴とする液晶表示素子基板識
    別文字読取り装置。
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