JPH0980175A - 電波修正時計の時刻修正設定方法 - Google Patents

電波修正時計の時刻修正設定方法

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JPH0980175A
JPH0980175A JP23628395A JP23628395A JPH0980175A JP H0980175 A JPH0980175 A JP H0980175A JP 23628395 A JP23628395 A JP 23628395A JP 23628395 A JP23628395 A JP 23628395A JP H0980175 A JPH0980175 A JP H0980175A
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hand
time
analysis
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counter
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JP23628395A
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English (en)
Inventor
Shunichi Makuta
俊一 幕田
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Rhythm Watch Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波修正時計の初期時刻設定において、設定
処理に長時間を要する場合においても、データの読み込
み処理が行われていることを使用者に容易に理解させる
ようにする。 【解決手段】 秒針駆動モーター41を時針駆動モーター
45や分針駆動モーター43と別個に有する電波修正時計に
おいて、現時刻を設定するに際し、全ての指針を0位置
に一旦位置させた後、指針に通常運針を行わせつつ時刻
コードの解析を行い、時刻コードの解析に読み取りエラ
ーが生じたとき、少なくとも秒針を一旦0位置に戻した
後、再度通常運針を行いつつ時刻コードの読み込み及び
解析を続行することとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長波の標準電波を
用いた電波修正時計に関し、尚詳しくはこの長波を用い
た電波修正時計の初期設定修正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、日本標準時を高精度で伝える長波
の標準電波(JG2AS)を用い、誤差の極めて少ない
時刻を表示する電波修正時計が用いられている。この電
波修正時計の内、指針を駆動するアナログ時計として
は、受信機と、受信機で受信した信号の処理を行って指
針駆動モーターを制御するマイクロコンピュータと、を
内蔵した時計体とされているものがある。
【0003】この時計体は、例えば、図3に示すよう
に、標準電波を受信するバーアンテナ11、及び、標準電
波から時刻コードなどを復調する復調器13、更に、時刻
コードを解析して指針駆動モータを制御するマイクロコ
ンピュータ21を有するものである。このマイクロコンピ
ュータ21には、復調器13の出力レベルを検出するレベル
検出手段22、標準電波に含まれる信号コードを解読する
解析手段23、標準電波に含まれるコードの内、時刻コー
ドに基づいて当該時計体の時刻カウンタ31に正確な現時
刻を設定する設定制御手段24、又、標準電波に基づいて
所定時刻になると時刻コードによる時刻を読み取って時
刻カウンタ31にセットすることにより、時刻カウンタ31
のカウント値に現時刻との誤差を生じさせないようにす
る修正制御手段25を設け、更に、指針カウンタ32や比較
手段35も設けるものであり、指針カウンタ32のカウント
値を時刻カウンタ31のカウント値に合わせるように比較
手段35により両カウント値を比較しつつ中央制御手段26
により各手段の作動を制御して駆動制御手段27から各指
針の駆動用モーター41,43,45に運針パルスを出力させる
ようにしている。
【0004】そして、バーアンテナ11などにより標準電
波を受信し、復調器13により標準電波から時刻コードな
どを復調し、解析手段23により時刻コードを解析し、時
分秒の各データを時刻カウンタ31にセットして60進の
秒カウンタのカウントを1秒毎に1づつ加算し、時刻カ
ウンタ31の分カウンタや時カウンタも順次繰り上げて正
確な時刻を計時するものであり、この時刻カウンタ31の
カウント値に合わせるように秒針駆動モーター41、分針
駆動モーター43、時針駆動モーター45のモーターバッフ
ァ47に駆動制御手段27から運針パルスを送り、モーター
バッファ47で所要の電力に増幅して各モーター41,43,45
に印加し、秒針や分針及び時針を駆動して時刻を表示さ
せている。
【0005】そして、このようなマイクロコンピュータ
21を用いた電波修正時計は、正確な基準周波数信号を出
力する水晶発振器などの発振器15の出力によりマイクロ
コンピュータ21を作動させ、このマイクロコンピュータ
21内に解析手段23や時刻カウンタ31などを形成し、更に
発振器15が出力する基準周波数信号に基づいて時計カウ
ンタに正確な時刻のカウント値を保持すると共に、中央
制御手段26が各種制御を行ない、指針カウンタ32の内の
秒針用カウンタは、駆動制御手段27が秒針駆動モーター
41に運針パルスを出力する毎にカウント値を繰り上げ、
且つ、秒針位置検出器51により秒針が正時位置に位置す
ることを検出すれば、秒針用カウンタのカウンタのカウ
ント値を0とし、同様に指針カウンタ32の分針用カウン
タや時針用カウンタも駆動制御手段27がモーターバッフ
ァ47を介して各モーター41,43,45に運針パルスを出力す
る毎にカウント値を繰り上げ、分針位置検出器53や時針
位置検出器55により分針や時針の正時位置を検出したと
きに各々のカウンタ値を0とすることによって指針カウ
ンタ32により指針が示す時刻を指針カウンタ32でカウン
トし、比較手段35で時刻カウンタ31のカウント値と指針
カウンタ32のカウント値とを比較して、指針に時刻カウ
ンタ31の値を正しく表示させることとしている。
【0006】又、所定時刻毎に復調器13からの時刻コー
ドを解析手段23で解析し、解析手段23で解析した時刻コ
ードによる基準時刻が時刻カウンタ31を異なるときは時
刻カウンタ31のカウント値を修正して正しい時刻表示を
行なわせることとし、更にリセットスイッチ17が操作さ
れたときは、復調器13の出力をレベル検出手段22で検出
し、後復調の出力が所定値以上のときは受信表示灯19と
したLEDを点灯して標準電波の受信状態が良好である
こと表示し、時刻コードの解析を解析手段23で行いつつ
標準時刻の値を時刻カウンタ31に設定する制御を設定制
御手段24により行っている。
【0007】ところで、郵政省で定めたJG2ASの標
準電波は、図4に示すように、0秒から0.2秒間の基
準マーカー信号61を、9秒、19秒、29秒などの10
秒毎に0.2秒間のポジションマーカー信号63を形成
し、1秒から8秒の間に分データ信号65を、12秒から
18秒の内に時データ信号67を、22秒から33秒の間
に日データ信号69を形成し、更に他の種々のデータ信号
も各秒に挿入するものとし、0.8秒間の信号を2進数
の0に、0.5秒間の信号を2進数の1として1分間に
所定の2進コードの信号を含ませ、基準マーカー信号61
の立ち上りを正確に0秒に合わせているものである。
【0008】このため、0.2秒間のマーカー信号が1
秒の間隔をもって続く59秒位置のポジションマーカー
信号63と0秒位置の基準マーカー信号61とが時刻データ
等の開始位置を示し、リセットスイッチ17が操作されて
初期設定を行なうには、マーカー信号が連続した位置か
ら時刻データの解析を開始することとなり、少なくとも
分単位の時間が初期設定処理には必要となる。
【0009】従って、リセットスイッチ17の操作後、時
計体が標準電波を受信し、設定処理をマイクロコンピュ
ータ21が正しく行っていることを使用者に知らせるた
め、復調器13からの時刻コードがマイクロコンピュータ
21に入力され、各種コードを1秒毎に読み込んだときは
秒針を1ステップづつ駆動し、1秒毎の信号を読み取れ
ないときは秒針の動きを停止し又は不規則として受信状
態を表示することや、レベル検出手段22で検出したコー
ド信号の大きさに合せて秒針を0秒から15秒の位置の
間に位置させて標準電波の受信感度を表示させることと
し、各種コードを1秒毎に読み込んでいるときは受信表
示灯19を点灯してコード解析を行なっていることを表示
することも行われている。
【0010】尚、マイクロコンピュータ21に形成する解
析手段23や設定制御手段24及び駆動制御手段27などの各
手段は、ロジック回路により形成することもあるが、多
くの場合、マイクロコンピュータ21の内部でソフト的に
処理することが行なわれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、JG2
ASの標準電波は、1分間の間に時刻コードや各種のコ
ードを設定しており、コードの解析により読み取りのエ
ラーを検出してコードの再読み取りを行なうには分単位
での時間が必要となる。従って、リセットスイッチを操
作した後、数分間にわたって指針が正しい時刻の表示を
開始しない場合が有る。
【0012】このような場合、秒針の駆動や受信表示灯
の点灯により1秒毎に所定の受信レベルの信号が入力さ
れていることを使用者に理解させることができるも、数
分間にわたり、正しい時刻の表示が行なわれずに指針が
一定の動きを行なうとき、時刻の設定動作処理が正しく
行なわれているか否かの不安を感じさせる欠点があっ
た。
【0013】又、標準電波による時刻データは極めて高
精度であり、電波状態などの変化があっても、1000
分の1秒以内の誤差で受信可能であるにも拘わらず、0
秒位置の基準マーカー信号を基準として信号処理を行う
と、信号処理に基づく時間遅れが生じ、又、秒針駆動モ
ーターの作動遅れ、更に秒針駆動のための減速歯車の作
動遅れなどが重なり、正確な0秒に対して0.1秒近く
の遅れが秒針の動きに生じることがある。このため、ラ
ジオやテレビ、又は電話などの時報音に対して秒針の動
きに違和感を与えることがあった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、秒針駆動モー
ターを時分針駆動モーターと別個に有する電波修正時計
において、時刻を設定する時、全ての指針を0位置に一
旦位置させた後、通常運針を行いつつ時刻コードの解析
を行い、読み取りエラーが生じたとき、少なくとも秒針
を再度0位置に早戻しした後、通常運針を行いつつ時刻
コードの読み込み及び解析を続行することとする。
【0015】このように、エラーが生じたときに秒針に
早戻し動作を行わせる故、読み取りエラーが生じたと
き、秒針の動きにより、読み取りエラーが生じ、再度、
コードの読み取りを行っていることを使用者に知らせる
ことができる。尚、読み取りのエラーを検出したとき
は、秒針を0位置に戻して再度1秒毎に秒針を駆動する
と共に、秒針の0位置復帰に合わせて分針も一旦0位置
に早戻しした後、元の指針位置に早送りし、その後、秒
針に合わせた通常運針を行わせることもある。
【0016】このように、秒針に合わせて分針も一旦0
位置に戻すようにすれば、指針の動作を目立たせること
ができ、分針は、その後、元の位置に早送りする故、設
定開始からの経過時間も表示させることができる。又、
時刻コードの解析が完了したとき、正秒より所定時間だ
け僅かに早く時刻カウンタに時刻データをセットし、時
刻データのセットから1秒毎に時刻カウンタのカウント
値を変更するようにすることもある。
【0017】このように、時刻データのセット及び以後
のカウント値の変更を正確な時刻よりも所定時間だけ僅
かに早く時刻カウンタにセットすれば、秒針駆動モータ
ーなどの指針駆動用モーターの駆動制御の開始を正秒な
どの直前に開始することができる。尚、正秒よりも僅か
に早く時刻カウンタに時刻データをセットする時間とし
ては、数十ミリ秒乃至100ミリ秒程度とするものであ
り、通常、モーターの動作遅れや歯車などの伝達遅れ
は、50ミリ秒乃至100ミリ秒程度であり、モーター
の制御開始を数十ミリ秒乃至100ミリ秒早く開始する
ことにより、指針の動作を正しい秒進に極めて近くする
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の態様は、復調器13
で復調した標準電波の時刻コードをマイクロコンピュー
タ21で解析し、このマイクロコンピュータ21により時刻
コードの時刻に合わせて秒針駆動モーター41や分針駆動
モーター43などの駆動制御も行う電波修正時計を用いる
ものである。
【0019】このマイクロコンピュータ21を組み込んだ
電波修正時計において、本発明の実施の態様としては、
数十ミリ秒毎の割込み処理により、各指針駆動モーター
41,43,45に出力する運針パルスを立ち上げ、所定回数だ
け後の割込み処理により運針パルスを立ち下げることに
より所定幅の運針パルスを形成し、更に、所定回数後の
割込み処理で運針パルスを立ち上げるようにして順次運
針パルスを出力することにより運針を行わせ、運針パル
スの出力中においてもマイクロコンピュータ21に他の処
理を行わせることを可能とし、リセットスイッチ17が操
作されたときも割込み処理により時刻設定を行うもので
ある。
【0020】この割込み処理は、図1に示すように、帰
零動作が完了しているか否かの判断を行い(S10
1)、帰零が完了していないときは帰零動作(S20
0)の処理を行わせるものであり、帰零動作が完了して
いるときは、更に設定処理が完了しているか否かの判断
を行い(S102)、設定処理が完了していなければ設
定処理(S300)を行うものであって、設定処理が完
了していれば、標準電波に基づく定時修正を行う時刻か
否かを判断し(S103)、修正時刻であれば定時修正
の処理(S400)を行い、修正時刻に達していないと
きは、割込み回数のカウントによりパルス幅を定めつつ
1秒毎に運針パルスを出力するように運針パルスの制御
を行って(S800)通常運針を行うものである。
【0021】従って、リセットスイッチ17が操作された
ときは、帰零動作や設定処理などがクリアされ、最初に
帰零動作(S200)の処理が行われることになるもの
である。そして、帰零動作(S200)の処理は、割込
み処理によりで秒針駆動モーター41、分針駆動モーター
43、及び時針駆動モーター45に運針パルスを出力するよ
うにパルスの立ち上げて割込み処理を終了し、立ち上げ
た後の割込み回数をカウントし、所定回数の後の割込み
処理でパルスの立ち下げを行って所定幅の運針パルスを
出力し、パルスを立ち下げた後、所定回数後の割込み処
理で秒針位置検出器51や分針位置検出器53更に時針位置
検出器55の各位置検出器を検出し、運針パルスを1パル
ス出力する毎に秒針や分針及び時計の各指針が0位置に
達してないかを検出し、各指針が0位置に達してないと
きは続けて各運針パルスを出力しつつ各指針位置検出器
51,43,55の検査を行うことを繰り返し、各指針を正転早
送り又は逆転早送りで0位置に位置させるものであっ
て、秒針、分針、及び、時計の各指針が0位置となった
とき、帰零完了フラグをセットするものである。
【0022】従って、帰零動作により、先ず秒針及び時
分針を0位置に位置させるように早送り又は早戻しを行
い、全ての指針を0位置に戻す帰零が完了すれば、以後
の割込み処理により、設定処理や通常運針を行わせるも
のである。尚、割込み処理を繰り返す間隔を短くし、運
針パルスのパルス幅より割込みの間隔を短く設定してい
るときは、運針パルスの立ち上げを行った後、運針パル
スの立ち下げを行うまでの間の割込み処理により設定処
理を行うようにして帰零動作と設定処理とを並行してマ
イクロコンピュータ21に処理させることもできる。
【0023】又、割込み処理の間隔を指針駆動モーター
のステップ駆動に必要な最小パルス幅に合わせるとき
は、運針パルスを立ち上げた次回の割込み処理で運針パ
ルスを立ち下げることができ、運針パルスの制御を単純
容易とすることができる。そして、設定処理(S30
0)は、図2に示すように、時刻データがセットされて
いるか否かを判断し(S301)、時刻データがセット
されているときは修正動作(S700)を行い、時刻デ
ータがセットされていないときは、復調器13からの入力
信号のレベル検出を行い(S302)、Hレベルか否か
の判定を行う(S303)ものである。そして、入力信
号のレベルがHレベルのときは割り込み回数をカウント
して(S304)割込み処理を終了し、入力レベルがL
レベルのときは回数計測を行いつつ(S305)、前回
がHであったか否かによりパルスの立ち下りを検出し
(S306)、パルスの立ち下りを検出したときはHレ
ベルが持続した割り込み回数によりパルス幅の判定を行
い(S307)、Hパルスの幅が0.2秒であればマー
カーとし、0.5秒であれば0信号、0.8秒であれば
1信号として2進コードの記憶を行う(S308)もの
である。このようにしてコード信号を順次記憶し、所定
数のコードが蓄積されたか否かの判断を行い(S30
9)、所定数のコードが蓄積されたときはコード解析を
行い(S320)、コードの蓄積がされていないときは
コードの解析を行わずにエラーか否かの判断を行い(S
310)、エラーのときは指針を逆転帰零し(S60
0)、エラーを検出しないときは時刻データの解読が完
了したか否かの判断を行い(S311)、時刻データの
解読が完了していないときは通常運針処理(S500)
に、解読が完了したときは0秒の数十ミリ秒前(△t秒
前)であるか否かの判断(S312)を行って△t秒前
に達していないときは通常運針処理(S500)を行
い、△t秒前に達したときは時刻データを時刻カウンタ
31にセットして(S313)次回の割込み処理では修正
動作(S700)を行わせるものである。
【0024】そして、通常運針処理(S500)では、
割り込み回数をカウントし、1秒毎に秒針を、又、例え
ば十秒毎に分針を、且つ、数分毎に時針を1ステップづ
つ駆動するように運針パルスを立ち上げ、又、立ち下げ
るものである。又、エラー検出を行ってエラーか否かを
判断する(S310)に際しては、Hレベルの幅が規定
されている0.2秒、0.5秒、又は0.8秒の幅に合
致しているか否か、更に、分コードや時コードの解析結
果が分データは0から59の値の範囲に、時データは0
から23の値の範囲内であるか、その他、マーカー信号
が10秒間隔にして1秒間隔と9秒間隔を1箇所だけ有
しているか、などによりエラー検出を行う他、復調器13
からの入力がHレベルに達していない時間が持続してと
きもエラーとするものである。
【0025】そして、このような各種の読み込みエラー
を検出したときは、逆転帰零処理(S600)を行うも
のであり、この時刻設定における逆転帰零処理(S60
0)としては、エラーフラグを立て、且つ、秒針に早戻
し動作をさせるように秒針駆動モーター41に運針パルス
を出力し、秒針位置検出器51を検査して秒針を0位置に
戻すものであって、秒針が0位置に戻ったときはエラー
フラグをリセットするものである。
【0026】このように、本実施の態様では、設定処理
中にエラーを検出したときは秒針に逆転帰零を行わせ、
エラーを検出しないときは通常運針を行って時刻データ
をセットする準備の行うものであるから、リセットスイ
ッチ17を操作すると指針の全てを一旦0位置に位置させ
るように早送り又は早戻しし、時針や分針及び秒針が0
位置に揃った後、正常に標準電波を受信してコード解析
を行っている間は秒針や分針が通常動作を行い、エラー
が生じたときは秒針が逆転帰零により0位置に戻るもの
であって、受信状態が悪く、Hレベルを検出できないと
きは数秒毎に秒針を0位置に戻すように帰零を繰り返
し、コード解析を行っているときは秒針が1秒毎に運針
し、エラーを検出したときには秒針が逆転して0位置に
戻るものであり、コードを読み込んでコード解析を行っ
ていることを明確に示すことができる。
【0027】尚、逆転帰零処理(S600)において
は、秒針のみを逆転帰零させる場合に限ることなく、秒
針を0位置に一旦戻して1秒毎に秒針を再度運針させる
制御を行うと共に、分針の制御に関し、秒針の逆転早戻
しに合わせて分針も一旦0位置に早戻しを行い、再度、
早戻しを行ったパルス数と同数だけ早送りを行った後、
通常運針を行わせる制御を行うこともある。
【0028】このように、秒針と合わせて分針にも一旦
帰零動作を行わせれば、コード解析などによりエラーを
検出したこと、言い換えると時刻コードの読み込み及び
解析の処理を行っていることを使用者に明確に知らせる
ことができる。そして、本実施の様態は、時刻データの
解読が完了したときは、基準マーカー信号61の立ち上が
りにより0秒を読み込んで秒数をカウントし、正(0
0)秒の数十ミリ秒(△t秒)前に達したか否かの判断
を行い(S312)、00秒の数十ミリ秒前に達したと
き、データを時刻カウンタ31にセットする(S313)
と共に、時刻カウンタ31の秒カウンタに1ヘルツのクロ
ック信号を入力する分周器をリセットし、データセット
のときから1秒毎に時刻カウンタ31のカウント値を増加
させることとしている。
【0029】このように30ミリ秒乃至70ミリ秒程度
とする△t秒だけ正秒よりも早く時刻カウンタ31に時刻
データをセットし、且つ、時刻データのセットに合わせ
て分周器を一旦リセットすることにより時刻カウンタ31
のクロックタイミングも修正し、時刻カウンタ31のカウ
ント値を標準電波に含まれる基準時の秒進よりも△t秒
だけ早く変更するようにしておけば、割込み処理のタイ
ミング及び秒針駆動モーター41や減速歯車列の動作遅れ
が生じても、秒針の動きがラジオやテレビなどの時報に
正確に一致した動きとして見せることができ、時刻を常
に正確に表示する時計として使用者に違和感を与えるこ
となく指針を駆動させることができる。
【0030】尚、この△t秒としては、秒針駆動モータ
ー41の動作遅れなどのモーターの特性、このモーターの
1ステップ回転から指針の所定回転角に減速する歯車の
伝達遅れの他、この時計体に組み込んだマイクロコンピ
ュータ21における処理方式による制御遅れなどにより多
少異なるも、時計の機種に合わせ、通常、数十ミリ秒か
ら100ミリ秒の範囲を設定すれば足りるものである。
【0031】そして、時刻データが時刻カウンタ31にセ
ットされた後に行う修正動作(S700)は、指針カウ
ンタ32のカウント値と時刻カウンタ31のカウント値とを
比較手段35により比較し、指針位置を時刻カウンタ31の
カウント値に合わせた位置まで早送り又は早戻しを行っ
て指針に現在時刻の表示を行わせるものであり、指針カ
ウンタ32のカウント値と時刻カウンタ31のカウント値が
一致したときは設定完了フラグをセットするものであ
る。
【0032】従って、図1に示したように、以後の割込
み処理において、帰零完了フラグ及び設定完了フラグに
より、順次、帰零完了の判断(S101)及び設定完了
の判断(S102)を行い、更に、修正時刻に達したか
否かの判断(S103)を行って修正時刻に達したとき
は、コード解析を行って時刻カウンタ31のカウント値を
修正する定時修正(S400)を行い、定時修正を行わ
ないときは通常運針パルスの立ち上げ及び立ち下げを行
って(S800)指針の位置を時刻カウンタ31のカウン
ト値に一致させるように運針を行うものである。
【0033】尚、定時修正(S400)は、修正時刻に
達する毎に、標準電波の時刻コードを解析し、現時刻を
時刻カウンタ31にセットして時刻カウンタ31のカウント
値を標準電波が知らせる現時刻に合わせるものである。
そして、時計体としては、秒針駆動モーター41と、分針
駆動モーター43と、時針駆動モーター45の3個のモータ
ーと用いる時計体に限ることなく、秒針駆動モーター41
と時分針駆動モーター43との2個のモーターを用いた時
計体であっても、同様に駆動制御して実施し得るもので
ある。
【0034】
【発明の効果】本発明は、時刻コードの読み込みにおい
てエラーが生じたとき、秒針を0位置に戻して1秒毎に
秒針を進める故、数分に亘る読み込み処理を行う場合で
あっても、秒針の動きによって再度時刻コードの解析処
理を行っていることを使用者に知らせることができ、時
刻コードの読み込みを行っているか否かの不安を生じさ
せないようにすることができる。
【0035】又、秒針と合わせて分針も0位置に戻すよ
うにすれば、エラー処理を行ったことを一層明確に使用
者に知らせることができる。そして、時刻データのセッ
トを正秒よりも僅かに早く行うようにすれば、秒針の動
きを時報に正確に合わせることができ、精度の高い時刻
表示を行っているとの安心感を与えることができる。
【0036】尚、時刻データのセットを正秒よりも僅か
に早く行うに際し、この時間を数十ミリ秒乃至100ミ
リ秒程度とすることにより、大多数の機種において秒針
の動きと時報との一致に違和感を与えないようにするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時刻設定を行う時計体の全体的な
処理を示すフローチャート図。
【図2】本発明に係る時刻データのセット処理を示すフ
ローチャート図。
【図3】電波修正時計の一例を示す構成図。
【図4】標準電波のコード様式を示す図。
【符号の説明】
11 バーアンテナ 13 復調器 15 発振器 17 リセットスイ
ッチ 19 受信表示灯 21 マイクロコンピュータ 22 レベル検出手段 23 解析手段 24 設定制御手段 25 修正制御手段 26 中央制御手段 27 駆動制御手段 31 時刻カウンタ 32 指針カウンタ 35 比較手段 41 秒針駆動モーター 43 分針駆動モー
ター 45 時針駆動モーター 47 モーターバッファ 51 秒針位置検出器 53 分針位置検出
器 55 時針位置検出器 61 基準マーカー 63 ポジションマ
ーカー 65 分データ信号 67 時データ信号 69 日データ信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 秒針駆動モーターを時分針駆動モーター
    と別個に有する電波修正時計において、現時刻を設定す
    るに際し、全ての指針を0位置に一旦位置させた後、指
    針に通常運針を行わせつつ時刻コードの解析を行い、時
    刻コードの解析に読み取りエラーが生じたとき、少なく
    とも秒針を一旦0位置に戻した後、再度通常運針を行い
    つつ時刻コードの読み込み及び解析を続行することを特
    徴とする電波修正時計の時刻修正設定方法。
  2. 【請求項2】 時刻コードの解析においてエラーを検出
    したときは、秒針を0位置に戻して再度1秒毎に秒針を
    駆動すると共に、秒針の0位置への復帰に合わせて分針
    も一旦0位置に戻した後、元の指針位置に早送りし、そ
    の後、秒針に合わせた通常運針を行わせることを特徴と
    する請求項1に記載した電波修正時計の時刻修正設定方
    法。
  3. 【請求項3】 時刻コードの解析が完了したとき、正秒
    よりΔt秒だけ早く時刻カウンタに時刻データをセット
    し、時刻データのセットから1秒毎に時刻カウンタのカ
    ウント値を変更するようにクロックタイミングを修正す
    ることを特徴とする電波修正時計の時刻修正設定方法。
  4. 【請求項4】 Δt秒として、数十ミリ秒乃至100ミ
    リ秒としたことを特徴とする請求項3に記載した電波修
    正時計の時刻修正設定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100804867B1 (ko) * 2005-11-22 2008-02-20 가시오게산키 가부시키가이샤 시각수신장치 및 전파시계
JP2008170459A (ja) * 2001-11-20 2008-07-24 Citizen Holdings Co Ltd 電波時計

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