JPH0979625A - 電動シャッター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカバー - Google Patents

電動シャッター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカバー

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JPH0979625A
JPH0979625A JP23388795A JP23388795A JPH0979625A JP H0979625 A JPH0979625 A JP H0979625A JP 23388795 A JP23388795 A JP 23388795A JP 23388795 A JP23388795 A JP 23388795A JP H0979625 A JPH0979625 A JP H0979625A
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wire
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dampers
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浩 梶村
Masahiro Tsuchida
正弘 土田
Masaaki Iwamura
正明 岩村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災等において確実に通風路を閉塞する電動
シャッター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカバーを提
供する。 【解決手段】 通風路50が一定温度以上になると、温
度ヒューズ27が溶断してワイヤ24が2本に分離す
る。従って、巻上げモータ23のワイヤ巻上げ力は、ダ
ンパ22aに伝わらず、ダンパ22aの背面に取り付け
られたバネ28aによって、ダンパ22aは、支軸25
aを支点に通風路50を閉じる方向に回動する。ダンパ
22aが通風路50を閉じる方向に回動すると、室内側
方向へリンク29を付勢する力が消勢し、ダンパ22
b、22cに取り付けられたバネ28b、28cの付勢
力が勝り、ダンパ22b、22cも通風路50を閉じる
方向に回動する。このため、通風路50を閉じる方向に
ダンパ22a等を付勢するバネ28a等は、有圧扇が運
転中であっても風圧に打ち勝って通風路50を閉塞する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動シャッター兼用
電動防火ダンパ付きウェザーカバー、特に例えば火災等
において確実に通風路を閉塞すると共に、通風路が開閉
するためにダンパを回動させる時の温度ヒューズの過大
な負荷を解消する電動シャッター兼用電動防火ダンパ付
きウェザーカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】図6には、特開平5−196270号公
報に開示された防火ダンパ付きウェザーカバーの一例が
示されている。一般に、建物の壁10には、所定の大き
さの開口部20が設けられている。そして、この開口部
20の室内側にフレーム8が固定され、更にこのフレー
ム8にモータ9が固定されている。このモータ9の軸に
は、ファン19が固定され、このファン19の回転によ
って吸気又は排気が行われる。また、開口部20の室外
側には、壁10に固定され、室内に風雨や埃等の侵入を
防止するウェザーカバー1が設けられている。ウェザー
カバー1の内部には、上端から支点5を中心に回動可能
に支持された1枚のダンパ2が納められている。ダンパ
2の室外側の面には、巻上げモータ3が取り付けられて
いる。そして、前記ウェザーカバー1の裏面と巻上げモ
ータ3とはワイヤ4によって連結されている。
【0003】従って、巻上げモータ3を通電させると、
ワイヤ4が巻き上げられ、ダンパ2が支点5を中心とし
て図中反時計回りに回動する。そして、ワイヤ4の巻上
げが一定の巻上げ量になると、巻上げモータ3は停止
し、ダンパ2を吊り上げ状態に保持する。これにより、
通風路50が開状態となる。一方、巻上げモータ3の通
電を切ると、ワイヤ4は解放され、ダンパ2は自重で支
点5を中心に図中時計回りに回動し、通風路50が開塞
状態となる。
【0004】更に、防火ダンパ付きウェザーカバーに
は、図6に示すような防火装置が設けられている。すな
わち、ダンパ2の室内側には、温度ヒューズ7が取り付
けられ、この温度ヒューズ7は、ダンパ2の室外側に取
り付けられたヒューズスイッチ6と板バネを介して接続
されている。また、ヒューズスイッチ6と上記巻上げモ
ータ3とは電気的に接続されいている。
【0005】従って、例えば火災等により通風路50に
ある温度以上の高温の気流が通過すると、まず温度ヒュ
ーズ7が溶断し、この温度ヒューズ7の溶断により板バ
ネがヒューズスイッチ6をOFFとし、巻上げモータ3
への通電が遮断される。これにより、ダンパ2は自重で
支点5を中心に図中時計回りに回動し、通風路50が開
塞状態となる。このため、室内からの炎を室外に吹き出
させることなく、かつ室内に新たな空気を流入させるお
それもなくなる。
【0006】また、図7には、巻上げモータによらない
開閉動作を行う従来の防火ダンパ付きウェザーカバーが
示されており、この防火ダンパ付きウェザーカバーは、
火災等の非常時以外は通風路を開状態に保持するもので
ある。尚、室内側の構成は図6と同様であるので、同様
の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0007】図7に示すように、開口部20の室外側に
は、壁10に固定された枠体18と、この枠体18に支
持され、室内に風雨や埃等の侵入を防止するウェザーカ
バー11が設けられている。ウェザーカバー11の内部
には、枠体18に取り付けられた支点15を中心に回動
可能に支持された1枚のダンパ12と、ウェザーカバー
11の先端部分に回動可能に一端が支持され、他端がダ
ンパ12の室外側に当接するレバー13とが納められて
いる。ダンパ12は、通常時にはヒュージブルリンク1
7によって、通風路50を開状態とする位置に保持され
ている。すなわち、レバー13に一端を回動支持された
リンクホルダ16と、ダンパ12に引っ掛けられている
フック14とに、ヒュージブルリンク17が掛け渡され
ていることによって、リンクホルダ16がダンパ12の
先端に当接してダンパ12が通風路50を閉じる方向に
回転しないようにしている。
【0008】火災等により、通風路50内の温度が上昇
すると、ヒュージブルリンク17が溶断し、リンクホル
ダ16が支えを失い、自重により図中時計回りに回転し
て、ダンパ12の保持状態を解除する。これにより、ダ
ンパ12は自重及びレバー13の重量により、図中反時
計回りに枠体18に当接するまで回転し、通風路50を
閉塞させる。このとき、レバー13がダンパ12の室外
側に当接しているので、ダンパ12は容易に開かず、室
内から炎が吹き出すことを防止できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の防火ダンパ付きウェザーカバーは、いずれもダンパ
の自重によって回転して通風路を閉じるものであるた
め、温度ヒューズが溶断しても有圧扇が運転中の場合に
は、ファンの回転による風圧によって完全にダンパが枠
体に当接せず、通風路を完全に閉塞することができない
という問題があった。
【0010】また、上記従来の防火ダンパ付きウェザー
カバーは、いずれもダンパが1枚ものであって大きく、
更にダンパを回動可能に支持する支点は、片持ち軸であ
るため、通風路を開ける際のダンパの吊り上げ動作には
大きな力が必要であった。
【0011】更に、図6に示す防火ダンパ付きウェザー
カバーにおいて、温度ヒューズ7の溶断後に通風路を閉
じる方向へダンパ2を回転させる動作は、上述したよう
に電気的動作である。従って、例えばヒューズスイッチ
6が故障した場合には、巻上げモータ3の通電が遮断さ
れず、ワイヤ4を巻いた状態で保持するため、ダンパが
通風路を閉じる方向へ回転しないおそれがあった。
【0012】また、図7に示す防火ダンパ付きウェザー
カバーにおいて、通風路を開状態に保つためには、ヒュ
ージブルリンク17がリンクホルダ16を常に支えなけ
ればならず、ヒュージブルリンク17には過大な負荷が
かかり、誤動作するおそれがあった。
【0013】本発明は上記従来の課題に鑑みたものであ
り、その目的は、例えば火災等において確実に通風路を
閉塞し、更に通風路の開閉するためにダンパを回動させ
る時の温度ヒューズの過大な負荷をも解消する電動シャ
ッター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカバーを提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明に係る電動シャッター兼用電動防火
ダンパ付きウェザーカバーは、以下の特徴を有する。
【0015】(1)通風路内に回動可能に設けられた複
数枚のダンパと、各ダンパの背面に直接またはリンク機
構を介して取り付けられ前記通風路を閉じる方向に前記
ダンパを付勢するバネと、前記通風路を開閉するために
最下段のダンパの背面と巻上げモータとを連結するワイ
ヤまたはリンク機構と、最下段のダンパの回動に連動さ
せて他のダンパを回動させるように前記最下段のダンパ
と各ダンパとを連結するリンクと、を有し、前記ワイヤ
またはリンク機構は、前記通風路が一定温度以上になる
と溶断する温度ヒューズを介して接続されている2組の
ワイヤまたはリンク機構からなる。
【0016】従って、通風路を開状態にする場合には、
巻上げモータによってワイヤを巻き上げ、最下段のダン
パを通風路を開ける方向に回動させる。最下段のダンパ
が回動することによって、リンクは室内側方向に付勢す
るために、他のダンパも最下段のダンパと同方向に回動
する。これによって、通風路が開状態になる。以上のよ
うに、ダンパを複数枚にすることによって、従来に比べ
て軽量の最下段のダンパのみワイヤまたはリンク機構で
引いて回動させればよくなる。このため、通風路を開状
態にするとき及び開状態に保つ際に、2組のワイヤまた
はリンク機構を連結する温度ヒューズに過大な負荷が係
らず、誤動作を防止できる。
【0017】一方、通風路が一定温度以上になると、温
度ヒューズが溶断してワイヤまたはリンク機構が2本に
分離する。これにより、巻上げモータのワイヤ巻上げ力
は、最下段のダンパに伝わらず、最下段のダンパの背面
に直接またはリンク機構を介して取り付けられたバネに
よって、最下段のダンパは、通風路を閉じる方向に回動
する。最下段のダンパが通風路を閉じる方向に回動する
と、室内側方向へリンクを付勢する力が消勢する。これ
により、各ダンパに取り付けられたバネの付勢力が勝
り、他のダンパも通風路を閉じる方向に回動する。この
ため、通風路を閉じる方向に前記各ダンパを付勢するバ
ネによって、有圧扇が運転中であってもその風圧に打ち
勝って通風路を閉塞することができる。
【0018】(2)通風路内に回動可能に設けられた複
数枚のダンパと、各ダンパの背面に直接あるいはリンク
機構を介して取り付けられ前記通風路を閉じる方向に前
記ダンパを付勢するバネと、前記通風路を開閉するため
に最下段のダンパの背面と巻上げモータとを連結するワ
イヤまたはリンク機構と、最下段のダンパの回動に連動
させて他のダンパを回動させるように前記最下段のダン
パと各ダンパとを連結するリンクと、を有し、更に、前
記ダンパの背面には、前記ワイヤまたはリンク機構を引
っ掛けるピンと、一端に前記ピンが取り付けられた回動
可能な旋回金具と、前記旋回金具の一端と前記ダンパの
背面上方とを連結するピン引抜きバネと、前記旋回金具
の他端と前記ダンパの背面下方とを温度ヒューズを介し
て連結するヒューズバネと、が設けられ、前記通風路が
一定温度以上になると温度ヒューズが溶断し、前記ワイ
ヤまたはリンク機構が外れて前記ダンパが前記通風路を
閉塞する方向に回動する。
【0019】従って、巻上げモータによってワイヤを巻
き上げると、この巻上げ力はピンを介して最下段のダン
パに伝わり、最下段のダンパが通風路を開ける方向に回
動する。最下段のダンパが回動することによって、リン
クは室内側方向に付勢するために、他のダンパも最下段
のダンパと同方向に回動する。これによって、通風路が
開状態になる。以上のように、ダンパを複数枚にするこ
とによって、従来に比べて軽量の最下段のダンパのみワ
イヤで引いて回動させればよくなる。このため、少ない
力で複数のダンパを回動させることができる。また、巻
上げ力はピンを介して最下段のダンパに伝わるため、通
風路を開ける際に、温度ヒューズに負荷がかかることが
ない。このため、温度ヒューズの誤動作を防止できる。
【0020】一方、通風路が一定温度以上になると、温
度ヒューズが溶断し、ヒューズバネと釣り合っていたピ
ン引きバネが縮むと、ワイヤまたはリンク機構からピン
を引き方向に旋回金具が回動する。これにより、巻上げ
モータのワイヤまたはリンク機構を引く力は、最下段の
ダンパに伝わらず、最下段のダンパの背面に直接または
リンク機構を介して取り付けられたバネによって、最下
段のダンパは、通風路を閉じる方向に回動する。最下段
のダンパが通風路を閉じる方向に回動すると、室内側方
向へリンクを付勢する力が消勢する。これにより、各ダ
ンパに取り付けられたバネの付勢力が勝り、他のダンパ
も通風路を閉じる方向に回動する。このため、通風路を
閉じる方向に前記各ダンパを付勢するバネによって、有
圧扇が運転中であってもその風圧に打ち勝って通風路を
閉塞することができる。
【0021】(3)上記(1)又は(2)に記載の電動
シャッター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカバーにお
いて、更に、各ダンパの重心位置には支点が設けられ、
前記支点によって前記ダンパは回動可能に支持されてい
る。
【0022】従って、支点を釣り合いのとれたダンパの
重心位置に置くことによって、通風路の開閉時に支点に
かかる力を小さくすることができる。また、支点をダン
パの重心位置に置くことによって、有圧扇の風方向が排
気又は吸気のいずれでも、通風路を閉じる方向にダンパ
を回動させる力が働くため、各ダンパに取り付けられた
バネ力は小さく抑えることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態を説明する。
【0024】実施形態1.図1は、本発明に係る電動シ
ャッター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカバーの第1
実施形態の全体構成を示す側方断面図である。また、図
2は、図1の装置のダンパの構造を説明する図である。
尚、従来の防火ダンパ付きウェザーカバーと同様の構成
要件には、同一の符号を付しその説明を省略する。
【0025】図1に示すように、開口部20の室外側に
は、壁10に固定された枠体26と、この枠体26に支
持され、室内に風雨や埃等の侵入を防止するウェザーカ
バー21が設けられている。上記枠体26には、枠体2
6の左右枠を差し渡しするように、支軸25a、25
b、25cが、一定の間隔を開けて取り付けられてい
る。また、ウェザーカバー21の内部には、複数枚のダ
ンパ22a、22b、22cが、通風路50内に上述の
支軸25a、25b、25cによって回動可能に支持さ
れている。また、各ダンパ22a、22b、22cの背
面(すなわち、室内側)の両端には、それぞれ通風路5
0を閉じる方向に各ダンパ22a、22b、22cを付
勢するバネ28a、28b、28cが取り付けられてい
る。このバネ28a、28b、28cは、一端が上述の
ダンパ22a、22b、22cに、他端が枠体26にそ
れぞれ取り付けられている。更に、リンク29は、最下
段のダンパ22aの背面上方とダンパ22b、22cの
背面上方とを連結する。また、最下段のダンパ22aの
背面と巻上げモータ23とは、ワイヤ24で連結されて
いる。更に、ワイヤ24は、前記通風路が一定温度以上
になると溶断する温度ヒューズ27を介して接続されて
いる2本のワイヤからなる。
【0026】次に、本実施形態の装置の動作について説
明する。
【0027】通風路50を開状態にする場合には、巻上
げモータ23によりワイヤ24を巻上げることによっ
て、最下段のダンパ22aが図中反時計回りに回動す
る。このダンパ22aが回動することによって、リンク
29は室内側方向に付勢するために、他のダンパ22
b、22cもダンパ22aと同方向に回動する。従っ
て、通風路50が開状態になる。
【0028】以上より、ダンパを複数枚にしたので、従
来に比べて軽量の最下段のダンパ22aのみワイヤ24
で引いて図中反時計回り回動させればよく、このため通
風路50を開状態にするとき及び開状態に保つ際に、2
本のワイヤを連結する温度ヒューズ27に過大な負荷が
係らず、誤動作を防止できる。
【0029】一方、通風路50が一定温度以上になる
と、温度ヒューズ27が溶断してワイヤ24が2本に分
離する。これにより、巻上げモータ23のワイヤ巻上げ
力は、最下段のダンパ22aに伝わらず、最下段のダン
パ22aの背面に取り付けられたバネ28aによって、
最下段のダンパ22aは、通風路50を閉じる方向、す
なわち図中時計回りに回動する。最下段のダンパ22a
が通風路50を閉じる方向に回動すると、室内側方向へ
リンク29を付勢する力が消勢する。これにより、ダン
パ22b、22cに取り付けられたバネ28b、28c
の付勢力が勝り、ダンパ22b、22cも通風路50を
閉じる方向に回動する。このため、通風路50を閉じる
方向にダンパ22a、22b、22cを付勢するバネ2
8a、28b、28cによって、有圧扇が運転中であっ
ても、ファン19の回転による風圧に打ち勝って通風路
50を閉塞することができる。
【0030】更に、図2に示すように、支軸25a、2
5b、25cは、ダンパ22a、22b、22cの重心
位置にそれぞれ設けられている。
【0031】上記のように、支軸25a、25b、25
cをそれぞれ釣り合いのとれたダンパ22a、22b、
22cの重心位置に置くことによって、通風路50の開
閉時に支軸25a、25b、25cにかかる力を小さく
することができる。更に、ファン19からの風方向が排
気又は吸気のいずれであっても、通風路50を閉じる方
向にダンパを回動させる力が働くため、各ダンパに取り
付けられたバネ28a、28b、28cのバネ力は小さ
く抑えることができる。
【0032】実施形態2.図3は、本発明に係る電動シ
ャッター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカバーの第2
実施形態の全体構成を示す側方断面図である。図4は、
図3の装置の正常動作時における最下段のダンパの背面
の構成を示す斜視図である。また、図5は、図3の装置
の非常時における通風路閉塞動作を説明する図である。
尚、従来の防火ダンパ付きウェザーカバー及び上記第1
実施形態と同様の構成要件には、同一の符号を付しその
説明を省略する。
【0033】上述の第1実施形態では、図1に示すよう
に、2本のワイヤを連結するように温度ヒューズ27が
取り付けられていたが、本実施例では、図4に示すよう
に、最下段のダンパ22aの背面に取り付けられてい
る。
【0034】以下、本実施形態の防火ダンパ付きウェザ
ーカバーの構成について詳説する。図4に示すように、
ダンパ22aの背面には、旋回金具38が軸39によっ
て回動可能に支持されている。そして、旋回金具38の
一端には、ワイヤ31の一端を引っ掛けるピン34が取
り付けられている。そして、ワイヤ31の他端は、円板
30に取り付けられている。従って、巻上げモータ23
を駆動させると、円板30によってワイヤ31が引き又
は戻しされ、ピン34を介してダンパ22aが回動され
る。また、ピン引抜きバネ44の一端は、旋回金具38
の上端に取り付けられ、ピン引抜きバネ44の他端は、
ダンパ22aの背面上方に留金具42によって取り付け
られている。更に、ヒューズバネ40の一端は、旋回金
具38の他端に取り付けられ、ヒューズバネ40の他端
は、温度ヒューズ27を介して、ダンパ22aの背面下
方に留金具42によって取り付けられている。また、上
記温度ヒューズ27は、通風路が一定温度以上になると
溶断する。また、ダンパ22aの背面下方の両端は、そ
れぞれ図3に示す枠体26の左右とバネ28aによって
連結されている。
【0035】次に、本実施形態の防火ダンパの動作につ
いて説明する。
【0036】まず、正常時の防火ダンパにおいて、通風
路を開状態にする場合、図4及び図3に示すように、巻
上げモータ23によって円板30を介してワイヤ31を
引く。巻上げモータ23によるワイヤ31を引く力は、
ピン34を介して最下段のダンパ22aに伝わり、最下
段のダンパ22aが通風路50を開ける方向、すなわち
図3中反時計回りに回動する。最下段のダンパ22aが
回動することによって、リンク29は室内側方向に付勢
するために、他のダンパ22b、22cも最下段のダン
パ22aと同方向に回動する。これによって、通風路5
0が開状態になる。従って、巻上げモータ23によるワ
イヤ31を引く力は、ピン34を介して最下段のダンパ
22aに伝わるため、通風路50を開ける際に、温度ヒ
ューズ27に負荷がかかることがない。このため、温度
ヒューズ27の誤動作を防止できる。更に、ダンパを複
数枚にすることによって、従来に比べて軽量の最下段の
ダンパのみワイヤで引いて回動させればよくなる。この
ため、少ない力で複数のダンパを回動させることができ
る。
【0037】一方、図5に示すように、通風路50が一
定温度以上になると、温度ヒューズ27が溶断して、温
度ヒューズ片27aと温度ヒューズ片27bに分かれ
る。これにより、ヒューズバネ40と釣り合っていたピ
ン引きバネ44が縮み、ワイヤ31からピン34が引き
抜かれる方向、すなわち図3中反時計回りに旋回金具3
8が軸39を支点に回動する。従って、巻上げモータ2
3によるワイヤを引く力は、最下段のダンパ22aに伝
わらず、最下段のダンパ22aの背面に取り付けられた
バネ28aによって、最下段のダンパ22aは、通風路
50を閉じる方向に回動する。最下段のダンパ22aが
通風路50を閉じる方向、すなわち図3中時計回りに回
動すると、室内側方向へリンク29を付勢する力が消勢
する。これにより、ダンパ22b、22cに取り付けら
れたバネ28b、28cの付勢力が勝り、ダンパ22
b、22cも通風路50を閉じる方向に回動する。この
ため、通風路50を閉じる方向にダンパ22a、22
b、22cを付勢するバネ28a、28b、28cによ
って、有圧扇が運転中であってファン19からの風圧に
打ち勝って通風路50を閉塞することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電動シャッ
ター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカバーによれば、
ダンパを小型にし、かつ複数枚にしたことによって、各
ダンパを軽量化でき、通風路を閉塞する際のワイヤの巻
上げ力を小さくすることができる。このため、2本のワ
イヤを温度ヒューズを介して接続した場合に、温度ヒュ
ーズに過大な負荷が係らず、誤動作を防止できる。
【0039】また、通風路を閉塞する方向に、各ダンパ
を付勢するバネを設けたことにより、有圧扇運転時であ
っても、その風圧力に打ち勝って、ダンパを閉鎖するこ
とができる。
【0040】更に、通風路が一定温度以上になって温度
ヒューズが溶断した時に、ワイヤが分かれたり、ダンパ
から外れたりするので、巻上げモータの動力がダンパに
伝わらず、電気動作を介さずに直接ダンパが回動して通
風路が閉塞される。従って、火災等の非常時における巻
上げモータの誤作動によって通風路が開放状態に保持さ
れることを防止できる。
【0041】また、温度ヒューズを、ダンパを回動させ
るためのワイヤではなく最下段のダンパの背面に取り付
けることによって、通風路を開ける際に、温度ヒューズ
に負荷がかかることがない。このため、温度ヒューズの
誤動作を防止できる。
【0042】また、ダンパの重心位置に支点を置くこと
によって、通風路の開閉時に支点にかかる力を小さくす
ることができる。また、支点をダンパの重心位置に置く
ことによって、有圧扇の風方向が排気又は吸気のいずれ
でも、通風路を閉じる方向にダンパを回動させる力が働
くため、各ダンパに取り付けられたバネ力は小さく抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動シャッター兼用電動防火ダ
ンパ付きウェザーカバーの第1実施形態の全体構成を示
す側方断面図である。
【図2】 図1の装置のダンパの構造を説明する図であ
る。
【図3】 本発明に係る電動シャッター兼用電動防火ダ
ンパ付きウェザーカバーの第2実施形態の全体構成を示
す側方断面図である。
【図4】 図3の装置の正常動作時における最下段のダ
ンパの背面の構成を示す斜視図である。
【図5】 図3の装置の非常時における通風路閉塞動作
を説明する図である。
【図6】 特開平5−196270号公報に開示された
防火ダンパ付きウェザーカバーの一例を示す側方断面図
である。
【図7】 巻上げモータによらない開閉動作を行う従来
の防火ダンパ付きウェザーカバーの構成を示す側方断面
図である。
【符号の説明】
8 フレーム、9 モータ、10 壁、19 ファン、
20 開口部、21ウェザーカバー、22a,22b,
22c ダンパ、23 巻上げモータ、24 ワイヤ、
25a,25b,25c 支軸、26 枠体、27 温
度ヒューズ、28a,28b,28c バネ、29 リ
ンク、50 通風路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通風路内に回動可能に設けられた複数枚
    のダンパと、 各ダンパの背面に直接あるいはリンク機構を介して取り
    付けられ前記通風路を閉じる方向に前記ダンパを付勢す
    るバネと、 前記通風路を開閉するために最下段のダンパの背面と巻
    上げモータとを連結するワイヤまたはリンク機構と、 最下段のダンパの回動に連動させて他のダンパを回動さ
    せるように前記最下段のダンパと各ダンパとを連結する
    リンクと、を有し、 前記ワイヤ又はリンク機構は、前記通風路が一定温度以
    上になると溶断する温度ヒューズを介して接続されてい
    る2組のワイヤまたはリンク機構からなることを特徴と
    する電動シャッター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカ
    バー。
  2. 【請求項2】 通風路内に回動可能に設けられた複数枚
    のダンパと、 各ダンパの背面に直接あるいはリンク機構を介して取り
    付けられ前記通風路を閉じる方向に前記ダンパを付勢す
    るバネと、 前記通風路を開閉するために最下段のダンパの背面と巻
    上げモータとを連結するワイヤまたはリンク機構と、 最下段のダンパの回動に連動させて他のダンパを回動さ
    せるように前記最下段のダンパと各ダンパとを連結する
    リンクと、を有し、 更に、前記ダンパの背面には、前記ワイヤを引っ掛ける
    ピンと、 一端に前記ピンが取り付けられた回動可能な旋回金具
    と、 前記旋回金具の一端と前記ダンパの背面上方とを連結す
    るピン引抜きバネと、 前記旋回金具の他端と前記ダンパの背面下方とを温度ヒ
    ューズを介して連結するヒューズバネと、が設けられ、 前記通風路が一定温度以上になると温度ヒューズが溶断
    し、前記ワイヤまたはリンク機構が外れて前記ダンパが
    前記通風路を閉塞する方向に回動することを特徴とする
    電動シャッター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカバ
    ー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電動シャ
    ッター兼用電動防火ダンパ付きウェザーカバーにおい
    て、 更に、各ダンパの重心位置には支点が設けられ、前記ダ
    ンパは前記支点で回動可能に支持されていることを特徴
    とする電動シャッター兼用電動防火ダンパ付きウェザー
    カバー。
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